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【発明の名称】 充填タンク脱気装置
【発明者】 【氏名】森山 育幸
【住所又は居所】東京都千代田区紀尾井町6番12号 日本テトラパック株式会社内

【要約】 【課題】充填(てん)量にばらつきが生じることがなく、充填の際の液体食品の流れを安定させることができるようにする。

【解決手段】密閉された充填タンク61と、充填タンク61内に負圧を形成する負圧形成部と、充填タンク61に液体食品を供給する供給部と、充填タンク61から液体食品を排出する排出部と、充填タンク61内の液体食品を排出部を介して設定量ずつ吸引し、計量供給管に送り出す計量装置とを有する。充填タンク61内に負圧が形成されるので、充填タンク61内に進入した空気は負圧によって除去される。したがって、液体食品をカートンに充填する際に、充填量にばらつきが生じることがなく、充填の際の液体食品の流れを安定させることができ、カートンから液体食品が溢(あふ)れるのを防止することができる。さらに、液体食品の品質が低下するのを防止することもできる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a)密閉された充填タンクと、(b)該充填タンク内に負圧を形成する負圧形成部と、(c)前記充填タンクに液体食品を供給する供給部と、(d)前記充填タンクから液体食品を排出する排出部と、(e)前記充填タンク内の液体食品を前記排出部を介して設定量ずつ吸引し、計量供給管に送り出す計量装置とを有することを特徴とする充填タンク脱気装置。
【請求項2】 前記供給部は、液体食品の速度を低くして供給するディフューザを備える請求項1に記載の充填タンク脱気装置。
【請求項3】 前記供給部は、液体食品を充填タンクに対して接線方向に進入させる請求項1に記載の充填タンク脱気装置。
【請求項4】 前記排出部に、液体食品内の気泡を捕集する気泡捕集部材が配設される請求項1に記載の充填タンク脱気装置。
【請求項5】 前記計量装置において、前記液体食品を吸引する速度は、前記気泡捕集部材に気泡が十分に付着するようにあらかじめ設定される請求項4に記載の充填タンク脱気装置。
【請求項6】 前記計量装置は、前記充填タンク内の液体食品を前記排出部を介して所定の量だけ吸引して計量スペースに蓄える吸引モード、及び前記計量スペースに蓄えられた液体食品を計量供給管に送り出し、カートンに充填する送出モードで作動させられる請求項1に記載の充填タンク脱気装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充填(てん)タンクの脱気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、包装容器のカートンに液体食品を充填する充填機においては、液体食品を収容するための充填タンクを備え、該充填タンク内の液体食品を所定の量ずつ計量し、カートンに充填するようにしている。
【0003】図2は従来の充填機の概略図である。
【0004】図において、11は液体食品を収容する充填タンク、12は該充填タンク11に収容された液体食品を計量するための往復動型の計量用ポンプ、13は該計量用ポンプ12に接続された計量供給管である。
【0005】前記液体食品は、図示されない液体食品供給源から供給管50、液体食品供給弁52及び供給管51を介して矢印方向に搬送され、供給口54を介して充填タンク11に供給される。そして、前記充填タンク11内の液体食品は、充填タンク11の底面に形成された開口18を介して排出され、前記計量用ポンプ12によって設定量ずつ計量供給管13に送り出されて、上端が開口された状態の有底のカートン15に充填される。
【0006】この場合、前記計量用ポンプ12は吸引モード及び送出しモードで作動させられ、吸引モードにおいて、液体食品は前記充填タンク11から排出され、計量用ポンプ12によって吸引され、計量用ポンプ12の計量スペース20に蓄えられる。また、前記送出しモードにおいて、前記計量スペース20に蓄えられた液体食品は、計量用ポンプ12によって吐出され、計量供給管13に送り出され、カートン15に充填される。なお、図は計量用ポンプ12が送出しモードで作動させられた状態を示す。
【0007】ところで、前記吸引モードにおいて充填タンク11内の液体食品を計量用ポンプ12によって吸引して計量スペース20に蓄え、送出しモードにおいて計量スペース20に蓄えられ、計量用ポンプ12によって吐出された液体食品を計量供給管13に送り出すために、充填タンク11、計量用ポンプ12及び計量供給管13間に弁機構部16が配設される。
