| 【発明の名称】 |
脱臭用フロート及び脱臭方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡上 宏 【住所又は居所】東京都千代田区神田錦町3−18 ショーボンド建設株式会社内
【氏名】宮田 保男 【住所又は居所】東京都千代田区神田錦町3−18 ショーボンド建設株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】沈殿池の処理施設における防臭方法の一つであるコンクリートによる覆蓋構造は、硫酸化現象が生じ、コンクリート壁を劣化させている。
【解決手段】開閉可能な上蓋、通気可能な下蓋及び側板からなるフロートボックス内に脱臭層を上方に、通気穴を多数有するフロート層を下方に配置して収納した脱臭用フロートを多数水面に浮かべることにより、悪臭となるガス、気泡等を下蓋、フロート層を経て脱臭層に吸着させることで硫酸化現象の発生を抑えることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 開閉可能な上蓋、通気可能な下蓋及び側板とからなるフロートボックス内に脱臭層を上方に、通気穴を多数有するフロート層を下方に配置して収納したことを特徴とする脱臭用フロート。 【請求項2】 フロートボックスの側板外面には、磁石を隣接するフロートボックス同士が吸着し合うように取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の脱臭用フロート。 【請求項3】 開閉可能な上蓋、通気可能な下蓋及び側板とからなるフロートボックス内に脱臭層を上方に、通気穴を多数有するフロート層を下方に配置して収納した脱臭用フロートの多数を水面に配置して浮かべることを特徴とする脱臭方法。 【請求項4】 水面に配置して浮かべた脱臭用フロートの多数は、隣接するフロートボックス同士がフロートボックスの側板外面に取り付けられた磁石により吸着して結合することを特徴とする請求項3に記載の脱臭方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として下水処理場の沈殿池等の施設から発生する悪臭を防止するためのユニット状にした脱臭用フロート及び脱臭方法に関する。 【0002】下水処理場の汚水沈殿池等の処理施設は、処理場特有の悪臭が発生する。 【0003】この悪臭対策としては、汚水沈殿池等の処理施設全体をコンクリートによる覆蓋構造として悪臭を外に出さないようにするのが普通である。 【0004】この方法は、悪臭対策としては、その効果は認められるが、汚水から発生する硫化水素(H2S)が気中に溜り、バクテリアの活動で硫酸化が生じ、沈殿池等の処理施設のコンクリート壁を著しく劣化させ社会問題化している。そこで、コンクリート壁の劣化を防止するため、コンクリート壁に樹脂塗料によるライニングを施したりしているが、これも不十分である。 【0005】また、覆蓋構造は鉄筋コンクリートによる覆いのため、イニシャルコストが極めて高価であり、かつ、鉄筋の腐食防止のためにランニングコストも相当で経済的に不利である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術のこれらの問題点、すなわち、沈殿池等の処理施設の覆蓋構造であることによる硫酸化現象、経済的不利を以下述べるところにより解決しようとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】まず、開閉可能な上蓋、通気可能な下蓋及び側板とからなるフロートボックス内に脱臭層を上方に、通気穴を多数有するフロート層を下方に配置して収納したユニット状の脱臭用フロートを提供する。 【0008】好ましくは、この脱臭用フロートにおいて、フロートボックスの側板外面に、隣接するフロートボックス同士が吸着し合うように磁石を取り付けて提供する。 【0009】好ましくは、これら脱臭用フロートにおいて、フロートボックスの下方に重りを取り付けて提供する。 【0010】そして、開閉可能な上蓋、通気可能な下蓋及び側板とからなるフロートボックス内に脱臭層を上方に、通気穴を多数有するフロート層を下方に配置して収納した脱臭用フロートの多数を水面に浮かべることによる脱臭方法を提供する。 【0011】さらには、上記の脱臭用フロートの多数を隣接するフロートボックス同士がフロートボックスの側板外面に取り付けられた磁石により吸着して結合させて浮かべることによる脱臭方法を提供する。 【0012】 【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。 【0013】図1はフロートボックスの斜視図、図2はその断面図、図3はフロートボックスの下蓋の平面図、図4は脱臭用フロートの断面図、図5はフロート層の別の例を示す図式的透視図である。 【0014】フロートボックス1は、図1乃至図3に示すように、プラスチックスにより形成され、六角形の筒状の側板2とその上方に側板2の外面に密接して嵌め込む上蓋3とその下方に側板2の内面に密接して嵌め込むメッシュ状の下蓋4とからなっている。これらを形成する材質は、汚水や発生するガス等に影響されることの少ないものであれば特に限定されない。大きさは特に限定はないが、この実施の形態では直径50cm、深さ30cm程度である。 【0015】側板2の外面の各面には、磁石5を、N極とS極とが交互に表れるように嵌め込み又は貼付等により取り付けてあり、上蓋3には開閉を容易にするため取手6を取り付けてある。フロートボックス1の下方には、任意の個所に重り7を取り付けてある。フロートボックス1の形状は六角形の筒状に限らず、正方形、矩形等の筒状であってよいこともちろんである。