| 【発明の名称】 |
紙幣取扱装置、遊技システムおよび遊技提供方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】萩原 常光 【住所又は居所】神奈川県伊勢原市鈴川7番地 株式会社オーイズミ内
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| 【要約】 |
【課題】遊技者が遊技機の前に座ったままでも高額紙幣を使用でき、しかもそのためのシステム構成の複雑化や設置スペースの大型化等を避けるようにする。
【解決手段】遊技機10に付設された遊技媒体貸出機20に対応して配設される紙幣取扱装置30に、紙幣が投入される紙幣投入口32と、投入金額を表示する金額表示部33と、残金の返却を要求する返却ボタン34と、カード媒体37が挿入されるカード挿入口35とを設ける。そして、紙幣投入口32への高額紙幣の投入を受け付けると、遊技媒体貸出機20に対して遊技媒体の貸出が可能である旨の情報を通知し、金額表示部33での表示額がゼロでない状態で返却ボタン34が押下されると、残金に関する情報をカード挿入口35に挿入されているカード媒体37に書き込むように、紙幣取扱装置30を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機に付設された遊技媒体貸出機に対応して配設される紙幣取扱装置であって、紙幣が投入される紙幣投入口と、前記紙幣投入口への投入金額を表示する金額表示部と、残金の返却を要求するための返却ボタンと、情報記憶機能を有したカード媒体が挿入されるカード挿入口とを備え、前記金額表示部での表示額分を限度に前記遊技媒体貸出機に対して遊技媒体の貸出が可能である旨の情報を通知するとともに、前記遊技媒体貸出機における遊技媒体の貸出分だけ前記金額表示部での表示額を減算し、前記金額表示部での表示額がゼロでない状態で前記返却ボタンが押下されると、当該表示額に関する情報を残金情報として前記カード挿入口に挿入されているカード媒体に書き込むように構成されたことを特徴とする紙幣取扱装置。 【請求項2】 前記紙幣投入口へ投入された紙幣の金種を識別する金種識別手段を備え、複数種類の紙幣を前記紙幣投入口に投入し得るように構成されたことを特徴とする請求項1記載の紙幣取扱装置。 【請求項3】 前記紙幣投入口への紙幣の投入後、前記金額表示部での表示額がゼロとなるまでの間、前記カード挿入口にカード媒体が挿入されているか否かを表示するカード挿入状態表示部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の紙幣取扱装置。 【請求項4】 前記カード挿入口に挿入されたカード媒体から残金情報を読み取って、当該残金情報により特定される金額を前記金額表示部に表示させるように構成されたことを特徴とする請求項1、2または3記載の紙幣取扱装置。 【請求項5】 前記カード挿入口にカード媒体を挿入するだけで当該カード媒体に対する情報の書き込みまたは読み取りを非接触で行えるように構成されたことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の紙幣取扱装置。 【請求項6】 遊技媒体の投入を条件に遊技者に遊技を行わせる遊技機と、前記遊技機に付設され当該遊技機での遊技に必要となる遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出機と、前記遊技媒体貸出機に対応して配設された紙幣取扱装置とを具備してなる遊技システムであって、前記紙幣取扱装置は、紙幣が投入される紙幣投入口と、前記紙幣投入口への投入金額を表示する金額表示部と、残金の返却を要求するための返却ボタンと、情報記憶機能を有したカード媒体が挿入されるカード挿入口とを備え、前記金額表示部での表示額分を限度に前記遊技媒体貸出機に対して遊技媒体の貸出が可能である旨の情報を通知するとともに、前記遊技媒体貸出機における遊技媒体の貸出分だけ前記金額表示部での表示額を減算し、前記金額表示部での表示額がゼロでない状態で前記返却ボタンが押下されると、当該表示額に関する情報を残金情報として前記カード挿入口に挿入されているカード媒体に書き込むように構成され、前記遊技媒体貸出機は、遊技媒体の貸出を要求するための貸出ボタンを備え、前記紙幣取扱装置から遊技媒体の貸出が可能である旨の情報が通知されている状態で前記貸出ボタンが押下されると、所定量の遊技媒体の貸出を行うとともに、その貸出分を前記紙幣取扱装置に対して通知するように構成されたことを特徴とする遊技システム。 