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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】高橋 和秀
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【要約】 【課題】遊技者によって遊技状態を変更できる遊技機を提供する。

【解決手段】遊技盤前面に設けられたガラス板3に近接する物体を検知して作動するディジタイザが前記ガラス板3の前面に設けられている。遊技盤の端イ、ハには複数個の発光ダイオードDnX、DnYが一列に設けられ、対峙する他方の端ロ、ニには複数個のホトトランジスタPnX、PnYが一列に設けられている。前記図1における発光ダイオードDnXと発光ダイオードDnYそれぞれが発する光5X、5Yの交点は特別図柄表示装置102に表示される図柄の位置に対応している。前記ディジタイザにより特別図柄表示装置102に表示された図柄が選択された時、当該選択された図柄は反転表示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】遊技盤前面に設けられたガラス板の前面に二次元座標を出力するディジタイザが具備されていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】前記ディジタイザにおける発光装置は、可視または近赤外光線を受光する受光装置に混入する迷光と異なる周波数の連続したパルス信号を発する手段を具備し、前記ディジタイザにおける受光装置は、該受光装置が受光した信号から前記迷光を除去して前記パルス信号を取り出す手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】前記ディジタイザは、遊技者が遊技中のみ有効であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
【請求項4】遊技盤前面に設けられたガラス板に近接する物体を検知して作動するディジタイザが前記ガラス板の前面に具備されていると共に、該ディジタイザは、遊技領域内に設けられた表示装置に表示される図柄に対応して設けられており、前記ディジタイザにより前記表示装置に表示された図柄が選択された時、当該選択された図柄が反転表示されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機などの遊技機に関し、特に遊技者によって遊技中の遊技状態を変更できる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機は、図示していないハンドルの操作により遊技球の発射制御が行われ、図10で示す遊技領域内1に遊技球が発射される。その遊技球が始動入賞口103に入賞して、図示していない特別図柄始動スイッチが、始動入賞口103への入賞を検出することにより特別図柄表示装置102の図柄(以後、特別図柄という)が変動開始される。特別図柄の変動中に始動入賞口103に入賞し、図示していない特別図柄始動スイッチにより、検出された分を無効にさせない措置として、始動入賞口103に入賞した分の記憶が行われ、保留球表示手段2(2a、2b、2c、2d)が点灯する。
【0003】特別図柄が予め定められた特定の図柄となった場合、図示していない大入賞口作動ソレノイドの作動により、可変入賞球装置108が、予め定められた条件の間(例えば30秒以内、又は大入賞口スイッチが遊技球を10個検出するまで)開放する。
【0004】また、可変入賞球装置108内には、入賞した遊技球をカウントする、図示していない大入賞口スイッチが設けられている。可変入賞球装置108が開放中、可変入賞球装置108内の特定領域100(継続スイッチ)を遊技球が通過することにより、可変入賞球装置108の開放動作終了後、再び可変入賞球装置108が開放する。前記の開放動作は、予め定められた回数(例えば16回)、繰り返し行われる。前記予め定められた回数(例えば16回)開放動作が行われた後、当り動作終了となる。当り動作中に前記特定領域100を遊技球が通過しない場合は、その回の開放動作終了後、当り動作は終了となる。なお、特別図柄が当り図柄の場合で、その当り図柄の中でもさらに特定の図柄(確変図柄)の場合には、当り動作終了後、予め定められた条件の間(例えば、次回の当り迄の間、又は特別図柄の変動回数10回迄等)、特別図柄が当り図柄になる確率が高確率になるように変動する。
【0005】また、図示していないハンドルの操作により遊技球の発射制御が行われ遊技領域1内に遊技球が発射され、その遊技球が普通図柄表示装置作動ゲート104、105を通過し、普通図柄作動スイッチが遊技球の通過を検出することにより、普通図柄表示装置106の変動が開始される。なお、普通図柄の変動中に普通図柄表示装置作動ゲート104、105を通過し、図示していない普通図柄作動スイッチにより検出された分を無効にさせない措置として、最大4個、普通図柄表示装置作動ゲート104、105を通過した分の記憶が行われ、普通図柄保留ランプ109、110、111、112が点灯する。
【0006】普通図柄表示装置106が、予め定められた特定の図柄となった場合(例えば、当り、及び、はずれの2つのランプが設けられた普通図柄表示装置106である場合、当りが点灯したところで変動停止した場合)、普通電動役物107が図示していない普通電動役物作動ソレノイドの作動により予め定められた条件の間(例えば通常時は、0.3秒又は遊技球が始動入賞口103に4個入賞するまで、当り図柄を特別図柄とする確率変動時は3秒又は遊技球が始動入賞口103に4個人賞するまで)開放することで始動入賞口103への遊技球の入賞を容易にしている。前記遊技機では、始動入賞口103への入賞を検出することにより特別図柄表示装置102の図柄(以後、特別図柄という)が変動開始され、その図柄が特定の図柄(確変図柄)であった場合には、特別遊技状態が生起される。また、その遊技球が普通図柄表示装置作動ゲート104を通過すると普通図柄表示装置106の変動が開始される。
