| 【発明の名称】 |
濾過装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】切替 正夫
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| 【要約】 |
【課題】自動洗浄機能を有し、メンテナンスが容易で、濾材の繰り返し使用が可能である濾過装置を提供する。
【解決手段】濾過装置は、物理濾過装置10と生物濾過装置20とを連設してなり、物理濾過装置10には、被処理水を濾過するためのフィルター40を搬送するコンベア装置50と、フィルターを洗浄室60が設けられていて、フィルター40が目詰まりして水位が上がると、コンベア装置50が自動的にフィルターを洗浄室60に搬送し、フィルター洗浄後、もとの濾過位置に戻す。生物濾過装置20は、回転式ドラム25内に濾材が充填されており、常時は回転ドラム25は静止しており、物理濾過装置10から供給される水を濾材により濾過処理するが、物理濾過装置10のフィルター洗浄回数が所定回に達すると、ドラム25が回転して中の濾材を洗浄する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被処理水を取り入れる給水口と、濾過処理後の水を排出する排水口とを備えたタンクと、前記タンク内で給水口と排水口との間に設けられ、被処理水を濾過するフィルターを有する濾過部とを備えた濾過装置であって、前記給水口より上側に設けられ、前記フィルターを洗浄するための洗浄室と、前記フィルターを前記濾過部と前記洗浄室との間で搬送する搬送手段と、前記濾過部の水量を検知する水量検知手段とを備え、前記水量検知手段が前記濾過部の水量が所定値以上であることを検知したときに前記搬送手段を駆動し、前記フィルターを前記濾過部から前記洗浄室に移動する搬送駆動手段を備えたことを特徴とする濾過装置。 【請求項2】 前記搬送手段は、エンドレスの回動式コンベアであることを特徴とする請求項1記載の濾過装置。 【請求項3】 前記搬送駆動手段は、前記フィルターを前記濾過部から前記洗浄室及び洗浄室から濾過部に移動するときは高速で、前記フィルターを前記洗浄室内で移動するときは低速で前記搬送手段を駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の濾過装置。 【請求項4】 仕切り板によって2以上の室に区切られ、1の室に被処理水を取り入れる給水口を供え、他の室に排水用の排水口を供えたタンクと、前記1の室に設けられ、濾材を充填した透水性の回転式ドラムと、前記回転式ドラム内の濾材を透過した水を他の室に排出する手段と、前記他の室に設置された水排出用の第1及び第2のポンプと、前記回転式ドラムを回転駆動するドラム駆動手段と、前記回転式ドラムの回転時に前記第1のポンプを非作動、第2のポンプの作動とし、前記回転式ドラムの停止時に前記第1のポンプを作動、第2のポンプの非作動とするように前記第1及び第2のポンプを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする濾過装置。 【請求項5】前記回転式ドラムは、一端から他端に向かって径が変化していることを特徴とする請求項4記載の濾過装置。 【請求項6】物理的濾過手段を備えた第1の濾過装置と、生物的濾過手段を備えた第2の濾過装置とを、少なくとも1台ずつ連結してなる濾過装置であって、前記第1の濾過装置として、請求項1ないし3いずれか1項に記載の濾過装置を用いたことを特徴とする濾過装置。 【請求項7】 物理的濾過手段を備えた第1の濾過装置と、生物的濾過手段を備えた第2の濾過装置とを、少なくとも1台ずつ連結してなる濾過装置であって、前記第2の濾過装置として、請求項4又は5に記載の濾過装置を用いたことを特徴とする濾過装置。 【請求項8】 物理的濾過手段を備えた第1の濾過装置と、生物的濾過手段を備えた第2の濾過装置とを、少なくとも1台ずつ連結してなる濾過装置であって、前記第1の濾過装置として、請求項1ないし3いずれか1項に記載の濾過装置を用い、前記第2の濾過装置として、請求項4又は5に記載の濾過装置を用いたことを特徴とする濾過装置。 【請求項9】 請求項8記載の濾過装置であって、前記第1の濾過装置におけるフィルターの洗浄回数に応じて、前記第2の濾過装置の回転式ドラムを駆動することを特徴とする濾過装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】この発明は、水槽や池水の水浄化装置に関し、特に濾材を用いた濾過装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般的な観賞魚用水槽の濾過装置として、図11に示すように、底部に排水孔を設けた函体90内に、砂利、セラミック等の濾材91を敷き詰め、その上にフィルター92を載せるとともに、ポンプ93でくみ上げた水槽94の底部の水をフィルターの上側から供給するようにしたものが知られている。