【0008】該弁機構部16は、弁ハウジング21、並びに該弁ハウジング21に沿って上下に隣接させて配設された吸引弁41及び送出弁42を備える。前記吸引弁41は、前記弁ハウジング21に対して移動自在に配設され、スプリング43によって前記弁ハウジング21の上方に形成された第1の弁座に向けて付勢される弁本体22を備える。そして、前記吸引モード時に、前記弁本体22が前記スプリング43による付勢力に抗して下方に移動させられて前記第1の弁座から離れ、吸引弁41が開放され、前記送出しモード時に、前記弁本体22が前記スプリング43による付勢力によって上方に移動させられて前記第1の弁座に当たり、吸引弁41が閉鎖される。
【0009】また、前記送出弁42は、弁ハウジング21に対して移動自在に配設され、スプリング44によって前記弁ハウジング21の下方に形成された第2の弁座に向けて付勢される弁本体23を備える。そして、前記送出しモード時に、前記弁本体23が前記スプリング44の付勢力に抗して下方に移動させられて前記第2の弁座から離れ、送出弁42が開放され、前記吸引モード時に、前記弁本体23が前記スプリング44の付勢力によって上方に移動させられて前記第2の弁座に当たり、送出弁42が閉鎖される。
【0010】そして、前記弁ハウジング21の側面には、エルボ管24が連結され、前記弁ハウジング21内における弁本体22、23間と前記計量用ポンプ12とが連結される。該計量用ポンプ12は、シリンダ35、及び該シリンダ35内を摺(しゅう)動させられるピストン36を備え、シリンダ35及びピストン36によって前記計量スペース20が形成される。前記ピストン36は、ピストンロッド38を介して図示されない計量用の駆動装置と連結され、該駆動装置を駆動することによって、ピストン36を上下方向に移動させることができる。
【0011】ところで、前記吸引モードにおいて、前記ピストン36が下方に移動させられると、前記吸込弁41が開放され、前記充填タンク11内の液体食品は前記開口18から排出されて弁本体22の周囲を流れた後、エルボ管24を流れて前記計量スペース20に供給される。このとき、前記送出弁42は閉鎖される。
【0012】また、送出モードにおいて、前記ピストン36が上方に移動させられると、前記送出弁42が開放され、前記計量スペース20内の液体食品は弁ハウジング21に供給され、弁本体23の周囲を流れ、その後、計量供給管13に送り出される。このとき、前記吸引弁41は閉鎖される。
【0013】また、充填タンク11の上壁を貫通して配管53が突出させて配設され、該配管53は、必要に応じて充填タンク11の内壁面方向に洗浄液又は殺菌用蒸気を噴射する。なお、56は前記充填タンク11の上壁を貫通して配設され、充填タンク11内の液体食品の液面の位置を検出するレベルセンサである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の充填機においては、前処理工程で液体食品に空気が混入することはないが、設計上、充填機の配管システム及び充填タンクシステム内に空気が進入する構造を有する場合、空気が液体食品に混入することがある。
【0015】その場合、微小な気泡が含有された状態で液体食品がカートン15に充填されてしまい、その結果、充填量にばらつきが生じたり、充填の際の液体食品の流れが不安定になったり、カートン15から液体食品が溢(あふ)れ出したりしてしまうだけでなく、含有される気泡によって液体食品の品質が低下してしまう。
【0016】特に、繊維分、粒子分等が多く含まれる液体食品を充填する場合には、気泡の含有量が多くなる。
【0017】本発明は、前記従来の充填機の問題点を解決して、充填量にばらつきが生じることがなく、充填の際の液体食品の流れを安定させ、カートンから液体食品が溢れるのを防止することができる充填タンク脱気装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の充填タンク脱気装置においては、密閉された充填タンクと、該充填タンク内に負圧を形成する負圧形成部と、前記充填タンクに液体食品を供給する供給部と、前記充填タンクから液体食品を排出する排出部と、前記充填タンク内の液体食品を前記排出部を介して設定量ずつ吸引し、計量供給管に送り出す計量装置とを有する。
【0019】本発明の他の充填タンク脱気装置においては、さらに、前記供給部は、液体食品の速度を低くして供給するディフューザを備える。
【0020】本発明の更に他の充填タンク脱気装置においては、さらに、前記供給部は、液体食品を充填タンクに対して接線方向に進入させる。
【0021】本発明の更に他の充填タンク脱気装置においては、さらに、前記排出部に、液体食品内の気泡を捕集する気泡捕集部材が配設される。
