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【発明の名称】 研磨装置
【発明者】 【氏名】森川 要
【住所又は居所】和歌山県日高郡印南町大字西ノ地1333番地アイエムティー株式会社内

【氏名】中田 弘
【住所又は居所】和歌山県日高郡印南町大字西ノ地1333番地アイエムティー株式会社内

【要約】 【課題】煩雑な研磨材の加工を行うことなく常に新らしい研磨テープで被研磨材を均一に研磨できながら良好な研磨精度が得られるようにする。

【解決手段】被研磨材の平面部を研磨テープにより研磨する研磨装置。研磨装置本体は、外周面が精密仕上げ加工がされた筒状の回転ドラムとテープリールと研磨テープを巻き取る巻取リールと研磨テープとを備える。回転ドラムは、被研磨材の表面を横断する長さ以上の軸方向長さを有する外周面を備え、外周面に回転ドラム内のテープリールの研磨テープを引き出して回転ドラムの外周面に1周巻きつけた後に挿入されるスリットが軸方向に穿設される。研磨台は、研磨台を回転ドラムに対して回転ドラムの軸方向と直交する方向にスライドさせるスライド機構を備え、研磨台のスライド時に、研磨台上の被研磨材の平面部と回転ドラムに巻かれた研磨テープとを接触させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】研磨台に設置した平板状の被研磨材の平面部を、研磨装置本体に装着した研磨テープにより研磨する研磨装置であって、研磨装置本体は、回転駆動する外周面が平滑に仕上げ加工がされた筒状の回転ドラムと、回転ドラム内に配置される研磨テープが巻かれたテープリールと、同じく回転ドラム内に配置され、テープリールから繰り出された研磨テープを巻き取る巻取リールと、研磨テープとを備え、回転ドラムは、被研磨材の表面を横断する長さ以上の軸方向長さを有する外周面を備えるとともに、外周面に、テープリールから繰り出した研磨テープが引き出され、引き出された研磨テープを回転ドラムの外周面に1周巻きつけた後に挿入されるスリットが軸方向に延びるように穿設され、研磨台は、研磨台を回転ドラムに対して回転ドラムの軸方向と直交する方向にスライドさせるスライド機構を備え、スライド機構による研磨台のスライド時に、研磨台に保持された被研磨材の平面部と回転ドラムの外周面に巻かれた研磨テープとを接触させるように構成していることを特徴とする研磨装置。
【請求項2】回転ドラムの外周面の硬さがロックウェル硬さ50以上60以下であることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨台に設置した平板状の被研磨材の平面部を、研磨装置本体に装着した研磨テープにより研磨する研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、半導体チップを構成するためのシリコンウエハーや、ワープロ、パソコン、テレビなどに用いられる液晶ディスプレイ、そして、半導体チップなどの電子素子を取り付けるためのプリント基板が多数利用されている。
【0003】シリコンウエハーは、表面を鏡面加工するために研磨する必要があり、液晶ディスプレイについても、製造工程中にガラス表面に付着した異物を除去するためにガラス表面を研磨し、また、プリント基板も、基板に配線を形成するために基板の表面、裏面を仕上げ加工する必要がある。
【0004】そして、従来からシリコンウエハーなどの板状部材の表面を研磨するに当たっては、ドーナツ形状の砥石による研磨や、円筒表面にダイヤ砥石粒を電着させた電着砥石を用いて研磨する方法がある。
【0005】しかしながら、ドーナツ形状の砥石により研磨する場合には、所望の研磨精度は得られるが、一度加工物を削ると、砥石の精度および切れ味が低下していくという不具合がある。この砥石の精度を維持するためには、定期的に砥石表面を削り落として新しい面を出す加工作業(ドレッシング)を行わなくてはならず、ドレッシングを行うと砥石の粉塵などが発生して作業環境が悪くなるという不具合が生じる。
【0006】また、電着砥石を用いて研磨加工をする場合には、電着砥石はステンレス製の筒状体の表面にダイヤ砥石粒を電着させているので、非常に研磨精度が良いという利点があるが、研磨加工を行っているうちに表面の砥粒が脱落したり劣化して砥石の精度および加工能力が低下していくという不具合が生じる。
