| 【発明の名称】 |
高平滑研削加工方法および装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】安井 平司
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| 【要約】 |
【課題】現在の研削加工法では得ることが難しい高平滑研削仕上面を、研削加工手法を変えることにより、容易かつ高能率に、研磨加工に替え得る、あるいは、研磨加工に近い高平滑仕上げが出来るようにする。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 砥石を工具として用いて仕上げる平面研削法、円筒研削法、内面研削法、曲面研削法等の各種研削法で、砥石または工作物を、砥石回転方向(研削方向)と直角方向に、砥石1回転当たりの工作物送り量が、研削方向と直角な切れ刃逃げ面摩耗幅(異なる切れ刃逃げ面が連なっていると見なされる場合には、その総和の逃げ面幅)未満の送り速度になるように送ることにより、砥石−工作物接触幅を加工した後、幾何学的に計算される砥石−工作物の干渉高さが、要求する高平滑仕上面粗さ未満になるように、工作物または砥石を研削方向に平行方向に間欠的に微少量移動して、次の砥石−工作物接触幅を仕上げていくことを繰り返して、工作物全面を高平滑面に仕上げることを特徴とする研削加工方法。 【請求項2】 請求項1記載の方法を満足するような範囲に、砥石または工作物を、研削方向に直角方向と平行方向へ同時に送る合成送り速度を設定し、その合成送り速度で工作物を高平滑に仕上げていくことを特徴とする研削加工方法。 【請求項3】 X軸、Y軸、Z軸方向に請求項1または2記載の方法を実施する制御システムを設けたことを特徴とする研削加工装置。 【請求項4】 研削盤のテーブル上に補助テーブル装置を設置し、請求項1または2記載の方法を実施するようにしたことを特徴とする請求項3記載の研削加工装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、金属(鉄鋼、非鉄金属)や非金属(セラミック、ガラス、プラスチック)等の高平滑研削加工方法および装置に関する。 【0002】 【従来の技術】現在、金属、非金属の加工で高平滑仕上げを行うには、まず、粗粒の砥石で粗研削を行い、その後、細粒、微粒の砥石を用いて、仕上加工をした後、最終的に、ラッピングやポリシング等の研磨加工により、高平滑面に仕上げている。しかし、このような加工工程を経て、高平滑面に仕上げる加工法では、工作物を加工工程が変わる毎に移し替える必要があり、そのための多くの時間を要する。 【0003】さらに、ラッピングやポリシング等の定圧力加工法で、高平滑面に仕上げる研磨加工は、加工精度を向上することが出来ず、また、除去速度が非常に小さいため、所要の加工量を加工するのに長時間を要する。このようなことから、現在行われている高平滑仕上げ法では、最終仕上加工工程を終えるまでに、多大の時間と労力を要し、加工コストが非常に大きくなっている。このため、その改善策が、近年の高品位加工における加工価格の低減化への強い要求とともに、従来にも増して、大きく期待されている。 【0004】改善策の一方法として、ラッピングやポリシング等のように遊離砥粒を用いて、定圧力で高平滑面に仕上げる研磨加工に替えて、研削加工による高平滑仕上げが、従来から、検討されてきている。砥粒を固定した砥石を用いる研削加工では、高精度な研削盤の切込み装置で、砥石を工作物に切込むことにより、高能率な仕上加工を行う。 【0005】したがって、研削加工で高平滑仕上げが可能になれば、1)加工能率の向上や工作物の移し替え工程の省略による総加工時間の短縮と、2)高平滑に加えて高精度で加工が出来る等の利点が生じるためである。このような研削加工による高平滑加工は、研磨加工の代替までとはいかなくとも、研磨加工に近い高平滑仕上げが行えれば、研磨加工工程における大幅な加工時間の短縮につながる。このため、研削加工による高平滑仕上げへの期待は非常に大きいものがある。 【0006】しかし、現在行われているプランジ研削法やトラバース研削法で、通常、仕上面粗さ1μm(Ry値)以下にすることは簡単ではない。特に、100nm(Ry値)以下の鏡面仕上面を得ることは難しく、研磨加工に替わり得るような高平滑加工は非常に難しいのが現状である。 【0007】現在行われている研削加工方法によって生成される仕上げ面粗さの形態および機構を考えると、次のようである。 (研削による仕上面粗さの生成機構)研削加工によって工作物面上に生成される仕上面粗さは、目つまりの無い正常な研削においては、基本的には、砥石作業面の幾何学的凹凸が転写されたものと言える。