| 【発明の名称】 |
洗浄装置、洗浄方法及び半導体装置の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】赤沼 英幸 【住所又は居所】長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコーエプソン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】Al合金配線を形成する際のIPA洗浄工程を省略することにより製造コストを低減した洗浄装置、洗浄方法及び半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る半導体装置の製造方法は、絶縁膜上にAl合金膜を形成する工程と、このAl合金膜上にレジストパターンを形成する工程と、このレジストパターンをマスクとしてAl合金膜をエッチングすることにより、絶縁膜上にAl合金配線を形成する工程と、このレジストパターンをアッシングにより除去する工程と、Al合金配線及び絶縁膜の上に付着したエッチング残渣を洗浄する洗浄工程と、を具備し、この洗浄工程は、有機剥離液2にAl合金配線及び絶縁膜を浸漬することによりエッチング残渣を除去した後、炭酸ガス(CO2ガス)を導入している純水6にAl合金配線及び絶縁膜を回転させながら浸漬することにより水洗するものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被処理体上に付着したエッチング残渣を洗浄する洗浄装置であって、有機剥離液で満たされた洗浄槽と、この洗浄槽でエッチング残渣を除去した後の被処理体を水洗する純水と、この純水で満たされた水洗槽と、この水洗槽内で被処理体を回転させながら浸漬する回転機構と、この水洗槽の純水内に炭酸ガスを導入する炭酸ガス導入機構と、を具備し、上記回転機構は、被処理体を載置する載置部と、この載置部を回転させる回転駆動部と、を有するものであることを特徴とする洗浄装置。 【請求項2】 上記被処理体は、レジストパターンをマスクとしてAl合金膜をエッチングしたウエハであることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。 【請求項3】 被処理体上に付着したエッチング残渣を洗浄する洗浄方法であって、有機剥離液に被処理体を浸漬し、炭酸ガスを導入している純水に被処理体を回転させながら浸漬することを特徴とする洗浄方法。 【請求項4】 絶縁膜上にAl合金膜を形成する工程と、このAl合金膜上にレジストパターンを形成する工程と、このレジストパターンをマスクとしてAl合金膜をエッチングすることにより、絶縁膜上にAl合金配線を形成する工程と、このレジストパターンをアッシングにより除去する工程と、Al合金配線及び絶縁膜の上に付着したエッチング残渣を洗浄する洗浄工程と、を具備し、上記洗浄工程は、有機剥離液にAl合金配線及び絶縁膜を浸漬することによりエッチング残渣を除去した後、炭酸ガスを導入している純水にAl合金配線及び絶縁膜を回転させながら浸漬することにより水洗することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、Al合金配線を形成する際のIPA洗浄工程を省略することにより製造コストを低減した洗浄装置、洗浄方法及び半導体装置の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】以下、従来の半導体装置の製造方法について説明する。まず、絶縁膜上にスパッタリングによりバリアメタル層を形成し、このバリアメタル層上にスパッタリングによりAl合金膜を堆積する。次いで、このAl合金膜上にTiN膜をスパッタリングにより成膜する。次いで、このTiN膜の上にフォトレジスト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を露光、現像することにより、TiN膜上にはレジストパターンが形成される。 【0003】この後、このレジストパターンをマスクとしてTiN膜、Al合金膜及びバリアメタル層をドライエッチングにより加工する。これにより、絶縁膜上にはAl合金配線が形成される。 【0004】次に、ウエハをアッシング装置のチャンバ内に投入し、レジストパターンをアッシングにより除去する。 【0005】この後、有機剥離液で満たされた洗浄槽を準備する。有機剥離液は、例えば複数の溶剤によるアミン類を混合した洗浄液である。この洗浄槽にウエハを5分間程度浸漬させることにより、有機剥離液によってエッチング残渣やレジストなどを除去する。 【0006】次いで、イソプロピルアルコール(IPA)などのリンス液で満たされたリンス槽を準備する。このリンス槽にウエハを投入して5分間程度リンス処理を行う。次いで、純水で満たされた水洗槽を準備する。この水洗槽にウエハを5分間程度浸漬させて水洗する。水洗処理の前に、イソプロピルアルコールなどのリンス液による置換処理を行う理由は、アミン類を混合したタイプの有機剥離液は水と混合すると強アルカリになり、Al合金配線がエッチングされて腐食しまうので、これを防ぐためである。