【0007】また、電着砥石は、ドーナツ形状の砥石のようにドレッシングが行えないため、電着砥石の研磨精度を維持するためには、筒状体から一旦砥石粒を剥離して新たに砥石粒を再電着させなければならないので、ランニングコストが非常にかかるという不具合がある。
【0008】そこで、砥石の粉塵発生による作業環境の悪化や、ランニングコストの増加を防止すべく、長尺な研磨テープを用いて研磨する研磨方法が提案されている。
【0009】この研磨テープによる研磨方法は、研磨テープが巻かれたテープリールと、テープリールから引き出された研磨テープを巻き取る巻取りリールとが回転可能に支持される研磨ヘッド本体を設け、研磨ヘッド本体に、テープリールから巻き取りリールに至るまでの間に研磨テープが掛け渡される押圧部を設けて、研磨テープが掛け渡された押圧部を研磨台に設置した被研磨材に押圧して被研磨材を研磨するようにしている。
【0010】従来の研磨テープを備えた研磨装置Aを図8および図9に示すと、この研磨装置Aは、特開平11−19859号公報にも記載されているように、研磨テープBが装着される研磨ヘッド本体Cと、研磨ヘッド本体Cを支持する支持部材Dと、研磨ヘッド本体Cの下方に設置され被研磨材が装着される研磨台(図示せず)とを備えている。
【0011】そして、従来の研磨装置Aは、研磨ヘッド本体Cを支持部材Dに対して研磨台の面と直交する線を軸線として回転させながら、研磨ヘッド本体Cに装着された研磨テープBを研磨台上に設置された被研磨材の表面に接触させて研磨するように構成されている。
【0012】さらに、研磨ヘッド本体Cは、研磨テープBを複数の走行ローラーEで走行させながら被研磨材を研磨するようにもなっており、研磨ヘッド本体Cの内部に、研磨テープBが巻かれたテープリールFと、テープリールFから引き出された研磨テープBを巻き取る巻取りリールGとを設け、研磨テープBをテープリールFから所定の走行速度で引き出して、研磨ヘッド本体Cの下端に設ける押え付けローラーE1を通過させた後、巻取りリールGに巻き取るようになっている。
【0013】従来の研磨テープを用いた研磨装置Aでは、研磨テープBを押え付けローラーE1(押圧部)により研磨台上に設置される被研磨材に接触させておいて、研磨テープBを走行させながら、研磨ヘッド本体C回転させることにより、被研磨材の表面を自動的に研磨するようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8及び図9に示す研磨装置Aは、テープリールから巻取りリールへと研磨テープを巻取りながら研磨するようにしているため、常に新しい研磨テープ面を供給しながら研磨することができるので、常に同じ条件で研磨することができるという利点があり、しかも、砥石や電着砥石のように砥石の表面をドレッシングしたり再電着を行うという煩雑な作業をする必要がなくなるとともに、作業環境も清潔な状態にすることができるという利点もある。
【0015】しかしながら、研磨テープによる研磨では、研磨テープを押圧部である押え付けローラーE1で被研磨材に押えつけながら研磨するようにしており、また、研磨ヘッド本体Cを回転させながら研磨するようにしているため、押え付けローラーE1に掛け渡される研磨テープのローラーE1からの位置ズレを防止する上で、押え付けローラーE1は、表面の比較的軟らかいゴムまたはスポンジ等の弾性体により構成している。
【0016】したがって、研磨テープを押圧する押え付けローラーE1の表面がやわらかいため、押え付けローラーE1による研磨テープの被研磨材への押え付け力が十分得られず、研磨テープによる被研磨材の加工精度が十分得られない場合が生ずる。
【0017】さらに、研磨ヘッド本体Cそのものを研磨台の設置面と直交する軸を中心に回転させながら研磨するようにしているため、回転による研磨テープへの負担を少なくするために研磨テープのテープ幅を大きくすることができない。従って、研磨テープを一回転させる間に研磨できる研磨面積が小さく、研磨テープを一回転させる間の研磨面積より面積の大きい被研磨材では、研磨の際に研磨むらが生じる虞がある。
