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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】岩嵜 一人
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【要約】 【課題】表示結果のランダム性を高めることにより、表示結果の偏りを防止した遊技機を提供する。

【解決手段】遊技制御手段は、確定表示される識別情報を事前に決定しておく表示結果決定手段を有し、表示結果決定手段は、同一の数値データに対して確定表示される識別情報の種類を異ならせた複数の数値データ群402、403、404に対し、確定表示される識別情報の種類に対応した数値データを1ずつ更新する更新手段を含み、かつ複数の数値データ群402、403、404から、1つの数値データ群を選択して、選択された1つの数値データ群を用いて、更新手段によって更新される数値データを選択して、確定表示される識別情報の種類を決定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表示状態を変動させうる表示装置と、前記表示装置に表示される表示状態を変動させた後、表示結果として識別情報を確定表示させる制御を実行する表示制御手段と、前記表示装置に確定表示される識別情報が予め定められた特定表示結果になった場合に、遊技者にとって有利な遊技状態に制御しうる遊技制御手段とを備える遊技機において、前記遊技制御手段は、確定表示される識別情報を事前に決定しておく表示結果決定手段を有し、前記表示結果決定手段は、同一の数値データに対して確定表示される識別情報の種類を異ならせた複数の数値データ群に対し、確定表示される識別情報の種類に対応した数値データを1ずつ更新する更新手段を含み、かつ前記複数の数値データ群から、1つの数値データ群を選択して、選択された1つの数値データ群を用いて、前記更新手段によって更新される前記数値データを選択して、確定表示される識別情報の種類を決定するようになっていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 遊技制御手段は、表示制御手段に表示指令信号を送信可能に構成され、表示制御手段は、受信した前記表示指令信号に基づいて、表示装置に表示状態を変動させた後に、表示結果として、識別情報を確定表示させる制御を実行しうるように構成され、かつ前記遊技制御手段が送信する表示指令信号は、表示結果決定手段によって決定された識別情報に関する表示指令信号を含むことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】 識別情報決定手段によって、表示装置に確定表示される表示結果としての識別情報の種類を決定する時期は、前記表示装置に表示される表示状態を変動させたとき、またはその後であることを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
【請求項4】 表示制御手段は、表示装置に確定表示される表示結果としての識別情報の種類を示す情報を、遊技機の外部へ出力しうる情報出力手段を含むことを特徴とする請求項1〜3項のいずれかに記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関する。詳しくは、複数種類の識別情報を変動表示可能な表示装置と、表示装置に表示される複数種類の識別情報を変動表示させた後、表示結果を確定表示させる制御を実行する表示制御手段と、表示装置に確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果になった場合に、遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能な遊技制御手段とを含む遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、パチンコ機のような遊技機において、遊技盤の中央部に配置された複数列(例えば3列)の図柄から構成される識別情報を変動表示しうる表示装置を備えているものがある。そして所定の確率に基づいて、表示装置に表示された各識別情報が、特賞図柄として、予め定められた表示態様(例えば「1、1、1」)が成立した場合に、特賞状態を生起させ、遊技者に所定の遊技価値を付与するようにしている。
