| 【発明の名称】 |
捨打ち装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】磯貝 武義 【住所又は居所】愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械製造株式会社内
【氏名】岩城 範明 【住所又は居所】愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械製造株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】捨打ちべルトに捨打ちした高粘性流体を自動的に除去する捨打ち装置を提供する。
【解決手段】ロールテープ220の引出部230を押付けローラ232に巻き掛け、送りローラ234,236に挟ませるとともに、スプロケット190,192に巻き掛けて水平に設けた捨打ちべルト182に押し付ける。捨打ち面204の捨打ち可能領域に位置する部分に接着剤が捨打ちされ、捨打ち終了後、べルト周回用モータが作動させられ、捨打ちべルト182が周回させられるとともに、べルト周回用モータの回転が押付けローラ232,送りローラ234に伝達されて引出部230が長手方向に送られ、その捨打ち面204に接触した部分において接着剤を拭い取り去る。引出部230の使用済みの部分は収容箱240に収容する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 高粘性流体を吐出ノズルから吐出して塗布対象面に塗布する高粘性流体塗布装置において、前記吐出ノズルから高粘性流体を前記塗布対象面以外に捨打ちするための装置であって、無限軌道状をなし、外側面が捨打ち面を構成する捨打ちベルトと、その捨打ちベルトを周回させる周回駆動装置と、前記捨打ち面に捨打ちされた高粘性流体を除去する除去装置とを含むことを特徴とする捨打ち装置。 【請求項2】 前記捨打ちベルトの少なくとも前記捨打ち面が、ポリテトラフルオルエチレンにより形成されたことを特徴とする請求項1に記載の捨打ち装置。 【請求項3】 前記捨打ちベルトの少なくとも前記捨打ち面が白色の面であることを特徴とする請求項1または2に記載の捨打ち装置。 【請求項4】 前記除去装置が、拭いシートとしての長手形状の拭いテープがロール状に巻かれたロールテープにより前記捨打ち面に捨打ちされた高粘性流体を拭い去るものであって、そのロールテープから引き出された部分を長手方向に送るテープ送り装置を含み、そのテープ送り装置と前記周回駆動装置とが駆動源を共有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の捨打ち装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高粘性流体を吐出ノズルから吐出して塗布対象面に塗布する高粘性流体塗布装置における捨打ちに関するものであり、特に、捨打ちされた高粘性流体の除去に関するものである。 【0002】 【従来の技術】接着剤,クリーム状半田等の高粘性流体を吐出ノズルから吐出して塗布対象面に塗布する装置において捨打ちを行うことは、例えば、特開平4−244258号公報に記載されているように既に知られている。捨打ちは、高粘性流体の本来の塗布、すなわち塗布対象面に、高粘性流体に設定された役割を果たさせるべく行う塗布以外の吐出であって、例えば、試し打ちがある。試し打ちは、吐出が正常に行われる状態において高粘性流体の吐出位置,吐出量等を検出し、吐出ノズルと塗布対象面との相対移動距離の修正,吐出条件の設定等を行うために為される吐出である。 【0003】上記公報に記載の高粘性流体塗布装置において試し打ちは、試し打ち専用の部材である試し打ち台に行われる。試し打ち時には、吐出ノズルが移動装置により試し塗布台の試し打ち面上へ移動させられ、高粘性流体を吐出する。試し打ちは複数回行われ、試し打ちの終了後、試し打ちされた複数の高粘性流体がカメラにより撮像されて各中心位置が求められ、複数の中心位置がそれぞれずれのない正規の位置と比較され、各位置ずれの平均が求められて吐出ノズルの位置ずれが検出される。塗布対象面への高粘性流体の塗布時には、検出された位置ずれに基づいて吐出ノズルの移動距離が修正され、高粘性流体が塗布対象面の予め設定された位置に精度良く塗布される。そして、試し打ち面が試し打ちされた高粘性流体でいっぱいになれば、作業者によって拭い取られ、次の試し打ちが行われるようにされる。同じ試し打ち面が繰り返し試し打ちに使用されるのである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果】このように試し打ち面を繰り返し試し打ちに使用すれば、試し打ちを無駄なく行うことができるが、作業者が試し打ち面を拭いて高粘性流体を除去することは面倒である。 【0005】本発明は、以上の事情を背景とし、捨打ち装置において、捨打ちが行われる捨打ち面の清掃を自動で行い得るようにすることを課題としてなされたものであり、本発明によって、下記各態様の捨打ち装置が得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではない。一部の事項のみを選択して採用することも可能なのである。 【0006】なお、以下の各項において、 (1)項が請求項1に相当し、 (4)項が請求項2に、 (5)項の一部が請求項3に、 (6)項,(8)項,(9)項および(10)項を併せたものが請求項4にそれぞれ相当する。 【0007】(1)高粘性流体を吐出ノズルから吐出して塗布対象面に塗布する高粘性流体塗布装置において、前記吐出ノズルから高粘性流体を前記塗布対象面以外に捨打ちするための装置であって、無限軌道状をなし、外側面が捨打ち面を構成する捨打ちベルトと、その捨打ちベルトを周回させる周回駆動装置と、前記捨打ち面に捨打ちされた高粘性流体を除去する除去装置とを含む捨打ち装置。捨打ちは、前記試し打ちの他、例えば、予備打ちを含む。予備打ちは、高粘性流体が吐出ノズル内等で硬化した場合に、その硬化した高粘性流体を取り除いて吐出が正常に行われるようにするための吐出である。高粘性流体には、例えば、接着剤,クリーム状半田,自身は半田成分を含まず、半田付けを容易にするために塗布されるペースト等がある。捨打ちベルトの捨打ち面に多数回の捨打ちが行われ、捨打ちを行うスペースがなくなれば、捨打ちベルトが周回駆動装置によって周回させられ、捨打ち面の高粘性流体が捨て打ちされていない面が捨打ち可能領域に位置させられるとともに、捨打ち面に捨て打ちされた高粘性流体が除去装置により自動的に除去され、再度、捨打ち可能な状態とされる。作業者による高粘性流体の拭取り作業を要することなく、捨打ちべルトを繰り返し捨打ちに使用することができるのであり、捨て打ちを無駄なく容易に行うことができる。 (2)前記捨打ちベルトの前記捨打ち面とは反対側の内側面を支持するバックアップ部材を含む (1)項に記載の捨打ち装置。バックアップ部材の捨打ちベルトの内側面を支持する部分は、摩擦係数が低い低摩擦部であることが望ましい。捨打ちべルトの内側面をバックアップ部材によって支持すれば、捨打ちベルトが垂れ下がることが防止され、捨打ちおよび高粘性流体の除去が良好に行われる。 (3)前記捨打ちベルトの少なくとも前記捨打ち面が合成樹脂により形成され、その捨打ち面が平滑な面である (1)項または (2)項に記載の捨打ち装置。合成樹脂は、表面が平滑であり、捨打ちされた高粘性流体を完全に除去することが可能である。完全に除去するとは、光学的に影響を及ぼさない程度に除去することである。 (4)前記捨打ちベルトの少なくとも前記捨打ち面が、ポリテトラフルオルエチレンにより形成された (1)項ないし (3)項のいずれかに記載の捨打ち装置。ポリテトラフルオルエチレンはテフロンの商品名で知られている合成樹脂であって、フッ素樹脂の一種であり、殆どすべての有機溶剤に対して安定であり、有機溶剤等、捨打ち面に捨打ちされるものに対して化学的に安定しており、耐久性に優れている。