| 【発明の名称】 |
バグフィルタ用濾布のリテーナ |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 修 【住所又は居所】東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島播磨重工業株式会社東京エンジニアリングセンター内
【氏名】佐久間 祐之 【住所又は居所】東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島播磨重工業株式会社東京エンジニアリングセンター内
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| 【要約】 |
【課題】低温腐食が発生する虞を防止する。
【解決手段】周方向に配置した上下方向に延びる多数の線材10を、内接するリング状の線材11により連結して濾布8の内側寸法に対応した円筒型格子構造のリテーナ本体9aを形成する。各線材10の下端部に固縛用凹部12を設ける。外周縁部上側に係合部14を設け、その上端縁部に径方向内向きのリング状突部14aを設けてなる底板13aを形成する。底板13aの係合部14の突部14aを各線材10の固縛用凹部12の外周側に係止させ、底板13aをリテーナ本体9aの底部に取り付ける。底板13aの中心部に通気用開口25を設ける。リテーナ本体9aの上端部に係合金具15を設ける。濾布8の逆洗を行うべく濾布8の上端開口部に向けてパルスジェット噴射された後、濾布8の内底部に達した常温の逆洗用ガス22は、底板13aの通気用開口25部及び濾布8の底面部を通過させて濾布8の外部へ放出させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上下方向に取り付けられて下端側から被せられた袋状の濾布を円筒状に保持させるように多数の線材をリング状の線材でリング状に配置し固定してなるリテーナ本体の下端部に、底板を取り付け、該リテーナ本体の底部を閉塞させたバグフィルタ用濾布のリテーナにおいて、上記リテーナ本体の底部を内外方向に通気できるようにした構成を有することを特徴とするバグフィルタ用濾布のリテーナ。 【請求項2】 リテーナ本体の底部を構成する底板に通気用開口を設けて、該通気用開口を通して底部を内外方向に通気できるようにした請求項1記載のバグフィルタ用濾布のリテーナ。 【請求項3】 リテーナ本体の底部を構成する底板を格子構造として、該格子構造としてある底板の空間部を通して底部を内外方向に通気できるようにした請求項1記載のバグフィルタ用濾布のリテーナ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はバグフィルタの濾布保持用として袋状の濾布の内側に挿入して該濾布を円筒形状に保持させるためのバグフィルタ用濾布のリテーナに関するものである。 【0002】 【従来の技術】サイクロン集塵機では捕集できないようなガスに混じった小さなダスト、たとえば、ごみ焼却場における排ガス中の飛灰の如きダストを捕集する装置としてバグフィルタが用いられている。 【0003】上記バグフィルタは、図6(イ)(ロ)(ハ)にその一例の概略を示す如く、上側部にガス出口2を設け、且つ下端部に、側部にガス入口5を設けると共に下端にスクリューコンベヤ3を装備したホッパ4を取り付けてなる容器1内の上端部で上記ガス出口2よりも下方となる位置に、円形とした多数の濾布取付孔6を縦横に並べて開口させたセルプレート7を気密に取り付け、上記各濾布取付孔6に、円筒形状とした細長い袋状の濾布8を下端側から外周側へ被せて保持させたリテーナ9の上端部を支持させて、該リテーナ9と一体に濾布8をセルプレート7の下方に吊下配置させることにより、各濾布8の上端開口部がそれぞれ対応する各濾布取付孔6に連通するようにしてある。 