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【発明の名称】 遊戯設備
【発明者】 【氏名】仲山 浩三郎

【要約】 【課題】ボールを使う遊びで、低年齢幼児が複数で遊んだ場合でも取り合い奪い合うのではなく、プレイする者も楽しみプレイしなくて見ている者も楽しめる要素の遊戯設備とする。

【解決手段】基本的な手段として、管状体を曲状形態あるいは枝分かれ形態に備え、該管状体の上方口にボールを入れることにより、該ボールが曲状形態あるいは枝分かれ形態の管状体内を通過して、最終的に該管状体の下方口より出てくる事を特徴とする遊戯設備とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】管状体を曲状形態に備えてあり、該管状体の上方口にボールを入れることにより、該ボールが曲状形態の管状体内を通過して、最終的に該管状体の下方口より出てくる事を特徴とする遊戯設備。
【請求項2】該管状体を枝分かれ形態に備えてある請求項1に記載の遊戯設備。
【請求項3】該管状体がジャバラ状ホースで、螺旋又は蛇行形状等の曲状形態、もしくはホース接続して枝分かれ形態に備えてある請求項1に記載の遊戯設備。
【請求項4】該管状体はボールが見える透明又は半透明である請求項1もしくは請求項2に記載の遊戯設備。
【請求項5】該管状体の上方口又は下方口に、怪獣面や拡大口等の飾り口を設けてある請求項1もしくは請求項2に記載の遊戯設備。
【請求項6】該管状体の形態保持には支柱との間に連結具を介する。この場合管状体と支柱とを直結する連結具か、もしくは、調節操作により管状体の形態を多様変化できる高さ調節・角度調節・伸縮調節を有する構成の連結具とする。
【請求項7】仕切りを設けて、この内に該仕切り部材を支柱として用いて管状体と連結させる構成で形態保持して備える。
【請求項8】該管状体がストレートホースで、仕切り内にスロープ状の斜め形態、もしくは、大螺旋形態に備える。
【請求項9】ボールが転がる箇所の形状体を管形状に限定せず、ボール滑り台となる断面が半円状・コ状・V状等の形状体を含むこととする。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は主に幼児を対象とするもので、幼稚園や保育園などの育児施設、又は遊園地や大型ショッピングセンターなどの集客施設等に設置する遊戯設備に関する【0002】
【従来の技術】旧来から低年齢児を対象とした大小様々な遊戯設備は多種あり、その中にはボールを用いたものも各種あるが、本発明のように管状体の中をボールが転がる様を見ることで楽しめる設備はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から一般的に普及しているものでバスケットボールタイプ・ボールプールタイプものは各種あるが、幼児の場合は高度な遊戯性を認識して遊ぶという段階ではなく単純性も必要条件である。ただ、単純だけでは飽き易いという欠点もある。
【0004】バスケットボールは入ったか否かで遊びが終わってしまうので、上手な子には良くても下手な子は飽きてしまう。又低年齢な子には不向きだし、大勢では遊び難い。ボールプールは大勢でも遊べるし、たくさんのボールに埋もれて異空間を楽しめるが、次第に飽きてくると的を見立ててボールを投げたくなり、それが幼児同士で投げ合えば、危険のないボールであっても顔に当たれば痛く泣き出す子も出てくる。皆で一緒に遊ぶ遊具の問題点は、子供は協調性が希薄だから必然的に身体の大きい子や積極的な子の使用度が多く、小さい子や控えめな子は使用度が少なくなってしまう。従って遊戯の楽しさ度も勿論重要だが、幼児間のトラブルが起きない遊戯性は同様に重要となり積極的な子だけでなく消極的な子でも楽しめる遊戯性を有していることが大切となる。
