| 【発明の名称】 |
汚染土壌の浄化装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】蓬莱 秀人 【住所又は居所】兵庫県明石市大久保町江井島1013番地の1 日工株式会社内
【氏名】山田 和寛 【住所又は居所】兵庫県明石市大久保町江井島1013番地の1 日工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】揮発性有機化合物を含む汚染土壌を好適に加熱浄化する汚染土壌の浄化装置を提供する。
【解決手段】汚染土壌を加熱処理するバーナ5を備えた土壌加熱用ロータリーキルン1と、該土壌加熱用ロータリーキルン1から導出される排ガス中のダストを捕捉する集塵機9と、集塵機9の下流に排ガス中の揮発性汚染物質を燃焼分解する脱臭炉10を備える。また、集塵機9にて捕捉したダストを加熱してダスト中の揮発性有機化合物を浄化処理するバーナ20を備えたダスト加熱用ロータリーキルン16を備える。また、浄化処理した高温の土壌とダストを冷却する土壌冷却装置25を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】揮発性有機化合物を含む汚染土壌を加熱処理するバーナを備えた土壌加熱用ロータリーキルンと、該土壌加熱用ロータリーキルンから導出される排ガス中のダストを捕捉する集塵機と、集塵機の下流には排ガス中の揮発性汚染物質を燃焼分解する脱臭炉と、該集塵機にて捕捉したダストを加熱してダスト中の揮発性有機化合物を浄化処理するダスト加熱用ロータリーキルンを配設したことを特徴とする汚染土壌の浄化装置。 【請求項2】土壌加熱用ロータリーキルンから排出される加熱土壌と、ダスト加熱用ロータリーキルンから排出されるダストに水を噴霧して冷却する土壌冷却手段を配設したことを特徴とする請求項1記載の汚染土壌の浄化装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、軽油、重油などの油分を含んだ揮発性有機化合物を含む汚染土壌を浄化処理する装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、産業活動に伴って各事業所の敷地内やその周辺地域の土壌が油などの揮発性汚染物質の廃液によって汚染され、その土壌の地下を流れる地下水にまで汚染が及んでいるといったことが取り沙汰されて問題となっている。このように汚染された土壌を処理するために、その土壌を加熱して土壌にしみ込んでいる揮発性有機化合物を揮発分離又は分解させて土壌の浄化処理を行っている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロータリーキルン式の加熱装置にて汚染土壌を加熱浄化して揮発性有機化合物濃度を測定したところ、揮発性裕紀化合物濃度500PPMの汚染土壌の加熱に際し、集塵機にて捕捉したダスト1000〜3000PPMの高濃度となっており、土壌加熱用ロータリーキルンに同伴して飛散するダスト分に揮発性有機化合物が多く付着していることが判明した。 【0004】本発明は上記の点に鑑み、揮発性有機化合物を含む汚染土壌を好適に加熱浄化する汚染土壌の浄化装置を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解決するために、請求項1記載の汚染土壌の浄化装置は、揮発性有機化合物を含む汚染土壌を加熱処理するバーナを備えた土壌加熱用ロータリーキルンと、該土壌加熱用ロータリーキルンから導出される排ガス中のダストを捕捉する集塵機と、集塵機の下流には排ガス中の揮発性汚染物質を燃焼分解する脱臭炉と、該集塵機にて捕捉したダストを加熱してダスト中の揮発性有機化合物を浄化処理するダスト加熱用ロータリーキルンを配設したことを特徴としている。 【0006】また、請求項2記載の汚染土壌の浄化装置は、土壌加熱用ロータリーキルンから排出される加熱土壌と、ダスト加熱用ロータリーキルンから排出されるダストに水を噴霧して冷却する土壌冷却手段を配設したことを特徴としている。