【0003】このような遊技機においては、所定の確率に基づいて、表示装置に表示される各識別情報を決定する制御方式としては、特開平10―192499号公報または開平10―295897号公報に開示されているように、表示装置に表示される各識別情報を決定する為のカウント値を1ずつ加算し、この加算したカウント値が所定値に達すると、カウント値の初期化を行うとともに、再び加算を開始する更新処理を実行し、この更新処理を、遊技機の制御に関する一連の制御手順を実行した後に、次の割込信号があるまで繰り返し行うようにしているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような従来技術によると、遊技機の制御に関する一連の制御手順の進行が、一定の割込時間内に収まるように構成されているため、遊技機が単調な動作を繰り返す場合、例えば、特賞図柄やリーチも発生しない図柄変動が繰返して行われる場合には、上記カウンタの更新が規則的に推移してしまうことがあり、その結果、周期的に同一種類の停止図柄が発生して、遊技者を飽きさせてしまうことがあった。
【0005】本発明は、上述のような従来の課題を解決するためになされたもので、その目的は、表示結果のランダム性を高めることにより、表示結果の偏りを防止するようにした遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)表示状態を変動させうる表示装置と、前記表示装置に表示される表示状態を変動させた後、表示結果として識別情報を確定表示させる制御を実行する表示制御手段と、前記表示装置に確定表示される識別情報が予め定められた特定表示結果になった場合に、遊技者にとって有利な遊技状態に制御しうる遊技制御手段とを備える遊技機において、前記遊技制御手段は、確定表示される識別情報を事前に決定しておく表示結果決定手段を有し、前記表示結果決定手段は、同一の数値データに対して確定表示される識別情報の種類を異ならせた複数の数値データ群に対し、確定表示される識別情報の種類に対応した数値データを1ずつ更新する更新手段を含み、かつ前記複数の数値データ群から、1つの数値データ群を選択して、選択された1つの数値データ群を用いて、前記更新手段によって更新される前記数値データを選択して、確定表示される識別情報の種類を決定する。
【0007】(2)上記(1)項において、遊技制御手段は、表示制御手段に表示指令信号を送信可能に構成され、表示制御手段は、受信した前記表示指令信号に基づいて、表示装置に表示状態を変動させた後に、表示結果として、識別情報を確定表示させる制御を実行しうるように構成され、かつ遊技制御手段が送信する表示指令信号は、表示結果決定手段によって決定された識別情報に関する表示指令信号を含む。
【0008】(3)上記(1)または(2)項において、識別情報決定手段によって、表示装置に確定表示される表示結果としての識別情報の種類を決定する時期は、前記表示装置に表示される表示状態を変動させたとき、またはその後である。
【0009】(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、表示制御手段は、表示装置に確定表示される表示結果としての識別情報の種類を示す情報を、遊技機の外部へ出力しうる情報出力手段を含む。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態における遊技機の一部分を構成する遊技盤(10)の正面図である。
【0011】遊技盤(10)は、外側ガイドレール(11)と内側ガイドレール(12)とによって包囲された円形状の遊技領域(13)を備え、遊技者の操作により、図外の発射装置から発射された遊技球が、遊技領域(13)を転動することにより、後述の遊技が行われる。
【0012】なお、遊技領域(13)には、遊技釘が多数配置され、遊技球は、遊技釘に当接することにより、転動することになるが、該遊技釘は、図面簡素化のため省略してある。
【0013】遊技領域(13)の中央部には、特別図柄表示装置(14)が配置されている。特別図柄表示装置(14)は、「0」〜「9」の数字のいずれかで構成される10種類の左、中、右の3桁の特別図柄(識別情報)等を表示可能に構成される。
【0014】所定の確率、たとえば通常確率モードに基づいて、特別図柄表示装置(14)に確定表示された特別図柄が、予め定められた特定表示結果として、例えば「4、4、4」のように同一の数字で表示された場合に、特賞状態を生起させ、後述の変動入賞装置(18)を、遊技者にとって有利な状態に変動させ、遊技者に所定の遊技価値を付与するようになっている。
【0015】また、特別図柄表示装置(14)に確定表示された特別図柄が、「7、7、7」のように奇数で表示された場合には、さらに特賞状態が生起される確率を向上させた特別確率モードとし、特賞状態が所定回数(例えば1回)生起するまで特別確率モードになるようにしてある。