また、摩擦係数が低く、物質が付着しにくい性質を有し、捨打ちされた高粘性流体を除去することが容易である。 (5)前記捨打ちベルトの少なくとも前記捨打ち面が白色,黄色等の高輝度の面である (1)項ないし (4)項のいずれかに記載の捨打ち装置。捨打ち面は、高粘性流体とは、光学的特性、例えば、色相,輝度,明度が明瞭に異なる面とすることが望ましい。高粘性流体は着色されていることが多く、例えば、接着剤であれば赤に着色されることが多く、捨打ち面は白色,黄色等の高輝度の面とすることが望ましい。それにより、捨打ち面と高粘性流体との輝度の差が大きく、例えば、捨打ちされた高粘性流体を白黒の撮像装置によって撮像する場合、捨打ち面と高粘性流体とについてコントラストの大きい像が得られ、高粘性流体の像が精度良く得られ、高粘性流体の捨打ち量等の検出等を精度良く行うことが可能である。 (6)前記除去装置が拭いシートにより前記捨打ち面に捨打ちされた高粘性流体を拭い去るものである (1)項ないし (5)項のいずれかに記載の捨打ち装置。拭いシートは、捨打ち面に捨打ちされた高粘性流体を拭い去ることができるものであればよく、1枚ずつ分かれたシートでもよく、 (8)項に記載されているようにテープでもよい。 (7)前記除去装置が、前記拭いシートを前記捨打ちベルトに弾性的に押し付ける押付け装置を含む (6)項に記載の捨打ち装置。押付け装置は、例えば、エアシリンダを含むものとすることができ、その場合にエアシリンダに供給される加圧空気の気圧を調節する圧力調節弁装置を設ければ、押付け力を任意に調節することが可能となる。また、例えば、拭いシートを捨打ちベルトに接触,離間させるようにすることができ、拭いシートの配設時に捨打ちべルトから離れた状態とし、作業を容易に行うことができる。さらに、押付け装置を付勢装置の一種であるコイルスプリング、板ばね等のばね部材を含むものとすることも可能であり、その場合には、製造コストを安価にすることができる。捨打ちべルトに弾性的に押し付けられた拭いシートは、捨打ちベルトが周回駆動装置によって周回させられるとき、捨打ち面と接触しつつ相対移動させられ、捨て打ちされた高粘性流体を拭い去る。 (8)前記拭いシートが長手形状の拭いテープである (6)項または (7)項に記載の捨打ち装置。 (9)前記拭いテープがロール状に巻かれたロールテープであり、前記除去装置が、そのロールテープから引き出された部分を長手方向に送るテープ送り装置を含む (8)項に記載の捨打ち装置。ロールテープの引出部は、テープ送り装置によって長手方向に送られるとき、捨打ち面に捨打ちされた高粘性流体を拭い取りつつ移動する。それと共に新たに拭い取りに用いられる部分がロールテープから引き出され、捨打ち面に捨打ちされた高粘性流体が、ロールテープの引出部の未使用の部分であって、高粘性流体が付着していない部分により拭い取られる。ロールテープの引出部の送りと、捨打ちベルトの周回とは、全部が同時に行われてもよく、一部が同時に行われてもよく、全部が別の時期に行われてもよい。いずれにしてもロールテープの引出部の送りにより、捨打ち面と引出部とが相対移動させられ、引出部が捨打ち面に捨打ちされた高粘性流体を拭い取っては、引出部の使用済み部分が捨打ち面から離れるとともに、未使用部分が捨打ち面のまだ高粘性流体が拭い取られていない部分に接触して捨打ち面に付着した高粘性流体を拭い取るようにすることができ、高粘性流体の除去を良好に行うことができる。 (10)前記テープ送り装置と前記周回駆動装置とが駆動源を共有する (9)項に記載の捨打ち装置。駆動源としてはエアシリンダ等往復型駆動源を採用することも可能であるが、電動モータ等回転駆動源とする方が装置の構成を簡略にし易い。前者の場合には、回動レバーと一方向クラッチとの組合わせ、あるいはクランク軸とコネクティングロッドとの組合わせ等、往復運動を回転運動に変換する運動変換装置を必要とするからである。テープ送り装置と周回駆動装置とが駆動源を共有すれば、装置を簡易にかつ安価に構成することが可能である。 (11)前記ロールテープの前記引き出された部分を前記捨打ちベルトの前記捨打ち面に押し付ける押付けローラを含み、前記テープ送り装置がその押付けローラを回転駆動するローラ回転駆動装置を含む (9)項または(10)項に記載の捨打ち装置。ロールテープの引出部は、押付けローラにより捨打ち面に押し付けられるとともに、押付けローラが回転駆動されることにより、確実に送られる。 (12)前記テープ送り装置が、無限軌道状のテープ送りベルトと、そのテープ送りベルトが巻き掛けられた少なくとも2個の回転体とを含み、それら少なくとも2個の回転体のうちの1個が前記ロールテープの引き出された部分を間に挟んで前記捨打ちベルトに押し付けられる (9)項または(10)項に記載の捨打ち装置。回転体は、例えば、タイミングプーリ,ローラ,Vプーリ,平プーリとされる。テープ送りべルトは、テープ送りべルトが巻き掛けられた回転体の回転により周回させられる。回転体およびテープ送りべルトと捨打ちべルトとの間に挟まれたロールテープの引出部はテープ送りべルトにより支持されて、テープ送りべルトの周回と共に長手方向に送られつつ、捨打ちべルトに捨打ちされた高粘性流体を拭い取る。 (13)前記テープ送りベルトの摩擦係数が前記捨打ちベルトの摩擦係数より大きい(12)項に記載の捨打ち装置。本項によれば、ロールテープの引出部とテープ送りべルトとの間には、引出部と捨打ちべルトとの間の摩擦力より大きい摩擦力が得られる。したがって、回転体の回転によりテープ送りベルトが周回させられるとき、テープ送りべルトの移動により引出部が確実に長手方向に送られるとともに、捨打ちべルトに捨打ちされた高粘性流体を拭い取る。 (14)前記ロールテープの使用済み部分を回収する回収装置を含む (9)項ないし(13)項のいずれかに記載の捨打ち装置。ロールテープは、例えば、巻取りリールにより巻き取ってもよく、収容箱に収容するようにしてもよい。 (15)回収装置が前記ロールテープの使用済み部分を収容する収容箱を含む(14)項に記載の捨打ち装置。ロールテープの使用済みの部分を収容箱に収容すれば、簡単に回収することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、プリント配線板に接着剤を塗布する場合を例に取り、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1および図2において10は、高粘性流体塗布装置の一種である接着剤塗布装置の装置本体たるベースである。ベース10上には、塗布対象物としての回路基板たるプリント配線板12を保持し、水平なY軸方向(図1においては上下方向)に移動させるプリント配線板移動ユニット14と、複数、例えば、第一,第二,第三の塗布ヘッド16A,16B,16Cを有し、水平でかつY軸方向と直交するX軸方向(図1においては左右方向)の移動によりプリント配線板12に接着剤を塗布する高粘性流体塗布ユニットたる接着剤塗布ユニット18とが設けられている。本高粘性流体塗布装置においては、その全体について水平なXY座標面が設定されており、このXY座標面内において互いに直交する2軸の一方がX軸、他方がY軸である。 【0009】ベース10上には、X軸方向に平行に設けられ、プリント配線板移動ユニット14にプリント配線板12を搬入する搬入装置22と、プリント配線板移動ユニット14からプリント配線板12を搬出する搬出装置24とが設けられている。これら搬入装置22および搬出装置24はいずれもベルトコンベヤにより構成され、それぞれ、1対のガイドレール26,28,ガイドレール26,28にそれぞれ設けられたコンベヤベルト(図示省略)およびそれら1対のコンベヤベルトを同期して周回させるベルト周回装置(図示省略)を有する。 【0010】プリント配線板12は1対のコンベヤベルト上に載置され、コンベヤベルトが周回させられることにより、1対のガイドレール26,28により案内されつつ搬送される。