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【発明の名称】 メンコ用ホルダ及びメンコ用フィールド
【発明者】 【氏名】熊坂 省吾
【住所又は居所】東京都港区虎ノ門四丁目3番1号 コナミ株式会社内

【要約】 【課題】メンコを保護できるメンコ用ホルダを提供する。

【解決手段】メンコ用ホルダ1は、メンコ2の外周面を囲むように形成された枠体5を有する。枠体5は、メンコ2の表面4の絵柄3が隠れない程度に枠体5の内側に向かって延び、且つメンコ2の外周面と連続する表面4の部分と接触する表面側延長接触部10〜13を一体に有する。また枠体5は、枠体5の内側に向かって延び、且つメンコ2の外周面と連続する裏面の一部と接触する裏面側延長接触部15を一体に有する。メンコ用ホルダ1は、可撓性と柔軟性のある材料により一体に成形されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 絵柄が表示された表面、前記表面と厚み方向に対向する裏面及び前記表面と前記裏面とをつなぐ外周面を有するメンコを保護するためのメンコ用ホルダであって、前記ホルダは、前記外周面を囲むように形成された枠体と、前記枠体に一体に設けられ、前記表面の前記絵柄が隠れない程度に前記枠体の内側に向かって延び、且つ前記外周面と連続する前記表面の部分と接触する表面側延長接触部と、前記枠体と一体に設けられ、前記枠体の内側に向かって延び、且つ前記外周面と連続する前記裏面の一部または全部と接触する裏面側延長接触部とを具備し、可撓性と柔軟性のある材料により一体に成形されていることを特徴とするメンコ用ホルダ。
【請求項2】 前記メンコの前記表面及び裏面の輪郭は、長方形の形状を有しており、前記枠体は、前記メンコの長手方向に間隔を開けて対向する一対の短辺側枠体セグメントと、前記長手方向と直交する方向に間隔を開けて対向する一対の長辺側枠体セグメントとから構成され、2つの前記表面側延長接触部が前記一対の短辺側枠体セグメントの全長に沿って配置され且つそれぞれの前記表面側延長接触部の長手方向の両端が前記一対の長辺側枠体セグメントに連結されており、別の2つの前記表面側延長接触部が、前記一対の短辺側枠体セグメントと連結されないようにして、前記一対の長辺側枠体セグメントに沿って配置されており、1つの前記裏面側延長接触部が、いずれの前記表面側延長接触部とも前記枠体の厚み方向に対向しない形状を有して前記一対の長辺側枠体セグメントに連結されていることを特徴とする請求項1に記載のメンコ用ホルダ。
【請求項3】 前記一対の短辺側枠体セグメントは、互いに離れる方向に向かうに従って厚みが薄くなる断面形状を有しており、前記一対の短辺側枠体セグメントの前記厚み方向に対向する一対の表面には、複数の突起が一体に設けられている請求項1に記載のメンコ用ホルダ。
【請求項4】 前記裏面側延長接触部には、人間の1本の指が挿入可能な貫通孔が1個以上形成されている請求項3に記載のメンコ用ホルダ。
【請求項5】 前記可撓性のある材料が、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、あるいは同様の性質を示す合成樹脂材料及びそれらの化合物、混合物であることを特徴とする請求項1に記載のメンコ用ホルダ。
【請求項6】 前記メンコを間に挟むことができるように相互に連結され且つ前記枠体の厚みよりも厚みが薄い二枚の可撓性と柔軟性とを有する合成樹脂製シート部からなる透明または半透明の保護用エンベロープを更に備え、前記保護用エンベロープ内に前記メンコを入れた状態で、前記枠体の内部に前記メンコが挿入されることを特徴とする請求項1,2,3,4または5に記載のメンコ用ホルダ。
【請求項7】 絵柄が表示された表面、前記表面と厚み方向に対向する裏面及び前記表面と前記裏面とをつなぐ外周面を有するメンコを保護するためのメンコ用ホルダであって、前記ホルダは、前記外周面を囲むように形成された枠体と、前記枠体に一体に設けられ、前記表面の前記絵柄が隠れない程度に前記枠体の内側に向かって延び且つ前記外周面と連続する前記表面の部分と接触する表面側延長接触部とからなるホルダ本体と、前記枠体の前記表面側延長接触部が設けられている側とは反対側に位置する前記枠体の開口部を塞ぐ蓋部材とを備え、前記ホルダ本体には、前記ホルダ本体及び前記蓋部材の両者を係止する係止構造を構成する係止部及び被係止部の一方が設けられ、前記蓋部材には、前記ホルダ本体及び前記蓋部材の両者を係止する係止構造を構成する係止部及び被係止部の他方が設けられていることを特徴とするメンコ用ホルダ。