【0016】この確率向上期間中に、特別図柄表示装置(14)に確定表示された各特別図柄が、再び「5、5、5」のように奇数で表示された場合には、さらに確率向上期間は延長されるようになっている。
【0017】特別図柄表示装置(14)の下方には、入賞口として特別図柄始動口(15)が配置され、また特別図柄始動口(15)の両側方には、普通図柄作動ゲート(16)(16)が配置されている。
【0018】遊技球が特別図柄始動口(15)に入球すると、所定の確率に基づいて、特賞状態を生起するか否かが判定され、その判定の結果をもって、特別図柄表示装置(14)の特別図柄を始動させて変動を開始させ、その後、所定の図柄を確定表示させる。ここで、入球には、入賞するタイプだけではなく通過するタイプも含む。また、所定の確率とは、通常確率モード(例えば当選確率350分の1)と特定表示結果となる確率が前記通常確率モードより高い特別確率モード(例えば当選確率80分の1)の両者がある。
【0019】特別図柄始動口(15)に入球すると、上限値として最大4回の入賞まで、特別図柄を始動させる権利が確保可能になるように構成されている。この始動権利数に応じて、特別図柄表示装置(14)の左側に配置される始動権利数表示装置(1a)(1b)(1c)(1d)が点灯する。
【0020】また、遊技球が普通図柄作動ゲート(16)を通過すると、所定の確率に基づいて、準特賞状態を生起するか否かが判定され、その判定の結果をもって、特別図柄表示装置(14)の上方に配置された普通図柄表示装置(17)を変動させ、その後に所定の図柄を確定表示させる。
【0021】普通図柄表示装置(17)は、それぞれLEDで構成された普通図柄表示領域(17a)(17b)が、交互に点灯を繰返すことにより表示を行う。所定の確率に基づいて、交互に点灯表示を繰返す普通図柄が、予め定められた表示態様として、普通図柄表示領域(17a)が点灯表示された場合に、準特賞状態を生起させ、特別図柄始動口(15)の左右の可動片(15a)(15b)を所定時間開放し、遊技球が特別図柄始動口(15)に入賞しやすくなるようにしてある。図1では、可動片(15a)(15b)が開放した状態を示してある。
【0022】このように、特別図柄始動口(15)は、可動片(15a)(15b)を開閉することによって、入賞開口が拡大する第1状態と、入賞開口が縮小する第2状態とに変化可能に構成されている。この第1状態となる時間には、通常時間モード(例えば0.5秒)と、通常時間よりも延長させる開放時間延長モード(例えば2秒)との2通りがある。この開放時間延長モードは、前述の特別確率モード期間中に設定される。また、普通図柄表示装置(17)の図柄変動時間には、通常時の比較的長いパターン(例えば30秒)と、特定時の短いパターン(例えば5秒)との2通りがある。
【0023】遊技領域(13)の下方には、変動入賞装置(18)が配置されている。変動入賞装置(18)は、特賞状態期間中に広幅の扉が前面側に開いて、遊技球が入賞可能な状態とする大入賞口(19)を備えている。
【0024】大入賞口(19)の扉が開放されている状態や、開閉を繰り返している状態で、遊技球が入賞可能な状態を、遊技者にとって有利な状態という。この第1状態以外の状態、すなわち、大入賞口(19)の扉が閉鎖されていて、遊技球が入賞不可能な状態を、遊技者にとって不利な状態という。その他、遊技領域(13)には、遊技釘とともに遊技球の転動方向を変化させるランプ付き風車(20)、遊技球を遊技盤(10)の裏面に送るアウト口(21)、及びランプ表示装置(22)等が配置されている。
【0025】以上、遊技盤(10)に配置された各装置について説明したが、これら各装置のうち主要なものは、マイクロコンピュータによって制御されており、これについて、制御ブロック図を参照しつつ説明する。
【0026】図2は、遊技盤(10)に配置された各装置に係わる遊技制御ブロック図である。なお、図外の遊技機本体、すなわち発射装置や賞球排出装置を制御する制御系統や電源回路等は、ここでは省略する。
【0027】主制御部(200)は、制御プログラムおよびデータを記憶しているROM(201)と、CPUのワークエリアとして機能するRAM(202)とともに一体型のワンチップCPUとして構成され、ROM(201)に記憶された制御プログラムにより、一連の制御処理を実行する遊技制御手段が構成されている。
【0028】RAM(202)のカウンタ領域には、特別図柄の変動表示を開始させる始動権利を上限値(例えば4個)まで計数記憶するとともに、変動表示を開始させる毎に計数値が減算される始動権利計数カウンタ(始動権利数記憶手段)が形成されている。
