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【発明の名称】 弾球遊技機
【発明者】 【氏名】森田 秀樹
【住所又は居所】大阪市中央区内本町一丁目1番4号 株式会社藤商事内

【要約】 【課題】画像処理に関するハードウェア側の負担を小さく抑えることができ、また遊技者が出現率の低い変動パターンを見ることができる機会を増加させることが可能な弾球遊技機を提供する。

【解決手段】図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、図柄表示手段35に遊技図柄を所定の変動パターンに従って変動表示させるように制御する図柄制御手段72と、変動後の遊技図柄が大当たり態様となることに基づいて利益状態を発生させる利益状態発生手段54とを備えた弾球遊技機で、図柄制御手段72は、変動パターンを予め複数種類記憶する変動パターン記憶手段74と、それら変動パターンのうちの少なくとも1つを選択し、利益状態発生手段54の作動中の大当たり状態中に、図柄表示手段35にその変動パターンに基づく表示を行わせる大当たり演出表示制御手段76とを備えたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1個又は複数個の遊技図柄を変動表示する図柄表示手段(35)と、図柄始動手段(26)が遊技球を検出することを条件に、前記図柄表示手段(35)に前記遊技図柄を所定の変動パターンに従って変動表示させるように制御する図柄制御手段(72)と、前記図柄表示手段(35)の変動後の遊技図柄が予め定められた大当たり態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段(54)とを備えた弾球遊技機において、前記図柄制御手段(72)は、前記変動パターンを予め複数種類記憶する変動パターン記憶手段(74)と、該変動パターン記憶手段(74)に記憶されている複数種類の変動パターンのうちの少なくとも1つを選択し、前記利益状態発生手段(54)の作動中の所定の大当たり状態中に、前記図柄表示手段(35)にその選択した変動パターンに基づく表示を行わせる大当たり演出表示制御手段(76)とを備えていることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】 前記図柄表示手段(35)による遊技図柄の変動表示中に前記図柄始動手段(26)が検出した遊技球の検出情報を記憶する保留記憶手段(67)と、前記図柄表示手段(35)による前記遊技図柄の変動終了後に前記検出情報に基づいて前記図柄表示手段(35)に前記遊技図柄の変動を行わせる保留消化手段(68)とを備え、前記大当たり演出表示制御手段(76)は前記検出情報に基づいて作動するものであることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
【請求項3】 前記大当たり演出表示制御手段(76)は、前記保留記憶手段(67)に前記検出情報が1つ以上記憶されている場合に、その検出情報に対応して夫々変動パターンを選択し、前記大当たり状態中にそれら変動パターンに基づく表示を順次行わせるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
【請求項4】 前記大当たり演出表示制御手段(76)は、前記検出情報に特定検出情報が含まれている場合には、その特定検出情報に対応して前記変動パターンのうちの所定の変動パターンを選択する、又は選択する確率を高くするように構成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の弾球遊技機。
【請求項5】 遊技者に有利な開状態と遊技者に不利な閉状態とに変化可能な可変入賞手段(27)を備え、前記利益状態発生手段(54)は前記可変入賞手段(27)を前記開状態と閉状態とに繰り返し動作させるように構成され、前記大当たり状態を、前記可変入賞手段(27)が開状態にあることとしたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の弾球遊技機。
【請求項6】 前記大当たり演出表示制御手段(76)は、前記変動パターンに基づく表示の中断又は繰り返しを行う変動パターン加工表示機能を備えていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の弾球遊技機。
【請求項7】 前記変動パターンに基づく表示の途中で大当たり状態が終了した場合には、その変動パターンに基づく表示をその時点で中断し、次回以降の大当たり状態において変動パターンに基づく表示を再開するように構成したことを特徴とする請求項6に記載の弾球遊技機。
【請求項8】 前記大当たり演出表示制御手段(76)により前記大当たり状態中に表示させるために前記変動パターンを選択する際の特別変動パターンの選択率を、前記図柄始動手段(26)の遊技球の検出に基づいて表示させる際の特別変動パターンの選択率よりも高く設定したことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の弾球遊技機。
【請求項9】 前記大当たり状態中に、前記大当たり演出表示制御手段(76)による変動パターンに基づく表示に優先して、前記利益状態に関連する利益情報を表示させる利益情報表示制御手段(73)を備えたことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の弾球遊技機。
【請求項10】 前記大当たり状態中の変動パターンに基づく表示を行う際に、前記遊技図柄とは異なる演出図柄を変動表示させるように構成したことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等の弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機等の弾球遊技機では、従来、図柄始動手段が遊技球を検出したときに、所定の検出情報、例えば乱数発生手段から大当たり判定用乱数値を1つ取得すると共に、図柄表示手段の1又は複数個の遊技図柄を所定時間変動させ、取得した大当たり判定用乱数値が所定の大当たり乱数値であった場合には、変動後の遊技図柄を「7・7・7」等の大当たり態様で停止させると共に、アタッカー等の開閉式の可変入賞手段を開放する等、遊技者に有利な利益状態を発生させるようにしたものが知られている。
【0003】この種の弾球遊技機では、遊技図柄を変動表示する際には、図柄表示手段上に遊技図柄と共に種々のキャラクター等を様々な趣向で動画表示させて図柄変動を演出するようになっている。そのキャラクター等による演出も含めた遊技図柄の変動パターンは多種類のものが用意され、それら変動パターン毎に例えば出現率や大当たり信頼度が異なっているのが通常である。
【0004】また、遊技図柄が大当たり態様となって利益状態が発生すると、その利益状態中、即ち可変入賞手段の開閉動作中は図柄表示手段に大当たり演出画像が例えば動画表示され、その利益状態の演出を行うようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の弾球遊技機では、遊技図柄の変動パターン毎に大当たり信頼度や出現率が異なっており、例えば大当たり信頼度の高い一部の変動パターンについてはその出現率が極めて低くなるため、遊技者がそれらの変動パターンを見ることができるのは極めて希であり、全ての変動パターンを見てみたいという遊技者の欲求を十分に満足させることができない問題があった。
【0006】また、変動パターンが多種多様化しているのに加え、大当たり演出画像についても例えば大当たりの各ラウンド毎に複数種類のパターンを備えるなど多様化する傾向にあるため、画像表示データが膨大となって例えば大容量のメモリー、画像処理能力の更なる向上が必要となる等の問題もあった。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑み、画像処理に関するハードウェア側の負担を小さく抑えることができ、また遊技者が出現率の低い変動パターンを見ることができる機会を増加させることが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、1個又は複数個の遊技図柄を変動表示する図柄表示手段35と、図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、前記図柄表示手段35に前記遊技図柄を所定の変動パターンに従って変動表示させるように制御する図柄制御手段72と、前記図柄表示手段35の変動後の遊技図柄が予め定められた大当たり態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段54とを備えた弾球遊技機において、前記図柄制御手段72は、前記変動パターンを予め複数種類記憶する変動パターン記憶手段74と、該変動パターン記憶手段74に記憶されている複数種類の変動パターンのうちの少なくとも1つを選択し、前記利益状態発生手段54の作動中の所定の大当たり状態中に、前記図柄表示手段35にその選択した変動パターンに基づく表示を行わせる大当たり演出表示制御手段76とを備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図7は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、1は遊技機本体で、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。4はガラス扉、5は前面板で、これらは前枠3の窓孔6に対応して上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