【0022】本発明の更に他の充填タンク脱気装置においては、さらに、前記計量装置において、前記液体食品を吸引する速度は、前記気泡捕集部材に気泡が十分に付着するようにあらかじめ設定される。
【0023】本発明の更に他の充填タンク脱気装置においては、さらに、前記計量装置は、前記充填タンク内の液体食品を前記排出部を介して所定の量だけ吸引して計量スペースに蓄える吸引モード、及び前記計量スペースに蓄えられた液体食品を計量供給管に送り出し、カートンに充填する送出モードで作動させられる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】図1は本発明の実施の形態における充填タンクの透視図、図3は本発明の実施の形態における充填機の概略図である。
【0026】図において、61は液体食品を収容する充填タンクであり、該充填タンク61は、タンク本体62及び蓋(ふた)体63から成り、密閉されて内部に負圧が形成される。そのために、前記タンク本体62の上端の近傍に開口させて管路64が接続され、該管路64を介して負圧発生源としての図示されない真空ポンプと前記充填タンク61内とが連通させられる。また、充填タンク11の上壁を貫通して配設されたレベルセンサ56によって、充填タンク61内の液体食品の液面の位置が、前記管路64が開口する位置より下方になるように設定される。なお、前記管路64における所定の箇所に図示されない制御弁が配設され、図示されない制御部は、前記制御弁を適宜開閉することによって、充填タンク61内に選択的に負圧を発生させることができるだけでなく、調整することもできる。
【0027】このように、充填タンク61内に負圧が形成されるので、充填タンク61内に進入した空気を除去することができる。なお、前記管路64、真空ポンプ、制御弁等によって負圧形成部が構成される。また、本実施の形態において、充填タンク61内の圧力は、−数十〜−数百〔mmHg〕にされる。
【0028】前記液体食品は、図示されない液体食品供給源から供給管50、液体食品供給弁52及び供給管51を介して矢印方向に搬送され、供給口54を介して充填タンク61に供給される。図1に示されるように、前記供給管51は充填タンク61に対して接線方向に延び、また、前記充填タンク61における供給口54より内側には、供給口54から離れるほど断面積が大きくされるディフューザ65が前記供給管51と一体的に形成される。なお、該供給管51及びディフューザ65によって供給部が構成される。
【0029】この場合、供給管51を介して供給された液体食品は、供給口54から充填タンク61に対して接線方向に進入し、進入した直後にディフューザ65内を通過し、該ディフューザ65において、液体食品層流を形成するとともに、ディフューザ65の断面積が大きくなるに従って速度を低くする。したがって、供給管50、液体食品供給弁52及び供給管51を流れる間に供給管50内、供給管51内等に進入した空気が、気泡となって液体食品に含有されても、供給口54及びディフューザ65を流れる液体食品の速度が低くなるのに伴って、前記気泡は液体食品から分離させられる。また、前記液体食品が、供給口54から充填タンク61に対して接線方向に進入するので、充填タンク61内の液体食品は十分に攪拌(かくはん)され、液体食品から気泡を十分に分離させることができる。そして、液体食品から分離させられた気泡は、充填タンク61内を上昇し、前記負圧によって吸引され、充填タンク61外に排出される。
【0030】また、12は該充填タンク61に収容された液体食品を計量するための計量装置としての往復動型の計量用ポンプ、13は該計量用ポンプ12に接続された計量供給管である。前記計量用ポンプ12は、前記充填タンク61内の液体食品を充填タンク61の底面に形成された開口18を介して設定量ずつ吸引し、計量供給管13に送り出し、上端が開口された状態の有底のカートン15に充填する。なお、前記開口18によって排出部が構成される。
【0031】そして、前記開口18には、複数のオリフィス68が形成された多孔板、メッシュ等から成る気泡捕集部材67が配設され、前記充填タンク61内の液体食品は、気泡捕集部材67を介して排出される。
【0032】前記計量用ポンプ12は吸引モード及び送出しモードで作動させられ、吸引モードにおいて、液体食品は前記充填タンク61から排出され、計量用ポンプ12によって吸引され、計量用ポンプ12の計量スペース20に蓄えられる。また、前記送出しモードにおいて、前記計量スペース20に蓄えられた液体食品は、計量用ポンプ12によって吐出され、計量供給管13に送り出され、カートン15に充填される。なお、図3は計量用ポンプ12が送出しモードで作動させられた状態を示す。