このような濾過装置では、フィルターが目詰まりすると、フィルターを洗浄するか交換する必要があり、また使用が長期に亘る場合にはフィルターの下に敷き詰めた濾材を取り出し洗浄する必要があった。 【0003】このようにフィルター交換や濾材洗浄の煩雑さを解消するために、濾材の自動洗浄機能を有する濾過装置も実用化されている。このような濾過装置として、例えば、発泡スチロール粒のような浮上性の濾材を用いるとともに、濾材を入れたタンクに攪拌機を設置したものがあり、この装置では、濾材が目詰まりしたとき或いは所定の間隔で、被処理水の供給を止めて攪拌機を作動させて、濾材に付着した汚物を濾材から分離させ、タンク下部に設けた排出孔から排出するというものである。この濾過装置は、濾材の洗浄を自動的に行うことができ、濾材を繰り返し使用できるという点で優れているが、濾材として浮上性のある粒状物を用いる必要があり、濾材の選定に制限がある。即ち、非常に細かいゴミまで除去するには、ウールマット等の使用が望ましいが、この方法はこのようなマット上のフィルターに適用することはできない。 【0004】一方、上述した物理的な濾過とは別に、非処理水を微生物に接触させて物理的濾過では除去できない有害物質等を酸化除去する濾過装置も多用されている。このような濾過装置は、表面に微生物を担持したセラミックス等の濾材やハニコム構造のチューブ等に水を通過させることにより処理するものであり、水との接触面積が大きいほど高い処理効果が得られる。 【0005】このような生物的濾過手段を用いた濾過装置についても、ゴミ等の付着によって目詰まりを生じた場合には洗浄する必要があるが、自動的に洗浄することは困難であり、現状では手洗いによって洗浄している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、自動洗浄機能を設けた濾過装置を提供することを目的とする。これによりメンテナンスが容易で、濾材の繰り返し使用が可能である濾過装置を提供することを目的とする。さらに本発明は、濾過効率がよく、常に透明度の高い水を供給することが可能な濾過装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発明の濾過装置の第1の態様のものは、被処理水を取り入れる給水口と、濾過処理後の水を排出する排水口とを備えたタンクと、前記タンク内で給水口と排水口との間に設けられ、被処理水を濾過するフィルターを有する濾過部とを備えた濾過装置であって、前記給水口より上側に設けられ、前記フィルターを洗浄するための洗浄室と、前記フィルターを前記濾過部と前記洗浄室と間で搬送する搬送手段と、前記濾過部の水量を検知する水量検知手段とを備え、前記水量検知手段が前記濾過部の水量が所定値以上であることを検知したときに前記搬送手段を駆動し、前記フィルターを前記濾過部から前記洗浄室に移動する搬送駆動手段を備えたものである。 【0008】本発明の濾過装置によれば、フィルターをコンベア等の搬送手段に固定するとともに、搬送手段の駆動によって濾過部とフィルター洗浄室との間で移動可能にしたことにより、マット状のフィルターを容易に洗浄することができる。また水位の上昇によってフィルターの目詰まりを検知し、搬送手段を駆動させることにより自動的にフィルター洗浄を行うことができる。尚、濾過処理後の水は、通常の濾過装置と同様に被処理水の供給源である池や水槽等に戻すことができる。 【0009】上記態様の濾過装置において、搬送手段としてエンドレスの回転式コンベアとすることができる。また搬送駆動手段は、フィルターを濾過部から洗浄室及び洗浄室から濾過部に移動するときは高速で、洗浄室内で移動するときは低速で搬送手段を駆動することが好ましい。 【0010】本発明の濾過装置の第2の態様のものは、仕切り板によって2以上の室に区切られ、1の室に被処理水を取り入れる給水口を供え、他の室に排水用の排水口を供えたタンクと、前記1の室に設けられ、濾材を充填した透水性の回転式ドラムと、前記回転式ドラム内の濾材を透過した水を他の室に排出する手段と、前記他の室に設置された水排出用の第1及び第2のポンプと、前記回転式ドラムを回転駆動するドラム駆動手段と、前記回転式ドラムの回転時に前記第1のポンプを非作動、第2のポンプの作動とし、前記回転式ドラムの停止時に前記第1のポンプを作動、第2のポンプの非作動とするように前記第1及び第2のポンプを制御する制御手段とを備えたものである。 