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【発明の名称】 生活ゴミ処理装置
【発明者】 【氏名】篠田 實

【要約】 【課題】微生物及び生活ゴミを効率よく混合して、分解処理を効率よく行うことができる生活ゴミ処理装置を提供する。

【解決手段】生活ゴミ処理装置10は、処理室30と脱臭室80に分かれた構成となっている。処理室30には回転ドラム32が設けられており、この内部に分解処理剤とともに生活ゴミが投入されモータ84によって回転される。回転ドラム32が回転すると、内側に設けられたじゃま板38の作用により、生活ゴミと分解処理剤が空気と接触しながら混合される。また、処理室30には、散水装置68及びヒータ,空気供給装置等が設けられており、分解処理剤をすみかとする微生物が最も活性化する条件に制御される。処理室30で発生した臭気成分を含むガスは脱臭室80へ送られ、脱臭装置90内の水を通過することで脱臭されて、排気口106から外部に排出される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 微生物を利用して生活ゴミを分解処理するための生活ゴミ処理装置であって、前記生活ゴミを、微生物を利用した分解処理剤とともに収納する回転ドラムを備えた処理室;前記回転ドラムを回転するための回転駆動機構;前記処理室から発生した臭気成分を含むガスを脱臭して排気する脱臭処理手段;を備えたことを特徴とする生活ゴミ処理装置。
【請求項2】 前記回転ドラムの内側に、前記生活ゴミ及び分解処理剤を混合する混合手段を、該回転ドラムとともに回転するように設けたことを特徴とする請求項1記載の生活ゴミ処理装置。
【請求項3】 前記回転駆動機構が、前記回転ドラムの側面に設けられた歯車;前記回転ドラムの下方に設けられており、前記歯車に歯合する歯車を両端に備えた回転軸;該回転軸を回転する回転駆動手段;を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の生活ゴミ処理装置。
【請求項4】 前記回転駆動機構が、前記回転ドラムの回転中心方向に設けられた回転軸;該回転軸を回転する回転駆動手段;前記回転軸を回転可能に支持する支持手段;を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の生活ゴミ処理装置。
【請求項5】 前記処理室もしくは前記回転ドラム内の温度を調節するための温度調節手段;を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の生活ゴミ処理装置。
【請求項6】 前記処理室もしくは前記回転ドラム内の湿度を調節するための湿度調節手段;を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の生活ゴミ処理装置。
【請求項7】 前記処理室もしくは前記回転ドラム内の空気量を調節するための空気量調節手段を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の生活ゴミ処理装置。
【請求項8】 前記処理室の少なくとも一部に、断熱効果あるいは消臭効果のある被覆手段を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の生活ゴミ処理装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生活ゴミ処理装置(ないし生活ゴミ消滅処理装置)に関し、特に、微生物を利用して生ゴミ等を分解処理する生活ゴミ処理装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】野菜くずや茶殻といった生ゴミは、生活している限り必ず発生するものであり、季節によっては、回収日まで保管しておくだけで腐敗し、悪臭の原因となる。また、分別した生ゴミも、焼却処分したのでは、燃焼を消費するとともに炭酸ガスも発生し、環境にとって好ましくない。このため、家庭で生ゴミを処分できる上に、処理物を利用して家庭用菜園等の肥料としてリサイクルすることができる家庭用生ゴミ処理装置が注目され、各種のものが提供されている。
【0003】このような生ゴミ処理装置は、一般的に、生ゴミを乾燥して減量する乾燥式と、微生物で分解するバイオ式の2種類に大別される。乾燥式は、処理時間が短い反面、電気で乾燥するため消費電力がやや多い。一方、バイオ式は、微生物の作用により生ゴミを分解するため、環境にも優しく臭いの発生も最小限に抑えられる。また、消費電力が少ない上に、ゴミの減量割合が1/10〜1/20と大きく、更に堆肥として再利用しやすいという利点があるものの、処理時間が長く1日から1週間程度かかるものもある。