【請求項7】 前記遊技媒体貸出機は、硬貨が投入される硬貨投入口を備え、前記硬貨投入口に所定額の硬貨が投入された場合にも所定量の遊技媒体の貸出を行うように構成されたことを特徴とする請求項6記載の遊技システム。 【請求項8】 前記紙幣取扱装置を複数具備してなるとともに、各紙幣取扱装置にて投入された紙幣を受け取って収容する紙幣ストッカーと、各紙幣取扱装置と前記紙幣ストッカーとの間を接続する紙幣搬送機構とが設けられたことを特徴とする請求項6または7記載の遊技システム。 【請求項9】 前記紙幣取扱装置は、前記遊技機および前記遊技媒体貸出機と別体に配設されたものである、ことを特徴とする請求項6、7または8記載の遊技システム。 【請求項10】 前記紙幣投入口が前記遊技機の上方に配設されていることを特徴とする請求項6、7、8または9記載の遊技システム。 【請求項11】 前記遊技機を複数具備してなるとともに、前記紙幣投入口が隣り合う遊技機同士の間に配設されていることを特徴とする請求項6、7、8、9または10記載の遊技システム。 【請求項12】 遊技媒体の投入を条件に遊技者に遊技を行わせる遊技機と、前記遊技機に付設され当該遊技機での遊技に必要となる遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出機と、前記遊技媒体貸出機に対応して配設された紙幣取扱装置とを具備してなる遊技システムにて用いられる遊技提供方法であって、前記紙幣取扱装置に紙幣が投入されるとその投入金額を表示するとともに、当該表示額分を限度に前記遊技媒体貸出機を遊技媒体の貸出が可能な状態にし、前記遊技媒体貸出機に対して遊技媒体の貸出要求があると、所定量の遊技媒体の貸出を行うとともに、その貸出分だけ前記投入金額の表示額を減算し、前記表示額がゼロでない状態で残金の返却が要求されると、情報記憶機能を有したカード媒体を前記紙幣取扱装置へ挿入するように促し、前記カード媒体が挿入されると、当該カード媒体に残金に関する情報を書き込むことを特徴とする遊技提供方法。 【請求項13】 残金に関する情報が書き込まれたカード媒体が前記紙幣取扱装置に挿入されると、当該カード媒体から残金に関する情報を読み取って、当該情報により特定される金額を表示するとともに、当該表示額分を限度に前記遊技媒体貸出機を遊技媒体の貸出が可能な状態にすることを特徴とする請求項12記載の遊技提供方法。 【請求項14】 残金に関する情報が書き込まれたカード媒体が精算機に挿入されると、当該カード媒体から残金に関する情報を読み取って、当該情報により特定される金額分の貨幣を払い出すことを特徴とする請求項12または13記載の遊技提供方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機が設置された遊技場にて用いられる紙幣取扱装置、遊技システムおよび遊技提供方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機が設置された遊技場では、各遊技機のそれぞれに対して遊技媒体貸出機が付設されている。遊技媒体貸出機は、パチンコ玉やメダル等といった遊技機での遊技に必要となる遊技媒体を遊技者に貸し出すためのもので、所定額(例えば5百円分または1千円分)の貨幣の投入があると、これに応じて所定量の遊技媒体(例えばパチンコ玉125個またはメダル50枚)の貸出を行うようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の遊技媒体貸出機は、一度に貸出を行う遊技媒体の量に対応した額の貨幣(例えば5百円分の硬貨または1千円札紙幣)のみの投入を受け付けるようになっている。これは、高額紙幣(例えば1万円札紙幣、5千円札紙幣または2千円札紙幣)の使用を可能にすると、釣り銭の返却が問題となるからである。すなわち、遊技媒体貸出機毎に釣り銭の返却機構や釣り銭となる貨幣の収容スペース等を設けなければならず、システム構成の複雑化や設置スペースの大型化等を招いてしまうからである。 【0004】したがって、遊技者は、高額紙幣を使用しようとする場合には、遊技機での遊技を行うのに先立ち、あるいは遊技機での遊技を中断して、遊技媒体貸出機とは別に遊技場内に設置された両替機まで赴き、その高額紙幣を遊技媒体貸出機が受付可能な貨幣に両替しなければならない。