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【発明の名称】 車両用集塵装置
【発明者】 【氏名】高野 政樹
【住所又は居所】静岡県富士宮市三園平687番地 株式会社ヤスヰ内

【要約】 【課題】車両用集塵装置において、フィルタの装填構造を簡素化し、その取替作業性を向上すること。

【解決手段】車両用集塵装置10において、吸引室30における集塵室40との連通部(フィルタ受箱32の連通口32A)にカートリッジ型のフィルタ50を載置して装填するもの。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体に吸引ブロワと吸引室と集塵室を設けてなり、吸引室は、吸引ブロワの吸込口が接続されるとともにフィルタが装填され、集塵室は、吸引室にフィルタを介して連通するとともに、集塵ダクトが接続される車両用集塵装置において、吸引室における集塵室との連通部にカートリッジ型のフィルタを載置して装填することを特徴とする車両用集塵装置。
【請求項2】 前記吸引室における集塵室との連通部に、集塵室の側に開き移動できるフィルタ受箱を設け、このフィルタ受箱にフィルタを嵌め込み自在にした請求項1に記載の車両用集塵装置。
【請求項3】 前記集塵室を外界に対して開放できる扉を本体に設けた請求項2に記載の車両用集塵装置。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用集塵装置に使用できるカートリッジ型のフィルタ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗車場等に設置される車両用集塵装置として、本体に吸引ブロワと吸引室と集塵室を設けてなり、吸引室は、吸引ブロワの吸込口が接続されるとともにフィルタが装填され、集塵室は、吸引室にフィルタを介して連通するとともに、集塵ダクトが接続されるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術には以下の問題点がある。
■多数の筒状フィルタのそれぞれを吸引室に設けたフィルタハンガーに吊るしてU字状に延在し、それらのフィルタの両端開口部を吸引室の底板に設けた連通口に圧入し、更にそれらのフィルタの両端開口部をゴムリング等の取付部材を介してその連通口まわりに固定することにて装填している。このため、フィルタの装填構造が複雑になるし、その取替作業性も悪い。
【0004】■多数の筒状フィルタを吸引室の内部にU字状に延在して装填するものであり、吸引室の高さ寸法が大きくなり、装置の高さ寸法が大型になる。
【0005】■筒状フィルタを固定するための前述した底板を設けるとともに、フィルタの前述した取替え、又はフィルタの取付状態下でフィルタに付着したゴミをたたき落とすために、吸引室を外界に対して開放するためのフィルタ点検扉を設ける必要があり、装置構成が複雑になる。
【0006】■フィルタ点検扉を開いた状態で、取付状態下にあるフィルタに付着したゴミをたたき落とすとき、扉から吸引室の奥側に位置するフィルタをたたきずらいし、フィルタから吸引室内にたたき落とされた塵埃が扉の開放領域から外界に逃げ易い。
【0007】本発明の課題は、車両用集塵装置において、フィルタの装填構造を簡素化し、その取替作業性を向上することにある。
【0008】本発明の他の課題は、フィルタに付着したゴミのたたき落とし性を向上することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、本体に吸引ブロワと吸引室と集塵室を設けてなり、吸引室は、吸引ブロワの吸込口が接続されるとともにフィルタが装填され、集塵室は、吸引室にフィルタを介して連通するとともに、集塵ダクトが接続される車両用集塵装置において、吸引室における集塵室との連通部にカートリッジ型のフィルタを載置して装填するようにしたものである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記吸引室における集塵室との連通部に、集塵室の側に開き移動できるフィルタ受箱を設け、このフィルタ受箱にフィルタを嵌め込み自在にしたものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の発明において更に、前記集塵室を外界に対して開放できる扉を本体に設けたものである。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の車両用集塵装置に使用できるカートリッジ型のフィルタである。
【0013】
【作用】フィルタがカートリッジ型をなし、吸引室における集塵室との連通部に載置するだけのワンタッチで装填でき、フィルタの装填構造を簡素化できるし、その取替作業性も良い。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は車両用集塵装置の扉を開いた正面図、図2は車両用集塵装置の扉を閉じた断面図、図3はフィルタ受箱を開き移動した断面図、図4はフィルタを示し、(A)は平面図、(B)は断面図である。
【0015】車両用集塵装置10は、洗車場に設置して用いられ、図1〜図3に示す如く、本体11に吸引ブロワ20と吸引室30と集塵室40を設けている。
【0016】吸引ブロワ20は、本体11の扉12で開閉される上部室13に設置され、駆動モータ21を付帯して備える。吸引ブロワ20は、吸込口に設けた吸込ダクト22を吸引室30に接続し、吐出口23を上部室13を介して外界に開口している。
