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【発明の名称】 超小型扁平管の押出し方法およびその装置
【発明者】 【氏名】清水 真治
【住所又は居所】山口県宇部市大字小串沖の山1980番地 宇部興産機械株式会社宇部機械製作所内

【要約】 【課題】熱交換器として使用される超小型扁平管を押出プレス装置を用いて押出すようにした超小型扁平管の押出し方法およびその装置を提供する。

【解決手段】押出プレスのコンテナ内に押出材を装填した後、メインラムを前進して押出成形用ダイスから押出される製品を、該押出プレスの出口側に配設されたアイドラーを経由して製品巻取り装置で巻取りされる巻取り速度と、該ダイスから押出される製品の押出し速度を同期させながら押出し製品を得るようにした押出し方法であって、該ダイスから押出材の押出しを完了した後、該押出シリンダの後部から第1および第2圧抜きバルブを全開にして前記押出シリンダ内の作動油の圧力が一定値になるまで多量の作動油の排出を行なった後、該第1圧抜きバルブを全開にしたまま該アイドラーと押出し製品との接触面積との比率に応じて、予め該第2圧抜きバルブの開度を調整するようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 押出プレスのコンテナ内に押出材を装填した後、メインラムを前進して押出成形用ダイスから押出される製品を、該押出プレスの出口側に配設されたアイドラーを経由して製品巻取り装置で巻取りされる巻取り速度と、該ダイスから押出される製品の押出し速度を同期させながら押出し製品を得るようにした押出し方法であって、該ダイスから押出材の押出しを完了した後、該押出シリンダの後部から第1および第2圧抜きバルブを全開にして前記押出シリンダ内の作動油の圧力が一定値になるまで多量の作動油の排出を行なった後、該第1圧抜きバルブを全開にしたまま該アイドラーと押出し製品との接触面積との比率に応じて、予め該第2圧抜きバルブの開度を調整するようにしたことを特徴とする超小型扁平管の押出し方法。
【請求項2】 前記アイドラーと押出し製品との接触面積比率が大きい時は、該第2圧抜きバルブの開度を小さくするようにし、逆に前記アイドラーと押出し製品との接触面積比率が小さい時は、該第2圧抜きバルブの開度を大きくするようにした請求項1記載の超小型扁平管の押出し方法。
【請求項3】 エンドプラテンと、ダイスと、コンテナと、コンテナ内のビレット押圧用のステムが先端に設けられたメインラムを押出シリンダに係合して前後摺動自在に設けられるとともに、該エンドプラテンの後面側に該ダイスから押出しされた押出し製品の巻取りを行う製品巻取り装置と、該ダイスと該製品巻取り装置間にあって前記製品巻取り時の該製品に引張り力を常時付加するアイドラーとを配設した押出プレス装置であって、該押出シリンダの後部から押出材の押出し完了時に多量の作動油の排出を行なう第1圧抜きバルブと、作動油の排出調整が可能な第2圧抜きバルブとを並列的に配設したことを特徴とする超小型扁平管の押出プレス装置。
【請求項4】 前記第1圧抜きバルブは第1カートリッジ弁と第1電磁弁から構成し、また、前記第2圧抜きバルブは第2カートリッジ弁と第2電磁弁から構成したことを特徴とする請求項3記載の超小型扁平管の押出プレス装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱交換器とて使用される超小型扁平管を押出プレス装置を用いて押出すようにした超小型扁平管の押出し方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】押出プレス装置により押出プレスを行なう場合、ダイスにコンテナを押し付けた状態で、ビレットローダ上の押出材(ビレット)をメインラム先端のステムにより該コンテナ内に装填する。(なお、通常は、ステムヘフィックスドダミーブロックを装着させるが、ビレットとの間にダミーブロックを介在させる場合も有る。)そして、メインラムをさらに前進させてステムにてビレットを強力に押圧し、ダイスから押出された超小型扁平管(熱交換器として利用されている)をダイスの出口部に配設された製品巻取り装置で巻取りするようにしていた。
【0003】メインラムの等速前進速度V0で押出された該製品は、ダイスの出口部に配設された複数の製品ガイドホイールを介して製品の巻取り装置で巻取りされるのである。ビレットの押出し完了後は、コンテナをコンテナシリンダにより若干後退させて、ディスカードがコンテナから外れた位置からメインラムを後退させる。
