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【発明の名称】 エアゾール容器用噴射ヘッド
【発明者】 【氏名】瀧澤 理
【住所又は居所】東京都千代田区神田佐久間町2丁目7番地 株式会社三谷バルブ内

【要約】 【課題】肩カバー部及びボタン部の組み合わせが適宜選択可能なエアゾール容器用噴射ヘッドを提供する。

【解決手段】エアゾール容器の頭頂部から突出するステムに基端部で嵌着し、先端部が噴射口に連通するノズルを備えたボタン部20、30が、共通の肩カバー部10に選択的に組み合わされる。ボタン部20、30の周面部に、上下に曲げ弾性を呈する連結片26、36が一体に形成されると共に、裏面にピン27,37が突設される。肩カバー部10の上面周辺部12に、連結片26、36の先端部を着脱自在に係合させる係合溝16が形成され、その底面にピン27,37を係入させるピン孔17が形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エアゾール容器の頭頂部から突出するステムに基端部で嵌着し、先端部が噴射口に連通するノズルを備えたボタン部が、エアゾール容器頭頂部に装着された肩カバー部の環状上面周辺部に、その周囲の環状隙間を横断する連結片を介して揺動可能にヒンジ結合されたエアゾール容器用噴射ヘッドにおいて、ボタン部の周面部に、上下に曲げ弾性を呈する連結片が一体に形成されると共に、上面周辺部に、前記連結片の先端部を着脱自在に係合させる係合部が形成されたことを特徴とするエアゾール容器用噴射ヘッド。
【請求項2】 ボタン部の周面部における連結片と同方向を向いた正面領域に、前方への噴射口が形成されていることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器用噴射ヘッド。
【請求項3】 ボタン部に上向きの噴射口が形成され、前記ボタン部における前記噴射口に対して連結片と反対方向側領域に押し下げ操作部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器用噴射ヘッド。
【請求項4】 連結片の先端部の裏面にピンが突設されると共に、上面周辺部に、係合部として、先端部を上方から係入させる対応形状の凹状係合溝と、前記ピンを係入させるように、前記凹状係合溝の底面を貫通するピン孔とが形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか記載のエアゾール容器用噴射ヘッド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアゾール容器の頭頂部から突出するステムに基端部で嵌着し、先端部が噴射口に連通するノズルを備えたボタン部が、エアゾール容器頭頂部に装着された肩カバー部の環状上面周辺部に、その周囲の環状隙間を横断する連結片を介して揺動可能にヒンジ結合されたエアゾール容器用噴射ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のエアゾール容器用噴射ヘッドは、ボタン部及び肩カバー部が連結片と共に合成樹脂により一体に形成されるのが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、肩カバー部を共通にしてボタン部を意匠もしくは機能上別種類として製作したい場合、肩カバー部も含めて噴射ヘッド全体を個別に製作している。このことは、逆にボタン部を共通にして肩カバー部を別種類にする場合も同様である。
【0004】本発明は、このような点に鑑みて、肩カバー部及びボタン部の組み合わせが適宜選択可能なエアゾール容器用噴射ヘッドを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達成するために、請求項1により、エアゾール容器の頭頂部から突出するステムに基端部で嵌着し、先端部が噴射口に連通するノズルを備えたボタン部が、エアゾール容器頭頂部に装着された肩カバー部の環状上面周辺部に、その周囲の環状隙間を横断する連結片を介して揺動可能にヒンジ結合されたエアゾール容器用噴射ヘッドにおいて、ボタン部の周面部に、上下に曲げ弾性を呈する連結片が一体に形成されると共に、上面周辺部に、連結片の先端部を着脱自在に係合させる係合部が形成されたことを特徴とする。
【0006】これにより、肩カバー部及びボタン部との組み合わせが選択可能となる。したがって、いずれか一方を共通にして意匠もしくは機能の異なる複数種類の噴射ヘッドが組み合わせにより選択的に構成される。互いに独立に肩カバー部及びボタン部をエアゾール容器の頭頂部に装着して種々の組み合わせの噴射ヘッドを構成するのに対して、ヒンジ部を備えることにより、使用過程でのエアゾール容器の意匠に対するボタン部の回転位置のずれ、或いはステムからの脱落の防止等が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図3を基に本発明の実施の形態の一例によるエアゾール容器用噴射ヘッドを説明する。エアゾール容器1の頭頂部には、内部に弁機構を備え、上方付勢状態でステム3を突出させるマウンティングカップ2が装着されている。このマウンティングカップには、上面周辺部12を有する合成樹脂製の肩カバー部10が、その周面部11の下端部のリング状突部11aでマウンティングカップ2のカール部2aの外周凹部に係合することにより装着される。
【0008】肩カバー部10に対して、互いに外形を異にして別の色に着色されている合成樹脂製のボタン部20、30、40、50が適宜選択的に組み合わされて噴射ヘッドを構成する。
