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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】佐藤 昭治
【住所又は居所】愛知県名古屋市西区見寄町125番地 タイヨーエレック株式会社内

【氏名】佐藤 文昭
【住所又は居所】愛知県名古屋市西区見寄町125番地 タイヨーエレック株式会社内

【要約】 【課題】遊技者の興趣を十分に高め、この高められた興趣を継続することができる遊技機を提供する。

【解決手段】遊技領域11を有する遊技盤10と、遊技盤10に配設される中央装置26と、中央装置26の前面側に設けられると共に透明な表示部271を有する表示装置(例えば、蛍光表示装置27)と、を備える。また、この遊技機において、中央装置26に流入した遊技球を、透明な表示部271を通じて中央装置16の外部から透視可能としてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技領域を有する遊技盤と、該遊技盤に配設される中央装置と、前記中央装置の前面側に設けられると共に透明な表示部を有する表示装置と、を備えることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記中央装置に流入した遊技球を、前記透明な表示部を通じて前記中央装置の外部から透視可能であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】 前記透明な表示部の背後には、可動装置及びランプ装置のうちの少なくとも一方が配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
【請求項4】 前記表示装置は、蛍光表示管を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるセブン機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球遊技機や、スロットマシン等の回胴式遊技機などの遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機等の弾球遊技機では、遊技盤の前面側にランプ装置や、可動体(例えば、キャラクター人形・動物の模型等)等を配置することがある。かかる遊技機においては、予め定めた遊技状態となったときに、ランプ装置を複雑な態様で点灯あるいは点滅させたり、可動体を可動させ、遊技の雰囲気を盛り上げようとするのが一般的である。
【0003】また、この種の弾球遊技機には、当たり外れの表示を行う表示装置(可変表示装置等)を有する中央装置を、遊技盤に備えるものがある。かかる表示装置としては、液晶表示装置、ブラウン管等の電気的な表示手段や、ドラム若しくはベルト等の機械的な表示手段を用いるものを例示できる。そして、この種の中央装置には、表示装置を奥側に配置すると共に、遊技盤のうちで、表示装置の表示部(表示面)の上辺に沿う部位から庇部を突出させたものがある。このタイプの中央装置では、中央装置の上方から落下してくる遊技球が表示部(表示面)に衝突し、表示部(表示面)に破損を生じさせることを防止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように、表示装置を中央装置の奥方に配置すると、表示部(表示面)が遊技者の目の位置から離間するため、表示部(表示面)による表示の迫力が乏しい。従って、従来の中央装置によると、遊技者の興趣を十分に高めたり、この高められた興趣を継続することができない。尚、表示部(表示面)を大型化すると、表示の迫力が増すが、遊技盤には寸法や遊技盤に配置すべき他の盤部品(風車、役物等)との関係で、この大型化には限界がある。例えば、中央装置の大型化のみに主眼を置くと、遊技盤上に必要数の盤部品を配置することが困難となり、このため、遊技者の興趣を十分に高められる遊技機が得られないことがある。
【0005】また、この中央装置によると、遊技者は中央装置の奥方の表示部(表示面)を注視するため、この表示部(表示面)の表示と、遊技盤上で生ずる他の事項とを関連付けることが困難であり、遊技者にとって面白味に欠けるという問題がある。例えば、表示装置の表示と、中央装置に流入した遊技球の動き(中央装置がワープ通路とステージを備える場合)とを同時に注視することは困難である。また、表示装置の表示と、表示部(表示面)の周囲に配置された可動体若しくはランプ装置の駆動態様等と、を同時に注視することも困難であるからである。尚、表示部(表示面)の前方で、この表示部(表示面)に近接する位置を遊技球が通過するように構成すれば、表示装置の表示と、中央装置に流入した遊技球の動きとを同時に注視することができるが、この場合には、前述の如く、遊技球が表示部(表示面)に衝突し、表示部(表示面)に破損を生じさせおそれがある。
【0006】また、スロットマシン等の回胴式遊技機においても、遊技者の興趣を十分に高め、この高められた興趣を継続することが望まれている。
【0007】本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、遊技者の興趣を十分に高め、この高められた興趣を継続することができる遊技機を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、表示装置の表示部に表示される表示と、中央装置に流入した遊技球とを関連付けることが容易で、興趣を更に高めることができる遊技機を提供することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、簡単な構成で娯楽性が増大し、より魅力的で斬新な遊技機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の遊技機は、遊技領域を有する遊技盤と、該遊技盤に配設される中央装置と、前記中央装置の前面側に設けられると共に透明な表示部を有する表示装置と、を備えることを特徴とする。
【0011】請求項1の発明の遊技機では、表示部を中央装置の前面側に設け、この表示部を遊技者の目に近い位置に配置するため、この表示部による表示の迫力が増す。従って、本遊技機によると、遊技者の興趣を十分に高めたり、この高められた興趣を継続することができる。また、この中央装置の前面側に配置される表示部を透明なものとするため、遊技者の目には、必然的に中央装置の奥側の状況が飛び込んでくる。即ち、遊技者が、表示部の表示を目視することにより、表示部の表示と表示部の背後の状況とが、あたかも、合成されたような状態で目に飛び込むため、請求項1の発明の遊技機は、より面白味のあるものとなる。つまり、請求項1の発明によると、奥行き感、立体感、臨場感に優れた中央装置を有する遊技機が得られる。
【0012】ここで、表示部の背後には、後述する請求項2の発明のように、遊技球を通過させてもよいし、後述する請求項3の発明のように、可動装置やランプ装置等を配置してもよいし、本発明の表示装置以外の表示装置(例えば、液晶表示装置)等を配置してもよい。この場合には、「表示部の背後の遊技球の動き」や「表示部の背後の各装置の駆動態様」等と、「本表示部の表示」とを合成した状態で、視認可能となる。また、本発明においては、「表示部の背後での遊技球の通過」や「表示部の背後での各種装置の配置」を必ずしも行う必要はない。例えば、中央装置の奥壁面に適宜な色彩、模様、図形等を施すと、表示部を目視する遊技者にとっては、表示部の表示と、この図形等とがあたかも、合成されたような状態となり、面白味のある遊技機となるからである。
【0013】また、「透明な表示部」とは、この表示部を前方から観察すると、この表示部の背後が透視可能(視認可能)な表示部をいう。但し、「透明な表示部」においては、表示部の前方から、表示部の背後の全域をくまなく透視可能(視認可能)であることは必ずしも必要とされず、表示部の背後の一部の領域が表示装置(表示部)を構成する部品によって遮られ、透視不可能(視認不可能)とされてもよい。但し、請求項1の発明の目的を確実に達成する上では、表示部の背後の領域のうちで、50%を超える領域部分、好ましくは80%を超える領域部分、より好ましくは90%を超える領域部分、特に好ましくは表示部の背後の略全域が、表示部の前方から透視可能(視認可能)であることが望ましい。
【0014】また、「中央装置の前面側」には、中央装置の前面部の他に、中央装置の前面寄りの部位(例えば、中央装置の厚み方向に沿った中間部と、中央装置の前面部との間の部位)も含まれる。また、中央装置としては、例えば、(a)表示装置のみで構成される中央装置、(b)表示装置と、他の盤部品(例えば、表示装置の周囲に配置されて、遊技の趣向を高めるための入賞装置等)とを備える中央装置等を例示できる。更に、表示装置は、表示部のみで構成されてもよいし、表示部と他の部分(例えば、外枠部や取付代等)とで構成されてもよい。尚、表示部が外枠部や取付代等を備える場合においては、これら部分の略全域若しくは一部を、表示部と同様に透明なものとすると、中央装置の奥側がより一層、視認し易くなる。
【0015】請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記中央装置に流入した遊技球を、前記透明な表示部を通じて前記中央装置の外部から透視可能であることを特徴とする。
【0016】請求項2記載の遊技機によると、表示部の表示を目視する遊技者にとっては、表示部の表示と、中央装置に流入した遊技球とが、あたかも、合成されたような状態で目視されるため、より面白味のある遊技を行うことができる。そして、表示装置の表示部に表示される表示と、中央装置に流入した遊技球とを関連付けることが容易となり、遊技者の興趣を更に高めることができる遊技機が得られる。
【0017】ここで、請求項2の発明の更に具体的な構成を述べる。遊技球を中央装置の内部に流入させるための流入口と、中央装置の内部に設けられると共に中央装置の内部に流入した遊技球を通過させるための通過路(連絡通路)と、該通過路を通過した遊技球を中央装置の外部に流出させるための流出部と、を備える中央装置において、前記通過路を通過する遊技球を前記透明な表示部を通じて前記中央装置の外部から目視(透視)可能としてもよい。
【0018】また、遊技球を中央装置の内部に流入させるための流入口と、中央装置の内部に設けられると共に中央装置の内部に流入した遊技球を通過させるための通過路と、中央装置の内部に設けられると共に通過路を通過した遊技球が導入されるステージと、該ステージから導出される遊技球を中央装置の外部に流出させるための流出部と、を備える中央装置において、前記ステージの導入された遊技球、及び、前記通過路を通過する遊技球、のうちで、少なくとも、前記ステージの導入された遊技球を、前記透明な表示部を通じて前記中央装置の外部から目視(透視)可能としてもよい。
【0019】請求項3記載の遊技機は、請求項1記載又は請求項2に記載の遊技機において、前記透明な表示部の背後には、可動装置及びランプ装置のうちの少なくとも一方が配置されることを特徴とする。
【0020】請求項3記載の遊技機によると、表示部の表示を目視する遊技者にとっては、表示部の表示と、中央装置の背後の可動装置やランプ装置の駆動とが、あたかも、合成されたような状態で目視されるため、より面白味のある遊技を行うことができる。そして、表示装置の表示部に表示される表示と、表示部の背後の可動装置(可動体)やランプ装置を関連付けることが容易となり、遊技者の興趣を更に高めることができる遊技機が得られる。
【0021】請求項4の遊技機は、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の遊技機において、前記表示装置は、蛍光表示管を有することを特徴とする。