【0004】次に、コンテナとダイスとの間に切断装置の切断刃を送り込み、ダイス前面の残余のビレット(ディスカードと称される。)とを切り離す。その後は、メインラムを後退させてステムをコンテナから抜き出し、次のビレットをコンテナに挿填して次サイクルの押出プレス操作に移行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来装置では次のような課題があった。コンテナをダイスに当接後、メインラムの前進でビレットをコンテナ内に装填し、メインラムをさらに前進させ、ビレットを押圧してダイスから押出しを完了した時点で、製品巻取り装置と同調させながらメインラムを完全停止させるとするようにしていたが、ビレットの押出しが完了して押出限に達した後も押出シリンダ内の残圧が高いため、製品の押出限より製品停止まで数秒以上、数メートル以上もかかってしまう。
【0006】このため、製品巻取り装置および複数の製品ガイドホイールの回転による引張力を受け、ダイス面から数十センチの間の製品が伸びてしまうため、寸法公差から外れてしまうといった問題があった。このように、寸法引けが生じる結果、製品巻取り時にライン中の製品が製品ガイドホイールから脱落してしまい、連続押出し成形ができないといった問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】この問題点を解決するために、本発明における第1の発明では、押出プレスのコンテナ内に押出材を装填した後、メインラムを前進して押出成形用ダイスから押出される製品を、該押出プレスの出口側に配設されたアイドラーを経由して製品巻取り装置で巻取りされる巻取り速度と、該ダイスから押出される製品の押出し速度を同期させながら押出し製品を得るようにした押出し方法であって、該ダイスから押出材の押出しを完了した後、該押出シリンダの後部から第1および第2圧抜きバルブを全開にして前記押出シリンダ内の作動油の圧力が一定値になるまで多量の作動油の排出を行なった後、該第1圧抜きバルブを全開にしたまま該アイドラーと押出し製品との接触面積との比率に応じて、予め該第2圧抜きバルブの開度を調整するようにした。
【0008】また、第1の発明を主体にする第2の発明では、前記アイドラーと押出し製品との接触面積比率が大きい時は、押出し製品の寸法引けが大きくなるのを防止するために第2カートリッジ弁の開度を小さくするようにし、逆に前記アイドラーと押出し製品との接触面積比率が小さい時は、第2圧抜きバルブの開度を大きくするようにした。
【0009】さらに、第3の発明では、エンドプラテンと、ダイスと、コンテナと、コンテナ内のビレット押圧用のステムが先端に設けられたメインラムを押出シリンダに係合して前後摺動自在に設けられるとともに、該エンドプラテンの後面側に該ダイスから押出しされた押出し製品の巻取りを行う製品巻取り装置と、該ダイスと該製品巻取り装置間にあって前記製品巻取り時の該製品に引張り力を常時付加するアイドラーとを配設した押出プレス装置であって、該押出シリンダの後部から押出材の押出し完了時に多量の作動油の排出を行なう第1圧抜きバルブと、作動油の排出調整が可能な第2圧抜きバルブとを並列的に配設した。第3の発明を主体とする第4の発明では、前記第1圧抜きバルブは第1カートリッジ弁と第1電磁弁から構成し、また、前記第2圧抜きバルブは第2カートリッジ弁と第2電磁弁から構成した。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る超小型扁平管の押出し方法およびその装置の具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0011】図1は押出プレス装置の側方から見た断面図、図2は同装置の要部平面図、図3はメインシリンダ圧力と押出時間との関係図、図4はアイドラー幅と製品幅との接触面積の比率と寸法引けとの関係図、図5はアイドラー幅と製品幅の接触面積の比率と第2抜出しバルブ開度との関係図、図6はアイドラー幅と製品幅を説明する説明図である。
【0012】符号1は押出プレス装置である。10はマシンベースを示し、一端側にエンドプラテン12が固設され、他端側にシリンダ取付ブロック14が設置され、該シリンダ取付ブロック14に押出シリンダ16が固設されている。エンドプラテン12は、押出シリンダ16に対面する側の下部が突出してダイス支持部20となっており、該ダイス支持部20上にはダイスライド22がマシン幅方向にスライド自在に設定されている。