一方のガイドレール26は、位置固定に設けられた固定ガイドレールとされ、他方のガイドレール28は、固定ガイドレールに対して接近,離間可能の設けられた可動ガイドレールとされている。以後、ガイドレール26を固定ガイドレール26と称し、ガイドレール28を可動ガイドレール28と称する。可動ガイドレール28は、図示を省略する接近・離間装置ないしコンベヤ幅変更装置によりY軸方向に移動させられ、固定ガイドレール26との間の間隔がプリント配線板12の幅に合わせて調節される。 【0011】プリント配線板移動ユニット14は、ベース10上にY軸方向に移動可能に設けられたY軸スライド40(図2参照)を含む。Y軸スライド40は、図11に示すY軸スライド移動用モータ42,送りねじとしてのボールねじ44およびナット(図示省略)を含むY軸スライド移動装置46により、1対の案内部材たるガイドレール48を含む案内装置に案内されつつY軸方向に移動させられる。Y軸スライド40の上面にはX軸方向に延びる一対の支持壁52,54が設けられ、それぞれプリント配線板12を搬送するベルト等が設けられている。また、図示は省略するが、Y軸スライド40には位置決め支持装置が設けられ、プリント配線板12を水平な姿勢で位置決めして支持し、その表面ないし上面であって、接着剤が塗布される塗布対象面としての接着剤塗布面56(図5参照)は水平とされる。 【0012】接着剤塗布ユニット18について説明する。図1に示すように、ベース10上には、一対の支柱60により支持された基台62が設けられている。基台62はプリント配線板移動ユニット14より上方に位置し、基台62上にX軸スライド64がX軸方向に移動可能に設けられている。X軸スライド64は、駆動源たるX軸スライド移動用モータ66,送りねじたるボールねじ68およびナット70(図4参照)を含むX軸スライド移動装置72により、案内部材たる1対のガイドレール74により案内されつつX軸方向に移動させられる。 【0013】X軸スライド64には、前記塗布ヘッド16A,16B,16Cがそれぞれ、昇降可能かつその垂直な軸線まわりに回転可能に設けられるとともに、塗布ヘッド16A,16B,16Cをプリント配線板12に接近,離間させる接近離間装置たるヘッド昇降装置80,中心線ないし垂直軸線まわりに回転させるヘッド回転装置82が設けられており、X軸スライド64の移動により、塗布ヘッド16A,16B,16C等がX軸方向に移動させられる。X軸スライド64およびX軸スライド移動装置72がヘッド移動装置84を構成している。塗布ヘッド16A,16B,16C,昇降装置80および回転装置82の構成は、特公平5−18633号公報に記載の高粘性流体塗布装置と同じであり、簡単に説明する。また、3個の塗布ヘッド16A,16B,16Cの構成は同じであり、一つを代表的に説明する。 【0014】X軸スライド64の前面には、図4に示すように、Z軸スライド90がZ軸方向に移動可能に設けられており、Z軸スライド移動装置92によりZ軸方向に移動させられる。Z軸方向は、前記X軸方向およびY軸方向に直角な方向であり、図示の例では垂直方向である。Z軸スライド移動装置92は、Z軸スライド移動用モータ94を駆動源とし、そのZ軸スライド移動用モータ94の回転が図示を省略するギヤ,扇形歯車,ピニオンおよびラックにより昇降運動に変換され、ラックと一体的に設けられた昇降部材96が昇降させられるとともに、昇降部材96に連結部材98により連結されたZ軸スライド90が案内部材たるガイドレール100を含む案内装置により案内されて昇降させられ、Z軸スライド90に保持された塗布ヘッド16Aが昇降させられる。なお、昇降部材96の余分な下降は、弾性部材たるばね部材102が圧縮され、Z軸スライド90と昇降部材96とが相対移動させられることにより許容される。 【0015】塗布ヘッド16Aは、図5に示すように、吐出ノズル110と高粘性流体収容器たるシリンジ112とを有している。吐出ノズル110は、筒状のホルダ114の先端に1本の吐出管116が固定されて成る。ホルダ114はシリンジ112に固定のアダプタ118に相対回転不能に嵌合されるとともに、ナット120によって固定されている。吐出管116を交換する場合にはホルダ114ごと交換される。また、ホルダ114にはストッパ122が設けられ、接着剤塗布時にプリント配線板12に当接して吐出管116との間に一定の隙間が確保されるようになっている。なお、吐出管116の直径は、3個の塗布ヘッド16A,16B,16Cにおいて互いに異ならされているが、同じでもよい。 【0016】シリンジ112は有底円筒状を成し、高粘性流体の一種である接着剤が収容され、その開口がキャップ130によって閉塞されるとともに、シリンジ112内の空間は接続金具132,ホース134(図4参照)によって加圧空気供給源274(図6参照)に接続されている。ホース134の途中に設けられた電磁方向切換弁136(図8参照)の切換えにより、シリンジ112は加圧空気供給源274と大気とに択一的に連通させられ、加圧空気が供給されれば、接着剤がホルダ114ならびに吐出管116を通って吐出され、プリント配線板12の接着剤塗布面56に塗布される。接着剤は、例えば、スポット状に塗布される。 【0017】塗布ヘッド16Aは、Z軸スライド90に相対回転可能かつ軸方向に相対移動不能に設けられている。前記ヘッド回転装置82は、ヘッド回転用モータ140を駆動源とし、その回転が、プーリ142,ベルト144(図4参照),小径歯車146(図3参照),大径歯車148(図3,図5参照)を介して塗布ヘッド16Aに伝達され、垂直軸線まわりに回転させられる。塗布ヘッド16Aは、例えば、1個の吐出ノズル110に吐出管116が2個設けられる場合があり、その場合に塗布ヘッド16Aが回転させられることにより、2個の吐出管116の並びの方向が変えられる。 【0018】接着剤塗布ユニット18にはまた、図3に示すように、プリント配線板12に設けられた複数の基準マーク(図示省略)を読み取る撮像装置としての基準マークカメラ160が設けられている。基準マークカメラ160は、本実施形態においては、CCDカメラによって構成されるとともに、面撮像装置とされており、X軸スライド64の塗布ヘッド16A,16B,16Cに隣接する位置に設けられている。また、本実施形態においては、白黒のカメラとされている。基準マークカメラ160と共に照明装置162が設けられ、被写体を照明するようにされている。基準マークカメラ160による基準マークの撮像は、プリント配線板12への接着剤の塗布開始前に行われ、撮像データに基づいて接着剤塗布面56に設定された複数の被塗布位置のX軸,Y軸方向の各位置ずれが求められ、接着剤の塗布が精度良く行われるようにされる。 【0019】前記Y軸スライド40の一対の支持壁52,54のうち、一方の支持壁52の外側面には、図6および図7に示すように、捨打ち装置180が設けられている。図6においては、支持壁52の図示は省略されている。捨打ち装置180は、捨打ちべルト182,周回駆動装置184および除去装置186を含む。捨打ちべルト182は、無限軌道状をなし、その両縁に沿ってそれぞれ、複数の送り穴188が等間隔に設けられており、それら送り穴188において、回転巻掛体たる駆動スプロケット190,従動スプロケット192の歯194に係合させられ、スプロケット190,192に巻き掛けられている。 【0020】駆動スプロケット190,従動スプロケット192はそれぞれ、支持壁52に設けられたブラケット196,197(図7参照)により、Y軸方向に平行な軸線まわりに回転可能に支持されている。駆動スプロケット190は、駆動源たるベルト周回用モータ198の出力軸200に相対回転不能に取り付けられており、駆動スプロケット190がべルト周回用モータ198によって回転させられることにより、捨打ちべルト182が周回させられる。