また、近年では、金額に関する磁気情報を記憶する、いわゆるプリペイドカードを使用可能な遊技媒体貸出機もあるが、その場合であっても、遊技媒体貸出機とは別に遊技場内に設置されたカード販売機まで赴き、そのカード販売機で事前にプリペイドカードを購入しなければ、高額紙幣を使用することができない。 【0005】つまり、従来は、遊技者が一旦両替機またはカード販売機等まで赴かなければ高額紙幣を使用することができないため、遊技者に多大な煩わしさを感じさせてしまうおそれがある。このような煩わしさは、遊技者の遊技に対する興趣を損なうことにも繋がるため、極力排除すべきである。 【0006】そこで、本発明は、遊技者が一旦両替機やカード販売機等まで赴くことなく遊技機の前に座ったままでも高額紙幣を使用できるようにして、遊技者が遊技に対する興趣を損なうことなく当該遊技を楽しめるようにし、しかもそのためにシステム構成の複雑化や設置スペースの大型化等を招いてしまうことのない紙幣取扱装置、遊技システムおよび遊技提供方法を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために案出された紙幣取扱装置で、遊技機に付設された遊技媒体貸出機に対応して配設されるものであって、紙幣が投入される紙幣投入口と、前記紙幣投入口への投入金額を表示する金額表示部と、残金の返却を要求するための返却ボタンと、情報記憶機能を有したカード媒体が挿入されるカード挿入口とを備え、前記金額表示部での表示額分を限度に前記遊技媒体貸出機に対して遊技媒体の貸出が可能である旨の情報を通知するとともに、前記遊技媒体貸出機における遊技媒体の貸出分だけ前記金額表示部での表示額を減算し、前記金額表示部での表示額がゼロでない状態で前記返却ボタンが押下されると、当該表示額に関する情報を残金情報として前記カード挿入口に挿入されているカード媒体に書き込むように構成されたことを特徴とするものである。 【0008】また、本発明は、上記目的を達成するために案出された遊技システムで、遊技媒体の投入を条件に遊技者に遊技を行わせる遊技機と、前記遊技機に付設され当該遊技機での遊技に必要となる遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出機と、前記遊技媒体貸出機に対応して配設された紙幣取扱装置とを具備してなるものである。そして、前記紙幣取扱装置は、紙幣が投入される紙幣投入口と、前記紙幣投入口への投入金額を表示する金額表示部と、残金の返却を要求するための返却ボタンと、情報記憶機能を有したカード媒体が挿入されるカード挿入口とを備え、前記金額表示部での表示額分を限度に前記遊技媒体貸出機に対して遊技媒体の貸出が可能である旨の情報を通知するとともに、前記遊技媒体貸出機における遊技媒体の貸出分だけ前記金額表示部での表示額を減算し、前記金額表示部での表示額がゼロでない状態で前記返却ボタンが押下されると、当該表示額に関する情報を残金情報として前記カード挿入口に挿入されているカード媒体に書き込むように構成されている。さらに、前記遊技媒体貸出機は、遊技媒体の貸出を要求するための貸出ボタンを備え、前記紙幣取扱装置から遊技媒体の貸出が可能である旨の情報が通知されている状態で前記貸出ボタンが押下されると、所定量の遊技媒体の貸出を行うとともに、その貸出分を前記紙幣取扱装置に対して通知するように構成されている。 【0009】また、本発明は、上記目的を達成するために案出された遊技提供方法である。すなわち、遊技媒体の投入を条件に遊技者に遊技を行わせる遊技機と、前記遊技機に付設され当該遊技機での遊技に必要となる遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出機と、前記遊技媒体貸出機に対応して配設された紙幣取扱装置とを具備してなる遊技システムにて用いられる遊技提供方法であって、前記紙幣取扱装置に紙幣が投入されるとその投入金額を表示するとともに、当該表示額分を限度に前記遊技媒体貸出機を遊技媒体の貸出が可能な状態にし、前記遊技媒体貸出機に対して遊技媒体の貸出要求があると、所定量の遊技媒体の貸出を行うとともに、その貸出分だけ前記投入金額の表示額を減算し、前記表示額がゼロでない状態で残金の返却が要求されると、情報記憶機能を有したカード媒体を前記紙幣取扱装置へ挿入するように促し、前記カード媒体が挿入されると、当該カード媒体に残金に関する情報を書き込むことを特徴とする。 【0010】上記構成の紙幣取扱装置および遊技システム、並びに上記手順の遊技提供方法によれば、紙幣取扱装置に紙幣が投入されるとその投入金額を表示するとともに、当該表示額分を限度に遊技媒体貸出機を遊技媒体の貸出が可能な状態にし、遊技媒体貸出機が所定量の遊技媒体の貸出を行う度に、その貸出分だけ投入金額の表示額を減算するようになっている。