【0029】また、主制御部(200)には、入力ポート(210)を介して、特別図柄始動口(15)の内部に配置され、遊技球の通過を検出する特別図柄始動スイッチ(150)、普通図柄作動ゲート(16)の内部に配置され、遊技球の通過を検出する普通図柄作動スイッチ(160)、変動入賞装置(18)における大入賞口(19)の内部に配置され、大入賞口(19)に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ(190)、同じく変動入賞装置(18)における大入賞口(19)の内部に配置され、特定の領域を通過した遊技球のみを検出する特定領域スイッチ(195)が接続され、各検出信号を入力可能となっている。
【0030】さらに、主制御部(200)には、出力ポート(220)を介して、特別図柄表示装置(14)、変動入賞装置(18)における大入賞口(19)の広幅な扉を開放制御するための大入賞口作動ソレノイド(180)、特別図柄始動口(15)の可動片(15a)(15b)を開放制御するための普通電動役物作動ソレノイド(185)、普通図柄表示装置(17)や、ランプ付き風車(20)及びランプ表示装置(22)等の表示灯を点灯制御するための表示灯装置(230)、図示しないスピーカーを制御するための効果音発生装置(240)、4つのLEDから構成される始動権利数表示装置(1a)(1b)(1c)(1d)が接続され、各制御信号を出力しうるようになっている。
【0031】次に、主制御部(200)が特別図柄表示装置(14)に対して実行する制御の一例について説明する。遊技球が、始動権利数が上限値以下であるときに、特別図柄始動口(15)に入賞すると、主制御部(200)は、特別図柄始動スイッチ(150)からの信号を受信し、所定の確率に基づいて、特賞状態を生起するか否かの判定を行い、その判定にしたがって、特別図柄表示装置(14)へ表示指令情報を送信する。このとき、主制御部(200)は、効果音発生装置(240)へ効果音発生指令情報をも送信する。すなわち、主制御部(200)は、特別図柄表示装置(14)に確定表示される表示結果としての複数桁の図柄を事前に決定しておく表示結果決定手段として機能する。
【0032】表示指令情報には、特別図柄表示装置(14)の図柄変動開始を指示するとともに、図柄変動時間及び図柄変動態様を指定する図柄変動指定情報と、確定表示される停止図柄を指定する停止図柄指定情報と、図柄変動終了を指定する変動停止指定情報とが含まれており、これら表示指令情報は、ROM(201)に格納されている。
【0033】主制御部(200)は、特別図柄表示装置(14)の図柄変動表示を開始させるような遊技状況となったときに、表示指令情報を、1回の変動表示制御において、所定のタイミングで特別図柄表示装置(14)に送信する。
【0034】図3は、特別図柄表示装置(14)に係わる表示制御ブロック図である。特別図柄表示装置(14)は、主制御部(200)からの表示指令情報を受信するためのデータ受信回路(320)と、受信した表示指令情報に基づいて表示制御を行うために必要な制御データを生成して、画像表示処理用LSI(310)に出力するCPU(表示制御手段)(300)と、CPU(300)の動作手順を記述したプログラムを内蔵するプログラムROM(330)と、ワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM(340)と、画像表示処理を行う画像表示処理用LSI(310)と、画像表示処理用LSI(310)が展開した画像データを一時的に記憶するビデオRAM(350)と、画像表示処理用LSI(310)が画像展開するために必要なデータとして図柄データやキャラクタ画像データ等を格納したキャラクタROM(360)と、画像表示処理用LSI(310)から送出された画像データを用いて、表示画像を出力するLCDディスプレイ(370)とを有している。
【0035】CPU(300)は、特別図柄表示装置(14)が図柄変動中であることを示す図柄変動中情報や、確定表示される停止図柄内容を示す図柄情報等の表示関連情報を遊技機外部に出力する手段を備えている。特別図柄表示装置(14)はさらに、出力端子として表示関連情報出力端子(380)を有している。
【0036】次に、主制御部(200)が表示結果決定手段として、所定の確率に基づいて、特賞状態を生起するか否かを判定し、その判定の結果をもって、特別図柄表示装置(14)の特別図柄を始動させて変動を開始させ、その後、所定の図柄を確定表示させるようになっている。そのための制御について、図4、図5、図8を参照しつつ説明する。
