| 【発明の名称】 |
配管洗浄用ストレーナおよびその清掃方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐保田 重夫 【住所又は居所】東京都大田区蒲田五丁目37番1号 東芝プラント建設株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】各種プラントの配管敷設時に、配管内部の塵埃等を効率よく取り除けるストレーナおよびその清掃方法の提供。
【解決手段】ストレーナ10の濾網20の下流側でその濾網に向けて複数のノズル41を設け、それらのノズルが連通するヘッダ51に高圧水供給手段52と圧空供給手段53を設け、高圧水と圧縮空気を濾網に噴射させるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 管路に接続される配管洗浄用ストレーナであって、筒状に形成されたストレーナ本体10と、ストレーナ本体10の端部に設けられた配管接続用の接続部11と、ストレーナ本体10の内部に設けられた濾網20と、濾網20の上流側でストレーナ本体10の底部または管路底部に開口する排出路30と、を備え、濾網20の下流側で、濾網20に向けて開口する複数のノズル41と、ノズル41が連通するヘッダー51と、ヘッダー51に連通する高圧水供給手段52、及び圧空供給手段53と、を具備したことを特徴とする配管洗浄用ストレーナ。 【請求項2】 請求項1において、複数のノズル41が、ストレーナ本体10の最上部で、間隔を置いて配置された配管洗浄用ストレーナ。 【請求項3】 請求項1において、夫々のノズル41の噴流孔41aと濾網20の平面との距離が略等しく配置された配管洗浄用ストレーナ。 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、ストレーナ本体10の管路の最上部に排気弁60が設けられた配管洗浄用ストレーナ。 【請求項5】 請求項1において、複数のノズル41から、圧縮空気又は高圧水を交互に、又は同時に濾網20の下流側からその濾網20に噴射して、捕捉された塵埃類を濾網20から分離すると共に、その塵埃類を流体と共に排出路30から外部に流出させることを特徴とする配管洗浄用ストレーナの清掃方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、各種プラント等の配管において、少なくとも敷設された直後の配管系統に残留するゴミ類を能率的に除去するストレーナおよびその清掃方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一例として火力発電所では、図10に示すように給水ポンプ61、ボイラー62、蒸気タービン63、及び復水器64の4つの主機が、順次管路65で結ばれて閉回路66を形成している。従って、平常の運転中にゴミ類が、外部から閉回路66に紛れ込むことは無いが、少なくとも建設作業中に閉回路66に侵入したゴミ類は、発電所の試運転に先だって十分に取り除く必要がある。この作業のためにストレーナが循環路中に介装されていた。 【0003】通常、上記閉回路66において2台の給水ポンプ61(1台は省略)が並列に設けられている。これは万一の故障に備えて一方を予備ポンプとする必要からである。従って、夫々の給水ポンプ61の管路にストレーナが並列に組み込まれる。このストレーナは、管路抵抗を形成して動力損失を伴うから、閉回路66のゴミ類を除去後は撤去し、単純な管路に置き換えて平常運転が行われることが多い。 【0004】管路の洗浄は次のように行なわれる。先ず、上記並列回路の一方によって閉回路66が構成され、他方の並列回路では給水ポンプは停止され、閉止弁及び吐出弁が閉じられる。なお、その閉回路66は、実際は主要機器ごとにバイパス管路を有する。すなわち、給水ポンプ61により閉回路66を循環させる水は、洗浄対象に選ばれた機器だけを通過して、回収されたゴミ類が、選ばれない機器内部を通過しないように、バイパス管路を経てストレーナに到達するようにして順次、対象機器が洗浄される。 【0005】このようにして、閉回路66にあったゴミ類は、ストレーナにより回遊を阻止され、その濾網20に捕捉される。ゴミ類が濾網20に捕捉されると、管路抵抗が増して給水ポンプ61の吐出圧力が上昇するので、吐出流量が減少する。その変化を見定めて吐出弁を閉じ、給水ポンプを停止し、入り口弁、及び閉止弁を閉じる。同時に他方の並列回路に切り替えて閉回路66を構成し、同様にその閉回路66に水を循環させる。この切替を繰り返しながら、閉回路66にあるゴミ類を除去し、清掃を完了する。 【0006】次に、並列回路の切替により遊休状態となったストレーナについて、濾網20に捕捉されたゴミ類を除去する従来のストレーナの構成と除去方法とを説明する。