【0013】このダイスライド22にダイス24が保持されている。ダイスライド22は、エンドプラテン12の側方に設けられたシリンダ25によりマシン幅方向に移動される。そして、エンドプラテン12の背面(押出シリンダ16側の面)に位置された押出運転位置と、エンドプラテン12の背面から抜け出されたダイス交換位置との間を往復可能とされている。エンドプラテン12の押出シリンダ16と対面する側の上部にはブラケット26が固設されており、該ブラケット26に切断装置28が設けられている。
【0014】該切断装置28は、後述するダイスのディスカードと製品部とを切断するためのものであり、シリンダ30により上下方向にストロークされる切断刃32を備えている。前記エンドプラテン12とシリンダ取付ブロック14とはコラム34により連結されている。該コラム34のエンドプラテン12側の部分にはコンテナガイド(図示略)が設けられており、該コンテナガイドに沿って押出方向に移動自在にコンテナ38が設置されている。該コンテナ38を押出方向またはそれと反対方向に移動させるためにコンテナシリンダ(コンテナ移動用シリンダ)40がエンドプラテン12に設けられている。
【0015】コンテナシリンダ40のピストンロッド42の先端がコンテナホルダ38Aに連結されており、コンテナシリンダ40のピストンロッド42を前進および後退させることにより、コンテナホルダ38A を図1、2の左右方向に移動させることができる。なお、コンテナホルダ38Aに装着されているコンテナ38はビレット装填孔44を有しており、該ビレット装填孔44内にはコンテナスリーブ46が装着されている。コンテナ38の押出シリンダ16側にはビレットローダ52が設けられている。ビレットローダ52は駆動装置(図示略)によってステム進退域から退避可能とされている。
【0016】前記押出シリンダ16はメインラム58を備えており、該メインラム58の先端にヘッドプレート56および取付部材54を介してステム60が取り付けられている。シリンダ16の上側にはオイルリザーバタンク62が設けられており、該オイルリザーバタンク62とシリンダ16の後端の作動油導入口64とはプレフィルバルブ66にて接続されている。このプレフィルバルブ66にはバタフライバルブ68が設置されている。導入口64には、該導入口64を開閉するための弁70が設置されている。
【0017】この弁70はシリンダ72により開閉作動される。押出シリンダ16の側方にはサイドシリンダ76、78が設けられており、それらのピストンロッド80、82は前記ヘッドプレート56に固着されている。このヘッドプレート56には、その位置を検出するためのリニアスケール等の位置検出装置90が接続されている。
【0018】一方、押出プレス装置1の後面側には、エンドプラテン12側に近い順からアイドラー110、複数のガイドホイール120および製品巻取り装置(以下、コイラーという)130が配設されている。前記アイドラー110は回転自在に支軸110aで軸支されており、支軸110aの両端部にはスプリングを有した引張り棒112の一端部が接続してあり、他端部には移動不可能に固定されている。
【0019】さらに、アイドラー110の後面側にはコイラー130が配設してあり、ダイス14から押出された押出し製品(超小型扁平管)100の先端部をコイラー130に設けられたクランプ装置(図示略)でクランプした後、コイラー130を回動しながら押出し製品100をロール状に巻取りするようになっている。なお、符号120は製品ガイドホイールであり、アイドラー110を経由してコイラー130間に巻取りされるように、補助用のガイドホイールとして用いられる。
【0020】前記アイドラー110の支軸110aは、図示を省略した長穴に挿入して上下動可能なのに対して、複数の製品ガイドホイール120の支軸は上下に移動せずその場において回動のみ行う固定式となっている。また、ビレット96の押出しが完了するまでのメインラム58の前進速度V0は一定であり、この前進速度V0はロータリーエンコーダを有する位置検出装置90で測定できるようになっている。さらに、メインラム58の前進速度V0の速度信号を取出して、コイラー130の回転速度V5を同期できるように構成されている。特に、コイラー130の支軸130aの回転速度は一定でも製品100の巻取り量が大きくなるにつれて、巻取りされる製品100の直径が大きくなるため製品外周の周速度V4が漸増する。
【0021】このため、製品巻取り周速度V4の漸増に併せてメインラム58の前進速度V0を漸増するように制御を行うことは困難である。これは、押出シリンダ16の内容積が大きく、かつシリンダ径も大きいことから、油圧の微調整によるメインラム58の前進速度V0の微調整は不可能に近く、正常な状態になるように対応しようとすると制御そのものが複雑になる。このため、前述したように、メインラム58の前進速度V0を一定とし、製品の巻取りの周速度V4の漸増を防止して、前記V4が一定となように製品巻取り装置130の回転数を漸減するように構成されている。
