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【発明の名称】 走行玩具
【発明者】 【氏名】松本 啓
【住所又は居所】東京都台東区寿4丁目16番9号 株式会社トイボックス内

【要約】 【課題】本発明は、走行体の駆動力を伝達することにより、走行路に配置される所定の施設を駆動する走行玩具を提供することを課題とする。

【解決手段】本発明は、複数のレールで構成される走行路と、この走行路上を自走する走行体と、前記走行路に配置される所定の施設と、該施設に隣接した走行路上に配置したストッパー機構とからなる走行玩具であって、前記走行体が前記施設で停止したときに走行体の動力が伝達される伝達機構を前記施設に設け、該施設の駆動部が所定の動作を行うように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数のレールで構成される走行路と、この走行路上を自走する走行体と、前記走行路に配置される所定の施設と、該施設に隣接した走行路上に配置したストッパー機構とからなる走行玩具であって、前記走行体が前記施設で停止したときに、走行体の動力が伝達される伝達機構を前記施設に設け、該施設の駆動部が所定の動作を行うことを特徴とする走行玩具。
【請求項2】前記走行体の動力を前記施設に伝達する機構は、後輪を走行路面から若干持ち上げる伝達機構により行われることを特徴とする請求項1記載の走行玩具。
【請求項3】前記所定の施設が回転寿司レストランを摸した施設であり、前記走行体の動力が伝達機構に伝達され、該施設の駆動部を少なくとも各種寿司を載置する回転盤で構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の走行玩具。
【請求項4】前記所定の施設がハンバーガーレストランを模した施設であり、前記走行体の動力が伝達機構に伝達され、前記駆動部を少なくとも施設の一部に配置された店の看板で構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の走行玩具。
【請求項5】前記伝達機構には前記走行体の後輪に嵌合される一対の出没軸を配設し、該出没軸を前記走行体の後輪に嵌合させることにより、走行体の後輪の回転を前記所定の施設の駆動力とすることを特徴とする請求項1乃至4記載の走行玩具。
【請求項6】前記ストッパー機構には、走行路面から突出可能な突起を設けて構成し、前記走行路又は前記所定の施設の何れか一方に設けたスイッチ部を操作することにより、該突起を出没可能としたことを特徴とする請求項1乃至5記載の走行玩具。
【請求項7】前記ハンバーガーレストランには、複数の操作部を設けて構成し、該操作部を操作することにより各操作部に対応する商品を購入する遊びを実施可能としたことを特徴とする請求項4乃至6記載の走行玩具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行体の駆動力を伝達することにより、走行路に配置される所定の施設に設けた駆動部を駆動する走行玩具の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られるこの種の玩具としては、例えば実公昭59-15674号に開示される考案が挙げられる。この考案は、図18に示すように、走行路100とその上を走行する走行体200とから構成されていた。そして、前記走行路100は、分割形成される部材を適宜連結してゆくことにより、自由自在にコースを設計することが可能に構成されていた。そして、この走行玩具には時計台300が配置されており、時計台300の正面には、時計台内部に設けた駆動部に動力を伝達するための歯車301が設けられていた。一方、走行体200の左右両側部には車体内部の駆動機構に連結された歯車201が設けられており、走行体200が前記時計台300の側部を通過する際に互いの玩具に設けた歯車301と201が噛合し、走行体200の動力が時計台300に伝達されて時計台300の駆動部が駆動するように構成されていた。かかる構成によれば、モーターや電源などを設けることなく時計台300に設けた駆動部を動作させることができるので、安価に玩具を生産し提供することが可能であった。また、走行体の移動に伴って、走行体近傍に配置される時計台などの所定の施設が動作するので面白さがあった。
【0003】ところが、この種の走行玩具にあっては、一度走行路を構成してしまうと、子供は走行体が自走するのにまかせてただその動作を眺めて遊ぶことになるため、あまり積極的に遊びに参加することができなかった。