磁石5は互いに吸着し合うので複数のフロートボックス1を結合するのに便利であるが、結合の手段は紐またはフックを用いて行ってもよい。 【0016】上述のように形成されたフロートボックス1には、図4に示すように、下方にフロート層8を、必要に応じてメッシュ状の中蓋9を、その上方に脱臭層10を配置して収納してある。このようにして全体として脱臭用フロートを形成する。 【0017】フロート層8は浮力のある材質のものであればよく、合成樹脂やゴム等の単独気泡の発泡体が好ましく、本発明では発泡スチロールが使用され、フロートボックス1の内壁形状に合わせた形状に形成され、通気可能なように貫通穴11が穿孔されている。フロート層8の態様は限定されるものではなく、例えば図5に示すようにホース状に形成したものをフロートボツクス1の内壁形状に束ねて多数収納することもできる。 【0018】脱臭層10は、悪臭を吸着する脱臭剤、例えば活性炭等が使用できる。これらを通気性のある布袋等に収納して使用すると便利である。なお、フロート層8と脱臭層10とは、脱臭用フロートが汚水沈殿池等に配置されたとき、浮くように大きさ、量等を考慮して収納されることは当然である。 【0019】このようにして全体としてユニット化された脱臭用フロートが形成され、つぎのようにして脱臭方法が実施される。 【0020】図6は汚水沈殿池等に配置された脱臭用フロートの複数を示す図式的斜視図、図7は汚水沈殿池等の壁面付近と脱臭用フロートの関係を示す図式的断面図、図8は同図式的平面図である。 【0021】脱臭用フロート12は、汚水沈殿池等に、図6に示すように多数配置される。脱臭用フロート12は上述したフロート層の浮力により水面に浮かんでいる。脱臭用フロート12のそれぞれは上述したフロートボックス1の側板に取り付けられた磁石5により互いに吸着し合って結合している。便宜上各側板に取り付けられた磁石のN極側とS極側とを平面上にNとSの文字で表した。なお、複数のフロートボックスの結合を磁石によることなく、紐またはフック等を用いて行ってもよい。また、上述したようにフロートボックスの下方には重りを取り付けてあるので、フロート層と脱臭層との重さのバランスが合わなくても転倒することはない。図中、17はフック18を介して取り付けた回収用紐で、この紐を引っ張ることによりフロートボックスを回収することができる。 【0022】この実施の形態では、脱臭用フロート12は六角形筒状に形成されているので、複数を結合した状態で、汚水沈殿池等の壁13との間に空間を生じる。空間を閉塞するには別途、端部処理用フロート14を用いればよい。この実施の形態では、脱臭用フロート12の半形状フロート15と間詰フロート16とからなり、脱臭用フロート12同士の結合と同様に磁石が用いられている。 【0023】上述のようにして汚水沈殿池等に脱臭用フロート12が配置されると、発生する悪臭としてのガス、気泡は、図4において、脱臭用フロートのフロートボックス1のメッシュ状の下蓋4、フロート層8の貫通穴11を経て脱臭層10に吸着される。 【0024】このようにすることで、悪臭の放散を抑えることができ、かつ、硫酸化現象の発生を抑えることができる。 【0025】 【発明の効果】本発明は上述のようにしてなるので、つぎの効果を有する。 【0026】請求項1乃至請求項5において、脱臭用フロートは開閉可能な上蓋、通気可能な下蓋及び側板とからなるフロートボックス内に脱臭層を上方に、通気穴を多数有するフロート層を下方に配置して収納して形成されてなるので、これを汚水処理沈殿池等の水面に多数配置して浮かべることで、水面を覆い、悪臭の放散を防止することができるばかりでなく、その悪臭を吸収させることができるので、硫酸化現象を抑えることができる。 【0027】硫酸化現象の発生を抑えることができることで、沈殿池等の処理施設のコンクリート壁の劣化を防止することができるとともにランニングコストも軽減できるので経済的である。 【0028】フロートボックスの上蓋は開閉可能なので、収納した脱臭層やフロート層は必要に応じて交換することができる。 【0029】請求項2及び請求項4において、フロートボックスの側板外面には磁石を取り付けてあるので、脱臭用フロートを多数汚水沈殿池等に配置して浮かべたとき、隣接する脱臭用フロートボックスは容易に結合して水面を覆うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000107044 【氏名又は名称】ショーボンド建設株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区神田錦町3丁目18番地
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| 【出願日】 |
平成14年1月16日(2002.1.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066968 【弁理士】 【氏名又は名称】宇野 晴海
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| 【公開番号】 |
特開2003−205217(P2003−205217A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月22日(2003.7.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−6887(P2002−6887) |
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