図7〜図9においてストレーナ68は、管路にストレーナ本体10の両端が接続され、そのストレーナ本体10の内部の流路を遮るように濾網20が設けられている。そのストレーナ本体10の濾網20の上流側の底部には排出溝31が設けられ、その溝底に排出管32が接続されると共に、その排出管32に排出弁33が設けられて、排出路30が形成される。ストレーナ本体10の下流側でその上端内面には、濾網20に開先を向けたノズル41と、ノズル41を保持する保持部43と、図示しない並列回路の給水ポンプの吐出管から分岐され、高圧水をノズル41に給水する給水管44が設けられる。 【0007】次に、濾網20に捕捉されたゴミ類を除去するには、高圧水をノズル41に給水して、その先端から濾網20に吹きつける。そして、濾網20に捕捉された塵埃を分離して、その水と共に塵埃を排出路30から外部に排出するものである。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】従来型のストレーナでは、ストレーナ本体10に水が充満した状態で、ノズル41から噴出した噴流は、濾網20に達するまでにその径を拡大するが水勢を失う。またストレーナ本体10に水がない状態では、ノズル41からの噴流の水勢は保たれても噴流が濾網20に当たる範囲は限られ、いずれにしても、濾網20の全範囲に絡みついたゴミ類を流し落とすには困難を伴った。このため、ストレーナ68を管路から取り外して内部を直接、清掃する必要に迫られた。この作業には、多大の時間と労力を伴う悩みがあった。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ストレーナ本体10に組み込まれた濾網20に掛かったゴミ類を外部から容易・確実に取り除くことができる配管洗浄用のストレーナと、そのストレーナの清掃方法を提供するものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】すなわち請求項1に記載の発明は、管路に接続される配管洗浄用ストレーナであって、筒状に形成されたストレーナ本体10と、ストレーナ本体10の端部に設けられた配管接続用の接続部11と、ストレーナ本体10の内部に設けられた濾網20と、濾網20の上流側でストレーナ本体10の底部または管路底部に開口する排出路30と、を備え、濾網20の下流側で、濾網20に向けて開口する複数のノズル41と、ノズル41が連通するヘッダー51と、ヘッダー51に連通する高圧水供給手段52、及び圧空供給手段53と、を具備したことを特徴とする配管洗浄用ストレーナである。 【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1において、複数のノズル41が、ストレーナ本体10の最上部で、間隔を置いて配置された配管洗浄用ストレーナである。 【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1において、夫々のノズル41の噴流孔41aと濾網20の平面との距離が略等しく配置された配管洗浄用ストレーナである。 【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1において、ストレーナ本体10の管路の最上部に排気弁60が設けられた配管洗浄用ストレーナである。 【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1において、複数のノズル41から、圧縮空気又は高圧水を交互に、又は同時に濾網20の下流側からその濾網20に噴射して、捕捉された塵埃類を濾網20から分離すると共に、その塵埃類を流体と共に排出路30から外部に流出させることを特徴とする配管洗浄用ストレーナの清掃方法である。 【0014】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は、本発明のストレーナの第1の実施の形態を示す断面図であり、図2はそのストレーナを配管路中に取り付けた説明図である。この例のストレーナ68が図7の従来型のストレーナと異なる点は、複数のノズル41が接続されたヘッダー51に高圧水供給手段52と圧空供給手段53とが連結されたことである。 【0015】図1において、ストレーナ本体10の両端には、配管接続部11となるフランジ部を有し、そのストレーナ本体10の内部には濾網20がその平面を斜めにして配置されている。ストレーナ本体10の外周にはヘッダー51が設けられ、そのヘッダー51に高圧水供給手段52及び圧空供給手段53が連結されている。またそのヘッダー51に連通して、ストレーナ本体10の内面には複数のノズル41が並列されている。そしてノズル41の噴流孔41aが濾網20の下流側の平面に向けて開口する。 