| 【発明の名称】 |
ドクターナイフ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】芦立 明 【住所又は居所】千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式会社千葉製鉄所内
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| 【要約】 |
【課題】簡易な構造でドクターブレードの交換作業が容易なドクターナイフ装置を提供する。
【解決手段】ドクターブレード4を支持するためのブレードホルダ5の延在方向端部に連通するガイド19を設ける。該ガイド19は、ブレード軸Bからオフセットした斜め方向から上記ドクターブレード5をブレードホルダ5内に案内可能に設定されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ロールの胴長方向に延在して刃先がロール表面に押し付けられるドクターブレードと、ロール胴長方向に沿って配置されて、上記ドクターブレードの基部を挿入するブレードホルダを有すると共に当該ブレードホルダに挿入されたドクターブレードを支持するブレード支持装置とを備えたドクターナイフ装置において、上記ブレードホルダの延在方向端部には、上記ドクターブレードを延在方向に出し入れ可能な開口部が設けられ、該開口部にはドクターブレードを上記ブレードホルダ内に案内するガイドを備え、該ガイドは、ブレード軸からオフセットした斜め方向から上記ドクターブレードをブレードホルダ内に案内可能に設定されていることを特徴とするドクターナイフ装置。 【請求項2】 上記ドクターブレードの延在方向端部には、引っ掛け用の穴若しくは切欠きが設けられていることを特徴とする請求項1に記載したドクターナイフ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鋼帯等の帯状金属ならびに帯状の紙、フィルム等を扱う設備に使用されるロールに付着した異物を除去するためのドクターナイフ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】デフレクタロールなどのロールに付着した異物を除去する装置としてドクターナイフ装置がある。圧延設備など金属を扱う設備で使用されるドクターナイフ装置は、例えば図1及び図2に示すように、デフレクタロール1の胴長方向に沿って配置される。符号2は形状検出ロールを示している。 【0003】そのドクターナイフ装置3は、図2及び図3に示すように、ロール1表面に押し付けられるドクターブレード4と、該ドクターブレード4の基部4bが挿入されるブレードホルダ5と、該ブレードホルダ5内に挿入されたドクターブレード4の基部4bを上記ブレードホルダ5内に保持させるエアチューブ9,10と、上記ブレードホルダ5を揺動可能に支持するドクターバック8とを備える。上記ブレードホルダ5,エアチューブ9,10、及びドクターバック8は、ブレード支持装置を構成する。 【0004】すなわち、上記ドクターブレード4は、刃先4aをロール1表面に向けた状態でロール1の胴長方向に延在する細長い刃物であって、刃先4aをロール1表面に押し付け可能となっている。また、上記ブレードホルダ5は、ドクターブレード4の基部4bを挟んで対向配置された、トッププレート6と複数のフィンガー7とから構成される。トッププレート6は、ロール1の胴長方向に延在する板状の部材である。また、複数のフィンガー7は、ロール1の胴長方向に沿って所定間隔毎に配置される。そのフィンガー7は、ドクターバック8に対してピボット11を介して回転する方向に揺動可能な状態で取り付けられている。符号12はクランプを指す。 【0005】また、ドクターブレード4のフィンガー7側には、開放用エアチューブ9及び加圧用エアチューブ10が、上記ピボット11を間に挟んでドクターブレード4の突出方向に並ぶように配置されている。両チューブ9,10は、共に、ドクターブレード4の延在方向に沿って延びている。そして、刃先4a側に位置する開放用エアチューブ9を加圧すると、刃先4aがロール1表面から離れる方向に移動する(図2では上側に変位)。一方、開放用エアチューブ9を減圧すると共に加圧用エアチューブ10を加圧すると、刃先4aがロール1表面に押し付けられる。 【0006】上記ドクターブレード4の交換は、ブレードホルダ5を構成するトッププレート6とフィンガー7との間の狭い部分に対して、ドクターブレード4を抜き取ったり差し込んだりすることで行われ、上記ブレードホルダ5の位置まで手を差し入れて当該交換作業を行う。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記ドクターブレード4を、トッププレート6とフィンガー7との間の狭い部分に差し込むことを想定した場合に、当該ドクターブレード4の設置位置の延在方向(この明細書では、ブレード軸Bと呼ぶ。)に干渉物がある場合には、別途、ロール1から離れる方向に待避させるリトラクト機構を設けて干渉物を避けた状態にしてからドクターブレード4の交換作業を行う必要がある。しかしながら、この場合には、リトラクト機構を備えるだけコスト高となったり、ドクターナイフ装置が大型化したりする。 【0008】また、設置場所によっては、待避させるだけのスペースが確保できない場合もあり、この場合には、ブレード交換が困難となる。例えば、図1のような圧延設備で使用される場合には、図1及び図4に示すように、ロール1のチョック13がブレード軸Bと干渉していると共に、形状検出ロール2その他の設備によってドクターナイフ装置3を後退させて待避させるだけのスペースも無い。 【0009】本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、簡易な構造でドクターブレードの交換作業が容易なドクターナイフ装置を提供することを課題としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載した発明は、ロールの胴長方向に延在して刃先がロール表面に押し付けられるドクターブレードと、ロール胴長方向に沿って配置されて、上記ドクターブレードの基部を挿入するブレードホルダを有すると共に当該ブレードホルダに挿入されたドクターブレードを支持するブレード支持装置とを備えたドクターナイフ装置において、上記ブレードホルダの延在方向端部には、上記ドクターブレードを延在方向に出し入れ可能な開口部が設けられ、該開口部にはドクターブレードを上記ブレードホルダ内に案内するガイドを備え、該ガイドは、ブレード軸からオフセットした斜め方向から上記ドクターブレードをブレードホルダ内に案内可能に設定されていることを特徴とするものである。 