| 【発明の名称】 |
液体吐出制御用手動スイッチ装置および液体吐出システム |
| 【発明者】 |
【氏名】生島 和正 【住所又は居所】東京都三鷹市下連雀8−7−4 武蔵エンジニアリング株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】大きさや形状の異なる液体貯留容器に対して、確実に固定できる液体吐出制御用手動スイッチ装置および液体吐出システムを提案すること。
【解決手段】液体を収容する筒状の胴部と、その胴部に連通する内筒およびその内筒を取り囲み、かつ筒状の胴部よりも小さい外径を有する外筒から構成されるノズル取付部とを具える液体貯留容器に取り付けられて使用され、ノズルから吐出される液体に関連する種々のパラメータを制御する手動スイッチ装置であって、外筒の外周部に着脱可能に取り付けられるスイッチホルダーと、そのスイッチホルダーに装着されるスイッチ本体とから構成されていることを特徴とする手動スイッチ装置およびその手動スイッチを具える液体吐出システム。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液体を収容する筒状の胴部と、その胴部に連通する内筒およびその内筒を取り囲み、かつ前記胴部よりも小さい外径を有する外筒から構成されるノズル取付部とを具える液体貯留容器に取り付けられて使用され、ノズルから吐出される液体に関連する種々のパラメータを制御する手動スイッチ装置であって、前記外筒の外周部に着脱可能に取り付けられるスイッチホルダーと、そのスイッチホルダーに固定されるスイッチ本体とから構成されていることを特徴とする液体吐出制御用手動スイッチ装置。 【請求項2】 前記スイッチホルダーは、前記液体貯留容器の胴部と外筒との境界部分をなす段部に当接されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出制御用手動スイッチ装置。 【請求項3】 前記スイッチホルダーは、前記液体貯留容器の外筒が挿通できるような挿通孔を有し、かつその挿通孔の内壁の少なくとも一部が、前記外筒の外周部の少なくとも一部に当接されるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出制御用手動スイッチ装置。 【請求項4】 前記スイッチホルダーは、前記液体貯留容器の外筒が挿通できるような挿通孔を有し、かつその挿通孔の内壁の少なくとも一部が、前記外筒の外周部の少なくとも一部に当接されるように取り付けられる容器ホールド部と、前記スイッチ本体が固定されているスイッチホールド部とから構成されていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出制御用手動スイッチ装置。 【請求項5】 前記スイッチホルダーは、前記液体貯留容器の外筒が挿通できるような挿通孔を有し、かつその挿通孔の内壁の少なくとも一部が、前記外筒の外周部の少なくとも一部に当接されるように取り付けられる容器ホールド部と、その容器ホールド部から前記液体貯留容器の胴部の外周面の外側に沿って延設され、かつ前記スイッチ本体が固定されているスイッチホールド部とから構成されていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出制御用手動スイッチ装置。 【請求項6】 前記スイッチ本体を作動せしめるように、前記スイッチホールド部に対して回動可能に取り付けられた作動部材を有してなることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出制御用手動スイッチ装置。 【請求項7】 前記作動部材は、前記スイッチホールド部に固定されたヒンジに対して、前記スイッチを作動せしめるような第1の位置と、その第1の位置から所定の角度だけ離れた第2の位置との間で回動できるように取り付けられた押板と、その押板から前記胴部の外周面の外側に沿って延設されている操作板とから構成されていることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出制御用手動スイッチ装置。 【請求項8】 前記押板には、前記第2の位置を越えて回動しないように、ストッパーが設けられていることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出制御用手動スイッチ装置。 【請求項9】 前記スイッチホールド部と前記押板との間には、前記押板が前記第1の位置まで回動しないように、その回動角度を抑制するストッパーが着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出制御用手動スイッチ装置。 【請求項10】 前記容器ホールド部は、前記外筒の外径よりも小さい内径を有する挿通孔を有するとともに、その挿通孔の軸方向に沿ってワリが形成され、前記挿通孔内への前記外筒の挿入によって、前記ワリに隣接する容器ホールド部の内周面が前記軸方向から遠ざかるような方向に広げられ、かつ前記外筒の外周面の少なくとも一部に弾性復帰力によって当接されるように構成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の液体吐出制御用手動スイッチ装置。 【請求項11】 前記容器ホールド部には、その挿通孔の軸方向に垂直な方向にねじ穴が貫通して形成され、そのネジ穴には外側からボルトが螺入され、そのボルトの先端が挿通孔内に挿入される前記外筒の外周面の一部を、前記挿通孔の内周面の一部に押し付けて固定させるように構成されることを特徴とする請求項4または5に記載の液体吐出制御用手動スイッチ装置。 【請求項12】 前記容器ホールド部は、前記外筒の外周面の一部に接触するような凹曲面を有する一対の保持部材と、それらの保持部材間に配設された締付けボルトとを有し、その締付けボルトの一方向への回転により、一対の保持部材が互いに締付けられ、又はその締付けボルトの反対方向への回転により、一対の保持部材が互いに緩められることによって、前記スイッチホルダーの前記外筒への着脱が行われるように構成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の液体吐出制御用手動スイッチ装置。 【請求項13】 前記容器ホールド部は、前記外筒の外周面の一部に接触するような第1の凹曲面を有する第1の保持部材と、前記外筒の外周面の他の一部に接触するような第2の凹曲面を有し、かつ外筒の挿入方向に平行に設けた軸周りに回動可能に配設された第2の保持部材と、その第2の保持部材を第1の保持部材に向けて常時付勢するばね手段とを有し、そのばね手段の付勢力により、第2の保持部材の第2の凹曲面が、第1の保持部材の第1の凹曲面に対向するような位置まで回動することによって、前記容器ホールド部の前記外筒への着脱が行われるように構成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の液体吐出制御用手動スイッチ装置。 