【0037】図4は、特別図柄に関連する数値データとしてのカウント値を更新するカウンタを説明する模式図である。図5は、数値データとしてのカウント値に対応したデータを含むデータテーブルを説明する模式図である。図8は、確定表示される図柄を決定するためのデータ構成を説明する模式図である。
【0038】まず、数値データとしてのカウント値を更新するために、ROM(201)にはカウント値「0」から所定上限カウント値まで所定周期(4msec)で常時1ずつカウントアップし、所定上限カウント値になるとカウント値「0」に戻り、カウントアップを繰返す無限ループカウンタが形成されている。これにより、主制御部(200)が更新手段としてカウントアップ(更新)する制御を実行している。また、所定周期(4msec)内でランダムな回数分、1ずつカウントアップすることがあってもよい。
【0039】具体的には、図4に示すように、数値データ群に対して、特別図柄に関連する数値データとしてのカウント値を更新するカウンタとしては、特賞状態決定用カウンタ(カウント更新範囲「0」〜「349」)(400)、当選図柄決定用カウンタ(カウント更新範囲「0」〜「9」)(401)、第1外れ図柄決定用カウンタ群(カウント更新範囲「0」〜「9」)(402)、第2外れ図柄決定用カウンタ群(カウント更新範囲「0」〜「9」)(403)、第3外れ図柄決定用カウンタ群(カウント更新範囲「0」〜「9」)(404)、及び図柄決定テーブル選択カウンタ(カウント更新範囲「0」〜「2」)(405)が挙げられるが、他にもリーチ決定用カウンタ等を設けてもよい。
【0040】特賞状態決定用カウンタ(400)は、特賞状態を生起させるか否かを判定するために用いられるカウンタである。当選図柄決定用カウンタ(401)は、特賞状態を生起させるときに、特賞図柄の種類を選択するために用いられるカウンタである。第1外れ図柄決定用カウンタ群(402)、第2外れ図柄決定用カウンタ群(403)及び第3外れ図柄決定用カウンタ群(404)は、特賞状態を生起させないときに、それぞれ同一の図柄とならないように、左・中・右図柄の種類を選択するために用いられるカウンタであり、それぞれ左・中・右図柄に対応して、数値データ群としての左図柄決定用カウンタ、中図柄決定用カウンタ、右図柄決定用カウンタが設けられている。
【0041】図柄決定テーブル選択カウンタ(405)は、特賞状態を生起させないときに、第1外れ図柄決定用カウンタ(402)と第2外れ図柄決定用カウンタ(403)と第3外れ図柄決定用カウンタ(404)のうち、いずれか1つの外れ図柄決定用カウンタ(テーブル)を用いて、左・中・右図柄の種類を選択するために用いられるカウンタである。
【0042】ROM(201)のデータテーブルには、各数値データとしてのカウント値に対応したデータが格納されている。例えば、特賞状態決定用カウンタ(400)のカウント更新範囲は、カウント値「0」〜「349」であるが、カウント値「7」に対応するデータを、特賞状態を生起させる値として定義するとともに、カウント値「7」以外のカウント値に対応するデータを、特賞状態を生起させない値として定義する。
【0043】所定条件が成立した場合(例えば、特別図柄始動スイッチ(150)から信号入力があったとき)、主制御部(200)が、選択したカウント値が「7」であれば、特賞状態を生起することになり、350分の1の確率で特賞状態を生起可能となる。また、特別確率モード時には、カウント値「3」、「7」、「73」、「153」、「139」に対応するデータを特賞状態を生起させる値と定義すれば、80分の1の確率で特賞状態を生起することとなる。
【0044】同じく、第1外れ図柄決定用カウンタ群(402)と、第2外れ図柄決定用カウンタ群(403)及び第3外れ図柄決定用カウンタ群(404)は、それぞれ更新タイミングが同一であるカウント更新範囲「0」〜「9」の数値データ群としてのカウンタ(左図柄決定用カウンタ、中図柄決定用カウンタ、右図柄決定用カウンタ)から構成され、ROM(201)に格納しておくデータテーブルには、それぞれカウント値「0」〜「9」の全てのカウンタ値に、確定表示される図柄「1」〜「10」の10種類の図柄が、できるだけ重複しないように対応づけられている。
【0045】例えば、図5に示すように、ROM(201)に格納しておくデータテーブルにおいては、カウント値「0」に対応するデータとして、確定表示される図柄の種類を図柄「1」とする値と定義する。以下、カウント値「1」〜「9」まで対応するデータとして、確定表示される図柄の種類を図柄「2」〜「10」とする値と定義する。