【請求項8】 前記蓋部材の一辺と前記ホルダ本体の一辺とは、ヒンジ機構を介して連結されている請求項7に記載のメンコ用ホルダ。
【請求項9】 前記蓋部材には、前記ホルダ本体と前記蓋部材とが係止された状態で、前記枠体内に挿入されて前記メンコの裏面と接触し、前記メンコを前記表面側延長接触部に向かって押し付ける1以上の押圧用突出部が設けられている請求項7または8に記載のメンコ用ホルダ。
【請求項10】 前記メンコを間に挟むことができるように相互に連結された二枚の可撓性を有する合成樹脂性シート部からなる透明または半透明の保護用エンベロープを更に備え、前記保護用エンベロープ内に前記メンコを入れた状態で、前記枠体の内部に前記メンコが挿入されることを特徴とする請求項7に記載のメンコ用ホルダ。
【請求項11】 前記メンコの前記表面を保護する透明または半透明の保護シートが前記表面側延長接触部に係止されるようにして前記枠体の内部に配置されている請求項7に記載のメンコ用ホルダ。
【請求項12】 請求項1乃至12のいずれか1つに記載のメンコ用ホルダに装着されたメンコを用いて対戦する際に使用するメンコ用フィールドであって、マットと、前記マットの周囲を囲んで、前記マットの上に叩きつけられた前記メンコが前記マットの外部に飛び出すのを防止する飛び出し防止枠ユニットとを備えていることを特徴とするメンコ用フィールド。
【請求項13】 前記マットは、通気性を有する袋状のカバー部材と、前記カバー部材の内部に配置され前記カバー部材を通って前記カバー部材の内部に入った空気を吸収する詰物とからなる請求項12に記載のメンコ用フィールド。
【請求項14】 前記詰物は、スポンジ構造の下側詰物層と前記下側詰物層の上に重ねられる布団構造の上側詰物層とから構成されている請求項13に記載のメンコ用フィールド。
【請求項15】 前記詰物の周囲を囲む環状のフレームを更に備えている請求項13に記載のメンコ用フィールド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メンコ用ホルダ及びこのメンコ用ホルダに装着されたメンコを使用する際に使用できるメンコ用フィールドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】メンコは、厚紙の表面に様々な絵や写真が印刷された構造を有している。従来は、このメンコを直接床や地面等の硬いフィールド上に叩きつけて対戦を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら対戦中にメンコの外周部が硬いフィールドに当たったり、メンコの表面がフィールド上を摺動して、紙製のメンコが早期に傷ついてしまう問題があった。そして従来はメンコをシステマテックに保護する装置はなかった。またメンコを保護しつつ同時にメンコ遊戯の遊興性を高めるホルダやフィールドの組合せもなかった。
【0004】本発明の目的は、メンコを保護できるメンコ用ホルダを提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、メンコの装着が容易でしかもメンコが簡単に抜け出ることがないメンコ用ホルダを提供することにある。
【0006】本発明の更に他の目的は、メンコをホルダに装着する際及びメンコをホルダから取り外す際に、メンコが傷つくのをできるだけ防ぐことができるメンコ用ホルダを提供することにある。
【0007】本発明の更に他の目的は、使用中にメンコの表面の絵柄が傷つくのを防止できるメンコ用ホルダを提供することにある。
【0008】本発明の別の目的は、メンコ用ホルダに装着したメンコを用いて対戦する際に、フィールドに当たったメンコが必要以上に飛び跳ねることがなく、しかも相手のメンコを反転させる揚力を発生させることができるというメンコ遊戯の遊興性を高めることのできるメンコ用フィールドを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、絵柄が表示された表面、この表面と厚み方向に対向する裏面及び表面と裏面とをつなぐ外周面を有するメンコを保護するためのメンコ用ホルダを対象とする。ここで絵柄とは、絵、写真、図、文字、色等のように平面に表現できる全ての表現物を包含するものである。また裏面にも絵柄が表現されていてもよいのは勿論である。本発明のホルダは、メンコの外周面を囲むように形成された枠体と、枠体に一体に設けられた表面側延長接触と、枠体に一体に設けられた裏面側延長部とを備えて、可撓性と柔軟性のある材料により一体に成形されている。この可撓性と柔軟性のある材料としては、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、あるいは同様の性質を示す合成樹脂材料及びそれらの化合物、混合物を用いることができる。