【請求項14】 液体が貯留されている筒状の液体貯留容器の一端をノズルに連通させ、一方、液体貯留容器の他端を所望の加圧エアを所望の時間だけ供給するように制御されるディスペンサーに連通させて構成した液体吐出システムにおいて、前記ディスペンサーに電気的接続され、かつ前記ノズルから吐出される液体に関連する種々のパラメータを制御する液体吐出制御用手動スイッチ装置を、前記液体貯留容器のノズル取付部に取り付けたことを特徴とする液体吐出システム。 【請求項15】 前記液体貯留容器は、液体を収容する筒状の胴部と、該胴部に連通する内筒および該内筒を取り囲み、かつ前記胴部よりも小さい外径を有する外筒から構成されるノズル取付部とから構成され、前記液体吐出制御用手動スイッチ装置は、前記外筒の外周部に固定されたスイッチホルダーと、そのスイッチホルダーに固定されるスイッチ本体とから構成されることを特徴とする請求項14に記載の液体吐出システム。 【請求項16】 前記スイッチホルダーは、前記液体貯留容器の胴部と外筒との境界部分をなす段部に当接されるように構成されていることを特徴とする請求項15に記載の液体吐出システム。 【請求項17】 前記スイッチホルダーは、前記液体貯留容器の外筒が挿通できるような挿通孔を有し、かつその挿通孔の内壁の少なくとも一部が、前記外筒の外周部の少なくとも一部に当接されるように構成されていることを特徴とする請求項15または16に記載の液体吐出システム。 【請求項18】 前記スイッチホルダーは、前記液体貯留容器の外筒が挿通できるような挿通孔を有し、かつその挿通孔の内壁の少なくとも一部が、前記外筒の外周部の少なくとも一部に当接されるように取り付けられる容器ホールド部と、前記スイッチ本体が固定されているスイッチホールド部とから構成されていることを特徴とする請求項17に記載の液体吐出システム。 【請求項19】 前記スイッチホルダーは、前記液体貯留容器の外筒が挿通できるような挿通孔を有し、かつその挿通孔の内壁の少なくとも一部が、前記外筒の外周部の少なくとも一部に当接されるように取り付けられる容器ホールド部と、その容器ホールド部から前記液体貯留容器の胴部の外周面の外側に沿って延設され、かつ前記スイッチ本体が固定されているスイッチホールド部とから構成されていることを特徴とする請求項17に記載の液体吐出システム。 【請求項20】 前記スイッチ本体を作動せしめるように、前記スイッチホールド部に対して回動可能に取り付けられた作動部材を有してなることを特徴とする請求項18に記載の液体吐出システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、液体貯留容器内に収容されている樹脂接着剤や導電性ペースト等の液体を吐出するときに使用する液体吐出制御用の手動スイッチ装置およびそれを用いた液体吐出システムに関する。 【0002】 【従来技術】従来の液体吐出システム10としては、例えば、図17に示すように、液体が貯留されている筒状の容器12(以下、「液体貯留容器」という)の一端にはノズル14を連通させ、他端には所望の圧力のエアを所望の時間だけ供給するディスペンサ15を、エアチュープ16とアダプタ20とを介して連通させるように構成され、ディスペンサー15から供給されるエアを制御するための吐出スイッチ22が電気コード25によってディスペンサ15に接続されているタイプのものがある。 【0003】このようなタイプの液体吐出システム10を使用するときには、図18に示すような液体貯留容器12を片手に持ち、ノズル14の吐出口を所望の吐出位置に配置させ、液体吐出スイッチ22を押して、ディスペンサ15を作動させ、エアの圧力により、液体貯留容器12内部の液体をノズル14の先端から吐出させるようになっている。 【0004】このようなシステムにおいては、図19に示すように、作業者が吐出作業をしやすいように液体吐出スイッチ22を液体貯留容器12上に位置させて、その液体貯留容器12を保持している片手で開閉動作を行うことが出来るようなスイッチ装置が存在する。 【0005】上記液体吐出システム10において、液体貯留容器12は使い捨てであることが一般的であり、また、その液体貯留容器12は、吐出される液体の量や使用される環境などに合わせて、より精度の高い吐出が出来るように、幾種類かの形状やサイズのものが用意されている。そのため、液体吐出スイッチ22は、使い回しが出来るように液体貯留容器12に対して着脱可能に設けられ、また、どのサイズの液体貯留容器12にも取り付けられることが望ましい。 【0006】このような従来の液体吐出システムにおける問題点を明らかにするために、まず、液体貯留容器に対するノズル取付機構について、以下に説明する。 【0007】液体貯留容器12内の液体11を吐出させるノズル14は、図21に示すように、後端部にツバ17を有し、液体貯留容器12のノズル取付部18は、液体を貯留する筒状の胴部13に連通している内筒19と、この内筒19を取り囲んでなる外筒21とよりなる。この外筒21の内壁部には、ノズルのツバ17が嵌合または螺合する突起23または溝が形成されている。ノズル14を取り付ける際には、ノズル14の内壁に内筒19が収納され、ノズル14の外壁がノズル取付部18の外筒21に収納されるように、ノズル14を回転させながら押し込むことで、ノズル14のツバ17が外筒21の内壁の突起23または溝に嵌合または螺合して固定される(図22参照) 【0008】液体貯留容器12やノズル14は共に、様々な形状や大きさのものがあるが、前述したように、液体貯留容器12のノズル取付部18と、ノズル14のツバ部分17の形状および大きさは、当業界においては、ほぼ共通化されており、様々な種類のノズル14を様々な種類の液体貯留容器12に取り付けられるようになっている。 【0009】このような液体吐出システムを使用するときは、操作者はノズル14を取付けた液体貯留容器12を片手に持って、ノズル先端を吐出または塗布したい位置に合わせ、液体貯留容器12の胴部13に固定された吐出スイッチ22を押して、ノズル14の先端から液体11を吐出させる。 【0010】上記液体吐出システム10におけるスイッチ装置は、図20に示すように、スイッチ本体24内に配設された電気スイッチ(図示せず)と、それを作動させる押しボタン26とからなり、スイッチ本体24には帯状の面状ファスナー28が取り付けられた構成である。このスイッチ装置22は、押しボタン26が押されたときに、電気接点がクローズされるタイプであり、帯状の面状ファスナー24によって液体貯留容器12の胴部13に巻きつけられて固定される(図19参照)。 【0011】そして、吐出作業を行う際には、まず、液体貯留容器12をペンのように保持し、ノズル14の吐出口を吐出したい場所に位置させ、人差し指でスイッチ本体24の押しボタン26を押して、吐出させる。その後、液体吐出を停止させたい時には、押しボタン26から人差し指を離すことによって行われる。面状ファスナー28は胴部13に巻きつけて固定されているので、液体貯留容器12の形状や大きさが異なっていても、スイッチ本体24を着脱可能に取り付けることが出来る。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術によるスイッチ装置には、以下のような間題点があった。 (1) 面状ファスナー28を液体貯留容器12の胴部13に巻きつけて固定するだけなので、使用時間が経過するにつれて固定位置がずれてしまう。面状ファスナー28は、液体貯留容器12の胴部13にしっかりと密着するように巻きつけ固定しないと、ずれやすく、相当慎重に巻きつけた場合でも、どうしても隙間が形成されてしまい、なかなか容易に密着させることが出来ないのが実状である。 【0013】(2) このスイッチ装置22を固定する際に、基準とする固定位置がないため、使用する毎に固定位置が異なり、一定でないということ。実際の吐出作業を手作業で行う場合には、その作業効率は作業者の個人的な技能に依存するところが大きく、そのため、吐出容器を手に持つたびに、スイッチ装置22の固定位置が異なっていると、作業者が違和感を感じ、作業効率が落ちてしまうという問題があった。 【0014】(3) 押しボタン26を押すのに必要以上に力がかかりすぎることがあるために、手元がぶれたり、指が疲れてしまって、押しボタン26を押すたびに、液体貯留容器12を保持している他の指も一緒に動いてしまい、所定の位置に液体を吐出しようとしても、その吐出位置がずれてしまうという問題があった。 【0015】(4) 液体貯留容器12に面状ファスナー28を巻きつけているので、透明または半透明の液体貯留容器12を用いた場合においては、全周にわたって、液体貯留容器内の液体11の様子を目視で確認できないという問題があった。 【0016】特に、液体貯留容器12を手に持って使用する都合上、面状ファスナー28は、液体貯留容器12の胴部13の先端近くに巻きつけることが多いので、液体貯留容器内部に残存する液体11の量がどれ位なのかを事前に目視で確認することが出来ない。吐出中に液体が切れると、エア方式の場合は、エアが吐出口から吐き出され、そのときに、ノズル吐出ロから液体が周囲に飛び散り、塗布したい物体を汚してしまうことがある。したがって、このような状態を未然に防ぐことが難しくなる。 【0017】また、2種類の液体を混合させてなる液体、液状のものに粉状のものをかき混ぜてなる液体などは、均一に混合しているかどうかを目視にて確認する必要があるが、面状ファスナー28の巻きつけによって、液体貯留容器12の内部が見えないと、均一に混合されているかどうかを確認することが出来ない。 【0018】この面状ファスナー28は、しっかりと固定しようとすると(それでも、ずれやすいという間題は起こってしまうが)、ある程度の幅が必要になり、内部が見えなくなる範囲が広くなってしまうという問題もあった。 【0019】そこで、本発明の目的は、従来技術が抱える上記問題点を克服することにあり、特に、大きさや形状の異なる液体貯留容器に着脱可能に取付けられ、取付け後に、固定位置がずれず、取付け毎に常に同じ固定位置に保持でき、スイッチを押したときに、手元がぶれず、透明または半透明の液体貯留容器を用いた場合でも、作業時に容器内部の液体の様子を目視することができるような液体吐出制御用手動スイッチ装置およびそれを用いた液体吐出システムを提供することにある。 【0020】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上掲の目的を実現するために鋭意研究した結果、以下の内容を要旨構成とする発明に想到した。すなわち、(1)本発明の液体吐出制御用手動スイッチ装置は、液体を収容する筒状の胴部と、該胴部に連通する内筒および該内筒を取り囲み、かつ前記胴部よりも小さい外径を有する外筒から構成されるノズル取付部とを備える液体貯留容器に取り付けられて使用され、ノズルから吐出される液体に関連する種々のパラメータを制御する手動スイッチ装置であって、前記外筒の外周部に着脱可能に取り付けられるスイッチホルダーと、そのスイッチホルダーに固定されるスイッチ本体とから構成されていることを特徴とする。 【0021】上記(1)に記載された液体吐出制御用手動スイッチ装置において、スイッチホルダーは、液体貯留容器の胴部と外筒との境界部分をなす段部に当接させるように構成されていることが望ましく、また、スイッチホルダーは、液体貯留容器の外筒が挿通できるような挿通孔を有し、かつその挿通孔の内壁の少なくとも一部が、外筒の外周部の少なくとも一部に当接されるように構成されていることが望ましい。 【0022】上記スイッチホルダーの形態としては、(a)液体貯留容器の外筒が挿通できるような挿通孔を有し、かつその挿通孔の内壁の少なくとも一部が、外筒の外周部の少なくとも一部に当接されるように取り付けられる容器ホールド部と、スイッチ本体が固定されているスイッチホールド部とから構成される形態や、(b)液体貯留容器の外筒が挿通できるような挿通孔を有し、かつその挿通孔の内壁の少なくとも一部が、外筒の外周部の少なくとも一部に当接されるように取り付けられる容器ホールド部と、その容器ホールド部から液体貯留容器の胴部の外周面の外側に沿って延設され、かつスイッチ本体が固定されているスイッチホールド部とから構成される形態等がある。 【0023】上記スイッチホルダーが上記(a)の形態である場合には、スイッチホールド部に対して作動部材を回動可能に取付け、その作動部材の回動操作によってスイッチを作動せしめるように構成することが望ましい形態である。 【0024】上記スイッチ本体を作動させる作動部材は、スイッチホールド部に固定されたヒンジに対して、スイッチ本体を作動せしめるような第1の位置と、その第1の位置から所定の角度だけ離れた第2の位置との間で回動できるように取り付けられた押板と、その押板から液体貯留容器の胴部の外周面の外側に沿って延設されている操作板とから構成されていることが望ましい。 【0025】すなわち、上記作動部材は、回動可能な押板と、その押板から延設された操作板とから構成された作動板の形態に形成されるが、本発明にかかる作動部材の形態としては、このような作動板の形態に限らず、ヒンジ周りの回動操作によってスイッチ本体の開閉を行うことができるような構成であれば、どのような形態であっても良い。 【0026】また、上記押板には、第2の位置を越えて回動しないように、ストッパーが設けられていることが望ましく、さらに、スイッチホールド部と押板との間には、押板が第1の位置まで回動しないように、その回動角度を抑制するストッパーを着脱可能に設けることが望ましい。 【0027】上記スイッチホルダーが上記(b)の形態である場合には、スイッチ本体を作動せしめる作動部材は不要であり、容器ホールド部から液体貯留容器の胴部の外周面の外側に沿って延設されたスイッチホールド部にスイッチ本体が固定される。 【0028】すなわち、上記(a)の形態である場合には、作業者の指操作をより一層容易にさせるために、スイッチホールド部に対して作動部材を回動可能に取付け、その回動操作によってスイッチの作動を行うことが可能であり、上記(b)の形態である場合には、スイッチホールド部を容器ホールド部から液体貯留容器の胴部の外周面の外側に沿って延設させ、スイッチ本体をその延長されたスイッチホールド部に固定させることによって、作業者の指操作がより容易になるような所望の位置にスイッチ本体を固定させることができる。 