トップ :: B 処理操作 運輸 :: B05 霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般




【発明の名称】 プラグの自動接着剤塗布装置及び方法
【発明者】 【氏名】八嶋 良一
【住所又は居所】埼玉県行田市藤原町1丁目14番地1 株式会社ショーワ埼玉本社工場内

【要約】 【課題】プラグの側面外周への接着剤の塗布作業を機械化し、プラグの底面に接着剤が付着することを回避すること。

【解決手段】プラグ1の自動接着剤塗布装置10であって、パッド42(プラグ保持手段)と、接着剤小皿22に浸漬可能とされ、プラグ1の側面外周が挿入し得る内孔51を備える塗布リング50と、塗布リング50に付着した余分な接着剤を落とすエアブロー装置70とを有し、パッド42が保持したプラグ1を接着剤が付着した塗布リング50の内孔51に挿入し、プラグ1の側面外周に接着剤を塗布するもの。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プラグを保持するプラグ保持手段と、接着剤小皿に浸漬可能とされ、プラグの側面外周が挿入し得る内孔を備える塗布リングと、塗布リングに付着した余分な接着剤を落とすエアブロー装置とを有し、プラグ保持手段が保持したプラグを接着剤が付着した塗布リングの内孔に挿入し、プラグの側面外周に接着剤を塗布するプラグの自動接着剤塗布装置。
【請求項2】 請求項1に記載の自動接着剤塗布装置を用いるプラグの自動接着剤塗布方法であって、プラグ保持手段によりプラグを保持する工程と、接着剤小皿の中に浸かっていた塗布リングを上昇する工程と、塗布リングに付着した余分な接着剤をエアブロー装置にて落とす工程と、プラグ保持手段が保持しているプラグを塗布リングの内孔に挿入し、プラグの側面外周に接着剤を塗布する工程と、接着剤を塗布したプラグをプラグ保持手段の移動により塗布リングから抜く工程とを有してなるプラグの自動接着剤塗布方法。
【請求項3】 プラグ台と接着剤小皿を配置したテーブルと、テーブルを前後に移動するテーブル移動装置と、プラグを吸着するパッドを上下に移動するパッド移動装置と、プラグの側面外周が挿入し得る内孔を備える塗布リングと、塗布リングを接着剤小皿内とその上方位置の間で上下に移動する塗布リング移動装置と、上方位置にある塗布リングに付着した余分な接着剤を落とすエアブロー装置とを有してなり、パッドが吸着したプラグを接着剤が付着した塗布リングの内孔に挿入し、プラグの側面外周に接着剤を塗布するプラグの自動接着剤塗布装置。
【請求項4】 請求項3に記載の自動接着剤塗布装置を用いるプラグの自動接着剤塗布方法であって、プラグ台の上にプラグを置き、テーブル移動装置によりテーブルを後退し、プラグをパッド移動装置の真下に位置付ける工程と、パッド移動装置によりパッドを下降し、パッドによりプラグを吸着し、パッド移動装置によりプラグをプラグ台から上昇する工程と、接着剤小皿の中に浸かっていた塗布リングを塗布リング移動装置により上昇する工程と、塗布リングに付着した余分な接着剤をエアブロー装置にて落とす工程と、テーブル移動装置によりテーブルを前進して塗布リングをパッド移動装置の真下に位置付け、パッドが吸着しているプラグをパッド移動装置により下降して塗布リングの内孔に挿入し、プラグの側面外周に接着剤を塗布する工程と、接着剤を塗布したプラグをパッド移動装置により上昇して塗布リングから抜く工程とを有してなるプラグの自動接着剤塗布方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧機器、空圧機器等に用いられるプラグの自動接着剤塗布装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧機器等において、ハウジングに油路を形成するための加工孔を穴埋めするため、プラグの側面外周に接着剤を塗布した後、このプラグを加工孔に圧入して圧漏れを防止することが行なわれる。
【0003】従来技術では、作業者がプラグを手で持ち、このプラグを接着剤の入った小皿にドブづけすることにより、プラグの側面外周に接着剤を塗布することとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術には以下の問題点がある。