【0018】以上の問題に鑑み、本発明は、砥石のドレッシングなど煩雑な研磨材の加工を行うことなく、常に新らしい研磨テープで被研磨材を均一に研磨できながら、良好な研磨精度が得られる研磨装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載の発明は、研磨台に設置した平板状の被研磨材の平面部を、研磨装置本体に装着した研磨テープにより研磨する研磨装置であって、研磨装置本体は、回転駆動する外周面が平滑に仕上げ加工がされた筒状の回転ドラムと、回転ドラム内に配置される研磨テープが巻かれたテープリールと、同じく回転ドラム内に配置され、テープリールから繰り出された研磨テープを巻き取る巻取りリールと、研磨テープとを備え、回転ドラムは、被研磨材の表面を横断する長さ以上の軸方向長さを有する外周面を備えるとともに、外周面に、テープリールから繰り出した研磨テープが引き出され、引き出された研磨テープを回転ドラムの外周面に1周巻きつけた後に挿入されるスリットが軸方向に延びるように穿設され、研磨台は、研磨台を回転ドラムに対して回転ドラムの軸方向と直交する方向にスライドさせるスライド機構を備え、スライド機構による研磨台のスライド時に、研磨台に保持された被研磨材の平面部と回転ドラムの外周面に巻かれた研磨テープとを接触させるように構成した。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の研磨装置において、回転ドラムの外周面の硬さをロックウェル硬さ50以上60以下となるようにした。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明にかかる研磨装置の全体構成図を図1および図2に示す。研磨装置は、平板状の下部支持板11と、下部支持板11の上部四隅に取り付けられる4本の支柱フレーム12と、4本の支柱フレーム12の上部位置で支持される上部支持板13とを有する支持部材1を備えている。
【0022】支持部材1の上部支持板13の上面には、研磨テープTが走行可能に装着される回転ドラム3を有する研磨装置本体2と研磨台6とが設置されており、下部支持板11の上には、回転ドラム3を回転駆動させるためのドラム回転用モータ5が配設されている。
【0023】研磨装置本体2は、図3に示すように、筒状の回転ドラム3と、回転ドラム3内に配置される研磨テープTが巻かれたテープリール41及びテープリール41から繰り出された研磨テープTを巻き取る巻取リール42と、巻取リール42を回転させるリール回転用モータ43と、長尺な研磨テープTを備えている。
【0024】テープリール41と巻取リール42は、図4に示すように、テープリール41の軸41aと巻取リール42の軸42aが回転ドラム3の回転軸心aと平行するように回転ドラム3内の支持壁31,31に回転可能に支持されている。
【0025】回転ドラム3は、焼き入れされたステンレス鋼により形成されており、その外周面を鏡面にするため、研磨により外周面は精密仕上げ加工をしている。さらに、外周面の軸方向長さは、被研磨材Wの表面を横断する長さ以上で、研磨テープTのテープ幅以上の長さとなるように形成されている。また、回転ドラム3の外周面の硬さは、ロックウェル硬さで50以上60以下となるようにしている。
【0026】研磨テープTは、図1に示すように、被研磨材Wの表面を横断する長さ、例えば、シリコンウエハーならば直径、プリント基板であれば一辺の長さよりも長いテープ幅(L)を有するものを使用している。
【0027】そして、図3、図5から図7に示すように、回転ドラム3の外周面に2層に重ねあわされた研磨テープTが挿通可能な軸方向に延びるスリット32を形成しており、スリット32の軸方向長さは、研磨テープTのテープ幅よりも長くなるよう形成している。
【0028】本実施形態では、テープリール41から繰り出された研磨テープTを回転ドラム3のスリット32から引き出して回転ドラム3の外周面に巻きつけるように一周させた後、スリット32に挿入して巻取リール42に巻回するようにしている。なお、回転ドラム3の外周面に巻かれた研磨テープTは弛まないように、テープリール41と巻取リール42とによる張力で常に外周面に密着状態となるようにしている。
【0029】さらに、研磨装置本体2は、回転ドラム3の軸方向両端側に設ける回転軸部33,33を介して回転ドラム3を回転可能に支持する軸受部44,44を備えており、さらに、回転ドラム3の一方の回転軸部33(図1および図2において左側)の軸端部に、軸受部44から露出させた状態で接続される第1プーリー45を設けている。
【0030】この第1プーリー45と、下部支持板11の上に配設されるドラム回転用モータ5の駆動軸軸端に設ける第2プーリー51とに第1エンドレスベルト52を掛け渡して、ドラム回転用モータ5の回転駆動により第2プーリー51、第1エンドレスベルト52、第1プーリー45を介して、回転ドラム3を回転するようにしている。