【0022】請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の発明の「透明な表示部」を構成可能な部材の一具体例を示している。この「蛍光表示管」としては、真空雰囲気(高真空雰囲気)に保持された外囲器(真空容器)の内部に、電子を放出する陰極(例えば、フィラメント状の陰極)と、メッシュ状のグリッドと、アノード電極と、アノード電極上に配置されて表示パターンを構成する蛍光体層と、を備えるものを例示できる。
【0023】この蛍光表示管の更に具体的な一構成を説明する。この具体的な構成に係る蛍光表示管においては、外囲器(真空容器)が、透明な前板部と、この前板部の背後に配置されると共に透明なアノード基板部と、を備える。このアノード基板部は絶縁体で構成され、その前面に透明なアノード電極が形成されると共に、アノード電極上(アノード電極の前面)には、表示パターンを構成する透明な蛍光体層が設けられる。更に、アノード電極の前方には、メッシュ状のグリッドが配置され、前板部の背面には、表示パターンの範囲に対応して透明な導電膜が形成される。そして、電子を放出するための陰極(例えば、フィラメント状の陰極)が、外囲器(真空容器)の内部において導電膜とグリッドとの間の部位に配置される。また、この陰極は、直径数マイクロm〜直径十数マイクロmの芯線(タングステン等)の表面に、電子放出物質(例えば、アルカリ土類の炭酸塩)を被着させたものを例示できる。
【0024】この具体的な構成に係る蛍光表示管においては、その厚み方向に沿って透明な部分(前板部、導電膜、アノード基板部)と、細い線状の部材(陰極)と、メッシュ状の部材(グリッド)とを配置している。しかも、アノード基板部として絶縁性を備えたものを用いることで、透明なアノード基板部上に、透明なアノード電極を直接、形成している(つまり、不透明な絶縁皮膜を、アノード基板部及びアノード電極間に形成する必要がない。)。即ち、蛍光表示管の厚み方向に沿って、非透明な部材や視界を遮るような部材が配置されないため、遊技者は、中央装置の前方から、この表示部の背後を透視(視認)することができる。尚、この具体例においては、配線の工夫を行い、この配線を目立ち難くすれば、中央装置の前方から、表示部の背後をより一層、目視(視認)し易くなる。また、外囲器(真空容器)の側壁部をも、透明体とすれば、遊技者は、表示部の背後をより一層、視認し易くなる。
【0025】この具体的な構成に係る蛍光表示管においては、例えば、フィラメント状の陰極に通電を行うと、この陰極はある一定温度となり、この陰極から電子(熱電子)が放出される。そして、グリッドに正電圧が印加されると、陰極から放出された電子は拡散、選択、加速され、表示パターンを構成する蛍光体層に衝突する。これにより、蛍光体層が励起し、蛍光体が発光する。
【0026】この具体的な構成に係る蛍光表示管は、主要な部品を外囲器(真空容器)内に格納するため、この蛍光表示管の近傍に遊技球の通過路を形成しても、この主要な部品に破損等を生ずるおそれがない。また、この蛍光表示管は、バックライトを必要としない自発光素子であるため、他の表示素子に比べて視野角が広く鮮明な表示が得られる。更に、発光スペクトルの幅が広く、各種光学フィルタと組み合わせて、様々な表示色が得られる。また、主要な部品が外囲器(真空容器)内に格納されているため、高い信頼性が確保されている。
【0027】この具体的な構成に係る蛍光表示管では、前述の如く、その厚み方向に沿って蛍光表示管の背後を透視(視認)可能である。従って、複数の蛍光表示管を、その厚み方向に沿って複数(例えば、2つ、若しくは3つ)並べても、最前方の蛍光表示管の前方の遊技者が、最後方の蛍光表示管の背後を透視(視認)することができる。この場合には、蛍光体層が、中央装置の厚み方向(奥行き方向)に沿って複数層並ぶため、表示部が奥行き感に富んだ表示を行うことができる。
【0028】次に、請求項1〜請求項4の発明の回胴式遊技機への応用例を説明する。即ち、この応用例に係る遊技機は、リール装置と、該リール装置の前方に設けられると共に透明な表示部を有する表示装置と、を備えることを特徴とする。
【0029】この応用例においても、表示部をリール装置の前方に設け、この表示部を遊技者の目に近い位置に配置するため、この表示部による表示の迫力が増す。従って、本遊技機によると、遊技者の興趣を十分に高めたり、この高められた興趣を継続することができる。また、このリール装置の前方に配置される表示部を透明なものとするため、遊技者が、表示部の表示を透視(視認)することにより、表示部の表示と、表示部の背後の状況(リール装置の表示)とが、あたかも、合成されたような状態で目に飛び込むため、この遊技機は、より面白味のあるものとなる。
【0030】また、この応用例においては、前記表示装置は、蛍光表示管を有することを特徴としてもよい。この蛍光表示管の具体例としても、請求項4の発明の欄で述べたものを例示できると共に、この蛍光表示管を用いることで、請求項4の発明の欄で述べた効果が得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す実施例について図面に基づいて説明する。
【0032】A.実施例1【0033】(1)パチンコ機1の機械的な構造本実施例は、遊技機の一具体例として、所謂「セブン機」と称されるタイプの第一種パチンコ機(弾球遊技機)を例示している。先ず、このパチンコ機1の機械的な構造について、図1〜図5を参照して説明する。
【0034】図1及び図2に示すように、パチンコ機1の前面部は、主として外枠(本体枠)2と、中枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6と、施錠装置7とから構成されている。尚、図1及び図2においては、説明を簡単にするため遊技盤が省略されている。
【0035】外枠2は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。中枠3は、全体がプラスチック製で、枠体部(図2参照)3aと下板部とを有し、外枠2に対して開閉可能に軸支されている。中枠3の右端中央には施錠装置7が設けられ、施錠装置7は、正面視すると鍵穴を備えた略長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施錠するためのものである。
【0036】ここで枠体部3aは、上端から下方へ中枠3全体の略2/3程度に略長方形の額縁状に形成され、上端部には、前面枠4の略三角形状の枠飾りLED用レンズ4c,4eに対応して、左側に賞球表示LED(図示を省略)及び賞球表示LED基板4d(図5参照)が、右側にストップ表示LED(図2では図示略)及びストップ表示LED基板4f(図5参照)が配設されている。
【0037】また、下板部は、下端から上方へ中枠3全体の略1/3程度を占め、左端には、上皿部5に形成されたスピーカー面5aに対応すべく、遊技状態に応じた効果音その他の音(音声)を発生させるスピーカー400a(図5参照)が配設され、略中央には、遊技球を発射する発射装置ユニット(図示略)に対し、上皿部5に貯留された遊技球を供給する供給装置等(図示略)が設けられている。
【0038】さらに、下板部の下方には、灰皿や玉抜きレバー等を備えた下皿部6が設けられ、下皿部6の略中央には、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが開設され、右端に発射装置ユニット(図示略)を操作する発射ハンドル9が設けられている。また、この発射ハンドル9には、遊技者がタッチしていることを検出するタッチスイッチ9aが装着され、その近傍には、発射停止を一時的に指令する発射停止スイッチ9bが配置されている。
【0039】前面枠4は、図1及び図2に示すように、全体がプラスチック製であり、遊技盤10(図3参照)を前方から視認するべく、遊技盤10に形成された遊技領域11(図3参照)の形状に対応して略円周状に開設された開口部4aを有している。そして、その裏面には、開口部4aに応じてガラス板4rが嵌められた略長方形状のガラス枠4s(図2参照)が装着されている。
【0040】また、この前面枠4は、パチンコ機1の前面全体の約2/3のサイズを占め、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成されている。さらに、上端部には、枠飾りランプ用レンズ4bも設けられ、このレンズ4b内部には、開口部4a上端の円弧部分に沿って、枠飾りランプ基板4g(図5参照)及び複数個の遊技効果ランプ(図示略)が配設されている。
【0041】上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5bには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が配設されている。また、上皿部5には、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排出口5cが開設されている。左端には、複数の長孔を有するスピーカー面5aが形成され、その裏面には、音量スイッチ基板12(図5参照)が設けられている。パチンコ機1の左端側には、プリペイドカードユニット13が装着されている。
【0042】次に、本実施例の遊技盤10の表面構造について図3を参照して説明する。遊技盤10は、略長方形の木製の板状体であって中枠3(図1及び図2参照)に保持されるとともに、後述する裏機構盤102(図4参照)によりその背面側が覆われている。遊技盤10には、遊技盤10の表面に設けられた外レール14と内レール15とにより略円形状の遊技領域11が形成され、遊技領域11内には、中央装置26と、第一種始動口(普通電動役物)17と、変動入賞装置18と、左入賞口19、右入賞口20、左下入賞口21、右下入賞口22と、多数の障害釘23と、一対のランプ風車24、25等が配設されている。
【0043】図3に示すように、中央表示装置26は遊技領域11の略中央部に配置されると共に、本体部700と、本体部700の前面に配置される蛍光表示装置27とを備えている。ここで、この蛍光表示装置27は、「透明な表示部を有する表示装置」の一具体例を示すものである。この蛍光表示装置27の表示部(表示面)271には、1又は複数の特別図柄(識別情報)を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、停止表示する特別図柄表示領域(識別情報表示領域)が形成されている(図示を省略)。すなわち、左特別図柄を表示する左特別図柄表示領域、中特別図柄を表示する中特別図柄表示領域、及び右特別図柄を表示する右特別図柄表示領域が、略横一列に設定された配置方向においてこの順序で並んで形成されている(図示略)。各特別図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向に図柄変動方向が設定され、その向きで変動しているように識別情報としての複数の図柄(特別図柄)が順次表示されていく。
【0044】この蛍光表示装置27は、遊技球が第一種始動口(普通電動役物)17に入球することにより、その表示部(表示面)271の表示領域(図示略)に表示される各特別図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるものである。そして、例えば、図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って停止表示(確定表示)すると、変動入賞装置18に配設された後述する大入賞装置31の大入賞口311が開放される。