このようにしてAl合金配線を形成した後に洗浄処理を行っている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来の半導体装置の製造方法では、Al合金配線の腐食を防止するためにイソプロピルアルコールによるリンス処理を行っている。しかし、このイソプロピルアルコールは環境に良いとは言えないので、このIPA洗浄処理はできれば省略したいといった要求がある。IPA洗浄処理を省略できれば、製造工程も簡略化され、それだけ製造コストも低減できることになる。 【0008】本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、Al合金配線を形成する際のIPA洗浄工程を省略することにより製造コストを低減した洗浄装置、洗浄方法及び半導体装置の製造方法を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明に係る洗浄装置は、被処理体上に付着したエッチング残渣を洗浄する洗浄装置であって、有機剥離液で満たされた洗浄槽と、この洗浄槽でエッチング残渣を除去した後の被処理体を水洗する純水と、この純水で満たされた水洗槽と、この水洗槽内で被処理体を回転させながら浸漬する回転機構と、この水洗槽の純水内に炭酸ガスを導入する炭酸ガス導入機構と、を具備し、上記回転機構は、被処理体を載置する載置部と、この載置部を回転させる回転駆動部と、を有するものであることを特徴とする。 【0010】また、本発明に係る洗浄装置において、上記被処理体は、レジストパターンをマスクとしてAl合金膜をエッチングしたウエハであることが好ましい。 【0011】本発明に係る洗浄方法は、被処理体上に付着したエッチング残渣を洗浄する洗浄方法であって、有機剥離液に被処理体を浸漬し、炭酸ガスを導入している純水に被処理体を回転させながら浸漬することを特徴とする。 【0012】本発明に係る半導体装置の製造方法は、絶縁膜上にAl合金膜を形成する工程と、このAl合金膜上にレジストパターンを形成する工程と、このレジストパターンをマスクとしてAl合金膜をエッチングすることにより、絶縁膜上にAl合金配線を形成する工程と、このレジストパターンをアッシングにより除去する工程と、Al合金配線及び絶縁膜の上に付着したエッチング残渣を洗浄する洗浄工程と、を具備し、上記洗浄工程は、有機剥離液にAl合金配線及び絶縁膜を浸漬することによりエッチング残渣を除去した後、炭酸ガスを導入している純水にAl合金配線及び絶縁膜を回転させながら浸漬することにより水洗することを特徴とする。 【0013】上記半導体装置の製造方法によれば、純水の中に炭酸ガスを導入し、この純水に被処理体であるAl合金配線及び絶縁膜を回転させながら浸漬させている。このため、Al合金配線及び絶縁膜に付着している有機剥離液のアルカリを炭酸ガスによって中和させながら水洗処理を行うことができる。つまり、被処理体を回転させながら浸漬させることで、有機剥離液と水から生じるアルカリを瞬時に多量の水で除去することが可能となる。このため、従来の半導体装置の製造方法のようにIPA洗浄処理を行わなくても、Al合金配線が腐食することを防止できる。このようにIPA洗浄処理を省略することが可能となり、製造工程を簡略化することができる。その結果、製造コストを低減できる。また、純水の中に炭酸ガスを導入することにより、純水と被処理体との摩擦による静電気の帯電を防止することもできる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態による洗浄方法を説明するための断面図である。図1(a)は、有機剥離液で満たされた洗浄槽を模式的に示す断面図であり、図1(b)は、純水で満たされた水洗槽を模式的に示す断面図である。図2(a)〜(c)は、本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 【0015】まず、図2(a)に示すように、シリコン基板(図示せず)の上方にシリコン酸化膜などからなる絶縁膜11をCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成する。次いで、この絶縁膜11の上にバリアメタル層(図示せず)をスパッタリングにより形成する。次いで、このバリアメタル層の上にAl合金膜12をスパッタリングにより堆積する。次いで、このAl合金膜12の上にTiN膜(図示せず)をスパッタリングにより形成する。次いで、このTiN膜上にフォトレジスト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を露光、現像することにより、TiN膜上にはレジストパターン13が形成される。 【0016】次に、図2(b)に示すように、このレジストパターン13をマスクとしてTiN膜、Al合金膜12及びバリアメタル層をエッチングすることにより、絶縁膜11上にはAl合金配線12aが形成される。 【0017】この後、図2(c)に示すように、レジストパターン13をアッシング装置を用いて剥離する。