| 【発明の名称】 |
ベルトフィルター |
| 【発明者】 |
【氏名】宮地 剛之 【住所又は居所】広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業株式会社紙・印刷機械事業部内
【氏名】笠原 正巳 【住所又は居所】広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業株式会社三原機械・交通システム工場内
【氏名】槙野 勝昭 【住所又は居所】広島県広島市西区観音新町一丁目20番24号 菱明技研株式会社内
【氏名】松浦 勲 【住所又は居所】広島県広島市西区観音新町一丁目20番24号 菱明技研株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】この発明は、効率よく脱水ケーキを形成することができるベルトフィルターを提供することを課題とする。
【解決手段】石膏スラリー12がスラリーフィーダー装置11の給液シュート11aから搬送ベルト14と共に走行する濾布15の表面上に供給される際、給液シュート11aで粗粒と微粒の相分離を起こしたスラリー12は多孔板13を通過することにより混合且つ減速され、この状態で静かに濾布15の上に落下すする。このため、自然沈降域17においてスラリー12中の粗粒が微粒よりも先に濾布15の表面上に沈降した後にスラリー12はサクションボックス16で真空脱水されて脱水ケーキ18が形成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スラリーを濾布面上に供給する給液シュートを具備したスラリーフィーダー装置を有するベルトフィルターにおいて、前記スラリーフィーダー装置は、スラリーを通すことによりこのスラリーを混合及び減速させる多孔板を前記給液シュートの先端部に備え、前記多孔板を通って濾布面上に供給されたスラリー中の粗粒が微粒よりも先に濾布面上に沈降する自然沈降域が設けられていることを特徴とするベルトフィルター。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ベルトフィルターに関し、特に濾布面上にスラリーを供給するスラリーフィーダー装置を備えたベルトフィルターに関する。 【0002】 【従来の技術】火力発電所の排煙脱硫設備から得られる石膏スラリーは、ベルトフィルターにより石膏付着水分10%以下に脱水処理されている。図5に示されるように、ベルトフィルターでは、搬送ベルト1と共に走行する濾布2の上方に配置されたスラリーフィーダ装置3の給液シュート3aから濾布2の表面上に石膏スラリー4が供給されるようになっており、このスラリー4が自然沈降域5を経て濾布3の裏面側に配置されたサクションボックス6により真空脱水される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のスラリーフィーダー装置1では、スラリー4が濾布2の表面に供給されるとき水流による攪乱が大きく、また、自然沈降域5が短いため、スラリー4をサクションボックス6で真空に引いて脱水ケーキ8の形成を行うのが難しかった。すなわち、給液シュート3aでスラリー4が粗粒の層と微粒の層に分離すして微粒子リッチの上層が直接濾布2面に接触する可能性が高く、このような状態ですぐにサクションボックス6で真空引きされるため、スラリー4は濾布2表面に微粒子マット層9を形成して目詰まリを起こす場合があった。このような場合には、濾過速度の低下、水切れ不良、脱水ケーキ8の含水率が下がらない等のトラブルが多く発生して、充分な処理能力が得られなくなってしまう虞があった。この発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、効率よく脱水ケーキを形成することができるベルトフィルターを提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明に係るベルトフィルターは、スラリーを濾布面上に供給する給液シューを具備したスラリーフィーダー装置を有するベルトフィルターにおいて、前記スラリーフィーダー装置は、スラリーを通すことによりこのスラリーを混合及び減速させる多孔板を前記給液シュートの先端部に備え、前記多孔板を通って濾布面上に供給されたスラリー中の粗粒が微粒よりも先に濾布面上に沈降する自然沈降域を設置したものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1〜4を参照して、この発明の実施の形態に係るベルトフィルターに用いられたスラリーフィーダー装置を説明する。図1に示されるように、ベルトフィルターのスラリーフィーダー装置11は、下方に向かって傾斜した給液シュート11aを有すると共に、その給液シュート11aの先端部に、石膏スラリー12を通すことによりこのスラリー12を混合及び減速するための多孔板13を備えており、搬送ベルト14と共に走行する濾布15の上方に配置される。濾布15の裏面側にはサクションボックス16が配置されており、スラリーフィーダー装置11とサクションボックス16との間には、従来よりも長さを延長した自然沈降域17が形成されている。 【0006】次に、この実施の形態に係るベルトフィルターの作用について説明する。火力発電所の排煙脱硫設備から得られる石膏スラリー12は、スラリーフィーダー装置11の給液シュート11aから搬送ベルト14と共に走行する濾布15の表面上に供給される。このとき、給液シュート11aで粗粒と微粒の相分離を起こしたスラリー12は多孔板13を通過することにより混合且つ減速され、この状態で静かに濾布15の上に落下する。このため、自然沈降域17においてスラリー12中の粗粒と微粒のうち粗粒が先に濾布15の表面上に沈降した後に微粒が沈降し、さらにサクションボックス16で真空脱水されて脱水ケーキ18が形成される。 【0007】このようにして濾布15の上に形成された脱水ケーキ18は、図2に示されるようにダンデイロール19で加圧されることにより、その上層部に位置する微粒子層が分散且つ破壊され、さらに洗浄水供給装置20からの熱水で洗浄されることにより脱水ケーキ18中に含まれる塩分が除去されると共にサクションボックス16によって脱水が続けられる。その後、脱水ケーキ18はケーキ剥離部21で濾布15から剥離されて系外に搬出される。ケーキ剥離後の濾布15は、高圧濾布洗浄装置22で洗浄されて僅かに残る付着ケーキを除去した後、スラリーフィーダー装置11の下方へ戻る。 【0008】図3に石膏スラリー処理量と濾過速度との関係を示す。スラリーフィーダー装置11の給液シュート11aの先端部に多孔板13を設けたり、長さを延長した自然沈降域17を設けることで、従来に比べて同一処理量での濾過速度が向上していることがわかる。また、図4に石膏スラリー処理量と水切長さの関係を表す。ここで、水切り長さとは、スラリーが供給された位置からスラリーが脱水されて脱水ケーキ表面の水が消失する位置までの長さであり、一般に濾過速度が大きくなると水切り長さは短くなる。スラリーフィーダー装置11の給液シュート11aの先端部に多孔板13を設けたり、長さを延長した自然沈降域17を設けることで、従来に比べて水切り長さが短縮されていることがわかる。 【0009】以上のように、スラリー12中の粗粒が微粒よりも先に濾布15の表面上に沈降した状態でスラリー12は真空脱水されて脱水ケーキ18が形成されるため、脱水ケーキ18中の微粒子層が濾布15面側に形成され難くなり、これにより濾布15の目詰まりが回避され、濾過速度の低下を防止することができた。また、脱水ケーキ18の上層部に形成される微粒子層をダンデイロール19で分散・破壊したため、脱水ケーキ18の通気性の低下を抑制してケーキ含水率を低下させることができた。 【0010】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、スラリーを通すことによりこのスラリーを混合及び減速させる多孔板をスラリーフィーダー装置の給液シュートの先端部に備え、多孔板を通って濾布面上に供給されたスラリー中の粗粒が微粒よりも先に濾布面上に沈降する自然沈降域を設けたので、濾布面の目詰まりを防止して効率よく脱水ケーキを形成することができるようになった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目5番1号
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| 【出願日】 |
平成14年1月11日(2002.1.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100057874 【弁理士】 【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−205208(P2003−205208A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月22日(2003.7.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−4744(P2002−4744) |
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