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【発明の名称】 ブロック玩具及びブロック玩具セット
【発明者】 【氏名】野田 真里子

【要約】 【課題】幼児が遊ぶのに適した材料を用いて作成されたブロック玩具及びブロック玩具セットを提供する。

【解決手段】段ボール紙9,10によりそれぞれ成形された一方及び他方の板部6,7と、この一方の板部6と他方の板部7との間に固定されてなる中間板部8とを有し、この中間板部8の一端面は、上記一方及び他方の板部6,7の各一端面よりも他端側に位置してなるとともに、該一方の板部6の一端側の内側面と他方の板部7の一端側内側面と中間板部8の端面とにより、該一方及び他方の板部6,7の肉厚と略同じ幅となされた凹溝15が形成されてなり、上記凹溝15を形成する部位における一方の板部6の内側面及び外側面と、この内側面に対抗してなる他方の板部7の内側面及び外側面とには、それぞれ該凹溝15の長さ方向と直交する方向に長さを有する凹条と凸条とが交互に形成された波状シート部11,12,13,14が形成されてなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 段ボール紙によりそれぞれ成形された一方及び他方の板部と、この一方の板部と他方の板部との間に固定されてなる中間板部とを有し、この中間板部の一端面は、上記一方及び他方の板部の各一端面よりも他端側に位置してなるとともに、該一方の板部の一端側の内側面と他方の板部の一端側内側面と中間板部の端面とにより、該一方及び他方の板部の肉厚と略同じ幅となされた凹溝が形成されてなり、上記凹溝を形成する部位における一方の板部の内側面及び外側面と、この内側面に対抗してなる他方の板部の内側面及び外側面とには、それぞれ該凹溝の長さ方向と直交する方向に長さを有する凹条と凸条とが交互に形成された波状シート部が形成されてなることを特徴とするブロック玩具。
【請求項2】 前記中間板部の一端面と、前記一方及び他方の板部の各一端面とには、前記凹溝の長さ方向と直交する方向に長さを有する凹条と凸条とが交互に形成された波状シート部が形成されてなることを特徴とする請求項1記載のブロック玩具。
【請求項3】 前記一方及び他方の板部の外側面には、前記波状シート部により囲まれ任意の図柄や文字又は記号が記載される記載面が形成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のブロック玩具。
【請求項4】 段ボール紙が筒状に成形された複数の円筒部材と、これらの円筒部材を並列した状態で外側から被覆する被覆シート部と、上記各円筒部材の一端側内部に固定され先端は該円筒部材の一端側から突出してなる突出部を有するとともに段ボール紙が巻回されて成形された突出部材と、上記円筒部材の他端に形成され上記突出部の外径に対応した内径を有する凹部と、を有し、上記突出部材の外周面は、段ボール紙からなり該突出部材の長さ方向に長さを有する凹条及び凸条が交互に形成された波状部を備え、上記凹部の内周面には、上記波状部に対応した波状部を備えてなることを特徴とするブロック玩具。
【請求項5】 前記請求項1,2又は3記載のブロック玩具であって、それぞれ全体形状が異なるブロック玩具と、請求項4記載のブロック玩具の何れかを構成要素としてなるブロック玩具セット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば、2〜8歳位の幼児が使用するブロック玩具及びブロック玩具セットに関するものであり、幼児がブロック玩具同士を適宜選択して連結させることにより、好きな大きさ,形状として遊ぶために使用されるのものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、幼児の遊戯には様々な種類の玩具が用いられている。これらの玩具の中でも、幼児が手先を動かすことで脳を刺激し、ひいては創造力の発達に特に効果があるものとして、ブロック玩具及びブロック玩具セットは広く用いられている。このブロック玩具セットは、様々な形状,大きさからなるブロック玩具を多数まとめて一組としてセットにされて販売されるものである。これらのブロック玩具には、ブロック玩具同士が互いに着脱可能とするための係合片,係合孔等が設けられており、この係合片及び係合孔等を介してブロック玩具を組み合わせて連結し、家や店舗等の建物,自動車等の乗物のように、幼児が自分の望みに合わせて好きな形状に組み合わせ、遊ぶものとされている。