本実施形態においては、ベルト周回用モータ198,駆動スプロケット190,従動スプロケット192等が周回駆動装置184を構成している。ベルト周回用モータ198は、本実施形態においてはステップモータにより構成されている。ステップモータは、回転角度の精度の良い制御が可能なモータである。捨打ちべルト182は幅方向がY軸方向に平行になり、長手方向がX軸方向に平行な姿勢で設けられ、スプロケット190,192の回転によりX軸方向に周回させられる。 【0021】捨打ちベルト182は、可撓性を有する材料の一種であるゴムにより作られるとともに、その外側面204と内側面206とにそれぞれ、合成樹脂の一種であり、摩擦係数が低く、接着剤が付着し難く、接着剤に対して化学的に安定した性質を有するポリテトラフルオルエチレンがコーティングされ、外側面204が捨打ち面を構成している。捨打ち面がポリテトラフルオルエチレンにより形成されているのである。以後、外側面204を捨打ち面204と称する。捨打ち面204は平滑な面であり、本実施形態においては白色とされている。 【0022】捨打ちべルト182の捨打ち面204とは反対側の内側面206は、バックアップ部材たる支持台210により支持されている。支持台210は一平面状の支持面212を有し、前記支持壁52に、支持面212が上向きかつ水平となる姿勢で設けられており、内側面206を下方から水平に支持している。捨打ち面204のうち、駆動スプロケット190と従動スプロケット192との間の部分であって、上側に位置する部分が支持台210により支持されているのである。支持面212は、捨打ちべルト182より大きい幅を有し、ポリテトラフルオルエチレンがコーティングされて摩擦係数の低い低摩擦面とされている。 【0023】除去装置186は、捨打ち面204に捨打ちされた接着剤をロールテープ220により拭い去るものとされている。ロールテープ220は、拭いシートの一種である長手形状の拭いテープがリール224にロール状に巻かれたものであり、本実施形態においては、多孔質材の一種である紙製とされている。拭いテープは、布製としてもよい。リール224は、軸部225と、軸部225から半径方向外向きに延び出させられた1対の円板状の側壁部228とを有する。1対の側壁部228は、図7に示すように、軸部225の軸方向に距離を隔てて設けられ、軸部225に拭いテープが巻き付けられ、1対の側壁部228がロールテープ220の崩れを防止している。リール224は軸部225において、支持壁52に設けられたブラケット226(図7参照)により、前記駆動スプロケット190の回転軸線と平行な軸線まわりに回転可能に支持されており、ロールテープ220の引出部230は、テープ送り装置222により長手方向に送られる。 【0024】引出部230は、押付回転体の一種である押付けローラ232に下方から巻き掛けられるとともに方向が反転させられ、ロールテープ220の上方を通り、一対の送りローラ234,236の間に挟まれて回収装置238の収容箱240内に導かれている。 【0025】押付けローラ232は、捨打ちベルト182の上方であって、支持台210のべルト周回方向に平行な方向の一端であって、ロールテープ220に近い側の端部に対応する位置に設けられ、支持壁52に設けられたブラケット250(図7参照)により、駆動スプロケット190の回転軸線と平行な軸線まわりに回転可能に、かつ上下方向に移動可能に支持されている。押付けローラ232が相対回転不能に取り付けられた回転軸252が、ブラケット250に上下方向に設けられた長穴(図示省略)に回転可能かつ上下方向に相対移動可能に嵌合されているのである。押付けローラ232は、本実施形態においては、摩擦係数の高い材料の一種であるゴムにより作られ、その表面の摩擦係数が高くされている。押付けローラは、その表面のみが高摩擦係数材料の一種であるゴムにより作られ、高摩擦係数面が設けられたものとしてもよい。 【0026】前記押付けローラ232には、押付け装置260の押付け力が作用させられ、引出部230が捨打ちべルト182に弾性的に押し付けられている。捨打ちベルト182および引出部230に対して押付けローラ232とは反対側には支持台210があり、押付け装置260の押付け力は、支持台210により受けられ、捨打ちベルト182は水平な姿勢で引出部230が押し付けられる。押付け装置260は、本実施形態では、流体圧アクチュエータの一種である流体圧シリンダとしてのエアシリンダ266を含む。エアシリンダ266は、支持壁52に設けられたブラケット268により、駆動スプロケット190の回転軸線と平行な軸線まわりに回動可能に支持されるとともに、ピストンロッド270が押付けローラ232の回転軸252に相対回転可能に係合させられている。 【0027】エアシリンダ266は、本実施形態では、複動式とされており、図6に示すように、2つのエア室と加圧空気供給源274との間に設けられた電磁方向切換弁276の切換えにより、2つのエア室は、加圧空気供給源274と大気とに選択的に連通させられ、ピストンロッド270が伸縮させられる。それにより、押付けローラ232が捨打ちベルト182に接近,離間させられ、捨打ちべルト182との間に挟まれた引出部230が捨打ち面204に弾性的に押し付けられて、接着剤を拭き取る拭取圧が与えられ、あるいは捨打ちべルト182から離間させられる。 【0028】エアシリンダ266の2つのエア室のうち、エアの供給によりピストンロッド270がシリンダハウジング内に引っ込まされ、押付けローラ232が捨打ちベルト182に接近させられる側のエア室と電磁方向切換弁276との間には、圧力調節弁278が設けられ、エア室に供給される加圧空気の気圧が調節されるようにされている。圧力調整弁278の操作による気圧の調節は、本実施形態では、オペレータにより行われる。それにより、引出部230を捨打ち面204に押し付ける押付け力が任意に調節され、引出部230と捨打ち面204との間の摩擦力ないし接着剤の拭き取り圧力が調節される。圧力調節弁278は、圧力調節弁装置であって、押付け力調節装置ないし圧力調節装置を構成している。 【0029】前記一対の送りローラ234,236は、支持壁52に設けられたブラケット290(図7参照)により、前記駆動スプロケット190の回転軸線と平行な軸線まわりに回転可能に支持されている。送りローラ234,236は、ブラケット290により回転可能に支持された回転軸292,294に相対回転不能に取り付けられている。送りローラ236は回転軸294を介してブラケット290により、送りローラ234に接近,離間可能に支持されるとともに、付勢装置の一種である弾性部材としての引張ばね296により、送りローラ234に接近する向きに付勢されており、送りローラ234との間に引出部230を弾性的に挟んでいる。なお、送りローラ236の表面には、摩擦係数が低い材料の一種であるポリテトラフルオルエチレンがコーティングされ、低摩擦係数面とされている。 【0030】前記テープ送り装置222は、前記押付けローラ232を回転駆動するローラ回転駆動装置300を含む。ローラ回転駆動装置300は、前記ベルト周回用モータ198を駆動源としている。本実施形態においては、テープ送り装置222と周回駆動装置184とは、駆動源を共有しているのである。ベルト周回用モータ198の前記出力軸200には、図7に示すように、タイミングプーリ302が相対回転不能に取り付けられるとともに、そのタイミングプーリ302と、前記押付けローラ232の回転軸252に相対回転不能に取り付けられたタイミングプーリ304とにタイミングベルト306が巻き掛けられており、これらタイミングプーリ302,304およびタイミングべルト306を含む回転伝達装置により、べルト周回用モータ198の回転が押付けローラ232に伝達される。本実施形態においては、ベルト周回用モータ198,タイミングプーリ302,304,タイミングベルト306がローラ回転駆動装置300を構成している。 