【0005】そこで、本発明では幼児がボールの変わった転がりや作用に興味を惹かれそれを見て喜んだりすることに着目して、自らのプレイだけを楽しむのではなく見ることでも楽しさを得られるものにした。つまり、プレイ自体は玉入れのごとき単純であってもその後に見て楽しめる要素を加えた事で飽き難いものとした。
【0006】ボールを投げ入れる楽しさに加えて、入ったボールが曲状形態や枝分かれ形態の管状体内を転がって出てくる様はユニークであり見ていて楽しい。単純な遊びであるが飽き難く、大勢でも幼児同士が奪い合って喧嘩することなく楽しさを共有できることに特徴がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】基本的な手段として、管状体を曲状形態あるいは枝分かれ形態に備え、該管状体の上方口にボールを入れることにより、該ボールが曲状形態あるいは枝分かれ形態の管状体内を通過して、最終的に該管状体の下方口より出てくる事を特徴とする遊戯設備とする。
【0008】該管状体がジャバラ状ホースで、螺旋状又は蛇行形状等の曲状形態、もしくはホース接続して枝分かれ形態に備えることとする。これは、ジャバラ状ホースを用いることで多様な曲状形態や枝分かれ形態に形成して備えることが出来、これにより色々とユニークなボール転がりが得られる。
【0009】管状体は中のボールが見える透明又は半透明とする。必ずしも管状体内のボール転がりが見えなくても不意にボールが出てくるおもしろさや、非透明管状体でも所々に窓を作りボールの通過が見えるようにする方法もあるので、管状体の透明性について限定はしないが、やはり、ボールの転がる様が見えることは楽しさを増すので、透明又は半透明のホース等の管状体を用いるのがよい。
【0010】管状体の上方口又は下方口に、怪獣面や拡大口等の飾り口を備える。怪獣面を備えることは子供受けして遊戯性を高める。上方口のサイズも狭い口・広い口と多様にすることで、ボールの入り具合に差をつければ遊戯性も高まる。
【0011】管状体の形態保持には支柱との間に連結具を介する。この場合管状体と支柱が直結する連結具か、もしくは、調節操作により管状体の形態を自在に多様変化できるように高さ調節・角度調節・伸縮調節ができる連結具かで構成する。管状体の曲状形態を多様にするためには、調節操作できる連結具は重要となる。
【0012】管状体の上方口又は下方口が複数口となるように枝分かれ形態に備える。管状体を途中で接続して枝分かれ形態にすることで、上方口が複数又は下方口が複数というように、ボールの入り口・出口に意外性を持たせたユニーク形態にできる。
【0013】仕切りを設ける。この内に該仕切り部材を支柱として用いて、連結具を介して管状体と連結し備える。これにより、収容規模や仕切りの大きさに合わせて管状体の形態やボール入れ口数を多様に複数形成して備えることが出来、ボールも多数用意できるので多人数規模に対応する。
【0014】この仕切りを備えた場合その遊戯性から複数本の管状体を用いて多様な曲状形態を形成するが、中には曲状形態にこだわらず、長めの管状体をストレートに備える箇所もあっていい。これは、曲状形態はユニークなボール転がりが見えておもしろいが、この形態はボールを投げ入れる上方口が比較的高い位置になりやすく、低年齢幼児には投げ入れが簡単ではない。そうした子にはボール入れ口が低い位置にあって、ボール転がりが見える高さの斜め形態に備えてやればこの方が遊びやすい。この場合には管状体はジャバラ状ホースに限定せずストレートホースでも可能である。従い幼児は遊ぶ時、高い位置にはボールを投げ入れ低い位置にはボールを添え入れるという遊戯態様になる。
【0015】又このストレートホースを仕切り内周面にグルッと延長上に備えれば大螺旋形態にもなる。
【0016】上記はボールが転がる箇所の部材形状をホースのような管状体で説明してきた。これはホース管状体が曲状形態を一番多様にできることからも適するわけだが、管状でなくてもボールが転がれば断面形状が半円状やコ状やV状の形状体でもよいことから、本発明は管状体に限定せず、ボール滑り台となる形状体も含むこととする。又管状の断面も丸円形に限定ではなく角形の場合もある。
