| 【発明の名称】 |
液体吐出用ディスペンサ |
| 【発明者】 |
【氏名】遠藤 政智 【住所又は居所】東京都足立区中川四丁目13番17号 株式会社日立インダストリイズ内
【氏名】中山 幸徳 【住所又は居所】東京都足立区中川四丁目13番17号 株式会社日立インダストリイズ内
【氏名】八幡 聡 【住所又は居所】東京都足立区中川四丁目13番17号 株式会社日立インダストリイズ内
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| 【要約】 |
【課題】従来のディスペンサは、ニードルと駆動部のアマチュアとが一体化されており補修や、清掃等のメンテナンス時に簡単に分解出来なかった。
【解決手段】吐出液を蓄えるタンクの一方側端部にノズル部を、前記タンクの他端側にねじ止めにより固定される蓋を設け、前記蓋に前記タンク内に加圧気体を供給する加圧気体供給口と、前記タンク内のノズル部まで延伸され弁として用いる第2のニードルと、前記蓋側に設けた第1のニードルとを有し、前記第1のニードルと第2のニードルの結合部を前記タンク内に設け、前記第1のニードルと前記蓋との間に楕円形状のシール部材を設けた構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】吐出液を蓄えるタンクの一方側の端部にノズル部を、前記タンクの他端側にねじ止めにより固定される蓋を設け、前記蓋に前記タンク内に加圧気体を供給する加圧気体供給口と、前記タンク内のノズル部まで延伸され弁として用いる第2のニードルと、前記蓋側に設けた第1のニードルとを有し、前記第1のニードルと第2のニードルの結合部を前記タンク内に設け、前記第1のニードルと前記蓋との間に楕円形状のシール部材を設けたことを特徴とする液体吐出用ディスペンサ。 【請求項2】請求項1記載の液体吐出用ディスペンサにおいて、前記第1のニードルの駆動部との接合部と前記蓋との間に調節機構部を設けたことを特徴とする液体吐出用ディスペンサ。 【請求項3】請求項2記載の液体吐出用ディスペンサにおいて、前記調節機構部はニードルの弁の押付け圧力を調整する荷重調節機構と、弁の開度を調節するギャップ調整機構からなり、それぞれの調節機構はねじとばねより構成されていることを特徴とする液体吐出用ディスペンサ。 【請求項4】請求項1記載の液体吐出用ディスペンサにおいて、前記タンクは金属製であり、その内壁面をテフロンコーティングしたことを特徴とする液体吐出用ディスペンサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は一方の基板に液晶を滴下し、シール剤を塗布した他方の基板と貼り合せる際の液晶滴下するディスペンサに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の接着剤、シーラント剤、封止剤、液晶剤等の液状体を基板等に塗布あるいは滴下する装置として、特公平5−42304号公報に記載のものがある。同公報ではディスペンサ本体内部の液吐出室の下部が液体保留部、又その上部が加圧気体部であること、上記吐出室内に、内部を上下に貫通するバルブステムが設けられ、かつ該バルブステムの下端には液体吐出開閉用のバルブが、又その上端にはソレノイド用のアマチュアが設けられていることと、上記液体吐出室の上部には、加圧気体の吸気口が設けられていることと、上記アマチュア4は、上記液体吐出室上部を突出して、その内部と通気する密封筒内に収められ、かつ該筒の外側にはソレノイドが設けられたディスペンサが開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技術のディスペンサでは、バルブロッド(ニードル)は駆動機構のアマチュアと一体に構成されており、ノズル等に不具合が発生したり、清掃等において、ディスペンサ本体を塗布装置から分離すると共に、ディスペンサ本体部も全て分解する必要がある。このため、ノズル等の部品交換やシリンジ及びバルブロッド等の清掃に多くの時間が掛かり、メンテナンスが容易ではないという問題がある。 