【0004】市場の約60%を占めるとされるバイオ式では、処理室の中に予め、微生物のすみかとなる細かい木屑(チップ)を入れておき、その上に生ゴミを投入する。そして、槽内の温度や湿度を微生物が活動しやすいように制御し、時々、ドラム内部に設けられた撹拌羽根などでかき混ぜて空気(酸素)を送り込むことで、生ゴミを水と二酸化炭素等に分解する。このため湿気を発生しやすく、2〜6ヶ月に1回程度の頻度でチップ交換が必要となる。このようなチップ交換の手間を軽減するために、使用済みのチップが受け皿に自動的に落下するオーバーフロー式の生ゴミ処理機などが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような背景技術では、処理室内で攪拌棒を回転させて、チップや生ゴミの撹拌が行われるが、十分に槽内を攪拌することができない。このため、処理に時間を要し、効率的に生ゴミ処理作業を行うことができない。また、処理対象の生ゴミには、包装物や容器などのプラスチック,ビニール,発泡スチロール等が混在している場合が多い。これらのものも、生ゴミとともに処理できると好都合である。
【0006】この発明は、以上の点に着目したもので、微生物及び生ゴミ等を効率よく回転混合して、分解処理を効率よく行うことができる生活ゴミ処理装置を提供することを、その目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明は、微生物を利用して生活ゴミを分解処理するための生活ゴミ処理装置であって、前記生活ゴミを、微生物を利用した分解処理剤とともに収納する回転ドラムを備えた処理室;前記回転ドラムを回転するための回転駆動機構;前記処理室から発生した臭気成分を含むガスを脱臭して排気する脱臭処理手段;を備えたことを特徴とする。
【0008】主要な形態の一つは、前記回転ドラムの内側に、前記生活ゴミ及び分解処理剤を混合する混合手段を、該回転ドラムとともに回転するように設けたことを特徴とする。他の形態は、前記回転駆動機構が、前記回転ドラムの側面に設けられた歯車;前記回転ドラムの下方に設けられており、前記歯車に歯合する歯車を両端に備えた回転軸;該回転軸を回転する回転駆動手段;を備えたことを特徴とする。あるいは、前記回転駆動機構が、前記回転ドラムの回転中心方向に設けられた回転軸;該回転軸を回転する回転駆動手段;前記回転軸を回転可能に支持する支持手段;を備えたことを特徴とする。
【0009】更に他の形態は、前記処理室もしくは前記回転ドラム内の温度を調節するための温度調節手段;前記処理室もしくは前記回転ドラム内の湿度を調節するための湿度調節手段;前記処理室もしくは前記回転ドラム内の空気量を調節するための空気量調節手段;を少なくとも1つ備えたことを特徴とする。更に他の形態は、前記処理室の少なくとも一部に、断熱効果あるいは消臭効果のある被覆手段を設けたことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【0010】
【発明の実施の形態】<実施形態1>……以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。最初に、図1〜図4を参照して、実施形態1について説明する。図1は、本実施形態の主要構成を示す斜視図であり、図1を矢印F1方向から見た側面が図2に示されている。図3は、後述する回転ドラムを示す図であり、図4は、本実施形態のシステム構成を示す模式図である。本発明の生活ゴミ処理装置では、微生物吸着効果のある多孔質触媒粒子を利用したバイオ生剤(以下、「バイオボール」という)を利用し、生ゴミやビニールなどの一般生活ゴミを混入させて分解処理を行う。
【0011】本実施形態の生活ゴミ処理装置10は、正面19,側面26及び104,背面22,底板24,天板20によって略箱型形状に構成されており、仕切り板12によって、内部が処理室30と脱臭室80に分かれている。また、キャスタ14によって全体が移動可能に構成されている。前記処理室30の正面19と天板20との間の斜面には、取手18が設けられた平板状の蓋16が開閉自在に設置されている。バイオボール及び生活ゴミは、この蓋16を開け、処理室30内部に設けられた回転ドラム32の内部に収納される。
【0012】まず、処理室30について説明する。処理室30は、生活ゴミを前記バイオボールの作用によって分解して処理するための部屋で、内部には、生活ゴミ及びバイオボールを収納するための回転ドラム32が設けられている。図3には、回転ドラム32の構造が示されている。図3(A)は斜視図であり、同図を#A−#A線に沿って切断した断面を矢印方向に見た状態が、同図(B)に示されている。同図(A)に示すように、回転ドラム32は、孔36が全面に設けられた多孔板34によって、断面が同図(B)に示すような略八角形となるように構成されており、その一部が連結具42と固定具44によって開閉自在の蓋40に形成されている。孔36を全面に設けることにより、内部に収納されるバイオボールと生活ゴミへの空気(酸素)の供給が可能となり、好気性の微生物による分解処理を妨げることがない。
