| 【発明の名称】 |
油圧クランプ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中安 和正 【住所又は居所】神奈川県愛甲郡愛川町中津4023番地 株式会社牧野フライス製作所内
|
| 【要約】 |
【課題】空油圧変換器を用いた油圧クランプ装置の応答性と駆動速度を高めること。
【解決手段】工具やワーク等の被クランプ部材をクランプ又は/及びアンクランプする油圧クランプ装置において、被クランプ部材に係合可能に設けられたクランプ部材と、クランプ部材を駆動するための駆動部材119と、駆動部材119を駆動する油圧シリンダ35と、空圧源29からの空圧を蓄圧すると共に、蓄圧した空圧により油圧を発生する空油圧変換器11と、空油圧変換器11と油圧シリンダ35との間に配設された油圧切換弁33と、空油圧変換器11と空圧源29との間に配設された空圧切換弁25と、クランプ又は/及びアンクランプに応じて油圧切換弁33および空圧切換弁25の切換タイミングを独立に制御する弁制御手段とを設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 工具やワーク等の被クランプ部材をクランプ又は/及びアンクランプする油圧クランプ装置において、前記被クランプ部材に係合可能に設けられたクランプ部材と、前記クランプ部材を駆動するための駆動部材と、前記駆動部材を駆動するための油圧シリンダと、空圧源からの空圧を蓄圧すると共に、蓄圧した空圧により油圧を発生する空油圧変換器と、前記空油圧変換器と前記油圧シリンダとの間に配設された油圧切換弁と、前記空油圧変換器と前記空圧源との間に配設された空圧切換弁と、クランプ又は/及びアンクランプに応じて前記油圧切換弁および空圧切換弁の切換タイミングを独立に制御する弁制御手段と、を具備することを特徴とした油圧クランプ装置。 【請求項2】 前記弁制御手段は、前記油圧切換弁の動作に先立って、前記空圧切換弁を動作させるようにした請求項1に記載の油圧クランプ装置。 【請求項3】 前記空油圧変換器は、空圧シリンダ部と油圧シリンダ部とを具備しており、前記空圧シリンダ部内に空圧ピストンが配設され、前記油圧シリンダ部内に油圧ピストンが配設されており、前記空圧ピストンと前記油圧ピストンとは連結棒により互いに連結されて同一軸線に沿って往復可能となっており、前記空圧ピストンにより前記空圧シリンダ部は、前記油圧ピストンに対して遠位の第1の空圧室と、前記油圧ピストンに対して近位の第2の空圧室に分割され、前記空圧切換弁は少なくとも第1と第2の位置の間で移動可能となっており、前記空圧切換弁が第1の位置にあるとき、前記第1の空圧室が前記空圧源に連通しかつ前記第2の空圧室が外気に開放されて、前記油圧シリンダ部内の容積を低減する方向に前記油圧ピストンが付勢され、前記空圧切換弁が第2の位置にあるとき、前記第1の空圧室が外気に開放されかつ前記第2の空圧室が前記空圧源に連通して、前記油圧シリンダ部内の容積を増加する方向に前記油圧ピストンが付勢されるようになっており、前記駆動部材の駆動用の油圧シリンダを動作させるために前記油圧切換弁を作動させる前に、前記空圧切換弁を前記被クランプ部材の駆動用油圧シリンダの移動方向に従って第1の位置から第2の位置へ、または、第2の位置から第1の位置へ移動させるようにした請求項1または2に記載の油圧クランプ装置。 【請求項4】 前記駆動部材の駆動用の油圧シリンダは、シリンダと、該シリンダ内に配設されたピストンと、該ピストンに連結され前記駆動部材を押圧するピストン棒とを具備して、前記ピストンおよびピストン棒は前記シリンダ内において前記駆動部材の移動方向に前進後退の直線移動可能に配設されており、前記ピストンにより前記シリンダ内において前記ピストン棒の反対側に油圧室が形成され、前記シリンダは前記油圧室に連通する油圧ポートを有しており、前記油圧切換弁は前記油圧ポートに接続されており、開放位置と遮断位置との間で移動可能となっており、前記駆動部材を動作させるときに、遮断位置から開放位置へ移動して、前記油圧シリンダの油圧室を前記空油圧変換器の油圧シリンダ部に連通させるようになっている請求項1から3の何れか1項に記載の油圧クランプ装置。 