【0003】このようにブロック玩具は、一定の形状に係合して組み合わせ連結されて用いられることから、このブロック玩具の係合片,係合孔等による着脱は容易に可能なもので、同時に、この連結されたブロック玩具の形状が簡単には崩れず、係合片及び係合孔等での連結が確実に保たれる必要があることから、このブロック玩具の材質は適度に弾性変形をするものであることが望ましい。また、組み合わされるブロック玩具自体も簡単に壊れないような強度を有する材質であって、同時に、幼児がこのブロック玩具で遊ぶ際に投げたり転倒することもあることを考慮し、投げたり転倒した際にブロック玩具が頭部等に当たった場合であっても幼児が怪我を負わないような材質であることも必要である。また、幼児は手にした玩具を口に入れ、或いは舐めることがあることから、このブロック玩具は人体に安全な材質で作られる必要がある。また、幼児がブロック玩具で遊ぶ期間は主に5,6歳程度迄と短いことから、このブロック玩具を廃棄する際の手間,方法に関しても考慮すべきであり、特に昨今は環境問題が大きく取り上げられることから、このブロック玩具は廃棄の際に環境に負担を掛けず、リサイクルが可能な材質で作られることが望ましい。さらには、幼児が組み立てて作るものに合わせて、或いは幼児の希望に応じて、新たな形状のものを気軽に作成できるようなブロック玩具であることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在では、ブロック玩具の材質にはプラスチック材料が用いられており、このプラスチック材料は、以上に挙げたブロック玩具の材質に望まれる条件として、適度に弾性変形し、かつ適度に強度を有するという条件を満たしている。しかし、プラスチック材料では投げたり転倒した際に頭部等に当たった場合に怪我を負うことは可能性が高い点で問題があり、また、幾つかの種類のプラスチックからは人体に悪影響を及ぼす環境ホルモンが検出されており、幼児がブロック玩具を口内に入れた場合を考慮すると危険である。さらに、プラスチック材料では、リサイクルをして他の新たな製品を作成することが難しく、手間が掛かる点で問題がある。さらに、プラスチック材料では、新たな形状のブロック玩具の作成の際に金型を作成する必要があり、非常に手間とコストが掛かる。
【0005】そこで、本発明は、上述した従来のブロック玩具及びブロック玩具セットが有する課題を解決するために提案されたものであって、幼児が遊ぶのに適した材料を用いて作成されたブロック玩具及びブロック玩具セットを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、ブロック玩具であって、段ボール紙によりそれぞれ成形された一方及び他方の板部と、この一方の板部と他方の板部との間に固定されてなる中間板部とを有し、この中間板部の一端面は、上記一方及び他方の板部の各一端面よりも他端側に位置してなるとともに、該一方の板部の一端側の内側面と他方の板部の一端側内側面と中間板部の端面とにより、該一方及び他方の板部の肉厚と略同じ幅となされた凹溝が形成されてなり、上記凹溝を形成する部位における一方の板部の内側面及び外側面と、この内側面に対抗してなる他方の板部の内側面及び外側面とには、それぞれ該凹溝の長さ方向と直交する方向に長さを有する凹条と凸条とが交互に形成された波状シート部が形成されてなることを特徴とするものである。
【0007】このブロック玩具の作成に用いられる段ボール紙とは、主に物品の梱包,荷造り等に用いられている二枚のボール紙の内側に波形のボール紙を張りつけて作られるものや、上記波状のボール紙(波状シート)を含むものである。このブロック玩具は、段ボール紙により成形された一方の板部,他方の板部,中間板部及び波状シート部から構成され、中間板部を挟んで一方及び他方の板部を固定するものであり、これら一方の板部,他方の板部及び中間板部は、互いに同じ厚さとされている。また、この中間板部は、例えば一方及び他方の板部よりも一回り小さな外形形状となされ、一方及び他方の板部に挟まれることから、この中間板部の一端面は、上記一方及び他方の板部の各一端面よりも他端側に位置してなり、凹溝が形成される。つまり、一方の板部の一端側の内側面と他方の板部の一端側の内側面と中間板部の端面とにより形成される凹溝の幅は、一方及び他方の板部の厚さと略同じ幅となされる。このため、一のブロック玩具の凹溝の中に他のブロック玩具の一方及び他方の板部を挿入することにより、これら一及び他のブロック玩具を互いの有する溝部に互いの一方又は他方の板部を挿入し合い、連結することができる。