【0022】図1に作動油圧の供給管150、152、154が接続されている。供給管150の先端部には供給管152と154が分岐され、パラレルに配設されている。供給管152には第1カートリッジ弁136と第1電磁弁132が接続されており、また、一方の供給管154には第2カートリッジ弁138と第2電磁弁134が接続されている。押出シリンダ16の後部から多量の作動油の抜出しを行う場合は、第1カートリッジ弁136と第2カートリッジ弁138の両方を全開にするとともに第1電磁弁132と第2電磁弁134の両方を消磁するとそれぞれ油タンク142,143、144および145にそれぞれ作動油が排出される。
【0023】また、第2カートリッジ弁138には、バルブ開度を調整し作動油の排出量を調整するためのストロークアジャスタ140が取付けられている。なお、符号142、143、144、145は油タンクである。
【0024】このように構成された押出プレス装置を用いて超小型扁平管の押出し方法について次に説明する。
【0025】図1、2に示す状態から押出を行なうには、まず前サイクルの押出中に、次サイクル用のビレット96(長さ測定を完了したもの)をビレットローダ52で受けてコンテナ38とメインラム58に干渉したい位置まで部分上昇している。次サイクル用のビレット96(長さ測定を完了したもの)をビレットローダ52で受けてコンテナ38とメインラム58に干渉したい位置まで部分上昇している。次いでビレットローダ52をプレス中心まで上昇させる。そして押出シリンダ16のメインラム58を前進させてステム60を前進させ、ビレット96をコンテナ38のビレット装填孔44内に装填する。
【0026】ダイス24から押出された製品100はコイラー130にてコイル状に巻取りされるが、押出ステム60の前進に伴ってダイス24から押出される製品の押出し速度はV2となり、V2より製品巻取り速度V5の方が大きいと押出し製品100は引張られて、寸法引けが生じ易い。この引張力によりアイドラー110が上方に引き上げられるために引張り棒112のスプリングが伸張することになる。この時のスプリングの伸張による変位量を測定し、伸張したスプリングの変位量がゼロになるように製品巻取り速度V5を小さくするのである。
【0027】しかしながら、実際には、次のような現象が生じやすい。すなわち、複数の製品ガイドホイール120とアイドラー110の慣性力と、ダイス24面からアイドラー110までの製品100自体の運動エネルギーがあるため、この両方を調整して寸法引けが生じないようにすることが必要であるが、次のようにして操作される。
【0028】メインラム58が停止後も複数の製品ガイドホイール120とアイドラー110の慣性力と、ダイス24面からアイドラー110までの製品100自体の運動エネルギーにより寸法引けが生じないように第2カートリッジ弁138のストロークアジャスタ140を微調整して押出シリンダ16内の作動油を抜出しを行い、内圧を微調整しメインラム58の前進速度V0を微調整するのである。
【0029】この微調整は次のようにして行われる。図4および図5に示すように、アイドラー110と押出し製品100との接触面積比率が大きい場合、すなわち、押出し製品100の幅W1が大きいとき(図中のa1の状態)は、複数の製品ガイドホイール120とアイドラー110の慣性力と、ダイス24面からアイドラー110までの製品100自体の運動エネルギーが大きくなり、寸法引けが大きくなり易いために、これを防止するために第2カートリッジ弁のストロークアジャスタ140を微調整し、押出シリンダ16内からの作動油の抜出しを少量にして、メインラム58の前進速度V0を大きくすることが望ましい。
【0030】逆に、アイドラー110と押出し製品100との接触面積比率が小さい場合、すなわち、押出し製品100の幅W1が小さいとき(図中のb1の状態)は、複数の製品ガイドホイール120とアイドラー110の慣性力と、ダイス24面からアイドラー110までの製品100自体の運動エネルギーが小さくなり、寸法引けが小さくなり易いために、これを防止するために第2カートリッジ弁のストロークアジャスタ140を微調整し、押出シリンダ16内からの作動油の抜出しを多量にして、メインラム58の前進速度V0を小さくすることが望ましい。