■作業者の手作業でプラグを接着剤小皿にドブづけするため、接着剤がプラグの側面外周だけでなく、底面にも付着することを避けることができず、その底面に付着した接着剤の除去も不確実である。プラグの底面に付着した接着剤は、プラグを加工孔に圧入した後も乾燥しないで残留し易く、最終的に製品になったとき、この接着剤が作動油に混ざり、油圧回路のオリフィス、バルブシート面等に噛み込んで油圧機器の作動を損なう。
【0005】■作業者の手作業によるものであるため、作業者の指先が接着剤で汚れる、プラグの側面外周を指先で持つためにその側面外周に接着剤を完全には塗布できない、繊細な作業が要求されるために片手での作業にならざるを得ず非能率である。
【0006】本発明の課題は、プラグの側面外周への接着剤の塗布作業を機械化し、プラグの底面に接着剤が付着することを回避することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、プラグを保持するプラグ保持手段と、接着剤小皿に浸漬可能とされ、プラグの側面外周が挿入し得る内孔を備える塗布リングと、塗布リングに付着した余分な接着剤を落とすエアブロー装置とを有し、プラグ保持手段が保持したプラグを接着剤が付着した塗布リングの内孔に挿入し、プラグの側面外周に接着剤を塗布するプラグの自動接着剤塗布装置である。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載の自動接着剤塗布装置を用いるプラグの自動接着剤塗布方法であって、プラグ保持手段によりプラグを保持する工程と、接着剤小皿の中に浸かっていた塗布リングを上昇する工程と、塗布リングに付着した余分な接着剤をエアブロー装置にて落とす工程と、プラグ保持手段が保持しているプラグを塗布リングの内孔に挿入し、プラグの側面外周に接着剤を塗布する工程と、接着剤を塗布したプラグをプラグ保持手段の移動により塗布リングから抜く工程とを有してなるようにしたものである。
【0009】請求項3の発明は、プラグ台と接着剤小皿を配置したテーブルと、テーブルを前後に移動するテーブル移動装置と、プラグを吸着するパッドを上下に移動するパッド移動装置と、プラグの側面外周が挿入し得る内孔を備える塗布リングと、塗布リングを接着剤小皿内とその上方位置の間で上下に移動する塗布リング移動装置と、上方位置にある塗布リングに付着した余分な接着剤を落とすエアブロー装置とを有してなり、パッドが吸着したプラグを接着剤が付着した塗布リングの内孔に挿入し、プラグの側面外周に接着剤を塗布するプラグの自動接着剤塗布装置である。
【0010】請求項4の発明は、請求項3に記載の自動接着剤塗布装置を用いるプラグの自動接着剤塗布方法であって、プラグ台の上にプラグを置き、テーブル移動装置によりテーブルを後退し、プラグをパッド移動装置の真下に位置付ける工程と、パッド移動装置によりパッドを下降し、パッドによりプラグを吸着し、パッド移動装置によりプラグをプラグ台から上昇する工程と、接着剤小皿の中に浸かっていた塗布リングを塗布リング移動装置により上昇する工程と、塗布リングに付着した余分な接着剤をエアブロー装置にて落とす工程と、テーブル移動装置によりテーブルを前進して塗布リングをパッド移動装置の真下に位置付け、パッドが吸着しているプラグをパッド移動装置により下降して塗布リングの内孔に挿入し、プラグの側面外周に接着剤を塗布する工程と、接着剤を塗布したプラグをパッド移動装置により上昇して塗布リングから抜く工程とを有してなるようにしたものである。
【0011】
【作用】■パッド等のプラグ保持手段が吸着したプラグを塗布リングの内孔に挿入するに先立ち、塗布リングの内孔に張っている接着剤の膜等の余分な接着剤をエアブロー装置で落とす。従って、プラグの底面に接着剤が付着することを回避する。
【0012】■プラグの側面外周への接着剤の塗布作業を機械化できる。
【発明の実施の形態】図1はプラグの自動接着剤塗布装置を示す正面図、図2は図1の側面図、図3は図1の平面図である。
【0013】自動接着剤塗布装置10は、油圧機器等のハウジングに油路を形成するために設けた加工孔を穴埋めするためのプラグ1の側面外周に接着剤を塗布する。
【0014】自動接着剤塗布装置10は、図1〜図3に示す如く、架台11に、テーブル20と、テーブル移動装置30と、パッド移動装置40と、塗布リング50と、塗布リング移動装置60と、エアブロー装置70とを有する。
【0015】テーブル20は、プラグ1を載置できるプラグ台21と、接着剤を収容する接着剤小皿22を所定寸法離隔配置して備える。本実施形態では、テーブル20は、左右2個のプラグ台21と、左右2個の接着剤小皿22を備える。