【0007】しかし、前記各種図柄は、予め定められた図柄であり、その変動パターンも遊技機の種類が定まると、一義的に定まってしまう。一方、遊技者は遊技をするに当り、遊技に習熟している遊技機を選択する傾向がある。その結果、遊技者は、前記予め定められた遊技機の図柄を見ることになり、遊技の興趣が低下する場合がある。かかる遊技の興趣を損ねないようにするためには、遊技機を交換することが望ましいが、前記遊技機の交換は、遊技機一台の価格が高価であること、その台数が多いことなどから、経営上、遊技機の交換には制限がある。
【0008】一方、遊技内容を変更するときには、一般に、遊技盤のみ交換し、遊技球の発射装置や前面枠などは交換しない。ここで、遊技内容を異なる種類の遊技内容に変更するとき、たとえば遊技内容をスロットルゲームからヒコーキタイプに変更するときには、ヒコーキタイプでは変動時間短縮スイッチを使用しないので、遊技盤を交換すると同時に、変動時間短縮スイッチのマイクロスイッチを取り外し、変動時間短縮スイッチの押釦を押圧できないように固定する。前記マイクロスイッチを外したり、押釦を固定したりするのは、遊技者が誤って押釦を操作して、押釦やマイクロスイッチの機械的寿命を縮めてしまうのを防止するためである。
【0009】しかし、従来のパチンコ遊技機では中央役物が、変動時間短縮スイッチを使用するもの、たとえばスロットルゲームであるときには、取付具によりマイクロスイッチを取り付け、また中央役物が変動時間短縮スイッチを使用しないもの、たとえばヒコーキタイプであるときには、マイクロスイッチを取り外し、押釦が動かないように固定用部品を取り付けていた。このように、従来のパチンコ遊技機では、変動時間短縮スイッチを使用しないときのために、取付具とは別個に固定用部品を製造していたので、部品点数が多くなり、不経済であるという欠点があった。また、遊技内容を変更するときのために、マイクロスイッチの取付具の他に、固定用部品を備えておかなければならないのは、遊技場にとって、煩雑であり、好ましいものではない。
【0010】前記問題点を解決する手段として、例えば特公平7−36861号公報に開示されている「パチンコ遊技機」、及び特開平6−269536号公報に開示されている「異種ゲーム選択装置付きパチンコ機」があり、前者は部品点数を減らすことができ、しかも保守の容易なパチンコ遊技機を提供し、後者はゲームを遊技者の好みに応じて選択しうる異種ゲーム選択装置付きパチンコ機を提供するものである。
【0011】前記特公平7−36861号公報に開示されているパチンコ遊技機は、遊技内容に応じて着脱するマイクロスイッチと、該マイクロスイッチを取り付ける取付具と、遊技者が前記マイクロスイッチのON・OFFを操作する操作部とを含むスイッチを備えるパチンコ遊技機において、前記マイクロスイッチを取り外し、前記取付具だけを装着したときには、前記取付具が前記操作部の作動を抑止することができるように構成したものである。前記の構成により、遊技内容がスイッチを使用するものであるときには、取付具によりマイクロスイッチを取り付け、遊技者はパチンコ遊技機の前面に配置された操作部、たとえば押釦を押圧することにより、マイクロスイッチを断接することができる。
【0012】また、遊技内容を変更し、遊技内容がスイッチを使用しないものになったときには、そのスイッチのマイクロスイッチを取り外して取付具だけを取り付け、取付具によって操作部の作動を抑止する。これにより、遊技者は操作部を操作することができなくなる。遊技内容の変更により、たとえば変動時間短縮スイッチを使用しないときには、そのスイッチのマイクロスイッチの取付具によって、操作部の作用を抑止することができるので、部品点数を減らすことができる効果がある。
【0013】一方、前記特開平6−269536号公報に開示されている「異種ゲーム選択装置付きパチンコ機」は、図11に示すように、パチンコ遊技盤30の適所にゲームを液晶表示する表示器31を設けたパチンコ機において、表示器31の画面を遊技者がセブン機、マージャン等数種類のゲームに変換する複数のゲーム選択ボタン32を設けた画面変換装置33を備えている。または、パチンコ遊技盤30の適所にゲームを液晶表示する表示器31を設けたパチンコ機において、ゲーム選択ボタン32を設けた画面変換装置33をパチンコ機の側面に設置してある。
【0014】前記異種ゲーム選択装置付きパチンコ機は、パチンコ遊技盤30の中央に設ける液晶表示の表示器31を有する。該表示器31は数種のゲーム、例えばリーチのかかり方、連チャンの仕方を異にして大当りの確率を変えた、セブン機、マージャン、トランプ、花札等のゲームを画面に表示できる。表示器31の画面を変換する画面変換装置33は、パチンコ機34の側面に設置して表示器31と接続し、その画面変換装置33の前面に遊技者がゲームを選択する複数のゲーム選択ボタン32(32a、32b、32c、32d)を備える。