【0010】7は発射用の遊技球を貯留する上皿で、前面板5を構成する金属板等よりなる上皿台板5aの前側に装着され、上皿カバー8により覆われている。上皿カバー8には、スピーカー等の音声出力手段9からのサウンドを前側に出力する例えばスリット状の音声出力部8aが形成されている。
【0011】また、10は余剰球等を貯留する下皿で、前面板5の下側で前枠3の前側に配置され、下皿カバー11により覆われている。下皿10の一側、例えば向かって右側には、発射手段12の発射ハンドル13が、前枠3の前側に突出状に設けられている。
【0012】21は遊技盤で、前枠3の窓孔6に対応するように、前枠3の裏側に着脱自在に装着されている。遊技盤21には、図2に示すように、発射手段12から発射された遊技球を案内するガイドレール22が環状に装着されると共に、そのガイドレール22の内側の遊技領域23に、可変表示手段24、普通図柄始動手段25、特別図柄始動手段(図柄始動手段)26、可変入賞手段27、普通入賞手段28等の各種遊技部品が配置されている。
【0013】可変表示手段24は、遊技盤21に前面側から装着された表示ケース29と、この表示ケース29の略中央に配置された例えば液晶式の可変表示部30とを備えている。表示ケース29には、第1図柄表示手段31、普通保留個数表示手段32、特別保留個数表示手段33、ランプ手段34等が設けられている。可変表示部30は、各種動画、静止画等を表示可能であり、第2図柄表示手段(図柄表示手段)35と利益情報表示手段36とを構成している。
【0014】第1図柄表示手段31は、1個又は複数個、例えば1個の普通図柄を変動表示可能な例えば7セグメント式の表示手段により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件にその普通図柄が所定時間変動して、普通図柄始動手段25による遊技球検出時に取得された当たり判定用乱数値が予め定められた当たり乱数値であった場合には当たり態様(所定種類の図柄)で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。
【0015】なお、普通図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜遊技図柄を使用可能であり、この実施形態では、「0」〜「9」までの数字図柄が用いられている。
【0016】また、第1図柄表示手段31の変動表示中に普通図柄始動手段25が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定用乱数値が予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として記憶されると共に、普通保留個数表示手段32がその当たり判定用乱数値の記憶個数(普通保留個数)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
【0017】特別図柄始動手段26は、開閉自在な左右一対の開閉爪26aを備えた可変作動式の電動式チューリップ等により構成され、第1図柄表示手段31の変動後の停止図柄が当たり態様となった場合に開閉爪26aが所定時間開状態に作動するようになっている。
【0018】第2図柄表示手段35は、図3に示すように、可変表示部30上に1個又は複数個、例えば左右方向に3個の図柄表示部35a〜35cを備え、それら図柄表示部35a〜35cに夫々特別図柄(遊技図柄)又は演出図柄を変動表示可能に構成されている。また、第2図柄表示手段35は、図柄表示部35a〜35cを含む可変表示部30上に所定の背景画像、キャラクター画像等の背景演出画像を動画表示可能であり、特別図柄又は演出図柄を、例えばその背景演出画像の動作と関連させて所定の変動パターンに従って変動表示し、左、右、中等、所定の順序で停止させるようになっている。
【0019】第2図柄表示手段35は、特別図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、図3(a)に示すように特別図柄を所定の変動パターンに従って変動表示し、特別図柄始動手段26による遊技球検出時に取得された大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり乱数値と一致した場合には例えば全ての特別図柄が同一となる大当たり態様で、それ以外の場合には特別図柄の少なくとも1つが異なる図柄となる外れ態様で停止する。
【0020】また、特別図柄の変動表示中、又は後述する第1利益状態中に特別図柄始動手段26が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された大当たり判定用乱数値等が予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として記憶されると共に、特別保留個数表示手段33がその大当たり判定用乱数値の記憶個数(特別保留個数)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
【0021】特別図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の遊技図柄を適宜使用可能であり、この実施形態では、「0」〜「9」の10種類の数字図柄を用いている。また、全ての特別図柄が同一となる大当たり態様には、特別大当たり態様と通常大当たり態様とがあり、「3・3・3」「7・7・7」等、奇数図柄よりなる大当たり態様を特別大当たり態様、「2・2・2」「6・6・6」等、偶数図柄よりなる大当たり態様を通常大当たり態様とする。
【0022】第2図柄表示手段35が特別図柄を変動表示する際の変動パターンとしては、図4に示すように、大きく分けてリーチ状態を経由しないで外れ態様となるリーチなし外れ変動パターンA、リーチ状態を経由して外れ態様となる第1リーチ外れ変動パターンB及び第2リーチ外れ変動パターンC、リーチ状態を経由して大当たり態様となる第1リーチ大当たり変動パターンD及び第2リーチ大当たり変動パターンE(以下、大分類の変動パターンという)など、多種類のものが用意されている。
【0023】これら大分類変動パターンA〜Eには、夫々所定の変動時間が設定されており、例えばリーチなし外れ変動パターンAは10秒、第1リーチ外れ変動パターンBは25秒、第2リーチ外れ変動パターンCは35秒、第1リーチ大当たり変動パターンDは27秒、第2リーチ大当たり変動パターンEは40秒となっている。
【0024】また、それら大分類変動パターンA〜Eは、更に1又は複数種類の小分類変動パターンに分けられている。本実施形態では、図4に示すように、リーチ状態を経由するリーチ変動パターンB〜Eがリーチ演出の種類によって2又は4種類の小分類変動パターンに分けられている。
【0025】即ち、第1リーチ外れ変動パターンBの下位には夫々リーチ演出a,bを行う2種類の変動パターンB1,B2が、第2リーチ外れ変動パターンCの下位には夫々リーチ演出c,dを行う2種類の変動パターンC1,C2が、第1リーチ大当たり変動パターンDの下位には夫々リーチ演出a′,b′を行う2種類の変動パターンD1,D2が、第2リーチ大当たり変動パターンEの下位には夫々リーチ演出c′,d′,c″,d″を行う4種類の変動パターンE1〜E4が、夫々設けられている。
【0026】また、第2図柄表示手段35は、変動後の特別図柄が大当たり態様となって後述する第1利益状態が発生したときに、その第1利益状態中に、演出図柄を、図3(b)に示すように特別図柄の変動時と同様の所定の変動パターンに従って変動表示するようになっている。