【0017】吸引室30は、本体11の下部室14に設置され、吸引ブロワ20の吸込ダクト22が接続されるとともに、フィルタ50が装填される。吸引室30は、下部室14の上部に固定される斜めの仕切板15に有天底なし状の吸引箱31を一体に設け、この吸引箱31に吸込ダクト22を接続するとともに、仕切板15の吸引箱31に対する下部側傍にヒンジ33を取着し、集塵室40の側に揺動して開き移動できる有底天なし状のフィルタ受箱32をヒンジ33に取着し、仕切板15の吸引箱31に対する上部側傍に揺動自在にノブ付きスイングボルト34を結合し、フィルタ受箱32の前縁に設けた係合溝部に嵌め合せたスイングボルト34に螺動せしめられるノブ34Aによりフィルタ受箱32の四周縁を仕切板15に密着させて固定可能とする。
【0018】フィルタ受箱32は、集塵室40との格子状連通口32A(連通部)を底部に備え、カートリッジ型のフィルタ50をこの箱内に嵌め込み自在とし、連通口32Aの上にフィルタ50を載置して装填可能とする。ノブ34Aによりフィルタ受箱32を仕切板15から集塵室40の側に開き移動した状態で、フィルタ50をフィルタ受箱32の天面開口部から出し入れして取替えできる。また、ノブ34Aによりフィルタ受箱32を仕切板15に密着させた閉じ状態で、フィルタ受箱32の底部(連通口32A)と仕切板15との間でフィルタ50の四周枠51をがたなく保持する。
【0019】集塵室40は、本体11の下部室14に設置され、フィルタ受箱32内のフィルタ50を介して吸引室30に連通するとともに、本体11にヒンジ結合された扉41により外界に対して開閉され、フィルタ50の直下に引出し状の集塵箱42を備える。扉41を閉めた状態で、扉41の裏面のストッパゴム43と、閉じ状態にあるフィルタ受箱32の後縁に設けたストッパ板44との間に、集塵箱42を挟んで保持する。扉41を開いた状態で、集塵箱42は集塵室40の外部へと引出しできる。
【0020】集塵室40には集塵ダクト45が開口して接続され、集塵ダクト45は本体11から外界に延出された先端部に吸引ノズル(不図示)を備える。集塵ダクト45の開口45Aは集塵箱42の上方に位置する。
【0021】集塵装置10は、駆動モータ21により吸引ブロワ20を運転することにより、吸引ブロワ21の吸引力を吸引室30、フィルタ50、集塵室40経由で集塵ダクト45に及ぼし、集塵ダクト45の先端部の吸引ノズルにより車両各部のゴミを集め、大きなゴミを集塵ダクト45の開口45Aから集塵箱42に落とし込むとともに、ゴミとともに吸引した外気をフィルタ50に通し、小さな塵埃をフィルタ50に捕捉する。
【0022】集塵装置10の一定期間の使用経過後、扉41が開かれ、フィルタ受箱32を閉じ状態に保ったまま、フィルタ受箱32の連通口32Aに臨むフィルタ50を下方からたたき、フィルタ50に付着している塵埃を集塵箱42の側にたたき落とす。そして、集塵箱42を集塵室40から外部に引出し、集塵箱42のゴミを処分する。
【0023】また、フィルタ50を取替えたり、フィルタ50をフィルタ受箱32から取出してエアブローにより清浄化する等に際しては、ノブ34Aによりフィルタ受箱32を仕切板15から集塵室40の側に開き移動し、フィルタ受箱32を集塵箱42の上に預ける如くにし、フィルタ受箱32の天面開口部からフィルタ50を取出す。そして、新規又は清浄化したフィルタ50を再びフィルタ受箱32に納め、ノブ34Aによりフィルタ受箱32を仕切板15に再び密着させて閉じ状態にする。
【0024】フィルタ50は、図4に示す如く、布、金属メッシュ等からなる波板状等のフィルタエレメント50Aを四周枠51の内部に張り渡して構成される。フィルタ50は、フィルタ受箱32の内部に嵌め込まれる交換自在で使い捨てのカートリッジ型をなし、フィルタ受箱32の内寸(縦、横、高さの各寸法)にほぼ隙間なく納め得る外寸を備える。
【0025】本実施形態によれば以下の作用がある。
■フィルタ50はカートリッジ型をなし、吸引室30における集塵室40との連通部である、フィルタ受箱32の連通口32Aに載置するだけのワンタッチで装填でき、フィルタ50の装填構造を簡素化できるし、その取替作業性も良い。
【0026】■カートリッジ型のフィルタ50は、吸引室30の平面視における全面に平箱状をなして装填でき、吸引室30の高さ寸法を小さく、装置10の高さ寸法を小型にできる。
【0027】■開き移動できるフィルタ受箱32を設けることにより、このフィルタ受箱32にフィルタ50を嵌め込み装填できるし、扉41を開いた集塵室40の側にフィルタ受箱32を開くことによってフィルタ50の取替えもできる。また、フィルタ受箱32は集塵室40に臨んでいるから、扉41を開いた集塵室40の側からフィルタ受箱32内のフィルタ50をたたき、フィルタ50に付着した塵埃をたたき落とすこともできる。即ち、フィルタ50を保持する部分と、フィルタ50を開放する部分を単一のフィルタ受箱32にて構成でき、フィルタ50の装填構造を簡素化できる。
【0028】■フィルタ50をフィルタ受箱32に納めた状態でフィルタ50に付着した塵埃をたたき落とすとき、フィルタ50の全面が集塵室40に臨んでいるから、扉41から集塵室40の奥側に位置する部分もたたき易いし、フィルタ50からたたき落とされた塵埃は集塵室40の内部の集塵箱42に落下し外界に逃げにくい。
【0029】以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、車両用集塵装置において、フィルタの装填構造を簡素化し、その取替作業性を向上することができる。また、本発明によれば、フィルタに付着したゴミのたたき落とし性を向上することができる。
【出願人】 【識別番号】000114695
【氏名又は名称】株式会社ヤスヰ
【住所又は居所】静岡県富士宮市三園平687
【出願日】 平成13年9月13日(2001.9.13)
【代理人】 【識別番号】100081385
【弁理士】
【氏名又は名称】塩川 修治
【公開番号】 特開2003−80189(P2003−80189A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−278753(P2001−278753)