【0004】そこで本発明の目的は、シリンジやバルブロッドの清掃や、ノズルや弁等の部品交換の容易な構成とし、かつ高精度に液体の吐出量を調整できるディスペンサを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のディスペンサは、吐出液を蓄えるタンクの一方側端部にノズル部を、タンクの他端側にねじ止めにより固定される蓋を設け、蓋に前記タンク内に加圧気体を供給する加圧気体供給口と、タンク内のノズル部まで延伸され弁として用いる第2のニードルと、蓋側に設けた第1のニードルとを有し、第1のニードルと第2のニードルの結合部をタンク内に設け、第1のニードルと蓋との間に楕円形状のシール部材を設けた構成とした。 【0006】さらに、第1のニードルの駆動部との接合部と、蓋との間にギャップ調整用と荷重調整用の機構部を設けた。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。 【0008】図1は本発明のディスペンサの1実施形態の全体構成を示す図である。また、図2はディスペンサタンク部の断面を示す。本図において、吐出する液体を収納したタンク10には、タンクホルダ7が取付けられている。このタンクホルダ7に設けたネジに合うように外周囲を支持するタンクサポータ9に穴が設けてあり、タンクホルダ7が、タンク固定ねじ8によりタンクサポータ9に固定されている。タンクサポータ9は昇降用ガイド13に沿って移動できるように駆動用のモータ12に接続されている。上記のようにタンク10はタンク固定ネジ8をはずすだけで、タンクサポータ9から簡単に取外すことが可能である。タンク10の先端部にはノズル部11が設けて有り、このノズル部11からエアー等で加圧された液体が吐出される。図2に示すように、タンク10の他端側は第2のロックナット3により蓋14が固定されている。 【0009】このノズル部11は、2つに分割可能な第1のニードル18と、第2のニードル19をソレノイド1によって駆動することにより開閉が制御される。ソレノイド1はソレノイドコイルとアマチュアとから構成されており、ソレノイドコイルを通電することでアマチュアが動作する。このアマチュアと第1のニードル18がカップリング4にて接続されている。なお第2のニードル19の先端部がニードル弁の働きをする形状に加工されており、このニードル弁を開放することで加圧された液体を吐出する構成となっている。なお、第1及び第2のニードル18、19はタンク10部でニードルクランプ20にて接続されている(図2参照)。このように、ニードル部も蓋14側と弁側とに簡単に分離可能としてある。 【0010】図7にニードルの接続部の分解図を示す。上部側の第1のニードル18の端部側は半割のスリットが設けて有り、ここに下部側の第2のニードル19に設けた差込部を挿入する。更に、一方側に半割りスリット締付け用のネジを切り他方側からボルトで締付けることで、第1と第2のニードル18、19を固定するニードルクランプ20を用いた構成としてある。このように、ニードルクランプ20を操作することでニードルを2つに分離できるように構成したことによって、液体に接触し、清掃が必要な部分と分離が容易になると共に、タンク自体やノズル部を交換した場合でもニードルを全て分解して交換するのではなく、ニードルクランプ20部の接続部の形状を同じ形状としておくことで、弁として用いているニードル19側のみを交換するだけ良く、メンテナンスの費用や時間を軽減できる。なお、本実施形態ではニードルクランプ20を用いて固定したが、この結合部の一方側をマグネットを用い(磁化して)磁気力で結合することも可能である。 【0011】第1及び第2のニードル18、19は駆動機構部を構成するソレノイド1によって駆動されるが、ソレノイド1は第1のロックナット2を介してソレノイド支持金具21に取り付けられている。なお、ソレノイド支持金具21は、中空円筒になっており、第2のニードル19のノズル部への押付け圧を調節する荷重調節機構と第2のニードル19の移動量を調節する(弁の開度を調整する)ギャップ調整機構とを備えた調整機構部5と、第1のニードル18と前記ソレノイド1とを接続するカップリング4が内部に設けてある。このソレノイド支持金具21はタンク10の蓋14に取付けてある。 【0012】更に、蓋14にはタンク10内の液体に加圧力を作用させる加圧気体を導入するための加圧気体供給口が設けて有り、そこに加圧用継手6を介して配管6pを接続してある。なお、本図には示していないが、配管6pの他端側には加圧気体を送出する加圧源が、配管6pの途中には圧力調整用のレギュレータが設けてある。