また、該溝部の内側面,外側面には凹条と凸条が形成された波状シート部が形成され、この凹条と凸条は該凹溝の長さ方向と直交する方向に長さを有するものであることから、上記の連結のための挿入をする際にはこれらの凹条と凸条が互いに妨げとなることがなく、また、挿入して連結した一及び他のブロック玩具を互いに該凹溝の長さ方向に動かす場合には、これらの凹条と凸条が互いにダンボール紙の弾性を生かして嵌合し合うことから、この一及び他のブロック玩具は確実に連結される。また、このブロック玩具は、段ボール紙という容易に手に入る材料から作られ、簡易な構造であることから容易に作成することができる。また、このブロック玩具を掴んで動かす際には、端部に波状シート部が形成されていることから、このブロック玩具を掴んで動かす場合にはこの波状シート部が滑り止めとなり、握力が弱い幼児でも容易にこのブロック玩具を動かすことができる。
【0008】また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、前記第1の発明において、前記中間板部の一端面と、前記一方及び他方の板部の各一端面とには、前記凹溝の長さ方向と直交する方向に長さを有する凹条と凸条とが交互に形成された波状シート部が形成されてなることを特徴とするものである。
【0009】この第2の発明では、中間板部の一端面と、前記一方及び他方の板部の各一端面とには、前記凹溝の長さ方向と直交する方向に長さを有する凹条と凸条とが交互に形成された波状シート部が形成されている。このため、前記のように、一及び他のブロック玩具を、互いの板部を互いの溝部に挿入することにより連結した場合には、第1の発明の溝部に述べたように、内側面,外側面の波状シート部の凹条,凸条が嵌合する他に、この中間板部の一端面と一方及び他方の板部の各一端面の凹条,凸条も嵌合するものとなることから、この一及び他のブロック玩具はより確実に連結され、凹部の長さ方向にずれることを防止することができる。
【0010】また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、前記第1乃至第2の発明において、前記一方及び他方の板部の外側面には、前記波状シート部により囲まれ任意の図柄や文字又は記号が記載される記載面が形成されてなることを特徴とするものである。
【0011】この第3の発明では、一方及び他方の板部の外側面には、波状シート部に囲まれて段ボール紙の地が表れ、この地の部分を任意の図柄や文字又は記号が記載される記載面とすることができる。このことから、このブロック玩具を用いる幼児は、ブロック玩具を組み立てるのみならず、この記載面に任意に落書き等を行うことができ、このブロック玩具を用いる遊びの幅をより広げることができる。なお、この記載面への記載を全て消去して新たな記載を行う場合には、該記載面の上に新たに紙片を貼付することによって新たに無地の記載面を形成することとしても良いし、或いは、予め多数の紙片を該記載面上に貼付しておき、記載を終え次第これらの紙片を剥離することで新たな無地の記載面が次々と表れるものとしても良い。
【0012】また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、ブロック玩具であって、段ボール紙が筒状に成形された複数の円筒部材と、これらの円筒部材を並列した状態で外側から被覆する被覆シート部と、上記各円筒部材の一端側内部に固定され先端は該円筒部材の一端側から突出してなる突出部を有するとともに段ボール紙が巻回されて成形された突出部材と、上記円筒部材の他端に形成され上記突出部の外径に対応した内径を有する凹部と、を有し、上記突出部材の外周面は、段ボール紙からなり該突出部材の長さ方向に長さを有する凹条及び凸条が交互に形成された波状部を備え、上記凹部の内周面には、上記波状部に対応した波状部を備えてなることを特徴とするものである。
【0013】このブロック玩具は、段ボール紙を筒状に成形した円筒部材及び突出部材と、被覆シートとを備えたものであり、突出部材の基端側は、円筒部材の一端側内部で連結され、該円筒部材から突出されている部位は、突出部とされている。また、円筒部材の他端側には、突出部が挿入される凹部が形成されている。上記被覆シート部は、突出部材が固定された円筒部材を束ねているものである。このため、一のブロック玩具の凹部に他のブロック玩具の突出部を挿入することにより、これら一及び他のブロック玩具は互いに連結することができる。また、これらの突出部の外周面及び凹部の内周面には、互いに対応する凹条及び凸条が交互に形成された波状部を備えている。このため、一のブロック玩具の凹部に他のブロック玩具の突出部を挿入した際には、これらの互いの凹条及び凸条がダンボール紙の弾性を生かして嵌合し合うことから、上記一及び他のブロック玩具の連結はより確実なものとされ、容易に回動することはできない。また、このブロック玩具は、段ボール紙という容易に手に入る材料から作られ、簡易な構造であることから容易に作成することができる。また、このブロック玩具を掴んで動かす際には、外周に波状シート部が形成されていることから、このブロック玩具を掴んで動かす場合にはこの波状シート部が滑り止めとなり、握力が弱い幼児でも容易にこのブロック玩具を動かすことができる。
