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【発明の名称】 果菜類等の選別コンベア
【発明者】 【氏名】田中 瑛
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】夏井 勝重
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】藤野 仁志
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【課題】選別カップの耐久性を向上させ、品質検出の向上を図る果菜類の選別コンベア。

【解決手段】自動供給コンベヤ21と選別コンベヤ8,…を始端側から終端側にかけて直列に配設し、選別コンベヤ8,…途中に品質検査センサ19を、終端側下方に複数の引出コンベヤ22、…を配置して、品質検査センサ19の検出情報に基づき被選果物を複数の品質に区分して選別コンベヤ8の選別カップ8a,…から引出コンベヤ22、…に取り出す選別コンベアである。選別コンベヤ8には所定間隔置きに選別カップ8a,…を軸支し、選別カップ8a,…を水平状態の支持姿勢から下方に少し回動した被選別物の落下排出姿勢に回動可能に構成する。また、自動供給コンベヤ21との接続部位から品質検査センサ24の検査位置の範囲にかけて、選別カップ8a,…を水平状態に支持しながら同方向に移送する衝撃吸収コンベヤ23を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一個ずつ供給された被選果物を受けて、これを下流側に設けた品質検査センサ19に搬送する選別コンベア8において、選別コンベア8は被選果物を載置する選別カップ8aを多数連結した無端のコンベア8’と、コンベア8’の下方に配置された衝撃吸収コンベア23とからなり、衝撃吸収コンベア23は前記選別カップ8aを略水平状態に保持し、移動すべく選別カップ8aに当接し、選別カップ8aと同方向に移動する構成としたことを特徴とする果菜類等の選別コンベア。
【請求項2】 前記衝撃吸収コンベア23は品質検査センサ19を越えた下流側まで設けられていることを特徴とする果菜類等の選別コンベア。
【請求項3】 前記選別カップ8a,…はその下流側に設けた引出コンベア22に近接した姿勢に保持された後、載置した被選果物を引出コンベアに落下排出する構成としたことを特徴とする果菜類等の選別コンベア。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、野菜等の選別コンベアの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の野菜等の選別コンベアは、供給された果菜類を一個ずつ自動供給するコンベアと、該コンベアから供給された果菜類を受けてこれを搬送する選別コンベアを直列に配設し、選別コンベアの始端側には品質検査センサを配置し、選別コンベアの終端側下方には複数の引出コンベアを配置し、品質検査センサで検出された品質情報に基づき被選別物を複数の品質・形状等に区分して、選別コンベアの選別カップを下方に回動して当該品質区分の引出コンベア22、…に取り出すように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の選別コンベアにあっては、供給コンベアから所定間隔置きに並列した被選別物が選別コンベアの選別カップに落下供給される際に、選別カップが衝撃を受け選別カップの軸支部が破損するという不具合や、選別カップで搬送中の被選別物を品質検査センサで検出する際に、選別カップが上下に振動し検出精度が低下するという不具合があった。
【0004】そこで、この発明は、このような不具合を解消しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するために、請求項1の発明は、一個ずつ供給された被選果物を受けて、これを下流側に設けた品質検査センサ19に搬送する選別コンベア8において、選別コンベア8は被選果物を載置する選別カップ8aを多数連結した無端のコンベア8’と、コンベア8’の下方に配置された衝撃吸収コンベア23とからなり、衝撃吸収コンベア23は前記選別カップ8aを略水平状態に保持し、移動すべく選別カップ8aに当接し、選別カップ8aと同方向に移動する構成とした。