【0015】遊技者がパチンコゲームを始めるに当り、パチンコ機34の側面に備えたゲーム選択ボタン32(32a、32b、32c、32d)の何れかを選んで押すことにより、遊技盤30の表示器31の画面に表示するゲームを所望のゲームに変換してゲームを行う。ボタン番号32aを押すと表示器31の画面は、7、5、3等の数字を合わせると大当りとなるいわゆるセブンゲームとなり、ボタン番号32bを押すと表示器31の画面はマージャンゲームとなり、ボタン番号32cを押すと表示器31の画面はトランプゲームとなり、ボタン番号32dを押すと花札ゲームとなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、係る方法では、以下のような問題点があった。即ち、前記特開平6−269536号公報に開示されている「異種ゲーム選択装置付きパチンコ機」は、従来のパチンコ機に、マージャン等数種類のゲームに変換する複数のゲーム選択ボタン32を設けた画面変換装置33を備えていて、パチンコ機をパチンコ店の島に設置するには、前記画面変換装置33のスペースが必要になる。更に、複数のゲーム選択ボタン32によって数種類のゲームを変換するものであって、前記画面変換装置33には予め複数種類のゲーム仕様の装置が存在する。従って、ゲーム仕様そのものが変更され、同一ゲームでの画面仕様が変更されるものではない。このように、同一ゲームにおいて遊技者が参加して画面仕様を変更できる遊技機が望まれており、その中でも、特に画面に表示される図柄を直接指定できる遊技機がなかった。
【0017】本発明は係る問題を解決して、遊技者によってゲーム仕様を変更することなく、その遊技状態を変更して、遊技者参加型の遊技機、特に画面に表示される図柄を直接指定できる遊技機を提供することを目的としてなされたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記目的を達成するために請求項1に記載された遊技機では、遊技盤前面に設けられたガラス板の前面に二次元座標を出力するディジタイザが具備されていることを特徴とする。
【0019】また、第2の解決手段は、請求項1に記載の遊技機において、前記ディジタイザにおける発光装置は、可視または近赤外光線を受光する受光装置に混入する迷光と異なる周波数の連続したパルス信号を発する手段を具備し、前記ディジタイザにおける受光装置は、該受光装置が受光した信号から前記迷光を除去して前記パルス信号を取り出す手段を具備することを特徴とする。
【0020】また、第3の解決手段は、請求項1又は2に記載の遊技機において、前記ディジタイザは、遊技中のみ有効であることを特徴とする。
【0021】また、第4の解決手段は、請求項1に記載の遊技機において、遊技盤前面に設けられたガラス板に近接する物体を検知して作動するディジタイザが前記ガラス板の前面に具備されていると共に、該ディジタイザは、遊技領域内に設けられた表示装置に表示される図柄に対応して設けられており、前記ディジタイザにより前記表示装置に表示された図柄が選択された時、当該選択された図柄が反転表示されることを特徴とする。
【0022】本発明の遊技機によれば、遊技盤前面に設けられたガラス板に近接する物体を検知して作動するディジタイザを具備し、遊技者が前記ガラス板に指を接近または接触させることによって予め定められた遊技状態に変更できる。その結果、遊技者はあたかも遊技機の動作を制御しているような感覚を持つことができて遊技者の趣向を高められる。又、ディジタイザは、遊技領域内に設けられた表示装置に表示される図柄に対応して設けられており、前記ディジタイザにより前記表示装置に表示された図柄が選択された時、当該選択された図柄を反転表示するように作用し、遊技者参加型の遊技機を提供できる。
【0023】更に、前記ディジタイザは、混入する迷光と異なる周波数の連続したパルス信号を発し、受光した信号から前記迷光を除去して前記パルス信号を取り出すことにより前記ディジタイザの動作を安定させる。更に又、前記ディジタイザは、遊技中の時のみ有効であることにより、当該遊技機を使用する遊技者以外の遊技者が、遊技をしないで不用意に触れても遊技状態が変更されることがない。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の遊技機(以下パチンコ機として説明する)における斜視図であり、図2は感圧式ディジタイザ5の断面説明図である。パチンコ機の機械構造は、たとえば、特開平11−319252号公報に示されるような従来例と同様とすることができるので、説明は本発明に関わる構成部のみに留める。本発明の実施の形態について、以下、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明において、ディジタイザは、光学式のものとして説明するが、これ以外に、圧力の変化を感知する感圧式、或は静電気による電気信号を感知する静電式等であってもよい。
【0025】本発明のパチンコ機は、遊技盤前面に設けられたガラス板3に近接する物体を検知して作動するディジタイザが前記ガラス板3の前面に以下のように設けられている。即ち、遊技者が遊技盤上の所定の位置を指定できる解像度を有する数だけ、縦横方向にタッチセンサが設けられている。なお、図1においては、特別図柄表示装置102に表示される図柄の数は横に6個、縦に2個として説明するが、これ以外に例えば遊技盤全面をカバーするようにしてもよく、又は普通図柄表示装置106、その他の役物が配置されている場所のみとしてもよい。但し、係る場合には、ディジタイザ5のセンサの数(解像度)も対応した数にする。
【0026】まず、前記ディジタイザ5が光学式の場合の実施形態について図1により説明する。図1に示すように、遊技盤の一方の端イに可視または近赤外光線を発する複数個の発光ダイオードDnX(nは整数で図1では1から2)が一列に設けられ、該発光ダイオードDnXに対峙する他方の端ロに前記それぞれの発光ダイオードDnXから発せられた可視または近赤外光線を受光する複数個のフォトトランジスタPnX(nは整数で図1では1から2)が一列に設けられている。又、前記複数個の発光ダイオードDnX及びフォトトランジスタPnXと交叉する方向における遊技盤の一方の端ハには、可視または近赤外光線を発する複数個の発光ダイオードDnY(nは整数で図1では1から6)が一列に設けられている。