【0046】但し、ROM(201)に格納しておくデータテーブルは、それぞれの数値データ群(例えば、第1外れ図柄決定用カウンタ群(402)と第2外れ図柄決定用カウンタ群(403)と第3外れ図柄決定用カウンタ群(404)とにおける左図柄決定用カウンタ同士)の同一の数値データ(例えば、カウント値「1」)に対して、確定表示される識別情報(図柄)の種類を異ならせるように、それぞれの数値データ群を構成する。勿論、全ての同一の数値データに対して、確定表示される図柄の種類を異ならせる必要性はなく、同一の数値データに対して、確定表示される図柄の種類を異ならせた数値データを含むように、それぞれの数値データ群を構成してもよい。
【0047】具体的には、図8に示すように、第1外れ図柄決定用カウンタ群(402)における左図柄決定用カウンタでは、カウント値「0」に対応するデータとして、確定表示される図柄の種類を図柄「1」とする値と定義しているが、第2外れ図柄決定用カウンタ群(403)及び第3外れ図柄決定用カウンタ群(404)における左図柄決定用カウンタでは、それぞれ図柄「2」、図柄「5」とする値と定義している。
【0048】また、第1外れ図柄決定用カウンタ(402)における左図柄決定用カウンタでは、カウント値「1」に対応するデータとして、確定表示される図柄の種類を図柄「3」とする値と定義しているが、第2外れ図柄決定用カウンタ群(403)及び第3外れ図柄決定用カウンタ群(404)における左図柄決定用カウンタでは、それぞれ図柄「5」、図柄「9」とする値と定義している。以下、カウント値「2」〜「9」まで対応するデータとして、確定表示される図柄の種類は、それぞれ異なるように設定してある。
【0049】勿論、それぞれの数値データ群において、確定表示される図柄の種類に対応したカウント値の一部が重複する構成(例えば、第1外れ図柄決定用カウンタ群(402)と第2外れ図柄決定用カウンタ群(403)における左図柄決定用カウンタでは、カウント値「5」に対応するデータとして、双方とも確定表示される図柄の種類を図柄「4」とする値と定義する)も含まれてもよいが、これは少ないほうが、確定表示される図柄のランダム性がより向上する。
【0050】このように、同一の図柄決定用カウンタ同士(例えば、第1外れ図柄決定用カウンタ群(402)と第2外れ図柄決定用カウンタ群(403)と第3外れ図柄決定用カウンタ群(404)とにおける左図柄決定用カウンタ同士)では、カウント値が同じであっても、ROM(201)に格納しておくデータテーブルには、異なる種類の確定表示される図柄が定義され、または定義されている可能性が極めて高いので、確定表示される図柄のランダム性がより向上する。
【0051】つぎに、図柄決定テーブル選択カウンタ(405)のカウント更新範囲は、「0」〜「2」であるが、ROM(201)に格納しておくデータテーブルには、カウント値「1」に対応するデータを第1外れ図柄決定用カウンタ群(402)を用いる値と定義するとともに、カウント値「1」及び「2」に対応するデータを、それぞれ第2外れ図柄決定用カウンタ群(403)及び第3外れ図柄決定用カウンタ群(404)を用いる値と定義する。また、当選図柄決定用カウンタ(401)にも同様に各数値データとしてのカウント値に対応したデータが定義されている。
【0052】図6は、主制御部(200)が実行する処理のうちの本実施形態に係わる主要部を説明するフローチャートである。まず、ステップS600において、主制御部(200)は、特別図柄始動スイッチ(150)からの信号が入力されたか否かを判定する信号入力チェック処理を実行する。特別図柄始動スイッチ(150)からの信号が入力されたと判定する(YES)と、ステップS601へ移行する。一方、特別図柄始動スイッチ(150)からの信号が入力されないと判定する(NO)と、ステップS604へ移行する。
【0053】ステップS601において、主制御部(200)は、始動権利計数カウンタの計数値が上限値(例えば4個)となっているか否かを判定する。上限値となっていると判定する(YES)と、ステップS604へ移行する。一方、上限値となっていないと判定する(NO)と、ステップS602へ移行する。
【0054】ステップS602において、主制御部(200)は、所定の確率に基づいて、特賞状態を生起するか否かの抽選処理を実行する。この抽選処理は、前述したように特賞状態決定用カウンタ(カウント更新範囲「0」〜「349」)(400)を用いて行われる。この場合、特賞状態を生起する際には、RAM(202)の所定エリアに特賞フラグを格納する。また、この抽選処理によって、図柄変動指定情報も選択される。
【0055】ステップS603において、主制御部(200)は、始動権利計数カウンタに1加算する処理を実行する。このとき、計数値に対応する始動権利数表示装置(1a)(1b)(1c)(1d)を点灯制御する。