この材料に必要とされる可撓性と柔軟性は、メンコの着脱作業に大きな障害を与えず即ちメンコを装着する際の変形が容易で、しかも多少大きく変形させたとしても簡単に復元できる程度の可撓性と柔軟性である。表面側延長接触部は、メンコの表面の絵柄が隠れない程度に枠体の内側に向かって延び且つメンコの外周面と連続する表面の部分と接触するものである。また裏面側延長接触部は、枠体の内側に向かって延び且つメンコの外周面と連続する裏面の一部または全部と接触するものである。表面側延長接触部及び裏面側延長接触部の数及び形状は、それらがメンコの表面及び裏面と接触して、メンコが枠体から抜け出ないようにするという機能を発揮するものであれば任意であり、数についてはそれぞれ少なくとも1個以上存在すればよい。例えば表面側延長接触部であれば、枠体に沿って連続して延びる環状形状の表面側延長接触部を用いればよく、また裏面側延長接触部は、環状形状の表面側延長接触部の中央に形成された開口部に対応する部分に主要部を有し、その主要部を枠体に連結する複数の連結部を有する1つの裏面側延長接触部を用いることができる。
【0010】本発明のメンコ用ホルダは、枠体によりメンコの外周面を保護し、表面側延長接触部及び裏面側延長接触部により枠体からメンコが抜け出るのを阻止するとともに、メンコの表面及び裏面がフィールド上に強く押し付けられた状態で摺動するのを防止することにより、メンコを保護する。したがって本発明のメンコ用ホルダを用いれば、メンコを確実に保護することができる。
【0011】枠体の形状は、メンコの形状に応じて定めるものであり、例えばメンコの表面及び裏面の輪郭が長方形の形状を有していれば、枠体もその輪郭形状は長方形形状になる。枠体は、メンコの長手方向に間隔を開けて対向する一対の短辺側枠体セグメントと、長手方向と直交する方向に間隔を開けて対向する一対の長辺側枠体セグメントとから構成される。この場合には、2つの表面側延長接触部を一対の短辺側枠体セグメントの全長に沿って配置し、それぞれの表面側延長接触部の長手方向の両端を一対の長辺側枠体セグメントに連結する。そして別の2つの表面側延長接触部を、一対の短辺側枠体セグメントと連結されないようにして、一対の長辺側枠体セグメントに沿って配置する。更に1つの裏面側延長接触部を、いずれの表面側延長接触部とも枠体の厚み方向に対向しない形状にして、一対の長辺側枠体セグメントに連結する。このようにすると裏面側延長接触部の最大輪郭形状は、枠体の開口部から表面側延長接触部を除いた残部の形状の輪郭形状と実質的に等しくなる。特に、このような形状にすると、メンコ用ホルダの一体形成が容易になる。また一対の短辺側枠体セグメントと裏面側延長接触部との間に形成された2つのスリットの何れか一方からメンコを挿入し、一対の長辺側延長接触部と裏面側延長接触部との間の隙間にメンコを進入させることにより、枠体の内部にメンコを装着することができる。そしてメンコをホルダから外す際には、まず一対の短辺側枠体セグメントを裏面側延長接触部が位置する側と反対側に反らし、次にメンコの一方の短辺をプレイヤの指で押して、メンコの他方の短辺を対応する前述のスリットから押し出し、ホルダから一部延び出たメンコの短辺部分をプレイヤの片手の親指と人差し指で摘んでメンコを引き出せばよい。
【0012】メンコをホルダから引き抜くために、一対の短辺側枠体セグメントを裏面側延長接触部が位置する側と反対側に反らす際の作業を容易にするためには、一対の短辺側枠体セグメントを、互いに離れる方向に向かうに従って厚みが薄くなる断面形状にし、一対の短辺側枠体セグメントの厚み方向に対向する一対の表面に、複数の突起を一体に設ける。このようにすると、短辺側枠体セグメントの変形が容易になって、しかも複数の突起が指の滑り止めとなるため、メンコの引き抜き作業が容易になる。なおこの場合、裏面側延長接触部には、人間の1本の指が挿入可能な貫通孔を1個以上形成しておくのが好ましい。このようにすると、メンコをホルダから引き抜く際に、メンコを引き抜いている手とは反対側の手の指をこの貫通孔に入れることにより、メンコに対してホルダを引き易くすることができようになり、メンコを引き抜く際の作業性が向上する。