【0016】ここで高圧水供給手段52は、当該ストレーナ68が図2に示す並列回路の一方にある場合、一般に並列回路の他方の給水ポンプ61から、バルブを介して給水するように仮設配管が敷設される。また、圧空供給手段53も同様に、この種のプラントで予め常設される図示しない圧空機構から、バルブを介して給気するように仮設配管が敷設される。この例では、複数個のノズル41がストレーナ本体10の管路の最上部で、管路の軸線に平行に、間隔をおいて配置されている。 【0017】図3は、本発明のストレーナ68の第2の例を示す縦断面図であり、図4は図3のIV−IV断面略図である。この例では夫々のノズル41の噴流孔41aと濾網20との距離が略等しくなるように配置されている。そして、ヘッダー51がストレーナ本体10の外周を取り巻き、そのヘッダー61に一端が連通するノズル42の他端が濾網20の平面に平行に突出している。そして、各ノズル41の噴射領域が濾網20の全域を覆うと共に、互いの噴射領域が十分重なり合うように、その距離と姿勢とが設定されている。また、この例では、排気弁60がストレーナ本体10の最上部に設けられている。これは、圧空供給手段53を介してノズル41から噴射された圧縮空気を排気できるものである。 【0018】次に、図5,図6は本発明の第3の例を示し、図5はその一部破断平面図であり、図6は図5の横断面略図である。この例では、ヘッダー51が濾網20と平行になるように、そのストレーナ本体10の外周に突設されている。そしてこのヘッダー51は、2つの隔壁54により左右の2室に分割された実施例である。なお、2つの隔壁54の数を増し、ヘッダー51の分割数を増すことも可能である。 【0019】 【使用方法】次に、濾網20に捕捉された塵埃類の清掃・排除方法の一例について説明する。図1に示すストレーナ68の濾網20の清掃は、一例として次のようにして行なうことができる。先ず、図2に示す並列回路の、閉止状態にある一方側の管路において、閉止弁67及び入口弁69が閉じられ、排出弁33を開放して、圧空供給手段53のバルブを開き、ヘッダー51を経由した圧縮空気をノズル41から噴射して、濾網20のゴミ類を吹き払う。次に、圧縮空気の噴射を停止し、高圧水供給手段52のバルブを開いて高圧水を濾網20に噴射して、その水と共に塵埃を外部に排出する。さらには、高圧水供給手段52のバルブを開くと共に、圧空供給手段53のバルブを開き、ヘッダー51を経由した水および圧縮空気をノズル41から噴射して、濾網20のゴミ類を吹き払う。 【0020】図3に示すストレーナの濾網20の清掃は、例えば次のようにして行われる。まず、図2に示す並列回路の、閉止状態にある一方側の管路において、閉止弁67及び入口弁69が閉じられ、排出弁33および排気弁60を開放して、ストレーナ本体10内の水を排出する。ついで、排出弁33を閉じ、圧空供給手段53のバルブを開き、ヘッダー51を経由した圧縮空気をノズル41から噴射して、濾網20のゴミ類を吹き払う。次に、圧縮空気の噴射を停止し、高圧水供給手段52のバルブを開いて高圧水を濾網20に噴射しながら管路に湛水する。十分に湛水できた時点で、高圧水の噴射を止め、排気弁60を閉じ、圧空供給手段52のバルブと排出弁33とを開く。 【0021】ここで、管路の湛水は排出弁33から順次、流出するが、吹き払われて管路に飛散したゴミ類は、多くは湛水に浮遊しつつ湛水とともにストレーナの外部に搬出される。また、ここでの圧縮空気の噴射は、未だ濾網20に絡んでいるゴミ類を解き放つ積極的な意味と、湛水に浮遊したゴミ類が再度、濾網20に絡むのを防ぐ。次に、管路の湛水が無くなった時点で圧空供給手段52のバルブと排出弁33とを閉じ、再び高圧水供給手段52のバルブを開けて、高圧水を濾網20に噴射しながら管路に湛水する。十分に湛水できた時点で、高圧水の噴射を止め、圧空供給手段52のバルブと排出弁33とを開く。以下、排出管32からのゴミ類の排出が無くなるまで同様の操作を繰り返す。 【0022】図5に示したヘッダー51が2つに分割されたストレーナ68の濾網20の清掃は、例えば次のように行われる。前項で図3のストレーナの清掃例について記したうち、圧縮空気の噴射の工程で、左右のヘッダー51を切り替えて圧縮空気の噴流の向きを交互に変える操作を繰り返す。その他は同一要領である。 【0023】 【作用】図1において、濾網20の下流にあるノズル41からのエアーまたはエアーと水との噴流により、濾網20の上流面に捕捉されたゴミ類を上流側の管路に払い落とすことが容易にできる。噴流体が高圧水のみの場合には、ノズル41からの噴出後、噴流の直径を拡大させることは困難であった。このため、噴流体の水勢はあっても噴流を濾網20の全域に噴射することは難しかった。しかし、噴流体としての圧縮空気を追加したことにより、この課題を抜本的に解消した。 