【0006】このようにすると、供給コンベア21に所定間隔置きに載置されている被選別物は搬送されて、選別コンベア8,…の水平状態の選別カップ8a,…に落下供給される。選別カップ8a,…はコンベアに使用される柔らかな材質でできており、また、衝撃吸収コンベア23も柔軟な材質のコンベアであるため被選別物の落下衝撃が選別カップ8aおよび衝撃吸収コンベア23により吸収される。
【0007】また、請求項2記載の発明は、前記衝撃吸収コンベア23は品質検査センサ19を越えた下流側まで設けられていることを特徴とする。このように構成すると、選別カップ8a,…上の被選果物は衝撃吸収コンベア23により少し持ち上げられて水平状態に支持された状態で品質検査センサ24により品質を検出される。
【0008】さらに、請求項3記載の発明は、前記選別カップ8a,…はその下流側に設けた引出コンベア22に近接した姿勢に保持された後、載置した被選果物を引出コンベアに落下排出する構成としたことを特徴とする。このように構成すると、選別カップ8a,…は衝撃吸収コンベア23により水平状態に支持された姿勢で移送され、次いで、衝撃吸収コンベア23を通過すると、選別カップ8a,…は所定範囲下方に傾斜回動し、引出コンベア22、…の搬送面に近い位置に保持され、次に被選果物が引出コンベア22、…に落下し引き継がれる。
【0009】
【発明の効果】請求項1の発明は、供給コンベア21から選別コンベア8の選別カップ8a,…上に被選別物を載替える際には、選別カップ8a,…は衝撃吸収コンベア23により水平状態に支持されて被選果物を受けるので衝撃負荷が軽減されて被選果物に傷等の発生が抑制される。また、選別カップ8a,…の耐久性を向上させることができる。
【0010】また、請求項2の発明によれば、選別コンベア8の選別カップ8a,…は衝撃吸収コンベア23により支持された状態で品質検査センサ24により品質を検出されるため、選別カップ8aの上下振動が抑制され、これにより検出精度を向上させることができる。
【0011】さらに、請求項3の発明によれば、選別コンベア8の選別カップ8a,…から引出コンベア22、…に被選別物を落下させる選別取出位置では、引出コンベア22、…の搬送面に選別カップ8a,…を接近させて落差を小さくしているので、被選別物の取出時の損傷を少なくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施例の形態について説明する。図1は果実または野菜等の選別施設の全体図を示し、図2はコンテナにより搬送された被選果物を一個ずつ選別コンベアに載置するときに使う開閉コンベアを示し、図3は開閉コンベアの断面図、図4は開閉コンベアの固定装置、図5は選別コンベアを示す。
【0013】図1において、1は桃等が詰められたコンテナをコンテナのまま搬送する荷受コンベアを示し、2は荷受コンベア1の搬送始端部に臨ませた荷受場を示す。荷受場2に持ちこまれた桃等の果実はコンテナに詰められた状態で荷受コンベア1に載替えられ終端側の第一供給コンベア12へ搬送される構成である。
【0014】また、キュウリ、蜜柑、柿等のバラ荷状態で搬入される被選果物用に荷受場2と異なる箇所に荷受場3’が設けられている。荷受場3’にはキュウリ等の被選果物が詰められたコンテナを反転する反転コンベア3が設けられ、反転コンベア3に続いて、中継コンベア4、被選果物を洗浄する清浄機5が設けられている。清浄機5下流には作業員10が配備する作業空間9が設けられ、作業空間9には清浄機5により洗浄されたのち被選果物を左右の第二供給コンベア7,7に分配する分配コンベア6が設けられ、第二供給コンベア7,7の中央寄りには、形状や大きさ等により予め階級別に設定された4条の選別コンベア8,…が配置されている。
【0015】第一供給コンベア12下流には搬送されたコンテナから被選果物を取り出し、選別コンベア8,…の選別カップ8a(図2)へ載せやすくするために作業員10近くにコンテナを寄せる開閉コンベア11,…が設けられている。選別コンベア8,…下流側には果実の糖度を検査する糖度センサ18、色・傷を検査する品質センサ19が設けられ、これらの下流には前記糖度センサ18、および/または品質センサ19の等級と前記階級との総合判定に基づいて所定の選別取出部20に排出する引出部20’が設けられている。
【0016】開閉コンベア11,…は図2、図3及び図4に示すように、その一端部を第一供給コンベア12,12のフレーム部12aに上下回動自在にピン11aで軸支している。第二供給コンベア7のフレーム部7aには、フック13の軸部13aを軸支し、この軸部13aにレバー14を一体的に設けている。フック13の軸部13aにスプリング15を介装して一側に押圧すると共に、レバー14を下方に回動するように付勢し、フレーム部7aにはレバー14の下方への回動を規制するストッパ16を設けている。