【0013】メンコを間に挟むことができるように相互に連結され且つ枠体の厚みよりも厚みが薄い二枚の可撓性と柔軟性とを有する合成樹脂製シート部からなる透明または半透明の保護用エンベロープを用い、この保護用エンベロープ内にメンコを入れた状態で、枠体の内部にメンコを挿入するのが好ましい。なお保護用エンベロープを構成する二枚の合成樹脂製シート部は、対向する一辺、または連続する対向する二辺、または連続する対向する三辺が結果として相互に連結されていればよい。したがって二枚の合成樹脂製シート部は,一枚の合成樹脂シート材料を折り曲げてその折り曲げ部を1つの連結部分とし、その連結部分の両側に位置する部分をそれぞれ合成樹脂シート部としてもよい。このような保護用エンベロープを用いると、メンコが複数枚の薄い紙を重合して形成した厚紙で形成されている場合に、メンコをホルダに挿入する際にメンコの角部で複数枚の薄い紙がめくれ上がって、メンコが損傷を受けるのを有効に防止できる。またメンコの表面及び裏面が保護用エンベロープによって覆われているので、ゲーム中においてもメンコの表面及び裏面を確実に保護することができる。
【0014】またホルダは、ホルダ本体と蓋部材とから構成することができる。この場合、ホルダ本体は、外周面を囲むように形成された枠体と、枠体に一体に設けられ、メンコの表面の絵柄が隠れない程度に枠体の内側に向かって延び且つメンコの外周面と連続する表面の部分と接触する表面側延長接触部とから構成される。そして蓋部材は、枠体の表面側延長接触部が設けられている側とは反対側に位置する枠体の開口部を塞ぐように構成される。ホルダ本体には、ホルダ本体及び蓋部材の両者を係止する係止構造を構成する係止部及び被係止部の一方を設けられ、蓋部材には、ホルダ本体及び蓋部材両者を係止する係止構造を構成する係止部及び被係止部の他方が設けられる。ホルダをこのようなホルダ本体と蓋部材とから構成すると、ホルダにメンコを装着する際には、メンコをホルダ本体の枠体内に落とし込んだ後に、蓋部材をホルダ本体に係止すればよい。したがって、メンコに大きな力を加えることなく、メンコのホルダへの装着及びホルダからのメンコの取外しを容易に行える。
【0015】なおホルダ本体と蓋部材とは、別個になっていてもよいが、蓋部材の一辺とホルダ本体の一辺とをヒンジ機構を介して連結してもよい。このようにすると、ホルダを構成する部品がバラバラになって紛失してしまうのを防ぐことができる。
【0016】そして蓋部材には、ホルダ本体と蓋部材とが係止された状態で、枠体内に挿入されてメンコの裏面と接触し、メンコを表面側延長接触部に向かって押し付ける1以上の押圧用突出部を設けるのが好ましい。1以上の押圧用突出部を設けると、メンコがホルダ内で動くのを防止できるので、プレイヤに違和感を与えることがない。
【0017】またこのようなホルダを用いる場合にも、前述の保護用エンベロープを用いることができる。しかしながら、メンコの表面を保護する透明または半透明の保護シートを表面側延長接触部に係止されるように枠体の内部に配置してもよい。
【0018】ホルダに装着したメンコを叩きつけるフィールドは任意である。しかしホルダにメンコを入れると、全体の重量が増す分だけ、フィールドに当たった際の、反発力が大きくなって、メンコが跳ね上がり易くなる。そこでメンコ用ホルダに装着されたメンコを用いて対戦する際に使用するメンコ用フィールドとしては、次の構成のものを用いるのが好ましい。すなわちマットと、このマットの周囲を囲んで、マットの上に叩きつけられたメンコがマットの外部に飛び出すのを防止する飛び出し防止枠ユニットとからメンコ用フィールドを構成する。このようなメンコ用フィールドを用いると、マットによりメンコの反発力を吸収して、しかも飛び出し防止枠ユニットによりメンコの飛び出しを防止することができるので、ホルダによって重量が増加しても、支障なくプレイを楽しむことができる。
【0019】なおマットは、通気性を有する袋状のカバー部材と、このカバー部材の内部に配置されカバー部材を通ってカバー部材の内部に入った空気を吸収する詰物とから構成するのが好ましい。このような構造のマットであれば、メンコがマットに当たる際にフィールドに押しつけられる空気の一部がマットに吸収されるため、メンコの反発力を抑制することができる。
【0020】またこの詰物は、スポンジ構造の下側詰物層と下側詰物層の上に重ねられる布団構造の上側詰物層とから構成するのが好ましい。このような構成にすると、メンコがマットに当たった際の衝撃力をスポンジ構造の下側詰物層で吸収して、押し込まれる空気を布団構造の上側詰物層で吸収することができる。なお詰物全体をスポンジ構造にすると、詰物自体の弾性力が大きくなってメンコの跳ねを抑制する機能が多少低下する。なおこの場合、詰物の周囲を囲む環状のフレームを更に用いると、マットの形状が型崩れするのを有効に防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1(A)は、本発明の一実施の形態のメンコ用ホルダ1の斜視図であり、図1(B)はこのメンコ用ホルダにメンコ2を装着した状態の斜視図である。