【0011】次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した構成に対し、上記ドクターブレードの延在方向端部には、引っ掛け用の穴若しくは切欠きが設けられていることを特徴としている。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記従来例と同様な部材には同一の符号を付して説明する。本実施形態のドクターナイフ装置3の基本構成は、上記従来例と同様である。すなわち、ロール1の胴長方向に沿ってドクターブレード4が配置されて、当該ドクターブレード4の刃先4aがロール1表面に当接可能となっている。 【0013】該ドクターブレード4の基部4bを支持するブレードホルダ5は、図5及び図6に示すように、ドクターブレード4の基部4bを挟んで対向配置する、トップブレードと複数のフィンガー7とから構成される。トッププレート6は、ロール1の胴長方向に延在する板状の部材である。また、複数のフィンガー7は、ロール1の胴長方向に沿って所定間隔毎に配置される。 【0014】上記ブレードホルダ5の一端部側には、ドクターブレード4をブレードホルダ5内に案内するためガイド19が設けられている。ガイド19は、端部に位置するフィンガー7に連続してブレード軸B方向外方に延びる第1プレート20と、トッププレート6の延在方向端部に連続してブレード軸B方向外方向に延びる第2プレート21とを備える。符号22はトッププレート6と第2プレート21とを連結して固定する保持部材である。 【0015】上記第2プレート21は、外方に向かうほどブレード軸Bから離れるように傾いた傾斜面21aを有する。上記傾斜面21aの傾斜角度や軸方向の長さは、第2プレート21の端部位置が、ブレード軸B方向に位置する干渉物(ロール1を支持するチョック13など)よりも外方に位置するように設定するのが好ましい。 【0016】また、上記ドクターブレード4の端部には、図7に示すように、引っ掛け穴4cが開口している。ここで、ドクターブレード4は、例えば鋼製や樹脂製あるいはゴムなどの弾性体製であって長手方向に撓ませることができる。上記構成のドクターナイフ装置3にあっては、ブレード軸B方向にチョック13などの干渉物があり、且つブレードホルダ5位置まで手を差し入れることが困難な設備の取り合いとなっていても、ドクターブレード4を、ブレード軸Bからオフセットした位置からガイド19内に挿入することで、当該ドクターブレード4は、傾斜面21aに沿ってブレード軸B方向に向けて斜めに移動するように案内され、続けて、ブレード軸B位置で当該ブレード軸B方向に撓むように案内され、さらに、そのままガイド19の延在方向に向けて真っ直ぐに案内されて、ブレードホルダ5を構成するトッププレート6とフィンガー7との間の狭い空間に挿入される。 【0017】また、取り出す場合には、ドクターブレード4の端部に設けた引っ掛け穴4cに対し、図8のように、フック付き棒状治具24の当該フック部24aを引っ掛けて引っ張ることで、干渉物があっても、ガイド19に沿ってドクターブレード4を容易に取り出すことができる。なお、上記引っ掛け穴4cに代えて、図9のように、ドクターブレード4の端部に切欠き4dを設けても良い。 【0018】このように、ブレード軸B方向に干渉物があったり、ドクターナイフ装置3を待避するだけの空間が確保できなくても、またたとえ当該空間が確保できても高価なリトラクト装置を設置することなく、簡易な構成によって、ドクターブレード4の交換作業を行うことができる。ここで、ブレード軸B方向に干渉物が無い場合であっても、トッププレート6とフィンガー7との間の狭い空間にドクターブレード4を案内するガイド19の第2プレート21を設けたので、ドクターブレード4の交換作業が容易となる。特に、本実施形態のガイド19の第2プレートは、ラッパ状に外方に行くほど開口が大きくなっているので、特にドクターブレード4の挿入が容易となる。 【0019】なお、ガイド19は、必ずしもラッパ状に広がっている必要はない。例えば、第1プレート20を第2プレート21と平行となるように設計しても良い。また、必ずしも第2プレート21のブレード軸B方向外端部の開口位置の少なくとも一部が干渉物から外れるようにブレード軸Bからオフセットしていなくても、ドクターナイフ4の材質的にその可撓性の及ぶ限度において、挿入が可能なだけ第2プレート21の開口部が広がっていればよい。 【0020】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明を採用すると、ブレード軸方向に干渉物などがあるなど、従来にあってはドクターブレードの交換が困難となる設備の取り合い状況下であっても、簡易な構成を付加するだけで、当該ドクターブレードの交換作業が容易となるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001258 【氏名又は名称】川崎製鉄株式会社 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区北本町通1丁目1番28号
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| 【出願日】 |
平成13年9月13日(2001.9.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066980 【弁理士】 【氏名又は名称】森 哲也 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−80157(P2003−80157A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月18日(2003.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−278655(P2001−278655) |
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