【請求項5】 前記ピストン棒を前記駆動部材の移動方向に沿って前進させる場合には、前記油圧切換弁が遮断位置にある間に前記空圧切換弁を第1の位置に移動させて前記空油圧変換器の第1の空圧室内に空圧を蓄圧し、次いで、前記油圧切換弁を開放位置に移動させて、前記第1の空圧室内の空圧を以て前記油圧シリンダ部の油圧ピストンを前進させることにより、前記空油圧変換器の油圧シリンダ部から前記油圧シリンダの油圧室内に作動油を供給し、前記ピストン棒を前記駆動部材の移動方向に沿って後退させる場合には、前記油圧切換弁が遮断位置にある間に前記空圧切換弁を第2の位置に移動させて前記空油圧変換器の第2の空圧室内に空圧を蓄圧し、次いで、前記油圧切換弁を開放位置に移動させて、前記第2の空圧室内の空圧を以て前記油圧シリンダ部の油圧ピストンを後退させて、前記前記油圧シリンダの油圧室から作動油を前記空油圧変換器の油圧シリンダ部内へ流出させるようにした請求項4に記載の油圧クランプ装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械、鍛圧機械、産業用ロボット等の油圧クランプ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】工作機械の工具を主軸へクランプする工具クランプ装置や、ワークをワーク取付具にクランプしたり、ワークを固定したパレットをテーブルにクランプしたり、ハンドをロボットアームにクランプするために従来から油圧クランプ装置が用いられている。例えば、特開2000−117515号公報には工作機械の主軸に工具をクランプする工具クランプ装置が開示されており、特公平8−4981号公報には、ワークの締付具の油圧駆動装置が開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】特開2000−117515号公報には、工具ホルダの後端に設けられたプルスタッドをコレットとドローバーと皿ばねを用いて引き込み、該工具ホルダを主軸先端に形成されたテーパ穴にクランプする工具クランプ装置が開示されている。工具をアンクランプする場合は、主軸ハウジングの後端に設けられた油圧シリンダに油圧を作用させ、ピストンでドローバーを前方へ押圧し、皿ばね力に抗してコレットとプルスタッドの係合をはずす構造をとっている。皿ばね力は例えば2トンとかなり大きく、アンクランプシリンダを主軸装置にコンパクトに内蔵させるには高圧力を発生することのできる油圧を用いるのが好しい。しかし油圧を発生させる油圧ポンプは一般的には常時稼動させており、エネルギの労費、発熱、騒音の発生、油のもれ等の問題がある。 【0004】特公平8−4981号公報に開示されたワークの締付具の油圧駆動装置では、空油圧変換器(エアハイドロユニット)で空圧を油圧に変換して油圧シリンダへ供給するようにして上記の問題を解決している。同公報に開示された構成では、空油圧変換器と油圧シリンダとの間に油圧切換弁を配設して、該油圧切換弁を空圧切換弁と同時に動作させるようにしている。空気は圧縮性流体のために、油圧シリンダへ供給する油圧を迅速に立ち上げることができず、締付具の駆動速度を高めることができない問題を生じる。 【0005】本発明は、こうした従来技術の問題点を解決することを技術課題としており、空油圧変換器を用いた油圧クランプ装置の応答性と駆動速度を高めることを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明は、工具やワーク等の被クランプ部材をクランプ又は/及びアンクランプする油圧クランプ装置において、前記被クランプ部材に係合可能に設けられたクランプ部材と、前記クランプ部材を駆動するための駆動部材と、前記駆動部材を駆動するための油圧シリンダと、空圧源からの空圧を蓄圧すると共に、蓄圧した空圧により油圧を発生する空油圧変換器と、前記空油圧変換器と前記油圧シリンダとの間に配設された油圧切換弁と、前記空油圧変換器と前記空圧源との間に配設された空圧切換弁と、クランプ又は/及びアンクランプに応じて前記油圧切換弁および空圧切換弁の切換タイミングを独立に制御する弁制御手段とを具備する油圧クランプ装置を要旨とする。 【0007】弁制御手段は、油圧切換弁と空圧切換弁の切換タイミングを独立に制御できるので、油圧切換弁の動作に先立って空圧切換弁を動作させて、空油圧変換器の空圧を予め蓄圧し、その後油圧切換弁を動作させる。すると圧縮性のある空気が予め収縮して蓄圧されているので、油圧切換弁が動作したとき空圧の蓄圧に要する時間なしに即座に油圧力に変換でき、油圧シリンダにつながっているクランプ部材を応答性良く、高速で駆動することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。