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【発明の名称】 遊技機における施錠装置
【発明者】 【氏名】名畑 豊
【住所又は居所】愛知県春日井市宮町字中島22番地 日東アイランドキー 株式会社内

【氏名】近藤 恵一
【住所又は居所】愛知県春日井市宮町字中島22番地 日東アイランドキー 株式会社内

【要約】 【課題】不正行為を防ぐことができる遊技機における施錠装置を提供する。

【解決手段】施錠装置17の外郭をなす支持体18は、固定板18aと固定板の18aの両側から立設される第1側板18b及び第2側板18cから構成されている。この施錠装置17はパチンコ遊技機を構成する前枠の背面から取着されている。支持体18には、上部第1鉤部28及び下部第1鉤部29が回動可能に軸支されるとともに、第1作動体24及び第3作動体43が上下動可能に取着されている。第3作動体43には、上部第2鉤部44及び下部第2鉤部45が設けられている。また、支持体18にはシリンダ錠20が取着され、シリンダ錠20の操作は各作動体24、43を介して各鉤部28、29、43、44に伝達される。各作動体24、43、各鉤部28、29、43、44、及びシリンダ錠20は支持体の内側から取着され、施錠装置17の両側は各側板18b、18cによって覆われている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外枠と、遊技盤が保持されて外枠の前面に開閉可能に支持される前枠と、前枠の前面に開閉可能に支持されるガラス扉とから構成される遊技機の前枠に取着され、外枠に前枠を施錠するとともに、前枠にガラス扉を施錠する遊技機における施錠装置であって、前枠の背面方向から固定される固定板と、固定板の両側から立設される側板とから構成される支持体には、外枠及びガラス扉に係合して施錠するための鉤部材と、解錠操作により鉤部材と外枠との係合を解除する錠部材と、錠部材の解錠操作を鉤部材に伝達する作動体とが、内側から取着されていることを特徴とする遊技機における施錠装置。
【請求項2】 前記作動体に第1支持軸によって回動可能に軸支される第1ロック体と、支持体の内側に第2支持軸によって回動可能に軸支される第2ロック体とを備え、作動体の移動に伴って第1ロック体は支持体に形成される第1係合部と係脱可能であるとともに、第2ロック体は作動体に形成される第2係合部と係脱可能に構成され、第1係合部及び第2係合部は第1支持軸と第2支持軸の間に設けられている請求項1に記載の遊技機における施錠装置。
【請求項3】 前記作動体には、一端が幅広に形成された長孔が透設され、作動体を取着する部材には先端が幅広に形成された取付板が切り起こされ、長孔に取付板が挿入されることによって作動体が移動可能に取着されている請求項1又は請求項2に記載の遊技機における施錠装置。
【請求項4】 前記支持体に回動可能に軸支される鉤部材には施錠状態において略垂直面をなす当接板が折り曲げ形成され、作動体には当接板が挿入される当接板挿通孔が透設されるとともに当接板挿通孔の内底には水平面をなす引上板が折り曲げ形成され、引上板によって当接板が摺動されることによって鉤部材が回転する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機における施錠装置。
【請求項5】 外枠と、遊技盤が保持されて外枠の前面に開閉可能に支持される前枠と、前枠の前面に開閉可能に支持されるガラス扉とから構成される遊技機の前枠に取着され、外枠に前枠を施錠するとともに、前枠にガラス扉を施錠する遊技機における施錠装置であって、前枠の背面方向から固定される固定板と、固定板の一側から立設される側板とから構成される支持体には、外枠及びガラス扉に係合して施錠するための鉤部材と、解錠操作により鉤部材と外枠との係合を解除する錠部材と、錠部材の解錠操作を鉤部材に伝達する作動体とが内側から取着され、前記作動体に第1支持軸によって回動可能に軸支される第1ロック体と、支持体の内側に第2支持軸によって回動可能に軸支される第2ロック体とを備え、作動体の移動に伴って第1ロック体は支持体に形成される第1係合部と係脱可能であるとともに第2ロック