【0009】ボタン部20は、図2に示すように、上面周辺部12に隙間19を置く直径の円筒状周面部25及び上方へ続く円錐状周面部25aと、平坦円形状の上面部24を備えている。さらに、内部には、下端部でステム3に嵌着する縦方向流路部21a及びその上端に前向きに接続し、かつ前端部に前方への噴射口23aを有する噴口部材23が嵌入された横方向流路部21bを有するノズル部21が一体に形成されている。
【0010】周面部25における上面周辺部12と同一高さ位置で、かつ噴射口23aの下方に位置する上端には、先端裏面にピン27が突設されて上下に曲げ弾性を呈する連結片26が一体成形により突設されている。対応して、上面周辺部12には、係合部として、連結片26の先端部を上方から係入させるように、対応の外周形状を有し、かつその厚みに対応した深さの凹状の係合溝16と、その底面を貫通してピン27を係入させるピン孔17が形成されている。
【0011】ボタン部30は外径が2段階に異なる下側周面部35及び前向きの噴射口33aを有する上側周面部35aを有する噴射ボタンとして構成されている。内部には、同様に噴射口33aをステム3に連通させるノズル部が形成されている。下側周面部35はボタン部20の円筒状周面部25と同一形状であり、噴射口33aと同方向を向いた上端には、ピン27付連結片26と同一形状のピン37が下設された連結片36が突設されている。
【0012】ボタン部40は、周面部25と同一形状の周面部45から円錐状の周面部45aが形成され、その上端に形成された噴射口43に連通する同軸状のノズル部が内部に一体に形成されてスパウトとして構成されている。周面部45の上端には、ピン27付連結片26と同一形状のピン47が下設された連結片46が突設されている。周面部45aにおける上向きの噴射口43に対して連結片46と反対方向側の途中領域には、水平状の押下げ操作部48が形成されている。
【0013】ボタン部50は、周面部25と同一形状の下側周面部55の上面部から外径の小さな上側周面部55aが隆起し、その上面部に上端を噴射口53aとして内部のノズル部でステム3に連通するパイプ状の外部ノズル部53を突設してスパウトとして構成されている。下側周面部55の上端には、ピン27付連結片26と同一形状になるように、ピン57が下設された連結片56が突設されている。円筒状の上側周面部55aは、下側周面部55に対して偏心することにより、偏心しない外部ノズル部53に対して連結片56と反対方向領域に操作部58が形成されている。
【0014】肩カバー部10と例えばボタン部20とで噴射ヘッドとして揺動式の噴射ボタンを構成する場合には、図3Aに示すように、係合溝16の回転位置、即ち方向をエアゾール容器1の正面に揃うように、肩カバー部10をその周面部11の下端部でカール部2aに係合させることによりマウンティングカップ2に装着する。次いで、ボタン部20のノズル部をステム3に装着すると共に、連結片26をそのピン27がピン孔17に係入するように、係合溝16に係合させて組合わせる。連結片26は、上面周辺部12に対して同一面状となる。これにより、ボタン部20は肩カバー部10と一体化された状態で、連結片26を上下に撓ませて上面部24の押下げ操作により噴射が行われる。
【0015】また、図3Bに示すように、同様に肩カバー部10とボタン部40とで噴射ヘッドとして上向き噴射のスパウトを構成する場合には、共通のピン孔17付係合溝16に、ピン47が下設された連結片46を係合させることにより組み合わせる。さらに、肩カバー部10に対してボタン部30又は50をそのピン37又は57付連結片36又は56を係合させることにより、意匠もしくは機能の異なる噴射ヘッドが構成される。このような共通の肩カバー部10に対して、製造段階に限らず、使用者も複数個のボタン部を用意することにより、種々に組み合わせが可能になる。
【0016】図4は、別の実施の形態による肩カバー部を示すもので、エアゾール容器に装着されるマウンティングカップの外径が大きくなったのに対応して、肩カバー部60の外径が前述の肩カバー部10に対して大きく形成されているが、上面周辺部62の内径は前述の肩カバー部10と同一に設定されると共に、上面周辺部62には肩カバー部10のピン孔17付係合溝16と同一形状のピン孔付係合溝66が形成されている。これにより、別種の肩カバー部60に対しても、図示のように、前述のボタン部20或いはその外のボタン部30、40、50と適宜選択的に組合わせることができる。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ヒンジ結合される肩カバー部及びボタン部が互いに相手を交換可能にでき、意匠もしくは機能の異なる噴射ヘッドを複数種類用意するのに比べて、製造コスト或いは在庫管理上有利となり、選択幅を広げるのが容易となる。また、使用者が購入時に交換部品を用意しておくことにより、使用時に任意に選択できる。その際、請求項2の発明により揺動式の噴射ボタンとして、或いは請求項3の発明によりスパウトとして機能の異なる噴射ヘッドを、肩カバーを共通にして構成することができる。請求項4の発明によれば、着脱自在の係合部がピン孔付きの係合溝として簡単で、見栄え良く構成される。
【出願人】 【識別番号】000144463
【氏名又は名称】株式会社三谷バルブ
【住所又は居所】東京都千代田区神田佐久間町2丁目7番地
【出願日】 平成13年11月29日(2001.11.29)
【代理人】 【識別番号】100083208
【弁理士】
【氏名又は名称】福留 正治
【公開番号】 特開2003−164778(P2003−164778A)
【公開日】 平成15年6月10日(2003.6.10)
【出願番号】 特願2001−364181(P2001−364181)