【0014】また、第5の発明(請求項5記載の発明)は、ブロック玩具セットであって、前記第1乃至第3の発明記載のブロック玩具であって、それぞれ全体形状が異なるブロック玩具と、第4の発明記載のブロック玩具の何れかを構成要素としてなることを特徴とするものである。
【0015】このブロック玩具セットは、様々な形状とされた第1乃至第3の発明記載の1乃至複数のブロック玩具と、1乃至複数の第4の発明記載のブロック玩具から構成されるものであることから、このブロック玩具セットは様々な形状のブロック玩具から構成されており、これらのブロック玩具を連結することによって、様々な形態に組み立てることができる。また、第1乃至第3の発明記載のブロック玩具の凹溝の中に、第4の発明の記載のブロック玩具の突出部が挿入される構造とすることも可能であり、この場合にはより様々な形態への組立が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係るブロック玩具及びブロック玩具セットについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】本発明の実施の形態に係るブロック玩具セット1は、図1に示すものとされている。すなわち、このブロック玩具セット1は、長方体の形状とされたブロック玩具2,三角柱の形状とされたブロック玩具3,十字状の平面形状を有するブロック玩具4及び3本の円柱を平行に並べて束ねた形状とされたブロック玩具5及びその他様々な形状とされたブロック玩具71乃至76から構成されるものであり、これらのブロック玩具(符号は省略する。)の有する溝部,突出部等を組み合わせ、さまざまな形状に連結することができる。なお、このブロック玩具セット1は、あくまで一つの形態を示すものであり、本発明を構成するブロック玩具の形状は、ここに示すブロック玩具2乃至5及び71乃至76の形状に限られるものではない。
【0018】これらのブロック玩具の構成には、平らな板材を貼り合わせて作られる一の種類のブロック玩具と、円筒状の部材を並べて連結する他の種類のブロック玩具の二つの種類がある。上記のブロック玩具2乃至4及び71乃至74は、この一の種類のブロック玩具の構成からなるもので、ブロック玩具5及び76は、この他の種類のブロック玩具の構成からなるものである。最初に、ブロック玩具2を例に挙げ、平らな板材を貼り合わせて作られる一の種類のブロック玩具の構成に付いて説明する。
【0019】このブロック玩具2は、一方の板部6,他方の板部7及び中間板部8から構成され、このブロック玩具2の斜視図及び分解斜視図である図2の(A),(B)及び図3に示すように、一方の板部6及び他方の板部7の間に中間板部8を挟み、紙工作に使われる接着剤を用いて貼りつけた構造とされている。また、この中間板部8は、図3に示すように、同じ大きさとされた2枚の長方形状の段ボール紙9,10を接着剤を用いて貼り合わせ、この段ボール紙9,10を貼り合わせてできた板材の長方形の4つの辺に対応する端部には、図3に示すように波状シート紙11,12,13及び14が貼り付けられている。なお、この段ボール紙9,10は、外部からの加圧に対して均等に耐えられるものとするために、段ボール紙9,10を構成する波状シート紙9a,10aが互いに直交する向きとされて貼り合わされている。また、この波状シート紙11は、段ボール紙9,10を貼り合わせた板材の厚みに対応する幅と、この波状シート紙11が貼り付けられる該板材端部9b,10bの辺の長さに対応した長さを有する長方形部11aと、この対抗する2つの長さ方向で辺それぞれから形成される台形部11b,11cから構成されており、この波状シート紙11と該板材とは、図3に示すように長方形部11aと台形部11b,11cとの境界において折曲なされ、長方形部11aが該板材の端部を覆うように貼り付けられて固定されている。同様に、各波状シート紙12,13,14は、それぞれ該板材の端部9c,10c,9d,10d,9e,10eの長さと同じ長さとされた長方形部12a,13a,14aと台形部12b,12c,13b,13c,14b,14cを有し、折曲されて該板材に貼り付けられて固定されている。なお、この波状シート紙11,12,13,14は、表面には一定の間隔で凸条と凹条が交互に表れ、裏面が平面状とされた紙であって、この波状シート紙11,12,13,14の貼り付け,固定は、この凸条,凹条の方向が段ボール紙9,10からなる板材の端部をなす4つの辺の長さ方向と直交するものとされている。