したがって、投入金額の表示額によっていわゆるクレジット機能が実現されることになり、所定量の遊技媒体の貸出分を超えた額の紙幣、すなわち高額紙幣をも紙幣取扱装置へ投入し得るようになる。このとき、紙幣取扱装置には、事前にカード媒体を挿入しておく必要もない。そして、表示額がゼロでない状態で残金の返却が要求された場合には、紙幣取扱装置へ挿入されているカード媒体に残金に関する情報を書き込むようになっている。したがって、残金返却要求時までに、例えば遊技者または遊技場の店員によって紙幣取扱装置へのカード媒体の挿入が行われていれば、釣り銭の払い出し等を要することなく、すなわちシステム構成の複雑化や設置スペースの大型化等を招くことなく、当該残金の返却を行えるようになる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る紙幣取扱装置、遊技システムおよび遊技提供方法を説明する。 【0012】先ず、本発明に係る遊技システム全体の概略構成について説明する。図1は、本発明に係る遊技システムの概略構成の一例を示す模式図である。図例のように、ここで説明する遊技システムは、遊技機10と、遊技媒体貸出機20と、紙幣取扱装置30と、紙幣搬送機構40と、図示しない紙幣ストッカーと、を具備してなるものである。 【0013】遊技機10は、遊技媒体の投入を条件に遊技者に遊技を行わせるものである。具体的には、パチンコ玉の投入を条件に遊技者に遊技を行わせるパチンコ機や、メダルの投入を条件に遊技者に遊技を行わせるスロットマシン(いわゆるパチスロ機)がこれに相当する。 【0014】遊技媒体貸出機20は、遊技機10に隣接するように付設されるサンドと呼ばれるもので、その遊技機10での遊技に必要となる遊技媒体の貸出を行うものである。具体的には、パチンコ玉の貸出を行う玉貸機21や、メダルの貸出を行うメダル貸機22等がこれに相当する。また、プリペイドカードに対応した、いわゆるCRユニット23であってもよい。 【0015】このような遊技媒体貸出機20では、遊技媒体の貸出を、所定量の遊技媒体(例えば、5百円分に相当するパチンコ玉125個、または1千円分に相当するメダル50枚)毎に、これを1つの単位として行うようになっている。また、遊技媒体貸出機20では、遊技媒体の貸出を要求するための貸出ボタン24,25を備えており、遊技媒体の貸出が可能な状態で貸出ボタン24,25が押下されると、1つの単位である所定量の遊技媒体の貸出を行うようになっている。ただし、例えばCRユニット23の場合には、貸出ボタン26が当該CRユニット23ではなく、遊技機10側に設けられていてもよい。 【0016】さらに、遊技媒体貸出機20は、1百円玉または5百円玉といった硬貨が投入される硬貨投入口27を備えたものであってもよい。硬貨投入口27を備えている場合には、その硬貨投入口27への所定額の硬貨の投入によっても、1つの単位である所定量の遊技媒体の貸出を行うものとする。 【0017】なお、これら遊技機10および遊技媒体貸出機20は、それぞれ複数のものが島状に配設されて遊技システムを構成しているものとする。 【0018】紙幣取扱装置30は、ビルバリと呼ばれるもので、各遊技媒体貸出機20の上方側に位置するように、遊技機10および遊技媒体貸出機20とは別体に、しかも各遊技媒体貸出機20のそれぞれに個別に対応するように、複数が配設されたものである。そして、各紙幣取扱装置30は、対応する遊技媒体貸出機20との間で通信を行い得るように、当該遊技媒体貸出機20と通信ケーブル等により接続されている。なお、紙幣取扱装置30は、原則として各遊技媒体貸出機20に個別に対応するように配設されるが、対応する遊技媒体貸出機20の選択機能を有していれば、例えば2つの遊技媒体貸出機20に対応して1つのみが配設されるものであってもよい。 【0019】紙幣搬送機構40は、各紙幣取扱装置30にて投入された紙幣を受け取って、これを紙幣ストッカーまで搬送するものである。また、紙幣ストッカーは、紙幣搬送機構40によって搬送されてくる紙幣、すなわち各紙幣取扱装置30にて投入された紙幣を受け取って、これを収容するものである。 【0020】続いて、以上のような構成の遊技システムにて用いられる紙幣取扱装置30、すなわち本発明に係る紙幣取扱装置について、さらに詳しく説明する。 【0021】紙幣取扱装置30は、それぞれが、ランニング&異常ランプ31と、紙幣投入口32と、金額表示部33と、返却ボタン34と、カード挿入口35と、カードランプ36と、を備えている。 