【0027】更に前記発光ダイオードDnYに対峙する他方の端ニには前記それぞれの発光ダイオードDnYから発せられた可視または近赤外光線を受光する複数個のフォトトランジスタPnY(nは整数で図1では1から6)が一列に設けられている。前記図1における発光ダイオードDnXと発光ダイオードDnYそれぞれが発する光5X、5Yの交点は、図8を用いて後述するように特別図柄表示装置102に表示される図柄の位置に対応している。なお、前記発光ダイオードとフォトトランジスタの数はこれ以外であってもよく、係る場合であっても発光ダイオードに対峙するフォトトランジスタの数は同一である。
【0028】前記光学式ディジタイザ5の動作は以下のようである。即ち、遊技者は、指で前記光学式ディジタイザ5が形成されている場所(特別図柄表示装置102に表示される図柄の位置)をタッチすると、発光ダイオードDnXと発光ダイオードDnYそれぞれが発する光5X、5Yはそれを受光するフォトトランジスタPnX、PnYに入射されずに遮られる。係る光の遮られたフォトトランジスタPnX、PnYを後述するようにして検出することで、前記特別図柄表示装置102に表示される図柄の位置が特定される。前記ディジタイザにおける発光ダイオード及びフォトトランジスタは、その全てが常に動作可能にしておいてもよく、又は、複数個の発光ダイオードを順次駆動して、可視また近赤外光線を順次出力すると共に、フォトトランジスタを、前記複数個の発光ダイオードの駆動信号に同期して前記フォトトランジスタを有効にしてもよい。係る発光ダイオード及びフォトトランジスタの制御は、図示していない遊技機の出力ポート及び、入力ポートによりなされる。
【0029】次に、前記ディジタイザ5が感圧式の場合の実施形態について図2により説明する。図2(a)、(b)に示すようにガラス板3の前面3aにはパネル接着面T3が透明接着剤で接着されている。係るディジタイザ5はパームトップパソコンなどに用いられている周知のディジタイザと同一であり、タッチ面T1と接着面T3との間にはタッチ面T1と接着面T3を結合する弾性部材T3と、スイッチ部sa、sbがそれぞれ設けられている。図2(b)に示すように前記タッチ面T1を指9で押圧することにより、スイッチ部sa、sbが接触して導通される。
【0030】図2(c)は、係るディジタイザ5の回路図である。前記スイッチ部sa、sbによりスイッチSXnm(n、mは整数)が形成されている。該スイッチSXnmは、図8を用いて後述するように特別図柄表示装置102に表示される図柄の位置に対応している。抵抗器Rを介して電圧VがスイッチSXnmの一方の端子とインバータ回路An(nは整数)に印加され、その他方の端子にはトランジスタTrn(nは整数)のコレクタ端子に接続されている。前記トランジスタTrnのエミッタ端子は接地され、そのベース端子は遊技機の出力ポートに接続されていて(図5参照)、トランジスタTrnが順次導通するように制御信号が印加されている。
【0031】前記感圧式ディジタイザ5の動作は以下のようである。即ち、任意のスイッチSXnmが押圧されると、トランジスタTrnのコレクタ端子には電圧Vが印加される。そして、前記制御信号がベース端子に印加された時にスイッチSXnmが押圧されていると、インバータ回路Anの入力端子は接地され、その出力が高レベルになり、選択されているスイッチが特定される。遊技者は、指で前記感圧式ディジタイザ5が形成されている場所(特別図柄表示装置102に表示される図柄の位置)をタッチすると、該タッチされた場所のスイッチSXnmが閉じられる。係るSXnmを検出することで、前記特別図柄表示装置102に表示される図柄の位置が特定される。前記図2におけるスイッチSXnmのある場所は、図8を用いて後述するように特別図柄表示装置102に表示される図柄の位置に対応している。なお、前記スイッチSXnmの数はこれ以外であってもよい。
【0032】上述したようなディジタイザ5は、後述するように、遊技中のみ有効になるように制御される。なお、ここで「遊技中」とは、遊技者によるハンドル6の操作により遊技領域内1に遊技球が発射可能な状態である。以下、本発明におけるパチンコ機の動作の概略を、図1及び従来のパチンコ機における遊技盤の図10を用いて説明する。図1に示したハンドル6の操作により発射制御が行われ図10で示す遊技領域内1に遊技球が発射される。その遊技球が始動入賞口103に入賞して、図示していない特別図柄始動スイッチが、始動入賞口103への入賞を検出することにより特別図柄表示装置102の図柄(以後、特別図柄という)が変動開始される。特別図柄の変動中に始動入賞口103に入賞し、図示していない特別図柄始動スイッチにより、検出された分を無効にさせない措置として、最大4個、始動入賞口103に入賞した分の記憶が行われ、保留球表示手段2(2a、2b、2c、2d)が点灯する。
【0033】特別図柄が予め定められた特定の図柄となった場合、図示していない大入賞口作動ソレノイドの作動により、可変入賞球装置108が、予め定められた条件の間(例えば30秒以内、又は大入賞口スイッチが遊技球を10個検出するまで)開放する。また、可変入賞球装置108内には、入賞した遊技球をカウントする、図示していない大入賞口スイッチが設けられている。可変入賞球装置108が開放中、可変入賞球装置108内の特定領域100(継続スイッチ)を遊技球が通過することにより、可変入賞球装置108の開放動作終了後、再び可変入賞球装置108が開放する。前記の開放動作は、予め定められた回数(例えば16回)、繰り返し行われる。前記予め定められた回数(例えば16回)開放動作が行われた後、当り動作終了となる。当り動作中に前記特定領域100を遊技球が通過しない場合は、その回の開放動作終了後、当り動作は終了となる。なお、特別図柄が当り図柄であった場合で、その当り図柄の中でもさらに特定の図柄(確変図柄)であった場合には、当り動作終了後、予め定められた条件の間(例えば、次回の当り迄の間、又は特別図柄の変動回数10回迄等)、特別図柄が当り図柄になる確率が高確率になるように変動する。
