| 【発明の名称】 |
竪形ミル |
| 【発明者】 |
【氏名】三代 秀久 【住所又は居所】千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重工業株式会社八千代工場内
【氏名】廣澤 賢一 【住所又は居所】千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重工業株式会社八千代工場内
【氏名】武本 剛 【住所又は居所】千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重工業株式会社八千代工場内
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| 【要約】 |
【課題】微粉の産出量を低減し得る竪形ミルの提供。
【解決手段】ほぼ円筒状のケーシング1内の下部に、外周がケーシングの内周と間隙を存して配設された回転テーブル5と、回転テーブルの上面外周部に近接して配設された回転自在な複数のローラ10とを有する竪形ミルにおいて、前記回転テーブルの上面外周部に、外周面からローラの転動軌跡の外周部に及ぶ多数の排出溝6が設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ほぼ円筒状のケーシング内の下部に、外周がケーシングの内周と間隙を存して配設された回転テーブルと、回転テーブルの上面外周部に近接して配設された回転自在な複数のローラとを有する竪形ミルにおいて、前記回転テーブルの上面外周部に、外周面からローラの転動軌跡の外周部に及ぶ多数の排出溝が設けられていることを特徴とする竪形ミル。 【請求項2】 前記排出溝が、回転テーブルの半径方向へ延在していることを特徴とする請求項1記載の竪形ミル。 【請求項3】 前記排出溝が、外周側が回転テーブルの回転方向前側となるように回転テーブルの半径方向と交差させて延在していることを特徴とする請求項1記載の竪形ミル。 【請求項4】 前記排出溝の底面が、回転テーブルの外周側が低くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の竪形ミル。 【請求項5】 前記排出溝の幅が、回転テーブルの外周側が広幅となるように拡開していることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の竪形ミル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、岩石を破砕する竪形ミルに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の竪型ローラミルは、ほぼ円筒状のケーシング内の下部に、外周がケーシングが内周と間隙を存して配設された回転テーブルと、回転テーブルの上面外周部に近接して配設された回転自在な複数のローラとを有しており、ケーシングの上部中央から供給管を介して回転テーブル上の中央部に供給した原料を、回転テーブルの回転によって生じる遠心力により外周へ移動させる途中で、ローラと回転テーブルとの間に噛み込んで破砕し、破砕産物を回転テーブルの外周から重力落下させて機外に排出するように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の下部排出式竪形ミルにおいては、ローラの外周部と回転テーブルの上面との間の間隙やローラの圧加力の調整等で破砕産物の粒度調整を行っているものの、過度の粉砕作用を受け、微粉が多量に産出する不具合がある。そのため、砕砂等の生産を目的として使用する場合は、製品歩留まりが低くなり、かつ、大量の微粉を廃棄する必要があった。 【0004】そこで、本発明は、微粉の産出量を低減し得る竪形ミルを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明の竪形ミルは、ほぼ円筒状のケーシング内の下部に、外周がケーシングの内周と間隙を存して配設された回転テーブルと、回転テーブルの上面外周部に近接して配設された回転自在な複数のローラとを有する竪形ミルにおいて、前記回転テーブルの上面外周部に、外周面からローラの転動軌跡の外周部に及ぶ多数の排出溝が設けられていることを特徴とする。 【0006】一方、前記排出溝は、回転テーブルの半径方向へ延在していることが好ましい。前記排出溝は、外周側が回転テーブルの回転方向前側となるように回転テーブルの半径方向と交差させて延在していてもよい。前記排出溝の底面は、回転テーブルの外周側が低くなるように傾斜していることが好ましい。又、前記排出溝の幅は、回転テーブルの外周側が広幅となるように拡開していることが好ましい。 