【0013】また、回転ドラム32の側面38は、板材などで形成されており、左右の側面38には、それぞれ歯車46A及び46Bが設けられている。また、同図(B)に示すように、回転ドラム32の内側には、該回転ドラム32の延長方向に沿ったじゃま(邪魔)板48が、回転ドラム32の略中心に向かって延出した状態で設けられている。回転混合手段(撹拌手段)としてじゃま板48を設けることにより、回転ドラム32が回転したときに、内部に収納されたバイオボールと生活ゴミとがじゃま板48で持ち上げられた後に落下する。これにより、バイオボールと生活ゴミとが混合され、生活ゴミに十分な空気を均等に供給することが可能となる。処理の際に生じる臭気は、後述する脱臭室80に送られて脱臭された後に外部に排気される。
【0014】処理室30の底板24には、軸受け56によって回転軸50及び58が回転可能に支持されている。回転軸50には、前記回転ドラム32の歯車46A,46Bと歯合する適宜位置に歯車54A,54Bが設けられており、これによって歯車46A,46Bを回転可能に支持している。回転軸60についても同様で、前記歯車46A,46Bと歯合する適宜位置に歯車が設けられており、これによって回転ドラム32を回転可能に支持している。また、回転軸50は、仕切り板12を回転可能に貫通しており、その脱臭室80側の先端には、後述するモータの回転を伝達するための歯車52が設けられている。
【0015】仕切り板12の脱臭室80側には、固定板82が設けられており、該固定板82上に、前記回転ドラム32を回転駆動するためのモータ84が固定されている。モータ84の回転軸の先端には歯車86が設けられており、チェーン88によって、前記回転軸50の歯車52とともに回転するように構成されている。すなわち、モータ84を駆動すると、歯車86,チェーン88,歯車52を中心として構成されるチェーン機構によって、その回転が回転軸50に伝達される。回転軸50には歯車54A,54Bが設けられているため、例えば、図2に示すように、これら歯車54A,54Bが矢印F2に示す方向に回転すると、これらと歯合する歯車46Aが矢印F3に示す方向に回転し、更に回転軸58に設けられた歯車60Aによってこの回転が継続される。歯車60Aは矢印F2に示す方向に回転する。このようにして、側面38に歯車46A,46Bが固定された回転ドラム32全体が回転する。
【0016】処理室30の背面22には、ヒータ64が設けられており、処理室30内の温度が制御されている。また、仕切り板12には、処理室30の天板20に近い位置に、散水装置68が設けられている。該散水装置68は、噴出口70より散水するもので、処理室30の湿度を所望の値に維持するとともに、冷却効果も備えている。また、ヒータ64の上方には、略平行に2枚の板66が設けられており、更にその上方に温湿度センサ62が設けられている。温湿度センサ62は、処理室30の温度及び湿度を検知するものであって、この結果に基づいて、ヒータ64及び散水装置68が制御される。なお、温湿度センサ62とヒータ64の間には、板66が設けられているため、ヒータ64の熱が直接温湿度センサ62にあたって検知結果に影響を与えることはない。板66間の間隔は、例えば、250〜300mmに設定される。また、処理室30の側面26の下方には、処理室30へ空気を取り込むための吸気孔72が設けられている。
【0017】次に、図4を参照して、処理室30内の温度,湿度,空気量の制御システムについて説明する。処理室30内の温度及び湿度は、温湿度センサ62によって検知・測定され、その結果が、処理室30の外部に設けられた温湿度制御装置76に送られる。温湿度制御装置76はその結果を参照し、処理室30内がバイオボールに吸着している微生物が最も活性化する温度及び湿度となるように、ヒータ64及び散水装置68を制御する。以上のような構成の処理室30で分解処理された生活ゴミから発生した臭気成分を含むガスは、仕切り板12に設けられた排出口78を介して、脱臭室80に送られる。
【0018】次に、脱臭室80について説明する。脱臭室80には、脱臭装置90が設けられており、脱臭対象となるガスが、仕切り板12に設けられた排出口78から吸気ホース94を介して、ブロワ97によって引き込まれる。脱臭装置90は、ケース92に脱臭剤として水が適当量満たされており、内部に設けられた水位計98によってその量が常時検知されている。水は、図示しない給水源から給水ホース96を介して供給される。また、水位計98による水の量が、所定量を上回る場合には、それを外部へ排出するためのドレインホース100が設けられている。
