| 【発明の名称】 |
汚濁水におけるフロック回収装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】細川 澄男 【住所又は居所】北海道室蘭市輪西町1丁目18番10号 六鑛開發株式会社内
【氏名】高津 哲也 【住所又は居所】北海道室蘭市輪西町1丁目18番10号 六鑛開發株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】フロックの回収コストを削減し、しかも迅速に回収する。
【解決手段】フロックを沈降槽1から清澄水の水圧を利用してフロック回収部2に送り出して受袋3で回収すると共に、フロック中の水分を受袋3から自然滴下させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】汚濁水を分離処理して得られた清澄水とフロックを流し込んでフロックを沈降させる沈降槽と、該沈降槽から清澄水の水圧によって押し出されるフロックのみを回収するフロック回収部とを含み、フロック回収部はフロックが通過しない程度の通水性を有した受袋を交換可能に備え、該受袋がフロックを受止めると共に、フロック中の水分を自然滴下させるようにしている回収装置。 【請求項2】沈降槽に清澄水のオーバーフローを備え、そのオーバーフローは、フロック吐出位置と同高とする請求項1に記載の回収装置。 【請求項3】オーバーフローは、その高さ位置を段階的に変えた態様で備えられている請求項2に記載の回収装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、汚濁水を分離処理して得られたフロックの回収装置に関する。 【0002】 【従来技術】汚濁水を分離処理して得られたフロック(汚濁物)の回収方法として、例えば、沈殿槽において沈殿したフロックを脱水装置や自然脱水により脱水することでケーキにして、これを脱水機内から取り出して貯蔵層に蓄えておき、これをまとめて回収して廃棄している。しかしながら、大量のフロックをケーキにするための大型沈殿槽の設置又は脱水装置の設置、さらには貯蔵層の設置による設備投資のため処理コストが極めて高いものになるし、脱水工程、フロック取り出し工程、回収工程等、夫々段階的な工程を要するため汚濁物の処理が非効率的であるのが現状である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、フロックの回収コストを削減すること、そして迅速に回収することを課題とし、この課題を解決できるフロックの回収装置の提供を目的とする【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を達成するために下記の技術的手段を採用した。その技術的手段は、汚濁水を分離処理して得られた清澄水とフロックを流し込んでフロックを沈降させる沈降槽1と、該沈降槽1から清澄水の水圧によって押し出されるフロックのみを回収するフロック回収部2とを含み、フロック回収部2はフロックが通過しない程度の通水性を有した受袋3を交換可能に備え、該受袋3がフロックを受止めると共に、フロック中の水分を自然滴下させるようにしている回収装置Aにしたことである。(請求項1) 【0005】本発明によれば、沈降槽1内に分離処理して得られた清澄水とフロックを流し込むと、フロックが沈降すると共に、沈降したフロックは、清澄水の水圧によって、フロック回収部2に送り出される。フロック回収部2は、受袋3が沈降槽1から送り出されたフロックを受止めると共に、清澄水を通過させて排水する。受袋3にフロックが貯まったら新しい受袋に交換して前記行程を続け、フロックが貯まった受袋は、フロック中の水分を通水により滴下させながらフロックを自然脱水し、脱水の完了時点でそのまま廃棄される。したがって、フロックの回収作業を連続して行なえると共に、従来のような大規模な設備を必要とせずに回収を行うことができ、その上、フロックの受袋3へ送り出しは清澄水の水圧により行われ、脱水においても自然滴下により行われるので、燃料や電気による動力を一切必要としない。 【0006】 【発明の実施の形態】清澄水は、その全てを前記したように受袋3から通水させて排水してもよいが、例えば、沈降槽1に清澄水のオーバーフロー部4を備え、そのオーバーフロー部4は、フロック吐出位置と同高以下とすることが好適である。(請求項2)つまり、沈降槽1に流入する水量を増やした場合でも、オーバーフロー部4から清澄水が排水されるので、一定の水圧を保持することができると共に、受袋3へ送り出される清澄水の量を必要最低限にできる。この場合、オーバーフロー部4は、その高さ位置を段階的に変えた態様で備えることが好適である。(請求項3) フロックには、沈み難いもの(沈降速度が低い)と、沈みやすいもの(沈降速度が高い)があって、沈み難いフロックの場合には沈降に時間がかかるため、沈降槽1に貯まる清澄水の量が多くなり、逆に、沈みやすいフロックの場合には沈み難いフロックに比べて、沈降時間が短く沈降槽1に貯まる清澄水の量が少なくなる。つまり、沈み難いフロックの場合には、沈降槽1に貯まる清澄水の量が多いたので高い位置のオーバーフロー41を使用し、沈みやすいフロックの場合には、沈降槽1に貯まる清澄水の量が少ないので低い位置のオーバーフロー42を使用する。