【0031】なお、回転ドラム3内には、研磨テープTを走行させるためのリール回転用モータ43を配設しているが、回転ドラム3の回転に支障がないよう、回転ドラム3の軸方向端部に設ける回転軸部33(図4において右側)を筒状に形成して、回転軸部33の筒内部にリール回転用モータ43を駆動させるためのリード線(図示せず)を挿通させて回転ドラム3の外部に取り出すようにしている。
【0032】研磨台6は、図1、図2に示すように、シリコンウエハーなどの被研磨材Wを設置するための設置面61を有する移動台62と、移動台62の下面側に配設され、移動台62を回転ドラム3に対して回転ドラム3の軸方向と直交する方向にスライドさせるスライド機構7とを備えている。
【0033】なお、設置面61には図示していないが被研磨材Wの位置ズレを防止するための密着シートが固定されている。密着シートは表面に樹脂コーティングをして摩擦抵抗を大きくしているものを使用している。
【0034】研磨台6に設けるスライド機構7は、上部支持板13に固定される2本の移動用レール部材71と、移動台62の下面に固定される支持棒63の下端に固定される支持板72の下面に固定され、移動用レール部材71に摺動可能に嵌め合わされる嵌合部材73と、移動用レール部材71と平行して延びるネジ軸74aを備えるボールネジ74と、ネジ軸74aを回転駆動させるためのボールネジ駆動用モータ75とを備えている。
【0035】ボールネジ74は、ネジ軸74aに嵌合されるナット部74bを備えており、このナット部74bは、支持板72に固定されている。
【0036】ネジ軸74aの一端部には第1スライド用プーリー76が取り付けられ、ボールネジ駆動用モータ75の軸端部に第2スライド用プーリー77が取り付けられ、これら第1スライド用プーリー76と第2スライド用プーリー77とに第2エンドレスベルト78を掛け渡している。
【0037】そして、ボールネジ駆動用モータ75の回転駆動によりボールネジ74のネジ軸74aを回転させ、この回転によりナット部74bを軸方向に移動させて、ナット部74bが固定される支持板72を移動用レール部材71に沿ってネジ軸74aの軸方向に摺動させるようになっている。
【0038】また、支持棒63の長さによって移動台62の下面と支持板72との間に形成される空間部には、移動台62を支持板72に対して回転ドラム3の回転軸と平行する方向に移動させる位置調整機構64を設けている。
【0039】この位置調整機構64は、移動台62に設置された被研磨材Wの回転ドラム3の外周面に対する位置を調整するためのものである。
【0040】そして、本実施の形態では、研磨装置本体2の回転ドラム3の外周面に巻回された研磨テープTと、研磨台6の設置面61に設置された被研磨材Wの表面とを接触させるように、研磨台6の設置面61の高さと、回転ドラム3の外周面の下部の高さとを設定して、回転ドラム3を回転させながら、研磨台6をスライドさせて被研磨材Wを研磨するようになっている。
【0041】具体的には本実施形態の研磨装置による被研磨材の研磨またはクリーニングは図5から図7に示すように次のように行われる。
【0042】なお、図5から図7において、説明を簡単に行うため、研磨台6は、図1および図2示すものと異なり、移動台62の下面に嵌合部材73を直接固定した簡略化したものを示している。
【0043】まず、図5に示すように、研磨台6の移動台62を回転ドラム3よりも手前で設置面61が完全に現れる位置までスライドさせておき、シリコンウエハーなどの平坦な被研磨材を研磨台6の設置面61上に配置し、回転ドラム3を回転駆動させる。
【0044】そして、図5の状態から図6の状態、そして、図7の状態の順に回転ドラム3を回転させながら、移動台62を回転ドラム3の下方を通過するようにスライドさせていく。
【0045】本実施の形態では、研磨テープTを支持する回転ドラム3の外周面の軸方向長さを被研磨材Wを横断する長さ以上としていることから、研磨テープTのテープ幅も被研磨材Wを横断する長さ以上とすることができる。その結果、移動台62の一方向のスライドによって、移動台62上の被研磨材Wの表面を、回転ドラム3への進出方向先端部から後端部にかけて連続して、被研磨材Wの全面を一度に研磨することができ、均一な研磨を行うことができる。