【0027】演出図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他を適宜使用可能であり、この実施形態では、特別図柄とは異なる図柄として、図柄表示部35aに「あ」、図柄表示部35bに「た」及び「れ」、図柄表示部35bに「り」及び「れ」の各ひらがな図柄を変動表示可能となっている。
【0028】なお、各変動パターンは特別図柄の変動に関連して種類分けされており、リーチ、外れ、大当たり等の状態は演出図柄の変動には直接関連するものとはなっていない。即ち、演出図柄を所定の変動パターンに従って変動表示する際には、演出図柄は特別図柄とは異なる独自の変動を行い、変動パターンの種類とは直接対応しない所定の態様、例えば「あ・た・れ」「あ・た・り」「あ・れ・れ」等で停止するようになっている。
【0029】可変入賞手段27は、遊技者に有利な開状態と遊技者に不利な閉状態とに変化可能な開閉板27aを備えた可変作動式であって、第2図柄表示手段35の変動後の特別図柄が大当たり態様となることに基づいて第1利益状態が発生したときに、開閉板27aが前側に所定時間開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。また可変入賞手段27は、その内部側が3個等の複数個の通路に分割され、その一部の通路が特定領域37となっている。そして、遊技球が特定領域37を通過することを条件に第1利益状態を継続させるようになっている。
【0030】なお、可変入賞手段27は、その開放から所定時間(例えば30秒間)が経過するか、所定時間内に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞することを条件に開閉板27aを閉じ、遊技球が特定領域37を通過することを条件に、最大所定ラウンド(例えば16ラウンド)までこの開閉動作(第1利益状態)を繰り返すようになっている。なお、本実施形態では、この第1利益状態、即ち可変入賞手段27の開状態と閉状態との繰り返し動作のうち、可変入賞手段27が開状態にあるときを「大当たり状態」とする。
【0031】利益情報表示手段36は、第1利益状態に関連する利益情報を表示するためのもので、大当たり状態中に、演出図柄の変動表示に優先して、即ち可変表示部30の最前面に重ねて出現させた利益情報表示部36a上に、大当たり状態のラウンド数、そのラウンドにおける入賞個数、特定領域37の通過の有無等の利益情報を表示するようになっている。
【0032】図5は制御用のブロック図である。図5において、41は主制御基板、42は図柄制御基板(副制御基板)で、これら各制御基板41,42は、遊技盤21に装着された可変表示手段24、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤21を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
【0033】主制御基板41は、主に遊技盤21側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU、ROM、RAM等により構成されており、第1抽選手段51、開閉制御手段52、第2抽選手段53、第1利益状態発生手段(利益状態発生手段)54、停止図柄態様選択手段55、大分類変動パターン選択手段56、第2利益状態発生手段57、保留情報判定手段58、制御コマンド送信手段59等を備えている。
【0034】第1抽選手段51は、第1図柄表示手段31の変動後の停止図柄を当たり態様とするか否かを抽選するためのもので、第1乱数発生手段61、第1乱数取得手段62、第1乱数記憶手段63、第1判定手段64等を備えている。
【0035】第1乱数発生手段61は、変動後の普通図柄が当たり態様となる確率が例えば1/10のときに0〜9までの10個の当たり判定用乱数値を発生する等、その確率に応じた所定数の当たり判定用乱数値を繰り返し発生するようになっている。
【0036】第1乱数取得手段62は、普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件に第1乱数発生手段61から当たり判定用乱数値を1個取得し、第1乱数記憶手段63は、第1乱数取得手段62が取得した当たり判定用乱数値を予め定められた所定保留個数(例えば4個)を限度として記憶するようになっている。
【0037】第1判定手段64は、第1図柄表示手段31が変動表示可能な状態となり且つ第1乱数記憶手段63に1個以上の当たり判定用乱数値が記憶されている場合に、第1乱数記憶手段63に記憶されている当たり判定用乱数値のうち最も早く記憶された1個を取り出し、その当たり判定用乱数値が予め定められた当たり乱数値である場合に当たり態様の判定出力を出すようになっている。なお、第1判定手段64で取り出された当たり判定用乱数値は、当たり判定処理の実行に先立って第1乱数記憶手段63から消去される。
【0038】開閉制御手段52は、第1判定手段64の判定結果が当たり態様判定のときに、第1図柄表示手段31の変動後の普通図柄が当たり態様となることに基づいて特別図柄始動手段26の開閉爪26aを所定時間開放させるものである。
【0039】第2抽選手段53は、特別図柄の変動後の停止図柄を大当たり態様とするか否か、即ち第1利益状態を発生させるか否かを抽選するためのもので、第2乱数発生手段65、第2乱数取得手段66、第2乱数記憶手段(保留記憶手段)67、第2判定手段68等を備えている。
【0040】第2乱数発生手段65は、変動後の特別図柄が大当たり態様となる確率が例えば1/360のときに0〜359までの360個の大当たり判定用乱数値を発生し、更に大当たり態様で停止した特別図柄が特別大当たり態様となる確率(大当たりとなった場合に更に後述する第2利益状態(確率変動)が発生する確率)が1/2のときに0,1の2個の確変判定用乱数値を発生する等、それらの確率に応じて夫々所定数の大当たり判定用乱数値、確変判定用乱数値を繰り返し発生するようになっている。
【0041】第2乱数取得手段66は、特別図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に第2乱数発生手段65から大当たり判定用乱数値と確変判定用乱数値とを夫々1個取得し、第2乱数記憶手段67は、第2乱数取得手段66が取得したそれら各乱数値を、互いに関連付けた形で夫々予め定められた所定保留個数(例えば各4個)を限度として例えば取得順に記憶するようになっている。この大当たり判定用乱数値と確変判定用乱数値とが遊技球の検出情報の一例である。
【0042】第2判定手段68は、第2図柄表示手段35が変動表示可能な状態となり且つ第2乱数記憶手段67に1個以上の大当たり判定用乱数値が記憶されている場合に、第2乱数記憶手段67に記憶されている第1番目の大当たり判定用乱数値と確変判定用乱数値とを取り出し、その大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり乱数値で且つ確変判定用乱数値が予め定められた確変判定値である場合に特別大当たり態様(第2利益状態発生)の判定出力を、大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり乱数値で且つ確変判定用乱数値が予め定められた確変判定値以外である場合に通常大当たり態様の判定出力を、それ以外の場合に外れ態様の判定出力を夫々出力するようになっている。
【0043】なお、第2判定手段68で取り出された第1番目の大当たり判定用乱数値と確変判定用乱数値とは第2乱数記憶手段67から消去され、2番目以降の大当たり判定用乱数値と確変判定用乱数値との記憶順番号が1つずつ繰り上げられるようになっている。
【0044】ここで、第2判定手段68が、第2図柄表示手段35の変動終了後に、第2乱数記憶手段67の大当たり判定用乱数値に基づいて図柄変動を行わせる保留消化手段を構成している。
【0045】第1利益状態発生手段54は、第2判定手段68から大当たり態様(特別大当たり態様又は通常大当たり態様)の判定出力があったときに、第2図柄表示手段35の変動後の特別図柄が「7・7・7」等の大当たり態様となることに基づいて、遊技者に有利となる第1利益状態を発生させるためのものである。
【0046】この第1利益状態発生手段54は、第2図柄表示手段35の変動後の特別図柄が大当たり態様となった後に可変入賞手段27の開閉板27aを開放し、また開閉板27aの開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに可変入賞手段27に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板27aを閉じ、更に入賞した遊技球が特定領域37を通過することを条件に、最大所定ラウンド(例えば16ラウンド)まで開閉動作(第1利益状態)を継続させるようになっている。