【0004】上記リテーナ9は、図7(イ)(ロ)(ハ)にその一例の詳細を示す如く、所要長さの多数の線材10を、濾布8の内径に対応した所要径の円周方向に所要間隔で平行に配置して該各線材10の長手方向所要位置の内側に、リング状とした結合用の線材11を内接させて、該各線材10と結合用線材11とを溶接等にて接合することにより、濾布8の内側の寸法に対応した細長い円筒型の格子構造のリテーナ本体9aを構成し、更に、使用時に下端側となる一端側の各線材10をS字状に屈曲させて固縛用の凹部12を形成すると共に、円板状の底板13の外周縁部を上方に屈曲させて設けた係合部14の上端縁部に径方向内向きに突出するようリング状の突部14aを設けて、該リング状突部14aを、上記各線材10の固縛用凹部12の外周側に嵌合させて係止させることにより、上記各線材10の下端部外周側に上記底板13の係合部14を嵌合させて上記リテーナ本体9aの下端部に底板13を取り付け、これにより、上記各線材10の下端部を固定すると共に、該各線材10の下端部の下方と外周側を、それぞれ上記底板13と係合部14で覆って、リテーナ9の外周側にバグフィルタの濾布8を被せるときに、上記各線材10の下端部と濾布8との接触を防止して該濾布8が損傷しないようにしてある。 【0005】更に、所要径の円筒状の胴部16の上端にセルプレート7の濾布取付孔6よりも大径のフランジ部17を形成してなる係合金具15を用意して、該係合金具15の上記胴部16を、上記リテーナ本体9aの使用時に上端部となる他端部に挿入配置して固定した構成として、リテーナ9の上端部をセルプレート7へ取り付ける際には、上記係合金具15のフランジ部17を濾布取付孔6の周縁部上面に係止させて位置固定できるようにしてある。 【0006】上記の如く構成されているバグフィルタは、集塵処理すべきガスとして、たとえば、ごみ焼却炉の排ガス18を供給すると、ガス入口5より容器1内に導入された排ガス18は、ガス出口2へ移動する間に、リテーナ9に被せて保持されている濾布8の側面部、すなわち、円筒型格子構造としてあるリテーナ本体9aにより内側から支持されることで通気性の確保されている濾布8の側面部を外側から内側へ通過させられるようになるため、この際、該排ガス18中に混入していたダスト19を、各濾布8の外側面部に付着させて捕集させるようにしてある。又、ダスト19捕集後の排ガス18は容器1のガス出口9からクリーンガスとして排出させるようにしてある。 【0007】上記バグフィルタにおいては、長期間の運転、もしくは、短期間の運転であっても湿分の多いダスト19を含むガス等の集塵処理を行うことにより、各濾布8の外側面にダスト19が付着して、その層が厚くなると、濾布8を通過させるために要する濾布8内外の差圧差が上昇し、ガスの処理能力が低下するため、定期的、あるいは、所要期間経過するたびに、各濾布8の外側面に付着したダスト19を払い落とす必要がある。 【0008】かかるダスト払い落とし作業を行うためのダスト払い落とし方式の一つとしてはパルスジェット方式のものがある。これは図6(イ)に示す如く、バグフィルタ容器1内におけるセルプレート7の上方近傍位置に、容器1の一側壁を貫通してセルプレート7の濾布取付孔6の横方向の配列に沿って延びる多数のブローチューブ20を配設し、且つ該各ブローチューブ20には、各濾布取付孔6、すなわち、各濾布8の上端開口部に向けたエアノズル21が装備してあり、上記各ブローチューブ20に、外部の図示しない逆洗用ガス供給部より供給される逆洗用ガス22を導くためのガス供給管23をそれぞれ接続し、該ガス供給管23は、上記各ブローチューブ20ごとに個別に対応した電磁弁24を備えてなる構成として、電磁弁24を操作することにより、逆洗用ガス供給部より供給される逆洗用ガス22を、ブローチューブ20に導き、該ブローチューブ20の各エアノズル21からパルスジェットとなるように噴射させて対応する濾布8の開口部内側へ瞬時に吹き込むことにより、濾布8の上端開口部に径方向外向きに膨らむ局所変形を生じさせ、この局所変形を、上記パルスジェット状の逆洗用ガス22の進行に伴って上端開口部から下端部までの濾布8の全長に亘って伝播させることで、該濾布8の外側面に付着したダスト19を払い落とすことができるようにしてある。 【0009】したがって、バグフィルタの濾布8のダスト19払い落とし作業を行う場合は、バグフィルタによる排ガス18の集塵処理は継続させつつ、各ブローチューブ20に対応する電磁弁24を、一つずつ順次操作することにより、各ブローチューブ20に順に逆洗用ガス22を送給して、各ブローチューブ20に沿う方向に配列されている濾布8に対して、一列ずつ順にダスト19払い落とし作業を実施するようにしてある。 