【0017】しかして、下方に回動している開閉コンベア11,…をピン11a回りに上方に回動させ、開閉コンベア11,…の端部がフック13に下側から当接すると、フック13はスプリング15に抗して上方に回動しながら開閉コンベア11はフック13より上側に回動する。次いで、開閉コンベア11,…の端部を下方に復帰回動させると、スプリング15により下方に復帰回動したフック13により、開閉コンベア11は下方から支持され水平状態に固定される。また、レバー14により軸部13aをスプリング15に抗してスライドしフック13を移動させると、フック13が開閉コンベア11,…の支持位置から離れ、開閉コンベア11,…を下方に回動させることができる。
【0018】ブラッシングや反転コンベア3の使用ができない桃等の軟らかい果実を選別する場合は、前記開閉コンベア11,…を水平状態にして、荷受場2から第一供給コンベア12を経て開閉コンベア11,…に載替え、選別コンベア8,…の選別カップ8a,…に果実を載替える。
【0019】選別カップ8a,…に載替えられた果実は終端側に搬送されると、糖度センサ18により糖度が検出され、続いて色・傷形状センサ19により色・傷及び形状が検出される。これらの検出結果に基づき制御部(図示省略)で複数の形状・品質に区分され、選別カップ8aの果実が該当する形状・品質区分の引出位置20に到達すると、制御部から排出指令が出され、選別カップ8a,…の係止具がソレノイドで作動する落下アームにより落下回動され、所定の引出コンベア22に果実が取り出される。
【0020】また、第二荷受3’から被選果物が荷受けされた場合は、開閉コンベア11,…を下方に回動して、作業空間9,9を前後方向に広くし、作業員10が搬送方向に自由に移動しながら選別コンベア8,…の選別カップ8aに被選果物を載せることができるようにする。
【0021】このようにすると、荷受場3’から搬送されたキュウリ、蜜柑、柿等の固い被選果物は、反転コンベア3、中継コンベア4、清浄機5、分配コンベア6、左右の第二供給コンベア7,7を経て選別コンベア8,…の選別カップ8a,…に供給され選別処理される。
【0022】従って、同じ選別コンベア8,…を使用してコストを低減しながら、多種類の被選果物を選別処理することができる選別施設となる。また、荷受場3’から被選果物が供給された場合は、開閉コンベア11,…を下方に回動しているため、作業空間9,9の作業者10を増員をすることができ能率的に選別することができるようになる。
【0023】次に、図5及び図6により色・傷形状センサ19下方の選別コンベア8,…の構成について説明する。選別コンベア8,…は、被選果物が一個ずつ搬送される自動供給コンベア21からの供給を受けて、一個ずつ被選果物を載置する選別カップ8a,…を無端に連結したコンベア8’と、該コンベア8’の下方に設けられ、前記選別カップ8a,…を略水平位置に保持する衝撃吸収コンベア23とからなり、選別コンベア8,…の終端部には選別取出部20が配置され、選別取出部20には複数の引出コンベア22、…が選別コンベア8,…に略直角に設けられている。
【0024】コンベア8’の選別カップ8a,…は、例えば被選果物が大根等の長物野菜の場合には幅広の選別カップにより構成されていて、エンドレスに回転するコンベアチエン8bと、コンベアチエン8bに支持部材を介して搬送方向に所定間隔置きに回動可能に軸支されている。
【0025】そして、この選別カップ8a,…は被選果物を水平状態に保持する姿勢と載置した被選果物を落下排出する落下排出姿勢との間に、載置した被選果物を下方位置に保持することができる構成で、選別カップ8a,…を水平状態で支持する係止具、および前記下方位置を保持する係止具がそれぞれコンベアチエン8bと選別カップ8aに設けられていて(図示省略)、選別カップ8a,…はコンベアチエン8bから突出した支持ピン回りに回動自在に軸支されている。
【0026】引出コンベア22、…は、選別コンベア8の終端側の下方位置に、選別コンベア8に対して略直交するように設けられていて、選別コンベア8の選別カップ8a,…の下方への回動により被選果物が落下すると、落下した被選果物を受けて側方に引き出す構成である。