【0047】停止図柄態様選択手段55は、変動後の特別図柄の停止図柄態様を選択するためのもので、第2判定手段68の判定結果が特別大当たり態様判定のときには複数種類の特別大当たり態様(「3・3・3」「7・7・7」等)の中から1つを、通常大当たり態様判定のときには複数種類の通常大当たり態様(「2・2・2」「6・6・6」等)の中から1つを、外れ態様判定のときには複数種類の外れ態様の中から1つを、夫々乱数抽選により選択するようになっている。なお、外れ態様のときには、3個の特別図柄の少なくとも1個が異なる種類の図柄となる。
【0048】大分類変動パターン選択手段56は、第2判定手段68の判定結果と、停止図柄態様選択手段55の選択結果との少なくとも一方に基づいて、複数の大分類変動パターンA〜E等の中から1つを乱数抽選により択一的に選択するためのもので、第2判定手段68の判定結果が大当たり態様判定のときに、変動後の特別図柄が大当たり態様となる可能性のある複数種類のリーチ大当たり変動パターンD,Eの何れかを、外れ態様判定のときに、複数種類のリーチなし外れ変動パターンA,リーチ外れ変動パターンB,Cの何れかを夫々乱数抽選により選択するようになっている。なお、各大分類変動パターンA〜Eの選択率は、例えば図4に示すように予め所定の値に設定されている。
【0049】第2利益状態発生手段57は、第1利益状態の終了後(又は発生後)に、遊技者に有利となる第2利益状態を発生させるためのもので、確率変化手段69により構成されている。確率変化手段69は、第2判定手段68が大当たり態様のうちの特別大当たり態様と判定して、変動後の特別図柄が特別大当たり態様となることを条件に、第1利益状態の終了後に、特別図柄が大当たり態様となる確率を通常確率状態(例えば1/360の低確率)から高確率状態(例えば1/50程度)へと変化させるためのものである。確率変化手段69は、高確率状態のときに、例えば第2判定手段68の大当たり乱数値の数を増やして、その大当たり態様の発生確率を高くするようになっている。
【0050】確率変化手段69は、特別図柄が大当たり態様のうちの通常大当たり態様となって次の第1利益状態が発生するか、特別図柄が予め定められた所定回数変動するか、或いは特別図柄始動手段26に予め定められた所定個数の遊技球が入賞した場合等にその作動を停止し、大当たり態様の発生確率を高確率から通常確率(低確率)へと復帰させて第2利益状態を終了させるようになっている。なお、第2利益状態の終了条件は上述したものに限られるものではない。
【0051】保留情報判定手段58は、第2乱数記憶手段67に記憶されている大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり乱数値(特定検出情報)と一致するか否かを判定するためのもので、所定のタイミング、例えば新たに大当たり判定用乱数値が記憶されたときに、その新たに記憶された大当たり判定用乱数値について大当たり乱数値であるか否かを判定し、その判定結果を出力するようになっている。
【0052】なお、保留情報判定手段58は、大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値と一致するか否かの判定を行うに際し、夫々の大当たり判定用乱数値の判定毎に高確率状態か否かを考慮している。例えば、保留情報判定手段58は、大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値であるか否かの判定と共に、確変判定用乱数値が確変判定値であるか否かについての判定も行い、例えば2番目の大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値と一致し且つ確変判定用乱数値が確変判定値と一致すれば、少なくとも3番目の大当たり判定用乱数の判定は高確率状態、即ち大当たり乱数値の数を増加させた状態で判定するようになっている。
【0053】制御コマンド送信手段59は、所定の制御コマンドを一方向通信により図柄制御基板42等の副制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、普通図柄始動手段25が遊技球を検出したときに、第1判定手段64の判定結果に基づいて普通図柄の変動制御コマンドを図柄制御基板42側に送信する機能、特別図柄始動手段26が遊技球を検出したときに、第2判定手段68の判定結果、停止図柄態様選択手段55で選択された停止図柄態様、大分類変動パターン選択手段56で選択された変動パターン等に基づいて、特別図柄の変動制御コマンドを図柄制御基板42側に送信する機能、保留情報判定手段58の判定結果に基づいて保留情報コマンドを図柄制御基板42側に送信する機能、第1利益状態発生手段54の動作状態等に基づいて、大当たり状態の開始/終了コマンド、可変入賞手段27への遊技球の入賞コマンド、特定領域37の通過コマンド等、第1利益状態の進行状況に関するコマンドを図柄制御基板42側に送信する機能等を備えている。
【0054】ここで、保留情報コマンドは、例えば第2乱数記憶手段67に記憶されている最大4個の大当たり判定用乱数値が夫々大当たり乱数値と一致するか否かの情報を含んでおり、例えば第1利益状態の発生に際して図柄制御基板42側に送信されるようになっている。
【0055】図柄制御基板42は、第1図柄表示手段31、第2図柄表示手段35、利益情報表示手段36等の各表示手段の表示制御を行うためのもので、第1図柄制御手段71、第2図柄制御手段(図柄制御手段)72、利益情報表示制御手段73等を備えている。
【0056】第1図柄制御手段71は、第1図柄表示手段31の表示制御を行うもので、普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件に、制御コマンド送信手段59からの変動制御コマンドに基づいて第1図柄表示手段31の普通図柄を所定時間変動させて、第1判定手段64の判定結果が当たり態様判定のときに「7」等の当たり態様で、それ以外のときに外れ態様で普通図柄を停止させるようになっている。
【0057】第2図柄制御手段72は、第2図柄表示手段35の表示制御を行うもので、変動パターン記憶手段74、特別図柄制御手段75、演出図柄制御手段76等を備えている。
【0058】変動パターン記憶手段74は、全ての小分類変動パターンA、B1,B2,C1,C2,D1,D2,E1〜E4に関する変動表示データを予め記憶するためのものである。変動パターン記憶手段74には、変動表示データとして、各変動パターンに対応する背景演出画像(例えば背景画像、キャラクター画像等を含む)の動画表示データ、特別図柄の変動表示データ、演出図柄の変動表示データ等が例えば個別に記憶されている。
【0059】特別図柄制御手段75は、第2図柄表示手段35に特別図柄を所定の変動パターンに従って変動表示させるように制御するもので、小分類変動パターン選択手段77等を備えている。
【0060】小分類変動パターン選択手段77は、制御コマンド送信手段59からの変動制御コマンドに基づいて、大分類変動パターン選択手段56で選択された大分類変動パターンA〜Eに対応する1又は複数の小分類変動パターンのうちの1つを例えば乱数抽選により選択するようになっている。
【0061】小分類変動パターン選択手段77が大分類変動パターンに対応する小分類変動パターンを選択する際の各小分類変動パターンの振り分け率(選択率)は、予め例えば図4に示す値に設定されている。例えば、大分類変動パターンBに対応する2種類の小分類変動パターンB1,B2は1:1の割合で選択され、大分類変動パターンEに対応する4種類の小分類変動パターンE1〜E4は7:10:2:1の割合で選択されるようになっている。
【0062】特別図柄制御手段75は、特別図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、制御コマンド送信手段59からの変動制御コマンドに基づいて、まず小分類変動パターン選択手段77を作動させ、その選択された小分類変動パターンに対応する背景演出画像の動画表示データ及び特別図柄の変動表示データを変動パターン記憶手段74から読み出し、それらの変動表示データに従って第2図柄表示手段35上で特別図柄を所定の変動パターンで所定時間変動させた後、停止図柄態様選択手段55で選択された停止図柄態様で停止させるようになっている。
【0063】演出図柄制御手段(大当たり演出表示制御手段)76は、変動パターン記憶手段74に記憶されている複数種類の変動パターンA,B1,B2,C1,C2,D1,D2,E1〜E4のうちの少なくとも1つを選択し、第1利益状態発生手段54の作動中の大当たり状態中に、第2図柄表示手段35にその選択した変動パターンに基づいて演出図柄を変動表示させるように制御するためのもので、変動パターン選択手段78、演出図柄選択手段79等を備えている。