つまり、ウエハをアッシング装置におけるアッシングチャンバに投入し、このウエハをステージ上に保持させる。次いで、アッシングチャンバ内の圧力を調整して安定化させる。この際のステージ温度は250℃程度である。そして、アッシングガスとして例えばO2/N2の混合ガスを用い、ガス流量を例えばO2ガス100〜1000sccm、N2ガス100〜500sccm、とする。そして、ウエハの上方から2.45GHzのマイクロ波をアッシングチャンバに導入する。これにより、上記ガスをプラズマ化してレジストパターン13をアッシングする。アッシング時間を例えば30秒〜60秒程度とする。 【0018】次に、図1(a)に示すように、有機剥離液2で満たされた洗浄槽1を準備する。有機剥離液2は、例えば複数の溶剤によるアミン類を混合した洗浄液であり、具体的にはエタノールアミンのエーテル溶液を用いることが好ましい。上述したアッシング後の被処理体であるウエハ4を複数枚バスケット3に入れる。このバスケット3を洗浄槽1に5分間程度浸漬させることにより、有機剥離液2によってウエハ4の表面に付着しているエッチング残渣やレジストなどを除去する。 【0019】次いで、図1(b)に示すように、純水6で満たされた水洗槽5を準備する。この水洗槽5の純水6内には配管7を通してCO2ガスを導入できるように構成されている。また、この水洗槽5内には、ウエハを回転させながら浸漬できるように出し入れ自在のウエハ回転機構が配置されている。このウエハ回転機構は、ウエハ4を載置する載置部(図示せず)を備えている。この載置部は回転軸8の一端に取り付けられており、回転軸8の他端は回転駆動機構(図示せず)に取り付けられている。回転軸8は、回転駆動機構によって矢印9のように回転するようになっている。 【0020】図1(a)に示す工程で洗浄処理を行った後、洗浄槽1から取り出されたウエハ4をウエハ回転機構の載置部に載置する。このウエハ回転機構とともにウエハ4を水洗槽5に浸漬する。この際、水洗槽5の純水6には配管7を通して炭酸ガス(CO2ガス)が導入されている。炭酸ガスの導入量は、例えば、純水の抵抗値が1KΩ〜1MΩの範囲となるように調整するのが望ましい。そして、矢印9のように回転軸8を回転させてウエハ4を回転させながら、洗浄槽5内で水洗処理を行う。ウエハの回転速度は、例えば毎秒5〜100回転程度が好ましい。 【0021】上記実施の形態によれば、水洗槽5の純水6の中に炭酸ガスを導入してパージしながら、この純水6にウエハ4を回転させながら浸漬させている。このため、ウエハ4に付着している有機剥離液2のアルカリを炭酸ガスによって素早く中和させながら水洗処理を行うことができる。つまり、被処理体を回転させながら浸漬させることで、有機剥離液と水から生じるアルカリを瞬時に多量の水で除去することが可能となる。このため、従来の半導体装置の製造方法のようにIPA洗浄処理を行わなくても、Al合金配線が腐食することを防止できる。このようにIPA洗浄処理を省略することが可能となり、製造工程を簡略化することができる。その結果、製造コストを低減できる。 【0022】また、上述したように純水中に炭酸ガスを導入することにより、純水と被処理体との摩擦による静電気の帯電を防止することができる。 【0023】尚、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、純水の中に炭酸ガスを導入し、この純水に被処理体であるAl合金配線及び絶縁膜を回転させながら浸漬させている。このため、Al合金配線及び絶縁膜に付着している有機剥離液のアルカリを炭酸ガスによって中和させながら水洗処理を行うことができる。したがって、Al合金配線を形成する際のIPA洗浄工程を省略することができ、それにより製造コストを低減できる洗浄装置、洗浄方法及び半導体装置の製造方法を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002369 【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿2丁目4番1号
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| 【出願日】 |
平成13年9月10日(2001.9.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095728 【弁理士】 【氏名又は名称】上柳 雅誉 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−80181(P2003−80181A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月18日(2003.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−274131(P2001−274131) |
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