この砥石作業面の幾何学的状態は、目つまりが無く、結合剤も研削に関与していない正常な研削で、切れ刃が通過した全ての部分が除去されるとすると、図2に、「砥石作業面上の切れ刃分布モデル」を示すように、砥石作業面4上に多数存在する砥粒3の切れ刃の分布と形状(以下、砥石作業面性状と記す)によって決定される。 【0008】図3は、円筒外面研削で、工作物2の回転を停止し、砥石1を適当に切込んで研削した後、砥石切込みを行わずに加工を行う、いわゆる、スパークアウト研削をすることにより、砥石作業面の転写を行って得られる極限砥石仕上面粗さ(以下、極限粗さと記す)の測定方法とその測定によって得られる仕上面の状態を模式的に示すものである。この極限粗さは、その砥石作業面性状によって得られる最小の転写仕上面粗さである。 【0009】図3に示すように、仕上面粗さを研削方向(砥石回転方向)に平行方向の仕上面粗さHp(A−A断面仕上面粗さ:以下、「研削方向平行仕上面粗さ」と記す)と研削方向に直角な砥石軸方向仕上面粗さHn(B−B断面仕上面粗さ:以下、「研削方向直角仕上面粗さ」と記す)に分けて考えると、図3の仕上面粗さモデルから分かるように、研削方向平行仕上面粗さHpは研削方向直角仕上面粗さHnよりも相当小さく、極限粗さは研削方向直角仕上面粗さHnで決まる。 【0010】このような研削方向平行仕上面粗さHpが研削方向直角仕上面粗さHnよりも相当小さくなることについては、以下のようなことによるものと考えられる。図4は、横軸角テーブル型平面研削において,ある砥石軸方向断面の砥石作業面周上に存在する切れ刃による幾何学的な切り屑生成モデルを示すものである。図5は、図4の切り屑生成モデルにおいて連続する2個の切れ刃(A,B)を考え、それらによって生成される研削方向平行仕上面粗さHpの幾何学的な大きさをモデル的に示すものである。このモデルによる幾何学的な研削方向平行仕上面粗さHpは、次式によって求められる。 【0011】Hp≒(fa)2/4Dg-------(1)ここで、Dg:砥石直径、fa=(vwp/Vg):一つの砥粒切れ刃Aが工作物を切削開始後から、次の砥粒切れ刃Bが工作物を切削し始めるまでに、工作物が移移動する距離、a:連続切れ刃間隔、vwp:研削方向平行送り速度、Vg:砥石周速度。 【0012】図6に、(1)式を用いて、横軸角テーブル型平面研削において、研削方向平行送り速度を変えた場合の連続切れ刃間隔と研削方向平行仕上面粗さの幾何学的関係を調べた結果を示す。平面研削条件は、砥石周速度Vg=20m/s、研削方向平行送り速度vwp=0.01mm/s〜100mm/s、砥石直径Dg=200mmである。 【0013】図6より、連続切れ刃間隔aを通常の砥石作業面性状の場合では,比較的長い10mm程度とし、平面研削で中仕上げ程度に使用される研削方向平行送り速度vwp=100mm/sを考えると、幾何学的研削方向平行仕上面粗さHpは容易に10nm(Ry値)以下になるのが分かる。 【0014】また、連続切れ刃間隔aを直径200mmの砥石の周長LG(=πDg)である約600mmの1/6の100mmとしても、研削方向平行送り速度vwp=10mm/sと遅くすれば、幾何学的研削方向平行仕上面粗さHpは5nm程度になるのが分かる。このような研削方向平行仕上面粗さが高平滑になる結果は、幾何学的計算結果のみではなく、正常な研削で、実際に形成される仕上面粗さでも、相当高平滑になることが分かっている。 【0015】一方、研削方向直角仕上面粗さHnについては、砥石外円周表面を砥石作業面として行う場合について模式的に示すと、図7のような砥石作業面上の切れ刃によって形成される砥石作業面粗さが転写されて生成されることになる。もう少し言及すると、研削方向直角仕上面粗さHnは、砥石軸に垂直な各砥石幅断面における砥石作業面周上の切れ刃群の中で、最外周切れ刃を考え、それらを砥石軸方向に合成して出来る砥石軸方向断面の粗さ(以下、合成砥石軸方向断面粗さと記す)が転写され、生成される仕上面粗さと言える。 【0016】この合成砥石軸方向断面粗さは、通常、形直しや目直しで砥石作業面上の切れ刃の高さを均一にすることが難しいために小さく出来ない。このため、研削方向直角仕上面粗さHnを1μm(Ry値)以下にすることは難しく、特に、100nm(Ry値)以下にするのは非常に難しい。その結果として研削方向平行仕上面粗さと研削方向直角仕上面粗さが重畳した最大仕上面粗さHmaxが100nm(Ry値)以下である鏡面を得ることは、上述のように、極めて難しくなると言える。 【0017】なお、実際の研削加工において測定出来る研削方向直角仕上面粗さHnは、一般に、合成砥石軸方向粗さが転写されて出来る仕上面粗さに、研削方向平行仕上面粗さHpの影響が重畳したものであり、上述の極限粗さは、研削方向平行仕上面粗さの影響が最小になる場合の仕上面粗さと言える。