【0019】このような構成の脱臭室80に送り込まれた臭気成分を含むガスは、脱臭装置90のケース92内の水を通過するときに、水に可溶な臭気成分が溶け出すことで脱臭される。脱臭されたガスは、排気ホース102を通過して、側面104に設けられた排気口106を介して外部へ排気される。
【0020】次に、これらの図を参照しながら、本実施形態の動作を説明する。最初に、所望の場所に生活ゴミ処理装置10を設置し、バイオボール(図示せず)を処理室30の回転ドラム32内に所定量投入する。このバイオボールは、生活ゴミを分解する微生物の発生を助けるもので、本実施形態ではボール状のものを使用する。バイオボールが入った回転ドラム32に、処理対象の生活ゴミを投入し、蓋40及び16を閉める。そして、モータ84を駆動して回転ドラム32全体を回転し、内部に収納されたバイオボールと生活ゴミをじゃま板48によって混合する。じゃま板48がないと、回転ドラム32を回転しても、生活ゴミとバイオボールがドラム下部に沈殿し、良好に混合されない。しかし、本実施形態では、じゃま板48によって生活ゴミとバイオボールがドラム回転に伴って持ち上げられ、一定の角度になると落下する。このため、生活ゴミとバイオボールが良好に混合されるようになる。
【0021】このとき、処理室30の内部は、微生物が最も活性化し、増殖しやすい状態に調節される。例えば、処理室30内の温度は、40±5℃,相対湿度は40±5%が好適であり、温湿度センサ62の検知結果に基づいて、温湿度制御装置76により制御される。また、処理室30内の全体のガスに対する空気量は、微生物の活性化の観点から、例えば、23%前後が最も適しており、バイオボールの使用量に応じて調節される。例えば、バイオボールが200kg以下の場合には、20m/h,バイオボールが400kgの場合には、40m/hとなるように調節される。この空気量の調整は、脱臭装置90のブロワ97による空気の排気量制御によって行われる。更に、回転ドラム32の回転も、同様に最適化される。
【0022】上述した状態に設定された処理室30で処理が行われると、微生物が生活ゴミを水と二酸化炭素等に分解するとともに、臭気成分を含んだガスを発生する。臭気ガスは、排出口78から脱臭室80に送られ、脱臭装置90によって臭気成分が除外されたあと、排気ホース102を介して排気口106から外部に排気される。
【0023】本実施形態の生活ゴミ処理装置10を利用して、処理対象物の種類ごとに試験を行ったところ、有機生ゴミを処理した場合には大部分が消滅し、発泡スチロールは24時間以内に消滅し、断片化したペットボトルは、5日間で約50%まで劣化・分解した。
【0024】また、高分子に対しては、ポリスチレン系,ポリエチレンテレフタラート系,低密度ポリエチレン系,ポリ塩化ビニル系プラスチック,生分解性プラスチックを劣化・分解するという結果が得られた。以上の結果から、有機物以外にも高分子を分解する性質があることが確認された。また、有機物・ビニール等を混在させた生活ゴミの経時変化試験を行ったところ、24時間以内に90%以上が消滅した。これらの結果により、生活ゴミ処理機として非常に優れた性能を有することが確認された。
【0025】以上のように本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)回転ドラム32の内側にじゃま板48を設け、回転ドラム32自体をじゃま板48とともに回転させることとしたので、回転ドラム32内に収納されたバイオボール及び生活ゴミを効率よく混合することができ、更には空気との接触が高まることによって微生物による分解処理が促進される。
(2)処理室30の温度・湿度・空気量を微生物による分解に最も適した条件に調整することとしたので、分解処理を効率よく行うことができる。
(3)分解処理剤として、微生物吸着性の多孔質触媒物質を利用することとしたので、有機物質からなる生ゴミのみならず、発泡スチロールやプラスチック等の合成高分子ゴミが混在している場合にでも、良好に処理することができる。
【0026】<実施形態2>……次に、図5を参照して、本発明の実施形態2について説明する。図5(A)は、前記実施形態1の図2に相当する側面図であり、図5(B)は、前記図5(A)を矢印F5方向からみた正面図である。前記実施形態1では、処理室30の底板24に設けられた回転軸50,56の両端の歯車が、回転ドラム32の側面に設けられた歯車46A,46Bと歯合することで、回転ドラム32全体を回転可能に支持することとしたが、本実施形態の生活ゴミ処理装置200では、回転ドラムの側面に設けられた中心回転軸を回転することにより、回転ドラムを回転する構成となっている。なお、上述した実施形態1と対応する構成要素には、同一の符号を用いることとする。