【0004】そのため、見て楽しむことができるだけでなく、積極的に遊びに参加することが可能な商品が求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであり、子供がより積極的に遊びに参加することが可能な走行玩具を提供することを課題とする。
【0006】請求項1記載の発明は、複数のレールで構成される走行路と、この走行路上を自走する走行体と、前記走行路に配置される所定の施設と、該施設に隣接した走行路上に配置したストッパー機構とからなる走行玩具であって、前記走行体が前記施設で停止したときに、走行体の動力が伝達される伝達機構を前記施設に設け、該施設の駆動部が所定の動作を行うことを特徴とする。
【0007】本発明は、上記構成により、走行体の動力を利用して、走行路に配置される所定の施設に設けられる駆動部を動作させるものである。これにより、走行路に配置される所定の施設には、モーターやバッテリーなどを設ける必要はなくなり、玩具を安価に生産して提供することが可能となる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1において、前記走行体の動力を前記施設に伝達する機構は、後輪を走行路面から若干持ち上げる伝達機構により行われることを特徴とする。
【0009】本発明は、走行体の後輪を走行路面から若干持ち上げて動力を伝達するように構成されており、走行路に配置される所定の施設に動力を確実に伝達することが可能となる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2において、前記所定の施設が回転寿司レストランを摸した施設であり、前記走行体の動力が伝達機構に伝達され、該施設の駆動部を少なくとも各種寿司を載置する回転盤で構成したことを特徴とする。
【0011】本発明は、回転寿司レストランを模して前記所定の施設を形成し、この施設の駆動部は少なくとも各種寿司を載置した回転盤を回転するために設けて構成される。したがって、この玩具を使用して回転寿司レストランを仮想したままごと遊びを行うことができ、子供が積極的に遊びに参加することが可能となる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3において、前記所定の施設がハンバーガーレストランを模した施設であり、前記走行体の動力が伝達機構に伝達され、前記駆動部を少なくとも施設の一部に配置された店の看板で構成したことを特徴とする。
【0013】本発明は、ハンバーガーレストランを模して前記所定の施設を形成し、この施設の駆動部は少なくともレストランの看板を回転させるために設けて構成される。したがって、この玩具を使用してハンバーガーレストランを仮想したままごと遊びを行うことができ、子供が積極的に遊びに参加することが可能となる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4において、前記伝達機構には前記走行体の後輪に嵌合される一対の出没軸を配設し、該出没軸を前記走行体の後輪に嵌合させることにより、走行体の後輪の回転を前記所定の施設の駆動力とすることを特徴とする。
【0015】本発明は、動力の伝達機構に走行体の後輪に嵌合される一対の出没軸を配設して構成される。そして、この出没軸を前記走行体の後輪に嵌合させることにより、走行体の後輪の回転を前記所定の施設の駆動力として利用可能とするものである。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5において、前記ストッパー機構には、走行路面から突出可能な突起を設けて構成し、前記走行路又は前記所定の施設の何れか一方に設けたスイッチ部を操作することにより、該突起を出没可能としたことを特徴とする。
【0017】本発明は、走行路下部から突出可能な突起を設けてストッパー機構を構成し、前記走行路又は前記所定の施設の何れか一方に設けたスイッチ部を操作することにより、この突起を出没可能としている。すなわち、スイッチ部を操作すると、突起が路面から突出した状態となり、ここを通過する走行体2はその下部に設けた係止リブが突起393に係合して停止する。そして、スイッチ部を操作して突起を収納すると、走行体の後輪は走行路と接触して走行を開始する。このように、スイッチ部を操作することで容易に走行体を停車又は発車させることが可能となる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項4乃至請求項6において、前記ハンバーガーレストランには、複数の操作部を設けて構成し、該操作部を操作することにより各操作部に対応する商品を購入する遊びを実施可能としたことを特徴とする。