ただし、研削方向直角仕上面粗さHnは、高々数100nm(Ry)までしか小さくならないのに対し、研削方向平行仕上面粗さは、数10nm(Ry)以下と考えれる場合が多く、通常、研削方向直角仕上面粗さHnに及ぼす研削方向平行仕上面粗さHpの影響は小さいと言える。以上のように、研削加工における仕上面粗さは、一般的に、研削方向直角仕上面粗さHnの大きさによって決まると言える。 【0018】(プランジ研削法とその仕上面粗さ)研削加工は、仕上加工であるので、旋削等の切削加工に比較して、加工能率が劣る。このため、砥石幅が工作物幅よりも広い場合には、いわゆる、プランジ研削法が高能率研削加工法として用いられる。また、複雑な形状の工作物の研削加工で、砥石を加工後の工作物形状に成形して加工する総形研削においても、プランジ研削法で行われる。 【0019】このプランジ研削法は、砥石回転方向(研削方向)に直角な方向には工作物を移動せずに、例えば,円筒外面研削の場合には、工作物を回転させるだけで砥石切込みを連続的に行って加工し、また、横軸角テーブル型平面研削では、砥石回転方向に平行な方向にのみ工作物を移動させ、砥石切込みを間欠的に行って加工する。このことと、上述の仕上面の生成機構を考えると、プランジ研削によって生成される最大仕上面粗さHmaxには、主として、研削方向直角仕上面粗さに関係する合成砥石軸方向断面粗さが関係すると言える。 【0020】このため、プランジ研削で、所要の高平滑面を得るためには、合成砥石軸方向断面粗さを所要の高仕上面粗さ以下にする必要がある。例えば、100nm(Ry値)以下の仕上面粗さを得るためには、合成砥石軸方向断面粗さを100nm(Ry値)以下にする必要がある。しかし、通常の仕上研削で良く使用される砥粒径が数10μm以上の砥石では、形直しや目直しにより切れ刃先端を揃えても、合成砥石軸方向断面粗さを小さくすることは難しく、プランジ研削の仕上面粗さHmaxを1μm以下にすることは容易ではない。 【0021】この改善策の一方法として、実用的には、使用する砥石を細粒、微粒のものにし、砥石作業面上に出来るだけ多くの砥粒切れ刃を作り、切れ刃先端を揃え、合成砥石軸方向断面粗さを小さくすることが行われる。それでも、合成砥石軸方向断面粗さを小さくし、仕上面粗さHmaxを100nm以下の鏡面にすることは、非常に難しい。 【0022】また、細粒、微粒の砥石では、例えば、研削作業の極く初期に、良い仕上面粗さの加工が行えたとしても、目つまりが生じたり、砥粒切れ刃が砥石作業面から脱落したりするため、所要の加工量を砥石の寿命までに加工し得ず、再形直しや再目直しが必要で、加工能率が非常に悪くなっているのが現状である。 【0023】(トラバース研削法とその生成仕上面粗さ)上述のように、プランジカット研削法では、平滑化し得る仕上面粗さに限界がある。その限界を越えた高平滑な仕上面を得るための方策として、現在、一般的な研削作業でよく用いられるトラバース研削法が考えられる。このトラバース研削法では、例えば、横軸角テーブル型平面トラバース研削の例では、ある工作物幅を研削方向に平行に研削した後、研削方向に直角な方向に砥石または工作物を、ある量だけ間欠的に送り、再び、先に研削したのとは逆方向に,研削方向と平行に研削することを繰り返して、工作物全面の加工を行う。また、円筒トラバース研削の例では、砥石回転方向に工作物を比較的高速に回転(通常、砥石周速度の1/100程度が多い)させながら、砥石回転速度と直角方向にも比較的遅い速度で送る合成工作物送り法(または砥石送り法)で加工が行われる。 【0024】このトラバース研削法によって生成される仕上面粗さを考えてみると、図7に示した合成砥石軸方向断面粗さの一部の幅の転写を繰り返すことにより生成されるものと見なし得る。砥石幅全体の合成砥石軸方向断面粗さの一部の粗さは、砥石幅全体の合成砥石軸方向断面粗さよりも小さくなる。このため、研削方向直角仕上面粗さはプランジカット研削の場合よりも向上する。 【0025】このような考え方からすれば、トラバース研削における仕上面粗さは、合成砥石軸方向断面粗さの出来るだけ狭い幅を転写することにすれば、より大きく改善し得ると言える。例えば、横軸角テーブル型平面トラバース研削においては、砥石回転方向(研削方向)と直角方向である砥石軸方向の間欠的送り量fn(以下、「研削方向直角間欠送り量」と記す)を小さくすれば、基本的には、仕上面粗さが小さくなると考えられる。 【0026】このようなことから、通常、良い研削仕上面を得るための方策として、トラバース研削が用いられ、例えば、横軸角テーブル型平面研削で、砥石幅が10mmの場合でも、研削方向直角間欠送り量をfn=1mm/passにするなどの小さな送り量にされることが良く行われるのは、このような意味を持つと言える。 