【0045】本体部700の前面上方側の部位は、中飾部材720と、左飾部材730と、右飾部材740とからなる庇状の部位として構成されている。このうち、本体部700の上部中央に配置される中飾部材720には、普通図柄表示装置32と、特別図柄保留表示LED16aとが設けられている。
【0046】普通図柄表示装置32は、7セグメント表示器32aと、普通図柄保留表示LED32bとを有している。7セグメント表示器32aは、1〜9の奇数数字を変動表示させるもので、後述する左右の普通図柄作動ゲート36、37のいずれかを遊技球が通過することにより変動して、所定時間経過後に1種類の奇数数字が停止表示される。そして、例えば「7」で停止表示すると、第一種始動口(普通電動役物)17が所定時間(例えば、0.5秒)開放される。
【0047】前記中央装置26の左右斜め下方には、普通図柄作動ゲート36、37がそれぞれ設けられ、この左右の普通図柄作動ゲート36、37内に左、右普通図柄作動ゲート検知スイッチ36s、37s(図5参照)が配設されている。そして、遊技球の普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ36s、37sのいずれかの通過により、普通図柄表示装置32における7セグメント表示器32aが変動表示する。
【0048】普通図柄保留表示LED32bは、4個の丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32aの左右両側に近接して配置されている。これは、左右の普通図柄作動ゲート36、37を通過した遊技球の数を4個まで保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。次の7セグメント表示器32aの変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED32bは消灯される。
【0049】特別図柄保留表示LED16aは、中央装置26の上部であって、普通図柄表示装置32の下方の部位の左右両側に2個ずつに分けて並列状に配置され、4個の赤色LEDで構成されている。これは、第一種始動口(普通電動役物)17に入球した遊技球の数を4個まで保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものである。次の特別図柄の変動が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED16aは消灯される。尚、中央装置26の詳細については後述する。
【0050】第一種始動口(普通電動役物)17は、後述する変動入賞装置18と一体化されたもので、中央装置26の下方に離れて配設されている。第一種始動口(普通電動役物)17は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部が開閉するべく形成され、その前面に飾りを備えて後述する基板34に取り付けられている。内部には、遊技球の通過を検知する第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s(図5参照)と、翼片部を作動させるための第一種始動口(普通電動役物)ソレノイド17c(図5参照)とが備えられている。この一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部が立設され、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。
【0051】変動入賞装置18は、上記第一種始動口(普通電動役物)17の下方に配設されており、前面側が略逆台形状に形成された基板34に、大入賞装置31と、左下入賞口21と右下入賞口22とを備えている。ここで、大入賞装置31は、略中央に形成され、帯状に開口された大入賞口311と、この大入賞口311を開放・閉鎖する開閉板312と、この開閉板312を開閉するための大入賞口ソレノイド313(図5参照)と、大入賞口311に入賞した後に遊技球が通過する特定領域(V入賞口及び一般入賞口/図示略)と、連動杆(図示略)と、入賞球を検知する入賞球検知スイッチ318(図5参照)と、裏箱(図示略)と、大入賞口中継基板(図示略)とから主に構成されている。
【0052】また、左下入賞口21は、第一種始動口(普通電動役物)17の略斜め左下側に配設されて、内部に左下入賞口通過検知スイッチ21s(図5参照)が設けられている。そして、この左下入賞口21の下方には複数個の左下入賞口LED223が左下入賞口LED基板21f(図5参照)に取り付けられ、飾りレンズによって被覆されている。さらに、右下入賞口22は、第一種始動口(普通電動役物)17の略斜め右下側に配設されて、内部に右下入賞口通過検知スイッチ22s(図5参照)が設けられている。そして、この右下入賞口22の下方には複数個の右下入賞口LED224が右下入賞口LED基板22f(図5参照)に取り付けられ、飾りレンズによって被覆されている。
【0053】変動入賞装置18の左右斜め上方には、左入賞口19及び右入賞口20がそれぞれ配設されている。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過検知スイッチ19s(図5参照)、右入賞口通過検知スイッチ20s(図5参照)が設けられている。また、中央装置26の左右斜め上方には、一対のランプ風車24、25がそれぞれ配設されている。さらに、遊技領域11の左右両端部には、一対のサイドランプ38、39がそれぞれ縦円弧状で相対称状に配設されている。なお、多数の障害釘23は、以上説明した各遊技装置との位置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に適するべく、配設されている。
【0054】次に、遊技盤10の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止部材58が設けられており、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。一方、ファール球防止部材59は、内レール15の先端部に取り付けられ、返しゴム60は、ファール球防止部材59の位置とは略正反対側の、遊技盤10の右半分側の位置であって、外レール14に沿って嵌合状に取り付けられている。
【0055】次に、本実施例のパチンコ機1の裏面構造について図4を参照して説明する。前面枠4(図1及び図2参照)は中枠3にあって、前面枠4の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ101により、開閉可能に支持されている。裏機構盤102は中枠3にあって裏機構盤102の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ103により、開閉可能に支持されている。遊技盤10(図3参照)は中枠3の表面側に着脱可能に取り付けられている。上端側にあるヒンジ101の配設位置からみて左側には、タンク球切れ検知スイッチ104をタンク底部に備えた賞球タンク105と、この賞球タンク105に接続されるタンクレール106とが取り付けられている。また、タンクレール106の右側には、球抜きレバー107が設けられ、その下流側には、補給球切れ検知スイッチ(図示を省略)が、さらに、その下流側には、裏側遊技装置としての賞球払出装置109が配設されている。
【0056】続いて、遊技球の振り分け部(図示略)が賞球払出装置109の下流側に設けられている。タンクレール106の下側には、蛍光表示装置27(図3参照)を格納した蓋付きの裏ケース111が設けられ、この裏ケース111の下側には、後述する主制御部140(図5参照)として、裏側遊技装置としての主制御基板340{図6(a)参照}を格納した格納容器としての主制御基板ケース112が配設されている。主制御基板ケース112の背面下側には、発射装置制御部193(図5参照)として発射装置制御基板を格納した発射装置制御基板ケース113、及び発射制御集合中継基板(図示略)が設けられている。裏機構盤102の左下方部には、上述した発射装置ユニット(図示略)が、同じく右下方部には、払出制御部150(図5参照)として、払出制御基板350{図6(b)参照}を格納した格納容器としての払出制御基板ケース118が設けられている。前記主制御基板ケース112の右側上方に裏側遊技装置としての中継基板190が装着されている。
【0057】前記中継基板190は、図5にも示すように、入賞球検知スイッチ318,19s〜22s等と主制御部140とを中継するための基板とされている。本実施例においては、主制御基板ケース112、中継基板190及び払出制御基板ケース118は、金属板(図示を省略)に着脱自在に装着され、この金属板は裏機構盤102に対して回動自在に懸架されている。
【0058】一方、裏機構盤102の右上端部には、ヒューズボックス119、電源スイッチ120、電源ターミナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備えた端子基板122が設けられている。また、外部からの電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端子基板122の上側に配設されている。払出制御基板350{図6(b)参照}を格納した払出制御基板ケース118からは接続ケーブル124が上方へ延出し、電源ケーブル125を備えたプリペイドカードユニット13に接続されている。また、裏機構盤102の略中央下端部には、下皿部用球通路部材126が設けられている。尚、本実施例では、電源ターミナル基板121に対して、ラムクリア信号を発生させるためのラムクリアスイッチ(図示を省略)を接続しているが、このラムクリアスイッチの接続を省略したり、ラムクリアスイッチの接続個所を変更してもよい。
【0059】(2)パチンコ機1の電子制御装置130次に、本実施例のパチンコ機1の電子制御装置130について、図5〜図8を参照して説明する。
【0060】まず、電子制御装置130は、図5に示すように、主制御部140と、複数の副制御部とを含んで構成されている。この主制御部140は、当否判定の制御等の遊技の基本進行を司る制御部である。また、副制御部は、信号伝送経路500aにより、主制御部140に直に接続された第1次副制御部と、第1次副制御部に信号伝送経路(500b等)によって接続された第2次副制御部とに分けられる。尚、本実施例においては、第2次副制御部に接続される第3次副制御部等の3次以降の副制御部が存在してもよい。
【0061】本実施例では、払出制御部(主として賞球の払出制御を行う賞球払出制御部)150と特別図柄制御部160とが第1次副制御部に該当し、発射装置制御部193や、音声・ランプ制御部170a等が第2次副制御部に該当する。ここで、図6(a)及び(b)に示すように、主制御部140は主制御基板340を備え、払出制御部150は払出制御基板350を備えている。また、図7に示すように、特別図柄制御部160は特別図柄制御基板360を備え、図8に示すように、音声・ランプ制御部170aは音声・ランプ制御基板370aを備えている。尚、図8に示すように、音声・ランプ制御基板370aは、図中の仮想線Aを境界とする一方の部分(ランプ制御基板部370)と、他方の部分(音声制御基板部380)とを一体的に備えるものである。
【0062】ここで、詳細は後述するが、本実施例においては、主制御部140から特別図柄制御部160に対して変動コマンド、停止図柄コマンド、及び変動停止コマンドを送信する。更に、特別図柄制御部160では変動コマンドを受けて、複数の変動態様から乱数等による抽選で変動態様を決定する。そして、特別図柄制御部160が選択する種々の図柄変動に応じて、特別図柄制御部160から、音声・ランプ制御部170aに、所定のコマンドが送信可能とされている。