【0022】ランニング&異常ランプ31は、紙幣取扱装置30が稼働状態であるか否や、異常が発生しているか否か等を、ランプの点灯(点滅)状態に違いを利用して表示するものである。 【0023】紙幣投入口32には、1万円札紙幣、5千円札紙幣、2千円札紙幣、1千円札紙幣といった複数種類の紙幣を投入し得るように構成されている。そのために、紙幣投入口32には、投入された紙幣の金種を識別する金種識別手段(ただし不図示)が連設されている。なお、金種識別手段については、例えば周知のパターン認識技術を用いて実現すればよいので、ここではその詳細な説明を省略する。また、紙幣取扱装置30が各遊技媒体貸出機20の上方側に位置することから、紙幣投入口32も遊技媒体貸出機20の上方側に位置している。すなわち、紙幣投入口32は、遊技媒体貸出機20に並設される遊技機10の上方に配設され、かつ、その遊技媒体貸出機20を挟んで隣り合う遊技機10同士の間に配設されている。ただし、紙幣投入口32の配設位置はこれに限定されるものではなく、遊技者の操作性(投入容易性)等を考慮して適宜配設位置を決定すればよい。 【0024】金額表示部33は、紙幣投入口32への投入金額、すなわち金種識別手段が識別した金種の金額またはその金額から遊技媒体の貸出分だけ減算された金額を表示するものである。例えば、金額表示部33では、投入金額が1万円であれば「100」と表示し、3千円であれば「30」と表示するようになっている。 【0025】返却ボタン34は、遊技者が紙幣投入口32への投入額の残金、具体的には金額表示部33に表示されている金額の返却を要求するためのものである。 【0026】カード挿入口35には、情報記憶機能を有したカード媒体、具体的には専用のICカード37を挿入し得るように構成されている。そして、カード挿入口35には、ICカード37のリードライト機構部(ただし不図示)が連設されている。これにより、カード挿入口35にICカード37を挿入するだけで、そのICカード37に対する情報の書き込みまたは読み取りが、非接触で行えるようになっている。このとき、ICカード37には、金額表示部33での表示額(残金)に関する情報が残金情報として記憶される。なお、ICカード37およびそのリードライト機構部については、例えば周知技術を用いて実現すればよいので、ここではその詳細な説明を省略する。 【0027】カードランプ36は、カード挿入口35にICカード37が挿入されているか否かを、ランプの点灯(点滅)状態に違いを利用して表示するものである。さらに詳しくは、紙幣投入口32への紙幣の投入後、金額表示部33での表示額がゼロとなるまでの間、カード挿入口35にICカード37が挿入されているか否かを表示するものである。例えば、カードランプ36では、ランプの点滅によりカード挿入が必要な状態であることを表示し、ランプの点灯によりカードが挿入されている状態であることを表示し、ランプの消灯によりカードが挿入されていない状態であることを表示するようになっている。 【0028】このような構成の紙幣取扱装置30では、紙幣投入口32への紙幣の投入があると、金額表示部33がその投入金額を表示し、その金額表示部33での表示額分を限度に遊技媒体貸出機20に対して遊技媒体の貸出が可能である旨の情報を通知するとともに、その遊技媒体貸出機20における遊技媒体の貸出分だけ金額表示部33での表示額を減算する。そして、金額表示部33での表示額がゼロでない状態で返却ボタン34が押下されると、その表示額に関する情報を残金情報として、カード挿入口35に挿入されているICカード37に書き込むようになっている。さらには、カード挿入口35に挿入されたICカード37から残金情報を読み取って、その残金情報により特定される金額を金額表示部33に表示させるようにもなっている。なお、これらの処理動作は、紙幣投入口32に連接された金種識別手段、金額表示部33、ICカード37のリードライト機構部等を制御する紙幣取扱装置30の動作制御部(ただし不図示)が、予め設定されている所定プログラムを実行することによって実現されるものである。 【0029】次に、以上のような紙幣取扱装置30を具備する遊技システムにおける処理動作例、すなわち本発明に係る遊技提供方法について、具体例を挙げて詳しく説明する。図2は、本発明に係る遊技提供方法の概要の一具体例を示す流れ図である。ここでは、遊技機10がパチスロ機であり、遊技媒体貸出機20がメダル貸機22であり、1つの単位として貸出を行う所定量の遊技媒体が1千円分に相当するメダル50枚である場合を例に挙げて説明する。 