【0019】本発明は、走行路に配置されるハンバーガーレストランに複数の操作部を設けて構成され、この操作部を操作することにより、各操作部に対応する商品を選択して購入する遊びを実施可能とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、複数のレールで構成される走行路と、この走行路上を自走する走行体と、前記走行路に配置される所定の施設と、該施設に隣接した走行路上に配置したストッパー機構とからなる走行玩具であって、前記走行体が前記施設で停止したときに、走行体の動力が伝達される伝達機構を前記施設に設けて構成されている。これにより、本発明は走行体の動力を走行路に配置した所定の施設に伝達し、該施設の駆動部を駆動可能としている。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明に係る実施例を詳細に説明する。はじめに、図1を参照して本発明に係る玩具の概要を説明する。
【0022】図1は、本発明に係る一実施例の外観を示している。本発明に係る走行玩具1は、走行路4とその上を走行する走行体2とから構成されている。
【0023】走行路4の構成は次の通りである。走行路4は、分割して形成される複数のレール41及び42を連結して成る走行部と、この走行部の所定位置に設けられる回転寿司レストラン3とから構成されている。
【0024】レール41と42の構成は次の通りである。図2は、本発明に係る走行路4を構成するレールの外観を示している。図2(A)及び図2(B)に示すレール41と42は、いずれも樹脂成形して形成されている。そして、各レールの前後両側部には嵌合部413・422と突起412・423が設けられており、各レールの左右両側部にはガイド壁411・421がそれぞれ設けられている。各レールは前記嵌合部と突起とを嵌め合わせて連結することにより、自在にコースを設計することが可能となっている。また、レール上を走行する走行体2は前記ガイド壁411・421によって誘導されている。図2(C)は、レール41と42を連結する状態を示しており、このようにして各レールを適宜組み合わせて使用することによりコースを拡張し、発展的な遊びを行うことが可能となっている。
【0025】走行体2の構成は次の通りである。図3は、走行体2から外装部21を取り外した状態を示している。本発明に係る走行体2は、オープンカーの形状に形成される外装部21の内部に、モーター式の駆動手段を備える駆動ユニット22を設けて構成される。この駆動ユニット22には、前輪23と後輪24とスイッチ221が設けられており、後輪24には嵌合穴241が設けられている。そして、後輪24は前記モーター式の駆動手段によって駆動され、前輪23は走行体2の走行に伴って従動的に回転可能になっている。
【0026】駆動ユニット22の構成は次の通りである。図4は、駆動ユニット22を分解した状態を示している。駆動ユニット22の駆動機構は、上ケース22Aと下ケース22Bの間に設けられている。この駆動機構は、モーター22aの回転をウォーム22b・歯車22c・ウォーム22d・歯車246の順に伝達し、歯車246の回転によって後輪24を回転するものである。前記歯車22cとウォーム22dは同軸上に圧入されており、歯車246はクラッチ機構25を構成している。後輪24のホイル243には、タイヤ244が嵌合されており、組立て時において、後輪の軸部248は下ケースに設けた支持部225によって回転可能に軸支されている。下ケース22Bに設けた電池ボックスは、下方から電池を収納して蓋223を閉じられるように形成されている。前輪23は、下ケース22Bに対して回転自在に軸支されるシャフト224の両端に穴231を圧入して取付けられている。スイッチ221は、下ケース22Bに設けた取付け部222に配設されており、電池ボックス内の電極及びモーターと配線して電気的に接続されている。そして、このスイッチ221を操作することにより、モーター22aを作動/停止可能としている。