図1、2は、本発明を工作機械の主軸装置に工具を固定する油圧式の工具クランプ装置に適用した第1の実施形態を示している。図1、2において、油圧クランプ装置は、コンプレッサ等の空圧源29から空圧を受けて、油圧シリンダ35に油圧を供給する空油圧変換器11を具備している。空油圧変換器11は、空圧シリンダ部13と、油圧シリンダ部23とを有しており、空圧シリンダ部13内には空圧ピストン15が摺動自在に配設され、油圧シリンダ部23内には油圧ピストン31が摺動自在に配設されており、空圧ピストン15と油圧ピストン31は連結棒17により互いに連結されている。空圧ピストン15により、空圧シリンダ部13内は油圧ピストン31に対して遠位の第1の空圧室19と、油圧ピストン31に対して近位の第2の空圧室21とに分割される。また、空圧シリンダ部13は、第1の空圧室19に連通する第1のポート13aと、第2の空圧室21に連通する第2のポート13bと、油圧シリンダ部23内に連通する油圧ポート23aとを有している。ここで、空圧ピストン15は油圧ピストン31よりも大きな直径を有し、かつ、空圧シリンダ部13は油圧シリンダ部23に比較して大きな内容積を有している。 【0009】空油圧変換器11の空圧シリンダ部13は、3位置5ポートのソレノイド弁より成る空圧切換弁25を介して空圧源29に接続されている。空圧切換弁25は、中立位置(図1に示す位置)と、第1と第2の作用位置の間で移動可能となっており、該空圧切換弁25を図1の中立位置から左方へ移動した第1の位置に向けて付勢する第1のソレノイド25aおよび第1のばね25cと、図1の中立位置から右方へ移動した第2の位置に向けて付勢する第2のソレノイド25bおよび第2のばね25dを有している。空圧切換弁25が第1の位置にあるとき、空油圧変換器11の第1のポート13aが空圧源29に接続され、第2のポート13bがサイレンサ27bを介して外気に開放される。空圧切換弁25が第2の位置にあるとき、空油圧変換器11の第1のポート13aがサイレンサ27aを介して外気に開放され、第2のポート13bが空圧源29に接続される。 【0010】空油圧変換器11の油圧シリンダ部23は、2位置2ポートのソレノイド弁より成る油圧切換弁33を介して、後述するドローバー119を駆動するための油圧シリンダ35に接続されている。油圧切換弁33は、遮断位置(図1に示す位置)と、連通位置との間で移動可能となっており、該油圧切換弁33を連通位置に向けて付勢するソレノイド33aと、遮断位置に向けて付勢するばね33bとを有している。 【0011】ここで、特に図2を参照すると、本実施形態による油圧クランプ装置は、工作機械の主軸107の先端部に形成されたテーパ穴107aに工具ホルダ(図示せず)を固定する工具クランプ装置となっている。該クランプ装置は、クランプ部材としてのコレット121、該コレット121を駆動するための駆動部材としてのドローバー119を具備しており、該ドローバー119は、ベアリング109、111により主軸ハウジング103内に回転可能に支持された主軸107の中心穴115内に延設されている。コレット121は、工具ホルダの後端に取り付けられた被クランプ部材としてのプルスタッド(図示せず)に係合可能なようにドローバー119の先端に取り付けられている。また、ドローバー119には、その先端側と後端側にカラー部材113が嵌合されており、ドローバー119の周囲においてカラー部材113の間には、該ドローバー119を主軸107の後端方向(図2において上方)へ付勢する皿ばね117が配設されている。コレット121を工具ホルダのプルスタッドに係合させた状態で、皿ばね117によりドローバー119を主軸107の後端方向に引き込むことにより、該工具ホルダのテーパ部(図示せず)がテーパ穴107aに嵌合し、該工具ホルダが主軸107の先端にクランプされる。 【0012】主軸ハウジング103の後端には、ドローバー119を駆動するための油圧シリンダ35が配設されている。油圧シリンダ35は、シリンダ37内に摺動可能に配設されたピストン39、ピストン39に連結されドローバー119へ向けてシリンダ37を貫通して延びるピストン棒41、ピストン39およびピストン棒41をドローバー119から離反する方向に付勢するばね45を具備している。ピストン39によりシリンダ37内においてピストン棒41の反対側に油圧室43が画成され、該油圧室43はシリンダ37に形成された油圧ポート37aを介して油圧切換弁33に接続されている。