【0020】また、図2及び図3に示すように、一方の板部6,他方の板部7は、共に中間板部8と同じ製法からなって同じ構成、同じ大きさとされ、かつ、中間板部8よりも大きさが大にされている。すなわち、一方の板部6,他方の板部7は、符号を省略する段ボール紙2枚を貼り合わせて板材とし、該板材の4つの辺の端部それぞれに符号を省略する波状シート紙を貼り付けて固定して作られている。このように、一方の板部6,他方の板部7は、共に中間板部8よりも大きいものとされていることから、一方の板部6,他方の板部7及び中間板部8を貼り合わせてできたブロック玩具2は、端部全周に渡り、凹溝15が形成されている。なお、一方の板部6,他方の板部7及び中間板部8を構成する段ボール紙9,10等は、全て同じ厚さとなされており、このため、一方の板部6及び他方の板部7の肉厚と、この凹溝15の幅は略同一とされている。
【0021】また、図1中に示すブロック玩具3及び4も、ブロック玩具2と略同一の構成であり、略同一の製法により作られている。すなわち、ブロック玩具3は、前記のブロック玩具2の一方の板部6,他方の板部7及び中間板部8を構成する段ボール紙9,10等を、長方形状とする替わりに三角形状として作成したものである。また、ブロック玩具4は、前記ブロック玩具2の一方の板部6及び他方の板部7のそれぞれの面の上に、符号を省略する2枚の板部及び1枚の中間板部を直立させる構成として、平面形状が十字状として作成したものである。なお、これらのブロック玩具3及び4に使われている一方の板部,他方の板部及び中間板部に用いる段ボール紙の肉厚は、ブロック玩具2の段ボール紙9,10と同じ肉厚のものとされており、このため、ブロック玩具3及び4の一方の板部,他方の板部の肉厚及び凹溝の幅は、ブロック玩具2の一方の板部6,他方の板部7の肉厚及び凹溝15の幅と略同一となされている。
【0022】以上に述べたブロック玩具の一方及び他方の板部の外側面、すなわち一方及び他方の板部の中間板部との接着面の裏面には、図2に示すブロック玩具2のように、一方及び他方の板部を構成する段ボール紙の面が波状シート紙に囲まれた記載面16が表れるが、この記載面16に任意の図柄や文字又は記号を記載し、或いは色紙を貼付することができ、さらに波状シート紙への着色も行うことができる事から、本発明の一の種類のブロック玩具に形状以外に色彩,模様によっても豊富に変化を持たせることができる。また、以上に述べた平らな板材を貼り合わせて作られる一の種類のブロック玩具は、ここに例に挙げたブロック玩具2,3,4のような形状に限定されるものではなく、一方及び他方の板部及び中間板部の形状を変えることにより、詳細な説明は省略するが、図1中のブロック玩具71乃至74のように様々な形状のブロック玩具を作ることができる。すなわち、一方の板部,他方の板部及び中間板部を円盤状の形状とし、これらを互いに貼り合わせることによって、円盤形のブロック玩具71を作成することができる。また、一方の板部,他方の板部及び中間板部を、ブロック玩具3とは異なる三角形に成形し、これらを互いに貼り合わせることによって、ブロック玩具3とは異なる形状の三角柱状のブロック玩具72を作成することができる。さらに、一方の板部,他方の板部及び中間板部を2組用い、これらの一方の板部,他方の板部及び中間板部同士を任意の角度を付けて繋ぐものとすることにより、2つのブロック玩具同士を角度を付けて連結することなどができる図1中のブロック玩具73,74を作成することができる。なお、以上に述べたブロック玩具2を構成する一方の板部6,他方の板部7,中間板部8,段ボール紙9,10,波状シート紙11,12,13,14,凹溝15及び記載面16は、それぞれ本発明を構成する一方の板部,他方の板部,中間板部,段ボール紙,波状シート紙,凹溝及び記載面である。