【0029】上記(a)または(b)の形態のスイッチホルダーにおいて、容器ホールド部は、外筒の外径よりも小さな内径を有する挿通孔を有するとともに、その挿通孔の軸方向に沿ってワリが形成され、挿通孔内への外筒の挿入によって、ワリに隣接する容器ホールド部の内周面が軸方向から遠ざかるような方向に広げられ、かつ外筒の外周面の少なくとも一部に弾性復帰力によって当接されるように構成されていることが望ましい。 【0030】また、上記容器ホールド部には、スイッチホルダーの挿通孔の軸方向に垂直な方向にねじ穴が貫通して形成され、そのネジ穴には外側からボルトが螺入され、そのボルトの先端が挿通孔内に挿入される外筒の外周面の一部を、挿通孔の内周面の一部に押し付けて固定させるように構成することもできる。 【0031】さらに、上記容器ホールド部は、ノズル取付部を構成する外筒の外周面の一部に接触するような凹曲面を有する一対の保持部材と、それらの保持部材間に配設された締付けボルトとを有し、その締付けボルトの一方向への回転により、一対の保持部材が互いに締付けられ、又はその締付けボルトの反対方向への回転により、一対の保持部材が互いに緩められることによって、スイッチホルダーの外筒への着脱が行われるように構成されていることが望ましい。 【0032】さらにまた、上記容器ホールド部は、ノズル取付部を構成する外筒の外周面の一部に接触するような第1の凹曲面を有する第1の保持部材と、外筒の外周面の他の一部に接触するような第2の凹曲面を有し、かつ外筒の挿入方向に平行に設けた軸の周りに回動可能に配設された第2の保持部材と、その第2の保持部材を第1の保持部材に向けて常時付勢するばね手段とを有し、そのばね手段の付勢力により、第2の保持部材の第2の凹曲面が、第1の保持部材の第1の凹曲面に対向するような位置まで回動することによって、スイッチホルダーの外筒への着脱が行われるように構成することもできる。 【0033】(2)本発明の液体吐出システムは、液体が貯留されている筒状の液体貯留容器の一端をノズルに連通させ、一方、液体貯留容器の他端を、所望の加圧エアを所望の時間だけ供給するように制御されるディスペンサーに連通させて構成した液体吐出システムにおいて、前記ディスペンサーに電気的接続され、かつ前記ノズルから吐出される液体に関連する種々のパラメータを制御する液体吐出制御用手動スイッチ装置を、前記液体貯留容器のノズル取付部に取り付けたことを特徴とする。 【0034】上記(2)に記載の液体吐出システムにおける液体貯留容器は、液体を収容する筒状の胴部と、その胴部に連通する内筒およびその内筒を取り囲み、かつ胴部よりも小さい外径を有する外筒から構成されるノズル取付部とから構成され、また液体吐出制御用手動スイッチ装置は、ノズル取付部を構成する外筒の外周部に固定されたスイッチホルダーと、そのスイッチホルダーに装着されるスイッチ本体とから構成されることが望ましい。 【0035】すなわち、本発明にかかる液体吐出システムは、上記(1)に記載されたような液体吐出制御用手動スイッチ装置を、液体貯留容器のノズル取付部に取付けたことを特徴とするものである。 【0036】 【発明の実施の形態】本発明による液体吐出制御用手動スイッチ装置は、液体貯留容器のノズル取付部を構成する外筒の外周部に着脱可能に取り付けられるスイッチホルダーと、そのスイッチホルダーに固定されるスイッチ本体とから構成されていることを特徴とする。 【0037】従来技術において、スイッチ装置を液体貯留容器に固定するのに面状ファスナーを利用していた理由は、形状や大きさが異なる吐出容器であっても固定できるからである。しかしながら、面状ファスナーを用いた固定では、固定位置がずれ易く、もっと確実に固定できるような手段で固定したいが、そのような固定手段は、同じ形状や大きさの液体貯留容器にしか固定できないものがほとんどであり、形状や大きさの異なる吐出容器に対応することが出来ない。そのため、固定があまり確実でない面状ファスナーを採用せざるを得なかった。 【0038】このような従来技術が抱える問題点は、スイッチ本体およびそれが取付られたスイッチホルダーからなる手動スイッチを、液体貯留容器のノズル取付部を構成する外筒に対して着脱可能に固定することによって解決された。 【0039】上記解決手段の採用は、液体貯留容器のノズル取付部の大きさおよび形状が、当業界においては、液体貯留容器の胴部の大きさおよび形状によらず、ほぼ一定であることに注目してなされたものである。 【0040】すなわち、液体貯留容器の胴部は、使用する液体の量等の条件によって、形状や大きさが異なってしまうが、そのノズル取付部は、さまざまなノズルを取り付けられるように、同一の大きさおよび形状になっているからである。実際に、当業界において使用されている液体貯留容器のノズル取付部の外壁の大きさや形状は、使用する液体量に拘らずほとんど一定に作られている。 【0041】したがって、スイッチ本体を液体貯留容器の胴部に固定するのではなく、ノズル取付部の外筒の外周部に着脱可能に固定することにより、大きさや形状が異なる液体貯留容器に対しても、面状ファスナーを使わず、より確実に固定できるので、液体貯留容器に吐出スイッチを取り付けた後に、吐出スイッチの固定位置が動いてしまうということはないのである。 【0042】ここで、本願発明にかかる「手動スイッチ装置」としては、例えば、「押しボタン形のスイッチ」のような、作業者の指操作に応じて機械的に接点の開閉を行うようなタイプのものに限らず、例えば、「タッチセンサー形のスイッチ」のように、作業者の指操作に応じて電気的に接点の開閉を行うようなタイプであっても良い。 【0043】いずれにしても、ノズルから吐出されまたは塗布される液体に影響を与えことなく、作業者の軽い指操作によって接点の開閉を行うことができ、かつノズル取付部に装着可能なサイズ、重量、および形態を有するスイッチであれば十分であり、特定のタイプのスイッチに制限されるものではない。 【0044】また、スイッチホルダーは、液体貯留容器の胴部ではなく、ノズル取付部に固定されるように形成されているので、液体貯留容器が透明・半透明の場合でも、液体貯留容器の内部状況を目視によって正確に把握することができる。 【0045】上記スイッチホルダーは、液体貯留容器の胴部と外筒との境界部分をなす段部に当接させるように構成されることが好ましく、これによって、液体貯留容器を交換する毎に行われるスイッチを固定する作業において、スイッチホルダーを液体貯留容器のノズル取付部のほぼ同一の位置に、固定することが出来るので、ノズルの吐出口に対して常に同じ位置に固定できる。 【0046】したがって、スイッチ本体が常に同じ位置に固定されることによって、手作業による吐出・塗布作業においては、作業者が液体貯留容器を手に持ったときの感覚が変わらないため、作業者の作業速度の遅延や失敗を回避することができる。 【0047】また、スイッチホルダーは、外筒が挿通できるような挿通孔を有し、かつその挿通孔の内壁の少なくとも一部が、外筒の外周部の少なくとも一部に当接されるように構成することが望ましい。このような構成によれば、スイッチホルダーの一部に、固定手段としての機能の一部が付与され、場合によっては、特別な固定手段を用いる必要がなくなる。 