【0031】タイミングプーリ304には、別のタイミングプーリ312が一体に設けられており、タイミングプーリ312と、前記送りローラ234を支持する回転軸292に相対回転不能に取り付けられたタイミングプーリ314との間にタイミングべルト316が巻き掛けられ、これらによって構成される回転伝達装置により、ベルト周回用モータ198の回転が送りローラ234に伝達され、送りローラ234が押付けローラ232と同時に同方向に回転させられる。なお、送りローラ234の直径は、図示には現れない程度であるが、押付けローラ232の直径よりやや大きくされている。本実施形態においては、支持壁52が捨打ち装置180の装置本体を構成している。駆動スプロケット190等を支持するブラケット196等も支持壁52と共に装置本体を構成していると考えてもよい。なお、上記タイミングプーリ302等は、回転体の一種であり。タイミングべルトは、回転体に巻き掛けられる巻掛体の一種である。 【0032】ロールテープ220の引出部230の送り経路の途中であって、リール224に隣接する部分には、拭いシートが残り少ないことを検出する拭いシート残量少検出装置としてのテープエンド検出装置330が設けられている。テープエンド検出装置330は、支持壁52に取り付けられている。テープエンド検出装置330は、本実施形態においては、反射型の光電センサを備え、受光部の受光量の基づいてテープエンドを検出するようにされている。したがって、ロールテープ220は、終端部と、終端部より始端部側の部分とでは光学的性質が異ならされ、例えば、終端部は黒色に着色され、終端部より始端部側の部分は白色とされている。 【0033】光電センサは発光部および受光部を備え、発光部から引出部230に向かって光が照射され、引出部230からの反射光が受光部により受光されるが、ロールテープ220の残量が多く、引出部230が白色である状態では受光部の受光量が多いのに対し、残量が少なくなり、黒色の終端部がリール224から引き出され、テープエンド検出装置330に至れば、反射光量が少なく、受光部の受光量が減少する。したがって、受光量が設定値と比較され、設定値以下になれば、引出部230の黒色であって終端部が検出される状態となり、ロールテープ220の残量が少なくなったことがわかる。 【0034】本接着剤塗布装置は、図8に示す制御装置350により制御される。制御装置350はコンピュータ352を主体とするものであり、コンピュータ352は、PU354,ROM356,RAM358,入力ポート360および出力ポート362がバスラインにより接続されたものである。入力ポート360には、前記テープエンド検出装置330,基準マークカメラ160により撮像された画像のデータを解析する画像処理コンピュータ368を始め、種々の検出器やコンピュータが接続されている。出力ポート362には、それぞれ駆動回路370を介して、Y軸スライド移動用モータ42等、各種アクチュエータが接続されている。モータ42,66,94,140は、本実施形態ではサーボモータにより構成されている。サーボモータは回転角度の精度の良い制御が可能なモータであり、サーボモータに代えてステップモータを用いてもよい。これらモータ42等の回転角度は、モータ42について代表的に示すように、回転角度検出装置の一種であるエンコーダ380により検出される。 【0035】出力ポート362にはまた、駆動回路370を介して報知装置390および表示装置392が接続されている。報知装置390は、例えば、ブザーの鳴動等により警報を発し、報知を行うように構成されており、表示装置392は表示画面を備え、文字,図形等の画像により報知を行うように構成されている。表示装置392も報知装置の一種であると考えられる。報知装置390は、音声により報知を行う装置としてもよい。また、RAM358には、図示を省略するメインルーチン,捨打ちベルト182に捨打ちを行うためのプログラム,プリント配線板12に接着剤を塗布するためのプログラム等、種々のプログラムやデータ等が記憶されている。 【0036】次に作動を説明する。接着剤塗布装置においては、プリント配線板12への接着剤の塗布に先立って、捨打ちべルト182への接着剤の捨打ちが行われる。捨打ちは、接着剤の本来の塗布、すなわちプリント配線板12に電子部品を装着するために行う接着剤塗布面56の複数の被装着位置への接着剤の塗布以外に、接着剤塗布ユニット18が行う接着剤の吐出であり、ここでは予備打ちおよび試し打ちを含み、捨打ちは、接着剤塗布面56以外の面である捨打ちべルト182の捨打ち面204に行われる。予備打ちは、シリンジ112内の吐出ノズル110近傍や吐出ノズル110内の接着剤が硬化した場合に、その硬化した接着剤を取り除いて吐出が正常に行われるようにするための捨打ちであり、試し打ちとは、吐出が正常に行われる状態において接着剤の吐出状態、例えば、吐出量を計測し、塗布が正常に行われるように吐出条件を設定するために行われる捨打ちである。 【0037】予備打ちおよび試し打ちは、例えば、特公平5−65229号公報に記載されているように既に知られており、簡単に説明する。予備打ちは、例えば、複数枚のプリント配線板12への一連の接着剤の塗布作業の開始に先立って行われ、あるいは接着剤の塗布作業の開始後であっても、設定時間以上、塗布が行われなかった場合に行われる。試し打ちは、予め設定された時期、例えば、プリント配線板1枚毎に行われ、あるいは設定された枚数毎に行われる。また、予備打ちと共に行われることが多い。 【0038】捨打ちは、3つの塗布ヘッド16A,16B,16Cのそれぞれについて行われる。捨打ちを行う際には、捨打ち装置180はY軸スライド40の移動により、捨打ちべルト182と塗布ヘッド16A,16B,16Cとの位置がY軸方向において一致する位置へ移動させられる。その状態で塗布ヘッド16A,16B,16Cがヘッド移動装置84によりX軸方向に移動させられて捨打ちが行われる。 【0039】塗布ヘッド16Aによる捨打ちを代表的に説明する。予備打ちと捨打ちとが共に行われる場合、まず、予備打ちが行われる。塗布ヘッド16Aがヘッド移動装置84により捨打ち面204上に移動させられ、接着剤を捨打ちする。捨打ちは、捨打ち面204の上を向いた部分であり、ロールテープ220の引出部230から外れた部分であって、支持台210により下方から支持されて水平とされ、塗布ヘッド16A,16B,16Cによる捨打ちが可能な面である捨打ち可能面ないし捨打ち実行面に行われる。捨打ち可能面が位置し、捨打ちが可能な領域を捨打ち可能領域と称する。捨打ち時には、塗布ヘッド16Aと捨打ちベルト182とが予め設定された捨打ちプログラムに従って相対移動させられ、捨打ち可能面に設定された複数の捨打ち位置に順次、接着剤が捨打ちされる。捨打ち面204に複数の捨打ち位置が、X軸方向に平行に1列に設定されているのであれば、塗布ヘッド16AがX軸方向に移動させられて捨打ちを行い、X軸方向およびY軸方向においてそれぞれ複数ずつ設定されているのであれば、Y軸方向に1列、捨打ちが行われた後、列が変えられて、X軸方向において隣接する列について捨打ちが行われる。1回捨打ちが行われる毎に捨打ちべルト182がY軸方向に移動させられ、捨打ちが行われた位置に対してY軸方向に隣接する捨打ち位置に捨打ちが行われ、Y軸方向に平行な1列に捨打ちが行われたならば、塗布ヘッド16AがX軸方向に移動させられ、X軸方向において隣接する列に捨打ちが行われるのである。 【0040】予備打ちが設定回数行われたならば、試し打ちが行われる。試し打ちも、塗布ヘッド16Aによる接着剤の吐出および塗布ヘッド16Aと捨打ちべルト182との相対移動により、設定回数、行われる。試し打ちが行われる場合、1回、接着剤が試し打ちされる毎に、X軸,Y軸スライド64,40の移動により基準マークカメラ160が試し打ちされた接着剤の上方へ移動させられて接着剤を撮像する。本実施形態において捨打ちべルト182の捨打ち面204は白色とされており、赤色に着色された接着剤との輝度の差が大きく、接着剤と捨打ち面204とについてコントラストの大きい像が得られ、接着剤の像が精度良く得られる。 