このホルダ1は、可撓性と柔軟性のあるウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、あるいは同様の性質を示す合成樹脂材料及びそれらの化合物、混合物により一体成形されている。またメンコ2は、複数枚の薄い紙を重合して形成した厚紙をベースとして形成されており、絵柄3が表示された表面4と、この表面4と厚み方向に対向する図示しない裏面と、表面4と裏面とをつなぐ矩形状(または長方形形状)の輪郭形状を有する図示しない外周面とを備えている。図2(A)及び(B)は、図1(A)のメンコ用ホルダの平面図及び底面図であり、図3(A)乃至(D)は、図1(A)のメンコ用ホルダの正面図、図2(A)のメンコ用ホルダのIIIB−IIIB線断面図、図1(A)のメンコ用ホルダの側面図及び図2(A)のメンコ用ホルダのIIID−IIID線断面図である。
【0022】この実施の形態のホルダ1は、メンコ2の外周面を囲むように形成された枠体5を有している。枠体5は、メンコ2の長手方向に間隔を開けて対向する一対の短辺側枠体セグメント6及び7と、長手方向と直交する方向に間隔を開けて対向する一対の長辺側枠体セグメント8及び9とから構成される。そして枠体5には、一対の短辺側枠体セグメント6及び7の全長に沿って2つの表面側延長接触部10及び11が一体に設けられている。これら2つの表面側延長接触部10及び11の長手方向の両端10a及び10b並びに11a及び11bは、一対の長辺側枠体セグメント8及び9にそれぞれ連結されている。また枠体5には、一対の長辺側枠体セグメント8及び9に沿って、別の2つの表面側延長接触部12及び13が、一対の短辺側枠体セグメント6及び7とは連結されないようにして配置されている。これら表面側延長接触部10〜13は、メンコ2の表面4の絵柄3が隠れない程度に枠体5の内側に向かって延び且つメンコ2の外周面と連続する表面4の部分と接触して、メンコ2が枠体5の開口部から抜け出るのを阻止している。表面側延長接触部12及び13が、一対の短辺側枠体セグメント6及び7とは連結されていないため、表面側延長接触部12及び13の両側に形成された隙間14が、後に説明するように一対の短辺側枠体セグメント6及び7を上に向かって反らせることを容易にしている。
【0023】図3を見ると分かるように、一対の短辺側枠体セグメント6及び7は、互いに離れる方向(枠体5の長手方向両側)に向かうに従って厚みが薄くなる断面形状を有している。そして一対の短辺側枠体セグメント6及び7の厚み方向に対向する一対の表面には、それぞれ複数の突起17が一体に形成されている。このような複数の突起17を設けると、短辺側枠体セグメント6及び7をプレイヤの左右の手の親指と人差し指とで挟んで、図3(B)に矢印で示すように反らせることが容易になる。
【0024】また枠体5には、枠体5の内側に向かって延び、且つメンコ2の外周面と連続するメンコ2の裏面の一部と接触する裏面側延長接触部15が、一体に設けられている。この裏面側延長接触部15は、前述のいずれの表面側延長接触部10〜13とも枠体5の厚み方向(またはメンコ2の厚み方向)に対向しない形状を有している。このような形状にすれば、ホルダ1を二つの合わせ成形型を用いて一体に成形することが可能になる。裏面側延長接触部15は、枠体5に形成された開口部に対応する部分に主要部15aを有し、その主要部15aを枠体5に連結する4つの連結部15bとを有している。そして裏面側延長接触部15の主要部15aには、長手方向に並ぶように3つの貫通孔16が形成されている。これらの貫通孔16は、人間の1本の指が挿入可能な直径を有している。
【0025】図2(B)及び図3(B)に示されるように、この実施の形態では、一対の短辺側枠体セグメント6及び7と裏面側延長接触部15との間に細長いスリットSが2本形成されている。図3(B)に示すように、この2つのスリットの何れか一方からメンコ2を挿入し、一対の表面側延長接触部12及び13と裏面側延長接触部15との間の隙間にメンコ2を進入させることにより、枠体5の内部にメンコ2を装着することができる。なお2つの短辺側枠体セグメント6及び7は、メンコ2を挿入する際に、図示の矢印方向に反る。そしてメンコ2をホルダ1から外す際には、まず一対の短辺側枠体セグメント6及び7を裏面側延長接触部15が位置する側と反対側に反らし、次にメンコ2の一方の短辺をプレイヤの指で押して、メンコの他方の短辺を対応する前述のスリットSから押し出し、ホルダ1から一部延び出たメンコ2の短辺部分をプレイヤの片手の親指と人差し指で摘んでメンコ2を引き出せばよい。なおメンコ2をホルダ1から引き抜く際に、メンコ2を引き抜いている手とは反対側の手の指を裏面側延長接触部15に形成した貫通孔16に入れることにより、メンコ2に対してホルダ1が引き易くなる。その結果、メンコを引き抜く際の作業性が向上する。