【0048】上記スイッチホルダーの形態としては、たとえば、(a)液体貯留容器の外筒が挿通できるような挿通孔を有し、かつその挿通孔の内壁の少なくとも一部が、外筒の外周部の少なくとも一部に当接されるように取り付けられる容器ホールド部と、スイッチ本体が固定されているスイッチホールド部とから構成したり、また、(b)液体貯留容器の外筒が挿通できるような挿通孔を有し、かつその挿通孔の内壁の少なくとも一部が、外筒の外周部の少なくとも一部に当接されるように取り付けられる容器ホールド部と、その容器ホールド部から液体貯留容器の胴部の外周面の外側に沿って延設され、かつスイッチ本体が固定されているスイッチホールド部とから構成することもできる。 【0049】上記スイッチホルダーが上記(a)の形態である場合には、スイッチ本体は、液体貯留容器のノズル取付部から比較的に近い位置に配置され、上記(b)の形態である場合には、液体貯留容器のノズル取付部から比較的に離れた位置に配置されることになる。 【0050】上記スイッチホルダーが上記(a)の形態である場合には、スイッチホールド部に対して作動部材を回動可能に取付け、その作動部材の回動操作によってスイッチを作動せしめるように構成することが可能であり、この場合のスイッチ本体としては押しボタン形のスイッチが好ましい。 【0051】上記スイッチ本体を作動させる作動部材は、スイッチホールド部に固定されたヒンジに対して、スイッチ本体を作動せしめるような第1の位置と、その第1の位置から所定の角度だけ離れた第2の位置との間で回動できるように取り付けられた押板と、その押板から液体貯留容器の胴部の外周面の外側に沿って延設されている操作板とから構成されていることが望ましい。 【0052】上記スイッチ本体の開閉等の作動は、液体貯留容器を片手に持った状態で、作業者が人差し指で操作板を押すことによって行われる。すなわち、操作板が押されると、第2の位置にある押板がヒンジを中心にして第1の位置まで回動してスイッチに押圧力を与えることによって行われ、このスイッチ本体の作動中は、ノズル吐出口から液体が吐出されるように構成される。この実施形態においては、操作板を押す人差し指の力は、ヒンジを支点としたてこの作用により、極めて小さい力でも十分にスイッチを押すことが出来るようになっており、液体貯留容器のぶれを最大限に抑制できる。 【0053】このスイッチを構成する複数の接点は、スイッチホールド部に設けた電子回路上に電気的に接続されると共に、ディスペンサ内の制御回路に電気コードを介して電気的に接続され、押しボタンの作動または非作動によって、ノズルから液体を吐出させたり、その吐出を停止させたりするような吐出制御を行うように構成することが最もシンプルな実施の形態であるが、このような液体の吐出または停止だけでなく、液体の吐出量や、塗布形状、大きさ等の選択ができるように構成することもできる。 【0054】上記押しボタン形のスイッチを採用する場合には、作動板をヒンジに対して緩めに取付けることが望ましく、このように構成することによって、操作板を小さな力で押した場合でも、押板がスイッチを作動させる際の「カチッ」というクリック感が、作業者の指に直接的に伝わるので、必要以上に指に力を入れることもなくなるとともに、スイッチを押したことがわからずにストレスを感じることがなくなる。 【0055】上記作動板の形状は、少なくとも、スイッチが固定されるノズル取付部から離間した位置からでもスイッチ操作ができるように、必要に応じて種々の変形をすることができ、回動可能な押板と、その押板から延設された操作板とから構成された作動板に限らず、ヒンジ周りの回動操作によってスイッチ本体の開閉を行うことができるような構成であれば、どのような形態であっても良い。 【0056】また、上記押板には、第2の位置を越えて回動しないように、ストッパーが設けられていることが望ましく、液体の吐出作業中において、操作板が指が届かない位置に離れてしまうことを防止することができる。 【0057】さらに、スイッチホールド部と押板との間には、押板が第1の位置まで回動しないように、その回動角度を抑制するストッパーが着脱可能に設けられることが望ましく、液体の非吐出作業時において、押板がスイッチを押さないように作動板の動きを抑制することができる。これは液体の非吐出時において、作動板に何らかの障害物が当たった場合でも、スイッチが誤作動するのを防止することができる。 【0058】上記スイッチホルダーが上記(b)の形態である場合には、スイッチ本体を作動せしめる作動部材は不要であり、容器ホールド部から液体貯留容器の胴部の外周面の外側に沿って延設されたスイッチホールド部にスイッチ本体が固定される。 【0059】すなわち、上記(a)の形態である場合には、作業者の指操作をより一層容易にさせるために、スイッチホールド部に対して作動部材を回動可能に取付け、その回動操作によってスイッチの作動を行うようにすることもでき、また上記(b)の形態である場合には、スイッチホールド部を液体貯留容器の胴部の外周面の外側に沿って容器ホールド部から延設させ、スイッチ本体をその延長されたスイッチホールド部に固定させることによって、作業者の指操作が一層容易になるような所望の位置にスイッチ本体を固定させることができる。 【0060】このようなスイッチホールド部の延長された部分は、少なくともスイッチ本体が固定され得るとともに、スイッチ本体に電気的に接続される電気回路が形成され得る領域を有し、作業者の指操作が可能な範囲内まで延設されたものであれば、どのような形態であっても良い。たとえば、容器ホールド部から液体貯留容器の胴部の外周面の外側に沿って、断面がほぼL字形に延設された形態や、段状に延設された形態、滑らかな曲線を描いて延設された形態等を有して、細長の板状部材や棒状部材等によって形成され得るが、これらの形態に限定されるべきでなく、必要に応じて種々の変形した形態を採用することができる。 【0061】また、上記スイッチ本体として、少なくとも1つの操作部を有するタッチセンサー形のスイッチを採用した場合には、スイッチの操作部が作業者の吐出作業にとって最適な位置となるように延長部分の形態を変更することによって、スイッチ装置全体の構成も簡単になり、しかも極めて軽いタッチで接点の開閉を行うことができるだけでなく、複数のパラメータ制御を行うことができるというメリットがある。 【0062】上記(a)または(b)の形態のスイッチホルダーにおいて、容器ホールド部は、外筒の外径よりも小さな内径を有する挿通孔を有するとともに、その挿通孔の軸方向に沿ってワリが形成され、挿通孔内への外筒の挿入によって、ワリに隣接する容器ホールド部の内周面が軸方向から遠ざかるような方向に広げられ、かつ外筒の外周面の少なくとも一部に弾性復帰力によって当接されるように構成されていることが望ましい。 【0063】上記容器ホールド部は、ノズル取付部を構成する外筒の外径よりも小さい内径を有する挿通孔を有するとともに、その挿通孔の軸方向に沿ってワリが形成され、挿通孔内への外筒の挿入によって、ワリに隣接するスイッチホルダーの内周面が軸方向から遠ざかるような方向に広げられ、かつ外筒の外周面の少なくとも一部に弾性復帰力によって当接されるように構成されていることが望ましい。 