【0011】この態様の濾過装置によれば、回転式ドラムの静止時には回転式ドラムを通過する水はドラム内の濾材によって濾過され、濾過後の水は第1のポンプにより排出される。この水は、通常の濾過装置と同様に被処理水の供給源である池や水槽等に戻すことができる。一方、濾材を洗浄する場合には、回転式ドラムを回転させることにより、充填された濾材が互いに擦れ合うことにより表面に付着した汚れが取れ、その汚れを含む水は第2のポンプにより排出される。 【0012】回転式ドラムを通過した水を排出するための室(他の室)は、一つの室でも、二つの室でもよい。二つの室とする場合には、回転式ドラム静止時(即ち、通常の濾過処理時)と回転時で、回転式ドラムから排出される水がいずれか一方の室に導入されるように弁を設けることが好ましい。 【0013】また回転式ドラムは、円筒状でも、一端から他端に向かって径が変化するテーパ状でもよい。後者の場合には、ドラムを回転させながら、中の濾材を容易に交換することができる。 【0014】さらに本発明の濾過装置の第3の態様のものは、少なくとも2台の濾過装置(具体的には物理的濾過装置と生物濾過装置)を連設したものであって、その少なくとも一方に上述した第1の態様の濾過装置及び第2の態様の濾過装置のいずれか一方を用いるか、或いは両方を用いたものである。 【0015】この態様の濾過装置によれば、複数の濾過装置を連設することにより、濾過効率を高めるとともにフィルターや濾材の交換頻度を大幅に減らすことができる。特に二つの態様の濾過装置をつなぐことにより、洗浄機能の制御を一元化することができ、例えば、第1の濾過装置におけるフィルターの洗浄回数に応じて、第2の濾過装置の回転式ドラムを駆動し、回転式ドラム内の濾材の洗浄を行うことができる。これにより汚れの度合いに応じて適切に自動洗浄を行うことができ、長期に亘って水槽等の汚れを浄化することができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の濾過装置を図面に示す実施形態に基づき説明する。 【0017】図1は、本発明の濾過装置を適用した濾過システムの全体構成を示す図である。この濾過システムは、物理濾過を行なう第1の濾過槽10と、生物濾過を行なう第2の濾過槽20とを連結して成り、池や水槽(以下、単に水槽という)30から汲み上げた被処理水を第1の濾過槽10で濾過した後、さらに第2の濾過槽20で濾過し、水槽30に戻すように構成されている。このため、水槽30の底部に挿入された排水管31は、第1の濾過槽10の給水口11に配管によって連結されており、第1の濾過槽10底部の排水口12は、第2の濾過槽20の給水口21に配管によって連結されている。また第2の濾過槽20は、2つの排水口22、23を備え、濾過後の水は一方の排水口22から配管を経て水槽30上部に戻され、第2の濾過槽20の濾材を洗浄した後の水は、他方の排水口23から配管を経て第1の濾過槽10に戻すようになっている。 【0018】尚、水槽30と濾過槽10を連結する排水管31は、水槽30の底部から水位までの垂直部311と、それに続く水平部312とからなり、垂直部311の上端、即ち水平部312との境に通気穴313が形成されている。これにより、水槽10の水位が上がると自動的に底部から水が排水管31を通して、第1の濾過槽10に送られる。 【0019】また本実施形態による濾過システムは、図示しない制御部(マイコン)を備え、第1の濾過槽10及び第2の濾過槽20の駆動、即ち濾過動作とフィルター及び濾材の自動洗浄を制御している。制御部による制御については後述する。 【0020】このような構成において、まず第1の濾過槽10の詳細な構成及び動作を説明する。 【0021】第1の濾過槽10は、図2に示すように、ウールマット等からなるフィルター40と、フィルター40を移動させるためのコンベア装置50と、フィルター40を洗浄するための洗浄ボックス60と、槽内の水位を検知する水位センサー13とを備えている。水位センサー13からの信号は、制御部に送られ、これによりコンベア装置50及び洗浄ボックス60の動作が制御される。 【0022】コンベア装置50は、適当な距離を置いて配置された2つのローラ51、52と、ローラ51、52に巻回されたエンドレスのチェーンコンベア53と、一方のローラ51を回転させるためのモータ54とを備えており、チェーンコンベア53の一部にフィルター40が固定されている。モータ54によってローラ51を回転させることにより、チェーンコンベア53に固定されたフィルター40を、濾過槽10下部の濾過位置から洗浄ボックス60に搬送し、さらに濾過位置に戻すことができる。 