【0026】ホルダ1に装着したメンコ2を叩きつけるフィールドは任意である。しかしホルダ1にメンコ2を入れると、全体の重量が増す分だけ、フィールドに当たった際の、反発力が大きくなって、メンコが跳ね上がり易くなる。そこでメンコ用ホルダに装着されたメンコを用いて対戦する際には、図4に示すメンコ用フィールド21を用いることができる。このメンコ用フィールド21は、マット22と、このマット22の周囲を囲んで、マット22の上に叩きつけられたホルダに装着されたメンコ20がマットの外部に飛び出すのを防止する飛び出し防止枠ユニット23とから構成されている。マット22は、通気性を有する袋状のカバー部材24と、このカバー部材の内部に配置されカバー部材を通ってカバー部材の内部に入った空気を吸収する詰物25とから構成するのが好ましい。図4の例では、詰物25として布団構造の詰物が使用されている。布団構造の詰物は、例えば布製の袋の内部に綿等を詰めたものである。このような構造のマット22であれば、メンコ20がマットに当たる際にフィールドに押しつけられる空気の一部がマットに吸収されるため、メンコの反発力を抑制することができる。
【0027】飛び出し防止枠ユニット23は、プラスチックにより形成された4つの雌型ブロック26と4つの雄型ブロック27とが交互に並んで八角形を形成するように配置されて構成されている。雌型ブロック26の両端には、雄型ブロック27の一端が嵌合される被嵌合部がそれぞれ形成されている。飛び出し防止枠ユニット23を構成する雌型ブロック26及び雄型ブロック27は、組み立てられた状態で、マット22の外周部を部分的に囲むようにそれぞれ構成されている。
【0028】図5(A)及び(B)は、本発明の他の実施の形態のメンコ用ホルダ101の斜視図及びこのメンコ用ホルダ101にメンコ2を装着した状態の斜視図である。なお図5には、図1に示した実施の形態と同様の部分に、図1に付した符号に100の数を加えた数の符号を付して詳細な説明を省略する。このホルダ101の枠体105も、メンコ102の長手方向に間隔を開けて対向する一対の短辺側枠体セグメント106及び107と、長手方向と直交する方向に間隔を開けて対向する一対の長辺側枠体セグメント108及び109とから構成される。そして枠体105には、一対の長辺側枠体セグメント108及び109に沿って、2つの表面側延長接触部112及び113が、一対の短辺側枠体セグメント106及び107とは連結されないようにして配置されている。2つの表面側延長接触部112〜113は、メンコ102の表面104の絵柄103が隠れない程度に枠体105の内側に向かって延び且つメンコ102の外周面と連続する表面104の部分と接触して、メンコ102が枠体105の開口部から抜け出るのを阻止している。
【0029】また枠体105には、枠体105の内側に向かって延び、且つメンコ102の外周面と連続するメンコ102の裏面の一部と接触する裏面側延長接触部115が、一体に設けられている。この裏面側延長接触部115は、前述の2つの表面側延長接触部112及び113と枠体105の厚み方向(またはメンコ102の厚み方向)に対向しない形状を有している。そして裏面側延長接触部115の主要部115aには、長手方向に並ぶように2つの貫通孔116が形成されている。このメンコ用ホルダ101では、一対の短辺側枠体セグメント106及び107側に表面側延長接触部が設けられていないが、短辺側枠体セグメント106及び107と裏面側延長接触部115との間に形成される段部118の存在により、メンコ102がホルダ101から抜け出るのが阻止されている。
【0030】図6(A)及び(B)は、本発明の更に他の実施の形態のメンコ用ホルダ201の斜視図及びこのメンコ用ホルダ201にメンコ202を装着した状態の斜視図である。なお図5には、図1に示した実施の形態と同様の部分に、図1に付した符号に200の数を加えた数の符号を付して詳細な説明を省略する。このホルダ201の枠体205も、メンコ202の長手方向に間隔を開けて対向する一対の短辺側枠体セグメント206及び207と、長手方向と直交する方向に間隔を開けて対向する一対の長辺側枠体セグメント208及び209とから構成される。そして枠体205には、一対の短辺側枠体セグメント206及び207に沿って、2つの表面側延長接触部210及び211が、一対の長辺側枠体セグメント208及び209とは連結されないようにして配置されている。2つの表面側延長接触部210〜211は、メンコ202の表面204の絵柄203が隠れない程度に枠体205の内側に向かって延び且つメンコ202の外周面と連続する表面204の部分と接触して、メンコ202が枠体205の開口部から抜け出るのを阻止している。