【0064】このような挿通孔およびワリを有する容器ホールド部は、それ自体で固定手段としての機能を有しており、また容器ホールド部の端部を液体貯留容器の胴部とノズル取付部の外筒との境界をなす段部に当接させた状態で固定することによって、スイッチホルダーをノズル吐出口に対して、常に同じ位置に固定することができる。このような構成によれば、形状や大きさが異なる液体貯留容器でも、同一のスイッチホルダーを、ノズル取付部の外筒に着脱可能に、面状ファスナーよりも強い力で確実に保持することが出来る。 【0065】上記(a)または(b)の形態のスイッチホルダーにおいて、容器ホールド部は、外筒の外径よりも小さな内径を有する挿通孔を有するとともに、その挿通孔の軸方向に沿ってワリが形成され、挿通孔内への外筒の挿入によって、ワリに隣接する容器ホールド部の内周面が軸方向から遠ざかるような方向に広げられ、かつ外筒の外周面の少なくとも一部に弾性復帰力によって当接されるように構成されていることが望ましい。 【0066】また、上記容器ホールド部には、スイッチホルダーの挿通孔の軸方向に垂直な方向にねじ穴が貫通して形成され、そのネジ穴には外側からボルトが螺入され、そのボルトの先端が挿通孔内に挿入される外筒の外周面の一部を、挿通孔の内周面の一部に押し付けて固定させるように構成することもできる。 【0067】さらに、上記容器ホールド部は、ノズル取付部を構成する外筒の外周面の一部に接触するような凹曲面を有する一対の保持部材と、それらの保持部材間に配設された締付けボルトとを有し、その締付けボルトの一方向への回転により、一対の保持部材が互いに締付けられ、又はその締付けボルトの反対方向への回転により、一対の保持部材が互いに緩められることによって、スイッチホルダーの外筒への着脱が行われるように構成されていることが望ましい。 【0068】さらにまた、上記容器ホールド部は、ノズル取付部を構成する外筒の外周面の一部に接触するような第1の凹曲面を有する第1の保持部材と、外筒の外周面の他の一部に接触するような第2の凹曲面を有し、かつ外筒の挿入方向に平行に設けた軸の周りに回動可能に配設された第2の保持部材と、その第2の保持部材を第1の保持部材に向けて常時付勢するばね手段とを有し、そのばね手段の付勢力により、第2の保持部材の第2の凹曲面が、第1の保持部材の第1の凹曲面に対向するような位置まで回動することによって、スイッチホルダーの外筒への着脱が行われるように構成することもできる。 【0069】なお、本発明の手動スイッチ装置において、上記スイッチホルダーを構成する容器ホールド部とスイッチホールド部とは、固定されるスイッチ本体の種類や、サイズ、形状、材質等に応じて、一体成形によって形成したり、また、互いに別体で成形した後に、接着剤やボルト等の適切な締結手段によって一体化することもできる。 【0070】以下、図1〜図16に基づいて、本発明にかかる液体吐出制御用手動スイッチ装置の具体的な実施形態およびこの手動スイッチ装置を具えた液体吐出システムについて、詳細に説明する。なお、図中、従来技術と同一または類似の部分は、同一の符号で示す。 【0071】図1および図2に示す手動スイッチ装置22は、本発明にかかる液体吐出制御用手動スイッチ装置の第1の実施形態を示しており、直方体の形状のスイッチホールド部30を有し、このスイッチホールド部30は、側面32に矩形の凹部34を有するとともに、側面32と直角な端面36にはネジ孔38が凹部34に達するように貫通して設けられている。また、端面36と対向する他の端面40から凹部34に達するような、電気コードを通過させる孔(図示せず)が設けられている。 【0072】押しボタン型のスイッチ24は、その押しボタン26が側面32からわずかに突出するような状態で、凹34内に固定される。このようなスイッチ24の固定は、セットスクリュー42をネジ孔38に螺入させ、凹部34内のスイッチ本体をセットスクリュー42の先端が押さえつけるようにして行われる。このようなスイッチ24に接続される電気コード25は、コード孔を介して凹部34の外側に延ばされて、図7に示すように、ディスペンサ16に接続される。 【0073】上記スイッチホールド部30の側面32に設けた凹部34の下辺の外側に沿って、ヒンジ44が固定され、作動板50はヒンジ44を介して所定の角度範囲内で回動可能に取り付けられている。この作動板50は、スイッチホールド部30の側面32とほぼ同じ面積を有し、かつその一端がヒンジ44に対して緩めに取付られている、スイッチ24の押しボタン26を作動させるための押板52と、作業者が液体の吐出開始と吐出停止を指示するための操作板54とから構成される。 【0074】操作板54は、押板52の一部がスイッチ24の押しボタン26を押したときの位置(第1の位置)においては、押板52の上端からスイッチホールド部30の側面32から遠ざかるような方向に屈曲され、図7に示すような、液体貯留容器10の胴部13の外周面の外側に沿って延長された形態となっている。 【0075】また、押板52のヒンジ44側の下端の角部53は、図3および図4に示すように、押板52が第1の位置から所定の角度だけ回動した第2の位置になった場合に、スイッチホールド部30の側面32に当接して、ストッパーとして機能するように形成され、作動板50が必要以上に回動しないように構成されている。 【0076】また、この実施形態において、吐出作業を停止している時には、図5および図6に示すようなクサビ型のストッパー57を、押板52とスイッチホールド部30の側面32との間に差し込むことにより、押板52がスイッチ24の押しボタン26を押さないようにすることができ、それによって、誤作動を防止することが出来る。 【0077】さらに、操作板54の表面には、複数個の短冊形の凸部56が形成され、作業者がその人差し指で操作板54を操作する際のすべり止めとして機能するように構成されている。 【0078】一方、スイッチホールド部30の側面32と反対側の側面には、ほぼ中空筒形の容器ホールド部31が一体に設けられ、スイッチホールド部30とともに、スイッチホルダー60を構成している。 【0079】容器ホールド部31の中央部には、液体貯留容器10のノズル取付部18の外筒21が挿入されるような挿通孔33が形成されるとともに、スイッチホールド部30から最も離間した位置において、挿通孔33の中心軸に平行なワリ35が形成されている。 【0080】上記挿通孔33の内径は、液体貯留容器10のノズル取付部18の外筒21の外径よりも若干小さく形成されており、液体貯留容器10のノズル取付部18の外筒21が挿入される際には、ワリ35の両側に位置する容器ホールド部31の内壁が、外筒21の外周面を弾性的に押圧して、スイッチホルダー60が液体貯留容器10のノズル取付部18にしっかりと固定されるようになっている。なお、上記挿通孔33のノズル取付部を差し込む側の内径を、出口側の内径よりも大きく形成することによって、ノズル取付部をより差し込みやすくすることが出来る。 