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【発明の名称】 画像形成装置のリサイクル方法
【発明者】 【氏名】鵜林 伸介
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内

【要約】 【課題】回収した画像形成装置の分解部品について無駄なく再利用先を増やすことを目的とする。

【解決手段】回収した複数の本体枠体などのステ−類を様々な長さの片になるように切断し、それらを組み合わせることで、もとの製品とは異なるサイズの枠体に対してステ−として使用する。回収した複数の本体枠体などのステ−類を中央よりもずらした位置で切断し長いもの同士、短いもの同士を組み合わせることで、もとの製品とは異なるサイズの枠体に対してステ−として使用する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回収した複数の本体枠体などのステ−類を様々な長さの片になるように切断し、それらを組み合わせることで、もとの製品とは異なるサイズの枠体に対してステ−として使用することを特徴とした画像形成装置のリサイクル方法。
【請求項2】 回収した複数の本体枠体などのステ−類を中央よりもずらした位置で切断し長いもの同士、短いもの同士を組み合わせることで、もとの製品とは異なるサイズの枠体に対してステ−として使用することを特徴とした画像形成装置のリサイクル方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、市場において使用された後に回収した画像形成装置を分解し、部品を再利用して画像形成装置を製造する画像形成装置のリサイクル方法(remanufactuaring:REM又はRMF)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置などの大型の電機製品は、使用後、埋め立てなど廃棄処分がなされていた。このような廃棄処分では、環境に与える影響も少なくなく、廃棄物の削減が叫ばれている。従来より、製品の回収および原料としての再資源化が行なわれてはいるが、多種の材料を用いて製造される画像形成装置のような製品については、個々の材料ごとの分別が困難であり、再資源化にコストがかかるのが現状である。
【0003】一方、製品を回収し、回収した商品から予め定めておいた交換部品について交換し、中古品として再生するリサイクルも行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上述したように、回収した製品と同じものにしか再生できていなかったため、再利用先が限定されてしまい、再利用先の需要の増減によって回収したものの再生できない場合が生じていた。
【0005】本発明は、本発明は上述の点に鑑み成されたものであって、回収した画像形成装置の分解部品について無駄なく再利用先を増やすことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は下記を特徴とする画像形成装置のリサイクル方法である。
【0007】(1)回収した複数の本体枠体などのステ−類を様々な長さの片になるように切断し、それらを組み合わせることで、もとの製品とは異なるサイズの枠体に対してステ−として使用することを特徴とした画像形成装置のリサイクル方法。
【0008】(2)回収した複数の本体枠体などのステ−類を中央よりもずらした位置で切断し長いもの同士、短いもの同士を組み合わせることで、もとの製品とは異なるサイズの枠体に対してステ−として使用することを特徴とした画像形成装置のリサイクル方法。
【0009】即ち、回収した複数の本体枠体などのステ−類を中央よりもずらした位置で切断し長いもの同士、短いもの同士を組み合わせることで、もとの製品とは異なるサイズの枠体に対してステ−として使用でき、無駄なく再利用先を増やすことが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】図1は本発明に係る画像形成装置のリサイクルシステムの構成図である。
【0012】まず、ステップ1の回収工程で回収された使用後の製品(画像形成装置)をステップ2の受け入れ工程にてその回収製品が再利用可能な製品かどうかの基礎的な判断(全く動作しない、明らかに壊れている)を行う。
【0013】次にステップ3の分解洗浄工程へ行き、画像形成装置の本体枠体(以下、フレームと記す)と、複数の部品で構成されているユニットに分けられる。ここで、前記のステップ2の受け入れ工程で予め再利用できないとわかっているユニットは、ステップ4の原材料化部品製造工程へまわされ、分別され原材料として再資源化される。受け入れ工程で再利用可能と判断されたものは洗浄される。
【0014】分けられたユニットはステップ5の検査工程にまわされ、再利用可能かどうかを詳しく検査される。電気的な性能、機械的な性能について専用のチェッカー(図示しない)によって検査される。ここで、再利用不可と判断されたものはステップ4の原材料化部品製造工程へまわされ、分別され原材料として再資源化される。
【0015】分けられたフレームはステップ6の検査工程で錆、変形、亀裂等をチェックし再利用可能か検査される。ここで、再利用不可と判断されたものはステップ4の原材料化部品製造工程へまわされ、分別され原材料として再資源化される。
【0016】再利用可能なフレームは、その時の需要にあった生産計画にもとづき、そのままの状態で使用するか(ステップ7)、切断して使用するか(ステップ8)を選択される。