【0024】空気は圧縮されていても密度は十分小さく、ノズル41の流路形状に導かれて容易に拡大流れを形成できる。従って、ノズル41を離れた噴流は自ずと直径を増し、濾網20上に、水の場合より遙かに大きな噴射領域を形成できる。従ってノズル41の濾網20からの距離、姿勢、及び数を適切に選ぶことにより、濾網20の全域にわたって清掃に有効な流速をもった噴流の到達領域を形成することができる。 【0025】複数のノズル41はヘッダー51に連通され、複数のノズル41の取付構造が単純化する。即ち、給水・給気の配管を簡便にし、高圧水と圧縮空気の供給に付属するバルブを開閉するのみで、操作性に優れた配管洗浄用のストレーナを提供できる。図1におけるノズル41の配列は、ストレーナ本体10の管路の最上部で、その軸線に平行に、間隔を置いて連続的に開口している。このノズル41の配列は、ノズル41の取付やヘッダー51の形成など、製作性に優れている。また、ストレーナの管路が比較的、細い場合に特に有効である。 【0026】図3〜図6に示したノズル41の噴流孔41aは、いずれも濾網20からほぼ等距離に配列されているで、濾網20は、どの位置においても、ほぼ同等の所要の強さの噴流を、ほぼ同等の領域に受けることができる。そして濾網20の確実な清掃を実現できる。 【0027】図5に示すヘッダー51はその内部が隔壁54により分割され、ヘッダー51の各部屋ごとに、それぞれに高圧水の供給、圧縮空気の供給、及び噴流体の供給停止、の3つの状態を設定できる。従って、濾網20に対して合計9通りの噴流状態を実現でき、更に湛水の有無を考慮すれば18通りの清掃条件を実現できる。これらのさまざまな流動状態が濾網20に絡んだゴミ類を解きほぐし、離脱させる作用を行なう。 【0028】実際の清掃では、例えば全てのノズル41から圧縮空気を一斉に噴射するのも有力である。しかし、一方のヘッダー51への噴流体の供給を停止し、他方のヘッダー51に繋がれたノズル41だけから圧縮空気を噴射させるようにして、噴射させるヘッダー51を交互に変えれば、濾網20に当たる噴流の向きを交互に変えることが可能である。それにより、濾網20に絡みついたゴミ類を振りほどくのに極めて有効に作用させることができる。 【0029】 【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明によれば、複数のノズル41を用い、噴流体として圧縮空気を加えたので、所要の速度を有する噴流を濾網20の全面に効果的に噴射できる。すなわち、清掃能率に優れた配管洗浄用のストレーナを提供できる。また、各ノズル41がヘッダー51に連通し、構造が簡単で洗浄性の優れたストレーナを提供できる。 【0030】請求項2に記載の発明によれば、ストレーナ本体10の管路の最上部で、線上に並んで開口するノズル41を備えたので、製作性の良い配管洗浄用のストレーナを提供できる。請求項3に記載の発明によれば、濾網20面からほぼ等距離の位置に開口するノズル41の噴流孔41aを備えたので、濾網20面の全域に、所要の速度を有する噴流を噴射できる。そのため、清掃機能に優れた配管洗浄用のストレーナを提供できる。 【0031】請求項4に記載の発明によれば、ストレーナ本体10の管路に排気弁60を備えたので、圧空設備が供給できる空気圧を洗浄に有効に活かすことができる。そして、清掃能率に優れた配管洗浄用のストレーナを提供できる。請求項5に記載の発明によれば、上記のストレーナによって、濾網20の能率的な清掃方法を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390014568 【氏名又は名称】東芝プラント建設株式会社 【住所又は居所】東京都大田区蒲田五丁目37番1号
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| 【出願日】 |
平成13年9月12日(2001.9.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082843 【弁理士】 【氏名又は名称】窪田 卓美
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| 【公開番号】 |
特開2003−80193(P2003−80193A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月18日(2003.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−276657(P2001−276657) |
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