【0063】主制御基板340は、図6(a)に示すように、CPU401を含む主回路部400と、入出力回路部500とを備えている(図17参照)。そして、この主制御基板340は、通常、不正行為者にとっては開閉困難なケース(即ち、主制御基板ケース112)に収納されている。また、入出力回路部500には、外部端子部145が接続され、この外部端子部145には、パチンコホールの「ホールコンピューター」が接続される。そして、主制御基板340は、RAMクリア処理の実行後に、RAMクリア信号をONし、一定時間経過後にOFFするが、このRAMクリア信号をパチンコ機1の外部に出力し、パチンコホールのシステム等に報知できる。このため、不正行為者が判らない間に、パチンコホールの管理者側が不正行為を知ることができる。
【0064】また、図18に示すように、CPU401はCPUコア480を備え、ROM482に格納された制御プログラムにより、RAM481をワークエリアとしてパチンコ機1全体の作動制御(すなわち、遊技の基本進行制御)を司る。また、ROM482に記憶された当否判定プログラムにより、CPU401が主体となって当否判断制御を行う。
【0065】主回路部400は、図17に示すように、CPU401、発振部1410、リセット回路部1450、I/Oデコード回路部1420、データバス安定化部1411、及び第1外部入力回路部1430を有している。また、CPU401は、図15に示すように、CPUコア480、内蔵RAM481、内蔵ROM482、メモリ制御回路483、クロック発生器484、アドレスデコーダ485、ウオッチドッグタイマ486、カウンタ/タイマ487、パラレル入出力ポート488、リセット/割り込みコントローラ489、外部バスインターフェース490、出力制御回路491を備えている。
【0066】図5に戻り、図6(a)に示す入出力回路部500には前記した信号伝送経路500aが接続され、入出力回路部500からその信号伝送経路500aへ、払出制御部150及び特別図柄制御部160へ処理内容を指示する指令信号たるコマンドデータを送信する。尚、主制御部140から、払出制御部150及び特別図柄制御部160へは、一方向形式若しくは双方向形式でデータが伝送される。また、特別図柄制御部160から音声・ランプ制御部170aへは、一方向形式でデータが伝送される態様を例示するが、特別図柄制御部160及び音声・ランプ制御部170a間で双方向形式でデータが伝送されてもよい。更に、各制御部140〜180には、電源受電基板410から電源ユニット420、さらには分電基板430を介して電源が供給されており(図5の破線を参照)、後述する電源立上げ時のシステムリセット信号が全制御基板に送信される。
【0067】中継基板190には、入賞球検知スイッチ318,19s〜22s等が接続され、中継基板190の出力端子は、主制御部140の入出力回路部500と接続されている。また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s、普通図柄表示装置基板32f、各種ソレノイド17c,313、右普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ37s、左普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ36sが主制御部140の入出力回路部500に接続されている。
【0068】払出用端子基板191には、タッチスイッチ9a、発射停止スイッチ9b、ヴォリュームスイッチ192、タンク球切れ検知スイッチ104及び補給球切れ検知スイッチ108等が接続され、払出用端子基板191の出力端子は、図6(b)に示す払出制御部150の入出力回路部700と接続されている。
【0069】払出制御部150は、図6(b)に示すように、主制御部140と同様の主回路部600及び入出力回路部700を含んで構成され、入出力回路部700において図5に示す信号伝送経路500aに接続されている。また、入出力回路部700には、賞球払出装置109、発射装置制御部193等が接続されている。
【0070】特別図柄制御部160は、図7に示すように、演算回路構成要素として、CPU161と、RAM162と、ROM163と、入出力ポート164と、CPU166と、駆動回路167とを含み、それら演算回路構成要素はバス165により相互に接続して構成され、入出力ポート164において信号伝送経路500aに接続されている。また、入出力ポート164には、蛍光表示装置27が接続されている。更に、CPU161及びCPU166はROM163に格納された制御プログラムにより、RAM162をワークエリアとして、中央装置26(蛍光表示装置27等)の作動制御等を行っている。即ち、CPU161は、例えば、主制御部140からの変動コマンドを受けて、複数の変動態様から乱数等による抽選で変動態様を決定する。また、CPU166は、駆動回路167を用いて、蛍光表示装置27の駆動を制御している。
【0071】図8に示すように、音声・ランプ制御部170aを構成するランプ制御基板部370は、演算回路構成要素として、CPU171と、RAM172と、ROM173と、入出力ポート174とを含んで構成されている。そして、これらの要素(171、172、173、及び174)はバス175により相互に接続して構成され、入出力ポート174において信号伝送経路500bに接続されている。そして、入出力ポート174には、図5に示す枠飾りランプ基板4gと、各種ランプ基板261f、262fと、各種LED基板4d、4f、21f、22f等が接続されている。これら各基板にランプあるいはLEDが1又は複数個接続される。これらのランプ等はゲームの進行に対応して点灯・消灯または点滅する。更に、ランプ制御基板部370は、可動部分等を構成するソレノイドやモータ等の駆動制御を行う。
【0072】図8に示すように、音声・ランプ制御部170aを構成する音声制御基板部380は、ランプ制御基板370と同様の演算回路構成要素181〜185、及びサウンドジェネレーター188を含んで構成され、入出力ポート184において信号伝送経路500bに接続されている。サウンドジェネレーター188は、格納された音声データと音声出力モジュールとに基づいて、図5に示す音量スイッチ基板12を介して接続されたスピーカー400aより、ゲームの進行に対応した各種の音声出力を行う。入出力ポート184に接続された音量スイッチ基板12は、音量スイッチ(図示略)の操作に伴い、出力音量の設定を行うものである。
【0073】さらに、枠飾りランプ基板4g等の各種ランプやサウンドジェネレーター188は、特別図柄制御部160の制御による特別図柄の変動・停止表示態様、リーチ発生の有無、リーチ表示態様(後述する)、特別遊技態様、及び遊技モード(確率変動、時短など)等に応じてその態様は制御される。その制御指令の指令信号は、音声・ランプ制御部170aを作動指令対象とする指令信号として、前記した信号伝送経路500bを介して送信される。
【0074】なお、上述した特別図柄制御部160、音声・ランプ制御部170aは、主制御部140や払出制御部150と同様の回路部から構成されるものとすることもできる。すなわち、主回路部と入出力回路部とから構成されるものとし、内部にROM、RAMが内蔵されたCPUを用いることもできる。
【0075】次に、賞球動作は、以下の順序で実行される。主制御部140は、遊技球が入賞球検知スイッチ318を通過したら15個の賞球個数データを、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sを通過したら6個の賞球個数データを、それ以外の場合、例えば、左右下入賞口21、22の通過検知スイッチ21s、22sの通過を検知した場合などにおいては、10個の賞球個数データを、払出制御部150に対してその検知順に、払出制御部150を作動指令対象とする指令信号として、前記した信号伝送経路500aを介して送信する。(すなわち、固有賞球数はここでは、6個、10個あるいは15個である。)払出制御部150は、主制御部140からの賞球個数データを受け取り、賞球払出信号の送信により賞球払出装置109を作動させる。
【0076】また、主制御部140は、上述の各種検知スイッチの出力に基づいて遊技状態を判断し、また、その遊技状態に基づいて当否判定を行うとともに、判定内容に応じて対応する図柄表示態様で画像表示制御を行うためのデータを読み込む。例えば、主制御部140は、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s、入賞球検知スイッチ318等の検知結果や、特別図柄当否判定乱数の取得値などを使用して、遊技が行われていない客待ちの状態、遊技は行われているが始動入賞がない状態(変動準備状態)、始動入賞があった状態、及び特別遊技状態なども判断する。また、始動入賞が検知されると後述する乱数値に基づいて当否判定が行われ、その判定結果に基づいて特別図柄の変動(リーチ表示態様を含む)、または確定などの表示態様制御のためのデータが読み込まれる。このデータは、特別図柄制御部160を作動指令対象とする指令信号として、前記した信号伝送経路500aを介して送信される。
【0077】次に、主制御部140により実行されるメインジョブについて図9等を参照して説明する。これは、主制御部140のROM482(図18参照)に格納されたプログラムに基づき、CPU401により実行されるジョブの一例である。先ず、スタックポインタをRAM481(図18参照)の所定のアドレスに設定した後(S10)、RAMクリアスイッチが操作(押下)されているか否かを判断し(S12)、操作されていればRAM481の初期化処理が行われ(S13)、操作されていなければ、バックアップフラグが設定されているか否かが判断される(S15)。そして、バックアップフラグが設定されていれば(S15:YES)、図11の「電源断に対する復電処理」が行われる。
【0078】尚、本実施例では、停電等によって電源断が発生したときに、図10に示すように、使用レジスタの内容をRAM481に退避(保存)し(S630)、スタックポインタの値をRAM481に保存する(S632)。そして、大入賞口ソレノイド、第1種始動口ソレノイドをOFFにし(S634)、賞球センサのポーリング処理時間(例えば、約85m秒)を設定し(S636)、賞球計数前センサ及び賞球計数後センサで遊技球の通過を監視する(S638)。次いで、ポーリング処理時間が経過すると(S640)、使用しているRAM481のチェックサム(チェックサム、バックアップフラグ、スタック領域は除く)を作成し(S642)、保存し、バックアップフラグをRAM481に設定する(S646)。そして、RAM481のアクセスを禁止し(S648)、無限ループ処理にて電源ダウンに備える。なお、上記無制限ループ処理に替えてHALT処理やSTOP処理を実行することも可能である。
【0079】図11の「復帰処理」においては、チェックサムの算出(S664)を実行し、電源断時に保存していたチェックサムの値を比較し、一致しなければ、RAM481の初期化処理を行う(S13)。一致すれば、電源断前のスタックポインタを復帰し(S668)、バックアップフラグをクリアし(S670)、サブ基板を電源断前の状態に復帰させるためのコマンドを送信する(S672)。そして、各レジスタを電源断前の状態に復帰し(S674)、割込みの許可/不許可を電源断前の状態に復帰等し(S676,S678)、電源断前の番地に戻る(S680)。本実施例では、パチンコ機1に対し、電源断対策用のバックアップ電源を付加しているため、パチンコホールの停電時等においても、停電前に生じていた「遊技者にとって有利な情報」を保存できる。