本発明における受袋3は、フロックが通過しない程度の通水性を有したもの全てを含むが、例示すれば、土嚢に用いられる土嚢袋や網目が細かい網袋が挙げられる。 【0007】 【実施例】以下、本発明に係る回収装置の実施例を図面に基づいて説明すると、図中Aは回収装置である。回収装置Aは、汚濁水の分離装置(図示せず)により汚濁水を分離処理して得られたフロックと清澄水を回収装置Aに流入させ、この回収装置Aでフロックを回収すると共に、清澄水を排水する。尚、本実施例の図面は、回収装置を模式的に示したものであり、大きさや縮尺については無視している。 【0008】回収装置Aは、沈降槽1と、フロック回収部2と、沈降槽1に沈降したフロックをフロック回収部2に送り出すための配管部5とから構成されている。沈降槽1は、ホッパー状のものであり、上端部から分離装置に配管されたパイプPを介して清澄水とフロックを流入し、下端部には前記配管部5におけるパイプ51が夫々配管され、側壁には、清澄水を排水するオーバーフロー部4が設けられている。オーバーフロー部4は、上方のオーバーフロー41と、下方のオーバーフロー42からなり、夫々複数備えている。オーバーフロー41,42には夫々に取り付けられた開閉弁43により開閉可能にしてあり、使用するオーバーフローのみを開けておく。(本実施例ではオーバーフロー42を開けている。) 【0009】配管部5は、前記したパイプ51と、フロック回収部2にフロックを送り込むためのホース52と、両者を連結し、フロックの流量を調整する調整弁53とで構成してある。ホース52は、可撓性を有し、少なくともオーバーフロー42の高さ位置においてフロック回収部2にフロックを吐出可能な長さのものであり、図面ではオーバーフロー41と同高さ位置において保持されている。ホース52は、架台6上に立設された保持体61の上端部分に嵌合や挿通等の周知の方法で保持され、その先端をフロック回収部2における受袋3の開口部分に向けている。 【0010】フロック回収部2は、フロックを受止める受袋3と、受袋3を支える籠状の支持体21と、支持体21直下にあって受袋3から滴下する清澄水を受ける水槽22とから構成され、これらが前記架台6上に載置されている。受袋3は、開口部縁全域が支持体21の上端縁に係脱可能に掛止されて保持され、支持体21は支持脚21Aを備え、その支持脚21Aを水槽22の底に載置して、受袋3と水槽22との位置関係を保持する。このようにした受袋3を保持した支持体21は、図面上左右に2個備えられている。水槽22にはキャスター22Aが備えられており、架台6上を左右移動可能にしている。つまり、2個の受袋3の内、1個でフロックを受け止め、1個が満杯になった時点で水槽22を移動させて他の受袋3でフロックを受止めるようにし、この間に満杯となった受袋3を取り外して新しい受袋に交換することができる。すなわち、この構成によれば、受袋の交換中においても回収作業を中断することなく連続的に行うことができる。尚、前記受袋を保持した支持体の個数については2個を越す個数であってもよいものである。架台6は、前記ホース52の設定高さを確保できる高さ及び水槽が左右に移動可能な長さのものである。尚、架台の高さについては、ホースの設定高さごとに用意してもよいし、高さ調整可能な態様にしてもよい。 【0011】 【発明の効果】本発明は以上説明した通り優れた効果を有する。本発明は、従来のように各回収行程ごとに作業を中断することなく、フロックの回収作業を連続して行なえると共に、従来のような大規模な設備を必要とせずに回収を行うことができ、その上、フロックの受袋へ送り出しは清澄水の水圧により行われ、脱水においても自然滴下により行われるので、燃料や電気による動力を一切必要としない。しかも、請求項2によれば、沈降槽に流入する水量を増やした場合でも、オーバーフロー部から清澄水が排水されるので、一定の水圧を保持することができると共に、受袋へ送り出される清澄水の量を必要最低限にできる。さらに請求項3によれば、沈降速度が異なるフロックに対応して、沈降槽内に貯まる清澄水の量に関わらず、清澄水のみを確実に排水することができるので、フロック回収の確実性が向上する。したがって、フロックの回収コストを削減し、しかも迅速に回収するという目的を達成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595175242 【氏名又は名称】六鑛開發株式会社 【住所又は居所】北海道室蘭市輪西町1丁目18番10号
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| 【出願日】 |
平成14年1月11日(2002.1.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100109955 【弁理士】 【氏名又は名称】細井 貞行 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−205204(P2003−205204A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月22日(2003.7.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−4764(P2002−4764) |
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