【0064】変動パターン選択手段78は、第1利益状態の開始に際して、制御コマンド送信手段59から送信される保留情報コマンドを解析し、第2乱数記憶手段67に1以上の大当たり判定用乱数値が記憶されている場合には、それら各大当たり判定用乱数値に対応して夫々変動パターンを選択するようになっている。
【0065】また、その各大当たり判定用乱数値に対応する変動パターンを選択する際には、大当たり乱数値と一致する大当たり判定用乱数値に対しては大当たり態様に対応する変動パターンD1,D2,E1〜E4の何れか(所定の変動パターンの一例)を、それ以外の大当たり判定用乱数値に対しては外れ態様に対応する変動パターンA,B1,B2,C1,C2の何れかを、夫々例えば乱数抽選により選択するようになっている。
【0066】例えば、第1利益状態の開始時点で第2乱数記憶手段67に2つの大当たり判定用乱数値が記憶されており、その2番目の大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値と一致するものであった場合には、それら2つの大当たり判定用乱数値に対応して、変動パターンA,B1,B2,C1,C2のうちの何れかと変動パターンD1,D2,E1〜E4のうちの何れかとの2つの変動パターンが夫々選択される。
【0067】変動パターン選択手段78が演出図柄の変動に際して大当たり判定用乱数値に対応する変動パターンを選択する場合の各変動パターンの選択率は、予め例えば図4に示す値に設定されており、例えば大当たり乱数値と一致する大当たり判定用乱数値に対応する変動パターンを選択する際の変動パターンD1,D2,E1〜E4の選択率は、夫々(70/100)×(1/5)=7/50、(70/100)×(4/5)=28/50、(30/100)×(2/20)=3/100、(30/100)×(1/20)=3/200、(30/100)×(7/20)=21/200、(30/100)×(10/20)=3/20となる。
【0068】このように、変動パターン選択手段78は、大分類変動パターンA〜Eの選択と、その選択された大分類変動パターンに対応する小分類変動パターンの選択とを共に行う。もちろん、実際にその2段階の処理を順次行う必要はなく、上述したような最終的な選択率に基づいて、1回の乱数抽選等により小分類変動パターンの何れかを選択すればよい。
【0069】なお、本実施形態では、図4に示すように、変動パターン選択手段78により大当たり状態中に表示させるために変動パターンを選択する際の第2リーチ大当たり変動パターンE3,E4(特別変動パターンの一例)の選択率を、特別図柄始動手段26の遊技球の検出に基づいて表示させる際のそれら第2リーチ大当たり変動パターンE3,E4の選択率よりも高く設定しており、通常の特別図柄の変動時には選択されることが希な第2リーチ大当たり変動パターンE3,E4が、大当たり状態中の表示時には選択されやすくなっている。
【0070】また、変動パターン選択手段78は、第1利益状態の開始に際して第2乱数記憶手段67に大当たり判定用乱数値の記憶がない場合には、所定の変動パターン、例えば外れ態様に対応する小分類変動パターンA,B1,B2,C1,C2のうちの1つを乱数抽選等により選択するようになっている。
【0071】演出図柄選択手段79は、演出図柄の停止図柄態様を選択するためのもので、変動パターン選択手段78で選択された1又は複数の変動パターンに対応して、例えば大当たり態様に対応する変動パターンD1,D2,E1〜E4に対しては「あ・た・り」、「あ・た・れ」の何れかが、外れ態様に対応する変動パターンA,B1,B2,C1,C2に対しては「あ・た・れ」、「あ・れ・れ」の何れかが、夫々乱数抽選等により選択されるようになっている。
【0072】演出図柄制御手段76は、第1利益状態の発生に際して、変動パターン選択手段78と演出図柄選択手段79とを作動させ、変動パターン選択手段78で選択された1又は複数の変動パターンに対応する背景演出画像の動画表示データ及び演出図柄の変動表示データを変動パターン記憶手段74から夫々読み出し、第1利益状態中の最大16ラウンドの大当たり状態中に、それら1又は複数の変動パターンに基づく演出図柄の変動表示を順次行わせ、それら各変動パターンにおいて、演出図柄選択手段79で選択された停止図柄態様で演出図柄を停止させるようになっている。
【0073】なお、演出図柄制御手段76は、変動パターンに基づく表示の中断又は繰り返しを行う変動パターン加工表示機能を備えており、例えば1つの変動パターンが1ラウンドの大当たり状態中に終了しなかった場合には、その大当たり状態の終了時点で変動パターンによる表示を一時中断させると共に次のラウンドでその中断した時点から表示を再開させ、また変動パターンが大当たり状態の途中で終了した場合には、その大当たり状態が終了するまでその変動パターンによる表示を繰り返し行い、更に1回の第1利益状態が終了するまでに変動パターン選択手段78で選択された一連の変動パターンによる表示が全て終了した場合には、その第1利益状態が終了するまでその一連の変動パターンによる表示を繰り返し行うようになっている。
【0074】利益情報表示制御手段73は、利益情報表示手段36の表示制御を行うためのもので、大当たり状態中に、制御コマンド送信手段59から送信される第1利益状態の進行状況に関するコマンド等に基づいて、演出図柄制御手段76による変動パターンに基づく演出図柄の表示に優先して、例えば可変表示部30の最前面に重ねて出現させた利益情報表示部36a上に、大当たり状態のラウンド数、そのラウンドにおける入賞個数、特定領域37の通過の有無等の利益情報を表示させるようになっている。
【0075】次に上記パチンコ機における動作について説明する。ゲームに際して発射手段12により遊技球を発射すると、その遊技球はガイドレール22を経て遊技領域23に入った後、その遊技領域23内を落下する間に普通入賞手段28等に入賞するか、普通図柄始動手段25を通過しながら下方へと落下する。遊技球が普通図柄始動手段25を通過すると、第1乱数取得手段62が第1乱数発生手段61の当たり判定用乱数値を取得して、その当たり判定用乱数値を所定個数(例えば4個)を限度として第1乱数記憶手段63に順次記憶する。
【0076】なお、第1乱数記憶手段63に1個以上の当たり判定用乱数値が記憶されている場合には、普通保留個数表示手段32がその記憶されている当たり判定用乱数値の数(普通保留個数)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知する。
【0077】第1図柄表示手段31が変動表示可能な状態となり且つ第1乱数記憶手段63に1個以上の当たり判定用乱数値が記憶されている場合には、第1判定手段64が、第1乱数記憶手段63に記憶されている当たり判定用乱数値のうち最も早く記憶された1個を取り出し、その当たり判定用乱数値が当たり乱数値であれば当たり態様の判定出力を出力すると共に、その判定結果に基づいて制御コマンド送信手段59を介して図柄制御基板42側に普通図柄の変動制御コマンドを送信する。
【0078】第1判定手段64の判定結果が当たり態様判定のときには、図柄制御基板42側の第1図柄制御手段71の制御により、第1図柄表示手段31上で普通図柄が所定時間変動した後に「7」等の当たり態様で停止する。そして、開閉制御手段52の制御により、特別図柄始動手段26の開閉爪26aが所定時間開放し、この特別図柄始動手段26に遊技球が入賞し易くなる。なお、第1判定手段64の判定結果が当たり態様判定以外であれば、変動後の普通図柄が「7」等以外の外れ態様で停止する。
【0079】特別図柄始動手段26の開閉爪26aが開放して遊技球が入賞し、この特別図柄始動手段26が遊技球を検出すると、第2乱数取得手段66が第2乱数発生手段65の大当たり判定用乱数値と確変判定用乱数値とを取得して、それら各乱数値を夫々予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として第2乱数記憶手段67に順次記憶する。
【0080】第2乱数記憶手段67に新たに記憶された大当たり判定用乱数値は、例えばその記憶された時点で保留情報判定手段58により大当たり乱数値と一致するか否かが判定される。
【0081】なお、第2乱数記憶手段67に1個以上の大当たり判定用乱数値が記憶されている場合には、特別保留個数表示手段33がその記憶されている大当たり判定用乱数値の数(特別保留個数)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知する。