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の汚染土壌の浄化装置によれば、汚染土壌を土壌加熱用ロータリーキルンに供給してバーナの熱風にて加熱して揮発性有機化合物を揮発分離又は分解させる。そして、土壌加熱用ロータリーキルンの排ガスに同伴して飛散する高濃度の揮発性有機化合物を含むダストを下流の集塵機によって捕捉すると共に、集塵機を通過した排ガスを脱臭炉へと導いて排ガス中の揮発性汚染物質を燃焼分解する。また、集塵機にて捕捉したダストをダスト加熱用ロータリーキルンに供給し、バーナによる高温熱風に晒してダスト中の揮発性有機化合物を揮発分離又は分解し、ダストに付着する揮発性有機化合物も浄化処理する。 【0008】このように、本発明の汚染土壌の浄化装置によれば、汚染土壌を土壌加熱ロータリーキルン、脱臭炉、ダスト加熱用ロータリーキルンで加熱して浄化処理するので、ダストを含めた汚染土壌全てがほぼ完全に浄化処理でき、汚染土壌の浄化に好適な装置となる。 【0009】また、請求項2記載の汚染土壌の浄化装置によれば、土壌加熱用ロータリーキルンから排出される加熱土壌と、ダスト加熱用ロータリーキルンから排出される加熱ダストとを土壌冷却手段に供給し、水を噴射して土壌温度を低下させると共に含水率を上昇させている。これによって、土壌は取り扱いやすい状態となり、コンベヤ等によって工場内の所定の堆積場所に難なく搬送することができ、汚染土壌の浄化に一層好適な装置となる。 【0010】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 【0011】図1中の1は、油等の揮発性有機化合物によって汚染された土壌を掘削したものを加熱する土壌加熱用ロータリーキルンであって、内周部に多数の掻き上げ羽根(図示せず)を周設した円筒状のドラム2を機台3上に回転自在に傾斜支持し、駆動装置(図示せず)により所定の速度で回転させるようにしている。そして、ドラム2の一端部のホットホッパ4に配設したバーナ5よりドラム2内に熱風を送り込む一方、他端部のコールドホッパ6には排気煙道7を連結しており、該排気煙道7に介在させた排風機8によって排ガスを吸引してドラム2内を通過する高温ガス流を維持すると共に、排ガスをバグフィルタなどの集塵機9に導いて排ガス中のダストを捕捉し、更に集塵機下流の脱臭炉10によって排ガス中の揮発性有機化合物を燃焼分解して煙突11から放出している。 【0012】前記脱臭炉10は、一端に炉内温度を所定値に維持するためのバーナ12を備えており、炉内に導入する排ガスを高温雰囲気に晒し、排ガス中に含まれる油などの揮発性汚染物質を燃焼分解している。なお、脱臭炉10は揮発性汚染物質が完全に燃焼分解できるように、炉内温度を例えば、略750℃以上の高温を維持するようにバーナ12の燃焼量をコントロールすると共に、排ガスが炉内を通過するのに少なくとも1乃至2秒以上かかる程度の炉長を確保することが好ましい。 【0013】13は熱交換器であって、前記脱臭炉10から排出される高温の排ガスが有する排ガス熱を有効利用するためのものであり、燃焼用空気供給ファン14から脱臭炉10のバーナ12へ供給する燃焼用空気の予熱を図っている。 【0014】そして、粒度別に新規骨材を貯蔵している骨材ホッパ群(図示せず)から骨材を所定量ずつ払い出し、払い出した骨材をベルトコンベヤ15を介してドラム2内に送り込み、掻き上げ羽根で掻き上げながらドラム2内を転動流下させる間に高温ガス流と接触させ、所望温度まで昇温させてホットホッパ4側より排出している。 【0015】また、集塵機9にて捕捉したダストには多量の揮発性汚染物質が含まれており、このダストを浄化処理させるためにダスト加熱用ロータリキーキルン16を設置している。