【0041】試し打ちが設定回数行われたならば、撮像により得られた複数の接着剤の像データに基づいて接着剤の吐出状態、例えば、吐出量が検出される。吐出量は、例えば、捨打ちされた接着剤の平面視の外形面積により取得され、複数の試し打ちによる接着剤の各吐出量の平均値が求められるとともに、基準となる吐出量と比較され、吐出量が基準量となるように塗布条件が修正される。例えば、シリンジ112への加圧空気の供給時間が修正されるのである。この基準量は、ある程度幅をもって設定されている。なお、詳細な説明は省略するが、試し打ちされた複数の接着剤の像に基づいて吐出管116の位置ずれを求め、プリント配線板12への接着剤の塗布時に修正されるようにしてもよい。 【0042】塗布ヘッド16Aについて予定された一連の捨打ちが終了し、塗布量の検出が終了すれば、捨打ち面204に捨打ちされた接着剤が直ちに除去される。ここにおいて一連の捨打ちは、予備打ちのみあるいは試し打ちのみが行われる場合には、予め設定された回数の予備打ちあるいは試し打ちの実行が一連の捨打ちであり、予備打ちおよび捨打ちの両方が行われる場合には、それらの実行が一連の捨打ちである。いずれにしても接着剤の除去を行う際には、捨打ちべルト182が周回させられるとともに、ロールテープ220の引出部230が送られ、捨打ちにより捨打ち面204に付着した接着剤が引出部230により拭い取られる。 【0043】捨打ち面204に捨打ちされた接着剤の除去時には、べルト周回用モータ198が起動され、スプロケット190,192が、捨打ちベルト182を、捨打ち面204の接着剤が捨打ちされた部分が引出部230に向かう向きに周回させる方向であって、図6においては時計方向に回転させられる。前記支持台210の支持面212にはポリテトラフルオルエチレンがコーティングされており、捨打ちべルト182と支持面212との間の摩擦係数は低く、捨打ちベルト182は支持面212により支持されつつスムーズに送られる。 【0044】捨打ちべルト182は、捨打ち面204の捨打ち可能領域に位置する部分のうち、接着剤が捨打ちされた部分の全部が捨打ち可能領域から退避させられるのに十分な長さ、送られる。一連の捨打ちの数,捨打ち位置等は予め設定されており、それらに基づいて捨打ち面204の捨打ちが行われた部分の、捨打ちべルト182の周回方向における長さが求められ、その長さ分、捨打ちべルト182が周回させられるように、べルト周回用モータ198の駆動量が設定されるのである。捨打ちべルト182は、スプロケット190,192に巻き掛けられ、その回転により送られるため、滑りなく確実に周回させられ、予め設定された長さ、無駄なく送られる。なお、捨打ちは、捨打ち面204の捨打ち可能領域に位置する部分のうち、接着剤を除去する際のべルト周回方向において下流側の端から行われ、捨打ち面204の捨打ち可能領域に位置する部分の一部にのみ接着剤が捨打ちされていても、その捨打ちが行われた部分から引出部230に至り、接着剤が拭い取られるようにされる。 【0045】周回駆動装置184とテープ送り装置222とは駆動源を共有しており、捨打ちべルト182が周回させられるのと同時に、ロールテープ220の引出部230が長手方向に送られる。ベルト周回用モータ198が作動させられることにより、その回転がタイミングプーリ302,304およびタイミングベルト306によって押付けローラ232に伝達されて押付けローラ232が回転させられ、さらに、タイミングプーリ312,314,タイミングべルト316によって送りローラ234に回転が伝達されて送りローラ234,236が回転させられて引出部230が長手方向に送られるのであり、捨打ち面204に捨打ちされた接着剤が引出部230の捨打ち面204に押し付けられた部分により拭い去られ、除去される。 【0046】押付けローラ232,送りローラ234はスプロケット190,192と同方向に回転させられ、引出部230の押付けローラ232よりリール224側の部分は、押付けローラ232によって捨打ち面204に押し付けられる部分に向かって送られ、捨打ち面204の接着剤が捨打ちされた部分の移動方向とは逆向きであって、その部分に向かう向きに移動させられる。押付けローラ232はゴムにより作られて表面の摩擦係数が高くされており、押付けローラ232と引出部230との間の摩擦係数は、ポリテトラフルオルエチレンがコーティングされた捨打ち面204と引出部230との間の摩擦係数より高く、引出部230は、送りローラ234,236の回転により送られるとともに、押付けローラ232の回転により確実に送られる。送りローラ234の直径は、押付けローラ232の直径よりやや大きくされているため、送りローラ234による送り長さの方が押付けローラ232よりやや大きく、引出部230は張った状態を保ち、たるむことなく長手方向に送られる。押付けローラ232は、押付け装置260の構成要素であるということもでき、テープ送り装置222の構成要素であるということもできる。 【0047】本実施形態においては、スプロケット190,192,押付けローラ232,送りローラ234,タイミングプーリ302,304,312,314の直径の設定により、引出部230の送り速度の方が捨打ちベルト182の周回速度より遅くされ、引出部230の送り長さ(送り速度)の方が捨打ちベルト182の周回長さ(周回速度)より短く(遅く)されている。両者の送り長さ(速度)の比率は、例えば、捨打ちされる接着剤の量に応じて設定される。捨打ちされた接着剤は、捨打ちべルト182の移動により、引出部230の押付けローラ232により捨打ち面204に押し付けられた部分に至れば、引出部230と捨打ち面204とに挟まれて押し潰されるとともに引出部230に沁み込み、捨打ち面204から拭い取られる。したがって、予備打ちも試し打ちも含めて、1回の接着剤の吐出による捨打ちの量が多いほど、接着剤の拭い取りに要する引出部230の長さが長く、捨打ち量が最大でも接着剤を拭い取るのに十分な長さ、引出部230が送られるように上記比率が設定されるのであり、その比率の設定によっては、引出部230の送り長さが捨打ちべルト182の周回長さより長くなることもあり、短くなることもあり、同じになることもある。 【0048】このように引出部230が長手方向に送られ、捨打ちべルト182が周回させられるとき、引出部230の押付けローラ232によって捨打ち面204に押し付けられた部分は、捨打ち面204とは逆向きに移動しつつ、捨打ち面204に付着した接着剤を拭い取り、押付けローラ232により送り方向が反転させられて捨打ち面204の接着剤が拭い取られた部分から離れる。そのため、引出部230の接着剤を拭い取った部分が、捨打ち面204の接着剤が拭い取られた部分と相対することがなく、両者が接触して、捨打ち面240の接着剤が除去されてきれいになった部分が汚れる恐れがない。捨打ち面204の引出部230が押し付けられた部分は支持台210によって下方から支持されており、引出部230は捨打ち面204に付着した接着剤を安定して拭い取ることができる。また、引出部230の送り長さの方が捨打ちべルト182の周回長さより短くても、捨打ち面204に捨打ちされた接着剤は、引出部230の捨打ち面204との接触部ないし押付部に至れば、その接触部により、捨打ち面204に付着したまま捨打ち面204と共に移動することを阻止され、確実に拭い取られる。引出部230を捨打ち面204に押し付ける押付け装置260の押付け力は、上記のように引出部230が接着剤を捨打ち面204から拭い取るのに十分であって、引出部230の送りおよび捨打ちべルト182の周回を妨げることがない大きさに調節されている。捨打ち面204にはポリテトラフルオルエチレンがコーティングされており、平滑な面であり、捨打ち面204に接着剤がにじみ難く、付着し難く、接着剤は引出部230により完全に除去される。捨打ち面204に捨打ちされた接着剤が基準マークカメラ160により撮像されるとき、撮像に光学的に影響を及ぼすことがない程度に除去されるのである。