【0017】ステップ8の切断して使用するものは、フレームについて、中心よりもずれた位置で切断し長いもの同士、短いもの同士それぞれくみあわせて結合することで、フレームが長い部品(ステップ9)と、フレームが短い部品(ステップ10)へとなる。
【0018】ステップ7のそのままの状態で使用するものは、ステップ11の同じサイズの製品の生産にまわり、再利用され再びユーザーのもとに渡っていく。
【0019】ステップ9のフレームが長い部品は、ステップ12のフレームが長いが製品の生産にまわり、再利用され再びユーザーのもとに渡っていく。
【0020】ステップ10のフレームが短い部品は、ステップ13のフレームが短い製品の生産にまわり、再利用され再びユーザーのもとに渡っていく。
【0021】より具体的に説明する。図2は画像形成装置のフレーム(本体枠体)Fの一例の斜視図である。このフレームFにおいて、100は前側板、101は後側板、102は底板、103と104は前側板100と後側板101を固定する右上ステーと右下ステー、105と106は前側板100と後側板101を固定する左上ステーと左下ステー、107は底板102に取り付くキャスターである。前側板100、後側板101、ステー103〜106はネジ固定で組み立てられている。図3は図2のフレームFにおけるステー103部分の拡大正面図である。
【0022】Wは前側板100と後側板101との側板間距離であり、その距離Wはステー103〜106の前後側板間部分長さLによって所定の側板間距離W(=L)に規定される。
【0023】具体的に、フレームFの前側板100と後側板101の側板間距離Wは、その製品(画像形成装置)が対応する紙サイズA4(297mm)、のびサイズA4(330mm)、B4(257mm)に応じて、A:367mmB:400mmC:327mmのように設定され、それに対応して、使用ステー103〜106はその前後側板間部分長さLが上記のA、B、Cに設定される。
【0024】本実施例では、回収した複数のフレームFなどのステ−類を様々な長さの片になるように切断し、それらを組み合わせることで、もとの製品とは異なるサイズ(スペック)のフレームに対してステ−として再使用するものである。
【0025】A4用のステー103を例にして説明する。すなわち、前後側板間部分長さLがA(367mm)であるステー103は図4の(a)のように前側板100の対応位置から200mmのところで切断して第1切断片103aとし、残りを後側板101の対応位置から163.5mmのところで切断して第2切断片103bとする。また図4(b)のように、別の回収製品から回収したもう一枚のステー103′を上記ステ−103とは反対に前側板100の対応位置から163.5mmのところで切断して第3切断片103cとし、残りを後側板101の対応位置から200mmのところで切断して第4切断片103dとする。
【0026】そして、上記の第1切断片103aと第4切断片103dとを組み合わせて両者を図5の(a)のように左右突き合わせて溶接aし一体化することで、前後側板間部分長さLがB(400mm)であるステ−に使えるようになる。
【0027】また上記の第3切断片103cと第2切断片103bとを組み合わせて両者を図5の(b)のように左右突き合わせて溶接aし一体化することで、前後側板間部分長さLがC(327mm)であるステ−に使えるようになる。
【0028】他のステー104〜106についても上記のステー103と同要領にて切断、組み合わせ一体化加工して、もとの製品とは異なるサイズ(スペック)のフレームに対してステ−として再使用するものである。
【0029】本実施例では、工程の簡略化、効率の向上(無駄が少ない)のために同じ位置で切断し長いもの同士、短いもの同士を組み合わせて実現しているが、これにかぎることではなく、様々な長さに切断したものの中から必要な長さのものを組み合わせて、図6のように、前後側板間距離WがAになるフレームの部品(ステップ14)、Bになるフレームの部品(ステップ15)、Cになるフレームの部品(ステップ16)に溶接し一体化して、それらを前後側板間距離WがAになるフレームの製品の生産(ステップ17)、Bになるフレームの製品の生産(ステップ18)、Cになるフレームの製品の生産(ステップ19)に再利用して再びユーザーのもとにわたって行くものでも同じ効果が得られる。
【0030】なお、上記において切断片相互の溶接一体化の溶接形態は突き合わせ溶接に限られない。また切断片相互の一体化の溶接に限られない。
【0031】
【発明の効果】以上、詳細に説明してきた通り、回収した複数の本体枠体などのステ−類を中央よりもずらした位置で切断し長いもの同士、短いもの同士を組み合わせることで、もとの製品とは異なるサイズの枠体に対してステ−として使用でき、無駄なく再利用先を増やすことが可能になる。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
【出願日】 平成13年9月11日(2001.9.11)
【代理人】 【識別番号】100086818
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 幸雄
【公開番号】 特開2003−80217(P2003−80217A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−274815(P2001−274815)