【0080】図9に戻り、バックアップフラグが設定されていなければ(S15:NO)、初期化終了の判定が行われる(S20)。初期化が終了していれば(S20:YES)、LEDジョブ(S30)からスイッチジョブ(S70)までのジョブが実行される。また、初期化が終了していなければ(S20:NO)、初期化ジョブ(S190)が実行され、再び、初期化終了の判定が行われる(S20)。尚、パチンコ機1が出荷状態から最初の電源投入時であったり、RAMクリアスイッチが操作(押下)されていたり、バックアップフラグに異常があったり、チェックサムが一致しなかった場合には、RAM481の初期化処理が行われる。
【0081】LEDジョブ(S30)においては、普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データや、特別図柄未始動回数の表示態様データなどが出力される。等速乱数ジョブ(S40)では、後述するRAM481の特別図柄当否判定乱数メモリや汎用カウントメモリなどが更新される。非等速乱数ジョブ(S50)では、初期値カウンタ、外れ普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新される。なお、汎用カウントメモリ(図示略)は、例えば割り込みごとの「0」〜「255」の値の作成や、コマンドジョブ、飾りジョブの実行などに使用される。
【0082】また、音声ジョブ(S60)では、音楽や音声に関するデータの読み込みが行われ、スイッチジョブ(S70)では、各種検知スイッチの読み込みが行われる。すなわち、左右入賞口通過検知信号などの各種信号が中継基板200を介して主制御部140に、発射停止検知信号、タッチ検知信号、ヴォリューム検知信号などの各種信号が払出用端子基板200aを介して払出制御部150にそれぞれ取り込まれ、また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sから第一種始動口入賞検知信号、大入賞装置31から入賞球検知信号、及び普通図柄作動ゲート通過検知信号が主制御部140に取り込まれる。
【0083】さらに、カウント検知スイッチ、カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ等のスイッチ318(図5参照)に異常があるか否かが判定され(S80)、異常がなければ(S80:YES)、特別図柄メインジョブ(S90)から音声ジョブ(S110)までのジョブが実行される。また、異常(球詰まりや断線など)があれば(S80:NO)、エラージョブ(S130)が実行される。
【0084】特別図柄メインジョブ(S90)においては、主制御部140と特別図柄制御部160とが協調して動作するために必要なデータに関するジョブが実行される。また、普通図柄メインジョブ(S100)では、普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データの読み込みが行われる。
【0085】この後、各フラグ状態がバックアップメモリにセットされ(S140)、賞球信号ジョブ(S150)、情報信号ジョブ(S160)、コマンドジョブ(S170)、及び残余時間ジョブ(S180)が実行される。賞球信号ジョブ(S150)においては、賞球払出しに関するデータの読み込みや出力が行われ、情報信号ジョブ(S160)では、他の制御部への情報出力に必要なデータの読み込みが行われる。さらに、コマンドジョブ(S170)では、特別図柄管理等のためのコマンドの出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)では、非等速乱数の呼出しが行われる。尚、残余時間ジョブ(S180)においても、初期値乱数の更新が行われる。
【0086】次に、上記メインジョブの一連の流れの中で実行される、始動入賞(第一種始動口(普通電動役物)17への入賞)時の当否判定ジョブに関して図12〜図14を参照して説明する。なお、これらのジョブで使用する各種メモリ等は、図5に示す主制御部140のRAM481(図18参照)に格納され、代表的なもの(481a〜481g、481i〜481n、481v、481w)を図15に示す。
【0087】まず、図12に示すように、S200において始動入賞があったか否かを確認し、始動入賞が無い場合(S200;NO)は、S250へスキップする。一方、始動入賞がある場合(S200;YES)は、S210において、保留数(未始動回数)が一定値(本実施例では「4」)を超えているか否かが判断され、この保留数(未始動回数)が一定値(本実施例では「4」)を超えていれば、その始動入賞は無効となり、S255へスキップする。また、一定値内の保留数(未始動回数)であれば、S220において、特別図柄保留数メモリ481b(図15参照)に記憶されている保留数(未始動回数)を1インクリメントする。
【0088】このように、保留数(未始動回数)を1インクリメントすると、S230において、特別図柄当否判定乱数{以下、当否用乱数、又は判定乱数ともいう)を発生させ(プログラムを発生させても、所定の乱数発生回路を用いてもいずれでもよい(当否用乱数発生手段)}、読み込んだ判定乱数値を、S240において、特別図柄当否判定乱数メモリ481a(図15参照:以下、判定乱数メモリともいう)に記憶する。このメモリは、読み込んだ判定乱数値を始動入賞の時系列にシフトメモリ形式で記憶している。
【0089】次に、S255において、判定乱数メモリ481a(図15参照)から記憶している最も古い先頭の判定乱数値を読み出し、S260に進む。また、S200において始動入賞が無い場合には、S250において、保留の有無を確認し、保留が無い場合(保留数が零の場合)にはS200に戻り、保留が有る場合(保留数が1〜4の場合)には、S255において、判定乱数メモリ481a(図15参照)から記憶している最も古い先頭の判定乱数値を読み出し、S260に進む。
【0090】S260においては、図18に示すROM482内の大当り番号メモリ482aから大当り番号(当り用判定値)を読み出し、S265において、上記判定乱数値との比較を行い、両者が一致していれば大当り判定となり、大当り処理(S270)が行われる。一方、一致していなければ外れ判定となり、外れ処理(S310)が行われる。
【0091】大当り処理(S270)においては、図13に示すように、先ず、S280に進み、大当り図柄決定乱数(識別情報決定用乱数)を発生させ、これを読み込んでその決定乱数値を大当り図柄決定乱数メモリ481d(図15参照)に記憶する(S290)。なお、大当り図柄決定乱数の読み込みは、始動入賞時に当否用乱数と同時に読み込まれているが、当り判定決定と同時に、あるいは当り判定決定後所定の時間後に読み込むものとしてもよい。また、S300において、「大当り」という判定結果(本実施例では「1」)を判定結果メモリ481j(図15参照)に記憶する。なお、大当り図柄決定乱数と同時にリーチ態様決定乱数を発生させ、これを読み込んでその決定乱数値をリーチ態様決定乱数メモリ481k(図15参照)に記憶している(S295)。
【0092】この大当り図柄決定乱数値で指定される特別図柄は、特別図柄制御部160のROM163(図7参照)に格納されている特別図柄画像データに基づいて、蛍光表示装置27(図3参照)に、変動表示状態を経た後、定められた配列態様で表示される(例えば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態様)。なお、上記特別図柄画像データを大当り図柄決定乱数値と対応付けて識別情報決定用値として主制御部140のRAM481(図18参照)に記憶しておき、読み込んだ大当り図柄決定乱数値と識別情報決定用値とを比較することで停止表示する図柄を決定するものとしてもよい。
【0093】さらに、リーチ態様決定乱数値で指定されるリーチ表示態様は、特別図柄制御部160のROM163(図7参照)に格納されたリーチ表示態様画像データに基づいて、蛍光表示装置27(図3参照)に、変動表示状態を経た後、定められたリーチ態様で表示される。なお、この場合も、上記リーチ表示態様画像データをリーチ態様決定乱数値と対応付けてリーチ態様決定用値として、主制御部140のRAM481(図18参照)のリーチ態様決定用値メモリ481l(図15参照)に記憶しておき、読み込んだリーチ態様決定乱数値とリーチ態様決定用値とを比較することで表示するリーチ態様を決定するものとしてもよい。
【0094】一方、外れ処理(S310)においては、図14に示すように、先ず、S265からS315に進み、外れリーチジョブを行うかどうかを乱数により決定する。すなわち、S315において、リーチ態様決定乱数を発生させ、これを読み込み、他方、S320において、リーチ番号メモリ481i(図15参照)に記憶されているリーチ番号を読み出す。S330において、両者が一致していれば外れリーチジョブに、一致していなければ通常外れジョブとなる。
【0095】外れリーチジョブの場合は、S340へ進み、少なくとも揃えるべき2つの特別図柄(例えば、3種類の特別図柄のうち、左図柄と右図柄)を、外れリーチ図柄決定乱数(また、左図柄の乱数を参照し、それに右図柄を一致させるようにしてもよい)を使用して決定し(S340)、外れリーチ図柄番号メモリ481m(図15参照)に記憶する(S350)。また、S360において、外れ中図柄を乱数により同様に決定し、S370において決定した乱数値を外れ中図柄番号メモリ481g(図15参照)に記憶する。また、S380において、「外れリーチ」という判定結果(本実施例では「2」)を判定結果メモリ481j(図15参照)に記憶する。一方、通常外れジョブの場合は、S390に進み、各特別図柄(例えば、左図柄、右図柄及び中図柄)をそれぞれ乱数により決定し、決定した各乱数値をそれぞれ対応する外れ図柄番号メモリ481e、481f、481gに記憶する(S390〜S440)。また、S450において、「通常外れ」という判定結果(本実施例では「3」)を判定結果メモリ481j(図15参照)に記憶する。
【0096】次に、上記メインジョブの一連の流れの中で実行される、特別図柄メインジョブの概略の流れを図16を参照して説明する。まず、S500において、第一種始動口(普通電動役物)17への遊技球の入賞に基づき、中央装置26における蛍光表示装置27(図3参照)上で各特別図柄の変動表示を開始させる。例えば、左右及び中図柄を上から下、下から上へスクロール変動させる。
【0097】次いで、S510において、判定結果メモリ481j(図15参照)から図12に示す当否判定ジョブで得られた各入賞に対する判定結果を読み出す。具体的には、大当り判定(「1」)の場合は(S520:YES)、S580に進み、上述したリーチ態様決定乱数値に対応するリーチ態様決定用値メモリ481lに記憶されているリーチ態様決定用値を読み出し、さらにS600に進み、大当り番号(識別情報決定用値)を、図18に示すROM482内の大当り番号メモリ(決定用値記憶手段)482aから読み出し、S610に進んで、例えば左図柄及び右図柄を同一図柄に揃えて所定のリーチ表示態様を経た後に、中図柄を左図柄及び右図柄と同一図柄に揃えて停止表示させ確定させる。
【0098】一方、外れリーチ判定(「2」)の場合は(S530:YES)、S570に進み、上述した外れリーチ図柄番号メモリ481m(図15参照)から外れリーチ図柄番号と、外れ中図柄番号メモリ481g(図15参照)から外れ中図柄番号とを読み出す。そして、S571において、読み出した外れリーチ図柄番号と外れ中図柄番号とを比較し、それらの差異に基づき外れリーチ態様を決定する(S572)。具体的には、S571において、それらの番号の差(すなわち、例えば左図柄と中図柄との差)を算出し、その差に基づいて外れリーチ態様メモリ481nから外れリーチ態様データを読み出す。例えば、差が「−1」の場合(すなわち、例えば中図柄が左図柄の1つ前の図柄となる場合)、複数種類(例えば3種類)の外れスーパーリーチの中から1種が選択され(例えば、所定の乱数取得により選択することができる)、読み出される。その後、例えば、左図柄及び右図柄を同一図柄に揃えて所定のリーチ表示態様を経た後に、中図柄を他の図柄とは異なる図柄で停止表示させ確定させる。
