| 【発明の名称】 |
油吸着材 |
| 【発明者】 |
【氏名】堀 金太郎
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| 【要約】 |
【課題】排水槽の液面上に浮遊する油を吸着除去できる油吸着材が必要以上に深く沈むことなくて油のみの吸着を促す効果を期する。
【解決手段】印刷物の古紙の破砕ないし粉砕物1を、透油性を有する不織布製袋体2に収納していると共に、該破砕ないし粉砕物1に独立気泡性の発泡プラスチックからなる浮力材3を混入している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 印刷物の古紙の破砕ないし粉砕物が透油性を有する不織布製袋体に収納されており、前記破砕ないし粉砕物に浮力材が混入されていることを特徴とする、油吸着材。 【請求項2】 前記浮力材が独立気泡性の発泡プラスチックからなる、請求項1記載の油吸着材。 【請求項3】 前記袋体に紐状部材が取り付けられている、請求項1又は2記載の油吸着材。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、排水浄化槽等の中に浮かして排水中の油を吸着除去するのに用いられる油吸着材に関する。 【0002】 【従来の技術】たとえば、飲食店の厨房等で発生する排水の浄化装置のグリストラップにおいて、排水中の油を除去する場合、袋入り油吸着材を投入し液面上に浮かして所定期間放置することにより液面上の油を吸着除去する方法がある。そして、油吸着材には、天然繊維のみからなるものや天然繊維に撥水剤を含浸させたもの(例えば、特開平7−232061号公報)などがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、グリストラップ等の液面上に袋入り油吸着材を浮かして置いて油を除去する上記方法では、槽内の清掃は定期的に行なわれることが効果的であるが、排水液面が前回の清掃により油分のほとんどが取り除かれていて水の状態にある場合、このときに袋入り油吸着材が投入されると、その袋入り油吸着材が撥水性を有するといえども水をも吸収するため、袋入り油吸着材が早期に撥水性を失って必要以上に深く沈みやすく、沈むと液面上の油のみの吸着性能を低下ないし喪失するのであった。 【0004】また、油吸着材の素材において、天然繊維のみからなる油吸着材は有害物質を出すことなく焼却処理が可能であり、油の吸着性も良いが、水をも吸着してしまうため、結果として油吸着率が下がってしまうという欠点がある。これに対して、天然繊維に撥水剤を含浸させた油吸着材は水分を吸着せず油分のみを吸着できて油吸着率が高められる利点がある反面、その製造において多工程からなるため手間がかかり、また原料コストもかかるという問題点がある。 【0005】本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、古新聞等印刷物の古紙を再利用することにより省資源化、製造の容易化、低コスト化を図れるとともに使用後に焼却処分可能になし得ながらも、排水液面での浮上状態をできるだけ長期間にわたって持続できる浮力機能を付与することにより油のみの吸着効果の向上を図ることのできる、油吸着材を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の油吸着材は、印刷物の古紙の破砕ないし粉砕物が透油性を有する不織布製袋体に収納されており、前記破砕ないし粉砕物に浮力材が混入されていることに特徴を有するものである。 【0007】この場合において、前記浮力材は独立気泡性の発泡プラスチックからなるものを使用することができ、また、前記不織布製袋体には紐状部材を取り付けることができる。 【0008】 【作用】上記構成の油吸着材の破砕ないし粉砕物は、印刷物の古紙を使用していて印刷の際に用いられた油を含有しているため、撥水性を有して水に浮上し、排水液面上の油のみを不織布製袋体の透過を介して吸着しやすい。 【0009】袋体内の破砕ないし粉砕物には独立気泡性の発泡プラスチック等からなる浮力材を混入してあり、この浮力材が油吸着材の浮力を助けるため、清掃直後、油吸着材が油分のほとんどが取り除かれていて水の状態にある排水液面上に投入されても吸水少なくして早期に必要以上に深く沈むことがなく、長期間にわたって浮上状態を持続しながら排水液面上に溜まる油のみの吸着を促すことができる。この油吸着材は排水液面上に油が溜まるまでに水分のみを吸収するのをできるだけ避けられ、油が溜まりかけると同時にそれのみを吸着することができる。 【0010】袋体に紐状部材が取り付けられていると、グリストラップ等に投入し排水液面上に浮かして置くときに、その紐状部材を槽の上縁や槽内の仕切り板の上縁などに簡単に結び付けることができ、これにより油吸着材が沈んだり、下流の槽や下水管に流れ込んだりするのを防止でき、使用後の回収時には紐状部材を引っ張って手元に引き寄せるだけの簡単な操作により容易に回収できる。