【0010】ところで、上記バグフィルタの濾布8の耐熱温度は250℃程度であるため、従来バグフィルタに導入して集塵処理させる排ガス18の温度は220〜230℃となるように設定していたが、近年、ダイオキシン対策を図るためにバグフィルタに導入する排ガス18の温度は年々低下させる傾向にあり、最近のごみ焼却場では、酸露点が140℃程度であることを考慮して排ガス18の温度を腐食域に入らない150℃位としてバグフィルタに導入させるようにしている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】ところが、バグフィルタに220〜230℃の排ガス18を導入して集塵処理を行っていた場合には、容器1内には220〜230℃と比較的高温の排ガス18が存在していたため、上記従来のパルスジェット方式により濾布8のダスト19払い落とし作業を行うために、エアノズル21から常温の逆洗用ガス22をパルスジェット噴射させたとしても、該噴射される常温の逆洗用ガス22によるリテーナ9の温度低下が問題になることはなかったが、上述した如く、最近ではバグフィルタに導入する燃焼排ガス18の温度を150℃位としていることに起因して、上記パルスジェット方式による濾布8のダスト19払い落とし作業を実施すべくエアノズル21から常温の逆洗用ガス22をパルスジェット噴射させると、該噴射される常温の逆洗用ガス22によりリテーナ9が酸露点以下まで冷却されて結露し、該リテーナ9に低温腐食が発生して、該リテーナ9の底板13が腐食して破損するという問題が生じるようになってきている。 【0012】そこで、本発明者等は、150℃位の燃焼排ガスを導入して運転しているバグフィルタにて、濾布のダスト払い落とし作業時に生じるリテーナの低温腐食を防止するための工夫、研究を重ねた結果、上記リテーナの腐食は底部で激しく、これはリテーナの底部が底板により覆われて閉塞されているために、濾布の底部においてはガスが通気せず、このため上端開口部より濾布内に吹き込んだ常温の逆洗用ガスが濾布の内底部に滞留することが原因であることを突き止め、濾布の内底部における逆洗用ガスの滞留を防止することによりリテーナの腐食を防止できることを見出し、本発明をなした。 【0013】したがって、本発明の目的とするところは、150℃位の燃焼排ガスを導入して運転しているバグフィルタにおいて濾布のダスト払い落とし作業を行うべく、濾布の開口部に向けて常温の逆洗用ガスをパルスジェット噴射させた時にも、濾布の内底部における常温の逆洗用ガスの滞留を防止できて、低温腐食の発生を防止できるようにするバグフィルタ用濾布のリテーナを提供しようとするものである。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するために、上下方向に取り付けられて下端側から被せられた袋状の濾布を円筒状に保持させるように多数の線材をリング状の線材でリング状に配置し固定してなるリテーナ本体の下端部に、底板を取り付け、該リテーナ本体の底部を閉塞させたバグフィルタ用濾布のリテーナにおいて、上記リテーナ本体の底部を内外方向に通気できるようにした構成とする。 【0015】バグフィルタの運転中に濾布のダスト払い落とし作業を行うべく逆洗用ガスを濾布の上端開口部に向けてパルスジェット噴射すると、該パルスジェット噴射された逆洗用ガスの吹き込まれた濾布の上端部開口部には、径方向外向きに膨らむ局所変形が形成され、該局所変形が、上記パルスジェット状の逆洗用ガスの進行に伴って上端開口部から下端部までの濾布の全長に亘って伝搬されることにより、濾布の外側面部に付着したダストは払い落とされる。その後、濾布の底部に達した上記パルスジェット状の逆洗用ガスは、リテーナの底部及び濾布の底部を通過して該濾布の外方へ排出される。しかる後、上記逆洗用ガスによる濾布の内部圧力の上昇が解消されると、集塵処理を行うためにバグフィルタに供給されているガスが、濾布の底部及びリテーナの底部を外側から内側へ通過させられるようになるため、濾布の内底部に常温の逆洗用ガスが滞留する虞は解消される。 【0016】又、リテーナ本体の底部を構成する底板に通気用開口を設けて、該通気用開口を通して底部を内外方向に通気できるようにした構成とすることによりリテーナ本体の底部を容易に通気構造とすることができる。 【0017】更に、リテーナ本体の底部を構成する底板を格子構造として、該格子構造としてある底板の空間部を通して底部を内外方向に通気できるようにした構成とすることにより、リテーナ本体の底部を容易に通気構造とすることができ、更に又、濾布の底面部をより均一に保持できる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。 