【0056】ステップS604において、主制御部(200)は、ステップS602で選択した図柄変動指定情報からなる表示指令情報を送信するタイミングであるか否かを判定する。送信するタイミングであると判定する(YES)と、ステップS605へ移行する。一方、送信するタイミングでないと判定する(NO)と、ここでの処理を終了して、再度スタートに戻る。送信するタイミングでないときとは、例えば図柄変動中や特賞状態期間中である。
【0057】ステップS605において、主制御部(200)は、先に選択した図柄変動指定情報からなる表示指令情報を特別図柄表示装置(14)へ送信する。これにより、特別図柄表示装置(14)は、受信した表示指令情報に基づいて図柄変動制御を実行し、遊技者は、表示状態が変化したこと、すなわち図柄が変動したことを把握可能となる。
【0058】ステップS606において、主制御部(200)は、始動権利計数カウンタに1減算する処理を実行する。そして計数値に対応する始動権利数表示装置(1a)(1b)(1c)(1d)が消灯制御する。
【0059】ステップS607において、主制御部(200)は、所定の確率に基づいて、確定表示される図柄の種類を選択決定するための抽選処理を実行する。この抽選処理は、当選図柄決定用カウンタ(カウント更新範囲「0」〜「9」)(401)、及び第1外れ図柄決定用カウンタ群(402)と第2外れ図柄決定用カウンタ群(403)と第3外れ図柄決定用カウンタ群(404)のうち、いずれか1つのカウンタ群の左図柄決定用カウンタ(カウント更新範囲「0」〜「9」)、中図柄決定用カウンタ(カウント更新範囲「0」〜「9」)、右図柄決定用カウンタ(カウント更新範囲「0」〜「9」)を用いて行われる。この処理については、図7に基づいて後述する。
【0060】ステップS608において、主制御部(200)は、先のステップS607における抽選処理によって、選択された停止図柄指定情報からなる表示指令情報を特別図柄表示装置(14)へ送信し、ステップS609において、主制御部(200)は、変動停止指定情報からなる表示指令情報を特別図柄表示装置(14)へ送信する。これにより、特別図柄表示装置(14)は、受信した表示指令情報に基づいて図柄の停止制御を実行し、遊技者は、図柄が停止(確定表示)したことを把握可能となる。
【0061】ステップS610において、主制御部(200)は、ステップS602で特賞状態フラグを格納したか否かを判定するフラグチェック処理を実行する。ここで、特賞状態フラグを格納したと判定する(YES)と、ステップS611に移行し、特賞状態フラグを格納していないと判定する(NO)と、ここでの処理を終了して、再度スタートに戻る。
【0062】最後に、ステップS611において、主制御部(200)は、大入賞口(19)の広幅の扉を開放制御するための大入賞口作動ソレノイド(180)を駆動制御する特賞状態処理を実行する。
【0063】特賞状態処理は、図示しない別ルーチンに移行して制御処理されるが、具体的には、主制御部(200)は、特賞状態処理中に、大入賞口スイッチ(190)からの信号が10回入力されるか、または大入賞口(19)が開放してから30秒が経過すると、大入賞口(19)を閉鎖する駆動制御を実行する。また特定領域スイッチ(195)からの検出信号が入力された場合には、閉鎖後に再度開放する。これを、最大15回まで繰返し可能に設定してある。
【0064】図7は、主制御部(200)が実行する処理のうちの図6のステップS607に示す確定図柄抽選処理を説明するフローチャートである。まず、ステップS700において、主制御部(200)は、ステップS602において、特賞状態を生起する抽選結果となったか否かを判定する処理を実行する。特賞状態を生起する抽選結果となったと判定する(YES)と、ステップS701へ移行する。一方、特賞状態を生起する抽選結果とならなかったと判定する(NO)と、ステップS702へ移行する。
【0065】ステップS701において、主制御部(200)は、当選図柄決定処理として、特賞図柄の種類を選択決定するために用いられる当選図柄決定用カウンタ(401)から、カウント値を選択して、選択したカウント値に対応する特賞図柄の種類が決定される。
【0066】一方、ステップS702において、主制御部(200)は、外れ用図柄決定テーブル選択処理として、図柄決定テーブル選択カウンタ(405)から、カウント値を選択して、選択したカウント値に対応する外れ図柄決定用カウンタ(テーブル)が決定される。よって、第1外れ図柄決定用カウンタ群(402)と第2外れ図柄決定用カウンタ群(403)と第3外れ図柄決定用カウンタ群(404)のうち、いずれのカウンタ群を用いるかが決定される。