【0023】コンベア装置50は、濾過槽10の2枚の側板によって挟まれており、これにより側板とフィルター40で囲まれ、上面が開放された空間(濾過位置)が形成されている。濾過槽10の給水口11は、このような濾過位置の真上に位置し、給水口11から取り込まれた汚水が、濾過位置にあるフィルター40上に供給されるようになっている。またこの濾過位置に濾過槽の水位を検知するための水位センサー13が備えられている。更にコンベア装置50には、後述する洗浄ボックス60の動作との関係において、フィルター40の洗浄ボックス60における位置を検知するためのマイクロスイッチ55がローラ52の近傍に設けられている。 【0024】チェーンコンベア53におけるフィルターの固定構造を図3に示す。図示するように、チェーンコンベア53は、左右に連続して配置された複数の側板531と、左右の側板531を連結するロッド532と、ロッド532と平行にロッド532下部に設けられる抑え棒533とからなる。側板531は、例えば外、内、外の三層531A〜513Cで構成し、内側の側板531Bを外側の側板531A、531Cに対し、前後に半分ずらして配置した状態でロッド532を貫通させるとともに、各層の側板どうしが密着するようにスプリング534を介してボルト535等で固定することにより、連続したエンドレス状のチェーンコンベアが構成される。また左右の側板531の、ロッド532が貫通する貫通孔の下部には、所定の間隔を置いて抑え棒533が係合する半円形の突部536が形成されており、ロッド532の下部にフィルター40を配置した状態で、抑え棒533を突部536に固定することにより、フィルター40をチェーンコンベア53に固定することができる。 【0025】なお、抑え棒533の代わりに、金網やワイヤや太い糸のようなものを用いてフィルター40をチェーンコンベアに固定することも可能である。 【0026】洗浄ボックス60は、図4に示すように、前面及び後面にチェーンコンベア53通過用の開口を有する箱体で、コンベア装置50の2つのローラ51、52との間のチェーンコンベア53通路に位置するように濾過層10に固定されており、その内部をチェーンコンベア53が通過できるようになっている。洗浄ボックス60の開口は、端部にゴム布が固定されており、内部の水が外側に漏れるのを防止している。 【0027】また洗浄ボックス60の上部及び下部には、洗浄水を供給するための配管61、62が接続され、さらに洗浄後の水を排出するための排水口63が設けられている。配管61、62の一端には水を噴射するためのノズルが接続され、他端は、例えば2〜3気圧の高圧水を供給する供給系に電磁弁64を介して接続されている。電磁弁64の開閉は、前述したフィルター40位置を検知するマイクロスイッチ(リミットスイッチ)55のオンオフに基づき制御される。 【0028】このような構成の第1の濾過槽10の動作を図5を参照して説明する。通常の濾過動作時には、フィルター40は濾過槽10下部の濾過位置にあり、図3に示すように、排水管31を通って水槽30の底部から送られた汚水が給水口11からフィルター40に送られる。また、図1に示すように、第2の濾過槽20からの水が再度、第1の濾過槽10に戻されてくる場合には、その水は水槽30からの汚水と合流して、或いは濾過位置上に別途設けられた給水口からフィルター40上に送られる。フィルター40を通すことにより物理的に濾過処理された水は、濾過槽10底部の排水口12から排出され、後述する第2の濾過槽20において更に生物濾過処理される(ステップ501)。 【0029】濾過処理を長期に行なうことによってフィルター40が目詰まりすると、濾過槽10からの水の排出が悪くなり水位が上がる(ステップ502)。水位が所定の位置より上がったことを水位センサー13が検出すると、制御部は、コンベア装置50のモータ54を一定時間、比較的高速で駆動する(ステップ503)。これによって、チェーンコンベア53が回動し、フィルター40を濾過位置から洗浄ボックス60に移動する。 【0030】フィルター40先端が、洗浄ボックス60に入ると、リミットスイッチ55がオンし(ステップ504)、これによって電磁弁64が開き、高圧水を配管61、62を介して洗浄ボックス60に供給する(ステップ505)。同時にモータ54が低速回転に切り替わり、フィルター40を洗浄ボックス60内でゆっくり搬送する。このようにフィルター40をゆっくり搬送しながら、上下のノズルから洗浄水を噴射し、フィルター40の汚れを洗い流す。洗浄後の汚水は、洗浄ボックス60の排水口63を介して濾過槽10の外部に排出される。 【0031】フィルター40の洗浄が進行し、その先端がリミットスイッチ55に達すると、この位置はフィルター40の後端が洗浄ボックス60からちょうど出た位置になっており、リミットスイッチ55がオフとなり(ステップ506)、これによって電磁弁64が閉じ、洗浄動作が終了する。