体は作動体に形成される第2係合部と係脱可能に構成され、第1係合部及び第2係合部は第1支持軸と第2支持軸の間に設けられていることを特徴とする遊技機における施錠装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機において、遊技盤が設けられた前枠を外枠に施錠するとともに、ガラス扉を前枠に施錠するための遊技機における施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、遊技機の一種であるパチンコ遊技機は、その外郭が縦長四角枠状をなす外枠と、外枠に開閉可能に支持される前枠と、前枠の内側に保持される遊技盤とから構成されている。また、前枠の前面には、四角板状をなすガラス扉が開閉可能に支持され、パチンコ遊技機前面から遊技盤が視認可能となっている。そして、前枠の一側には施錠装置が装着され、外枠に対して前枠を施錠できるとともに、前枠に対してガラス扉を施錠できるようになっている。
【0003】この種の遊技機における施錠装置は、前枠に固定される支持体に、鍵によって回転操作可能なシリンダ錠と、シリンダ錠の回転操作によって作動する作動板と、作動板の作動に伴って作動する鉤部とが備えられたものが知られている。
【0004】一方、外枠及びガラス扉には、鉤部と係脱可能な係合部材が備えられ、シリンダ錠の回転操作によって鉤部は係合部材から離脱し、前枠及びガラス扉の解錠操作ができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の技術では、施錠装置を構成する作動板等を側面から針金等の不正部材によって操作され、前枠及びガラス扉が不正に解錠される可能性があるという問題があった。さらに、不正に解錠されることを防止するためのロック機構を装着しようとしても、ロック機構のスペースを確保するのが困難であるため、ロック機構を装着しにくいという問題があった。
【0006】本発明は上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。本発明の目的は、不正行為を防ぐことができる遊技機における施錠装置を提供することにある。その他の目的とするところは、ロック機構を支持体に容易に装着することができる施錠装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明の遊技機における施錠装置では、外枠と、遊技盤が保持されて外枠の前面に開閉可能に支持される前枠と、前枠の前面に開閉可能に支持されるガラス扉とから構成される遊技機の前枠に取着され、外枠に前枠を施錠するとともに、前枠にガラス扉を施錠する遊技機における施錠装置であって、前枠の背面方向から固定される固定板と、固定板の両側から立設される側板とから構成される支持体には、外枠及びガラス扉に係合して施錠するための鉤部材と、解錠操作により鉤部材と外枠との係合を解除する錠部材と、錠部材の解錠操作を鉤部材に伝達する作動体とが、内側から取着されているものである。
【0008】請求項2に記載の発明の遊技機における施錠装置では、請求項1に記載の発明において、前記作動体に第1支持軸によって回動可能に軸支される第1ロック体と、支持体の内側に第2支持軸によって回動可能に軸支される第2ロック体とを備え、作動体の移動に伴って第1ロック体は支持体に形成される第1係合部と係脱可能であるとともに、第2ロック体は作動体に形成される第2係合部と係脱可能に構成され、第1係合部及び第2係合部は第1支持軸と第2支持軸の間に設けられているものである。
【0009】請求項3に記載の発明の遊技機における施錠装置では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記作動体には、一端が幅広に形成された長孔が透設され、作動体を取着する部材には先端が幅広に形成された取付板が切り起こされ、長孔に取付板が挿入されることによって作動体が移動可能に取着されているものである。