ピストン39およびピストン棒41は、ドローバー119の動作方向、つまり、主軸107の中心軸線に沿って、前進(図2において下方移動)、後退(図2において上方移動)可能となっている。 【0013】以下、本実施形態の作用を説明する。本実施形態において、工作機械の切削プロセスを開始するに先立って、ドローバー119が皿ばね117により後端方向に引き込まれ、コレット121により工具ホルダが主軸107のテーパ穴107aにクランプされる。次いで、油圧切換弁33のソレノイド33aが消勢され、油圧切換弁33はばね33bにより図1に示す遮断位置に移動する。これにより、クランプ装置の油圧シリンダ35の油圧室43は、空油圧変換器11の油圧シリンダ部23から遮断される。次いで、空圧切換弁25のソレノイド25aを付勢することにより、空圧切換弁25が第1の位置に移動し、空圧源29からの空気圧が空圧シリンダ部13の第1の空圧室19に供給され、第2の空圧室21は外気に開放される。該油圧クランプ装置は、この状態で次の工具交換指令まで待機する。既述したように、空圧シリンダ部13は比較的大きな内容積を有しているので、工具交換指令の待機中に第1の空圧室19内に駆動圧力が蓄圧される。 【0014】弁制御手段(図示せず)は、例えば、工作機械の機械制御装置(図示せず)内に設けられる。NC装置(図示せず)から工具交換指令が発せられると、弁制御手段によってソレノイド33aが付勢されて、油圧切換弁33が連通位置に移動する。これにより、空圧シリンダ部13の第1の空圧室19に蓄圧された駆動圧力を以て、油圧ピストン31が図1において左方へ押し込まれる。このとき、油圧ピストン25の直径が空圧ピストン15の直径よりも小さいために、空油圧変換器11は倍力装置として作用して、空圧源29の元圧よりも大きな油圧が油圧シリンダ35の油圧室43に作用する。油圧シリンダ35のピストン39およびピストン棒41は、油圧シリンダ35のばね45および皿ばね117のばね力に対抗してドローバー119を先端方向(図2において下方)へ押し出し、工具ホルダを主軸107のテーパ穴107aからアンクランプする。アンクランプが完了すると、ソレノイド33aが消勢されて、油圧切換弁33はばね33bにより図1に示す遮断位置に復帰する。油圧切換弁33が遮断位置に移動すると、ソレノイド25cが消勢されると共に、ソレノイド25dが付勢されて空圧切換弁25が第2の位置に移動する。これにより、空油圧変換器11の第1の空圧室19が外気に開放されると共に、第2の空圧室21が空圧源29に連通し、第2の空圧室21に駆動圧力が蓄圧される。 【0015】新工具が、工具交換装置(図示せず)により主軸107のテーパ穴107aに装着されると、ソレノイド33aが付勢されて油圧切換弁33が連通位置に移動する。これにより、油圧シリンダ35の油圧室43が空油圧変換器11の油圧シリンダ部23に連通し、ばね45および皿ばね117によりピストン39が後退し(図1、2において上方へ移動する)、油圧室43内の作動油が空油圧変換器11の油圧シリンダ部23内に流出する。これにより、ドローバー119は、皿ばね117により後端方向へ引き込まれ、新工具が主軸107のテーパ穴107aにクランプされる。このとき、空圧シリンダ部13の第2の空圧室21内に駆動圧力が蓄圧されているために、ピストン31はピストン15により図1において右方へ引き込まれる。そしてソレノイド33aを付勢して油圧切換弁33を連通位置に移動する。こうして油圧シリンダ35の油圧室43からの作動油の流出が円滑に行われクランプ動作速度を高めることが可能となる。すると一連の工具交換時間を短縮することができる。 【0016】次に図3を用いて本発明の第2の実施形態を説明する。図3は、図1と類似の工作機械の工具クランプ装置の空油圧回路図であり、空油圧変換器51、油圧切換弁73、油圧シリンダ75が図1の場合と異なる。すなわち、油圧シリンダ75において、シリンダ77に内蔵したピストン79を上昇させるばねをなくし、油圧ポート77bから油圧室85に作動油を供給することによって、より強い力でピストン79を上昇させる構成にしている。油圧ポート77aから油圧室83に作動油を供給することによってピストン79を下降させ、ピストン棒81でドローバー119を押圧して工具をアンクランプする構成は第1の実施形態と同じである。 