【0027】しかし、実際に、このような概念により、横軸角テーブル型平面トラバース研削で高平滑面を形成しようとして、研削方向直角間欠送り量fnを小さくする実験を行ってみると、仕上面粗さはある程度までしか向上しない。このように、研削方向直角仕上面粗さHnが向上しなくなるのは、研削における切り残しの発生のため、合成砥石軸方向断面粗さと同じ断面積が工作物表面から完全に除去されないためと考えられる。 【0028】すなわち、研削加工においては、図8に示すような切れ刃による工作物の切削時の盛り上がり現象がある。高平滑研削を行うには、任意の工作物面上に形成された盛り上がりが、別の切れ刃によって確実に除去され、平滑化されることが必要である。このためには、盛り上がりが形成された部分に別の切れ刃が確実に通過し、盛り上がりが除去されなければならない。 【0029】上述の平面トラバース研削において、研削方向直角間欠送り量fnを小さくしても、研削条痕が残り、ある程度以上に仕上面粗さが小さくならないのは、図9にトラバース研削法の場合の工作物の移動方法を模式的に示すように、工作物表面上のある場所が研削された後、工作物端まで研削され、工作物が研削方向に直角な方向に所要の送り量fnだけ間欠的に送られ、研削方向を変えて移動し、再び、同じ工作物面上が研削されるようになった時、1パス前のトラバース研削工程で切れ刃により形成された盛り上がりが別の切れ刃によって確実かつ全て除去されず、切れ刃が通過した後にも、工作物の一部の盛り上がりが残ることを意味するものと考えられる。 【0030】以上のように、トラバース研削法で生成可能な仕上面粗さは、プランジ研削法より仕上面粗さを向上し得るが、やはり、その到達仕上面粗さには限界があると言え、通常、100nm(Ry値)以下の仕上げを容易に行うのは難しいのが現状である。また、プランジ研削法と同様に、細粒、微粒の砥石を用いて、研削作業の極く初期に、良い仕上面粗さの加工が行え得たとしても、目つまりが生じたり、砥粒切れ刃が砥石作業面から脱落したりし、所要の加工量を砥石の寿命までに加工し得ず、再形直しや再目直しが必要で、加工能率が非常に悪くなっているのが現状である。 【0031】 【発明が解決しようとする課題】研削加工法では、従来、(1)プランジカット研削法や(2)トラバース研削法で加工が行われているが、それらの加工法では高平滑な仕上面を生成するのは容易ではない。というのは、プランジカット研削仕上面粗さには、合成砥石軸方向断面粗さの転写が主として関係する。その合成砥石軸方向断面粗さを高平滑化するのは容易ではなく、通常、合成砥石軸方向断面粗さは、比較的大きな粗さを持つ。このため、通常、プランジカット研削による合成砥石軸方向断面粗さの転写によって高平滑面を工作物上に形成することは難しい。 【0032】また、トラバース研削法では、合成砥石軸方向断面粗さの一部を用いて工作物を研削するので、プランジカット研削法よりも高平滑な仕上面を生成出来るが、工作物の盛り上がりを十分に除去し得ないために、やはり、仕上面粗さをある程度までしか向上できない。 【0033】本発明の方法は、このような現在の研削加工法では得ることが難しい高平滑研削仕上面を、研削加工手法を変えることにより、容易かつ高能率に、研磨加工に替え得る、または、研磨加工に近い高平滑仕上げが出来るようにしようとするものである。本発明の方法は、また、新たに研削盤や研削加工システムを用いなくても、ある程度の高平滑加工は、既存の研削盤でも利用できるようにすることも目指している。 【0034】 【課題を解決するための手段】本発明者は、図1に、「横軸角テーブル型平面研削」の例で示すような高平滑研削法を発明した。本発明の方法は、横軸角テーブル型平面研削の場合の例では、まず、(1)砥石1または工作物2を、研削方向とは直角方向に、砥石1回転当たりの工作物送り量fGnが、研削方向と直角な切れ刃逃げ面6摩耗幅wnより小さい送り速度(fGn<wn)になるように送り、砥石−工作物接触幅を加工する(第1の要件)。 【0035】(2)その後、幾何学的に計算される砥石−工作物の干渉高さ(研削方向平行仕上面粗さHpに相当)が、要求する高平滑仕上面粗さHmax未満になるように、研削方向に微少な送り量fpだけ、砥石または工作物を間欠的に移動する(第2の要件)。そして、次の砥石−工作物接触幅を仕上げる。このようなことを繰り返して、工作物全面を研磨加工に替え得る、または研磨加工に近い高平滑面に仕上げる研削方法である。 