【0031】また枠体205の一対の長辺側枠体セグメント208及び209には、枠体205の内側に向かい且つ一対の長辺側枠体セグメント208及び209に沿って延びて、メンコ202の外周面と連続するメンコ202の裏面の一部と接触する一対の裏面側延長接触部215a及び215bが、一体に設けられている。このメンコ用ホルダ201では、メンコ202の裏面も枠体205から露出することになる。したがってメンコ201の両面に絵柄が描かれているメンコを装着するのに適している。
【0032】図7(A)乃至(C)は、それぞれ保護用エンベロープ319,319´及び319"の構造とその使用態様を説明するために使用する分解斜視図である。なおこれらの図に示されたメンコ用ホルダ301は、メンコ2の装着態様を理解しやすくするために、枠体305の1つの短辺に挿入用スリットS1が形成された構造としている。図7(A)に示された保護用エンベロープ319は、枠体305の厚みよりも厚みが薄い可撓性と柔軟性とを有する二枚の透明または半透明の合成樹脂製シート部319a及び319bから構成されている。二枚の合成樹脂製シート部319a及び319bは、メンコ2を間に挟むことができるように、隣接する二つの辺を相互に連結した構造になっている。
【0033】図7(B)に示された保護用エンベロープ319´も、枠体305の厚みよりも厚みが薄い可撓性と柔軟性とを有する二枚の透明または半透明の合成樹脂製シート部319a及び319bから構成されている。この保護用エンベロープ319´は、一辺で連結された二枚の合成樹脂製シート部319a及び319bを備えている。これを簡単に製造するには、一枚の合成樹脂シート材料を中央部で折り曲げればよい。
【0034】図7(C)に示された保護用エンベロープ319"も、二枚の合成樹脂製シート部の3つの辺を相互に連結して、袋状にした構造を有している。図7(A),(B)及び(C)のいずれの構造であって、保護用エンベロープ内にメンコ2を入れた状態で、枠体305の内部にメンコ2を挿入するならば、メンコ2をホルダ301に挿入する際にメンコ2の角部においてメンコ2を構成する複数枚の薄い紙がめくれ上がってしまうような損傷が発生するのを有効に防止できる。
【0035】図8は、本発明の他のタイプのメンコ用ホルダ401の実施の形態の構造を示す分解斜視図である。図9(A)及び(B)は、メンコ用ホルダ401を開いた状態の平面図及び図9(A)のIXB−IXB線断面図である。このメンコ用ホルダ401は、ホルダ本体431と、蓋部材432と、両者を連結するヒンジ部433とを備えている。ホルダ本体401は、メンコ2の外周面を囲むように形成された枠体434と、この枠体434に一体に設けられ、メンコ2の表面の絵柄が隠れない程度に枠体434の内側に向かって延び且つメンコ2の外周面と連続する表面の部分と接触する環状の表面側延長接触部435とから構成されている。枠体434は、メンコ2の長手方向に間隔を開けて対向する一対の短辺側枠体セグメント436及び437と、長手方向と直交する方向に間隔を開けて対向する一対の長辺側枠体セグメント438及び439とから構成される。そして枠体434の短辺側枠体セグメント436がヒンジ部433に連結されている。また短辺側枠体セグメント437には、蓋部材432を外す際に爪または工具を入れるための溝を形成する段部450と、蓋部材432を係止するための被係止部を構成する2つの孔部451が形成されている。そして一対の短辺側枠体セグメント436及び437及び一対の長辺側枠体セグメント438及び439の内周部には、それぞれ間隔を開けて2個ずつメンコ移動防止用のリブ440が一体に設けられている。これらのリブ440を設けることにより、メンコ2の周囲にある程度の空間を開けて、メンコの寸法誤差を吸収する。
【0036】蓋部材432には、前述の2つの孔部451に嵌合される係止部を構成する2つの円柱状の突起452が一体に設けられている。これら2つの突起452の直径寸法は、2つの孔部451の内径寸法よりも僅かに大きく設定されている。また蓋部材432には、ホルダ本体431と蓋部材432とが係止された状態で、枠体434内に挿入されてメンコ2の裏面と接触し、メンコ2を表面側延長接触部435に向かって押し付ける4つの押圧用突出部453が一体に設けられている。