【0017】また、空油圧変換器51は、空圧シリンダ部53の両側に油圧シリンダ部63a,63bを有し、空圧シリンダ部53に内蔵されたピストン55と油圧シリンダ部63aに内蔵されたピストン71aと油圧シリンダ部63bに内蔵されたピストン71bの3者は同軸状に連結棒57で連結されている。油圧シリンダ部63a,63bにはそれぞれ油圧ポート65a,65bが設けられ、油圧切換弁73を介して油圧シリンダ75に接続されている。油圧切換弁73は、2位置4ポートのソレノイド弁より成り、連通位置に付勢するソレノイド73aと、遮断位置に向けて付勢するばね73bとを有している。 【0018】図3に図示している状態は、ピストン79が上昇してドローバー119とピストン棒81とが非接触の状態であり、工具は皿ばね力で主軸にクランプされている。空圧切換弁25のソレノイド25aを付勢することにより、空圧切換弁25が第1の位置に移動し、空圧源29からの空気圧が空圧シリンダ部53の第1の空圧室59に供給され、第2の空圧室61は外気に開放される。油圧クランプ装置は、この状態で工具交換指令まで待機し、待機中空圧室59内に駆動圧力が蓄圧される。 【0019】工具交換指令が発せられると弁制御手段によってソレノイド73aが付勢されて、油圧切換弁73が連通位置に移動する。これにより、油圧ポート77aから油圧室83内へ加圧された作動油が供給され、ピストン79が下降し、ピストン棒81でドローバー119を押圧して工具がアンクランプされる。図示しない自動工具交換装置によって新しい工具が主軸に装着される工程が実行されるのと並行して、ソレノイド73aが消勢されて油圧切換弁73が遮断位置に移動し、次いでソレノイド25aが消勢されてソレノイド25bが付勢され、空圧切換弁25は第2の位置に移動する。すると空気圧が第2の空圧室61に供給され、第1の空圧室59は外気に開放され、空圧室61内に駆動圧力が蓄圧される。新しい工具が主軸に装着されるとソレノイド73aが付勢され、油圧切換弁73は連通位置に移動し、作動油は油圧室85に供給されると共に油圧室83の作動油は流出する。これによってピストン79は上昇し、ピストン棒81によるドローバー119の押圧は解除され、新しい工具が皿ばね力によって主軸にクランプされる。そしてソレノイド73a及びソレノイド75dは消勢され、油圧切換弁73は遮断位置に、空圧切換弁25は中立位置に復帰する。このように油圧切換弁73の切換に先立って空圧切換弁25を作動して空油圧変換器51の第1又は第2の空圧室59,61に蓄圧するので、油圧切換弁73を連通位置に移動した時直ちに油圧室83,85の圧力が変化し、実質上空圧室59,61の蓄圧時間をゼロにすることができ、迅速な工具交換が実現する。 【0020】本第1及び第2の実施形態では、工作機械の主軸に工具をクランプする油圧クランプ装置の例を述べたが、本実施形態に限らず、ワークを主軸にクランプしたり、ワークをワーク取付具にクランプしたり、ワークを固定したパレットをテーブルにクランプする油圧クランプ装置に本発明を適用することができる。また、産業用ロボットのアームにハンドをクランプする油圧クランプ装置等にも本発明を適用することができる。 【0021】 【発明の効果】本発明によれば、油圧切換弁および空圧切換弁の切換タイミングを独立に制御する弁制御手段によって、空油圧変換器に十分な空圧を蓄圧することが可能となり、これにより、駆動部材を駆動するための油圧シリンダの動作速度を高めることが可能となる。そして油圧クランプ装置の応答性を高めることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000154990 【氏名又は名称】株式会社牧野フライス製作所 【住所又は居所】東京都目黒区中根2丁目3番19号
|
| 【出願日】 |
平成14年3月1日(2002.3.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077517 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 敬 (外4名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−251507(P2003−251507A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月9日(2003.9.9) |
| 【出願番号】 |
特願2002−55887(P2002−55887) |
|