【0027】また、自動供給コンベア21の終端側下方には、選別カップ8a,…を水平状態に支持しながら同方向に略同速度で移動する衝撃吸収コンベア23を設けている。この衝撃吸収コンベア23は、幅広のベルトコンベアや、Vベルトを左右幅広に配置した構成で、柔軟な材料によりできており、選別コンベア8の選別カップ8a,…底面を衝撃吸収コンベア23により少し持ち上げるようにして水平状態に支持しながら搬送する。
【0028】また、衝撃吸収コンベア23上方には、被選果物の色、傷を検する色・傷形状センサ19を設けている。しかして、色・傷形状センサ19で検出された品質が制御部(図示省略)に送られて複数の品質に区分され、選別カップ8aの被選果物が当該品質区分の引出位置に到達すると、排出指令が出され、選別コンベア8の選別カップ8a,…を落下回動して所定の引出コンベア22、…に長物野菜を取り出す構成である。
【0029】このとき、選別コンベア8’の選別カップ8a,…が衝撃吸収コンベア23を通過すると、選別カップ8a,…は係止具回りに少し下方に傾斜回動し、引出コンベア22、…の搬送面に近くなる構成である。しかして、自動供給コンベア21上に被選果物を所定間隔置きに載置し搬送すると、自動供給コンベア21の終端部で選別コンベア8’の選別カップ8a,…に載替えられる。被選果物の載置された選別カップ8a,…は衝撃吸収コンベア23により水平状態に支持されて、上下動を抑制された安定した状態で搬送され、衝撃吸収コンベア23の終端部を通過する前に色・傷形状センサ19で品質が検出される。選別カップ8a,…が衝撃吸収コンベア23を通過すると、選別カップ8a,…は支えを失って少し下方に傾斜回動し、次に係止具により引出コンベア22、…の搬送面に接近した状態で搬送される。搬送中の被選果物が該当する品質区分の引出位置に到達すると排出指令が出され、選別カップ8a,…は係止具が解除され落下回動し所定の引出コンベア22、…に長物野菜が取り出される。
【0030】従って、選別コンベア8の自動供給コンベア21から選別カップ8a,…上に被選果物を載替える際には、選別カップ8a,…は衝撃吸収コンベア23により水平状態に支持されているので、被選果物は衝撃負荷が軽減され、選別カップ8a,…は耐久性を向上させることができる。
【0031】また、選別コンベア8の選別カップ8a,…は衝撃吸収コンベア23により支持された状態で移動し、この間に被選果物は色・傷形状センサ19により品質を検出されるので、上下方向の振動や選別カップ8a内での移動が抑止され検出精度が向上する。
【0032】さらに、選別カップ8a,…の被選果物を引出コンベア22、…に落下させる選別位置では、選別カップ8a,…が引出コンベア22、…の搬送面に接近させて、落差を小さくして保持されているため、落下しても被選果物の損傷が防止される特徴がある。
【0033】次に、図7及び図8に基づき選別カップ8aの他の実施例について説明する。選別コンベア8を構成する左右のチエンコンベア8b,8bのチエンリンクには、左右のブラケット25,25を介して支持ピン26を軸支している。この支持ピン26は、その左右両端部を断面円形に構成してブラケット25,25回りに回動できるように軸支し、その中央寄り部分を例えば断面六角形の角軸部26aに構成し、角軸部26aにカップユニット27,…を広狭調節自在に支持している。
【0034】カップユニット27,…は、側面視で中央部が凹んだ棒状体27aと、棒状体27aの端部に一体形成されていて前記角軸部26aに嵌合する穴の形成されている支持部27bにより構成されていて、支持部27bと角軸部26aとの間には支持位置で固定するためのボール26bとバネ26cとバネ26cおよび付勢用のネジ26dからなる係止具26’を設けており、前記角軸部26aには適宜箇所に該ボールが26bが係止される窪み26eが形成されている。
【0035】なお、ブラケット25,25にはカップユニット27,…を上方に回動した水平状態に支持する係止具26’が設けられていて、選別カップ8aが選別取出箇所に移動すると、係止具28の突出部がソレノイドで作動する開放レバー(図示省略)に当接して係止具28が離脱し、カップユニット27,…が支持ピン26回りに下方に回動する構成である。
【0036】しかして、大根等の大きな長物野菜を選別する場合には、図7のAに示すように、カップユニット27,…の間隔を広くして幅広の選別カップ8a’に構成する。また、にんじん等の短い長物野菜を選別する場合には、図7のBに示すように、カップユニット27,…の間隔を狭くして幅の狭い選別カップ8a’’を構成する。
【0037】従って、キュウリ、長ねぎ、なす等の長さの異なる長物野菜に対して、選別カップを取り替えることなく、カップユニット27,…の間隔を広狭に調節することにより対応することができ、コストの低減を図ることができる。次に、図9に基づき選別カップ8aの他の実施例について説明する。