【0082】第2図柄表示手段35が変動表示可能な状態となり且つ第2乱数記憶手段67に1個以上の大当たり判定用乱数値が記憶されている場合には、第2判定手段68が、第2乱数記憶手段67に記憶されている大当たり判定用乱数値と確変判定用乱数値のうち最も早く記憶された各1個を取り出し、その大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値と一致すれば、確変判定用乱数値が確変乱数値と一致したときには特別大当たり態様の判定出力を、確変判定用乱数値が確変乱数値と一致しないときには通常大当たり態様の判定出力を、大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値と一致しなければ外れ態様の判定出力を、夫々出力する。
【0083】そして、その判定結果に応じて停止図柄態様選択手段55が特別図柄の変動後の停止図柄態様を選択し、大分類変動パターン選択手段56が、第2判定手段68の判定結果と停止図柄態様選択手段55の選択結果との少なくとも一方に基づいて複数種類の大分類変動パターンA〜Eの何れかを選択すると共に、制御コマンド送信手段59が、特別図柄の変動制御コマンドを図柄制御基板42側に送信して特別図柄の変動、停止等を指令する。
【0084】図柄制御基板42側では、制御コマンド送信手段59からの変動制御コマンドを解析して、特別図柄制御手段72が、主制御基板41側で選択された変動パターンに従って第2図柄表示手段35上で特別図柄を変動表示させた後、停止図柄態様選択手段55で選択された停止図柄態様、即ち大当たり態様又は外れ態様で停止させる。
【0085】変動後の特別図柄が「6・6・6」「7・7・7」等の大当たり態様となると、その後に第1利益状態発生手段54が作動して第1利益状態が発生し、可変入賞手段27の開閉板27aが前側に開放して大当たり状態となる。可変入賞手段27は、開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに可変入賞手段27に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すれば、その時点で開閉板27aが閉じて大当たり状態が終了する。そして、入賞した遊技球が特定領域37を通過すれば、再度開閉板27aが開放して大当たり状態となり、最大所定ラウンド(例えば16ラウンド)までその開閉動作を繰り返す。
【0086】このため、第1利益状態が発生すれば、可変入賞手段27に多数の遊技球が入賞する可能性があり、遊技者はその入賞球数に応じて賞球の払い出しを受けることができ、多大な利益を享受することができる。
【0087】また、上記のような第1利益状態中の可変入賞手段27の開閉処理と並行して、次のような演出処理が行われる。即ち、変動後の特別図柄が大当たり態様となった後の第1利益状態の発生に際し、制御コマンド送信手段59が保留情報判定手段58の判定結果に基づいて保留情報コマンドを図柄制御基板42側に送信する。
【0088】図柄制御基板42側では、演出図柄制御手段76の変動パターン選択手段78が、制御コマンド送信手段59からの保留情報コマンドに基づいて、例えば図6に示す手順で変動パターンを選択する。即ち、保留情報コマンドに基づいて特別保留個数が1以上であるか否か、即ち第2乱数記憶手段67に1以上の大当たり判定用乱数値が記憶されているか否かを判定する(S1)。ここで、特別保留個数が0であれば(S1:No)、外れ態様に対応する変動パターンA,B1,B2,C1,C2の何れか1つを乱数抽選等により選択する。
【0089】一方、特別保留個数が1以上であれば(S1:Yes)、第2乱数記憶手段67に記憶されている全ての大当たり判定用乱数値について、対応する変動パターンを、その大当たり判定用乱数値の記憶順に選択する(S2〜S7)。即ち、その大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値と一致するものであれば(S4:Yes)、大当たり態様に対応する変動パターンD1,D2,E1〜E4の何れか1つを(S5)、大当たり乱数値と一致するものでない場合には(S4:No)、外れ態様に対応する変動パターンA,B1,B2,C1,C2の何れか1つを(S6)、夫々図4に示す選択率に基づいて乱数抽選等により選択する。
【0090】このように、変動パターン選択手段78により、例えば特別保留個数が0の場合には外れ態様に対応する1つの変動パターンが、特別保留個数が1以上の場合には各大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値と一致するか否かに基づいてその保留個数分の変動パターンが、夫々選択される。
【0091】続いて、演出図柄選択手段79が、変動パターン選択手段78で選択された1又は複数の変動パターンに対応して、例えば大当たり態様に対応する変動パターンD1,D2,E1〜E4に対しては「あ・た・り」、「あ・た・れ」の何れかを、外れ態様に対応する変動パターンA,B1,B2,C1,C2に対しては「あ・た・れ」、「あ・れ・れ」の何れかを、夫々乱数抽選等により選択する。
【0092】そして、演出図柄制御手段76が、変動パターン選択手段78で選択された1又は複数の変動パターンに対応する背景演出画像の動画表示データ及び演出図柄の変動表示データを変動パターン記憶手段74から夫々読み出し、第1利益状態中の最大16ラウンドの大当たり状態中に、それら1又は複数の変動パターンに基づく演出図柄の変動表示を順次行わせ、それら各変動パターンにおいて、演出図柄選択手段79で選択された停止図柄態様で演出図柄を停止させる。
【0093】その際、例えば1つの変動パターンが1つの大当たり状態中(1回のラウンド中)に終了しなかった場合には、その大当たり状態の終了時点でその変動パターンによる表示を一時中断させると共に、次の大当たり状態でその中断した時点から表示を再開させる。また、変動パターンが大当たり状態の途中で終了した場合には、その大当たり状態が終了するまでその変動パターンによる表示を繰り返し行う。更に1回の第1利益状態が終了するまでに変動パターン選択手段78で選択された一連の変動パターンによる表示が全て終了した場合には、その第1利益状態が終了するまでその一連の変動パターンによる表示を繰り返し行う。
【0094】また、その大当たり状態中の変動パターンの表示中、利益情報表示制御手段73が、制御コマンド送信手段59から送信される第1利益状態の進行状況に関するコマンド等に基づいて、例えば可変表示部30の最前面に重ねて出現させた利益情報表示部36a上に、図3(b)に示すように大当たり状態のラウンド数、そのラウンドにおける入賞個数、特定領域37の通過の有無等の利益情報を表示させる。
【0095】図7は、特別図柄の変動後の停止図柄が大当たり態様となって第1利益状態が発生したときの可変入賞手段27の開閉と第2図柄表示手段35の表示内容の履歴の一例を示したものである。なお、第1利益状態の発生時点での特別保留個数が最大の4個であり、その2番目に記憶されている大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値と一致するものであるとする。
【0096】第2判定手段68の判定結果が特別大当たり態様判定となり、第2図柄表示手段35で第1リーチ大当たり変動パターンD2に従って特別図柄が変動表示され、「7・7・7」の特別大当たり態様で停止すると、その時点で記憶されている「外れ」、「大当たり」、「外れ」、「外れ」の4個の大当たり判定用乱数値に対応して、例えばリーチなし外れ変動パターンA、第2リーチ大当たり変動パターンE4、第2リーチ外れ変動パターンC2、第1リーチ外れ変動パターンB1の4つの変動パターンと、「あ・た・れ」「あ・た・り」「あ・れ・れ」「あ・た・れ」の4つの演出図柄態様とが選択される。
【0097】そして、第2図柄表示手段35に大当たり演出画像が表示された後、第1利益状態が発生して可変入賞手段27が開状態となり、1ラウンド目の大当たり状態が開始されると(図7のa1)、第2図柄表示手段35では1個目の保留に対応するリーチなし外れ変動パターンA(変動時間10秒)に従って演出図柄の変動表示が開始されると共に、その表示の前側に重ねて、1ラウンド目を示す「1R」、そのラウンドにおける入賞個数を示す例えば「3c」、特定領域37の通過を示す「V」等が表示される。
【0098】1ラウンド目の大当たり状態が開始して10秒が経過すると(図7のa2)、演出図柄が「あ・た・れ」で停止してリーチなし外れ変動パターンAが一旦終了し、再度同じリーチなし外れ変動パターンAに従って演出図柄の変動表示が行われる。