【0016】テーブル移動装置30は、シリンダ装置31からなり、テーブル20をスライドガイド32に沿って前後に移動する。
【0017】パッド移動装置40は、シリンダ装置41からなり、プラグ台21の上のプラグ1を吸着するバキュームパッド42(プラグ保持手段)を上下に移動する。パッド42にはバキューム配管が接続される。
【0018】塗布リング50は、接着剤小皿22の接着剤内に浸漬可能とされ、プラグ1の側面外周が挿入し得る内孔51を備える。左右の接着剤小皿22に対応する左右の塗布リング50を備える。
【0019】塗布リング移動装置60は、テーブル20の上で左右の接着剤小皿22に挟まれる位置に設置されるシリンダ装置61からなり、塗布リング50を接着剤小皿22の内部とその上方位置の間で上下に移動する。
【0020】エアブロー装置70は、テーブル20に配置され、接着剤小皿22の内部から上方に移動せしめられた塗布リング50に付着している余分な接着剤、特に塗布リング50の内孔51に張った膜等の接着剤を吹き落とす。エアブロー装置70は、左右の塗布リング50に対応する左右のエアノズル71を備える。
【0021】自動接着剤塗布装置10は、パッド42が吸着したプラグ1を接着剤が付着した塗布リング50の内孔51に挿入し、プラグ1の側面外周に接着剤を塗布する。具体的には、下記(1)〜(7)の工程にてなされる。
【0022】(1)テーブル移動装置30により前進位置に位置付けられているテーブル20の上のプラグ台21の上にプラグ1を置く。そして、テーブル移動装置30によりテーブル20を後退し、プラグ台21の上のプラグ1をパッド移動装置40の真下に位置付ける。
【0023】(2)パッド移動装置40によりパッド42を下降し、パッド42によりプラグ台21の上のプラグ1の上端面を吸着する。そして、パッド移動装置40によりプラグ1をプラグ台21から上昇する。
【0024】(3)テーブル20の上の接着剤小皿22の中の接着剤に浸かっていた塗布リング50を塗布リング移動装置60により上昇する。
【0025】(4)塗布リング50に付着した余分な接着剤、特に塗布リング50の内孔51に張った膜等の接着剤をエアブロー装置70により吹き落とす。
【0026】(5)テーブル移動装置30によりテーブル20を前進して塗布リング50をパッド移動装置40の真下に位置付け、パッド42が吸着しているプラグ1をパッド移動装置40により下降して塗布リング50の内孔51に挿入し、内孔51の内壁面に付着している接着剤をプラグ1の側面外周に塗布する。
【0027】(6)接着剤を塗布したプラグ1をパッド移動装置40により上昇して塗布リング50から抜く。
【0028】(7)プラグ1を油圧機器等のハウジングの油路形成用加工孔に仮挿入し、その後、このプラグ1を該加工孔に圧入する。
【0029】従って、本実施形態によれば以下の作用がある。
■パッド42が吸着したプラグ1を塗布リング50の内孔51に挿入するに先立ち、塗布リング50の内孔51に張っている接着剤の膜等の余分な接着剤をエアブロー装置70で落とす。従って、プラグ1が塗布リング50の内孔51に挿入されたとき、プラグ1はその内孔51の内壁面に付着した接着剤だけをその側面外周に塗布され、プラグ1の底面(下端面)に接着剤が付着することを回避する。従って、プラグ1の底面に付着した接着剤が、製品段階で、作動油に混ざり、油圧回路のオリフィス、バルブシート面等に噛み込んで油圧機器等の作動を損なう可能性を排除できる。
【0030】■プラグ1の側面外周への接着剤の塗布作業を機械化できる。これにより、作業者の指先が接着剤で汚れることがないし、プラグ1の側面外周に接着剤を完全に塗布でき、塗布作業の能率を上げることもできる。
【0031】以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、プラグの側面外周への接着剤の塗布作業を機械化し、プラグの底面に接着剤が付着することを回避することができる。
【出願人】 【識別番号】000146010
【氏名又は名称】株式会社ショーワ
【住所又は居所】埼玉県行田市藤原町1丁目14番地1
【出願日】 平成13年9月11日(2001.9.11)
【代理人】 【識別番号】100081385
【弁理士】
【氏名又は名称】塩川 修治
【公開番号】 特開2003−80137(P2003−80137A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−275334(P2001−275334)