【0036】すなわち、本発明は、砥石を工具として用いて仕上げる平面研削法、円筒研削法、内面研削法、曲面研削法等の各種研削法で、砥石または工作物を、砥石回転方向(研削方向)と直角方向に、砥石1回転当たりの工作物送り量が、研削方向と直角な切れ刃逃げ面摩耗幅(異なる切れ刃逃げ面が連なっていると見なされる場合には、その総和の逃げ面幅)未満の送り速度になるように送ることにより、砥石−工作物接触幅を加工した後、幾何学的に計算される砥石−工作物の干渉高さが、要求する高平滑仕上面粗さ未満になるように、工作物または砥石を研削方向に平行方向に間欠的に微少量移動して、次の砥石−工作物接触幅を仕上げていくことを繰り返して、工作物全面を高平滑面に仕上げることを特徴とする研削加工方法である。 【0037】また、本発明は、上記の方法を満足するような範囲に、砥石または工作物を、研削方向に直角方向と平行方向へ同時に送る合成送り速度を設定し、その合成送り速度で工作物を高平滑に仕上げていくことを特徴とする研削加工方法である。 【0038】さらに、本発明は、X軸、Y軸、Z軸方向に上記の方法を実施する制御システムを設けたことを特徴とする研削加工装置である。また、本発明は、研削盤のテーブル上に補助テーブル装置を設置し、上記の各方法を実施するようにしたことを特徴とする上記の研削加工装置である。 【0039】図9は、従来の横軸角テーブル型平面研削におけるトラバース研削法の場合の工作物の移動方法を示すモデル図である。図9に示すように、まず、(1)砥石1または工作物2を研削方向と平行方向に送って、研削方向と直角なある幅の工作物を研削方向と平行に砥石作業面上の切れ刃5で研削した後、(2)間欠的に研削方向に直角方向に砥石1または工作物2を送り、次の工作物幅を研削することを繰り返し工作物の全面を加工していく。 【0040】これに対して、本発明の方法の第1の特徴は、まず、トラバース研削とは逆に、研削方向に直角方向に砥石または工作物を送って砥石−工作物接触幅を研削するが、その際、砥石1回転当たりの研削方向直角送り量を、研削方向に直角方向の砥粒切れ刃逃げ面幅よりも小さくすることである。 【0041】第2の特徴は、砥石−工作物接触幅を研削後、間欠的に研削方向に平行方向に砥石または工作物を送って、次の砥石−工作物幅を研削することを繰り返し、工作物全面を研削していくが、その研削方向平行間欠送り量を、送りによって生じる幾何学的な砥石−工作物の干渉高さが、要求する高平滑仕上面粗さHmax未満になるように計算して決定することにある。 【0042】第3の特徴は、上記の本発明の研削法の特徴に基づいた研削加工が行えるようにするための補助工作物移動装置を既存の汎用研削盤に付ければ、新規の研削盤や研削加工システムを製造しなくても、ある程度の高平滑研削がなし得るように出来ることである。 【0043】本発明の方法に類似した、研削方向に直角方向と平行方向へ同時に送る合成送り研削法については、本発明者らにより、従来、角テーブル型平面研削で一部実験的に検討されている(HeijiYASUI, Go YAMAZAKI, Yutaka HIRAKI, ShigehikoSAKAMOTO,Masato SAKATA, Morihiko SAEKI, Akira HOSOKAWA:Ultra-SmoothnessGrinding of Fine Ceramics with #140-Mesh Grain Size Diamond Wheel,Proceedingsof American Society for Precision Engineering 1999 Annual Meeting,Monterey,California, USA,November 1, 1999,127)。 【0044】その場合の方法は、NC装置の工作物送りシステムでは、合成送り速度を決めることによって工作物を移動していることを考え、合成送り速度vwcを適当かつ経験的に設定することによって検討している。しかし、この合成送り速度の選定方法は、基本的には、無限大の数があり、本発明の研削法のように高平滑研削条件を明確に決め得ず、高平滑面を得るための条件を満たすことは、例外的であり、事実上、高平滑研削条件を決めることは不可能に近いものであった。 【0045】(本発明の研削法による仕上面の平滑化作用)本発明の研削法における工作物仕上面粗さHmaxを、図3で示したように、(1)研削方向直角仕上面粗さHnと、(2)研削方向平行仕上面粗さHpとが重畳したものと考え、横軸角テーブル型平面研削において、本発明の研削法によって生成される仕上面粗さを検討すると、次のようになる。 【0046】1)研削方向直角仕上面粗さHnの検討図1に示すように、砥石作業面4上に多数存在する切れ刃の中から、一つの切れ刃を考え、その切れ刃による工作物の除去により、基本的に高平滑研削を行うことを考える。本発明の研削法では、砥石の1回転当たりの工作物送り量fGnを、研削方向と直角な切れ刃逃げ面摩耗幅wn未満にして、工作物を研削方向とは直角方向に送って研削する。 