【0030】この遊技システムにおいて遊技者が遊技を行う場合に、遊技者は、所望する遊技機10の場所まで赴き、その遊技機10の前に座ればよい。そして、例えば図2(b)に示すように、その遊技機10の上方側に位置する紙幣取扱装置30の紙幣投入口32に遊技者が1千円札紙幣を投入した場合には(ステップ201、以下ステップを「S」と略す)、遊技者はボタン操作等を一切行うことなく、その遊技機10に隣接するメダル貸機22から50枚分のメダルの貸出を受け(S202)、そのメダルを用いて遊技機10での遊技を行うことが可能になる。これは、紙幣投入口32への1千円札紙幣の投入により、紙幣取扱装置30はメダル貸機22に対してメダル貸出が可能である旨の情報を通知するが、これに応じてメダル貸機22が最初の1単位分については自動的にメダルの貸出を行うからである。ただし、その貸出によって1千円分が減算されることになるので、紙幣取扱装置30の金額表示部33での表示額はゼロとなる。このような処理動作は、例えば硬貨投入口27への所定額(1千円分)の硬貨の投入があった場合も全く同様である。 【0031】なお、この遊技システムにおける表示額がゼロの状態とは、ゼロという数字が表示される状態であってもよいし、何も表示がされない状態であってもよい。 【0032】一方、例えば図2(a)に示すように、遊技者が1万円札紙幣、5千円札紙幣または2千円札紙幣といった高額紙幣を使用する場合にも、遊技者は、その高額紙幣をそのまま紙幣取扱装置30の紙幣投入口32に投入する。紙幣取扱装置30に高額紙幣が投入されると(S101)、メダル貸機22は、上述した1千円札紙幣の場合と同様に、最初の1単位分については自動的にメダルの貸出を行う(S102)。 【0033】ただし、このとき、紙幣投入口32に投入されたのが高額紙幣であるため、メダル貸機22での最初の1単位分のメダル貸出によって1千円分が減算されても、紙幣取扱装置30の金額表示部33での表示額はゼロとならない。したがって、紙幣取扱装置30では、金額表示部33が減算後の表示額、すなわち残金の額を表示することになる。この状態においては、紙幣取扱装置30がその表示額分を限度にメダル貸機22に対してメダル貸出が可能である旨の情報を通知している。そのため、遊技者は、新たな紙幣等の投入を行わなくても、貸出ボタン25を押下するだけで、メダル貸機22から1単位分のメダル貸出を受けることができる。そして、紙幣取扱装置30では、その都度、金額表示部33での表示額が減算される。つまり、金額表示部33での表示額がゼロとなるまでは、遊技者は、貸出ボタン25を押下するだけで、メダル貸機22からのメダル貸出を受けられる(S102)。この一連の処理動作は、カード挿入口35へのICカード37の挿入状態とは全く無関係に行われる。 【0034】ところで、紙幣取扱装置30に高額紙幣が投入された場合には、金額表示部33での表示額がゼロとなる前に遊技者が遊技を終了することも考えられるが、そのとき残金の返却をどのように行うかが問題となる。このことから、紙幣取扱装置30は、高額紙幣の投入があると、すなわち金額表示部33で残金の額を表示する必要のある紙幣が投入されると、それ以降カードランプ36を点滅させて(S103)、カード挿入口35へのICカード37の挿入が必要な状態であることを表示する。つまり、カードランプ36の点滅によって、カード挿入口35へのICカード37の挿入を促す。このカードランプ36の点滅は、高額紙幣が投入以降、カード挿入口35にICカード37が挿入されるまで、あるいは金額表示部33での表示額がゼロとなるまで、継続的に行われる。 【0035】カード挿入口35へのICカード37の挿入は、例えば遊技場の店員等がそのICカード37を持ってきて行うようにすることが考えられる。また、遊技者が事前にICカード37を所持している場合には、その遊技者が行うようにしてもよい。いずれの場合であっても、ICカード37の挿入は、遊技者が遊技を止めて席を立つまでに行うようにすればよい(S104)。ICカード37が挿入されると(S105)、カードランプ36は、カードが挿入されていることを表示する点灯状態となる。 【0036】そして、ICカード37の挿入後、金額表示部33での表示額がゼロとなる前に遊技者が遊技を終了する場合には、その遊技者は、紙幣取扱装置30の返却ボタン34を押下する。返却ボタン34が押下されると、紙幣取扱装置30では、カード挿入口35に挿入された状態のICカード37に対して、金額表示部33での表示額(残金)に関する情報の書き込みを行う。