【0081】上記手動スイッチ装置22を液体貯留容器12に対して固定するときには、まず、容器ホールド部31の挿通孔33に、ノズル14が装着されている液体貯留容器10のノズル取付部18の外筒21を挿入する。このとき、スイッチ装置22のヒンジ44を設けた側がノズル側(液体貯留容器12の胴部13から遠い側)にくるようにして挿入する。 【0082】その際、ワリ35を挟んで対向する容器ホールド部31の壁部が外側に広がるように変形しながら外筒21が挿入される。すると、容器ホールド部31にはその変形を元に戻そうとする弾性復元力が働いて、ノズル取付部18の外筒21を締め付けるような力が働き、ノズル取付部18をしっかりと保持することが出来る。 【0083】また、容器ホールド部31を、ヒンジ44を設けた側と反対側の端部が、ノズル取付部18の外筒21と胴部13との境界部において形成されている段差部に当接するまで挿入することで、このスイッチ装置22を常に液体貯留容器12上の同じ位置に固定できる。 【0084】以下、本発明の手動スイッチ装置22を具える液体吐出システム10の作用について、説明する。吐出作業を開始するに当って、作業者は、図8に示すように、ぺンを持つのと同じように液体貯留容器12を持ち、ノズル14の先端にある吐出口を吐出場所に位置させた後、人差し指で作動板50の操作板54を容器側に押すと、押板52がヒンジの周りに回動してスイッチ24の押しボタン26が押される。 【0085】このようなスイッチ操作によって、図7に示すように、電気信号が電気コード25を介してディスペンサ15に伝送され、そのディスぺンサ15から適切な圧力の加圧エアが、エアチューブ16およびアダプター20を介して液体貯留容器12に供給され、その液体貯留容器12内のエア圧力が所定値になった時に、ノズル先端から液体が吐出され、所望の場所に液体を吐出・塗布することができる。 【0086】本発明にかかる手動スイッチ装置の第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。 (1) 作動板50はヒンジ44周りに回動され、てこの原理によって、非常に小さい力でスイッチ24を押すことが出来るため、作業者が指に疲労を感じることがない。また、力がかかりすぎて、液体貯留容器12がぶれて、吐出位置のずれが生じるといった不具合を解消することができる。 【0087】(2) 作動板50の操作板54には、滑り止めとしての凸部56が形成されているので、人差し指でこの部分を押したときの、指の滑りを防止することができ、確実なスイッチング操作が可能となる。 (3) 作動板50とヒンジ44は、緩めに機械的結合されているので、人差し指で操作板54を押した時に、押しボタンが開閉された振動が指に伝わりやすく、良好なクリック感を得ることが出来、作業時にストレスにならず、また、スイッチを押しすぎてぶれることもない。 【0088】(4) 作動板50を構成する操作板54は、押板52から液体貯留容器12の胴部13の外周面の外側に沿って延設された形状に構成されているので、操作板54の操作性を向上させることができる。 (5) 押板52の下端部の角部53が、押板52が押しボタン26を作動させるような第1の位置から所定の角度だけ回動した第2の位置になった場合に、スイッチホールド部30の側面32に当接して、作動板50が必要以上に回動しないようにしている。これによって、吐出作業時に、作動板50が、作業者の届かない位置まで開きすぎて、作業を煩わせたりすることがない。 【0089】(6) 押しボタン形スイッチ24は、スイッチホールド部30の凹部34内にセットスクリュー42によって固定されているだけなので、セットスクリュー42を取り外すだけで、容易に交換可能である。スイッチ24が故障した場合に、スイッチ装置全体を交換しなくても、スイッチ24のみを交換すればよい。 (7) 挿通孔33のノズル取付部を差し込む側の内径を、出口側の内径よりも大きく形成することにより、ノズル取付部をより差し込みやすくすることが出来る。 【0090】図9は、本発明の最も簡単な構成からなる第2の実施形態を示しており、容器ホールド部31とスイッチホールド部30が一体に形成され、押しボタン形スイッチ24が、スイッチホールド部30の凹部34内にセットスクリュー42によって固定されているが、ヒンジ44および作動板50が設けられていない。 【0091】この実施形態によれば、押しボタン26の作動は、作業者の指によって直接行われるものであり、このような構成であっても、形状および大きさの異なる液体貯留容器12に対して位置ずれがないように保持することができ、また、液体貯留容器12を交換する毎に、ノズル取付部の同じ固定位置に取り付けることが出来る。 【0092】また、上記押しボタン形スイッチに代えて、少なくとも1つの操作部を有するタッチセンサー形のスイッチを設けることが、液体貯留容器のぶれを最小限に抑制する点から有利である。この場合には、スイッチ装置全体の軽量化を図ることができるとともに、極めて軽いタッチで接点の開閉を行うことができ、しかも複数のパラメータ制御を行うことができるというメリットもある。 【0093】図10は、本発明にかかる手動スイッチ装置22の第3の実施形態を示しており、スイッチホールド部30の形態が、上記第2の実施形態と異なっている。すなわち、スイッチホールド部30は、容器ホールド部31と一体に形成された断面がほぼL字形の延長部分59を有して形成される。その延長部分59は、液体貯留容器12の胴部13の外周面の外側に沿って延設され、タッチセンサー形のスイッチ58がその延長部分59に固定されている。 【0094】この実施形態は、特に、複数の操作部を有するタッチセンサー形のスイッチ58が、スイッチホールド部30の延長部分59に固定されているので、液体貯留容器12のぶれを最小限に抑制する点から有利であり、スイッチ装置全体の軽量化を図ることができるとともに、極めて軽いタッチで接点の開閉を行うことができ、しかも複数のパラメータ制御を行うことができるというメリットもある。 【0095】なお、延長部分59は、断面がほぼL字形の形態に限られたものではなく、たとえば、容器ホールド部31から液体貯留容器12の胴部13の外周面の外側に沿って段状に延設された形態や、滑らかな曲線を描いて延設された形態等を有し、板状部材や棒状部材等から形成することができ、ノズル取付部の近くから作業者の指操作が可能な範囲内まで延設されたものであれば、どのような形態であっても良い。また、タッチセンサー形のスイッチ58に代えて、押しボタン形のスイッチやその他のタイプのスイッチを延長部分59に固定して設けることも可能である。 【0096】図11および図12は、本発明にかかる手動スイッチ装置22の第4の実施形態を示しており、図1に示す実施形態と類似の構成であるが、容器ホールド部31の形態が異なる点で相違する。この容器ホールド部31は、ワリ35の入った挿通孔33をボルト62によって締め付ける構造としたものである。 