【0027】前記クラッチ機構25の構成は次の通りである。図5は、図3に示すクラッチ機構25を分解した状態を示している。このクラッチ機構は、ホイル243・バネ245・歯車246・軸249・ホイル243から構成されている。そして、軸249にはまず左のホイル243が圧入して軸着され、次に歯車246とバネ245が緩挿され、最後に右のホイル243が圧入して軸着されている。したがって、組立て状態においては歯車246がバネ245によって左方向に付勢され、歯車246の軸部に設けた凸部247と左のホイル243の軸部248に設けた凹部242がかみ合って、歯車246の回転が軸249に伝達可能となっている。そして、後輪に所定値以上の負荷が加わった場合には、歯車246がバネの負勢力に抗して右方向に移動し、前記凹部242と凸部247の間に滑動が生じて玩具の破損が防がれる。
【0028】走行路4に設けられる回転寿司レストラン3の構成は次の通りである。図6は、回転寿司レストラン3の構成に関し、上部材33と回転体32と上ケース31の組立て関係を示している。なお、本図は説明上必要な部材のみを記載しており、下方から見た状態を示している。上部材33・回転体32・上ケース31は、いずれも樹脂成形して形成されており、組立て時において回転体32が上部材33と上ケース31の間で回転自在となるように取付けられている。すなわち、上ケース31に設けた開口部31iに回転体32の歯車部321が緩挿され、上部材33に設けた穴333に回転体32の上部322が緩挿されている。そして、上部材33は、上ケース31に設けた穴(図示せず)に取付け部332を嵌合して取付けられている。
【0029】図7は、上ケース31内部の構成を示している。図8は、図7に示す各部材を分解した状態を示している。上ケース31の内部には、出没軸352・343・歯車3h・3i・3j・3k・3l・3m・3nから構成される動力の伝達機構と、第一スイッチ52・第一ラック34・第二ラック35・歯車3q・アーム39から構成されるストッパー機構と、笛3g・押体3eから構成される音出力手段が設けられている。
【0030】前記動力の伝達機構の構成は次の通りである。歯車3qは、第一ラック34のラック部342と第二ラック35のラック部351の両方に噛合しており、第一ラック34のラック部341は第一スイッチ52の歯車部521と噛合しているので、第一スイッチ52を捻って第一ラック34が右方向に移動されると、第二ラック35は左方向に移動される。また、第一スイッチ52が前記とは反対に回転される場合には第二ラック35は右方向に移動される。そして、第二ラック35には出没軸352及びこれと同軸上に固定される歯車3hが回転自在に軸支されている。従って、出没軸352が回転すると、これに連結される歯車3hが回転し、歯車3hと噛合関係にある歯車3iが回転される。そして、歯車3iと一体的に形成されている歯車3jが回転し、これと噛合関係にある歯車3kが回転される。歯車3kと歯車3lは同軸上に固定されているので、歯車3kが回転すると歯車3lも回転し、これと噛合関係にある歯車3mが回転される。歯車3mと歯車3nは同軸上に固定されているので、歯車3nは歯車3mと共に回転し、歯車部321が回転される。なお、各歯車の回転軸は軸受31e・31f・31h・31gにより軸支されている。また歯車3iと歯車3jは軸3pに緩挿されている。
【0031】ストッパー機構の構成は次の通りである。図9は、ストッパー機構の構成に関し、下ケース36に設けられる部材の取付けを示している。ストッパー機構はアーム39(図7参照)・揺動部材37・板バネ38から構成されている。板バネ38と揺動部材37は共に下ケース36内部に取付けられている。そして、板バネ38は、部材に設けた穴381・382を下ケース36に設けた軸365・364に緩挿して取付けられている。揺動部材37にはアーム375と、先端に凸部374が設けられたアーム373と、穴371・372が形成される当接部が設けられており、部材の軸は軸受362・361によって回転自在に軸支されている。
【0032】次に図1及び図7乃至図10を参照して前記ストッパー機構の動作を説明する。図10は、図9に示す各部材の動作過程を示している。なお、本図では説明上必要な部材のみ記載しており、他の部材は便宜上省略して記載している。第二スイッチ51が押下されると、押体54が下動して押体54の軸541が揺動部材37の穴371又は372に当接する。これにより、揺動部材37は図10(A)又は図10(B)に示すいずれかの状態に切り替わる。図10(A)に示す状態で第二スイッチ51が押下される場合の動作は次の通りである。この場合には、押体54の軸541は穴371に当接し、揺動部材37が反時計方向に回転する。そして、アーム375の先端が板バネ38に接触して係止され、アーム373の先端に設けた凸部374が上ケース31側に設けたアーム39の当接部391に接触して、アーム39を軸392中心に回動させる。これにより、アーム39の先端に設けた突起393が穴31k・31lを通して路面に突出した状態となる。図10(B)に示す状態で第二スイッチ51が押下される場合の動作は次の通りである。この場合には、押体54の軸541が穴372に当接し、揺動部材37は時計方向に回転する。そして、アーム375の先端が板バネ38からはずれ、アーム373は先端に設けた凸部374がアーム39の当接部391に接触して、アーム39を軸392中心に回動させる。これにより、アーム39の先端に設けた突起393が路面から没入した状態となる。以上説明したように、アーム39は第二スイッチ51が押下される毎に方向を変えて揺動し、路面から出没することになる。