【0099】また、通常外れ判定(「3」)の場合は(S540)、S550に進み、外れ各図柄番号を外れ番号メモリ481e、481f、481g(図15参照)からそれぞれ読み出し、S560に進んで、各特別図柄を(例えば、左図柄、右図柄及び中図柄)、相互にずれたタイミングで停止表示させ確定させる。なお、通常外れ判定の場合も、表示態様を「すべり表示」等により種々の態様に変化させることも可能で、この場合、その表示態様画像データを上記リーチ態様決定乱数値と対応付けて通常外れ表示態様決定用値として、主制御部140のRAM481(図18参照)の通常外れ表示態様決定用値メモリ(図示略)に記憶しておき、読み込んだリーチ態様決定乱数値と通常外れ表示態様決定用値とを比較することで表示する通常外れ態様を決定するものとしてもよい。
【0100】次に、大当り判定により、蛍光表示装置27(図3参照)には所定の配列態様で特別図柄が確定表示され(例えば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態様)、その後、特別遊技が実行される(特別遊技状態もしくは大当り遊技状態)。特別遊技状態においては、まず、大入賞装置31(図3参照)の開閉板312が開放状態となり、大入賞口311への遊技球の入賞が遊技者にとって優位な遊技球受入状態となる。
【0101】この特別遊技状態においては、大入賞装置31は、終了条件が成立するまで遊技球受入状態が継続される。例えば、開放状態が所定時間t1(例えば30秒)経過したとき、もしくは入賞球検知スイッチ318(図5参照)に所定数n1(例えば10個)の入賞が検知されたときに終了条件が成立し、遊技球受入状態が一旦終了して、開閉板312が閉鎖状態となって1ラウンドが終了する。この開閉板312が閉鎖されて所定時間t2(例えば0.5秒)が経過した後に、所定の継続条件(図示しない特定領域への通過)が成立していれば、再び開閉板312が開放状態となり大入賞装置31が遊技球受入状態となる。なお、このような終了条件までを1ラウンドとする遊技球受入状態は、所定の最高継続ラウンド数(本実施例では16ラウンド)まで繰り返し継続される。また、終了条件成立時に継続条件が不成立の場合は、特別遊技状態がそのラウンドで終了(いわゆるパンク)するものとなっている。
【0102】なお、パチンコ機1においては、当り判定により中央装置(特別図柄表示装置)26の蛍光表示装置27(図3参照)に停止表示された特別図柄の種類に基づき、上記特別遊技状態の終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確率)を変更(向上)させる確率変更手段が備えられている。具体的には、予め記憶されている上記大当り図柄決定乱数値が、確率変更用乱数値と非確率変更用乱数値とから構成され、各乱数値の取得に応じて確率変更用図柄又は非確率変更用図柄が停止表示される。その停止表示された図柄が確率変更用図柄の場合、上記特別遊技状態終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確率)が通常の約4〜5倍に向上するものとされている。
【0103】(4)中央装置の詳細な説明次に、図19〜図23を用いて、中央装置26について説明する。この中央装置26は、図19に示すように、本体部700と、裏部材750と、蛍光表示装置27とを備えている。
【0104】本体部700は、図19及び図20によって示されるように、ベース板710と、中飾部材720と、左飾部材730と、右飾部材740と、左誘導部材745と、右誘導部材746とを備えている。このうち、ベース板710は、略額縁形状を備え、開口部711の周縁から後方に向かって支持枠712を突出させている(図19参照)。また、ベース板710の上端面において、左右の2個所には、球誘導路713が設けられている(図20参照)。尚、本明細書において、左、右は遊技者を基準に定める。
【0105】中飾部材720は、図20に示すように、ベース板710の前面のうちの中央上部から略庇状に突出している。この中飾部材720には、前述の如く、普通図柄表示装置32と、特別図柄保留表示LED16とが設けられる他に、左右一対の天入球口721を上面左右に開口させている。この左右一対の天入球口721は、前述の左右の2個所の球誘導路713に対応して設けられ、左側の天入球口721が左側の球誘導路713と連続し、右側の天入球口721が右側の球誘導路713と連続している。
【0106】左飾部材730は、図20に示すように、ベース板710の前面のうちの左側上部から略庇状に突出し、右飾部材740は、ベース板710の前面のうちの右側上部から略庇状に突出している。そして、左飾部材730及び右飾部材740は、相互に鏡面対称な形状で、斜め上方に凸部を向けた略円弧状とされている。また、左誘導部材745は、ベース板710の前面のうちの左端側下部から略庇状に突出し、右誘導部材746は、ベース板710の前面のうちの右端側下部から略庇状に突出している。更に、左誘導部材745及び右誘導部材746は、相互に鏡面対称な形状で、斜め下方に凸部を向けた略円弧状とされている。
【0107】図20に示すように、左飾部材730の左側面と、右飾部材740の右側面には、各々、球通過口747が開口し、左飾部材730及び右飾部材740の各底面には、球通過口747に連通する球落下口(図示を省略)が開口している。そして、左飾部材730の球落下口の直下に左誘導部材745が位置し、右飾部材740の球落下口の直下に右誘導部材746が位置しているため、球通過口747に流入し、球落下口から落下した遊技球は、各誘導部材745、746上に落ちた後に、各誘導部材745、746の上面に沿って、中央装置26の中央下部側に誘導され、下方へと落下する。尚、遊技球が球通過口747を通過すると、7セグメント表示器32aが変動を停止する。そして、停止した図柄が、当り図柄であると、第一種始動口(普通電動役物)17が所定時間だけ開放されるので、この場合、第一種始動口(普通電動役物)17への入賞の可能性が高くなる。
【0108】裏部材750は、図19及び図22に示すように、背板部751と、背板部751の前面から前方に突出する嵌合枠752とを備えている。この嵌合枠752は、ベース板710の支持枠71の内側に嵌合可能な外形を備えている。また、嵌合枠752が支持枠712の内側に嵌合されると、嵌合枠752の内側の底面がステージ753を構成する。尚、このステージ753においては、左右幅方向に沿った中央部を、その両脇よりも凹んだ凹部753aとしている。また、背板部751の前面において嵌合枠752内に位置する部位の左右両端側には、折れ線状の経路を描きつつ、上方から下方に向かう連絡通路754が、溝状(流下溝状)に設けられている。
【0109】右側の連絡通路754の上端部754a(図22参照)は、左側の天入球口721及び左側の球誘導路713と連続し、右側の連絡通路754の上端部754b(図22参照)は、右側の天入球口721及び右側の球誘導路713と連続している。また、左側の連絡通路754の下端部754c(図22参照)は、ステージ753の左端側の上方に位置し、右側の連絡通路754の下端部754d(図22参照)は、ステージ753の右端側の上方に位置する。
【0110】左右何れかの天入球口721に、遊技球が流入すると、対応する球誘導路713を通過し、対応する連絡通路754を流下し、その途中或いは下端部754c、754dから、ステージ753上に落下する。このステージ753上に落下した遊技球は、ステージ753上の凹部753aに移動した後、若しくは、この移動の途中に、ステージ753の前方に落下する。尚、凹部753aの下方には、第一種始動口(普通電動役物)17が配置されているので、凹部753aから落下する遊技球は第一種始動口(普通電動役物)17に入賞する可能性が高くなる。また、本実施例では、連絡通路754を落下する遊技球を、中央装置26の前方から視認可能とするために、連絡通路754に対して、中央装置26の前面側に開放された開放部を設ける(本実施例では、連絡通路754の略全域を開放部とするが、連絡通路754の一部のみを開放部としてもよい。)。よって、前述の如く、連絡通路754を流下する遊技球の中には、開放部の途中からステージ753上に落下するものがある。但し、連絡通路754を流下する遊技球の全てを、連絡通路754の下端部754c、754dからステージ753上に到達させてもよい。例えば、透明な板状体等で構成される落下防止部材を背板部751の前面側に配置し(図19の仮想線G参照)、開放部のうちで、その下端部754c、754dを除く部位を封止すればよい。若しくは、蛍光表示装置27の背面を、背板部751の前面に接触させ、この背面によって、開放部のうちで、その下端部754c、754dを除く部位を封止してもよい。
【0111】蛍光表示装置27は、図19及び図21に示すように、本体部700と略同一の平面形状を有する基板部800を備えている。この基板部800は、絶縁性を備えた透明な板状体によって構成されている。また、基板部800の左上方の隅部が左飾部材730の前面に、右上方の隅部が右飾部材740の前面に、左下方の隅部が左誘導部材745の前面に、右下方の隅部が右誘導部材746の前面に、各々固定されることで、本蛍光表示装置27は、中央装置26の前面側に配置される。尚、この基板部800の本体部700への固定は、ネジ止め、接着、係着等の種々の手法で行うことができる。
【0112】図19に示すように、この基板部(例えば、耐熱ガラスや透明なセラミックス等によって構成)800は、中心側に位置すると共に平面略矩形状の部位(図中の破線aと破線bとで囲まれた部位)をアノード基板部801とし、このアノード基板部801の周囲の部分を外枠部802としている。更に、アノード基板部801の周縁部からは、アノード基板部801の前方に向かって枠部803が突出すると共に、枠部803の突端には前板部805が枠部803と一体的に設けられている。この枠部803及び前板部805も、絶縁性を備えた透明な板状体(例えば、耐熱ガラスや透明なセラミックス等によって構成)によって構成されている。
【0113】この蛍光表示装置27の略中央位置には、アノード基板部801と、このアノード基板部801に対向配置される前板部805と、アノード基板部801及び前板部805の周縁部間に配置される枠部803と、によって外囲器(真空容器)810が構成され、これにより、蛍光表示管部27Aの外郭部が構成されている。
【0114】この蛍光表示管部27Aは蛍光表示管の一具体例を示すものであり、図23(a)及び(b)に示すように、外囲器(真空容器)810内に、アノード電極820、蛍光体層821、グリッド830、導電膜835、陰極(カソード)840等を配置して構成されている。尚、図示を省略するが、外囲器(真空容器)810の一部には、排気孔が形成されており、外囲器(真空容器)810内の気体は、この排気孔から排気される。そして、この排気の後、排気孔が封止されて、外囲器(真空容器)810内が高真空状態に保持される。
【0115】アノード電極(陽極導体ともいい、例えば、ITO、SnO2等で構成)820は、アノード基板部801の前面に対して所定のパターン形状に形成されると共に透明なものとされている。また、蛍光体層821は、アノード電極820の前面に形成され、これにより、表示パターンが構成されている。そして、この蛍光体層821によって表示部(表示面)271が構成されている。尚、本実施例では、蛍光体層821の形状として、ドットマトリクス状を例示するが、7セグメント状等の他の形状を選択することもできる。また、表示部(表示面)271によって、多色表示を行う場合には、色が異なる蛍光体層821を規則正しく並べたり、各ドット、各セグメント毎にフィルターを付け、色を変化させてもよい。