【0099】大当たり状態は、その開始から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに可変入賞手段27に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞した時点で終了し、可変入賞手段27は閉状態となる。
【0100】例えば、第1ラウンド目の大当たり状態の開始から13秒経過時点で可変入賞手段27への入賞個数が例えば10個となり、その1ラウンド目の大当たり状態が終了すると(図7のa3)、2回目の変動表示中のリーチなし外れ変動パターンAはその時点で終了する。なお、例えば1ラウンド目の可変入賞手段27への入賞個数が所定時間(30秒)内に所定数(10個)に到達しなかった場合、1ラウンド目の大当たり状態はその所定時間(30秒)で終了するが、その場合には、リーチなし外れ変動パターンAによる演出図柄の変動表示は3回繰り返されて終了する。
【0101】1ラウンド目の大当たり状態中に遊技球が特定領域37を通過していた場合には、1ラウンド目の大当たり状態の終了後、所定時間経過後に2ラウンド目の大当たり状態が開始され(図7のa4)、第2図柄表示手段35では2個目の保留に対応する第2リーチ大当たり変動パターンE4(変動時間40秒)に従って演出図柄の変動表示が開始されると共に、1ラウンド目と同様、その表示の前側に重ねて2ラウンド目を示す「2R」等の利益情報が表示される。
【0102】第2リーチ大当たり変動パターンE4の変動時間は40秒であるため、2ラウンド目の大当たり状態の継続時間が最大の30秒であった場合でも、その大当たり状態中に変動を終了することはできない。第2リーチ大当たり変動パターンE4の途中で2ラウンド目の大当たり状態が終了すると(図7のa5)、その時点で第2リーチ大当たり変動パターンE4が一時中断され、続く3ラウンド目の大当たり状態の開始(図7のa6)と共にその中断した時点から第2リーチ大当たり変動パターンE4の表示が再開される。
【0103】例えば2ラウンド、3ラウンドの大当たり状態の継続時間が夫々15秒、12秒であったとすると、第2リーチ大当たり変動パターンE4による表示は4ラウンド目の大当たり状態の13秒経過時点(図7のa7)で演出図柄「あ・た・り」を表示して終了する。そして、再度同じ第2リーチ大当たり変動パターンE4に従って演出図柄の変動表示が開始され、その4ラウンド目の大当たり状態が終了するまで(図7のa8)継続される。
【0104】同様にして、5ラウンド目以降の大当たり状態において、残りの2個の保留に対応する第2リーチ外れ変動パターンC2(変動時間35秒)、第1リーチ外れ変動パターンB1(変動時間25秒)に基づく演出図柄の変動表示が順次行われる。
【0105】そして、例えば7ラウンド目の大当たり状態において4個目の保留に対応する第1リーチ外れ変動パターンB1の表示が終了すると(図7のa9)、続く8ラウンド目以降の大当たり状態では、その第1利益状態の終了まで、上述した4個の保留に対応する一連の変動パターンの表示が繰り返される。
【0106】上述した第1利益状態中の第2図柄表示手段35の演出表示処理は、特別保留個数が3個以下の場合でも略同様に行われる。
【0107】第1利益状態が終了すると、第1利益状態の発生に起因する特別図柄が特別大当たり態様(例えば「7・7・7」)であった場合には、第2利益状態発生手段57の確率変化手段69が作動して、大当たり態様の発生確率を通常確率から高確率へと変化させる。その後は、第2判定手段68が高確率状態で大当たり態様とするか否かを判定するため、変動後の特別図柄が大当たり態様となる可能性が非常に高くなり、遊技者は有利な状態でゲームを行える。
【0108】第2利益状態発生後、特別図柄が通常大当たり態様となって次の第1利益状態が発生するか、それまでに特別図柄が予め定められた所定回数変動するか、或いは特別図柄始動手段26に予め定められた所定個数の遊技球が入賞すると、確率変化手段69の作動が停止し、大当たり態様の発生確率が高確率から通常確率(低確率)へと復帰して第2利益状態が終了する。
【0109】以上説明したように、本実施形態では、第2図柄制御手段72は、変動パターンを予め複数種類記憶する変動パターン記憶手段74と、この変動パターン記憶手段74に記憶されている複数種類の変動パターンのうちの少なくとも1つを選択し、第1利益状態発生手段54の作動中の大当たり状態中に、第2図柄表示手段35にその選択した変動パターンに基づく表示を行わせる演出図柄制御手段(大当たり演出表示制御手段)76とを備えているため、大当たり状態中の演出に関する画像表示データを変動パターンデータと別に記憶しておく必要がなく、画像処理に関するハードウェア側の負担を小さく抑えることができ、また遊技者が出現率の低い変動パターンを見ることができる機会を増加させることが可能である。
【0110】第2図柄表示手段35による特別図柄の変動表示中に特別図柄始動手段26が検出した遊技球に関する大当たり判定用乱数値等(検出情報)を記憶する第2乱数記憶手段(保留記憶手段)67と、第2図柄表示手段35による特別図柄の変動終了後に、第2乱数記憶手段67に記憶されている大当たり判定用乱数値等に基づいて第2図柄表示手段35に特別図柄の変動を行わせる第2判定手段(保留消化手段)68とを備え、演出図柄制御手段76は第2乱数記憶手段67に記憶されている大当たり判定用乱数値等に基づいて作動するものであるため、大当たり状態中に表示される変動パターンの種類により、保留記憶中の大当たり判定用乱数値に基づく情報、例えば大当たりか否かについて遊技者に間接的に報知することが可能である。
【0111】更に、演出図柄制御手段76は、第2乱数記憶手段67に大当たり判定用乱数値が1つ以上記憶されている場合に、その大当たり判定用乱数値に対応して夫々変動パターンを選択し、大当たり状態中にそれら変動パターンに基づく表示を順次行わせるように構成されているため、遊技者は第2乱数記憶手段67に記憶されている大当たり判定用乱数値と変動パターンとの対応関係を容易に認識することができる。
【0112】演出図柄制御手段76は、第2乱数記憶手段67に記憶されている大当たり判定用乱数値に大当たり乱数値と一致するもの(特定検出情報)が含まれている場合には、それに対応して所定の変動パターン、例えば大当たりに対応する変動パターンD1,D2,E1〜E4の何れかを選択するように構成しているため、遊技者は、大当たり状態中に大当たりに対応する変動パターンD1,D2,E1〜E4が出現するか否かによって保留記憶中に大当たりに対応するものが含まれているか否かを容易に認識することができる。
【0113】遊技者に有利な開状態と遊技者に不利な閉状態とに変化可能な可変入賞手段27を備え、第1利益状態発生手段54は可変入賞手段27を開状態と閉状態とに繰り返し動作させるように構成され、大当たり状態を、可変入賞手段27が開状態にあることとしているため、可変入賞手段27が開状態にあるときの演出効果の向上により遊技者の遊技に対する意欲を喚起できる。
【0114】演出図柄制御手段76は、変動パターンに基づく表示の中断又は繰り返しを行う変動パターン加工表示機能を備えているため、例えば大当たり状態の長さに関係なくその大当たり状態の継続時間を有効に利用して各変動パターンの表示を行うことができる。
【0115】変動パターンに基づく表示の途中で大当たり状態が終了した場合には、その変動パターンに基づく表示をその時点で中断し、次回以降の大当たり状態において変動パターンに基づく表示を再開するように構成しているため、大当たり状態の継続時間が短い場合でも変動パターンを最初から最後まで表示させることができる。
【0116】演出図柄制御手段76により大当たり状態中に表示させるために変動パターンを選択する際の第2リーチ大当たり変動パターンE3,E4(特別変動パターン)の選択率を、特別図柄始動手段26の遊技球の検出に基づいて表示させる際の選択率よりも高く設定しているため、例えば特別図柄の変動表示時にはめったに出現しない第2リーチ大当たり変動パターンE3,E4を、遊技者は大当たり状態中に高い確率で見ることができる。
【0117】大当たり状態中に、演出図柄制御手段76による変動パターンに基づく表示に優先して、利益状態に関連する利益情報、例えば大当たり状態のラウンド数、そのラウンドにおける入賞個数、特定領域37の通過の有無等を表示させる利益情報表示制御手段73を備えているため、遊技者は大当たり状態中に変動パターンの表示を楽しみつつそれら利益情報を確認することができる。
【0118】大当たり状態中の変動パターンに基づく表示を行う際に、特別図柄とは異なる演出図柄を変動表示させるように構成しているため、通常の特別図柄変動時の変動パターンの表示と大当たり状態中の変動パターンの表示とを明確に区別させることができる。