【0047】その結果、図10から分かるように、切れ刃5は、砥石の1回転前に、同じ切れ刃5が(A)既に除去した既除去加工面10の一部分および(B)前盛り上がり7部分と確実に重複しながら工作物を研削することになる。このため、盛り上がりは、確実に除去されることになるので、研削方向直角仕上面粗さは切れ刃逃げ面上に存在する研削方向と直角方向の粗さが工作物2に転写されただけのものとなる。切れ刃逃げ面上に存在する研削方向と直角方向の粗さは、一般的に、100nm(Ry値)よりもはるかに高平滑である。 【0048】したがって、幾何学的に求められる研削方向直角仕上面粗さHnは、非常に高平滑な面になる。実際には、切れ刃5が、砥石の1回転前に除去した既除去加工面10側にも、盛り上がりが形成される可能性もあると考えられるが、その盛り上がり高さは、切れ刃が1回転前に形成した盛り上り高さに比較すると、非常に小さくなると考えらる。このため、本発明の高平滑研削法の研削方向直角仕上面粗さHnは、現在行われているトラバース研削法に比較して、格段に小さくなる【0049】このような、本発明方法の盛り上がりの除去機構による仕上面の高平滑化を考えると、本発明では、高平滑研削に粗粒の砥石を使用し得ると言う、もう一つの特徴(第4の特徴)が生じる。従来の考え方では、細粒、微粒の砥石の方が粗粒の砥石よりも、砥粒切れ刃が多く、合成砥石軸方向断面粗さも小さくなるので、高平滑研削に良いとされてきた。 【0050】しかし、本発明の高平滑研削法においては、切れ刃逃げ面を大きくすることが出来る粗粒の砥石の方が、研削方向直角送り速度を速くできるので、より短時間に加工が出来ることになる。また、細粒、微粒の砥石では、研削方向直角仕上面粗さが、研削初期には良くても、 研削による切り屑形成の際に砥粒切れ刃にかかる力により切れ刃が脱落したり、形成された切り屑が目つまりしたりするために、加工精度や仕上面粗さの悪化が生じる。特に、除去速度を大きくすると、砥石の損耗が大きくなり、また、目つまりの発生も生じやすくなるので、研削が不安定となるため、高能率化出来ない。 【0051】この一方、粗粒の砥石で高平滑加工が出来れば、粗粒砥石では、結合剤による砥粒保持面積が大きく、また、チップポケットも大きいので、砥粒の脱落や目つまりの発生も少なくなり、安定した高平滑加工が出来る。本発明方法は、このような長所を持つことになる。 【0052】ところで、実際の研削では、図1に示すように、砥石作業面4上には多数の切れ刃が存在する。本発明の高平滑研削法では、研削方向と直角方向である砥石軸方向に相対的に工作物を送るが、砥石1は巨視的には図11に示すように、砥石側端面から砥石幅方向に僅かな曲率をもつような形状になる。このため、工作物2は、まず、砥石幅端側(図11の場合はA端側)の砥石作業面上に存在する切れ刃で研削された後、それらの切れ刃で切り残された工作物が、より砥石幅中央側に存在する切れ刃により除去される(スパークアウトされる)ことになる。 【0053】したがって、切れ刃による工作物の除去作用が重畳し、一つの切れ刃によって生成される仕上面粗さよりも仕上面粗さは良くなると考えられる。なお、一つの切れ刃による単刃研削工具では、切れ刃の摩耗や脱落が加工精度や仕上面粗さに直接影響するが、砥石のように多数の切れ刃が存在する多刃工具では、一つの切れ刃の摩耗や脱落があっても、影響は少なく、安定した加工精度と仕上面粗さが得られるという特徴があり、本発明は、この点でも優れた高平滑研削法と言える。 【0054】2)研削方向平行仕上面粗さHpの検討横軸角テーブル型平面研削の場合の研削方向平行仕上面粗さHpは図1より、幾何学的に次式で求められる。 Hp≒(fp)2/4Dg -----------(2)したがって、研削方向平行仕上面粗さHpが与えられた時、所要の研削方向への間欠的送り量fpは、前記の(1)式を変形して次式で求められる。 fp≒(4Hp・Dg)0.5 -----------(3)【0055】(3)式を用いると、直径Dg=200mmの砥石を用いて横軸角テーブル型平面研削で仕上面粗さをHmax=20nm(Ry値)以下にする場合には、間欠的送り量fpは次のようになる。 fp≒(16Hp・Dg)0.5=(4×20×10-6×200)0.5=(1.6×10-2)0.5≒0.126mm=126μmこの結果より、fp=126μm以下の送り量にすれば良いことになる。実際には、目つまりや研削系の振動等の仕上面粗さへの影響が考えられるので、その1/2ぐらいのfp=60μm程度が目安になる。 