【0033】ところで、前記吸引モードにおいて充填タンク61内の液体食品を計量用ポンプ12によって吸引して計量スペース20に蓄え、送出しモードにおいて計量スペース20に蓄えられ、計量用ポンプ12によって吐出された液体食品を計量供給管13に送り出すために、充填タンク61、計量用ポンプ12及び計量供給管13間に弁機構部16が配設される。
【0034】該弁機構部16は、弁ハウジング21、並びに該弁ハウジング21に沿って上下に隣接させて配設された吸引弁41及び送出弁42を備える。前記吸引弁41は、前記弁ハウジング21に対して移動自在に配設され、スプリング43によって前記弁ハウジング21の上方に形成された第1の弁座に向けて付勢される弁本体22を備える。そして、前記吸引モード時に、前記弁本体22が前記スプリング43による付勢力に抗して下方に移動させられて前記第1の弁座から離れ、吸引弁41が開放され、前記送出しモード時に、前記弁本体22が前記スプリング43による付勢力によって上方に移動させられて前記第1の弁座に当たり、吸引弁41が閉鎖される。
【0035】また、前記送出弁42は、弁ハウジング21に対して移動自在に配設され、スプリング44によって前記弁ハウジング21の下方に形成された第2の弁座に向けて付勢される弁本体23を備える。そして、前記送出しモード時に、前記弁本体23が前記スプリング44の付勢力に抗して下方に移動させられて前記第2の弁座から離れ、送出弁42が開放され、前記吸引モード時に、前記弁本体23が前記スプリング44の付勢力によって上方に移動させられて前記第2の弁座に当たり、送出弁42が閉鎖される。
【0036】そして、前記弁ハウジング21の側面には、連結管としてのエルボ管24が連結され、前記弁ハウジング21内における弁本体22、23間と前記計量用ポンプ12とが連結される。該計量用ポンプ12は、シリンダ35、及び該シリンダ35内を摺動させられるピストン36を備え、シリンダ35及びピストン36によって前記計量スペース20が形成される。前記ピストン36は、ピストンロッド38を介して図示されない計量用の駆動装置と連結され、該駆動装置を駆動することによって、ピストン36を上下方向に移動させることができる。
【0037】ところで、前記吸引モードにおいて、前記ピストン36が下方に移動させられると、前記吸込弁41が開放され、前記充填タンク61内の液体食品は前記開口18から排出されて弁本体22の周囲を流れた後、エルボ管24を流れて前記計量スペース20に供給される。このとき、前記送出弁42は閉鎖される。
【0038】また、送出モードにおいて、前記ピストン36が上方に移動させられると、前記送出弁42が開放され、前記計量スペース20内の液体食品は弁ハウジング21に供給され、弁本体23の周囲を流れ、その後、計量供給管13に送り出される。このとき、前記吸引弁41は閉鎖される。
【0039】また、前記蓋体63を貫通して配管53が突出させて配設され、該配管53は、必要に応じて充填タンク61の内壁面方向に洗浄液又は殺菌用蒸気を噴射する。なお、前記充填タンク61、制御弁、真空ポンプ、管路64、供給管51、ディフューザ65、開口18及び計量用ポンプ12によって充填タンク脱気装置が構成される。
【0040】ところで、液体食品に含有される気泡のうち、径が0.8〔mm〕程度の気泡は、充填タンク61を所定以上の深さにすると、液体食品を静止させた状態でも浮力で自然に上昇し、液体食品から分離する。そのために、開口18から液体食品の液面までの距離をL1〔m〕とし、液体食品が気泡捕集部材67を通過する速度をv1〔m/s〕としたとき、L1>v1にされる。一方、径が0.1〔mm〕程度の気泡は、充填タンク61を所定以上の深さにしても、液体食品を静止させた状態では液体食品から分離することが困難である。
【0041】そこで、前記液体食品を所定の低い速度で気泡捕集部材67を通過させ、気泡を、表面張力によって気泡捕集部材67に付着させることにより捕集するようにしている。本実施の形態において、気泡捕集部材67を通過する速度は0.6〔m/s〕以下、好ましくは0.1〜0.3〔m/s〕にされる。そして、気泡捕集部材67に付着させられた気泡は、凝集させられ、浮力によって前記充填タンク61内を上昇する。そのために、前記気泡捕集部材67として多孔板を使用する場合、各オリフィス68の径は、0.20〜0.30〔mm〕、好ましくは、0.25〔mm〕程度にされ、気泡捕集部材67としてメッシュを使用する場合、メッシュのレベルは100メッシュ程度にされる。
【0042】また、前記充填タンク61内に負圧が形成されるので、前記気泡が膨張して径がその分大きくなる。したがって、膨張した気泡が浮力で自然に上昇しやすくなるだけでなく、膨張した気泡が気泡捕集部材67に付着することになるので、気泡を容易に凝集させることができる。その結果、液体食品から分離する気泡を多くすることができる。
