| 【発明の名称】 |
切削工具及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 憲雄 【住所又は居所】東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社荏原製作所内
【氏名】井上 裕章 【住所又は居所】東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社荏原製作所内
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| 【要約】 |
【課題】ダイヤモンド等の砥粒をより均一な力でより強固にグリップして砥粒の脱落を確実に防止するとともに、砥粒の突出高さを揃え、これによって、例えばCMP装置に付設したドレッサとして使用した場合に、CMPプロセス性能のばらつきを抑えることができるようにする。
【解決手段】砥粒ホルダ42の内部に設けた多数の貫通孔42a内に砥粒44の一部を嵌め込みんだ状態でめっきを施し、めっき膜46で砥粒44を砥粒ホルダ42に固定した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 砥粒ホルダの内部に設けた多数の貫通孔内に砥粒の一部を嵌め込みめっきで固定したことを特徴とする切削工具。 【請求項2】 前記砥粒ホルダに前記貫通孔を0.5〜4mmピッチで整列させて設けたことを特徴とする請求項1記載の切削工具。 【請求項3】 前記砥粒が#80〜#400のダイヤモンドであることを特徴とする請求項1または2記載の切削工具。 【請求項4】 前記切削工具は、CMP装置用ドレッサであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の切削工具。 【請求項5】 内部に多数の貫通孔を設けた砥粒ホルダの該貫通孔内に砥粒の一部を嵌め込み、めっきを施して砥粒を砥粒ホルダに固定することを特徴とする切削工具の製造方法。 【請求項6】 内部に多数の貫通孔を設けた砥粒ホルダを傾斜させて保持し、この砥粒ホルダを振動させながら該砥粒ホルダの表面に砥粒を振り掛け、その後、めっき液を注ぎながら砥粒ホルダの表面にめっきを行うことを特徴とする請求項5記載の切削工具の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエハの表面を平坦化するCMP装置に付設されて、研磨パッドの目立て(ドレッシング)を行うドレッサ等に使用される砥粒を含んだ切削工具及びその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、電子デバイスの配線形成プロセスにあっては、層間絶縁膜に予め形成した配線溝やコンタクトホールに、アルミニウム、近年では銀や銅等の金属を埋め込んだ後、余分な金属を化学的機械的研磨(CMP)によって除去し平坦化するようにしたプロセス(いわゆる、ダマシンプロセス)が使用されつつある。 【0003】図8は、この種のプロセスに使用されるCMP装置の概要を示す。これは、上面に、例えば発泡ウレタンからなる研磨布(研磨パッド)24を貼付して研磨面を構成する研磨テーブル26と、基板Wをその被研磨面を研磨テーブル26に向けて保持するトップリング28とを備えている。そして、研磨テーブル26とトップリング28とをそれぞれ自転させ、研磨テーブル26の上方に設置された砥液ノズル30より砥液を供給しつつ、トップリング28により基板Wを一定の圧力で研磨テーブル26の研磨布24に押圧することで、基板Wの表面を研磨するようになっている。砥液ノズル30から供給される砥液としては、例えば酸性溶液にシリカ等の微粒子からなる砥粒を懸濁したものを用い、表面を酸化させ、その後砥粒による機械的研磨を行うことにより、基板Wが平坦かつ鏡面状に研磨される。 【0004】このようなCMP装置を用いて研磨作業を継続すると、研磨布24の研磨面の研磨力が低下するが、この研磨力を回復させるために、ドレッサ32を設け、このドレッサ32によって、研磨する基板Wの交換時などに研磨布24の目立て(ドレッシング)が行われている。このドレッシング処理においては、ドレッサ32のドレッサ面(ドレッシング部材)を研磨テーブル26の研磨布24に押圧しつつ、これらを自転させることで、研磨面に付着した砥液や切削屑を除去するとともに、研磨面の平坦化及び目立てが行なわれ、研磨面が再生される。ここで、このドレッシングを研磨中に行うこととしてもよい。 【0005】ここで、この種のドレッサ32は、図9に示すように、ドレッサ32のドレッサ面32aに、例えば150〜200μmのダイヤモンドからなる砥粒34を配置し、このドレッサ面32aに、例えばNiめっきを施して、このドレッサ面32aに形成しためっき膜36中に砥粒34の一部を埋設したり、ろう付けや焼結等により砥粒34をドレッサ32のドレッサ面32aに取付けたりして一般に構成されていた。