【0037】またこのホルダ431を用いる場合にも、図7に示すような保護用エンベロープを用いることができる。しかしながら、このホルダ431を用いる場合には、図8に示すように、メンコ2の表面を保護する透明または半透明の合成樹脂製の保護シート454を表面側延長接触部435に係止させるように枠体434の内部に配置してもよい。
【0038】ホルダ401にメンコ2を装着する際には、メンコ2をホルダ本体431の枠体434内に落とし込んだ後に、蓋部材432をホルダ本体431に係止させればよい。したがって、メンコに大きな力を加えることなく、メンコのホルダへの装着及びホルダからのメンコの取外しを容易に行える。
【0039】図10は、図8の実施の形態の変形例となる他の実施の形態のメンコ用ホルダ501を開いた状態の斜視図を示している。図10の実施の形態が図8の実施の形態と異なるのは、蓋部材532がホルダ本体531の枠体534の長辺側枠体セグメント538にヒンジ部533を介して連結されている点であり、その他の点は図8の実施の形態と実質的に同じである。そこで図10の実施の形態には、図8の実施の形態に付した符号に100の数を加えた数の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0040】図11は、ホルダ本体631と蓋部材632とを別に構成するメンコ用ホルダ601の構成を概念的に示す分解斜視図である。このようにホルダ本体631と蓋部材632とを別に構成しても両者を係合構造を介して係合させれば、メンコ2を支障なく保護することができる。
【0041】図12(A)乃至(D)は、図4で説明したメンコ用フィールドで使用できるマット122の変形例を説明するために用いる図である。図12(A)は、このマット122の外観の斜視図を示しており、図12(B)は断面図を示している。この図から分かるように、このマット122では、通気性を有する布製の平面視八角形形状のカバー部材124と、このカバー部材124の内部に配置されカバー部材124を通ってカバー部材124の内部に入った空気を吸収する詰物125と、詰物125の周囲を囲む環状のフレーム128とから構成されている。カバー部材124には、ファスナ129がついており、中の詰物125を交換できるようになっている。使用するメンコ用ホルダの重量や形状に応じて特性の異なる詰物に変更することが可能である。詰物125は、スポンジ構造の下側詰物層126とこの下側詰物層126の上に重ねられる布団構造の上側詰物層127とから構成されている。この構造では、メンコがマットに当たった際の衝撃力をスポンジ構造の下側詰物層126で吸収して、押し込まれる空気を布団構造の上側詰物層127で吸収する。そして環状のフレーム128は、マットの形状が型崩れするのを防止する目的で用いられている。
【0042】
【発明の効果】本発明のメンコ用ホルダによれば、枠体によりメンコの外周面を保護し、表面側延長接触部及び裏面側延長接触部により枠体からメンコが抜け出るのを阻止するとともに、メンコの表面及び裏面がフィールド上に強く押し付けられた状態で摺動するのを防止することにより、メンコを保護することができる。したがって本発明のメンコ用ホルダを用いれば、メンコを確実に保護することができる。
【0043】またホルダを、ホルダ本体と蓋部材とから構成すると、ホルダにメンコを装着する際には、メンコをホルダ本体の枠体内に落とし込んだ後に、蓋部材をホルダ本体に係止すればよく、メンコに大きな力を加えることなく、メンコのホルダへの装着及びホルダからのメンコの取外しを容易に行える利点がある。
【0044】更に本発明のメンコ用フィールドを用いると、マットによりメンコの反発力を吸収して、しかも飛び出し防止枠ユニットによりメンコの飛び出しを防止することができるので、ホルダによって重量が増加しても、支障なくプレイを楽しむことができ、メンコ遊戯の遊興性を高めることのできる利点が得られる。
【0045】さらに本発明のメンコ用ホルダとフィールドを併せて使用することによってメンコの損傷を気にすることなく、また必要以上なメンコの飛び出しを気にすることなく、メンコ遊戯を楽しむことができる。
【出願人】 【識別番号】000105637
【氏名又は名称】コナミ株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内2丁目4番1号
【出願日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【代理人】 【識別番号】100091443
【弁理士】
【氏名又は名称】西浦 ▲嗣▼晴
【公開番号】 特開2003−205183(P2003−205183A)
【公開日】 平成15年7月22日(2003.7.22)
【出願番号】 特願2002−6602(P2002−6602)