このダスト加熱用ロータリキーキルン16は土壌加熱用ロータリーキルン1と略同構造で、内周部に多数の掻き上げ羽根を周設した円筒状のドラム17を機台18上に回転自在に傾斜支持し、駆動装置(図示せず)により所定の速度で回転させるようにしている。 【0016】前記ドラム17の一端部のホットホッパ19にはバーナ20を備えると共に、他端部のコールドホッパ21には排気煙道22を連結しており、該排気煙道22に介在させた排風機23によってバーナ20から送り込む熱風を吸引してドラム17内を通過する高温ガス流を維持する一方、集塵機9にて捕捉したダストを投入シュート24からドラム17内に投入し、ドラム17内を転動流下する間にダストを加熱するようにしている。なお、ダスト加熱用ロータリキーキルン16内の雰囲気温度はダスト中の揮発性汚染物質を燃焼分解する温度に維持される。 【0017】また、ダスト加熱用ロータリキーキルン16の排気煙道22を集塵機9の手前の排気煙道7に連結し、ダスト加熱時に飛散する微粒分を集塵機9にて捕捉するようにしている。なお、ダスト加熱用ロータリキーキルン16は熱風とダストを同方向に流す並流加熱方式を採用したが、熱風とダストを逆方向に流す向流加熱方式を採用しても良いし、また、ダスト加熱用ロータリキーキルン16の排ガスを集塵機9にて処理したが、専用の小型集塵機を設置して処理するようにしても良い。 【0018】また、加熱浄化して高温になった土壌を冷却する手段として土壌冷却装置25を配設しており、該土壌冷却装置25は、ケーシング26内に撹拌羽根27を適宜間隔で取り付けた軸体28を貫通させて両端部を回転自在に軸支し、駆動装置(図示せず)にて所定速度で回転させるようにすると共に、ケーシング26の一端に土壌の供給口29を、他端に排出口30を備えている。そして、土壌加熱用ロータリーキルン1やダスト加熱用ロータリーキルン16にて加熱された土壌やダストを適宜移送手段によって供給口29に供給できるようにしている。 【0019】また、ケーシング26には水噴霧ノズル31を備えており、ケーシング26内に投入した高温の土壌を撹拌羽根27にて撹拌しながら水噴霧ノズル31より水を噴霧し、適当に湿潤、冷却して取り扱いに適した状態として排出口30から順次排出する。また、ケーシング26内に発生する水蒸気等は、排気ダクト32を介して集塵機9手前の排気煙道7へと導いている。なお、ケーシング26内で発生する水蒸気等を処理する専用の集塵機を設置しても良い。 【0020】しかして、汚染土壌を浄化処理するときには、先ず、汚染土壌を図示しない前処理装置である篩や磁選機にてオーバーサイズのものや異物を除去した後、ベルトコンベヤ15を介して土壌加熱用ロータリーキルン1に投入し、バーナ5からの熱風に晒して汚染土壌を所定温度まで加熱する。この加熱によって汚染土壌中の揮発性汚染物質は、揮発分離、或いは燃焼分解させられる一方、ドラム2内を通過するガス流に乗って土壌中の揮発性汚染物質を多く含む微粒分が土壌加熱用ロータリーキルン1下流へと飛散し、これによって汚染土壌の浄化が行われる。 【0021】前記土壌加熱用ロータリーキルン1から導出される排ガスは集塵機9へと導かれ、集塵機9にて汚染物質を多く含む微細分が捕捉される。そして集塵機9を通過した排ガスは、脱臭炉10へと導かれて炉内の高温雰囲気に晒され、排ガス中に残る揮発性汚染物質が完全に燃焼分解される。 【0022】また、集塵機9にて捕捉された多量の汚染物質を含むダストは、ダスト加熱用ロータリーキルン16に供給される。ダスト加熱用ロータリーキルン16内に供給されたダストはドラム17内を転動流下する間にバーナ20の高温の熱風に晒され、ダスト中の揮発性汚染物質が燃焼分解されて浄化される。また、ダスト加熱用ロータリーキルン16からの排ガスは集塵機9に導かれて処理される。 【0023】このように、汚染土壌は土壌加熱用ロータリーキルン1にて浄化処理される一方、排ガス中の汚染物質を含むダストは集塵機9にて捕捉されると共に、集塵機9にて捕捉されなかった汚染物質は脱臭炉10にて燃焼分解され、更に集塵機9にて捕捉されたダストはダスト加熱用ロータリーキルン16にて燃焼分解されるので、汚染土壌はほぼ完全に浄化処理できる。 