ここで、この砥粒(ダイヤモンド)34としては、図7(b)に示す、形が不揃いな、いわゆるイレギュラータイプの砥粒44が一般に使用されていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のこの種のドレッサにあっては、例えば、ダイヤモンド等の砥粒の大きさやめっき膜等への埋設状態が異なり、めっき膜等で砥粒をドレッサに保持する力にばらつきが生じ、砥粒が脱落しやすくなり、その結果、基板を傷付けることがある。また、砥粒の突出高さが不揃いとなって、ドレッサとしてのばらつきが大きくなり、このため、研磨パッドを均一に回復することができず、結果としてCMPプロセス性能のバラツキの要因となるといった問題があった。 【0007】本発明は上記に鑑みてなされたもので、ダイヤモンド等の砥粒をより均一な力でより強固にグリップして砥粒の脱落を確実に防止するとともに、砥粒の突出高さを揃え、これによって、例えばCMP装置に付設したドレッサとして使用した場合に、CMPプロセス性能のばらつきを抑えることができるようにした切削工具及びその製造方法を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、砥粒ホルダの内部に設けた多数の貫通孔内に砥粒の一部を嵌め込みめっきで固定したことを特徴とする切削工具である。これにより、砥粒をその一部を砥粒ホルダの内部に設けた貫通孔内に嵌め込んだ状態でめっきで固定することで、砥粒をより均一かつ強固に砥粒ホルダに保持することができる。しかも、砥粒の大きさに分布があっても、貫通孔内に一部を嵌め込むことができる大きさの砥粒を選別して使用することで、砥粒の突出高さの不揃いを少なくすることができる。特に、砥粒として、形が揃っているブロッキータイプのものを使用することで、この効果が顕著となる。 【0009】請求項2に記載の発明は、前記砥粒ホルダに前記貫通孔を0.5〜4mmピッチで整列させて設けたことを特徴とする請求項1記載の切削工具である。これにより、砥粒の面内均一性を向上させることができる。この整列の方法としては、例えば格子状や千鳥状が挙げられる。 【0010】請求項3に記載の発明は、前記砥粒が#80〜#400のダイヤモンドであることを特徴とする請求項1または2記載の切削工具である。CMP装置に付設して使用されるドレッサは、その砥粒として、一般に#80〜#400のダイヤモンドが使用されており、これにより、CMP装置に付設して研磨パッドの目立て(ドレッシング)を行うドレッサを構成することができる。請求項4に記載の発明は、前記切削工具は、CPM装置用ドレッサであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の切削工具である。 【0011】請求項5に記載の発明は、内部に多数の貫通孔を設けた砥粒ホルダの該貫通孔内に砥粒の一部を嵌め込み、めっきを施して砥粒を砥粒ホルダに固定することを特徴とする切削工具の製造方法である。 【0012】請求項6に記載の発明は、内部に多数の貫通孔を設けた砥粒ホルダを傾斜させて保持し、この砥粒ホルダを振動させながら該砥粒ホルダの表面に砥粒を振り掛け、その後、めっき液を注ぎながら砥粒ホルダの表面にめっきを行うことを特徴とする請求項5記載の切削工具の製造方法である。これにより、貫通孔を通過する砥粒は篩い落とし、貫通孔より大きな砥粒は砥粒ホルダに沿って転落させて、貫通孔に一部が嵌入する大きさの砥粒のみを砥粒ホルダの表面に整列させることができる。しかも、めっき液を注ぎながら砥粒ホルダの表面にめっきを行うことで、一般にめっき液より比重が小さな砥粒がめっき中に浮いてしまことを防止することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態の切削工具の要部を拡大して示す。この例は、例えば、図8に示すドレッサ32として使用するようにしたもので、この切削工具(ドレッサ)40は、平板状で、内部に多数の貫通孔42aを有する砥粒ホルダ42を有している。そして、この砥粒ホルダ42の貫通孔42aの内部に、例えばダイヤモンドからなる砥粒44の一部を嵌め込み、この表面に、例えばNiめっきを施すことで、砥粒ホルダ42の表面に形成しためっき膜46中に砥粒44の一部を埋設して砥粒44を砥粒ホルダ42の表面に固定している。 【0014】砥粒ホルダ42は、例えばステンレス鋼板製で、図2に示すように、円板状に形成されており、内部には、その全面に亘って多数の貫通孔42aが所定のピッチPで、整列した状態で設けられている。この貫通孔42aは、例えばレーザ加工やプレス等で設けることができる。このピッチPは、使用する研磨パッドや圧力にもよるが、0.5〜4mm程度が好ましい。なお、この例では、図3(a)に示すように、多数の貫通孔42aを千鳥状に整列させて配置した例を示しているが、図3(b)に示すように、格子状に整列させて配置しても、その他、任意の形状に配置してもよい。このように、貫通孔42aを砥粒ホルダ42の全面に亘って整列させて配置することで、砥粒44の面内均一性を高めることができる。 【0015】また、砥粒44としては、例えば#80〜#400で、図7(a)に示す、形が揃っているブロッキータイプのダイヤモンドが使用されている。