【0019】図1(イ)(ロ)(ハ)は本発明のバグフィルタ用濾布のリテーナの実施の一形態を示すもので、図7(イ)(ロ)(ハ)に示したリテーナ9と同様に、所要長さを有する多数の線材10とリング状に形成した結合用線材11による円筒型格子構造のリテーナ本体9aと、該リテーナ本体9aの底部となる下端部に取り付けた底板と、上記リテーナ本体9aの上端部に取り付けた係合金具15とからなる構成において、上記リテーナ本体9aの底部を構成する底板を内外方向に通気できる構成とし、濾布8の逆洗時に、該濾布8の上端開口部に向けてパルスジェット噴射した逆洗用ガス22がリテーナの底部に達したときに、リテーナの内側から底板を通して外側へ出るようにする。 【0020】上記通気できる構成としては、たとえば、底板を、従来の閉塞する構成に代えて、中央部に所要径の通気用開口25を設けてなる構成の底板13aとして、該底板13aの通気用開口25部を通して底部を内外(上下)方向に通気できる構成とする。 【0021】上記通気用開口25は、図1(ハ)に示す如く、開口内周縁部を滑らかに内側へ屈曲させて、上記本発明のリテーナの外周側に、従来のリテーナ9と同様にして濾布8を被せて保持させたときに、底板13の下面側に接する濾布8の底面部が、バグフィルタにおける集塵処理時の圧力変化や、逆洗によるダスト19の払い落とし作業時に生じる圧力変化等に伴って上下方向にばたついたとしても、濾布8が通気用開口25の内周縁部の端面に接触して損傷することがないようにしてある。 【0022】その他の構成は、図7(イ)(ロ)(ハ)に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。 【0023】上記本発明のリテーナを図6(イ)(ロ)(ハ)に示したバグフィルタと同様のバグフィルタに採用し、集塵処理すべきごみ焼却炉の排ガス18の温度を150℃位に設定した状態で供給して該バグフィルタの運転を行うと、バグフィルタの容器1内にガス入口5より導入された排ガス18は、従来と同様に、線材10と結合用線材11により形成される円筒型格子構造のリテーナ本体9aにより内側から支持されている濾布8の側面部を外側から内側へ通過することにより除塵されて、該濾布8の外側面部にダスト19が付着して堆積され、更に、上記本発明のリテーナでは底板13aに通気用開口25が形成されていて、底部においても内外方向の通気性が確保されているため、図1(ハ)に示す如く、上記底板13aにより内側から支持される濾布8の底面部にも通気性が付与され、これにより排ガス18は、該濾布8の底面部及び上記底板13aの通気用開口25を外側から内側へ通過することによっても除塵が行われるようになり、濾布8の底面にもダスト19が付着して堆積させられるようになる。 【0024】濾布8に付着したダスト19の払い落とし作業を行う場合は、従来と同様に、バグフィルタの運転を継続しながら、所要の濾布8の上端開口部に対してブローチューブ20のエアノズル21から常温の逆洗用ガス22をパルスジェットとして噴射させる。上記逆洗用ガス22がパルスジェット噴射された濾布8では、上端開口部に局所変形が形成された後、該局所変形が、上端開口部から下端部に達する濾布8の全長に亘り伝搬されて、該濾布8の外側面に付着したダスト19が払い落とされるようになる。その後、濾布8の内底部に達した上記常温の逆洗用ガス22は、リテーナ底板13に形成された通気用開口25、及び、濾布8の底面部を通過して該濾布8の下方へ排出され、この際、濾布8の底面に付着したダスト19の払い落としも行われるようになる。 【0025】しかる後、上記逆洗用ガス22のパルスジェット噴射により一時的に高められた濾布8の内側圧力が低下すると、該濾布8の側面部における外側から内側への排ガス18の通過が再開されるようになると同時に、図1(ハ)に二点鎖線で示す如く、底板13の通気用開口25部に対応する濾布8の底面部においても、濾布8外部の150℃程度の排ガス18の外側から内側への通過が再開されるようになるため、濾布8の内底部には150℃程度の排ガス18が流入させられることから、濾布8の内底部における常温の逆洗用ガス22の滞留は防止される。 【0026】このように、濾布8の内底部に常温の逆洗用ガス22が滞留する虞を防止できて、濾布8の内底部における結露を防止できるため、リテーナに低温腐食が発生する虞を未然に防止できる。更に、各濾布8では、底面部においても除塵できるようになることから、バグフィルタにおける除塵面積を従来に比して拡大させることができて、該バグフィルタの集塵処理能力を向上させることも可能になる。 