【0056】 【発明の実施の形態】第1の発明(請求項1に記載)は、図12に示す平面研削(横軸角テーブル型)、図13に示す平面研削(横軸円テーブル型)、図14に示す円筒外面研削、図15に示す円筒内面研削、図16に示す総形研削等の各種の研削加工に、「本発明の研削方法の基本的な2つの要件」を取り入れて、それぞれの加工で、高平滑な研削法を行うことを特徴とするものである。 【0057】「本発明の研削方の基本的な2つの要件」は次の通りである。(1)砥石または工作物を、研削方向と直角方向のみに、砥石1回転当たりの工作物送り量fGnが、研削方向と直角な切れ刃逃げ面摩耗幅wn未満となるようにして送り、砥石−工作物接触幅を研削方向に直角方向に工作物を加工する。このことにより、切れ刃によって形成された盛り上がりを、形成したのと同じ切れ刃によって確実に除去し、研削方向に直角な仕上面粗さを高平滑にする。 【0058】(2)その後、幾何学的に計算される砥石−工作物の干渉高さが、要求する高平滑仕上面粗さ未満になるように、研削方向に微少な送り量fpだけ、工作物または砥石を間欠的に送り、次の砥石−工作物接触幅を仕上げていくことを繰り返して、工作物全面を高平滑面に仕上げる研削方法である。 【0059】第2の発明(請求項2に記載)は、図17に示す平面研削(横軸角テーブル型)、図18に示す平面研削(横軸円テーブル型)、図19に示す円筒外面研削、図20に示す円筒内面研削、図21に示す総形研削に示すように、第1の発明(請求項1に記載)の方法を満足する範囲内で、砥石または工作物を、研削方向に直角方向と平行方向へ同時に送る合成送り速度を設定し、その合成送り速度vwcで工作物全面を高平滑に仕上げていく研削方法である。 【0060】第3の発明(請求項3に記載)は、第1の発明(請求項1)の研削方法を実施するための研削盤と研削加工システムである。横軸角テーブル型平面研削の場合の例を図22に示すように、本発明の高平滑研削方法の実施のための研削盤や高平滑研削システム等は、テーブルが上記方法の条件を満足するような機能をもつ高平滑研削盤、および、その研削盤に本発明の高平滑研削方法が自動的に実施できるように、X軸、Y軸、Z軸方向に制御システムを付けた高平滑研削システム等である。X軸方向制御は(fp2/4Dg)<Hp、所要送り精度fp<(4Dg・Hp)0.5 、Y軸方向制御はvwp=(fGn・Ng)で表される。 【0061】既存の研削盤では、例えば、トラバース研削を行うことを目的とした横軸角テーブル型平面研削では、研削方向平行送り量が上述したような高精度に間欠的に送る機能は持たない。また、円筒外面研削盤や円筒内面研削盤は、研削方向と平行方向、すなわち、砥石ないしは工作物の回転方向に、砥石ないしは工作物を間欠的に送る機能そのものを持たない。 【0062】本発明の研削法は、加工能率を向上するために、従来のNC研削盤では考えられていなかった、研削方向直角送り速度が高速に出来るという特徴も持つ。加えて、研削方向に直角方向と平行方向へ同時に送る合成送りも本発明の方法の適用を十分に満たすことが出来る。 【0063】第4の発明(請求項4に記載)は、第1の発明(請求項1)の高平滑研削方法を実施するために、既存の研削盤に補助的に設置するための装置である。図23に横軸角テーブル型平面研削で研削盤のテーブル上に設置して使用する補助テーブル装置の例を示し、研削方向平行間欠送りには■、研削方向直角送りには■で示すサーボモータなどを用いる。■、■は直動案内などを示す。この装置により、研削方向直角送り速度が高精度に制御でき、また、研削方向平行の間欠送り量が数μm以下の精度で制御できる。 【0064】以下に本発明の実施例を示す。 [実施例1] 超硬合金(P20)の高平滑横軸角テーブル型平面研削例図24に、砥石1回転当たりの研削方向に直角方向の工作物送り量をfGn=20μm/rev、研削方向平行間欠工作物送り量fp:30μm/passの条件で、本発明の高平滑研削法を適用して、超硬合金を研削した場合の仕上面(b)を、従来のトラバース研削で研削方向直角間欠送り量fnが最も小さかった場合の仕上面(a)と比較してして示す。なお、研削加工条件は次の通りである。 【0065】 研削方法:横軸角テーブル型平面研削砥石 :SD140Q50M工作物 :超硬合金(JIS P20)研削液 :ソリュブル(1/50)(JIS W2種) 研削条件:1)砥石周速度Vg:20m/s2)砥石切込みt:5μm3)研削方向直角工作物送り速度vwn:1.3mm/s4)砥石1回転当たり工作物送り量fGn:20μm/rev5)研削方向平行間欠工作物送り量fp:30μm/pass【0066】図24より、従来のトラバース研削で明確に見られた研削方向に平行な研削条痕は、本発明の高平滑研削法では明確には見られず、研削条痕が相当消失しており、盛り上がりが相当確実に除去されているのが分かる。