【0010】請求項4に記載の発明の遊技機における施錠装置では、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記支持体に回動可能に軸支される鉤部材には施錠状態において略垂直面をなす当接板が折り曲げ形成され、作動体には当接板が挿入される当接板挿通孔が透設されるとともに当接板挿通孔の内底には水平面をなす引上板が折り曲げ形成され、引上板によって当接板が摺動されることによって鉤部材が回転するものである。
【0011】請求項5に記載の発明の遊技機における施錠装置では、外枠と、遊技盤が保持されて外枠の前面に開閉可能に支持される前枠と、前枠の前面に開閉可能に支持されるガラス扉とから構成される遊技機の前枠に取着され、外枠に前枠を施錠するとともに、前枠にガラス扉を施錠する遊技機における施錠装置であって、前枠の背面方向から固定される固定板と、固定板の一側から立設される側板とから構成される支持体には、外枠及びガラス扉に係合して施錠するための鉤部材と、解錠操作により鉤部材と外枠との係合を解除する錠部材と、錠部材の解錠操作を鉤部材に伝達する作動体とが内側から取着され、前記作動体に第1支持軸によって回動可能に軸支される第1ロック体と、支持体の内側に第2支持軸によって回動可能に軸支される第2ロック体とを備え、作動体の移動に伴って第1ロック体は支持体に形成される第1係合部と係脱可能であるとともに第2ロック体は作動体に形成される第2係合部と係脱可能に構成され、第1係合部及び第2係合部は第1支持軸と第2支持軸の間に設けられているものである。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
【0013】図7に示すように遊技機の一種であるパチンコ遊技機11は、その外郭が縦長四角枠状をなす外枠12により形成され、この外枠12の前面には、四角枠状をなす前枠13が開閉可能に支持されている。この前枠13には、図示しない打球発射装置、球皿等のパチンコゲームを展開可能とする遊技構成部材が搭載できるとともに、前枠13の内側には遊技盤14が保持されるようになっている。この遊技盤14の前面には、図示しない釘、入賞器具等の遊技構成部材が設けられ、背面にはプリント基板等の遊技構成部材が搭載されている。図6に示すように、前枠13の前面には四角板状のガラス扉15が開閉可能に支持され、パチンコ遊技機11前面から遊技盤14が視認可能となっている。さらに、ガラス扉15の下方には、図示しないパチンコ球を貯留するための上皿を備えた長四角板状の上皿扉16が前枠13の前面に開閉可能に支持されている。
【0014】図7に示すように、前枠13の一側には縦長四角筒状の施錠装置17が装着され、ガラス扉15及び上皿扉16を前枠13に施錠できるとともに、前枠13を外枠12に施錠できるようになっている。なお、以下において上下左右は、パチンコ遊技機11を前方から見た場合の上下左右を示すものとする。
【0015】図1及び図2(a)に示すように、施錠装置17は、亜鉛メッキ鋼板等の金属板から形成され、断面略コ字状をなすとともに、上下方向に延びるように形成された支持体18によって外郭が形成されている。この支持体18は、縦長四角板状の固定板18aと固定板18aの両側から背面方向に折り曲げ形成されている側板としての縦長四角板状の第1側板18bと第2側板18cとから構成されている。そして、図7に示すように、固定板18aの前面が前枠13の背面の一側に当接され、ビス等の固定部材によって、施錠装置17は前枠13に固定されている。
【0016】図1及び図2(a)に示すように、第1側板18bの中央は右方向に膨出するように形成され、固定板18aの中央には背面横台形状のシリンダ錠固定部19が形成されている。シリンダ錠固定部19には、錠部材としてのシリンダ錠20が内側から装着され、その先端は固定板18aの表面に突出した状態となっている。図4(a)に示すように、シリンダ錠20の基端には、背面略V字状のカム板21がカム軸22に軸着され、シリンダ錠20の先端側から図4(b)に示すように、鍵23を挿入して回動すると、カム板21はカム軸22を中心に鍵23の回動方向と同一方向に回動するようになっている。
【0017】カム板21には、舌片状の第1脚片21aが段差部分を介してカム板21の中央から斜め上方に向かって突設されている。また、カム板21には舌片状の第2脚片21bがカム板21の中央から斜め下方に向かって突設されている。この第1脚片21aは第2脚片21bより背面方向に位置し、各脚片21a、21bは基端において鋭角をなしている。