【0033】次に図9乃至図11を参照してスイッチ部5の構成を説明する。図11は、スイッチ部を分解した状態を拡大して示している。スイッチ部5は、図11(A)に示すようにバネ53、ガイド部材56、バネ55、押体54、第二スイッチ51、第一スイッチ52から構成されている。各部材の組立て関係は次の通りである。図11(B)はスイッチ部をある程度組み立てた状態を似しており、第一スイッチ52は上ケース31の穴31jに緩挿され、第一スイッチ52の内部に第二スイッチ51が嵌合されている。そして、第二スイッチ51の内部にガイド部材56・バネ55・押体54が緩挿されている。このとき、ガイド部材56の突起561が第二スイッチ51の切欠部511に嵌合され、ガイド部材56に設けた係止片562が下ケース36に設けた係合部363に係止されている。これにより、押体54の軸541は、ガイド部材56に設けた長穴563の長手方向に沿って傾動可能となっている。そして、長穴563の長手方向は揺動部材37に設けた穴372と371の配列方向と同方向に設けられており、第二スイッチ51が押下される際に、押体54の軸541が穴372と371を交互に押下可能となっている。
【0034】音出力手段の構成は次の通りである。図7及び図8に示すように、音出力手段は笛3gと押体3eとから成り、押体3eの上部に形成されたレジスイッチ3eは穴31cに緩挿されている。そのため、レジスイッチ3eを押下すると、押体3eが下動して笛3gから音が出力される。
【0035】本発明に係る第一実施例は以上説明したように構成されるものであり、次に図12を参照して使用時における動作を説明する。図12は、第一実施例に係る玩具の使用状態を示している。玩具の使用に際しては、まずレール41・42を適宜組み合わせて任意のコースを製作し、回転寿司レストラン3には寿司3bを配置しておく。そして、走行体2をコース上に配置して走行させる。すると、走行体2は走行路4上を走行して、回転寿司レストラン3の側部を通過するので、このとき走行体2を停車させるために第二スイッチ51を押下する。すると、突起393が路面から突出した状態となるので、ここを通過する走行体2はその下部に設けた係止リブが突起393に係合して停止する。そして、第一スイッチ52を回転させると、出没軸352と343が延出されて走行体2の後輪に設けた嵌合穴241に嵌合し、走行体2の動力が回転寿司レストラン3に設けた動力の伝達機構に伝達される。これにより、回転寿司レストラン3に設けた回転台3fと看板3aが回転される。以上の動作により、ドライブ中に回転寿司レストラン3に来店した状態を表現することができる。そして、回転台3f又はカウンター3dに配置される寿司3bを走行体2に載置してから策ニスイッチを前記とは反対方向に回転し、第一スイッチを押すと走行体2が再び走行を開始する。これにより、回転寿司レストラン3に来店して寿司を食べ、土産の寿司を持ち帰る過程を表現することができる。本発明に係る玩具は以上説明したようにして遊ぶことができ、必要に応じて、椅子模型3cに座って寿司3bを食べるごっこ遊びを行ったり、出発する前にレジスイッチ3eを押して効果音を出力させ、購入した寿司の代金を支払う過程を加えたりしてもよい。このようにして、回転寿司レストラン3に立ち寄って、再びドライブに出発するごっこ遊びを実施することができる。なお、使用に際しては、説明した基本的用例を適宜変更することが可能であり、使用者の想像性により遊びの幅を広げることが可能である。
【0036】次に、本発明に係る玩具の第二実施例を説明する。本発明に係る第二実施例は、回転寿司レストラン3の代わりにハンバーガーレストラン6を設けて構成される。この点を除いて、本実施例における構成は前記第一実施例と共通するので、便宜上その説明は省略し、相違点のみ簡潔に説明する。