【0023】次に、円筒状の部材を並べて固定する他の種類のブロック玩具の構成について、図1のブロック玩具5を例に説明する。このブロック玩具5は、図4及び図5に示すように、突出部材21,円筒部材22及び被覆シート部23から構成されており、これら突出部材21,円筒部材22及び被覆シート部23は、それぞれ上記のブロック玩具2等に用いられている表面に凹条と凸条が交互に形成された波状シート紙と同じ紙を用いており、波状シート紙を適宜巻回し、接着剤によりこの巻回した状態を保つように貼付することにより作られる。図5に示すように、この突出部材21は、波状シート紙の凹条と凸条が形成されている表面を外側に向け、かつ、この凹条と凸条を突出部材21の長さ方向に向けて巻回されている。また、円筒部材22は、突出部材21の外周に、波状シート紙の凹条と凸条が形成されている表面を内側に向け、かつ、この凹条と凸条を円筒部材22の長さ方向に向けて巻回されている。この突出部材21,円筒部材22は、共に同じ幅とされた波状シート紙を用いて作られており、このことからこれら突出部材21,円筒部材22は共に長さとされており、かつ、突出部材21と円筒部材22とは長さ方向にずらして配置され、突出部材21の外周及び円筒部材22の内周の凹条と凸条を嵌合させて接着剤により固定されている。このため、この突出部材21,円筒部材22により作られる円筒部24の上方には、図4及び図5に示すような突出部25が形成され、また、該円筒部の下方には、図1に示すような凹部26が形成されている。なお、この突出部材21の直径は、上記の一の種類のブロック玩具であるブロック玩具2,3及び4の外周に形成される凹溝15の幅と略同一とされている。このように作られる3つの円筒部24を、長さ方向を平行として直線状に並列させ、この3つの円筒部24の外側には被覆シート部23が巻回し、3つの円筒部24を被覆してこのブロック玩具5は作られている。この被覆シート23も、前記の通り、波状シート紙からなり、表面を外側に向けて巻き付けており、また、この表面上に形成される凹条と凸条は、この円筒部24の長さ方向と同じ向きに向けられている。
【0024】ブロック玩具5は、以上の構成とされることから、このブロック玩具5の突出部25の直径及び凹部26の内径とは互いに略同一なものとされている。また、この突出部25の外周及び凹部26の内周は、共に波状シート紙の表面が表れている。このため、このブロック玩具5が2つ有る場合には、後述するように、一のブロック玩具5の凹部26の中に他のブロック玩具の突出部25を挿入することによって、突出部25及び凹部26の径が略同一であることと、波状シート紙の凹条と凸条が嵌合することにより、これら2つのブロック玩具を組み合わせて連結することができ、さらに、後述するように、このブロック玩具5の突出部25は上記のブロック玩具2,3及び4の凹溝15等と組み合わせて連結することができる。
【0025】また、ここでブロック玩具5を例に挙げた複数の円筒部を有する他の種類のブロック玩具は、ここに示した形状に限定されるものではない。すなわち、このブロック玩具5では、円筒部24を3つ備えたものとしているが、ここでは図示しないが、この円筒部24の数を1本,2本或いは4本以上としてもよい。また、このブロック玩具5では、突出部材21,円筒部材22は共に同じ幅の波状シート紙を丸めて作ったことによって、一方の端部には突出部が、他方の端部には凹部が形成されているが、図1中に示すブロック玩具76のように、内円筒部を外円筒部よりも長いものとすることで、両端に突出部が形成されたブロック玩具を作成することができ、或いは、ここでは図示しないが、突出部材21を円筒部材22よりも短いものとすることで、両端に凹部が形成されたブロック玩具を作成することができる。また、ここでは図示しないが、このブロック玩具5では、円筒部24を一直線上に並列しているが、これらの円筒部24を屈曲線上に並べて固定するものとしても良い。なお、以上に述べたブロック玩具5を構成する被覆シート部23,円筒部24,突出部25及び凹部26は、それぞれ本発明を構成する被覆シート部,円筒部材,突出部及び凹部である。
【0026】以上のブロック玩具2,3及び4を例に挙げて述べた平らな板材を貼り合わせて作られる一の種類のブロック玩具、及びブロック玩具5を例に挙げて述べた円筒状の部材を並べて固定する他の種類のブロック玩具を選択して行う連結について説明する。まず、一の種類のブロック玩具と一の種類のブロック玩具同士を選択して連結する場合について、ブロック玩具31,41を例に挙げて図6を用いて説明する。この連結は、ブロック玩具31,41の互いの有する凹溝32,42の中に、互いの有する一方の板部33,43又は他方の板部34,44を挿入することで行われる。