CMP装置に付設して使用されるドレッサは、その砥粒として、一般に#80〜#400のダイヤモンドが使用されており、これにより、CMP装置に付設して研磨パッドの目立て(ドレッシング)を行うドレッサを構成することができる。 【0016】ここに、砥粒ホルダ42に設ける貫通孔42aは、使用する砥粒44の大きさの、例えば30〜50%に設定されている。例えば#100のダイヤモンドの平均粒径を150μmとすると、貫通孔42aの直径は45〜75μm、#200のダイヤモンドの平均粒径を75μmとすると、貫通孔42aの直径は22.5〜37.5μmに設定されている。 【0017】このように、砥粒44をその一部を砥粒ホルダ42の内部に設けた貫通孔42a内に嵌め込んだ状態でめっきによるめっき膜46で固定することで、砥粒44をより均一かつ強固に砥粒ホルダ42に保持することができる。しかも、砥粒44の大きさにばらつきがあっても、貫通孔42a内に一部を嵌め込むことができる大きさの砥粒44を選別して使用することで、砥粒44の突出高さの不揃いを少なくすることができる。特に、砥粒44として、形が揃っているブロッキータイプのものを使用することで、この効果が顕著となる。 【0018】次に、この切削工具40の製造例について説明する。先ず、図1に示す砥粒ホルダ42を用意する。そして、この砥粒ホルダ42を、図4に示すように、例えば水平面に対して10〜30゜傾斜させて配置する。この状態で、砥粒ホルダ42に振動を与えながら、砥粒ホルダ42の上方に配置したホッパ48から砥粒ホルダ42の表面に向けて砥粒44を振り掛ける。これにより、図4(b)に示すように、貫通孔42aより小さな砥粒44は貫通孔42aを通過させて篩い落とし、貫通孔42aより大きな砥粒44は砥粒ホルダ42に沿って転落させて、貫通孔42aに一部が嵌入する大きさの砥粒44のみを砥粒ホルダ42の表面に整列させる。 【0019】次に、図5及び図6に示すように、この砥粒44を整列させて保持した砥粒ホルダ42をめっき槽50の上方に、例えば水平面に対して10〜30゜傾斜させて配置する。そして、この砥粒ホルダ42の上方に配置しためっき液注出槽52からめっき液54を砥粒ホルダ42の表面に注ぐ。この時、循環ポンプ56を介してめっき槽50内に溜まっためっき液54をめっき液注出槽52に戻して、めっき液54がとぎれないようにする。同時に、めっき液注出槽52内のめっき液54に浸漬させたアノード58をめっき電源60の陽極に、砥粒ホルダ42をめっき電源60の陰極にそれぞれ接続し、これによって、砥粒ホルダ42をカソードとした電気めっきを行う。 【0020】このように、砥粒ホルダ42の表面にめっき液54を注ぎながらめっきを行うことで、一般にめっき液54より比重が小さな砥粒44がめっき中に浮いてしまことを防止することができる。そして、このようにして、砥粒44をめっきによるめっき膜で固定した後、必要に応じて、砥粒ホルダ42をめっき槽50内のめっき液54中に浸漬させて、所定のめっき厚にする。 【0021】つまり、砥粒ホルダ42の表面に砥粒44を整列させた状態で、砥粒ホルダ42をめっき液54中に浸漬させると、砥粒44がめっき液54中に浮いてしまうが、このように、砥粒ホルダ42の表面にめっき液54を注ぎながらめっきを行って砥粒44を固定(仮固定)し、しかる後、必要に応じて砥粒ホルダ42をめっき液中に浸漬させてめっきを継続することで、砥粒44の浮き上がりを防止しつつ、所定のめっき厚を得ることができる。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、ダイヤモンド等の砥粒をより均一な力でより強固にグリップして砥粒の脱落を確実に防止するとともに、砥粒の突出高さを揃えることができる。これによって、例えばCMP装置に付設したドレッサとして使用した場合に、安定したCMPを行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000239 【氏名又は名称】株式会社荏原製作所 【住所又は居所】東京都大田区羽田旭町11番1号
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| 【出願日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091498 【弁理士】 【氏名又は名称】渡邉 勇 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−80457(P2003−80457A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月18日(2003.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−272085(P2001−272085) |
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