このように接着剤を拭い取った引出部230であって、ロールテープ220の使用済みの部分は、送りローラ234,236により収容箱240に送られて収容され、回収される。送りローラ236には、ロールテープ220の使用済み部分の接着剤が付着した面が接触させられるが、送りローラ236の表面にはポリテトラフルオルエチレンがコーティングされて接着剤が付着し難くされており、使用済み部分は送りローラ236に貼り付くことなく、収容箱240に送られる。 【0049】収容箱240がロールテープ220の使用済みの部分でいっぱいになれば、例えば、収容箱240が空の収容箱240と交換される。あるいは収容箱240内に収容されたロールテープ220の使用済み部分を収容箱240から取り出して収容箱240を空にしてもよい。この際、ロールテープ220に残りがあれば、1対の送りローラ234,236より収容箱240の部分において切断して収容箱240から取り出し、あるいは収容箱240を交換する。 【0050】塗布ヘッド16Aによる一連の捨打ちが終了する前に捨打ち面204の捨打ち可能領域に位置する部分が接着剤で一杯になれば、直ちに接着剤が除去される。捨打ち位置,捨打ち面204の捨打ち可能領域に位置する部分であって、捨打ちが行われる部分の面積等に基づいて捨打ち総数が設定され、一連の捨打ちが行われるとき、コンピュータ352においては、その回数がカウントされる。捨打ち可能面に行われる捨打ちの回数が数えられるのであり、捨打ち総数が設定回数に達すれば、捨打ちが中断され、周回駆動装置184により捨打ちべルト182が周回させられるとともに引出部230が送られ、捨打ち面204の接着剤が捨打ちされた部分が捨打ち可能領域から退避させられつつ、接着が除去されるとともに、接着剤が捨打ちされていない部分が捨打ち可能領域へ移動させられて捨打ち可能面とされ、残りの捨打ちが行われる。 【0051】このように無限軌道状の捨打ちベルト182に接着剤を捨打ちしては除去装置186によって自動で除去することにより、作業者の手間を要することなく、捨打ちベルト182を再度、捨打ち可能な状態とし、繰り返し捨打ちに使うことができる。捨打ち面204には、ポリテトラフルオルエチレンがコーティングされていて耐久性が高く、繰り返し捨打ちを行うことができる。 【0052】テープエンド検出装置330によりロールテープ220の終端部が検出されれば、報知装置390および表示装置392により、ロールテープ220が残り少なく、補充の時期にあることがオペレータに報知される。報知装置390は、ブザーの鳴動等、音により報知し、表示装置392は、表示画面への上方の表示により報知し、オペレータはこれらの報知に従ってロールテープ220を補充する。空のリール224をブラケット226から外し、ロールテープ220を保持する新しいリール224をブラケット226にセットするのである。この際、先にセットされたロールテープ220の終端部に、新しいロールテープ220の始端部を接続してもよく、あるいは先にセットされたロールテープ220の残りの部分を除去装置184から外し、新しいロールテープ220をセットしてもよい。ブラケット226に新たに支持させたリール224のロールテープ220の引出部230を押付けローラ232に巻き掛けるとともに、1対の送りローラ234,236に挟ませるのである。この際、押付けローラ232をエアシリンダ226によって捨打ちベルト182から離間させることにより、作業者は引出部230の巻掛け作業を容易に行うことができる。巻掛け後、押付けローラ232をエアシリンダ226によって捨打ちべルト182に接近させ、引出部230を捨打ち面204に押し付ける。ロールテープ220の補充時のみならず、最初にセットする場合も同様である。ロールテープ220の補充時に、収容箱240がロールテープ220の使用済みの部分で一杯であれば、前述のように、それを捨て、あるいは収容箱240を交換すればよい。テープエンド検出装置330は、拭いシート補充時期検出装置であるとも考えられる。なお、本実施形態においては、ロールテープ220の残りが少ないことは、それが検出され、補充の必要が報知されたときに行われている接着剤の除去が完了するのに十分な余裕を残して検出されるようにされる。本実施形態においては、ロールテープ220の終端部の黒色に着色される位置が、ロールテープ220の残りが少ないことが余裕をもって検出されるように設定されるのである。そのため、接着剤の除去が中断されることがなく、除去後にロールテープ220が補充される。 【0053】上記実施形態において押付け装置260は、エアシリンダ266を含む装置とされていたが、ばね部材により構成してもよい。その実施形態を図9に基づいて説明する。なお、上記実施形態の構成要素と同じ作用を為す構成要素には、同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。 【0054】本実施形態において押付け装置404は、付勢装置の一種である弾性部材たるばね部材としての引張コイルスプリング402を含み、一端が支持壁52に設けられたブラケット400により支持され、押付けローラ232を下方へ付勢している。そのため、押付けローラ232は、引張コイルスプリング402の付勢力によりロールテープ220の引出部230を捨打ち面204に押し付け、捨打ちベルト182の周回時および引出部230の送り時に、引出部230は捨打ち面204から接着剤を拭い去る。 【0055】引張コイルスプリング402の予荷重を予荷重調節装置により調節し、引出部230を捨打ち面204に押し付ける押付け力を調節するようにしてもよい。 【0056】上記各実施形態において、ロールテープ220からの引出部230は、押付けローラ232および一対の送りローラ234,236の回転により送られるようにされていたが、テープ送りベルトの移動によって送るようにしてもよい。その実施形態を図10および図11に基づいて説明する。なお、図1ないし図8に示す実施形態の構成要素と同じ作用を為す構成要素には、同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。 【0057】本実施形態の捨打ち装置450の除去装置451のテープ送り装置452は、無限軌道状の巻掛体の一種であるテープ送りベルト454と、複数、本実施形態では3個の回転体の一種であるプーリ456,458,460とを含む。テープ送りべルト454はタイミングべルトとされ、3個のプーリ456,458,460のうちの2個であるプーリ456,458はタイミングプーリとされ、テープ送りべルト454が巻き掛けられている。 【0058】これらプーリ456,458,460はそれぞれ、前記押付けローラ232および1対の送りローラ234,236と同様にブラケット250,290によって回転可能に支持されており、テープ送りべルト454が巻き掛けられた2個のプーリ456,458の一方であるプーリ456は、捨打ちベルト182の捨打ち面204の上側に上下方向に移動可能に配設されている。テープ送りべルト454は、本実施形態においては、高摩擦係数材料の一種であるゴムにより作られており、表面にポリテトラフルオルエチレンがコーティングされた捨打ちべルト182より摩擦係数が大きくされている。ロールテープ220の引出部230は、テープ送りベルト454の外側に、下方から巻き掛けられ、上向きの面に沿って巻き掛けられるとともに、テープ送りベルト454を介してプーリ458,460の間に弾性的に挟まれて、テープ送りべルト454の外面に密着させられている。また、プーリ456は、前記押付けローラ232と同様に、ロールテープ220から引き出された引出部230を間に挟んで、押付け装置260によって捨打ちべルト182に押し付けられており、タイミングプーリ302,304およびタイミングベルト306によりべルト周回用モータ198の回転が伝達される。