【0037】はじめに、図13を参照して第二実施例に係る玩具の概要を説明する。図13は、第二実施例に係る玩具の外観を示している。ハンバーガーレストラン6には、第一スイッチ65・第二スイッチ64・第三スイッチ63の三つのスイッチと、看板6aとジューサー模型6bが設けられている。走行体2の動力は後述する伝達機構によって伝達され、看板6aとジューサー模型6bを回転させる。そして、前記第一から第三までの各スイッチを押下すると、各スイッチに対応した商品の模型が取出し口6fから取出し可能となっている。
【0038】次に図14乃至図17を参照してハンバーガーレストラン6の構成を説明する。図14は、ハンバーガーレストラン6を分解した状態を示している。図15は、動力の伝達機構68を分解した状態を示している。図16は、上ケース6Aに設けられる部材の取付け関係を示す図である。図17は、図16に示す各部材を分解した状態を示す図である。ハンバーガーレストラン6の前ケース61Aと後ケース61Bの内部には動力の伝達機構68とアーム65・66・67が設けられている。商品模型は後ケース61Bに設けた各開口部614・615・616から入れられて、前ケース61A内部に設けた台611・612・613にそれぞれ載置される。そして前記第一から第三までの各スイッチを押下すると、各スイッチに連結されたアームが軸694を中心に回動し、アーム先端の押片が商品を押して取出しロ6fへと落下させる。この機構の詳細は次の通りである。アーム65・66・67は、取付け部材69に設けた軸694に回転自在に軸支されている。そして、前記第一から第三までの各スイッチに設けられた軸部641・631・621は取付け部材69に形成された長穴693・692・691を挿通し、各アームの一端に設けた穴671・661・651にそれぞれ係止されている。そして、前記第一から第三までの各スイッチにはそれぞれ部材の下部に軸部が設けられており、その軸部にはバネ64a・63a・62aを緩挿し、このバネの付勢力で押下されたスイッチを、押下前の位置まで復帰可能としている。係る構成によれば、スイッチ64が押下されるとアーム67が時計回りに回転し、先端に設けた押部672が台613上に載置される商品模型を押して取出し口6fへと落下させる。また、スイッチ63が押下されるとアーム66が時計回りに回転し、先端に設けた押部662が台612上に載置される商品模型を押して取出しロ6fへと落下させる。また、スイッチ62が押下されるとアーム65が時計回りに回転し、先端に設けた押部652が台611上に載置される商品模型を押して取出しロ6fへと落下させる。
【0039】次に、動力の伝達機構68の構成を説明する。動力の伝達機構68の前ケース68Aと後ケース68Bの内部には、連係動作する歯車群とプーリーが設けられており、各部材は次のようにして取付けられている。歯車68b・68iと、歯車68j・プーリー68gと、回転部材68k・プーリー68f・歯車68e・回転部材68aと、ジョイント68l・歯車68dはそれぞれ同軸上に取付けられており、前ケース68Aと後ケース68Bに対して回転自在に軸支されている。そして、歯車68iは歯車68jと噛合しているので、歯車68bの回転は歯車68i・歯車68j・プーリー68g・ベルト68h・プーリー68fと伝達され、ジューサーを模した回転部材68aと68kが回転される。さらに、プーリー68fの回転は、歯車68e・68d・ジョイント68lと伝達され、ジョイント68lに連結される看板6aが回転される。本発明に係る第二実施例は以上説明したように構成されるものであり、使用に際しては、次のようにして遊ぶことができる。
【0040】本発明に係る玩具は、レール42、41を適宜組み合わせることで任意のコースを製作することが可能であり、適宜コースを組み立てた後は、走行体2をコース上に配置して走行させる。このとき、ハンバーガーレストラン6内部に設けた台611・612・613には食品模型を配置しておく。この食品模型は、例えばハンバーガー、ポテト、ホットドックなどを模したものを使用することができる。走行体2はコース上を自走して、ハンバーガーレストラン6の側部を通過する。そこで、この走行体2を停車させるために第二スイッチ51を押下すると、突起393が路面から突出した状態となり、ここを通過する走行体2はその下部に設けた係止リブが突起393に係合して停車する。そして、第一スイッチ52を回転させると出没軸352と343が延出されて走行体2の後輪に設けた嵌合穴241に嵌合し、走行体2の動力がハンバーガーレストラン6の内部に設けた動力の伝達機構に伝達される。すなわち、歯車68bは出没軸352と同軸上に軸支される歯車3hと噛合しているので、出没軸352が回転されると、前記伝達機構によってジューサーを摸した回転部材68a・68kと看板6aが回転される。