【0034】また、ハンドル6の操作により遊技球の発射制御が行われ遊技領域1内に遊技球が発射され、その遊技球が普通図柄表示装置作動ゲート104、105を通過し、普通図柄作動スイッチが遊技球の通過を検出することにより、普通図柄表示装置106の変動が開始される。なお、普通図柄の変動中に普通図柄表示装置作動ゲート104、105を通過し、図示していない普通図柄作動スイッチにより検出された分を無効にさせない措置として、最大4個、普通図柄表示装置作動ゲート104、105を通過した分の記憶が行われ、普通図柄保留ランプ109、110、111、112が点灯する。普通図柄表示装置106が、予め定められた特定の図柄となった場合(例えば、当り、及び、はずれの2つのランプが設けられた普通図柄表示装置106である場合、当りが点灯したところで変動停止した場合)、普通電動役物107が図示していない普通電動役物作動ソレノイドの作動により予め定められた条件の間(例えば通常時は、0.3秒又は遊技球が始動入賞口103に4個入賞するまで、当り図柄を特別図柄とする確率変動時は3秒又は遊技球が始動入賞口103に4個人賞するまで)開放することで始動入賞口103への遊技球の入賞を容易にしている。
【0035】図3は、パチンコ機の制御系の回路構成を示すブロック図である。以下に該ブロック図について説明するが、図10と同様の個所には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。又、図3においてはディジタイザ5は光学式ディジタイザとするが、遊技盤面が見えるディジタイザであれば前記感圧式、或は静電式であってもよく、係る場合には後述する入力ポート207及び出力ポート211は、それぞれに対応した構成になっている。本実施形態の遊技機の制御回路は、発光ダイオードDnX、フォトトランジスタPnX、特別図柄始動スイッチ201、普通図柄作動スイッチ202、大入賞口スイッチ大入賞口スイッチ203、リセット回路205、電源回路206、入力ポート207、主制御部208、ROM209、RAM210、出力ポート211、特別図柄表示装置102、普通図柄表示装置106、大入賞口作動ソレノイド212、普通電動役物作動ソレノイド213、ランプ表示装置214、効果音発生装置215、賞球払出装置216、球発射装置217およびその他スイッチ204を有する。
【0036】ディジタイザ5は、発光ダイオードDnX及びフォトトランジスタPnXから構成され、遊技盤前面に設けられたガラス板3に近接する物体を検知して作動し、前記遊技機の遊技状態を変更する。前記フォトトランジスタPnXの出力は、入力ポート207を介して主制御部208に入力され、後述するようにして遊技状態の変更がなされる。また、発光ダイオードDnXは出力ポート211を介して主制御部208から出力される信号により所定の間、光信号を発する。なお、後述するように発光ダイオードDnXにはパルス発生回路7a1(図6(b)参照)が、フォトトランジスタPnXには迷光除去回路7b1(図6(a)参照)が、それぞれ設けられている。
【0037】特別図柄始動スイッチ201は、遊技者により打ち出されて始動入賞口103に入賞した遊技球が、特別図柄始動スイッチ201を通過する時にトリガを発生して入賞を検知する。その結果、主制御部208により特別図柄表示装置102の特別図柄変動の契機を与えると共に、前記入賞の検知を契機として、主制御部208により特別図柄の当り乱数による抽選が行われる。特別図柄が当り図柄であった場合には、主制御部208内の図示していない確率変動判定手段(プログラム)が作動して確変図柄の当り乱数の抽選を行い、リーチ及び確変の判定を行う。又、主制御部208は、出力ポート211を介して確率変動判定手段の判定結果を特別図柄表示装置102内の表示指令信号受信回路を介して表示指令信号(以下、コマンドと呼ぶ)として送信し、制御部CPUへ渡す。特別図柄表示装置102は、前記コマンドを受信して後述する取得乱数情報を可変表示部に表示する。
【0038】普通図柄作動スイッチ202は、遊技者により打ち出されて普通図柄表示装置作動ゲート104および普通図柄表示装置作動ゲート105を通過した遊技球が、普通図柄作動スイッチ202を通過する時にトリガを発生し、普通図柄表示装置106の普通図柄変動の契機を与える。大入賞口スイッチ203は、当りになった時に、可変入賞球装置108への球の入賞検知を行う。また、リセット回路205は、主制御部208を初期状態にする。電源回路206は回路全体に電力を供給する。更に、入力ポート207は、各部からの信号を取り込み、主制御部208に転送する。
【0039】主制御部208は、遊技機全体の制御を行うCPU(処理装置)であり、ROM(読み出し専用メモリ)209およびRAM(ランダムアクセスメモリ)210を内蔵する1チップCPUを使用しても、ROM209およびRAM210を外付けでバス接続したCPUを使用してもよい。ROM209は、主制御部208が用いて遊技機を制御するプログラムが記憶されている。具体的には、主制御部208のCPUが行う遊技制御処理の内容を規定し、前記ディジタイザ5から入力された信号によって変更される遊技状態のパラメータ及び、そのパラメータに応じて動作する遊技制御プログラムを記憶している。ROM209にはさらに、遊技機を制御するための各種パラメータが格納されている。RAM210は、主制御部208に対する入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを初めとする各種カウンタ等を一時記憶し、また、保留球表示手段2、普通図柄保留ランプ109、110、111、112に表示する保留球の情報を記録するランダムアクセスメモリである。