【0017】材質面においては、ジャバラ状ホースは硬軟質一体成型の合成樹脂、ストレートホースは軟質性樹脂、滑り台の形状体は硬質性成型品の組み合わせ方法が挙げられる。
【0018】本発明は前記したボールプールと併せて提供することも出来る。仕切りのあるなしに関わらず、ボール数が多いほど多人数で遊べるので既成のビニールプールにボールを配してもよい。
【0019】
【実施例】実施例図を参照に説明していく図1・2は仕切りを設けていない形態で比較的に少人数で遊ぶ場合となる。図1は延長な管状体3を螺旋形態にした場合。支柱1は土台6に支えられて安定を保つ。管状体3の上方口には拡大口10が設けられている。拡大口10のボール入れ角度が自在になるように、管状体3と拡大口10の接続部分において管状体保持部5と支柱保持部4が連結具として軸着保持しており、調節操作により口の向き・角度・高さを調節できる。
【0020】螺旋形態の保持には、同様に管状体保持部5と支柱保持部4が連結具となり、螺旋上部と下部とにおいて、ボール転がりの傾き角度を考慮し形態ずれ防止状態に取り付けて保持する。螺旋が長い場合は中間にも連結具を取り付ける。
【0021】図2は、延長な管状体3の曲状形態を図1の螺旋形態とは異なる曲状形態にした場合。管状体保持部5Bと支柱保持部4Bの軸着部の長さを長尺にすることで、大曲りな曲状形態となる。管状体保持部5Bと支柱保持部4Bは、調節ネジ11や止めネジ12の締め緩めにより角度調節・伸縮調節・高さ調節できる構成にしてあることから、図示のような曲状形態にもなるし、もしくは、間隔ある螺旋形態など多様に形成できる。又怪獣口9を上方口に備えれば、子供受けするユニークな形態となる。
【0022】この場合ボール排出口である下方口部分の連結具は、口の長さや向きを調節できるようにコーナーに用いる連結具とは形状が少し異なり、スライド竿7を介して管状体保持部5Dと支柱保持部4Aとで構成して保持する。
【0023】曲状形態の保持には、基本構成として図1図2に図示のような管状体保持部5・5B・5Dと支柱保持部4・4A・4Bとで構成する連結具で備える。これであれば、調節操作にて多様な曲状形態に形成できるのが特徴だが、ただ、仕様によっては曲状形態を固定にして提供する場合もあるので、この場合は管状体3と支柱1を直結に取り付ける形状の連結具でよい。
【0024】又図6図7のような2箇所のコーナーを同時保持する連結具にすれば、形態を変化させる調節操作がしやすい。これは管状体保持部5A・5Cと支柱保持部4Cとの間に連結竿14・14Aを介する構成とし、ノブナット12Aやノブボルト15の締め緩め調節により曲状形態を多様に変化させる。
【0025】図3図4図5は仕切りを設けた場合。仕切り部材である支柱1Aやネット2等で仕切った仕切り内には多数のボール8を配する。図ではボール数を少なめに表してあるが実際はボール8が膝まで浸かるほどのボールプール状態であってもよい。このボール8は危険性の少ないプラスチック製等の多色カラーボールが幼児向きに適する【0026】図3の管状体は透明性もあり曲状形態に形成し易いプラスチック製のジャバラ状ホースを用いた場合として説明する。支柱1Aとホース管状体3の連結方法として、前記と同様に管状体保持部5・5B・5Dと支柱保持部4・4A・4Bとを連結具として備える。上方口部分・コーナー部分・下方口部分それぞれの使用箇所において、前記したように形状は異なるものとなる。図示のように、延長なホース管状体3を複数多様なユニーク形態として備えることで、遊戯性も広がり長時間遊んでいても飽きない。