【0041】本発明に係る玩具はこのようにして、停車してハンバーガーレストランに来店した状態を表現することができる。そして、三つのスイッチ64・63・62の何れかを押下することにより、予め台611・612・613の上にセットしておいた食品模型を取出して、飲食物を購入する遊びを行うことができる。さらに、遊びの中で、出発する前にレジスイッチ3eを押して効果音を出力させ、購入した食品の代金を支払う過程を加えてもよい。以上の動作によって、ハンバーガーレストランに立ち寄って再びドライブに出発するごっこ遊びを実施することができる。なお、使用に際しては、以上説明した基本的用例を適宜変更することが可能であり、使用者の想像性により遊びの幅を広げることが可能である。
【0042】なお、上記第一及び第二実施例においては、走行体をオープンカーの形状に形成した場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下記載するように応用発展した構成としても構わない。すなわち、走行体はオープンカー以外の自動車、汽車・電車などの鉄道を走行する車両を摸したものとすることができる。また、前記走行路に関しても同様に、道路以外のものとしてもよく、例えば鉄道の線路を摸したものを設けても構わない。そして、ハンバーガーレストランや回転寿司レストラン3の代わりに、所定の施設として駅を設け、列車で旅行する場合を仮想したごっこ遊びを実施可能としてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、次のような効果を有する。
【0044】また本発明は、上記構成により、走行体の動力を利用して走行路に配置される所定の施設に設けられる駆動部を動作させるものである。これにより、走行路に配置される所定の施設には、モーターやバッテリーなどを設ける必要がなくなり、玩具を安価に生産して提供することが可能となる。
【0045】また本発明は、走行体の後輪を走行路面から若干持ち上げて動力を伝達するように構成されており、走行路に配置される所定の施設に動力を確実に伝達することが可能となる。
【0046】また本発明は、回転寿司レストランを摸して前記所定の施設を形成し、この施設の駆動部は少なくとも各種寿司を載置した回転盤を回転するために設けて構成される。したがって、この玩具を使用して回転寿司レストラン3を仮想したままごと遊びを行うことができ、子供が積極的に遊びに参加することが可能となる。
【0047】また本発明は、ハンバーガーレストランを模して前記所定の施設を形成し、この施設の駆動部は少なくともレストランの看板を回転させるために設けて構成される。したがって、この玩具を使用してハンバーガーレストランを仮想したままごと遊びを行うことができ、子供が積極的に遊びに参加することが可能となる。
【0048】また本発明は、動力の伝達機構に走行体の後輪に嵌合される一対の出没軸を配設して構成される。そして、この出没軸を前記走行体の後輪に嵌合させることにより、走行体の後輪の回転を前記所定の施設の駆動力として利用可能とするものである。
【0049】また本発明は、走行路面から突出可能な突起を設けてストッパー機構を構成し、前記走行路又は前記所定の施設の何れか一方に設けたスイッチ部を操作することにより、この突起を出没可能としている。そのため、スイッチ部を操作して突起が走行路から突出した状態とし、この走行路を走行体が通過すると、走行体の下部に設けた係止リブがこの突起に接触して停車する。そして、スイッチ部を操作して突起を収納すると、走行体は再び走行を開始する。このように、スイッチ部を操作することにより容易に走行体を停車又は発車させることが可能となる。
【0050】また本発明は、走行路に配置されるハンバーガーレストランに複数の操作部を設けて構成し、この操作部を操作することにより各操作部に対応する商品を購入する遊びを実施可能とするものである。
【出願人】 【識別番号】000134394
【氏名又は名称】株式会社トイボックス
【住所又は居所】東京都台東区寿4丁目16番9号
【出願日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【代理人】 【識別番号】100092646
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 清
【公開番号】 特開2003−205181(P2003−205181A)
【公開日】 平成15年7月22日(2003.7.22)
【出願番号】 特願2002−6705(P2002−6705)