【0043】なお、前記液体食品が気泡捕集部材67を通過する速度は、前記吸引モードにおいて、前記ピストン36が下方に移動させられる速度に対応する。したがって、ピストン36を下方に移動させる速度、すなわち、液体食品を吸引する速度は、気泡が気泡捕集部材67に十分に付着するようにあらかじめ設定される。
【0044】このように、充填タンク61内に負圧を形成することができるので、液体食品に空気が混入するのを防止することができ、液体食品に気泡が含有されるのを防止することができる。したがって、液体食品をカートン15に充填する際に、充填量にばらつきが生じることがなく、充填の際の液体食品の流れを安定させることができ、カートン15から液体食品が溢れるのを防止することができる。さらに、液体食品の品質が低下するのを防止することもできる。
【0045】また、仮に、液体食品に空気が混入し、気泡が含有されても、ディフューザ65及び気泡捕集部材67によって液体食品から分離させることができる。したがって、液体食品をカートン15に充填する際に、充填量にばらつきが生じることがなく、充填の際の液体食品の流れを安定させることができ、カートン15から液体食品が溢れるのを防止することができる。さらに、液体食品の品質が低下するのを防止することもできる。
【0046】なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、充填タンク脱気装置においては、密閉された充填タンクと、該充填タンク内に負圧を形成する負圧形成部と、前記充填タンクに液体食品を供給する供給部と、前記充填タンクから液体食品を排出する排出部と、前記充填タンク内の液体食品を前記排出部を介して設定量ずつ吸引し、計量供給管に送り出す計量装置とを有する。
【0048】この場合、充填タンク内に負圧が形成されるので、充填タンク内に進入した空気は前記負圧によって除去される。したがって、液体食品をカートンに充填する際に、充填量にばらつきが生じることがなく、充填の際の液体食品の流れを安定させることができ、カートンから液体食品が溢れるのを防止することができる。さらに、液体食品の品質が低下するのを防止することもできる。
【0049】また、充填タンク内に負圧が形成されるので、液体食品に含有された気泡が膨張して径がその分大きくなる。したがって、膨張した気泡が浮力で自然に上昇しやすくなり、液体食品から分離する気泡を多くすることができる。
【0050】本発明の他の充填タンク脱気装置においては、さらに、前記供給部は、液体食品の速度を低くして供給するディフューザを備える。
【0051】この場合、供給部において液体食品の速度がディフューザによって低くされるので、供給部に進入した空気が気泡となって液体食品に含有されても、ディフューザを流れる液体食品の速度が低くなるのに伴って、前記気泡は液体食品から分離させられる。
【0052】本発明の更に他の充填タンク脱気装置においては、さらに、前記供給部は、液体食品を充填タンクに対して接線方向に進入させる。
【0053】この場合、前記液体食品は、充填タンクに対して接線方向に進入させられるので、充填タンク内の液体食品は十分に攪拌され、液体食品から気泡を十分に分離させることができる。
【0054】本発明の更に他の充填タンク脱気装置においては、さらに、前記排出部に、液体食品内の気泡を捕集する気泡捕集部材が配設される。
【0055】この場合、液体食品内の気泡は、気泡捕集部材によって捕集され、凝集させられ、浮力によって前記充填タンク内を上昇する。したがって、液体食品から気泡を十分に分離させることができる。
【0056】本発明の更に他の充填タンク脱気装置においては、さらに、前記計量装置において、前記液体食品を吸引する速度は、前記気泡捕集部材に気泡が十分に付着するようにあらかじめ設定される。
【0057】この場合、前記計量装置において、前記液体食品を吸引する速度は、気泡捕集部材に気泡が十分に付着するようにあらかじめ設定されるので、液体食品から気泡を十分に分離させることができる。
【出願人】 【識別番号】000229232
【氏名又は名称】日本テトラパック株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区紀尾井町6番12号
【出願日】 平成13年12月6日(2001.12.6)
【代理人】 【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
【公開番号】 特開2003−170004(P2003−170004A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−372746(P2001−372746)