プーリ458,460は送りプーリであり、プーリ456は、押付回転体の一種である押付けプーリであって、送りプーリである。なお、図10においては、引出部230がテープ送りべルト454に巻き掛けられていることを明らかにするために、引出部230はテープ送りベルト454から離れた状態で図示されているが、実際には引出部230はテープ送りべルト454の上向きの面に密着させられている。 【0059】ベルト周回用モータ198が起動されれば、捨打ちべルト182が周回させられるとともに、タイミングプーリ302,304およびタイミングベルト306により伝達される回転によってプーリ456が回転させられ、テープ送りベルト454が周回させられるとともに、プーリ458,460が回転させられ、引出部230が長手方向に送られつつ、捨打ちべルト182に付着した接着剤を拭い取る。引出部230はテープ送りべルト454に巻き掛けられて支持されており、テープ送りべルト454の移動により確実に送られる。また、テープ送りべルト454の摩擦係数は捨打ち面204の摩擦係数より大きくされており、テープ送りべルト454と引出部230との間の摩擦力は、引出部230と捨打ちべルト182の捨打ち面204との間の摩擦力より大きく、テープ送りべルト454の移動に伴って引出部230がより確実に送られる。本実施形態においては、べルト周回用モータ198,タイミングプーリ302,304,タイミングベルト306,プーリ456,458がテープ送りべルト周回駆動装置を構成している。 【0060】なお、上記各実施形態においてべルト周回用モータ198はステップモータとされていたが、直流モータとしてもよく、交流モータしてもよい。モータを設定時間作動させ、捨打ちべルトを設定長さ周回させるのである。あるいはサーボモータとしてもよい。 【0061】また、長手形状の拭いテープは、リールに限らず、軸に巻き付けてロールテープとしてもよい。 【0062】さらに、押付けローラ232,送りローラ234,プーリ456,458等に回転を伝達する回転伝達装置を構成する回転体は、タイミングプーリに限らず、その他のプーリ、例えば、Vプーリ,平プーリ,スプロケットとしてもよい。また、回転体に巻き掛けられる巻掛体は、回転対に応じたものとされ、例えば、Vベルト,平ベルト,チェーンとされる。 【0063】また、上記各実施形態において押付け装置は、拭いシートを捨打ちべルトに押し付ける装置とされていたが、捨打ちべルトを拭いシートに押し付ける装置としてもよい。 【0064】さらに、捨打ちベルトは、ステンレススチール製のベルトとしてもよい。この場合、ベルトの捨打ち面を形成する面には、なし地処理を施し、無光沢とすることが望ましい。無光沢とすれば、捨打ちされた高粘性流体の撮像時に照射された光が全反射されることがなく、反射光量が過剰になって高粘性流体の撮像を妨げることが回避される。 【0065】また、捨打ちべルトは、全部を合成樹脂製としてもよい。その場合、捨打ちべルト全体をポリテトラフルオルエチレン等、捨打ちされるものに対して化学的に安定し、物質が付着し難い合成樹脂により作ってもよく、あるいはその他の合成樹脂により作って、少なくとも捨打ち面にポリテトラフルオルエチレン等をコーティングして高粘性流体の拭い取りが容易に行われるとともに、高い耐久性が得られるようにしてもよい。 【0066】さらに、捨打ち面は、ポリテトラフルオルエチレンに限らず、ポリトリフルオルクロルエチレン,フッ化ビニル,フッ化ビニリデン,ジクロルジフルオルエチレン等のフッ素樹脂や、フッ素樹脂以外に、有機溶剤等、捨打ち面に捨打ちされるものに対して化学的に安定した材料により形成してもよい。 【0067】また、周回駆動装置とテープ送り装置とはそれぞれ、専用の駆動源を有するものとしてもよい。駆動源を別々にすれば、捨打ちべルトの周回速度と拭いテープの送り速度とをそれぞれ、任意の大きさに設定し、両者の比率を任意に設定することが可能であり、例えば、捨打ち量に応じて、捨打ちベルトの周回速度および拭いテープの送り速度を調節する。捨打ち量が多いほど、拭いテープの送り速度の捨打ちべルトの周回速度に対する比を大きくし、捨打ち量に対して拭い取りに用いられる拭いテープの長さを長くし、高粘性流体が十分に拭い取られるようにするのである。周回駆動装置とテープ送り装置とが駆動源を共有する場合でも、例えば、変速機を設ければ、周回速度と送り速度との比を複数種類に変えることができるが、種類が限られるのに対し、駆動源を専用とすれば、速度比の設定が容易である。 【0068】さらに、ロールテープ220が補充時期にあることは、ランプの点灯,点滅等により報知するようにしてもよく、音による報知、画像による報知等の少なくとも一つによって報知するようにしてもよい。 【0069】また、ロールテープ220のテープエンドを検出するテープエンド検出装置を構成する光電センサは、透過型の光電センサとしてもよい。引出部230を間に挟んだ両側にそれぞれ発光部と受光部とを互いに対向させて設けるのであり、ロールテープ220の白色の部分が通過する際には受光量が多いのに対し、例えば、黒色に着色された終端部が至れば、受光部の受光が遮られて受光量が減少することによりロールテープ220の残りが少なくなったことがわかる。あるいはリール224においてテープエンドが検出されるようにしてもよい。例えば、リール224を構成する1対の側壁部228の軸部225の近傍部にそれぞれ、軸部225の軸線に平行であって、同心に貫通する貫通穴を形成し、リール224の外側であって、一方の貫通穴側に透過型の光電センサの発光部を、他方の貫通穴側に受光部を、それぞれ貫通穴と同心であって、互いに同心に設ける。ロールテープ220の残量が多く、貫通穴がロールテープ220によって塞がれている間は、受光部の受光が妨げられるが、ロールテープ220が減少し、貫通穴がロールテープ220により覆われなくなれば、発光部から発せられる光が1対の側壁部の各貫通穴を通って受光部により受光され、ロールテープ220の残量が少ないことがわかる。 【0070】さらに、高粘性流体を撮像する撮像装置は、カラーの撮像装置としてもよい。 【0071】また、上記各実施形態において接着剤塗布装置は、シリンジに収容された接着剤を加圧空気の供給により吐出ノズルから吐出する装置とされていたが、その他に、例えば、高粘性流体塗布装置は、まだ、未公開であるが、本出願人に係る特願2001−1983の明細書に記載されているように、スクリュを含むポンプによって吐出ノズルから高粘性流体を吐出する装置としてもよい。 【0072】さらに、高粘性流体塗布装置は、高粘性流体を、スポット状に限らず、その他の形状、例えば、帯状に塗布するようにしてもよい。その場合、予備打ちはスポット状に行い、試し打ちは帯状に行ってもよく、共に帯状に行ってもよい。 【0073】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000237271 【氏名又は名称】富士機械製造株式会社 【住所又は居所】愛知県知立市山町茶碓山19番地
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| 【出願日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079669 【弁理士】 【氏名又は名称】神戸 典和
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| 【公開番号】 |
特開2003−80143(P2003−80143A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月18日(2003.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−272237(P2001−272237) |
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