【0007】 【作用】上記本発明の竪形ミルにおいては、ローラと回転テーブルとの間に噛み込まれ、ローラの転動軌跡の外周部に到達した破砕産物のうち、所要粒径以下のものが、更に破砕を受けることなく、排出溝を通って回転テーブルの外周から重力落下する。 【0008】一方、排出溝が、外周側が回転テーブルの回転方向前側となるように回転テーブルの半径方向と交差させて延在していることにより、排出溝内に流入した破砕産物に、回転テーブルの回転によって生じる遠心力が有効に作用する。排出溝が、外周側が低くなるように傾斜していることにより、排出溝内に流入した破砕産物に、重力による滑りが生じる。又、排出溝が、外周側が広幅となるように拡開していることにより、排出溝内に流入した破砕産物の詰まりが緩和される。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1、図2及び図3は本発明に係る竪形ミルの第1の実施の形態を示す縦断面図、図1におけるII−II線矢視拡大断面図及び図2における III−III 線矢視拡大断面図である。図中1はベース2に立設され、天板1aの中心部に原料を供給する供給管3を垂直に貫設したほぼ円筒状のケーシングである。ケーシング1内におけるベース2上には、図示しない回転駆動装置と連動連結される平面視矩形状の減速機4が配設されており、この減速機4の垂直な出力軸(図示せず)には、外周がケーシング1の筒壁1bの内周面と所要の間隙を存する回転テーブル5が連結されている。回転テーブル5は、テーブル本体5aと、その上面外周部に嵌着され、後述するタイヤ形のローラが原料を介在して転動可能な凹曲面を有するリング状のライナ5bとからなり、その上面外周部には、外周面からローラの転動軌跡の外周部に及ぶ半径方向の多数の排出溝6が設けられている。これらの半径溝6は、後述するようにローラと回転テーブル5との間に噛み込まれ、ローラの転動軌跡の外周部に到達した破砕産物のうち、所要粒径以下のものを、更に破砕を受けることなく、回転テーブル5の外周から排出するためのものであり、その幅は、一定で、かつ、底面は水平とされている。そして、回転テーブル5の上面外周縁には、原料層圧を調整するダムリング7が設けられている。又、回転テーブル5の上面外周部には、ケーシング1の筒壁1bに水平な支持軸8を介して基部を軸支されたアーム9の先端部に取り付けた回転自在の複数のタイヤ形のローラ10が近接して配置されており、これらのローラ10は、油圧シリンダ等の圧加手段11を介して下方へ圧加されていると共に、間隙調整ボルト12を介して転動軌跡となるライナ5bの凹曲面との間隙を調整可能に設けられている。 【0010】前記回転テーブル5の外周下部とケーシング1の筒壁1bの内周との間には、各排出溝6を通り、又、ダムリング7を乗り越えて落下した破砕産物を収容する断面ほぼ方形の環状室13が形成されている。環状室13の底壁には、破砕産物を排出する排出口14が設けられており、この排出口14には、破砕産物を機外へ排出する排出シュート15が連設されている。一方、環状室13には、破砕産物を掻き出すべく、回転テーブル5に取り付けたスクレーパ16が、回転テーブル5の回転に伴って移動可能に設けられている。 【0011】上記構成の竪形ミルを用いて、破砕産物を生産する場合、回転テーブル5を所要の速度で矢印Aで示す回転方向へ回転しながら、供給管3から原料を回転テーブル5の中央部に供給する。回転テーブル5の中央部に供給された原料は、回転テーブル5の回転によって生じる遠心力により回転テーブル5上を渦巻状の軌跡を描いて外周に向って移動し、ローラ10の外周面と回転テーブル5の凹曲面との間で、ダムリング7による層圧の調整を受けながら破砕される。破砕されてローラ10の転動軌跡の外周部に到達したもののうち、所要粒径以下のものは、更に破砕を受けることなく、排出溝6を通って回転テーブル5の外周から環状室13に重力落下する一方、所要粒径を超えるものは、更に破砕された後、ダムリング7を乗り越えて環状室13に重力落下する。このため、原料が過度に破砕されることがなく、微粉の産出量を大幅に低減できる。そして、環状室13に収容された破砕産物はスクレーパ16に掻き出され、排出口14から排出シュート15を経て機外へ排出される。 【0012】図4は本発明に係る竪形ミルの第2の実施の形態を示す要部の平面図である。この竪形ミルは、前述した第1の実施の形態のものが、各排出溝6を回転テーブル5の半径方向へ延在させているのに対し、回転テーブル5の上面外周部に、外周面からローラ10の転動軌跡の外周部に及んで設けた多数の排出溝6aを、外周側が回転テーブル5の回転方向A前側となるように回転テーブル5の半径方向と交差させて延在させているものである。他の構成は、第1の実施の形態のものと同様であるので、同一の構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略する。 