【0040】出力ポート211は、主制御部208から出力し、各部に対する信号を転送する。大入賞口作動ソレノイド212は、当りになった時に、可変入賞球装置108前面の大入賞口101を開放する。普通電動役物作動ソレノイド213は、普通図柄表示装置106が特定の図柄を停止表示した場合に、普通電動役物107を開放する。ランプ表示装置214は、遊技に関連するランプ類の表示装置であり、主制御部208の指示で複数のランプを選択的に点灯/消灯させる。これにより前記保留球表示手段2、普通図柄保留ランプ109、110、111、112も、前記RAM210上の保留メモリに情報が記録されることに伴って点灯され、保留球の保留消化に伴って消灯される。効果音発生装置215は、遊技に関連する音響を発生する。賞球払出装置216は、特別図柄始動スイッチ201、大入賞口スイッチ203、その他スイッチ204等で入賞検知がされた場合の、賞球の払出を行う。球発射装置217は、遊技者の球発射動作を検知すると、球を遊技領域内1へ発射する。
【0041】前記図3においては、制御基板は、主制御部208のみとしたが、これ以外に、図4に示すように、主制御部208のほかに、サブ制御部208a、208b、208c、208dを具備し、該サブ制御部208a、208b、208c、208dにより画像、音声、ランプなどの制御をそれぞれ行なう遊技機であってもよい。係る場合、図5に示すように、ディジタイザ5を前記サブ制御部208aの入力ポートと出力ポートに接続し、その制御、及びリーチアクションなどにおける変動パターンの表示は、サブ制御部208aのCPUで行なうようにしてもよい。即ち、図1に示した発光ダイオードDnX、DnYには出力ポートが、及びフォトトランジスタPnX、PnYには入力ポートが接続される。
【0042】図6、図7は、前述したパルス発生回路7a1、迷光除去回路7b1を説明する図である。前述のように、ディジタイザ5は、発光ダイオードDnXとフォトトランジスタPnXとから構成され、遊技盤前面に設けられたガラス板3に近接する物体を検知して作動し、近赤外の波長の光を発し、該近赤外の波長の光を受光する発光及び受光装置である。係る発光及び受光装置は、図1に示すように、発光面と受光面が遊技上内に面している。その為に、遊技場内を照明している蛍光灯や電球、又は他の遊技機の電飾などの光が図6に示すような迷光EnとなってフォトトランジスタPnXに混入する。該迷光Enは50Hz、あるいは60Hzであり、又は、遊技機の電飾の点滅周波数である。前記迷光EnがフォトトランジスタPnXに混入した結果、ディジタイザ5の動作が不安定になる場合がある。
【0043】図6は、係る迷光Enの影響を除去して、ディジタイザ5の動作を安定させる迷光除去回路7b1(図6(a))とパルス発生回路7a1(図6(b))の実施形態である。又、図7はフォトトランジスタPnXの動作を説明する図である。その動作について図6、図7により説明する。図6において、発光ダイオードDnXにはパルス発生回路7a1が、フォトトランジスタPnXには迷光除去回路7b1が、それぞれ設けられている。なお、前記パルス発生回路7a1と迷光除去回路7b1は、主制御部208に設けられていてもよい。又は、図4に示すように、主制御部208のほかに、サブ制御部208a、208b、208c、208dを具備し、該サブ制御部208a、208b、208c、208dにより画像、音声、ランプなどの制御をそれぞれ行なう遊技機では、前記サブ制御部208aにディジタイザ5を設け、発光ダイオードDnXとフォトトランジスタPnXに前記パルス発生回路7a1と迷光除去回路7b1を当該サブ制御部208aに設けるようにしてもよい。
【0044】前記パルス発生回路7a1は、混入する迷光Enと異なる周波数(充分高い周波数)の連続したパルス信号を発する。また、前記迷光除去回路7b1は、フォトトランジスタPnXで受光した信号と前記迷光Enとを比較して迷光Enを除去し、発光ダイオードDnXから出力されたパルス信号Pnの変化を検出するように作用する。
【0045】図6(a)における迷光除去回路7b1は以下のような構成である。近赤外、あるいは赤色の波長を有する光を受光するフォトトランジスタPnXのカソードには電圧Vが印加され、アノード端子には抵抗R1が接続されている。増幅器A1は入力インピーダンスの高い増幅器であって、その出力端子は抵抗R2、R3にそれぞれ接続されている。抵抗R3とコンデンサCにより形成されるフィルタ回路は増幅器A2の一方の端子に、抵抗R2は極性の異なる他方の端子にそれぞれ入力されている。前記抵抗R3とコンデンサCにより形成されるフィルタ回路は、迷光Enを通過し発光ダイオードDnXから出力されたパルス電圧Epを除去するように決定されている。
【0046】増幅器A2の出力端子には抵抗R4、R5、R6及び増幅器A3からなる増幅回路が接続され、検出したパルス電圧Epを所定の振幅に増幅する。該増幅器A3の出力端子は比較回路CMPの一方の入力端子に接続されていて、比較回路CMPの他方の入力端子には比較電圧VRが接続されている。前記比較回路CMPの出力端子イと接地端子ロは、図示していない入力ポートを介して主制御部に入力されている。
【0047】また、図6(b)におけるパルス発生回路7a1は以下のような構成である。近赤外、あるいは赤色の波長を有する光を発光する発光ダイオードDnXのアノード端子には抵抗R7を介して、カソード端子には直接、パルス発振器PPの出力端子P0とP1が、それぞれ接続されている。パルス発振器PPの入力端子I0、I1は、図示していない出力ポートを介して主制御部に接続されている。