【0027】この場合管状体保持部5・5B・5Dにおいてホース管状体3を固定止めして保持すれば形態ずれは生じない。ただ、形態を変化させたい場合を考慮すれば、上方口部分・下方口部分は固定するにしても、コーナー部分はホースに曲げ反発性があることから固定止めしなくても管状体保持部5・5Bにおいて形態が保持され止まっているので必ずしも固定止めしなくてもよい。但し、支柱1Aと支柱保持部4・4A・4Bにおいては、形態保持上しっかりとネジ12止め等で固定する必要がある。これは、他の実施例図においても同様となる。
【0028】又前記したように、ホース管状体3の上方口の位置は高さや向き角度に留意し、拡大口10や怪獣口9などの飾り口も備えたりする。下方口においても高さや向き角度に留意し飾り口を備えてもよい。
【0029】使用するジャバラ状ホースの一例として、「ダクトホース」や「サクションホース」等の名称で呼ばれる既製品で、透明性のある硬軟質一体成型のプラスチック製ホース等を用いたりする。
【0030】図4はボールの転がる箇所の部材形状を管状ではなく、長尺成型の半円形状体3Aを接続して組み付けることで曲状形態を形成した場合。支柱1Aと連結する接続保持部5Eにて形態保持されている。ボールの転がる様が見えるだけでなく脱落防止形態に備える。又断面がコ状・V状の長尺成型体でも上記と同様に組み付け式にすれば、螺旋や多様な曲状形態に形成できる。
【0031】図5はボールの転がる箇所の部材形状を管形状ではなく、ボール滑り台の形状体3Bにし、下方口を三方向に枝分かれ形態にした場合。拡大口10に入ったボールは勢いよく転がり、三つの下方口のいずれかより飛び出てくるものとする。このように下方口が複数あるのも意外性のある遊戯となるので、前記から説明してきた管状体や半円状・コ状・V状においても枝分かれ形態に備えたりもする。又下方口に限らず上方口を枝分かれ形態に備えてもよい。
【0032】仕切り形態としては、図3のような多角形であったり、あるいは、円形であったりなど設置場所の広さや収容規模に応じて大きさも形態も自在に変えて提供する。
【0033】仕切り部材は硬質性の支柱1Aをネット2等で囲む形態が幼児の様子が見えて危険性も少ないことから適当といえるが、ネット2に限定せず板物部材でもよい【0034】床面については、既存床をそのまま利用してもよいが、クッション材を引けば素足でも入れるし、転んだ場合の痛さも軽減される。又、ボールプールとなるようにシートを敷き詰めて提供してもよい。
【0035】利用者が主に幼児である事から安全面を重視して、幼児がネット側に行けないように床面内周にクッションブロック等の防護材を備えてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明は楽しさを共感し共有できる遊戯特性を持っている。皆でひとつの的をめがけて投げ入れることから、奪い合い競い合いなどの問題は生じにくい皆で協力し合ってボールを多く入れることは、即ち、多くのボール転がりが見られる。曲がりくねった管状体内をコロコロと転がっていく様が多く見られる。転がる数が多い分だけ楽しさも増えることから、誰がボールを入れたかは問題ではなく、そこに生まれる遊戯連帯とも言える共感や共有意識が幼児間のトラブルを無くしている。ボールを入れる事よりも、コロコロと転がって出てくるボールを見ているだけで楽しいという子もいれば、投げ入れる事に専念する子と様々である。対象人数においても一人でも多人数でも遊べるもので、元気な子だろうと控えめな子だろうと差別なく遊びの場を提供している。以上から、本発明は前記した育児施設や集客施設において喜んで受け入れられるものとなろう。
【出願人】 【識別番号】591217609
【氏名又は名称】仲山 浩三郎
【出願日】 平成14年10月29日(2002.10.29)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−305281(P2003−305281A)
【公開日】 平成15年10月28日(2003.10.28)
【出願番号】 特願2002−314162(P2002−314162)