また、配管6pの途中は分岐しており、一方側に電磁弁が設けられタンク内を大気開放する構成としてある。このように、蓋14側に加圧気体供給口を設けることで、タンク10の形状が複雑にならず清掃等が容易に行える。 【0013】図2にタンクの構成を示す。図のタンク10の外周部は金属製(SUS)で形成されており、これによって、タンクの容積を大きくすると共に、ニードル弁部の変形を防止し、ディスペンサタンク部の長寿命化を図っている。また、吐出液体と接する内周面はタンクの金属イオン成分が溶解して、液体37内へ金属イオンへ成分が含まれることによる汚染を防止するためにテフロン(登録商標)コート15してある。また、蓋14は先に述べたように第2のロックナット3によりタンク10に固定される構成としてある。 【0014】図3に調整機構部5の詳細断面を示す。 【0015】図において、調整機構部5は、先に述べたように、蓋14に取付けられたソレノイド支持金具21内にギャップ調整機構と荷重調整機構を備えている。まず、第1のシールリング保持金具24が蓋14との間にある第2のシールリング17を、またニードル18との間にある第2のシールリング16を第2のシールリング保持金具25と共にそれぞれ保持する構成となっている。更に、第1のシールリング保持金具24とニードル18の間にはブッシュ23が取付けてある。この第1のシールリング保持金具24は、ソレノイド支持金具21によって蓋14に固定される構成としている。 【0016】第1のシールリング保持金具24の上部には、荷重調整機構を構成する内部にばね22を備えた荷重調整ネジ28があり、第4のロックナット29により調節位置を固定保持している。なお、ばね22は一端側が荷重調整ネジ28の内壁上部(天井)に、他端側が第1のニードル18に設けたつば部(ばね受座)に支持されている。更に、荷重調整ネジ28と第1のニードル18との間にギャップ調整機構を構成するギャップ調整用ネジ26と調節位置を固定する第3のロックナット27が設けてある。 【0017】図4に調整機構部5の第1のニードル18とシールリング保持金具24部の拡大図を示す。図に示すように本装置に用いた第1のシールリング16は、断面が楕円形状であり、その長径側が第1のニードル18と接触するように配置してある。このように、楕円形状のシールリング16を設けることで、第1のニードル18が稼動したときの摺動抵抗の影響を小さく出来る。すなわち、シールリング16の弾性変形の範囲内で第1のニードル18が移動するように構成したもので、摺動抵抗はほとんど発生せず、調整機構部5とタンクとの間のシール性を確実に保てる。 【0018】図5を用いてギャップ調整機構の動作を説明する。 【0019】ギャップ調整機構は、第1のニードル18に設けたばね受座と第1のシールリング保持金具24との間隔を調整するものである。第1のニードル18はこの間隔を移動可能である。図5に示すようにばね22が最も縮んだ状態で第1のニードル18の移動ストロークが最も大きくなる。この状態から、ギャップ調整用ネジ26をばね22が伸びる方向に回転させることで、ばね受座が押し下げられ、第1のニードル18の移動距離が狭くなる。すなわち、第1のニードル18に設けたばね受座と第1のシールリング保持金具24との間隔が狭くなる。尚、シールリング保持金具24を動かす場合は、第3のロックナット27を緩めておき、調整終了後はこの第3のロックナット27を締めることで、第1のニードル18のストロークが変化しないようにしている。このギャップ調整はまずギャップ調整ネジ26をギャップの無い状態まで動かして、その後所望のギャップになるまでギャップ調整ネジ26を回転するか、ロックナット27位置決めしておいてそこまでギャップ調整ネジ26を回転することで調整できる。 【0020】次に図6を用いてニードル弁の作動圧力を調整する荷重調整機構について説明する。荷重調整機構は荷重調整ネジ28と第4のロックナット29からなる。また、シールリング保持金具24の外周には、荷重調整ネジ28と第4のロックナット29のネジに対応してネジが形成されている。ギャップ調整ネジ26で第1のニードル18の移動量が調整された後に、第4のロックナット29を緩めて、荷重調整用ネジ28を回して、基準位置からの回転数(回転角)によって調整することで、ばね22の作用する力を調整する。このばね力の調整によって第1のニードル18の移動速度が制御される。