【0013】上記構成の竪形ミルによれば、第1の実施の形態のものによる作用効果の他、排出溝6a内に流入した破砕産物に、回転テーブル5の回転によって生じる遠心力が有効に作用するので、その排出溝6aからの排出を容易に行うことができる。 【0014】図5は本発明に係る竪形ミルの第3の実施の形態の示す要部の縦断面図である。この竪形ミルは、前述した第1の実施の形態のものが、排出溝6の底面を水平としているのに対し、排出溝6bの底面を、回転テーブル5の外周側が低くなるように傾斜させているものである。他の構成は、第1の実施の形態のものと同様であるので、同一の構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略する。 【0015】上記構成の竪形ミルによれば、第1の実施の形態のものによる作用効果の他、排出溝6b内に流入した破砕産物に、重力による滑りが生じるので、その排出溝6bからの排出を容易に行うことができる。 【0016】図6は本発明に係る竪形ミルの第4の実施の形態を示す要部の平面図である。この竪形ミルは、前述した第1の実施の形態のものが、排出溝6の幅を一定としているのに対し、排出溝6cの幅を、回転テーブル5の外周側が広幅となるように拡開させているものである。他の構成は、第1の実施の形態のものと同様であるので、同一の構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略する。 【0017】上記構成の竪形ミルによれば、第1の実施の形態のものによる作用効果の他、排出溝6c内に流入した破砕産物の詰まりが緩和されるので、その排出溝6cからの排出を容易に行うことができる。 【0018】なお、上述した各実施の形態においては、ローラ10をタイヤ形とし、かつ、回転テーブル5の上面外周部に凹曲面を有するライナ5bを嵌着する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ローラを截頭円錐体状とし、かつ、回転テーブルの上面を平面とするようにしてもよい。又、回転テーブル5の上面外周縁にダムリング7を設ける場合に限らず、ダムリング7を設けなくてもよい。更に、第1、第2の実施の形態のものにおいて、排出溝6,6aを第3及び/又は第4の実施の形態の排出溝6b,6cのようにしてもよい。更に又、第3の実施の形態のものと第4の実施の形態のものを組み合わせた排出溝としてもよい。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の竪形ミルによれば、ローラと回転テーブルとの間に噛み込まれ、ローラの転動軌跡の外周部に到達した破砕産物のうち、所要粒径以下のものが、更に破砕を受けることなく、排出溝を通って回転テーブルの外周から重力落下するので、原料が過度に破砕されることがなく、微粉の産出量を大幅に低減することができる。 【0020】一方、排出溝を、外周側が回転テーブルの回転方向前側となるように回転テーブルの半径方向と交差させて延在させることにより、排出溝内に流入した破砕産物に回転テーブルの回転によって生じる遠心力が有効に作用するので、その排出溝からの排出を容易に行うことができる。又、排出溝の底面を、回転テーブルの外周側が低くなるように傾斜させることにより、排出溝内に流入した破砕産物に、重力による滑りが生じるので、その排出溝からの排出を容易に行うことができる。更に、排出溝の幅を、回転テーブルの外周側が広幅となるように拡開させることにより、排出溝内に流入した破砕産物の詰まりが緩和されるので、その排出溝からの排出を容易に行うとことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000974 【氏名又は名称】川崎重工業株式会社 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成13年12月3日(2001.12.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064296 【弁理士】 【氏名又は名称】高 雄次郎
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| 【公開番号】 |
特開2003−164771(P2003−164771A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月10日(2003.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−368474(P2001−368474) |
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