【0038】例えば長物野菜を載置する選別カップ8aにおいて、一対のハーフパイプ29a,29aでパイプ部29を構成し、このパイプ部29に第1搬送棒30,…を所定間隔置きに取り付け、パイプ部29の第1搬送棒30,…の間に上下方向の調節溝31,…を設けて、これらにより第1搬送体32を構成する。また、軸部33aに第2搬送棒33bを所定間隔置きに取り付けた第2搬送体33を構成する。そして、第1搬送体32のパイプ部29で第2搬送体33の軸部33aを嵌合支持し、第1搬送体32のパイプ部29の調節溝31,…に第2搬送体33の第2搬送棒33bを挿入支持する。
【0039】しかして、大根等の大きな長物野菜を選別する場合には、第2搬送体33の軸部33aを下方に回動し、第2搬送棒33bを第1搬送体32の第1搬送棒30,…に沿わせるようにして、第1搬送棒30,…及び第2搬送棒33b上に長物野菜を載置する。また、長葱等の細く軟らかい長物野菜を選別する場合には、第2搬送体33の軸部33aを上方に回動し、第2搬送棒33bを第1搬送体32の第1搬送棒30,…よりも上方に位置させ、第2搬送体33の第2搬送棒33bだけで長物野菜を支持する。従って、第1搬送体32に対して第2搬送体33の軸支部を上下に回動調節することにより、異なる種類の野菜を載置し対応することができる。
【0040】また、色・傷等を検査する品質センサ19を通過させるとき一時的に第2搬送棒33bを下方に回動し、搬送棒33bによる影を少なくし、傷発生を防止しながら検査精度を向上することができる。次に、図10に基づき荷受プールコンベア34,…の保温室35について説明する。
【0041】キュウリ等の長物野菜の選別施設は次のように構成されている。コンテナに収納して集める荷受プールコンベア34,…を多数並列して設け、長物野菜を収納したコンテナは、荷受プールコンベア34,…からベルトコンベア36,…、段ばらし昇降装置37,…を経て重量計測用のコンテナスケール38,…に搬送されて計量され、予め設定した重量を越えるコンテナは分岐コンベア39,…からライン外に取り出される。また、コンテナスケール38,…で計量されて適正重量のコンテナは分岐コンベア39,…の下側のコンベア、及び反転コンベア3を経由して、整列コンベア40,…に搬送される。
【0042】整列コンベア40,…は、複数のコンベアを直列に接続した構成で、反転コンベア3から取り出された山積み状態の長物野菜を順次崩しながら整列する。整列コンベア40,…の側方には等級評価部41,…を設け、作業者が目視により長物野菜を形状や傷等の選別項目に従って判定し良品と規格外品とに仕分け、整列コンベア40,…に続く選別コンベア8の選別カップ8a,…に良品の長物野菜を1本ずつ載置していく。
【0043】選別コンベア8は、無端のチエンコンベアと、中央部が凹み長物野菜を受ける選別カップにより構成されていて、選別コンベア8の始端側には長物野菜の長さ、太さ、曲がり具合を計測する検出装置42,…を設け、検出装置42,…の計測結果に基づき長物野菜を分類して取り出す分配取出部43を選別コンベア8の終端側に設けている。分配取出部43には選別コンベア8に直交するように引出コンベア22、…が配置されていて、分配取出部43の取出位置に整列装置(図示省略)が設けられていて、整列装置により長物野菜は所定本数毎に整列されて引出コンベア22,…に載替えられて取り出される。引出コンベア22,…の終端部に取り出された長物野菜は作業者により昇降式箱詰め台44,…に載置されている空箱に詰められる。長物野菜の詰められた箱は集荷コンベア45,…で搬送され、中途に設けられている梱包装置46,46で梱包され、終端側の出荷部に搬送される。
【0044】次に、荷受プールコンベア34,…に設けられている保温室35について説明する。多数の荷受プールコンベア34,…により複数の荷受ブロックを構成し、荷受プールコンベア34,…の搬送始端側にローラーコンベア47,…を接続している。荷受ブロックの荷受プールコンベア34,…の周囲には保温フレーム35a,…を枠組して立設し、この保温フレーム35a,…に前・後側壁、左・右側壁、及び天井壁からなる保温カーテン35b,…で被覆して保温室35を構成している。
【0045】この保温室35,…におけるローラーコンベア47,…の接続されている前側壁、及び、ベルトコンベア36,…に接続している後側壁を昇降調節自在に構成し、保温室35,…内には温風あるいは冷風を吹き出す空調機35cを設けて、保温室35,…内を所定温度に保持できる構成にしている。