すなわち、第2のニードル19の先端部であるニードル弁の開閉速度を制御することが可能である。 【0021】次に、図8を用いてノズル部11の詳細構成を説明する。図8(a)は、ノズル部11の拡大断面図である。タンク10の下端部はねじが切ってあり、ニードルホルダ33がねじ止め出来るように構成してある。なお、ニードルホルダ33の内壁底面とタンク10の先端部は、パッキン31を介して接触するように構成することで、吐出液体が外部に洩れ出ることを防止してある。ニードルホルダ33の下部側にはノズルホルダ35がねじ止めする構成となっており、ノズルホルダ35の先端部にノズル34をねじ止めできる構成としてある。また、ノズル34の上部にはニードルシート32を設けて有り、ノズル34と一緒に取付、取外しが可能である。このニードルホルダ33の開口とニードルシート32部に第2のニードル19の先端が嵌め合ってニードル弁として作用する。 【0022】図8(b)にはノズル34の他の形状を示したものである。本実施形態のように、ノズル部の外形は同じにして、吐出側をV字にカットすることで、ノズル部11の流体の流れる流路を短く形成することで、流体の吐出抵抗を小さくして、安定した吐出が可能となる。また、吐出部が一段下がった位置にあるため、外乱(ダウンフロー)の影響を受け難い。さらに、ノズルを落下させたり着脱時にスパナ等の工具を誤ってぶつけても吐出先端部に受ける影響は少ない。 【0023】次に、上記構成のディスペンサの動作について図1を参照して説明する。なお、ここでは本ディスペンサを用いて基板上に液晶剤やシール剤を塗布する場合について説明する。 【0024】まず、荷重調整機構及びギャップ調整機構を動作させて、ニードルの動作速度及びニードル弁の開度を設定する。もしタンク10に吐出液が少なければ、タンク10の蓋14をはずして液を追加する。これらの調整が終了すると、図示していない基板を、ディスペンサが所望の液体を吐出する位置(水平方向位置)にセットする。そこで、モータ12を駆動して、ノズル先端と基板の間隔が所定の位置になるように、昇降用ガイド13に沿ってタンク10の高さ位置を移動する。その後、図示していない加圧源からの加圧気体を、加圧用継手6を経由してタンク内に導入する。これにより、タンク内の液体には所定の圧力が加えられる。次に、外部からの電気信号に基づいてソレノイド1を動作させることで、第1及び第2のニードル18、19を駆動し、第2のニードル19の先端部(ニードル弁)移動してニードルホルダ33部の流路を開閉する。これにより、所定量の加圧液体がノズル34から基板上に吐出される。 【0025】以上のように、本実施形態のディスペンサによれば、ニードル弁の開度、及び開閉速度を簡単に設定でき、かつノズルを交換しても、第2のニードルの交換で済むという効果がある。さらに、使用者の要望に沿った吐出量の制御が可能である。 【0026】 【発明の効果】以上本発明のディスペンサでは、シリンジやバルブロッドの清掃や、ノズルや弁等の部品交換が容易な部品構成とし、かつ高精度に液体の吐出量を調整できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000233077 【氏名又は名称】株式会社 日立インダストリイズ 【住所又は居所】東京都足立区中川四丁目13番17号
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| 【出願日】 |
平成13年11月29日(2001.11.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075096 【弁理士】 【氏名又は名称】作田 康夫
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| 【公開番号】 |
特開2003−164783(P2003−164783A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月10日(2003.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−363549(P2001−363549) |
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