【0097】すなわち、容器ホールド部31は、ノズル取付部18の外筒21の外周面の一部に接触するような凹曲面を有する一対の保持部材64および66と、それらの保持部材64と66との間に配設された締付けボルト62とを有し、その締付けボルト62の一方向への回転により、一対の保持部材64および66が互いに締付けられ、又はその締付けボルト62の反対方向への回転により、一対の保持部材64および66が互いに緩められることによって、容器ホールド部31の外筒21への着脱が行われるように構成されている。 【0098】このような実施形態によれば、図1に示す実施形態が有する効果とほぼ同様の効果を得ることができ、特に、締付けボルト62によって、容器ホールド部31を外筒21へ固定することができるので、より一層確実な着脱が可能となる。 【0099】さらに、図13および図14は、本発明にかかる手動スイッチ装置22の第5の実施形態を示しており、図1に示す実施形態と類似の構成であるが、容器ホールド部31の形態および容器ホールド部31の外筒21へ固定方法が異なる点で相違する。 【0100】すなわち、この容器ホールド部31は、ほぼ直方体形状に形成され、そのほぼ中央部において、ノズル取付部18の外筒21の外径よりも大きな内径の挿通孔33を有し、この容器ホールド部31の側面から挿通孔33の軸方向に垂直な方向にネジ孔70を形成し、このネジ孔70にボルト68を外側から螺入させ、その螺入されたボルト68の先端で挿通孔33に挿入されたノズル取付部18の外筒21の外周面の一部を、挿通孔33の内壁の一部に押し付けることによって、容器ホールド部31の外筒21への固定が行われるように構成されている。 【0101】このような実施形態によれば、図1に示す実施形態が有する効果とほぼ同様の効果を得ることができる。 【0102】また、図15および図16は、本発明にかかる手動スイッチ装置22の第6の実施形態を示しており、図1に示す実施形態と類似の構成であるが、容器ホールド部31の形態および容器ホールド部31の外筒21へ固定方法が異なる点で相違する。 【0103】すなわち、この容器ホールド部31は、ノズル取付部18の外筒21の外周面の一部に接触するような第1の凹曲面71を有する第1の保持部材72と、外筒21の外周面の他の一部に接触するような第2の凹曲面73を有し、かつ外筒21の挿入方向に平行な軸部80の周りに回動可能に配設された第2の保持部材74とを有する。 【0104】この第1の保持部材72上に設けた軸部80には、コイルスプリング76が巻き付けられ、その一端部が第1の保持部材72に固定されるとともに、その他端部が第2の保持部材74に固定され、第2の保持部材74が常時、第1の保持部材72に向けて付勢されるようになっている。このコイルスプリング76の付勢力により、第2の保持部材74の第2の凹曲面73が、第1の保持部材72の第1の凹曲面71に対向するような位置まで回動し、図15に示すように、外筒21の外周面が第1の凹曲面71と第2の凹曲面73とにより挟持されることによって、容器ホールド部31の外筒21への固定が行われるように構成される。 【0105】このような実施形態によれば、図1に示す実施形態が有する効果とほぼ同様の効果を得ることができ、特に、容器ホールド部31が2つの保持部材72および74から構成されるので、ノズル取付部18の外筒21への装着が容易になる。 【0106】以上説明したように、本発明にかかる手動スイッチの種々の実施形態において、液体貯留容器12の胴部の形状は、円筒形に制限されるものではなく、例えば、断面が矩形等の形状であってもよい。いずれの形状であっても、本発明にかかる手動スイッチは、そのような液体貯留容器の胴部に取付けられるものではなく、当業界において形状および大きさが一定であるノズル取付部にしっかりと固定されるように構成されることを本質とするものである。 【0107】また、本発明にかかる手動スイッチは、液体の吐出および吐出停止というスイッチの開閉動作を行うだけのものではなく、それ以外の液体に関連する種々のパラメータ、例えば、吐出液体の吐出量や、塗布形状、大きさ等をコントロールする機能を付与することができることは勿論のことである。 【0108】また、本発明にかかる液体吐出システムを構成するディスペンサは、エア圧力によって直接的に液体を吐出させるようなタイプに制限されるべきではなく、例えば、エア圧力等の流体圧駆動によるプランジャーやピストンなどを用いて液体を押圧するようなタイプでもよい。 【0109】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、手動スイッチ装置は、そのスイッチホルダーを液体貯留容器の胴部ではなく、ノズル取付部の外筒の外周面に着脱可能に固定されるように構成されるので、大きさや形状が異なる液体貯留容器に対しても、確実に固定できる。 【0110】また、スイッチホルダーをノズル取付部の外筒と液体貯留容器の胴部との境界をなす段部に当接させて固定することができるので、液体貯留容器を交換する毎に、同一の位置に固定することが出来るため、作業者による吐出・塗布作業において、作業者の感覚が一定となり、作業速度が落ちることなく、失敗の確率も低くなる。 【0111】さらに、スイッチホルダーをノズル取付部において固定することができるので、液体貯留容器が透明・半透明の材質から形成されている場合でも、従来技術のように液体貯留容器の内部が面状ファスナーによって見えなくなることがなく、液体の残量や、状態を目視で容易に確認することができる。 【0112】さらにまた、ヒンジ周りに作動部材を回動させ、その回動操作によってスイッチの開閉を行うように構成した場合には、てこの作用によって、極めて小さい力でスイッチ作動が可能となり、ノズルのぶれを最小限に抑制することができる。 【0113】したがって、本発明のような手動スイッチを具えた液体吐出システムは、その液体吐出を制御する手動スイッチが、液体貯留容器のノズル取付部に常時固定されているため、従来技術のような固定位置のずれに起因する種々のトラブルを解消することができるとともに、液体貯留容器内の液体の残存状態等を常時目視できるので、作業者の指操作による作業効率を大幅に向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390026387 【氏名又は名称】武蔵エンジニアリング株式会社 【住所又は居所】東京都三鷹市井口1丁目11番6号
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| 【出願日】 |
平成13年9月6日(2001.9.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080687 【弁理士】 【氏名又は名称】小川 順三 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−80142(P2003−80142A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月18日(2003.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−270921(P2001−270921) |
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