【0067】ステップS703において、主制御部(200)は、先のステップS702で決定した1つの外れ図柄決定用カウンタ群を用いて、外れ図柄決定処理として、同一の図柄とならないように図柄の種類を選択するために用いられる左・中・右図柄決定用カウンタからそれぞれカウント値を選択して、選択したカウント値に対応する確定表示される図柄の種類が決定され、停止図柄指定情報をRAM(202)の所定エリアに格納する。
【0068】以上、説明した本発明の実施形態によれば、表示結果決定手段としての主制御部(200)は、図柄決定テーブル選択カウンタ(405)を用いて、使用する外れ図柄決定用カウンタ群を選択し、選択した外れ図柄決定用カウンタ群を用いて確定表示される図柄の種類を決定するため、表示結果としての図柄のランダム性は、高められ、表示結果の偏りを防止することができる。
【0069】また、主制御部(200)は、特別図柄表示装置(14)の制御を全て実行することはないので、制御負担を軽減させることが可能になるとともに、主制御部(200)が確定表示される図柄の種類を決定することによって、特別図柄表示装置(14)側が主制御部(200)側の意に添わない制御を行なってしまうことが防止される。
【0070】さらに、確定表示される表示結果としての図柄の種類を決定する時期は、図柄が変動したとき、またはその後であるため、図柄が変動する以前、すなわち始動記憶したときから、確定表示される図柄の種類を決定しておく必要がなく、その分の制御負担が軽減され、設計の自由度が増すことが可能となる。
【0071】さらに、CPU(300)は、図柄を確定表示した直後に、この確定表示された図柄内容を示す情報(例えば、確定図柄は右図柄「7」であることを示す情報)を、表示関連情報出力端子(380)に出力する処理を実行する。そのため、表示関連情報出力端子(380)と遊技機外部の情報収集装置とを接続すれば、表示装置(14)に確定表示される表示結果の内容を示す情報が収集可能になり、表示結果としての図柄のランダム性が高められていることを簡単な構成で検査することができるとともに、開発の効率化を図ることができる。
【0072】以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記実施形態に種々の変形や変更を施すことが可能である。例えば、外れ図柄決定用カウンタ群の数を3つ以外にすること、識別情報決定手段を表示制御手段にもたせること、3桁以外の識別情報を表示可能な表示装置を採用すること等が挙げられる。
【0073】また、複数列の図柄が予め定められた表示態様となった場合に、大入賞口(19)が開放する遊技機として説明したが、本発明は、図柄が予め定められた特定表示結果となったことにより、所定の入賞口が開放して(遊技者にとって有利な遊技状態)、開放期間中に所定の入賞口に遊技球が入賞した場合に、特定の入賞装置が開放する契機となる遊技機やスロットマシン等に対しても、適用可能である。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a) 請求項1記載の発明によると、表示結果としての識別情報のランダム性を高めることにより、表示結果の偏りを防止することが可能となる。
【0075】(b) 請求項2記載の発明によると、請求項1の効果に加えて、遊技制御手段は、表示装置の制御を全て実行することはないので、制御負担を軽減させることが可能になるとともに、遊技制御手段が確定表示される識別情報の種類を決定することによって、表示制御手段が遊技制御手段の意に添わない制御を行なってしまうことを防止可能になる。
【0076】(c) 請求項3記載の発明によると、請求項1または2の効果に加えて、識別情報が変動する以前から、確定表示される識別情報の種類を決定しておく必要がないため、その分の制御負担が軽減され、設計の自由度を大とすることができる。
【0077】(d) 請求項4記載の発明によると、請求項3の効果に加えて、遊技機外部の情報収集装置等により、表示装置に確定表示される表示結果の内容を示す情報を収集可能であるため、簡潔な構成で検査や開発の効率化を図ることができる。勿論、表示装置と遊技機の外部の情報収集装置等を接続するか否かは任意である。
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
【出願日】 平成14年4月24日(2002.4.24)
【代理人】 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
【公開番号】 特開2003−310957(P2003−310957A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−122937(P2002−122937)