【0027】次に、図2(イ)(ロ)は本発明の実施の他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)(ハ)に示したものと同様な構成において、底板13aの通気用開口25の径を、底部のほぼ全面に亘るよう拡径させたもので、該底板13aは、各線材10の下端部の固縛用凹部12に外周側より係止させるためのリング状突部14aを上端縁部に備えて該各線材10の下端部の外周側を覆い得る係合部14と、上記各線材10の下端の下方を覆い得る外周縁部のみとからなる構成としてある。 【0028】その他の構成は図1(イ)(ロ)(ハ)に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。 【0029】本実施の形態によれば、底板13aの通気用開口25部における通気量を拡大できるため、パルスジェット噴射した逆洗用ガス22の濾布8の内底部における滞留防止効果を更に高めることが可能となる。又、濾布8の底部の通気量を最大限まで拡大できるため、バグフィルタの集塵処理能力を更に向上させることも可能になる。 【0030】次いで、図3は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)(ハ)に示したものと同様な構成において、底板13aの中央部に比較的大径の通気用開口25を設けることに代えて、底板13aの全面に亘り小径の通気用開口25を多数設けた構成としたものである。 【0031】その他の構成は図1(イ)(ロ)(ハ)に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。 【0032】本実施の形態によっても、図1(イ)(ロ)(ハ)に示した実施の形態と同様な効果を得ることができる。 【0033】更に、図4(イ)(ロ)は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)(ハ)に示したものと同様の構成において、底板を、格子26構造を備えてなる底板13bとして、上記格子26の空間部27を通して内外(上下)方向に通気できるようにしたものである。 【0034】すなわち、上記底板13bは、各線材10の下端部の固縛用凹部12の外周側より係止させるためのリング状突部14aを上端縁部に有して該各線材10の下端部の外周側を覆い得る係合部14と、上記各線材10の下端の下方を覆い得る外周縁部とを有し且つ中央部に図2(イ)(ロ)に示した底板13aの通気用開口25の径とほぼ同径の開口28を設け、更に、該開口28内に、同心状に配した所要径のリング状の線材29と、該リング状線材29の周方向所要間隔個所(図では4個所)に放射方向に延びるように溶接等にて接合した直線状の線材30とからなる格子26を配置して、上記各直線状の線材30の外周側端部を、開口28の内周縁部に取り付けた構成としてある。 【0035】その他、図1(イ)(ロ)(ハ)に示したものと同一のものには同一符号が付してある。 【0036】本実施の形態によれば、リテーナ底部では、底板13bの格子26の空間部27により内外方向の通気性が確保されるため、該底板13bによって内側から形状保持される濾布8の底部に、内外方向の通気性を確保することができ、このため図1(イ)(ロ)(ハ)に示した実施の形態と同様の効果を得ることができ、更に、濾布8の内底面には格子26が接するようになるため、リテーナ本体9aによる濾布8の側面部の保持と同様に濾布8の底面部を均一に保持でき、バグフィルタの運転時や濾布8の逆洗によるダスト払い落とし作業時においても該濾布8の底部のばたつきを防止することが可能になる。 【0037】更に又、図5は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図4(イ)(ロ)に示したものと同様の構成において、開口28部に、リング状の線材29と該リング状の線材29の放射方向に延びる線材30とからなり、周方向に沿った空間部27を有する格子26を取り付けた構成とすることに代えて、開口28部に、直線状の線材31を縦横に所要間隔で配列してそれぞれ溶接等にて接合することにより、縦横に配列された空間部27を有するように形成してなる格子26を取り付けたものである。 【0038】その他の構成は図4(イ)(ロ)に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。 