| 【発明の名称】 |
高精度引き込み型チャック |
| 【発明者】 |
【氏名】西宮 民和 【住所又は居所】広島県府中市元町77番地の1 株式会社北川鉄工所内
【氏名】磯久 聡 【住所又は居所】広島県府中市元町77番地の1 株式会社北川鉄工所内
【氏名】政次 直幸 【住所又は居所】広島県府中市元町77番地の1 株式会社北川鉄工所内
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| 【要約】 |
【課題】工作機械に使用する引き込み機能を持つチャックに関するもので、プランジャのガタ付きの原因になる摺動隙間をなくし、ワークを引き込むために軸方向へ移動させる移動ボディを、プランジャと一体的に移動させることを目的とする。
【解決手段】リヤボディと移動ボディからなるボディと、該ボディ内を軸方向へ移動するプランジャと、該プランジャに係合し楔作用によってボディの半径方向へ移動するジョウを備え、該ジョウが移動ボディの軸方向移動と共に軸方向へ移動する引き込み型チャックであって、前記プランジャが移動ボディの内周を軸方向へ移動すると共に、ワーク把握時プランジャのウエッジ部の外周面が弾性変形によって移動ボディの内周面に当接され、プランジャと移動ボディを一体化し軸方向へ引き込むことを特徴とする高精度引き込み型チャック。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リヤボディと移動ボディからなるボディと、該ボディ内を軸方向へ移動するプランジャと、該プランジャに係合し楔作用によってボディの半径方向へ移動するジョウを備え、該ジョウが移動ボディの軸方向移動と共に軸方向へ移動する引き込み型チャックであって、前記プランジャが移動ボディの内周を軸方向へ移動すると共に、ワーク把握時プランジャのウエッジ部の外周面が弾性変形によって移動ボディの内周面に当接され、プランジャと移動ボディを一体化し軸方向へ引き込むことを特徴とする高精度引き込み型チャック。 【請求項2】 前記プランジャの後部が、リヤボディに案内されて軸方向へ移動することを特徴とする請求項1記載の高精度引き込み型チャック。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、工作機械に使用するチャックに関し、さらに詳しくは引き込み機能を持つチャックに関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種のチャックは、米国特許第3460849号公報、ドイツ公開特許公報第2639818号公報などがある。米国特許第3460849号公報では、リヤボディ10に移動ボディ14を案内させ、さらにその移動ボディ14にプランジャ38が案内される構造であり、プランジャはリヤボディと移動ボディ、移動ボディとプランジャの2ヶ所の摺動隙間によって把握精度の大幅な低下をきたしていた。また、ドイツ公開特許公報2639818号公報では、プランジャ50はリヤボディ12に案内されている。しかし、移動ボディ30はリヤボディの取付け面とプランジャが摺動する穴と同時加工できないリヤボディの案内面18aによって案内されて移動する。このため、プランジャと移動ボディの同軸度の違いが生じ把握精度の不良を生じさせていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑み、本発明は、プランジャのガタ付きの原因になる摺動隙間をなくし、ワークを引き込むために軸方向へ移動させる移動ボディを、プランジャと一体的に移動させることを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、リヤボディと移動ボディからなるボディと、該ボディ内を軸方向へ移動するプランジャと、該プランジャに係合し楔作用によってボディの半径方向へ移動するジョウを備え、該ジョウが移動ボディの軸方向移動と共に軸方向へ移動する引き込み型チャックであって、前記プランジャが移動ボディの内周を軸方向へ移動すると共に、ワーク把握時プランジャのウエッジ部の外周面が弾性変形によって移動ボディの内周面に当接され、プランジャと移動ボディを一体化し軸方向へ引き込むことを特徴とする高精度引き込み型チャック。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明は、プランジャの移動と共に直接プランジャによって移動ボディを引き込むことから、移動ボディの軸方向への移動が極めてスムーズに行われると共に、最終的にプランジャと移動ボディの摺動隙間がなくなり、プランジャと移動ボディとは限りなく一体化されプランジャが移動することになる。さらに、リヤボディに案内されるプランジャが移動ボディをリヤボディに対して芯出しする構成と相まって、チャックの把握精度が飛躍的に向上することになる。 【0006】 【実施例1】実施例を図面に基づき説明する。図1は第一実施例のチャックの断面図であり、図2はその正面図である。図2に示す如くチャックの表面には、半径方向に移動する3ヶのトップジョウ4を備え(一つのトップジョウを取り外した状態を示す)、トップジョウ4の円周方向の間にはワークの軸方向基準面と成すストッパ6が配設されている。