この挿入を行うことにより、図6中のA−A線断面図である図7の(A)に示すように、それぞれのブロック玩具31の一方の板部33に貼付された波状シート紙36と、ブロック玩具41の一方の板部43に貼付された波状シート紙46の凹条,凸条が嵌合し、それぞれのブロック玩具31の一方の板部33に貼付された波状シート紙36と、ブロック玩具41の他方の板部44に貼付された波状シート紙47の凹条,凸条が嵌合し、また、それぞれのブロック玩具31の他方の板部34に貼付された波状シート紙37と、ブロック玩具41の他方の板部44に貼付された波状シート紙47の凹条,凸条が嵌合する(なお、波状シート紙36,37,46,47,48は、図7中では厚さがないものとして示している。)。さらに、この挿入を行うことにより、図6中のB−B線断面図である図7の(B)に示すように、それぞれのブロック玩具31の一方の板部33に貼付された波状シート紙36と、ブロック玩具41の中間板部45に貼付された波状シート紙48の凹条,凸条が嵌合する。このように、ブロック玩具31,41は、これらの挿入方向に対しては多数の凹条,凸条の摩擦面同士で接することから、着脱が可能な程度に連結され、同時に、このブロック玩具31,41の連結の剪断方向、すなわち凹溝の長さ方向に対しては、多数の凹条,凸条が互いに嵌合し合うことから強固に連結することができる。
【0027】次に、一の種類のブロック玩具と他の種類のブロック玩具を組み立てて連結する場合について、ブロック玩具41,51を例に挙げて図8を用いて説明する。この連結は、ブロック玩具41の有する凹溝42の中に、ブロック玩具51の有する突出部54の突出部を挿入することで行われる。この挿入を行うことにより、図8中のC−C線断面図である図9に示すように、ブロック玩具41の一方の板部43に貼付された波状シート紙46、及び、他方の板部44に貼付された波状シート紙47と、ブロック玩具51の波状シート紙からなる突出部54の凹条,凸条が嵌合する(なお、波状シート紙46,47と突出部54を構成する波状シート紙は、図9中では厚さがないものとして示している。)。このように、ブロック玩具31,41は、これらの挿入方向に対して多数の凹条,凸条の摩擦面同士で接することから、着脱が可能な程度に連結することができる。
【0028】また、他の種類のブロック玩具と他の種類のブロック玩具同士を組み立てて連結する場合については、図示は省略するが、一方の他の種類のブロック玩具の内円筒部により形成される突出部を、他方の他の種類のブロック玩具の外円筒部により形成される凹部内に挿入することにより、このブロック玩具5の突出部の直径及び凹部の内径とは略同一なものとされていることから、また、この突出部の外周及び凹部の内周は、共に波状シート紙の表面が表れていることから、これら2つのブロック玩具を組み合わせて連結することができる。
【0029】このように、本実施の態様に係るブロック玩具乃至ブロック玩具セットによれば、板体を組み合わせたブロック玩具や、円筒を組み合わせたブロック玩具のように、様々な形状のブロック玩具を作成し、これらのブロック玩具を任意の形状に組み立て、連結することができる。例えば、以上に述べたブロック玩具2,3,4,5を作成した場合には、これらは図10に示すように、適宜好みに合わせて組み立てることができる。さらに、以上に挙げたような板体を組み合わせた一の種類のブロック玩具に、他の構成要素を加えることによって、より変化に富んだ形状のブロック玩具を作成することができる。例えば、図11に示すブロック玩具61は、一方の板体62,他方の板体63及び中間板体64からなり、これに一方の板体62,他方の板体63及び中間板体64を貫通する図示しない孔を2つ設け、この孔の中にそれぞれ図示しない棒体を挿通させ、この棒体の両端に円盤状の板体65乃至68を固定したものであり、図示しない棒体は図示しない孔のなかで回転自在となされ、このため、円盤状の板体65乃至68は自由に回転するものとされている。すなわち、このブロック玩具61は、この円盤状の板体65乃至68を車輪に見立て、このブロック玩具61上に他のブロック玩具を連結することによって、組み立てたブロック玩具を走らせて遊ぶという楽しみを持たせることができる。さらに、詳細には示さないが、図1のブロック玩具75のように、1枚の板体に波状シート紙を固定し、この板体の記載面上にブロック玩具5等の突出部の外形と同じ径の開口を複数設けて作成することもできる。このブロック玩具75は、一の種類のブロック玩具と共に用いることを前提として作られたものであって、波状シート紙の部分を上述べた一の種類のブロック玩具の凹溝内にこのブロック玩具75を挿入して連結することができ、或いはブロック玩具75の開口内に、以上に述べた他の種類のブロック玩具の突出部を挿入して連結することができる。
【0030】