このリミットスイッチ55のオフと同時に、モータ54は高速回転に切り替わり、一定時間回転し、フィルター40を元の濾過位置に搬送する(ステップ507)。 【0032】このような洗浄の回数iを計数し(ステップ508、509)、所定の回数(n回)に達するとフィルター交換を促すようになっている(ステップ510)。また後述するように、第2の濾過槽として生物濾過の濾過槽を備えている場合には、このフィルター交換回数iが予め設定された回数(例えば3回)に達したときを生物濾過槽における濾材の洗浄時期として、生物濾過槽の濾材洗浄を制御することも可能である。 【0033】このように第1の濾過槽10では、水位を監視することによってフィルター40詰まりを検知し、自動的にフィルターを洗浄ボックスに移動し、洗浄を行なうことができる。また洗浄時にはフィルターの移動を遅くし、洗浄が終了するとフィルターの移動を高速にすることにより、洗浄を確実にするとともにし、速やかに濾過処理に戻すことができる。このようにフィルター40を搬送するモータ54の回転は、洗浄時に低速、それ以外の搬送時に高速に切り替えることが好ましいが、モータ速度は必ずしも切り替えなくてもよい。 【0034】なお、以上の説明ではフィルター40を濾過位置から洗浄室に搬送する手段として、エンドレスの回動式のチェーンコンベアを採用した例を示したが、搬送手段としては濾過位置と洗浄室との間を往復動するようなものも採用することが可能である。 【0035】次に第2の濾過槽20の構成及び動作を説明する。 【0036】第2の濾過槽20は、図6に示すように、仕切り板24によって二つの室20A、20Bに仕切られており、一方の室20Aには濾材を収納した回転式のドラム25が設けられている。この室20Aの上部に第1の濾過槽10等から排出される水を取り入れる給水口21が設けられており、ここで生物濾過が行なわれる。他方の室20Bには排水口と室内の水を外部に排出するためのポンプ28、29が設けられている。回転式ドラム25を通過した水は、室20Bに導入され、ここから外部に排出される。 【0037】ドラム25は、外周表面に多数の孔が形成されるとともに、内部に表面に多数の孔が形成されたパイプ26が貫通している。このドラム内面とパイプ外面で囲まれた空間に濾材が充填されている。濾材は、表面にバクテリア等の微生物を担持したセラミックス粒、小石等からなり、同図の下側に示すように、ドラム25の容量より少ない量、例えばドラム容量の2/3〜4/3程度がドラム25内に充填されている。これにより後述する濾材洗浄を効率よく行うことができる。 【0038】パイプ26の一端は、モータ27等の駆動手段に接続され、これによってドラム25を回転させ、充填された濾材の洗浄を行なうことができる。パイプ26の他端は仕切り板24を貫通し、濾材を通過してパイプ内に導入された水を室20Bに送るようになっている。 【0039】尚、ドラム25の形状は、図示するように、円柱形であってもよいが、図7に示すように、径が一端から他端に向かって異なるテーパ状としてもよい。この場合には、径の大きい方の端部に濾材取り出し口(投入口)25A、25Bを設けることが好ましい。これにより、ドラムの回転によって容易に濾材を取り出し口から取り出すことができ、濾材交換の作業性を高めることができる。 【0040】一方、室20Bには室内にたまった水を排出するためのポンプ28、29が備えられており、これらポンプはドラム25の回転と連動して、選択的に駆動される。具体的には、ドラム25が静止し濾過処理を行っているときには、ポンプ28が作動し、浄化された水を排水口22を介して水槽30に送る。またドラム25が回転し濾材の洗浄処理を行っているときには、ポンプ29が作動し、洗浄によって汚れた水を外部(本実施形態では第1の濾過槽10)に排出ことができる。これらポンプ28、29及びドラム25を回転させるモータ26の駆動は、制御部によって制御される。本実施形態では、第1の濾過槽10の動作に合わせて間欠的に動作するようになっている。 【0041】次にこのような構成の第2の濾過槽の動作を図8を参照して説明する。 【0042】まず通常の濾過処理時には(ステップ801)、ドラム25は静止しており、ポンプ28が駆動されている。このような状態で、第1の濾過槽10から室20Aに送られてくる物理濾過後の水はドラム25を通り、それに充填された濾材表面のバクテリア等によって更に濾過された後、ドラム25中央のパイプ26を通って室20Bに送られ、配管を通して水槽30に戻される。 