【0119】図8は本発明の第2の実施形態を例示し、第1利益状態中の大当たり状態中に1又は複数の変動パターンの表示を行う際に、例えば大当たり状態の途中で1つの変動パターンによる表示が終了した場合に、引き続き次の変動パターンによる表示を行うようにした例を示している。
【0120】図8は、図7の場合と略同様の条件の下で、特別図柄の変動後の停止図柄が大当たり態様となって第1利益状態が発生したときの可変入賞手段27の開閉と第2図柄表示手段35の表示内容の履歴の一例を示したものである。
【0121】図8の例では、大当たり状態1ラウンド目の10秒経過時に保留1個目に対応するリーチなし外れ変動パターンAの表示が終了すると共に保留2個目に対応する第2リーチ大当たり変動パターンE4の表示が開始される(図8のb1)。同様にして保留2個目、3個目、4個目に対応する第2リーチ大当たり変動パターンE4、第2リーチ外れ変動パターンC2、第1リーチ外れ変動パターンB1が順次表示され、6ラウンド目の11秒経過時(図8のb2)に保留4個目に対応する第1リーチ外れ変動パターンB1の表示が終了すると、引き続きそれら4種類の変動パターンによる2回目の表示が開始される。
【0122】以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこれら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、特別図柄始動手段26の遊技球の検出に基づいて第2乱数記憶手段(保留記憶手段)67に記憶される検出情報としては、大当たり判定用乱数値、確変判定用乱数値以外の情報、例えばその大当たり判定用乱数値等に基づく大当たりの判定結果、停止図柄態様を選択するための停止図柄態様選択用乱数値(リーチ乱数値等)若しくはその選択結果、変動パターンを選択するための変動パターン選択用乱数値若しくはその選択結果、又はそれらの組み合わせ等であってもよい。
【0123】大当たり判定用乱数値等の検出情報の上限保留個数は4個に限られるものではなく、3個以下でもよいし5個以上であってもよい。また、遊技状態に応じて上限保留個数が変化可能としてもよいし、例えば上限保留個数を設けないことも可能である。
【0124】実施形態では、保留情報判定手段58による判定結果を第1利益状態が発生するまでは主制御基板41側に記憶し、第1利益状態の発生に際し、その時点で記憶されている大当たり判定用乱数値が夫々大当たり乱数値と一致するか否かの情報等よりなる保留情報コマンドを図柄制御基板42側に送信するように構成したが、例えば保留情報判定手段58による判定結果に関する保留情報コマンドを、新たに大当たり判定用乱数値が記憶される毎に図柄制御基板42側に送信し、第1利益状態が発生するまでの間は図柄制御基板42側にその保留情報を記憶しておくようにしてもよい。
【0125】大当たり状態中に表示される変動パターンは、第2乱数記憶手段67に記憶されている大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値と一致するか否かに完全に対応させる必要はなく、例えば大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値と一致しない場合にそれに対応して大当たりに対応する変動パターンを選択する場合があってもよいし、逆に大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値と一致する場合にそれに対応して外れに対応する変動パターンを選択する場合があってもよい。例えば、第2乱数記憶手段67に記憶されている大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値と一致する場合には、一致しない場合と比べて大当たりに対応する変動パターンを選択する確率を高くするようにしてもよい。
【0126】大当たり状態中に表示される変動パターンは、第2乱数記憶手段67に記憶されている大当たり判定用乱数値とは無関係に、例えば所定の順序に従って、或いは乱数抽選等により選択するようにしてもよい。また、大当たり状態中には、第2乱数記憶手段67に記憶されている大当たり判定用乱数値のうちの大当たり乱数値と一致するものの取得順に関連する表示を行ってもよいし、その逆に大当たり乱数値と一致する大当たり判定用乱数値の取得順とは無関係の表示を行ってもよい。
【0127】演出図柄は、実施形態に示したものに限られるものではなく、例えば特別図柄と同種の数字図柄を表示するようにしてもよい。
【0128】利益情報表示手段36に表示する利益情報は、大当たり状態のラウンド数、そのラウンドにおける入賞個数、特定領域37の通過の有無に限られるものではなく、例えばそのラウンドの経過時間等、種々の情報を採用できる。また、それら複数種類の利益情報のうちの1又は複数を同時、又は順次、利益情報表示部36aに表示するようにしてもよい。
【0129】利益情報表示手段36は、第2図柄表示手段35とは別の表示手段上に設けてもよい。また、ランプ、音声等により利益情報を出力するようにしてもよい。
【0130】実施形態では、大当たり状態を、可変入賞手段27が開状態にあることとしたが、図柄が大当たり態様で停止してから、最終ラウンドでの可変入賞手段27の開状態が終了するまでとしてもよい。
【0131】可変表示部30は、液晶式、プラズマ式、ドット式等の他、ベルトやチェーン、回転体等を駆動するもの等により構成してもよい。
【0132】実施形態では、大当たり判定の有効ラインを1本有するように構成した第2図柄表示手段35についてのみ説明したが、図柄変動毎に、或いは図柄変動中に、有効ラインの数が変化するようにしてもよい。
【0133】第2利益状態発生手段57で発生させる第2利益状態としては、特別図柄が大当たり態様となる確率を通常状態よりも高確率とするもの以外に、例えば特別図柄の変動時間を通常状態よりも短縮するもの、特別図柄始動手段26の開放時間を通常状態よりも長くするもの、普通図柄が当たり態様となる確率を通常状態よりも高確率とするもの、普通図柄の変動時間を通常状態よりも短縮するもの、可変入賞手段27の開放のラウンド回数を増加(例えば通常5回を16回に増加)させるもの、可変入賞手段27の1回の開放時間を増大(例えば通常10秒を30秒に増大)させるもの、可変入賞手段27の規定入賞数を増加(例えば通常5個を10個に増加)させるもの、普通図柄始動手段25の上限保留個数を増加(例えば通常4個を10個に増加)させるもの、特別図柄始動手段19の上限保留個数を増加(例えば通常4個を10個に増加)させるもの、所定の役物に遊技球が入賞しやすくなる発射タイミング等を報知するもの、大当たり乱数値以外の保留情報を無効にするもの等、種々の利益状態を用いることができる。また、それら複数種類の利益状態を同時或いは個別に発生させるようにしてもよい。
【0134】また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施することが可能である。
【0135】
【発明の効果】本発明によれば、1個又は複数個の遊技図柄を変動表示する図柄表示手段35と、図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、図柄表示手段35に遊技図柄を所定の変動パターンに従って変動表示させるように制御する図柄制御手段72と、図柄表示手段35の変動後の遊技図柄が予め定められた大当たり態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段54とを備えた弾球遊技機において、図柄制御手段72は、変動パターンを予め複数種類記憶する変動パターン記憶手段74と、変動パターン記憶手段74に記憶されている複数種類の変動パターンのうちの少なくとも1つを選択し、利益状態発生手段54の作動中の所定の大当たり状態中に、図柄表示手段35にその選択した変動パターンに基づく表示を行わせる大当たり演出表示制御手段76とを備えているため、画像処理に関するハードウェア側の負担を小さく抑えることができ、また遊技者が出現率の低い変動パターンを見ることができる機会を増加させて興趣を喚起できる。
【出願人】 【識別番号】391010943
【氏名又は名称】株式会社藤商事
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区内本町一丁目1番4号
【出願日】 平成14年4月26日(2002.4.26)
【代理人】 【識別番号】100100273
【弁理士】
【氏名又は名称】谷藤 孝司
【公開番号】 特開2003−310964(P2003−310964A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−126517(P2002−126517)