| 【発明の名称】 |
光触媒モジュールとその製造方法及びこれを用いた反応装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山形 光二 【住所又は居所】東京都世田谷区駒沢3丁目16番3号 ライザー工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】金属乃至繊維からなる複数本の糸1を縒って撚線2とし、撚線2をチアニゾル液に浸して高温で焼成した光触媒モジュール。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】金属乃至繊維からなる複数本の糸を縒って撚線とし、該撚線をチアニゾル液に浸して高温で焼成して得られた光触媒モジュール。 【請求項2】撚糸がある程度の空隙を以ってランダムに配置されるように、その複数本を装填して使用する請求項1記載の光触媒モジュール。 【請求項3】金属乃至繊維からなる複数本の糸を縒って撚線とし、該撚線を反応容器内に装填し、チアニゾル液に浸してから反応容器ごと高温で焼成する光触媒モジュールの製造方法。 【請求項4】反応容器内に紫外線ランプを設置し、該紫外線ランプの周囲に光触媒モジュールを装填した反応装置。 【請求項5】装填された光触媒モジュールの一端又は両端部に押圧板を設けて反応時の容器内における光触媒モジュールの偏在を防ぐようにした請求項4記載の反応装置。 【請求項6】反応容器内に1又は2以上の仕切板を設け、該仕切板の間に光触媒モジュールを装填するようにした請求項4記載の反応装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】この発明は、被処理液体乃至気体の処理効率を高めるようにした光触媒モジュールとその製造方法及びこれを用いた反応装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】本願発明者は先に紫外線を使用した被処理水又は気体の処理方法としては、金属乃至繊維からなる糸の束、或はこれら糸で構成される不織布に、二酸化チタン等の懸濁液をコーティングし、室温から600℃乃至700℃の最終温度にまで加熱昇温して焼成して得られたフィルターに紫外線を照射すると共に、被処理液体或は気体をフィルターに接触させるようにした紫外線殺菌方法を提案した(特願平11-321932号)。 【0003】また、二酸化チタン等の懸濁液に金属乃至繊維からなる糸の束、或はこれら糸で構成される不織布を浸漬した後、高温に焼成したものを紫外線殺菌のフィルターとして使用する方法も公知である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】これら金属乃至繊維からなる糸の束、或はこれら糸で構成される不織布の表面に二酸化チタン等の懸濁液をコーティングしたり、或は金属乃至繊維からなる糸の束、或はこれら糸で構成される不織布を二酸化チタン等の懸濁液に浸漬した場合には、図5に示すように金属乃至繊維の糸1の表面に二酸化チタン担持層3が形成される。 【0005】しかし、この二酸化チタン担持層3は糸1の表面に付着しているに過ぎないため、紫外線照射中に欠落し易く、また二酸化チタン担持層3が糸1の表面より欠落すると、光触媒効果が著しく失われてしまう。 【0006】また、上記従来の方法においては、紫外線ランプの周囲に所定間隔を置いて複数のフィルターを配置するため、紫外線ランプより近くに配置されたフィルターには充分な紫外線が照射されるが、紫外線ランプより遠のくに従って基材には紫外線が照射されなくなり、したがって均一な紫外線照射効果を得ることができないという欠点がある。 【0007】また、紫外線ランプの周囲に所定間隔を置いて複数のフィルターを配置すると、被処理液体乃至気体がフィルター間を通過してフィルターとの接触が少ないという欠点があり、更にしたがって均一な紫外線照射効果を得ることができないという欠点がある。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記実情に鑑み、鋭意研究の結果、金属乃至繊維からなる複数本の糸を縒って撚線とし、該撚線をチアニゾル液に浸して高温で焼成した光触媒モジュールを提案するものである。 【0009】 【発明の実施の形態】即ち、複数本の糸1で構成される撚糸2には糸1間に隙間があるが、この発明のように撚糸2をチアニゾル液に浸漬すると、チアニゾル液は糸1間の隙間を浸透し、その後の高温焼成により凝結する。 【0010】この結果、図1に示すように二酸化チタン担持層3は撚糸2の表面だけでなく、糸1の隙間を強固に連結して形成される。 【0011】したがって、この発明では紫外線照射中に二酸化チタン担持層3が欠落することなく、光触媒効果を永く持続させることができる。 【0012】なお、この発明においてチアニゾル液に浸漬した撚糸は例えば室温から600℃から700℃の最終温度にまで加熱昇温して繰り返し昇温される。 【0013】また、この発明では反応容器内に紫外線ランプを設置し、該紫外線ランプの周囲に光触媒モジュールを装填すれば、撚糸が紫外線ランプの周囲にある程度の空隙を以ってランダムに配置される。 【0014】このため、ランプより照射される紫外線は光触媒モジュールの撚糸間を通過して二酸化チタン担持層に照射されるので、紫外線ランプに近くても、遠くても均一な紫外線照射効果を得ることができる。 