【0046】なお、複数の保温室35に空調機35cを設けるにあたり、いずれか一つの保温室35に空調機35cを設け、他の保温室35,…にはパイプにより温風あるいは冷風を供給し空調する構成としてもよい。また、保温カーテンで保温室35を構成するにあたり、複数の荷受ブロックに跨がるように保温室35を構成してもよい。
【0047】前記のように構成することにより、野菜等が作業終了時間間際に搬入されて当日選別処理できないような場合には、荷受プールコンベア34,…上に野菜の入ったコンテナを段積み載置し、保温カーテン35b,…により被覆し、保温室35を所定温度に保つように空調し、コストの低減を図りながら、野菜等の鮮度の維持を図るものである。
【0048】次に、図11から図13に基づき昇降式箱詰め台44について説明する。昇降式箱詰め台44は、引出コンベア22の終端部及び箱排出コンベア48の始端部に臨ませて配置されていて、箱詰めフレーム44a、昇降シリンダ49により昇降可能な昇降テーブル50、箱詰めフレーム44aにおける昇降テーブル50の最上昇位置の左右両側に軸支されている箱支持プレート51,51を備えている。
【0049】そして、被選果物を三箱ずつ箱詰めするとき、初めに昇降シリンダ49が実線に示す箱支持プレート51,51よりも昇降テーブル50を上昇位置に持ち上げ、詰め込み作業が終了するまで待機する。(図11)三箱の箱詰めが終了したとき、箱支持プレート51,51は破線に示す位置にあり、昇降シリンダ49は下降して、箱52を箱排出コンベア48に載置する。最上段の箱52が前記箱支持プレート51,51よりも下方に位置したとき、箱支持プレート51,51は実線で示す水平位置に回動し、昇降シリンダ49が箱排出コンベア48に箱52を載置する動作途中であっても、作業者は続けて箱詰め作業を行えるようにしている(図13)。
【0050】しかして、例えば三段の箱52に長物野菜の詰め込みが終了し、昇降テーブル50が下降し、昇降テーブル50に載置されている1段(最上段)の箱52が箱支持プレート51,51の側方より下降すると、制御部の指令により箱支持プレート51,51は上方に回動して水平状態の箱支持姿勢となる。
【0051】また、昇降テーブル50が順次下降して2段目、3段目の箱52を支持するときや最下降位置に移動し、箱排出コンベア48に箱52を載替え動作にはいるときは、箱支持プレート51,51は下方に回動して箱52に接触しない位置まで退避するように関連作動する構成である。
【0052】なお、箱排出コンベア48により箱52が排出されるとき、排出側に設けた排出センサ(図示省略)がこれを検出し、この検出結果に基づいて昇降テーブル50が順次下降し、箱52を全て排出する。箱52を全て排出し終えると、昇降シリンダ49が再び上昇し、昇降テーブル50が、箱支持プレート51,51により支持されている箱52を受けて図11の状態になり、以降は前記動作を繰り返す。
【0053】従来の昇降式箱詰め台44には、箱支持プレート51,51を設けていないので、昇降テーブル50上の三段全部の箱に長物野菜の詰込みが終了すると、昇降テーブル50が下降し箱排出コンベア48に載替え、次いで、最上昇位置まで上昇するが、この行程には所定の時間を要し、その間は昇降テーブル50に箱をセットできないので、箱詰め作業を連続して行なうことができないという不具合があった。
【0054】しかし、前記のようにこの実施例では、昇降テーブル50の側方に箱52の支持プレート51,51を設けて、昇降テーブル50上の三段の箱52に野菜の箱詰めが終了し昇降テーブル50が下降し、昇降テーブル50に載置されている箱52が箱支持プレート51,51の側方を通過すると、箱支持プレート51,51を上方の箱支持位置に移動させるように構成したので、昇降テーブル50の箱排出コンベア48への載替え時にも、箱支持プレート51,51に載置した箱52に長物野菜の箱詰めが可能となり、箱詰め作業の能率を向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
【出願日】 平成14年5月8日(2002.5.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−326222(P2003−326222A)
【公開日】 平成15年11月18日(2003.11.18)
【出願番号】 特願2002−132929(P2002−132929)