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。図1は油吸着材を一部破断状態で示す斜視図、図2は油吸着材の使用例の平面図である。 【0012】図1に示すように、本発明の油吸着材Pは、印刷物の古紙の破砕ないし粉砕物1を、透油性を有する不織布製袋体2に収納していると共に、破砕ないし粉砕物1に浮力材3を混入している。不織布製袋体2には紐状部材4を取り付けてある。 【0013】古紙の破砕ないし粉砕物1は古新聞や牛乳パックなど印刷物の古紙をシュレッダー等で破砕するか、または、更にミキサー等で粉砕することにより製造できる。破砕ないし粉砕物1はシュレッダー等で破砕するだけでもよいが、更にミキサー等で粉砕すると、古紙表面に毛羽立ちが生じ、その表面積を増大し、油をより吸着し易くすることができる。ただし、古紙は、あまりにも細かな粉体にまでしてしまうと、十分な油保持部分がなくなり、油の吸収量が減ってしまうので、好ましくない。古紙の破砕ないし粉砕前、または破砕ないし粉砕時に撥水剤を吹き付けることにより破砕ないし粉砕物1の撥水性を更に高めることもできる。 【0014】袋体2は、破砕ないし粉砕物1をばらつかせることなく偏平状態に収容するために、透油性を有する不織布で扁平状に形成される。不織布の材料としては親油性、撥水性を有するポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどが好ましい。 【0015】浮力材3は発泡スチロール樹脂等のように独立気泡性の発泡プラスチックを小さい球状、立方状、細片状などに形成したものを使用する。そのほかに、プラスチックフィルム製の小さい風船球などを使用することもできる。 【0016】紐状部材4は耐水性の不織布製、織布製の帯紐や丸紐、軽い鎖、糸状体などが用いられる。紐状部材4はこれの一端部を袋体2の任意箇所に雌雄ホックやカシメ具等の止着具、あるいは接着、融着などで止め付ける。また、袋体2の所定箇所に穴を設け、この穴に紐状部材3の一端部を通して結び付けることもできる。 【0017】上記構成の油吸着材Pは、例えば、図2に示すように、一つ又は二つ以上をグリストラップ等に投入すると、破砕ないし粉砕物1に混入された浮力材3の浮力作用により排水液面上に浮いて必要以上に深く沈むようなことがないので、水中に必要以上に深く沈むことによる水吸収をできる限り避けることができ、液面上での浮上状態が長期間にわたって維持されることから液面上の油のみが不織布製袋体2を透過して破砕ないし粉砕物1により吸着されるのを促す効果がある。 【0018】また、油吸着材Pは、紐状部材4をグリストラップの槽5の上縁や槽内の仕切り板6の上縁の取っ手7などに結び付けることができる。これによっても油吸着材Pが必要以上に深く沈むのを防止できるため、水中に深く沈むことによる水吸収をできる限り避けることができ、液面上での浮上状態が確保されることから液面上の油のみを効果的に吸着できる。また、その紐状部材4の結び付けにより油吸着材Pは下流の槽8や下水管(図示せず)に流れ込んだり、詰まったりすることがなくなる。また油吸着材Pは所定の使用期間経過後、回収するときは紐状部材4を引っ張って手元に引き寄せることにより簡易に回収できる。回収後、油吸着材Pは焼却処分することが可能である。 【0019】 【発明の効果】本発明の油吸着材によれば、排水の浄化装置のグリストラップ等に投入して使用するときも混入浮力材により必要以上に深く沈むのを防止できるため液面上の油のみの吸着を促す効果がある。また、古紙再利用により省資源化を図れ、低コストで製造可能であり、使用後は有害物質を出すことなく焼却処分することが可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500406263 【氏名又は名称】堀 恵子 【識別番号】598168508 【氏名又は名称】有限会社インフィニティ研究所
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| 【出願日】 |
平成13年11月30日(2001.11.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072338 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 孝一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−164759(P2003−164759A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月10日(2003.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−366842(P2001−366842) |
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