研削方向直角仕上面粗さ(Y-Profile)は、約84nm(Ry値)、研削方向平行仕上面粗さ(X-Profile)は、約54nm(Ry値)であり、100nm(Ry値)を下回っており、トラバース研削の場合に比較すると、1/3以下の仕上面粗さになっていた。 【0067】[実施例2] ファインセラミックスの高平滑横軸角テーブル型平面研削例粒度#140の粗粒のダイヤモンド砥石を用いて、本発明の高平滑研削法を適用して、窒化けい素セラミックを研削加工条件、Vg=20m/s,fGn=50μm[vwn=3.2mm/s],fp=10μmで、炭化けい素セラミックを研削加工条件、Vg=20m/s,fGn=50μm[vwn=3.2mm/s],fp=10μmで、アルチック(アルミナチタンカーバイド)セラミックを研削加工条件、Vg=50m/s,fGn=20μm[vwn=3.2mm/s],fp=30μmで、それぞれ研削した。 【0068】本発明の高平滑研削方法で、各セラミックを研削した場合には、いずれの場合にも約20nm(Ry値)[4nm(Ra値)以下]の非常に高平滑面となっていた。なお、何れの場合もほぼ延性モード研削面になっていることが確かめられている。このような、延性モード高平滑面は、従来、粒度#140の粗粒ダイヤモンド砥石で得られるとは考えられなかったもので、本発明方法の大きな特長(第5の特徴)である。 【0069】[実施例3]本発明の高平滑研削法を軸傾斜立軸円テーブル型平面研削に適用した場合の仕上げ面粗さ生成モデルを図25に示す。この場合、幾何学的干渉高さをHp’として、その大きさは次式で決まる。 Hp≒Hp’sinθ≒(fp)2/4Dgsinθ-----------(4)【0070】図26に、軸傾斜立軸円テーブル型平面研削の場合について、式(4)から求めた研削方向平行間欠送り量fpと研削方向平行仕上面粗さHp(Ry値)との関係を示す。なお、傾斜角θは、非常に小さく、1°とした。図26より分かるように、傾斜立軸円テーブル型平面研削の場合も、間欠送り量を小さくすれば、容易に10nm(Ry値)以下の仕上面粗さが得られる。この方式の場合、図25に示す例のように、傾斜角を小さくすれば、他の研削加工方法に比較して、間欠送り量をfp=100μmにしても、10nm(Ry値)以下の仕上面粗さに容易にできる。 【0071】 【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の研削法では、従来のプランジカット研削加工法やトラバース研削加工法では実現困難であった、高平滑研削加工が可能である。本発明の高平滑研削法による高平滑加工についての詳細な効果はそれぞれの実施例のところで述べたが、これを要約すると、従来の方法に対して、次のような特長の効果がある。 【0072】1)従来のトラバース研削法では、非常に難しかった仕上面粗さ1μm以下や特に難しかった100nm(Ry値)以下の高平滑面に容易に仕上げることが出来る。 2)平面研削、円筒研削、総形研削等の各種研削加工法に適用できる。 3)新たな研削盤や研削加工システムを製造しなくても、既存の研削盤でも補助装置を設置すれば、利用できる。 4)高平滑加工ができるため、最終仕上加工工程のラッピングやポリシングによる加工時間を大幅に低減できる。 5)高平滑研削加工に粗粒の砥石が使用できる。このため、粗研削も同じ砥石で行うことが出来るので、工作物の取り付け、取り外し時間が削減でき、総加工時間を短縮することが出来る。 6)粗粒ダイヤモンド砥石によるファインセラミックの高平滑延性モード研削が可能で仕上面粗さが20nm(P-V)以下の超平滑面が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】396020800 【氏名又は名称】科学技術振興事業団
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| 【出願日】 |
平成13年9月18日(2001.9.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100108671 【弁理士】 【氏名又は名称】西 義之
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| 【公開番号】 |
特開2003−94296(P2003−94296A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月3日(2003.4.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−284188(P2001−284188) |
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