【0048】図7は、前記迷光除去回路7b1の動作を説明する図であって、図7(a)はパルス発振器PPの出力信号Pn、図7(b)、図7(c)は該パルス発振器PPの出力信号Pnに迷光Enが重畳された信号Eであって、それぞれディジタイザ5が作動しない(フォトトランジスタPnX、PnYに信号が入力された)時の図、ディジタイザ5が作動した(フォトトランジスタPnX、PnYに信号が入力されない)時の図である。又、図7(d)、図7(e)は迷光Enが除去された増幅器A3の出力端子の信号E0であって、それぞれディジタイザ5が作動しない(フォトトランジスタPnX、PnYに信号が入力された)時の図、ディジタイザ5が作動した(フォトトランジスタPnX、PnYに信号が入力されない)時の図である。また、VRは比較回路CMP比較電圧VRである。
【0049】前記図6の回路の動作を、図7を用いて説明する。主制御部208は、遊技機が所定の遊技状態になると、発光ダイオードDnX、DnYを順次駆動して可視また近赤外光線を順次出力すると共に、フォトトランジスタPnX、PnYを前記発光ダイオードDnX、DnYの駆動信号に同期してフォトトランジスタPnX、PnYの出力を取込む。即ち、発光ダイオードD1Xを点灯している間に入力ポートに接続されているフォトトランジスタPnXのP1Xを有効にすると共に、フォトトランジスタPnYをPn1からPn6まで順次走査して有効にする。次に、発光ダイオードD2Xを点灯している間に入力ポートに接続されているフォトトランジスタPnXのP2Xを有効にすると共に、フォトトランジスタPnYをPn1からPn6まで順次走査して有効にする。係る制御は、主制御部208によって出力ポートと入力ポートを制御することにより行なわれる。
【0050】前記走査時間は、遊技者がデッジタイザ5にタッチしている時間より充分短い時間、例えば、1ms周期である。係る周期は、パルス発振器PPが動作するに充分な時間である。係る走査時間内に遊技者によってデッジタイザ5がタッチされると、該タッチされた場所のフォトトランジスタPnX、PnYには出力が得られず、両者の信号からタッチされたディジタイザ5の場所が特定される。
【0051】前記のように、出力ポートを介してパルス発振器PPの入力端子I0、I1に動作可能信号を送出する。該動作可能信号を受信したパルス発振器PPは、迷光En(50Hz、あるいは60Hz、又は、遊技機の電飾の点滅周波数)より充分高い周波数のパルス信号Pnとして、例えば、10KHz程度の周波数で発振する。パルス発振器PPから出力されるパルス信号Pnは、半導体発光ダイオードDnXのアノード端子に抵抗R7を介して印加され、信号EPとして図7(a)のように出力される。
【0052】前記発光ダイオードDnXから発せられた信号EPは、出射光I1となり、それが照射される位置に、例えば指9を近接または接触させると、前記発光ダイオードDnXから発せられた出射光I1は指9で遮られ、フォトトランジスタPnXに入射されない。しかし、フォトトランジスタPnXに入射される光には、前述したように迷光Enが混入し、図7(b)及び図7(c)に示すような、前記信号EPと迷光Enが重畳した信号EがフォトトランジスタPnXのアノード端子に得られる。該信号Eは、増幅器A1によってインピーダンス変換され、増幅器A2に入力される。
【0053】増幅器A2の一方の入力端子には抵抗R3とコンデンサCからなるフィルタ回路が接続されており、係るフィルタ回路によって信号EPが除去されて、信号Enが抽出される。又、増幅器A2の他方の入力端子には信号EPと迷光Enが印加され、増幅器A2により、両者の差の信号EPが増幅器A2の出力端子に得られる。該信号EPは、増幅器A3によって所定の振幅E0に増幅される。
【0054】前記増幅器A3の出力信号E0は、比較回路CMPにより、比較回路CMPの一方の端子に印加されている比較電圧VRと比較される。出力信号E0が比較電圧VRより大きい場合(図6(d))には、前述したディジタイザが作動していないとして比較回路CMPの出力端子イに信号を出力せず、従って、主制御部にはディジタイザの作動信号は送出されない。又、出力信号E0が比較電圧VRより小さい場合(図6(e))には、前述したディジタイザが作動しているとして比較回路CMPの出力端子イに信号を出力し、入力ポートを介してディジタイザの作動信号が主制御部に入力される。
【0055】主制御部208は、ディジタイザ5が作動されたことを検知すると、次のようにしてパチンコ機の遊技状態を変更する。以下の実施形態では、ディジタイザ5の作動により、特別図柄表示装置102に表示される図柄の変更を行なう例について図8、図9を用いて説明する。なお、ディジタイザ5が作動されたことを検知してなされる遊技機の遊技状態の変更はこれ以外であってもよく、例えばディジタイザ5が複数回タッチされた場合、そのつど特別図柄表示装置102に表示される図柄の変更を行なうようにしてもよい。
【0056】図8、図9について説明する。かかる処理において、前記ディジタイザ5は遊技中の時のみ有効である。即ち、前記ディジタイザ5の発光ダイオードDnX、DnY及びフォトトランジスタPnX、PnYの走査は遊技中のみ行なわれて前記ディジタイザ5が作動可能になっている。その結果、当該遊技機を使用する遊技者以外の遊技者が、遊技をしないで不用意に触れても遊技状態が変更されることがない。
【0057】前述したように、遊技球が始動入賞口103に入賞して、図示していない特別図柄始動スイッチが、始動入賞口103への入賞を検出することにより特別図柄表示装置102の特別図柄が変動開始される。特別図柄の変動中に始動入賞口103に入賞し、図示していない特別図柄始動スイッチにより、検出された分を無効にさせない措置として、最大4個、始動入賞口103に入賞した分の遊技球が保留球として記憶され、保留球表示手段2(2a、2b、2c、2d)が点灯される。