【0116】グリッド830は、メッシュ状とされると共に蛍光体層821(アノード電極820)の前方に配置されている。また、導電膜835は透明なものであると共に、前板部805の背面(内面)に対して、表示パターン(蛍光体層821)の範囲に対応して形成されている。この導電膜835は帯電防止のために設けられるものである。そして、陰極(カソード)840は、外囲器(真空容器)810の内部において導電膜835とグリッド830との間に配置されると共に、蛍光体層821の方向に電子を放出するためのものである。かかる陰極840としては、例えば、フィラメント状のものが用いられる。具体的には、直径数マイクロm〜直径十数マイクロmの芯線(タングステン等)の表面に、電子放出物質を被着させたものを例示できる。この電子放出物質としては、例えば、アルカリ土類の炭酸塩(例えば、BaCO3、SrCO3、CaCO3を所定の配合割合で混合した三元炭酸塩)を例示できる。
【0117】尚、本実施例においては、導電膜835とグリッド830との間の部位に、フィラメント状の陰極840を複数本配置(例えば、複数本平行に配置)する態様を例示したが、導電膜835の表面に、絶縁性を備えるスペーサ部材(例えば、細い線状のもの)を、所定間隔で複数本配置(例えば、等間隔に平行で配置)し、複数のフィラメント状の陰極840を、スペーサ部材と交差する方向に沿って(特に、直行する方向に沿って平行)配置してもよい。この場合、複数のフィラメント状の陰極840は、スペーサ部材に対して、前板部805の背面(内面)とは反対の方向から接触しつつ、張設状態とされる。この態様においては、前板部805の前方から、表示部(表示面)271を観察する際の妨げとならないように、スペーサ部材を細い線材(例えば、直径500マイクロm程度の極細の石英ファイバ等)を用いて構成することが好ましい。
【0118】本実施例に係る蛍光表示装置27においては、陰極840に通電を行うと、この陰極840はある一定温度となり、この陰極840から電子(熱電子)が放出される。そして、グリッド830に正電圧が印加されると、陰極840から放出された電子は拡散、選択、加速され、表示パターンを構成する蛍光体層821に電子が衝突する。これにより、蛍光体層821が励起し、蛍光体が発光する。
【0119】以上のように構成される中央装置26は、遊技盤10に対して以下のように組み込まれている。即ち、遊技盤10の略中央部には、その表裏を貫通する状態に取付孔10aが設けられている(図19参照)。そして、蛍光表示装置27を備える本体部700の支持枠712を、遊技盤10の前面側から取付孔10aに挿入し、裏部材750の嵌合枠752を、遊技盤10の背面側から支持枠712内側に嵌合することによって、中央装置26は遊技盤10に取付られる。尚、ベース板710は遊技盤10の前面にビス等で固定され、裏部材750は遊技盤10の背面にビス等で固定される。
【0120】(5)実施例の効果【0121】本実施例では、表示部271を中央装置26の前面側に設け、この表示部271を遊技者の目に近い位置に配置するため、この表示部271による表示の迫力が増す。従って、本遊技機1によると、遊技者の興趣を十分に高めたり、この高められた興趣を継続することができる。
【0122】また、この中央装置26の前面側に配置される表示部271を透明なものとするため、遊技者の目には、必然的に中央装置26の奥側の状況が飛び込んでくる。即ち、遊技者が、表示部271の表示を目視することにより、表示部271の表示と表示部271の背後の状況とが、あたかも、合成されたような状態で目に飛び込むため、この遊技機1は、より面白味のあるものとなる。具体的には、表示部271の表示と、連絡通路754を流下したり、ステージ753に落下する遊技球とが、あたかも、合成されたような状態で視認されるため、遊技者にとっては、より面白味のある遊技機となる。特に、本実施例では、表示部271ばかりでなく、蛍光表示装置27の略全体が透明であるため、連絡通路754を流下したり、ステージ753に落下する遊技球がより一層、透視(視認)され易いため、より面白味のある遊技機となる。
【0123】蛍光表示装置(蛍光表示管)27は、主要な部品を外囲器(真空容器)810内に格納するため、この蛍光表示装置(蛍光表示管)27の近傍に遊技球の通過路を形成しても、この主要な部品に破損等を生ずるおそれがない。また、この蛍光表示装置(蛍光表示管)27は、バックライトを必要としない自発光素子であるため、他の表示素子に比べて視野角が広く鮮明な表示が得られる。更に、発光スペクトルの幅が広く、各種光学フィルタと組み合わせて、様々な表示色が得られる。また、主要な部品が外囲器(真空容器)810内に格納されているため、高い信頼性が確保されている。
【0124】また、本実施例においては、主制御部140から特別図柄制御部160に対して変動コマンド、停止図柄コマンド、及び変動停止コマンドを送信する。更に、特別図柄制御部160では変動コマンドを受けて、複数の変動態様から乱数等による抽選で変動態様を決定する。そして、特別図柄制御部160が選択する種々の図柄変動に応じて、特別図柄制御部160から、音声・ランプ制御部170aに所定の信号を送信する。この信号を受けた音声・ランプ制御部170が、ランプ装置(枠飾りランプ、遊技効果ランプ等)や音声装置(400a)に所定の駆動信号を送信し、ランプ装置や音声装置(400a)を駆動させている。よって、ランプ装置や音声装置(400a)において、蛍光表示装置27の図柄にリンクした駆動を行うことが容易であると共に、この駆動態様を複雑なものとし、遊技機としての面白味を更に高めることができる。即ち、蛍光表示装置27の個々の表示と、一対一の対応関係をもつ、音声を発音したり(音声装置400a)、蛍光表示装置27の個々の表示と、一対一の対応関係をもつ、点滅・点灯態様を実現すること(ランプ装置)等が容易である。また、主制御部140の機能を副制御部(170a等)に分担させることで、主制御部140の汎用化を図ることもできる。
【0125】更に、本実施例では、複数の副制御部を一体化し、そのコンパクト化を図っている。即ち、ランプ制御部と、音声制御部とを同一の基板にまとめて一体化した音声・ランプ制御部を用いるため、この種の制御部のコンパクト化が図れらている。
【0126】B.実施例2【0127】次に、図24及び図25を用いて、実施例2の遊技機について説明する。この実施例2においても、実施例1の図1〜18は、そのまま適用される。また、本実施例において、実施例1と同様な構成の部材に関しては、同一符号を付して説明を省略する。
【0128】実施例2においては、図24に示すように、中央装置26(但し、図24では、蛍光表示装置27を省略)が、前方から目視可能な連絡通路754の代わりに、前方から目視不可能なワープ通路870を備える点と、(2)中央装置26が、そのステージ753上に遊技球の進路を変更するための可動体880、881を備える点を除き、実施例1と同様な構成を備えている。ここで、可動体880、881は、可動装置の一具体例を示している。
【0129】即ち、図25に示すように、裏部材750の左右両端側には、上下方向に沿ってワープ通路870が設けられている。このワープ通路870は、上端の入口871と、下端の出口872のみが、外部に開放され、その他の部位は裏部材750の内部構造とされ、中央装置26の外部から目視することはできない。そして、右側のワープ通路870の入口871は、左側の天入球口721及び左側の球誘導路713と連通し、右側のワープ通路870の入口871は、右側の天入球口721及び右側の球誘導路713と連通している。また、左側のワープ通路870の出口872は、ステージ753の左端側の上方に位置し、右側のワープ通路870の出口872は、ステージ753の右端側の上方に位置している。従って、左右何れかの天入球口721に流入した遊技球は、球誘導路713、ワープ通路870の順に通過し、出口872を通じてステージ753上に流出する。
【0130】実施例2のステージ753は、左右方向に沿った中間部を遊動面部753aとし、遊動面部753aの両脇を傾斜面部753bとしている。尚、傾斜面部753bの上端は、ワープ通路870の出口872の下端と略同一の高さとされ、傾斜面部753bの下端は遊動面部753aと連続している。
【0131】遊動面部753aの後方には、左右方向に長手方向を向けた2つのガイド溝753d、753eが互いに略平行に設けられている。このうち、奥側のガイド溝732dには、山状の凸部880aと谷に相当する凹部880b、880cとを交互に配した第1の可動体880が、ガイド溝753dの左右方向(長手方向)に沿って往復移動可能に挿入されている。また、この第1の可動体880は、6つの凸部880aを備えており、中央の凹部880cを挟んで左側の3つの凸部880aと、右側の3つの凸部880aは鏡面対称(傾斜方向が反対)になっている。また、中央の凹部880cは、他の凹部880bに比べて左右方向に沿った幅が大きくされている。
【0132】手前のガイド溝753eにも、第1の可動体880と同様な構成を備えた第2の可動体881が、ガイド溝753eの左右方向(長手方向)に沿って往復移動可能に挿入されている。即ち、この第2の可動体881は、凸部880aと同様な凸部881aと、凹部880b、880cと同様な凹部881b、881cを備え、中央の凹部881cを挟んで左側の3つの凸部881aと、右側の3つの凸部881aは鏡面対称(傾斜方向が反対)になっている。また、中央の凹部881cは、他の凹部881bに比べて左右方向に沿った幅が大きくされている。
【0133】第1の可動体880の6つの凸部880aと、第2の可動体881の6つの凸部880aの6つの凸部881aは、略三角形の縦断面形状を備えると共に、左右に備える2つの傾斜面のうちで、中央の凹部880c、881cに近接する側に位置する傾斜面の傾斜をなだらかなものとしている。また、本実施例では、第1の可動体880及び第2の可動体881を、モータ等の駆動手段によって、左右に往復駆動する。但し、第1の可動体880及び第2の可動体881の移動方向は、相互に逆方向とされ、第1の可動体880が右方向(左方向)に移動すると、第2の可動体881が左方向(右方向)に移動するようにされている。尚、ガイド溝753d、753eの形成方向、形成数、形状や、各可動体880、881の移動方向、数、形状等は本実施例に示すものに限定されない。例えば、ガイド溝753d、753eの長手方向を前後方向や、斜め前後方向に向け、この長手方向に沿って各可動体880、881を移動させてもよいし、ガイド溝の数を1つ若しくは3つ以上とし、可動体の数をこのガイド溝の数に対応する数としてもよい。
【0134】本実施例によると、実施例1の効果に加えて、以下の効果が得られる。即ち、第1の可動体880及び第2の可動体881の駆動態様と、遊技球の動きを、蛍光表示装置27の前方から透視(視認)することができる。即ち、左右何れかの天入球口721に流入し、球誘導路713、ワープ通路870の順に通過し、出口872を通じてステージ753上に流出する遊技球の多くは、傾斜面部753bの奥側の案内通路753fによって遊動面部753aに導かれる。また、出口872から流出する遊技球の中には、傾斜面部753bにおいて案内通路753f以外の部位から遊動面部753aに導かれるものもあれば、遊動面部753aを通らずに、落下面755に至るものがある。そして、落下面755に到達した遊技球は、中央装置26の下方に落下する。