【0027】図5に示すように、回転ドラム202の両側面204には、フランジ206を介して回転軸208が同軸となるように設けられており、この回転軸208は、軸受け214によって、一組の支持枠212にそれぞれ軸止めされている。すなわち、支持枠212によって回転ドラム202が挟まれており、支持枠212は、処理室30の底板24に固定されている。仕切り板12側の回転軸208の先端には歯車210が設けられている。また、仕切り板12の脱臭室80側に設けられた固定板82上には、モータ220が固定されており、該モータ220の回転軸222は、仕切り板12を回転可能に貫通するとともに、その先端には前記歯車210と歯合する歯車224が設けられている。すなわち、モータ220の回転力が、回転軸222と歯車機構を介して回転ドラム202の回転軸208に伝達され、回転ドラム202全体を回転させる構成となっている。
【0028】また、前記実施形態1では、散水装置68の噴出口70から直接回転ドラムに向けて水を散水供給することとしたが、本形態では、散水装置68から、背面22に向けて水が噴出される。背面22にあたった水は、回転ドラム202に跳ね返って水分を供給する。本実施形態の動作及び効果は、基本的には上述した実施形態1と同様である。
【0029】<実施形態3>……次に、図6を参照して、本発明の実施形態3について説明する。本発明の生活ゴミ処理装置は、図6に断面を示すように、処理室30の内側を断熱効果や消臭効果のある被覆材で覆うことも可能である。例えば、同図(A)に示す例では、処理室30の底板24の部分にのみ断熱材250が設けられており、同図(B)に示す例では、処理室30全体を断熱材250で覆い、更にその内側全体に消臭用スポンジ252が設けられている。同図(C)に示す例では、底板24に相当する部分に断熱材250が設けられ、それ以外の部分は消臭用スポンジ252で覆われている。同図(D)に示すように、処理室30の内側を断熱材250と消臭用スポンジ252で交互に覆うようにしてもよい。もちろん、図示の他にも、適宜位置に設けることが可能である。このように、断熱材250や消臭用スポンジ252を設けることにより、処理室30の温度調節や、脱臭室80での脱臭を効率行うことが可能となる。
【0030】<他の実施形態>……本発明には数多くの実施形態があり、以上の開示に基づいて多様に改変することが可能である。例えば、次のようなものも含まれる。
(1)前記実施形態における生活ゴミ処理装置の構成は一例であり、同様の効果を奏するように適宜変更可能である。また、形状や大きさも一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。
(2)前記実施形態では、回転ドラムの回転機構として、チェーン機構,歯車機構を利用したが、例えばベルト機構など各種のものが知られており、いずれを用いてもよい。また、必要に応じて調速機構など、公知の各種の機構を付加するようにしてもよい。
(3)前記形態では、水を利用して臭気ガスの脱臭を行うこととしたが、例えば、オゾン,活性炭,フィルタ,浸透装置など、脱臭効果を有するものであれば、どのようなものを利用してもよい。
(4)前記実施形態における処理条件は一例であり、処理対象物や分解処理剤の種類や量などに応じて、最も適した条件となるように適宜変更可能である。
(5)前記実施形態では、回転ドラム32を略八角形としたが、もちろん六角形,五角形などとしてもよいし、円筒状でもよい。また、混合手段としてじゃま板48に限らず棒状のものであってもよいが、回転ドラム32内の内容物を持ち上げるという観点から、板状のものが最も好適である。
(6)前記実施形態では、温湿度センサ62やヒータ64を処理室30の背面22に設け、処理室内の温湿度を調整したが、温湿度センサ62やヒータ64を回転ドラム32内に設け、回転ドラムの温湿度を調整するようにしてもよい。空気量についても同様であり、処理室内の空気量を調整してもよいし、回転ドラム内の空気量を調整してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、次のような効果がある。
(1)回転ドラム自体を回転させるとともに、回転ドラムに混合手段を設けることとしたので、回転ドラム内に収納された微生物及び生活ゴミを効率よく混合することができ、更には分解処理が促進される。
(2)温度,湿度,空気量を微生物による分解に最も適した条件に調整することとしたので、分解処理を効率よく行うことができる。
【出願人】 【識別番号】501352527
【氏名又は名称】篠田 實
【識別番号】501296265
【氏名又は名称】八代 公志
【出願日】 平成13年9月6日(2001.9.6)
【代理人】 【識別番号】100090413
【弁理士】
【氏名又は名称】梶原 康稔
【公開番号】 特開2003−80205(P2003−80205A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−271094(P2001−271094)