【0015】また、反応容器内に送入された被処理液体乃至気体はランダムに配置された光触媒モジュールの撚糸間を通過し、二酸化チタン担持層と接触するが、上述のフィルターに比べて光触媒モジュールの接触面積が多く、被処理液体乃至気体との接触時間が数十倍多くなり、したがって十分な紫外線照射効果を得ることができる。 【0016】即ち、この発明において光触媒モジュールは反応容器内に撚糸がある程度の空隙を以ってランダムに配置されるように、その複数本を装填して使用する。 【0017】なお、金属乃至繊維からなる複数本の糸を縒って撚線とし、該撚線を容器内に装填し、チアニゾル液に浸してから反応容器ごと高温で焼成すれば、容器内には上述のように撚糸がある程度の空隙を以ってランダムに配置されるように、光触媒モジュールが装填されて製造されるので、この容器をそのまま反応容器として使用できる。 【0018】また、反応容器内に上述のように装填された光触媒モジュール内を被処理液体乃至気体を通過させると、次第に被処理液体乃至気体の圧力により光触媒モジュールが偏在して十分な紫外線照射効果を挙げられないことになる。 【0019】反応容器内に装填された光触媒モジュールの一端又は両端部に押圧板を設けることにより、反応時の容器内における光触媒モジュールの偏在を防ぐことができる。 【0020】この場合、押圧手段としてはステンレス、チタン太線製のスプリングを使用することにより反応容器内におけるスプリングの腐食を防ぐことができる。 【0021】また、反応容器内に1又は2以上の仕切板を設け、該仕切板の間に光触媒モジュールを装填することによっても、反応時の容器内における光触媒モジュールの偏在を防ぐことができる。 【0022】なお、この発明で光触媒モジュール製造に使用される金属乃至繊維からなる糸としては、例えばステンレス、チタン、炭素繊維、フッ素繊維等を使用することができる。 【0023】また、光触媒モジュールを構成する撚糸の長さは、反応容器内に撚糸がある程度の空隙を以ってランダムに配置される程度のものが好ましい。 【0024】 【実施例】以下、この発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明すると、図2において4は上半部4aと下半部4bで構成される反応容器で、反応容器4内には上半部5aと下半部5bで構成される仕切板5がその長手方向に沿って所定間隔で配置され、更に仕切板5,…の中央の穴6には紫外線ランプ7を挿着し、また仕切板5の間には光触媒モジュール8を装填する。 【0025】仕切板7の間に装填された光触媒モジュール8は撚糸2が紫外線ランプの周囲にある程度の空隙を以ってランダムに配置される。 【0026】仕切板7は、中心より放射状に楕円状の通水孔9を有し、通水孔9の一側には通水方向に沿って羽根片10が設けられる。 【0027】以上の構成において、被処理水は入口11より反応容器4内に送入されるが、反応容器4内では仕切板5の通水孔9の一側に設けられた羽根片10,…に従って螺旋状に回転しながら反応容器4内を通過して出口12より外部に排出される。 【0028】被処理水はこの間に紫外線ランプ5に沿って撚糸2が作る空隙を二酸化チタン担持層3と接触しながら通過し、また紫外線ランプ5より照射される紫外線は撚糸2が作る空隙を通過して二酸化チタン担持層3に照射される。 【0029】したがって、この発明では被処理水と二酸化チタン担持層3と接触時間と二酸化チタン担持層3への紫外線の照射時間が長く、このため被処理水の殺菌処理効率を高めることができる。 【0030】また、この発明に係る光触媒モジュール7には上述のように二酸化チタン担持層3が強固に固定されているため、長時間の処理にも剥離することがない。 【0031】図3、図4は多段式の大型反応装置による被処理水の処理例を示すものであり、この実施例では複数の反応容器4を並設して二つ割れにした反応装置を使用するものであり、先ず容器4を開いて内部に紫外線ランプ5を設置し、光触媒モジュール8を装填してから容器4を閉じる。 【0032】そして、並設される反応容器4には夫々被処理水を通して更に紫外線ランプ5より紫外線照射して殺菌処理を行うものである。 【0033】 【発明の効果】以上要するに、この発明によれば紫外線照射中に二酸化チタン担持層が欠落することなく、光触媒効果を永く持続させることができ、しかも撚糸が紫外線ランプの周囲にある程度の空隙を以ってランダムに配置されるため、紫外線の均一な照射と十分な紫外線照射効果を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591006302 【氏名又は名称】ライザー工業株式会社 【住所又は居所】東京都世田谷区駒沢3丁目16番3号
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| 【出願日】 |
平成13年11月29日(2001.11.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083884 【弁理士】 【氏名又は名称】田中 昭雄
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| 【公開番号】 |
特開2003−164766(P2003−164766A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月10日(2003.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−363743(P2001−363743) |
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