これにより、そのICカード37には、遊技者が返却を受けるべき残金に関する情報が記憶されることになる(S106)。 【0037】その後は、カード挿入口35から抜去したICカード37を持って、遊技者が遊技場内に設置された精算機(ただし不図示)まで赴く。そして、その精算機で精算(換金)を行う(S107)。これにより、遊技者は、ICカード37に記憶されている残金情報の相当分だけ、残金の返却を受けられることになる。また、そのICカード37は回収されることになる。 【0038】また、遊技者は、精算機での精算を行わなくても、他の遊技機10に移動して、その遊技機10の上方側に位置する紙幣取扱装置30のカード挿入口35にICカード37を挿入すれば、メダル貸機22からのメダル貸出を受けて、当該他の遊技機10での遊技を開始することができる(S108)。すなわち、カード挿入口35にICカード37が挿入されると、紙幣取扱装置30では、そのICカード37から残金情報を読み取って、その残金の額を金額表示部33に表示させるとともに、その表示額分を限度にメダル貸機22に対してメダル貸出が可能である旨の情報を通知する。したがって、遊技者は、新たな紙幣等の投入を行わなくても、貸出ボタン25を押下するだけで、メダル貸機22からのメダル貸出を受けられるのである。 【0039】以上に説明したように、本実施形態で説明した紙幣取扱装置30、およびその紙幣取扱装置30を具備する遊技システム、並びにその遊技システムにて実施される遊技提供方法によれば、事前にICカード37を紙幣取扱装置30に挿入しておかなくても、紙幣取扱装置30に紙幣が投入されると、その投入額分を限度に遊技媒体貸出機20が遊技媒体を貸出可能な状態になり、当該遊技媒体貸出機20が1単位分の遊技媒体の貸出を行う度にその投入金額が減算されるようになっている。これにより、いわゆるクレジット機能が実現され、遊技者は1単位分を超えた額の紙幣、すなわち高額紙幣をも紙幣取扱装置30へ投入することができる。つまり、遊技者は、高額紙幣を使用しようとする場合であっても、遊技場内に設置された両替機等まで赴くことなく、そのまま所望する遊技機10の前に座れば、その遊技機での遊技を開始できるのである。しかも、そのとき、紙幣取扱装置30には、事前にICカード37を挿入しておく必要もない。したがって、従来のように、高額紙幣の使用にあたって、遊技者に多大な煩わしさを感じさせてしまうことがなく、遊技者の遊技に対する興趣を損なうこともなくなる。一方、遊技場側から見れば、遊技者が煩わしさを感じることなく高額紙幣の投入を行うようになるため、売上向上に繋がることが期待される。 【0040】さらには、高額紙幣が投入された場合であっても、残金の返却が要求されると、紙幣取扱装置30へ挿入されているICカード37に残金に関する情報を書き込むようになっているので、残金返却要求時までに例えば遊技者または遊技場の店員によって紙幣取扱装置30にICカード37が挿入されていれば、当該残金の返却を行えるようになる。したがって、高額紙幣の使用を可能にしても、釣り銭の払い出し等を要することなく返却を行えるので、釣り銭の返却機構や釣り銭となる貨幣の収容スペース等が一切不要となり、システム構成の複雑化や設置スペースの大型化等を招いてしまうこともない。 【0041】また、本実施形態では、紙幣取扱装置30が紙幣投入口32へ投入された紙幣の金種を識別する金種識別手段を備えており、複数種類の紙幣を投入し得るようになっている。そのため、例えば1万円札紙幣、5千円札紙幣、2千円札紙幣、1千円札紙幣といった4金種のいずれを投入しても、遊技者は遊技媒体の貸出を受けて遊技を行うことができ、遊技者にとっては非常に利便性の高いものとなる。その上、1万円札紙幣等の高額紙幣を投入した場合であっても、ICカード37を利用した残金の返却を受け得るので、遊技者は安心して遊技を中断することができる。 【0042】また、本実施形態では、紙幣投入口32への紙幣の投入後、金額表示部33での表示額がゼロとなるまでの間、カード挿入口35にICカード37が挿入されているか否かを表示するカードランプ36が紙幣取扱装置30に設けられているので、カード挿入口35へのICカード37の挿入が必要か否かが外部からでも容易に把握し得る。したがって、ICカード37への情報書き込みを利用して遊技者に対する残金返却を行う場合であっても、例えば残金返却要求時までに遊技場の店員がICカード37を挿入するといったように運用の適切化が図れ、これによっても遊技者が煩わしさを感じてしまうのを回避し得るようになる。 