【0046】さらに、回転ドラム3の回転駆動と同時に、リール回転用モータ43を駆動させて、巻取リール42を回転駆動させる。巻取リール42の回転駆動により、新しい研磨テープTがテープリール41から引き出されて回転ドラム3の外周面に沿って走行されながら巻取リール42に巻き取られて、テープリール41から未使用の研磨テープTが回転ドラム3の外周面に引き出される。
【0047】かくして、常に供給される新しい研磨テープTによって被研磨材Wの研磨またはクリーニングが成し遂げられることになるので、研磨ムラをより少なくすることができる。
【0048】さらに、研磨テープTは、表面が固く鏡面に精密仕上げがなされた回転ドラム3の表面に支持されているので、回転ドラム3の表面で研磨テープTが被研磨材Wに向けて均一に十分な力で押圧されることとなることから、高い加工精度で研磨できる。
【0049】以上のように、本実施の形態の研磨装置によれば、硬く平滑性の良好な外周面で、被研磨材Wの平面を横断する長さ以上を有した軸方向長さの回転ドラム3を用いるとともに、研磨台6を回転ドラム3の回転軸心と直交する方向にスライドさせる構成としているので、連続走行させる研磨テープTのテープ幅を被研磨材Wの平面を横断する長さ以上を有するものを用いて被研磨材Wを一度に研磨することができるとともに、研磨テープTを支持する回転ドラム3により研磨テープTを被研磨材Wに押圧する力も均一で十分なものが得られる。
【0050】その結果、従来の砥石のように作業環境が悪化することなく、かつ、電着砥石のような加工能力の低下およびランニングコストの増加も防止できながら、均一で十分な押し付け力で研磨テープによる加工精度の良好な研磨を行うことができる。
【0051】さらに、回転ドラム3の外周面の硬さをロックウェル硬さ50以上60以下としているので、外周面の平滑性を維持でき、回転ドラム3の耐久性を向上できる。
【0052】また、本実施の形態では、回転ドラムの外周面は、焼き入れされたステンレス鋼により形成したが、回転ドラムの外周面は、平滑性が良好で非常に硬い面であれば、金属のほかに硬質の合成樹脂やゴムで構成してもよい。合成樹脂やゴムをライニング加工する場合でも、その表面は平滑面となるように研磨による仕上げ加工を行う。
【0053】
【発明の効果】このように、本発明は、研磨装置本体は、回転駆動する外周面が平滑に仕上げ加工がされた筒状の回転ドラムと、回転ドラム内に配置される研磨テープが巻かれたテープリールと、同じく回転ドラム内に配置され、テープリールから繰り出された研磨テープを巻き取る巻取りリールと、研磨テープとを備え、回転ドラムは、被研磨材の表面を横断する長さ以上の軸方向長さを有する外周面を備えるとともに、外周面に、テープリールから繰り出した研磨テープが引き出され、引き出された研磨テープを回転ドラムの外周面に1周巻きつけた後に挿入されるスリットが軸方向に延びるように穿設され、研磨台は、研磨台を回転ドラムに対して回転ドラムの軸方向と直交する方向にスライドさせるスライド機構を備え、スライド機構による研磨台のスライド時に、研磨台に保持された被研磨材の平面部と回転ドラムの外周面に巻かれた研磨テープとを接触させるように構成したから、連続走行させる研磨テープのテープ幅を被研磨材の平面を横断する長さ以上を有するものを用いて被研磨材を一度に研磨することができるとともに、回転ドラムにより研磨テープを被研磨材に押圧する力も均一で十分なものが得られる。
【0054】その結果、従来の砥石のように作業環境が悪化することなく、かつ、電着砥石のような加工能力の低下およびランニングコストの増加も防止できながら、均一で十分な押し付け力で研磨テープによる加工精度の良好な研磨を行うことができる。
【0055】さらに、回転ドラムの外周面の硬さをロックウェル硬さ50以上60以下とすることにより、外周面の平滑性を維持でき、回転ドラムの耐久性を向上できる。
【出願人】 【識別番号】597111475
【氏名又は名称】アイエムティー株式会社
【住所又は居所】和歌山県日高郡印南町大字西ノ地1333番地
【識別番号】390037165
【氏名又は名称】日本ミクロコーティング株式会社
【住所又は居所】東京都昭島市武蔵野3丁目4番1号
【出願日】 平成13年9月10日(2001.9.10)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−80448(P2003−80448A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−273500(P2001−273500)