【0135】遊動面部753a上では、第1の可動体880及び第2の可動体881が左右に往復移動している。ここで、遊動面部753a上の第1の可動体880の背後に移動した遊技球は、第1の可動体880の何れかの凸部880aに衝突して弾かれたり、勢いの弱い遊技球の場合は凸部880aに対して滑り或いは転がりながら進路を変化させるが、その後、殆どの遊技球は、第1の可動体880の何れかの凹部880b、880cに入り込む。ところで、凹部880b、880cは、手前側(中央装置26の前方)に傾斜しているため、凹部880b、880cに入り込んだ遊技球は、凹部880b、880cの傾斜によって、第1の可動体880の手前側に移動する。尚、中央の凹部880cの左右幅は大きくされているため、遊技球がこの中央の凹部880cを通過する可能性が高くなっている。
【0136】第1の可動体880から離脱して、或いは、傾斜面部753bにおいて案内通路753f以外の部位から直接、第1の可動体880と第2の可動体881との間に流入した遊技球は、第2の可動体881の何れかの凸部881aに接触して進路を変化させる。この際、遊技球は、凸部881aで弾かれたり、凸部881aを滑ったりする。そして、第2の可動体881の何れかの凹部881b、881cに入り込んだ遊技球は、凹部881b、881cの傾斜によって、第2の可動体881の手前側に移動し、落下面755に移動し、中央装置26の下方に落下する。このとき、中央の凹部881cの左右幅は大きくされているため、遊技球がこの中央の凹部881cを通過し、中央装置26の下方に落下する可能性が高くなっている。
【0137】また、第1の可動体880及び第2の可動体881の凹部880b、880c、881b、881cが同期的に連続し、遊技球が第1の可動体880の背後から第2の可動体881の前方へ支障なく通過する場合もある。このように、遊動面部753aの側に移動してきた遊技球は、遊動面部753a及び凹部880b、880c、881b、881cの傾斜(中央装置26の前方への下り傾斜)によって落下面755の側に移動しようとするが、その際、凹部880b、880c、881b、881cから受ける右方向若しくは左方向への力によって進路を様々に変化させる。従って、左右何れかの天入球口721から中央装置に流入した遊技球は、ステージ753上においてその進路を不規則に変化させながら、落下面755から中央装置26の下方に落下する。また、その落下位置は、ワープ通路870から出た後に遊動面部753aを通過するか否かによって異なり、また、遊動面部753aを通過する場合にも、第1の可動体880及び第2の可動体881との接触具合によっても様々に異なる。そして、透明な表示部(表示面)271を目視する遊技者には、この表示部(表示面)271の表示と、このような遊技球の不規則な動きとが、合成された状態で目に飛び込んでくるため、本遊技機は、より面白味のある遊技機となる。
【0138】また、実施例2において、可動体の具体的な構造は、前記第1の可動体880及び第2の可動体881に限定されない。例えば、図26の変形例に示すように、磁石を内蔵したドラムを用いた可動体900であってもよい。尚、この可動体900も、可動装置の一具体例を示している。
【0139】この変形例では、遊動面部753aの前方側であって、左右方向中央部に、2つの落下位置規制部材756a、756bが所定の間隔をおいて配置されている。このうち、左側の落下位置規制部材756aは、遊動面部753aから立ち上げられた略L字状の壁758aを用いて構成されている。また、この壁758aの横方向部分の内側はテーパ面とされ、壁758aの内側の床面(遊動面部753aの一部)758bは左奥隅側で高く、右手前隅側で低くなる僅かな傾斜が設けられている。また、右側の落下位置規制部材756bは、左側の落下位置規制部材756aと鏡面対称な形状とされている。即ち、右側の落下位置規制部材756bは、遊動面部753aから立ち上げられた略逆L字状の壁759aを用いて構成されている。また、この壁759aの横方向部分の内側もテーパ面とされ、壁の内側の床面(遊動面部753aの一部)759bは右奥隅側で高く、左手前隅側で低くなる僅かな傾斜が設けられている。尚、左側の落下位置規制部材756aを構成する壁758aの手前側の端部と、右側の落下位置規制部材756bを構成する壁759aの手前側の端部との横方向に沿った間隔は、遊技球を通過可能な間隔とされている。
【0140】遊動面部753aにおいて、落下位置規制部材756a、756bの背後に位置する部位には、取付穴757が開口しており、この取付穴757には、円柱状若しくは円筒状の可動体(回転胴体)900が、軸心を左右に向けて回転可能に配置されている。この可動体(回転胴体)900は、略1/4周程度の部分を遊動面部753a上に突出させている。また、可動体(回転胴体)900の左右両端側には、略蒲鉾状のサイド凸部901が、遊動面部753aから膨出する形態で設けられている。
【0141】可動体(回転胴体)900は、その両端部をサイド凸部901で覆われた状態にて、所定のモータ(図示を省略)等を用いて、遊動面部753aの上方の部分が奥側から手前側に向かう方向に回転可能とされている。また、可動体(回転胴体)900の内部のうちの周方向に沿った一部には、磁石(図示を省略)が取り付けられており、この磁石によって、可動体(回転胴体)900の表面に遊技球を吸着可能となっている。
【0142】遊技機の稼働中には、可動体(回転胴体)900が、遊動面部753aの上方の部分が奥側から手前側に向かう方向に回転するため、可動体(回転胴体)900の表面に吸着した遊技球は、この手前側に至ったところで、遊動面部753aにおいて、落下位置規制部材756a、756bの内側に位置する床面(壁の内側の床面)758b、759bに接触し、この後、可動体(回転胴体)900の内部の磁石の回転に追随できなくなる。そして、可動体(回転胴体)900の回転が続くと、この遊技球と、この磁石との距離が拡大し、この磁石が遊技球に与える影響(磁石から受ける吸着力)が弱くなり、遊技球は可動体(回転胴体)900から離脱する。
【0143】可動体(回転胴体)900から離脱した遊技球は、床面(壁の内側の床面)758b、759bの傾斜と、壁758a、759aのテーパ面に誘導され、両落下位置規制部材756a、756bの間から落下面755に落下し、中央装置26の下方に落下する。また、他の一部は、可動体(回転胴体)900を通過することなく、直接的に両落下位置規制部材756a、756bの間に流入した後に、落下面755に落下し、中央装置26の下方に落下する。
【0144】この変形例では、左右何れかの天入球口721に流入し、球誘導路713、ワープ通路870の順に通過し、出口872を通じてステージ753上に流出する遊技球の多くは、傾斜面部753bの奥側の案内通路753fによって遊動面部753aに導かれる。また、出口872から流出する遊技球の中には、傾斜面部753bにおいて案内通路753f以外の部位から遊動面部753aに導かれるものもあれば、遊動面部753aを通らずに、落下面755に至るものがある。そして、落下面755に到達した遊技球は、中央装置26の下方に落下する。
【0145】案内通路753fによって遊動面部753aに導かれる遊技球の中には、サイド凸部901との衝突によって、遊動面部753aの手前側に移行し、落下面755に落下するものもあれば、案内通路753fの進行方向に沿って移動し、可動体(回転胴体)900の背後に至るものがある。そして、可動体(回転胴体)900の背後に至る遊技球は、前述のように、可動体(回転胴体)900の回転に伴って奥側から手前側に運ばれ、床面(壁の内側の床面)758b、759bによって可動体(回転胴体)900から離脱した後に落下面755に落下する。
【0146】本変形例においても、中央装置26に流入した遊技球は、その進路を不規則に変化させて、落下面755から中央装置26の下方に落下する。その落下位置は、ワープ通路870から出た後に、案内通路753fを通過するか否かによって異なり、また、案内通路753fから可動体(回転胴体)900の背後に進むか否かによっても異なる。ここで、落下面755の下方には、第一種始動口(普通電動役物)17が配置されている。そして、第一種始動口(普通電動役物)17への入球によって、特別遊技の可能性を生ずるため、落下面755のどのあたりから遊技球が落下するかということは、遊技者にとって特に重要である。そして、前述のように、中央装置26に流入した遊技球は、進路を複雑に変化させるため、遊技機としての面白味が増す。そして、透明な表示部(表示面)271を目視する遊技者には、この表示部(表示面)271の表示と、このような遊技球の不規則な動きとが、合成された状態で目に飛び込んでくるため、本遊技機は、より面白味のある遊技機となる。
【0147】以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
【0148】本実施例では、透明な基板部800の背後に、普通図柄表示装置32と、特別図柄保留表示LED16aを配置し、基板部800を透かして普通図柄表示装置32と、特別図柄保留表示LED16aは視認可能な態様を例示したが、普通図柄表示装置32及び特別図柄保留表示LED16aを、蛍光表示装置27とは無関係な位置に設けてもよい。また、表示部(表示面)271中に、普通図柄表示装置32及び特別図柄保留表示LED16a(一方でもよい。)を設けてもよいし、基板部800において、表示部(表示面)271とは別の位置に、この表示部(表示面)271を構成する蛍光表示管部27Aと同様な構成を備えた蛍光表示管部によって、普通図柄表示装置32及び特別図柄保留表示LED16a(一方でもよい。)を構成してもよい。
【0149】実施例2においても、中央装置26に前方から視認可能な連絡通路754を設けてもよい。また、表示部(表示面)271の背後に配置する可動装置等は、実施例2の各可動体880、881や、実施例2の変形例に係る可能体900に限定されない。例えば、振り分け装置、キャラクター人形、動物の模型、及びランプ装置のうちの少なくとも1つを配置してもよい。更に、蛍光表示管部27Aは透明であるため、この蛍光表示管部27Aを、中央装置26の前後方向に複数層に配置し、表示の奥行き感、立体感を更に高めてもよい。
【0150】各実施例及び変形例を構成する電子制御装置130においては、主制御部140に対して、払出制御部150及び特別図柄制御部160ばかりではなく、音声・ランプ制御部170aをも、信号伝送経路500aによって直に接続してもよい。また、音声・ランプ制御部170aの代わりに、各々別体のランプ制御部及び音声制御部を用いてもよい。この場合には、ランプ制御部や音声制御部を特別図柄制御部160に対し、信号伝送経路500bにより接続してもよいし、ランプ制御部や音声制御部を信号伝送経路500aにより、主制御部140に直に接続してもよい。尚、これらの場合の伝送方向は一方向であっても双方向であってもどちらでも良い。
【0151】
【発明の効果】以上記述したように本各発明によれば、遊技者の興趣を高めることができると共に、この高まった興趣を継続する遊技機が得られる。
【出願人】 【識別番号】000204262
【氏名又は名称】タイヨーエレック株式会社
【住所又は居所】愛知県名古屋市西区見寄町125番地
【出願日】 平成14年4月26日(2002.4.26)
【代理人】 【識別番号】100101410
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 武司
【公開番号】 特開2003−310963(P2003−310963A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−126451(P2002−126451)