【0024】また、土壌加熱用ロータリーキルン1から排出される加熱土壌と、ダスト加熱用ロータリーキルン16から排出される加熱ダストは、土壌冷却装置25に供給される。土壌冷却装置25に供給された土壌またはダストは、撹拌羽根27によって撹拌されながらケーシング26内を流れる間に水噴霧ノズル31から水を噴霧されて冷却される。この水噴霧ノズル31から噴霧する水量は、土壌冷却装置25へ投入する土壌の量と温度とを適宜検出手段によって検出し、最適な水量を決定して噴霧するようにすると、投入する土壌の量や温度が変化しても加湿過多による付着や詰まりを防止できると共に、加湿不足による粉塵の発生も防止できる。 【0025】このように、土壌加熱用ロータリーキルン1にて加熱した土壌と、ダスト加熱用ロータリーキルン16にて加熱したダストを土壌冷却装置25によって適宜冷却するので、取り扱いやすい状態となって処理しやすくなる。 【0026】また、図2は土壌冷却装置25の他の実施例を示したものであって、図2において図1と同一符号は、同一構成要素を示し、その説明は省略する。 【0027】土壌冷却装置25には土壌加熱ロータリーキルン1と略同様の構造のドラム33を備えており、内周部に多数の掻き上げ羽根(図示せず)を周設した円筒状のドラム33を機台34上に回転自在に傾斜支持し、駆動装置(図示せず)により所定の速度で回転させるようにしている。 【0028】そして、ドラム33の一端部の投入ホッパ35にはバーナに代えて水噴霧ノズル36を配設しており、ドラム33内に投入した高温土壌を掻き上げ羽根によって転動流下させる間に水を噴霧し、適当に湿潤、冷却して排出ホッパ37側から排出するようにしている。また、土壌冷却装置25内に発生する水蒸気等は排出ホッパ37の排気ダクト32を介して集塵機9または独立した集塵機に導いて処理している。 【0029】 【発明の効果】以上のように本発明の請求項1記載の汚染土壌の浄化装置においては、揮発性有機化合物を含む汚染土壌を加熱処理するバーナを備えた土壌加熱用ロータリーキルンと、該土壌加熱用ロータリーキルンから導出される排ガス中のダストを捕捉する集塵機と、集塵機の下流には排ガス中の揮発性汚染物質を燃焼分解する脱臭炉と、該集塵機にて捕捉したダストを加熱してダスト中の揮発性有機化合物を浄化処理するダスト加熱用ロータリーキルンを配設したので、汚染土壌をほぼ完全に浄化処理でき、浄化処理に好適な装置となる。 【0030】また、本発明の請求項2記載の汚染土壌の浄化装置においては、土壌加熱用ロータリーキルンから排出される加熱土壌と、ダスト加熱用ロータリーキルンから排出されるダストに水を噴霧して冷却する土壌冷却手段を配設したので、浄化処理した高温土壌やダストを適宜冷却して取り扱いやすい状態となり、汚染土壌の浄化に一層好適な装置となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000226482 【氏名又は名称】日工株式会社 【住所又は居所】兵庫県明石市大久保町江井島1013番地の1
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| 【出願日】 |
平成13年9月14日(2001.9.14) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−80229(P2003−80229A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月18日(2003.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−279258(P2001−279258) |
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