【0043】濾過を長期に行なうことにより濾材が汚れてくると(ステップ802)、制御部は、ポンプ28を停止するとともにポンプ29を作動し、ドラム25を回転するようにモータ26を駆動する(ステップ803)。このドラム25の回転により、ドラム25内に充填された濾材が攪拌され、濾材表面に付着したゴミや水垢が取れる。ここで、濾材はドラム内に容量より少なく、即ち所定の空隙を持って充填されているので、濾材同士が擦れ合うことにより付着した汚れが効率よく落とされる。こうしてドラム25回転中には、濾材表面から取れたゴミや水垢を含む水がパイプ26内に入り込み、この汚れた水は室20Bに送られ、ポンプ29により第1の濾過槽10に戻される。 【0044】このような洗浄処理を一定時間行った後(ステップ804)、ドラム25の回転とポンプ29を停止するとともにポンプ28を作動し(ステップ805)、濾過処理に戻る(ステップ801)。濾材洗浄処理が所定回数m以上になって場合には、濾材を交換する(ステップ806、807)。 【0045】濾材の洗浄タイミングは、予め決めた間隔で定期的に行なうようにしてもよいが、図1に示すような第1の濾過槽10と組み合わせた濾過システムの場合には、第1の濾過槽10において洗浄動作が所定回数、例えば3回行なわれると、これによって濾材の洗浄時期であることを自動的に判断して、ドラム25を回転駆動するようにすることが好ましい。これにより汚れの度合いに応じて必要な洗浄頻度で自動的に洗浄を行なうことができ、装置容量と濾過対象の容量に幅のある対応を持たせることができる。 【0046】以上、本発明の一実施形態として、物理濾過を行なう第1の濾過槽10と生物濾過を行なう第2の濾過槽20を連結した濾過システムについて説明したが、本発明の濾過装置は、物理濾過を行なう濾過装置のみ或いは生物濾過を行なう濾過装置のみに適用することも可能である。またそれぞれ1つの装置を連結するのみならず、処理能力に応じて適宜複数の濾過槽を直列或いは並列に連結するなど種々の組み合わせが可能である。 【0047】本発明の第2の実施形態として、図1のシステムを2段にしたシステムの一例を図9に示す。このシステムでは、1段目の第1の濾過槽10に水槽30からの汚水を取り入れ、第2の濾過槽20で濾過された水を、さらに2段目の第1の濾過槽10’に取り入れ、第2の濾過槽20’で濾過された水を水槽30に戻すようにしている。このように多段化することにより、処理能力の向上とフィルターや濾材の交換サイクルの延長を図ることができる。 【0048】本発明の第3の実施形態として、1台の生物濾過槽20と2台の物理濾過槽10、10’を設けたシステムの一例を図10に示す。このシステムでは、まず1台目の物理濾過槽10で水槽30からの汚水を濾過した後、生物濾過槽20で濾過し、さらに2台目の物理濾過槽10’で濾過したものを水槽30に戻すように構成している。2つの物理濾過槽の洗浄ボックスに供給する供給系は、共通にして装置の簡素化を図っている。また1台目と2台目の物理濾過槽のフィルターの粗さを変えて、2台目では、1台目では濾過できない細かい汚れや生物濾過槽の濾材洗浄によって濾材から離れた汚れを除去するようにしてもよい。これにより、より浄化度の高い水を得ることができる。 【0049】 【発明の効果】本発明によればフィルターや濾材の汚れを自動的に検出し、自動的にフィルター洗浄を行うことができる濾過装置が提供される。この濾過装置はメンテナンスが容易で、水槽等の水を常に清浄に保つことができる。また本発明によれば、物理濾過と生物濾過を組み合わせた効率のよい濾過装置であって両者の自動洗浄機能を備えた濾過装置が提供される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501471390 【氏名又は名称】切替 正夫
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| 【出願日】 |
平成13年12月6日(2001.12.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077551 【弁理士】 【氏名又は名称】江波戸 真弓 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−170010(P2003−170010A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月17日(2003.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−372522(P2001−372522) |
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