【発明の効果】前述した本発明の実施の形態の説明からも明らかなように、本発明(請求項1記載の発明)のブロック玩具は、一方の板部の一端側の内側面と他方の板部の一端側の内側面と中間板部の端面とにより形成される凹溝の幅は、一方及び他方の板部の厚さと略同じ幅となされる。このため、一のブロック玩具の凹溝の中に他のブロック玩具の一方及び他方の板部を挿入することにより、これら一及び他のブロック玩具を互いの有する溝部に互いの一方又は他方の板部を挿入し合い、連結することができる。また、該溝部の内側面,外側面には凹条と凸条が形成された波状シート部が形成され、この凹条と凸条は該凹溝の長さ方向と直交する方向に長さを有するものであることから、上記の連結のための挿入をする際にはこれらの凹条と凸条が互いに妨げとなることがなく、また、挿入して連結した一及び他のブロック玩具を互いに該凹溝の長さ方向に動かす場合には、これらの凹条と凸条が互いにダンボール紙の弾性を生かして嵌合し合うことから、この一及び他のブロック玩具は確実に連結される。また、このブロック玩具は、段ボール紙という容易に手に入る材料から作られ、簡易な構造であることから容易に作成することができる。また、このブロック玩具を掴んで動かす際には、端部に波状シート部が形成されていることから、このブロック玩具を掴んで動かす場合にはこの波状シート部が滑り止めとなり、握力が弱い幼児でも容易にこのブロック玩具を動かすことができる。
【0031】また、第2の発明(請求項2記載の発明)によれば、中間板部の一端面と、前記一方及び他方の板部の各一端面とには、前記凹溝の長さ方向と直交する方向に長さを有する凹条と凸条とが交互に形成された波状シート部が形成されている。このため、前記のように、一及び他のブロック玩具を、互いの板部を互いの溝部に挿入することにより連結した場合には、第1の発明の溝部に述べたように、内側面,外側面の波状シート部の凹条,凸条が嵌合する他に、この中間板部の一端面と一方及び他方の板部の各一端面の凹条,凸条も嵌合するものとなることから、この一及び他のブロック玩具はより確実に連結され、凹部の長さ方向にずれることを防止することができる。
【0032】また、第3の発明(請求項3記載の発明)によれば、一方及び他方の板部の外側面には、波状シート部に囲まれて段ボール紙の地が表れ、この地の部分を任意の図柄や文字又は記号が記載される記載面とすることができる。このことから、このブロック玩具を用いる幼児は、ブロック玩具を組み立てるのみならず、この記載面に任意に落書き等を行うことができ、このブロック玩具を用いる遊びの幅をより広げることができる。
【0033】また、第4の発明(請求項4記載の発明)によれば、一のブロック玩具の凹部に他のブロック玩具の突出部を挿入することにより、これら一及び他のブロック玩具は互いに連結することができる。また、これらの突出部の外周面及び凹部の内周面には、互いに対応する凹条及び凸条が交互に形成された波状部を備えている。このため、一のブロック玩具の凹部に他のブロック玩具の突出部を挿入した際には、これらの互いの凹条及び凸条がダンボール紙の弾性を生かして嵌合し合いうことから、上記一及び他のブロック玩具の連結はより確実なものとされ、用意に回動することはできない。また、このブロック玩具は、段ボール紙という容易に手に入る材料から作られ、簡易な構造であることから容易に作成することができる。また、このブロック玩具を掴んで動かす際には、外周に波状シート部が形成されていることから、このブロック玩具を掴んで動かす場合にはこの波状シート部が滑り止めとなり、握力が弱い幼児でも容易にこのブロック玩具を動かすことができる。
【0034】また、第5の発明(請求項5記載の発明)によれば、このブロック玩具セットは、このブロック玩具セットは様々な形状のブロック玩具から構成されており、これらのブロック玩具を連結することによって、様々な形態に連結することができる。また、第1乃至第3の発明記載のブロック玩具の凹溝の中に、第4の発明の記載のブロック玩具の突出部が挿入される構造とすることも可能であり、この場合にはより様々な形態への連結が可能となる。
【出願人】 【識別番号】502016068
【氏名又は名称】野田 真里子
【出願日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【代理人】 【識別番号】100094156
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 民安
【公開番号】 特開2003−205184(P2003−205184A)
【公開日】 平成15年7月22日(2003.7.22)
【出願番号】 特願2002−6419(P2002−6419)