【0031】このメインラム58の前進時には弁70が開放され、メインラム58はサイドシリンダ76、78により前進される。メインラム58の前進に伴って、オイルリザーバタンク62から多量の作動油がプレフィルバルブ66を経て押出シリンダ16内に流入する。次に、ビレットローダ52をコンテナ38と押出シリンダ16との間の位置から退避させる。なお、コンテナ38は予めコンテナシリンダ40によりダイス24と密着(接触)するように移動されている。
【0032】このようにビレット96の装填が終了した後、メインラム58をさらに前進させ、コンテナ38とメインラム58を一時的に後退させてダイス24面を開き、バープサイクルを行なった後、コンテナ38を再度前進させてダイス24と密着させる。次にメインラム58を前進させてビレット96を強力に押圧して押出し製品の超小型扁平管100をダイス24から押し出す。このメインラム58の強力な前進に際しては、弁70は閉弁され、図示しないバルブを介して作動油圧が押出シリンダ16内に供給される。
【0033】図3を用いてメインシリンダ圧力と押出し時間との関係を説明する。製品100の押出し中は、一定の高い圧力でビレット96の押出しが行われる(図中のAの状態)が、ビレット96の押出しが完了し押出限に達した後も押出シリンダ16内の内圧がまだ高いため、製品100の押出限より製品停止まで数秒以上、数メートル以上もかかってしまう。
【0034】ビレット96の押出しが完了して押出限に達した後は、第1カートリッジ弁136と第2カートリッジ弁138ならびに第1電磁弁132と第2電磁弁134を全開(図中のBの状態)にして押出シリンダ16内の圧力を例えば80Kg/cm2まで一挙に降圧させる。80Kg/cm2まで降圧すると第2カートリッジ弁138のストロークアジャスタ140のみを微調整して第2カートリッジ弁138からの作動油の抜出し量が少量となるように調整する(図中のCの状態)。
【0035】この時、第2カートリッジ弁138のストロークアジャスタ140の調整は次のようにして行う。図6に示すように押出し製品幅W1とアイドラー幅W2と比率(W1/W2)が重要となる。すなわち、押出し製品100はアイドラー110の溝に沿って移動するためW2>W1となっている。アイドラー幅W2が一定であるのに対して、押出し製品幅W1は需要に応じて変わるために、押出し製品幅W1が狭いと両者の接触面積比率は小さくなり、逆に幅W1が広いと接触面積比率は大きくなる。
【0036】図4に示すように、アイドラー110の慣性力および押出し製品100とアイドラー110との摺動抵抗がほぼ一定であるため、押出し製品幅W1が小さい場合(図中b1の状態)は、押出し製品幅W1とアイドラー幅W2の接触面積比率が小さくなるため、その分大きな引張応力が作用することとなり、寸法引けが大きくなり易い。逆に、押出し製品幅W1が大きい場合(図中a1の状態)は、押出し製品幅W1とアイドラー幅W2の接触面積比率が大きくなって、その分引張力が小さくなり、寸法引けが小さくなり易い。
【0037】ビレット96の押出しが終了した後、コンテナシリンダ40を作動させてコンテナ38をダイス24から離反させるように移動させ、ディスカードがコンテナ38から外れた位置からメインラム58を後退させる。次いで、切断装置28のシリンダ30を作動させ、切断刃32を下降させることにより製品100とディスカードとを切断する。切断終了後、シリンダ30により切断刃32を図2の待機状態まで後退させる。
【0038】また、その後、メインラム58を所定の待機位置まで後退させると共に、コンテナ38をダイス24に密着させ、次回の押出プレス工程に移行する。なお、メインラム58の後退は前記サイドシリンダ76、78により行なわれる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、第1カートリッジ弁のストロークアジャスタを微調整しながら押出シリンダ内の内圧を調整するようにしたので、ビレットの押出し完了後に、アイドラーと複数のガイドホイールの慣性力とダイスから製品巻取り装置までの製品自重の運動エネルギーによる寸法引けが完全に防止され、製品歩留まりが向上する。
【出願人】 【識別番号】300041192
【氏名又は名称】宇部興産機械株式会社
【住所又は居所】山口県宇部市大字小串字沖の山1980番地
【出願日】 平成13年6月28日(2001.6.28)
【代理人】 【識別番号】100092820
【弁理士】
【氏名又は名称】伊丹 勝
【公開番号】 特開2003−10913(P2003−10913A)
【公開日】 平成15年1月15日(2003.1.15)
【出願番号】 特願2001−197024(P2001−197024)