【0043】また、本実施形態では、紙幣取扱装置30がカード挿入口35に挿入されたICカード37から残金情報を読み取って、その残金を金額表示部33に表示させることも可能であるため、遊技者が他の遊技機10に移動した場合にも、新たな紙幣等の投入を行わずに、そのICカード37を利用して遊技媒体の貸出を受けられる。したがって、単にICカード37を利用して残金返却を行うのに留まらず、遊技者の多様なニーズにも柔軟に対応することができるようになる。 【0044】また、本実施形態では、紙幣取扱装置30のカード挿入口35にICカード37を挿入するだけで、そのICカード37に対する情報の書き込みまたは読み取りが非接触で行われる。すなわち、情報の書き込みまたは読み取りのために、ICカード37の搬送装置等を要することがない。したがって、故障等のトラブル発生を極力回避することができ、またメンテナンスも容易に行えることから、装置(またはシステム)に対する高い信頼性を確保することができる。 【0045】また、本実施形態で説明したように、遊技媒体貸出機20が硬貨投入口27を備え、その硬貨投入口27に所定額の硬貨が投入された場合にも1単位分の遊技媒体の貸出を行うようにした場合には、遊技者の多様なニーズにも柔軟に対応し得るようになり大きな集客効果が期待できる。すなわち、遊技者は、高額紙幣を使用しない場合であっても、直接遊技媒体貸出機20に硬貨を投入して遊技媒体の貸出を受け遊技を行えることから、より多くの遊技者が手軽に遊技を楽しむこともできる。 【0046】また、本実施形態では、紙幣取扱装置30が複数配設されている場合であっても、各紙幣取扱装置30にて投入された紙幣を受け取って収容する紙幣ストッカーと、各紙幣取扱装置30と紙幣ストッカーとの間を接続する紙幣搬送機構40とが設けられているため、特に多数の紙幣取扱装置30を具備して遊技システムを構成した場合に、各紙幣取扱装置30にて投入された紙幣の集配等が非常に容易化する。 【0047】また、本実施形態では、各紙幣取扱装置30が遊技機10および遊技媒体貸出機20と別体に配設されていることから、遊技機10の機種交換等にも柔軟に対応することが可能である。すなわち、流行性に富む遊技機10は一定サイクルで機種交換等がされることが考えられるが、その場合であっても、各紙幣取扱装置30については、通信ケーブル等の接続を切り換えるだけで、そのまま使用することができ、遊技機10等に合わせて機種交換等を行う必要がない。 【0048】なお、本実施形態では、本発明を実施する上での好適な具体例を挙げて説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。 【0049】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る紙幣取扱装置、遊技システムおよび遊技提供方法によれば、遊技者が予めカード媒体を用意せずに遊技機の前に座っても高額紙幣を使用することができるため、その遊技者は遊技に対する興趣を損なうことなく当該遊技を楽しめるようになる。しかも、カード挿入口に挿入されるカード媒体を利用することから、システム構成の複雑化や設置スペースの大型化等を招いてしまうことなく、遊技者に対する残金返却を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000128485 【氏名又は名称】株式会社オーイズミ 【住所又は居所】神奈川県厚木市中町2丁目7番10号
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| 【出願日】 |
平成14年4月17日(2002.4.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086298 【弁理士】 【氏名又は名称】船橋 國則
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| 【公開番号】 |
特開2003−305272(P2003−305272A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月28日(2003.10.28) |
| 【出願番号】 |
特願2002−114125(P2002−114125) |
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