【0058】前記始動入賞口103に入賞した分の保留球の記憶数は最大4個であり、これ以上の遊技球が入賞した場合、無効にされる。一方、始動入賞口103に入賞した遊技球の抽選がなされ、所定の処理が終了すると前記保留球数が1だけ減少される、前記同様に遊技球の抽選がなされる。抽選の結果、特定の図柄となると、特別遊技状態が生起される。特別図柄が予め定められた特定の図柄、特に、その当り図柄の中でもさらに確変図柄であった場合には、当り動作終了後、予め定められた条件の間(例えば、次回の当り迄の間、又は特別図柄の変動回数10回迄等)、特別図柄が当り図柄になる確率が高確率になるように変動する。
【0059】前記遊技球の抽選がなされた時に、2つの図柄が予め定められた特定の図柄になった時にリーチアクションが行なわれる。図8は、該リーチアクション時において本発明の遊技機によるトランプ反転アクションを実施する説明図である。係る処理は、主制御部208で行なうものとするが、前述のように、サブ制御部208aで行なってもよい。前記リーチアクションになると特別図柄表示装置102にはカードCn(nは1から12)、アクションメッセージMS、経過時間表示CDが表示される。前記カードCnの略中央には、前記ディジタイザ5を形成する発光ダイオードDnXと発光ダイオードDnYそれぞれが発する光5X、5Yの交点となっている。そして、図8(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に示すような画面展開が図9に示すフローチャートに従ってなされる。
【0060】図9は、前記リーチアクションのフローチャートである。前述した抽選の結果リーチアクションであることが決定されると(ステップS2)特別図柄表示装置102には全てのカードCnが図8(a)のように裏向きに表示されると共に、アクションメッセージMS、経過時間表示CDが表示されて(ステップS3)次のステップS4に進む。ステップS4では、前述のようにディジタイザ5の動作を有効にして、カードを選択できる許容時間CDの減少を開始して遊技者の入力を待つ(ステップS6)。遊技者によって2枚のカードが選択されると図8(b)のように選択されたカードの表示が反転表示される(ステップS7)。カードを選択できる許容時間CD、例えば10秒が経過すると終了メッセージMEと共に図8(c)の画面を表示してステップS9に進む。
【0061】ステップS9では、カードが指定された枚数(例えば2枚)選択されていたかを判定し、正しく選択されていない場合にはステップS10に進み、ランダム選択されたカードが選ばれてステップS11に進む。前述した抽選結果において、既に大当たりが決定されている場合にはステップS13に進み、前記選択された2枚のカードが同一のカードになるように図8(d)の画面を表示する。又、大当たりでない場合にはステップS12に進み、前記選択された2枚のカードが異なるカードになるように図8(e)の画面を表示する。
【0062】なお、前記リーチアクションは特別図柄表示装置102に表示される図柄以外であってもよく、例えば普通図柄表示装置106に表示される図柄を変更してもよく、または、ランプ表示装置214の表示タイミングや色を変化してもよく、更に効果音発生装置215の効果音の種類、音質などを変えてもよい。このようにすることにより、図柄以外にも遊技者の興趣を高めることが可能になる。
【0063】ディジタイザ5は、遊技領域1内でなくとも、ガラス板3が設けられている範囲であればよい。図1において、ディジタイザ5はガラス板3の前面即ち、遊技領域1の外に設けられており、遊技球の通過を妨げないような遊技盤8を設計する必要もなく、遊技盤8の制限を緩和できる。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載された発明に係る遊技機は、遊技盤前面に設けられたガラス板に近接する物体を検知して作動するディジタイザを具備し、遊技者が前記ガラス板に指を接近または接触させることによって予め定められた遊技状態に変更できる。このようにすることにより、遊技者自ら遊技状態を変更できる遊技機を実現でき、あたかもゲームに参加しているような感覚で遊技者の遊技に対する興趣を高められる。
【0065】また、請求項2に記載された発明によれば、前記ディジタイザは、可視または近赤外光線を受光するフォトトランジスタに混入する迷光と異なる周波数の連続したパルス信号を発する手段と、前記フォトトランジスタで受光した信号から前記迷光を除去して前記パルス信号を取り出す手段を具備することにより、ディジタイザの動作を確実にすることができる。
【0066】請求項3に記載された発明によれば、前記ディジタイザは、遊技中の時のみ有効であることにより、当該遊技機を使用する遊技者以外の遊技者が、遊技をしないで不用意に触れても遊技状態が変更されることがない。
【0067】請求項4に記載された発明によれば、遊技盤前面に設けられたガラス板に近接する物体を検知して作動するディジタイザを前記ガラス板の前面に具備すると共に、該ディジタイザは、遊技領域内に設けられた表示装置に表示される図柄に対応して設け、前記ディジタイザにより前記表示装置に表示された図柄が選択された時、当該選択された図柄が反転表示されることにより、遊技者は容易に所定の図柄を選択できると共に、その確認が瞬時にできる。
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
【出願日】 平成14年4月22日(2002.4.22)
【代理人】 【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
【公開番号】 特開2003−310975(P2003−310975A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−119099(P2002−119099)