図1には、工作機械のスピンドルに装着するリヤボディ2と、該リヤボディ2に接続され軸方向へ移動する移動ボディ3とから成るボディ1と、該ボディ1の移動ボディ3とリヤボディ2を摺動自在に保持するリング7を備え、ボディ1の内方には軸方向に移動するプランジャ8が挿入され、移動ボディ3には半径方向に設けられた案内溝に嵌合するジョウ5が設けられ、プランジャ8とジョウ5が楔作用をなすべく係合されている。また、リヤボディ2と移動ボディ3の軸方向接合面9.10の間には円周方向へ3ヶ所の付勢手段11が設けられ、移動ボディ3をリヤボディ2に対してチャックの前方(図中右方向)へ押し付けている。 【0007】リヤボディ2は後方が円盤状のフランジ部14に形成され、チャック取付けボルト12およびストッパ6の部分が前方へ3ヶ所の突出部を形成している。フランジ部14の内径は、プランジャ8を軸方向へ案内する案内面15を形成し、プランジャ8の外径と摺動し得る最小の隙間をもって嵌合されている。 【0008】一方、図3に示す如くプランジャ8とジョウ5は、プランジャ8の3ヶ所のウエッジ部16と3個のジョウ5の楔部材17によって係合され、ウエッジ部16の逆T字形の溝へ楔部材17が入り込んでおり、その部分断面図を図4に示す。図4のBは、チャックにワークをつかむ把握力が全く作用していない状態を示し、図4のAにはワークをつかむ把握力Pが作用した時を示している。 【0009】これを詳説すると、図4のBに示す如く、ワークを把握しない時は、図4のBに示す如く、プランジャ8の外周面18と、移動ボディ3の内周面19の間には摺動隙間δが存在している。また、プランジャ8のウエッジ部16は逆T字形の溝に形成され、その溝にジョウ5の楔部材17および補強部材20が係合している。プランジャ8のウエッジ部16は、楔部材17の外方に張り出し部21を形成し外径把握時における作用力を荷担する構成になされている。 【0010】他方、図4のAの如くプランジャ8の操作力によって外径把握時における作用力Pが働くと、ボディの円周方向に突出したプランジャ8の張り出し部21がボディの外方へ向けて弾性変形し、摺動隙間δを解消し移動ボディ3の内周面19に当接する。このため、プランジャ8の軸心と移動ボディ3の軸心は、隙間δが解消され同心と成してプランジャ8の軸方向移動と共に移動ボディ3とプランジャ8は限りなく一体化されて移動する。移動ボディ3は、リヤボディ2の案内面15に案内されているプランジャ8によってリヤボディ2に対して芯出しされることから摺動隙間δによるバラツキが解消され、把握精度の優れたチャックを得ることができる。 【0011】尚、通常、チャックはチャック把握力が大きくなればなるほど各部材の歪みによって把握精度が悪くなる傾向がある。しかし、本チャックは、把握力の増大に伴って隙間δが完全に解消され、把握精度の常に一定したチャックが得られる。 【0012】 【実施例2】図5は第2実施例を示すチャックの断面図である。本実施例は、チャックの軸方向の前方へオーバーハングするウエッジ部116を有するプランジャ80を備える例であり、図6に示す如く軸方向の前方へ向けて突出する3ヶ所のウエッジ部116がジョウ50の楔溝117に係合し、プランジャ80は第1実施例と同様移動ボディ30の中心穴に挿入されている。 【0013】図7は、ウエッジ部116と楔溝117が係合している時の図6におけるA−A部断面であり、図7のB−B部の断面を図8に示す。プランジャ80の外周面118と移動ボディ30の内周面119の間には摺動隙間δが存在し、今外径把握を行なうために作用力Pが働くと軸方向へ突出したウエッジ部116はボディの外方へ向けて弾性変形し、摺動隙間δを解消し移動ボディ30の内周面119に当接する。したがって、プランジャ80の軸心と移動ボディ30の軸心は、隙間δが解消され同心と成して、プランジャ80の軸方向移動と共に移動ボディ30とプランジャ80は限りなく一体化されて移動することになる。 【発明の効果】本発明は、叙上の構成に成したために、大きな容積・重量を占める移動ボディが、スピンドルに取り付けられるリヤボディに好適に取り付けられるためガタツキが皆無となり、把握精度の向上はもとより回転バランスの優れた高速チャックを得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000154901 【氏名又は名称】株式会社北川鉄工所 【住所又は居所】広島県府中市元町77番地の1
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| 【出願日】 |
平成13年6月21日(2001.6.21) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−1507(P2003−1507A) |
| 【公開日】 |
平成15年1月8日(2003.1.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−187744(P2001−187744) |
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