【0039】本実施の形態によっても、図4(イ)(ロ)に示した実施の形態と同様な効果を得ることができる。 【0040】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、ごみ焼却場以外で使用するバグフィルタ用濾布のリテーナに適用できることは勿論であること、リテーナの底板13a,13bに、内外方向の所要の通気性を確保できれば、図1(イ)(ロ)(ハ)に示した実施の形態、及び、図3に示した実施の形態における通気用開口25の口径及び形状は任意に設定してよく、更に、図4(イ)(ロ)に示した実施の形態、及び、図5に示した実施の形態における格子26は、任意のサイズ及び任意の形状の空間部27が形成されるようにすれば、線材の組み合わせ方は自在に設定してよいこと、上記においては、リテーナ本体9aの下端部への底板13a,13bの取り付けは、いずれも線材10の下端部に設けた固縛用凹部12に底板13a,13bの外周縁部に設けた係合部14のリング状突部14aを係止させることにより行うものとして示したが、リテーナ本体9aの下端部に底板13a,13bを取り付けることができれば、その取り付け方法としては、溶接等、任意の方法を採用してよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。 【0041】 【発明の効果】以上述べた如く、本発明のバグフィルタ用濾布のリテーナによれば、以下の如き優れた効果を発揮する。 (1)上下方向に取り付けられて下端側から被せられた袋状の濾布を円筒状に保持させるように多数の線材をリング状の線材でリング状に配置し固定してなるリテーナ本体の下端部に、底板を取り付け、該リテーナ本体の底部を閉塞させたバグフィルタ用濾布のリテーナにおいて、上記リテーナ本体の底部を内外方向に通気できるようにした構成としてあるので、バグフィルタの濾布に挿入配置した状態にて、濾布のダスト払い落とし作業を行うべく濾布の上端開口部に向けて逆洗用ガスをパルスジェット噴射すると、該パルスジェット状の逆洗用ガスが濾布内部を通過して下端部に達した後、リテーナの底部及び濾布の底部を通過して該濾布の外方へ排出させることができると共に、該濾布内に噴射された逆洗用ガスによる濾布の内部圧力の上昇が解消された時点で、濾布外部の高温の排ガスを、濾布の底部及びリテーナの底部を通過して外側から内側へ導入させることができるため、濾布の内底部に常温の逆洗用ガスが滞留する虞を解消でき、これにより、リテーナの結露を防止できて、該リテーナにおける低温腐食の発生を防止できる。又、リテーナ底部が通気性を有することから、濾布の底面部においても除塵を行うことができて、バグフィルタにおける除塵面積を従来に比して拡大させることができるため、該バグフィルタの集塵処理能力を向上させることも可能になる。 (2)リテーナ本体の底部を構成する底板に通気用開口を設けて、該通気用開口を通して底部を内外方向に通気できるようにした構成とすることにより、リテーナ本体の底部を容易に通気構造とすることができる。 (3)リテーナ本体の底部を構成する底板を格子構造として、該格子構造としてある底板の空間部を通して底部を内外方向に通気できるようにした構成とすることにより、リテーナ本体の底部を容易に通気構造とすることができ、更に、濾布の底面部をより均一に保持できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区大手町2丁目2番1号
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| 【出願日】 |
平成13年12月11日(2001.12.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087527 【弁理士】 【氏名又は名称】坂本 光雄
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| 【公開番号】 |
特開2003−170016(P2003−170016A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月17日(2003.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−377591(P2001−377591) |
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