【0018】図1及び図2(a)に示すように、固定板18aの内側には作動体としての縦長四角形状の第1作動体24が上下動可能に設けられている。この第1作動体24の上端側、中央及び下端側には、長孔としての正面T字状の取付案内孔25が透設され、これらの取付案内孔25の上端は幅広に形成されている。これらの取付案内孔25に対応して、第1作動体24を取着する部材としての固定板18aには上面T字状の取付板26が背面方向に延びるように折り曲げ形成されている。これらの取付板26の先端は幅広に形成され、取付案内孔25の上端の幅広部分に挿入可能となっている。固定板18aに第1作動体24を取着するには、取付案内孔25の上端に取付板26が挿入されるように第1作動体24の前面を固定板18aの背面に当接させ、第1作動体24を上方にスライドさせる。このとき、取付板26の先端が取付案内孔25下端側の周縁に掛着されることによって第1作動体24は固定板18aに上下動可能に取着されている。
【0019】図1に示すように、第1作動体24の中央には側面略L字状の第1押圧板27が背面方向に延びるように折り曲げ形成されている。この第1押圧板27の下側は切り欠かれ、図4(a)に示すように、第2脚片21bの内側が係合できるようになっている。そして、鍵23を前方から見て時計方向に回転させると、第2脚片21bによって第1押圧板27は上方に押し上げられ、第1作動体24は上方に移動されるようになっている。
【0020】図1及び図2(b)に示すように、第1側板18bの上下端の内側には鉤部材としての三角板状の上部第1鉤部28及び下部第1鉤部29が軸支されている。そして、各第1鉤部28、29の基端側はリベットでかしめ着けされることによって、図2(b)に2点鎖線で示すように水平状態から先端が下がる方向に回動できるようになっている。なお、各第1鉤部28、29の基端下方に位置する第1側板18bには、ビス等の回動規制部材が取着され、各第1鉤部28、29の水平状態から先端が上がる方向の回動は規制されている。各第1鉤部28、29の中央には、上方に向かって開口する係合凹所30がそれぞれ凹設され、各第1鉤部28、29の先端は端部に向かうに従って下方に傾斜するように形成されている。そして、これらの係合凹所30が、図7に示す外枠12の右端に設けられた一対の係合金具31にそれぞれ係合されることによって、外枠12に前枠13が施錠されるようになっている。
【0021】図1及び図3(a)に示すように、各第1鉤部28、29の基端には四角板状の当接板32が左方向に延びるように折り曲げ形成されている。これらの当接板32は施錠状態のとき、略垂直面をなすように形成されている。一方、第1作動体24の上下端右側には、縦長四角板状の作動側板33が背面方向に折り曲げ形成されている。各作動側板33の中央には、略四角形状の当接板挿通孔34がそれぞれ透設され、各当接板32の先端が挿入されている。当接板挿通孔34の下面には、細長四角板状の引上板35が左方向に折り曲げ形成され、引上板35のなす面は略水平面となっている。この引上板35の上面は、当接板32の下方に位置するとともに、これらの引上板35のなす面と当接板32のなす面は施錠状態において互いに略直交している。第1作動体24が上方に移動される際、各引上板35の上面によって各当接板32の下面が摺動される。そして、図3(b)に示すように、各当接板32が上方に回転されるとともに、各第1鉤部28、29の先端が下方に回転される。このとき、各係合凹所30と係合金具31の係合が解除され、解錠されるようになっている。
【0022】図1に示すように、第1作動体24の背面中央には、作動体としての縦長四角形状の第2作動体36が上下動可能に設けられている。第2作動体36の上下端側には長孔としての取付案内孔25が透設され、これらの取付案内孔25に対応して第1作動体24の中央には一対の取付板26が設けられている。そして、第2作動体36はこれらの取付案内孔25及び取付板26によって第1作動体24の取着方法と同様に取着されている。第2作動体36の左側は背面方向に折り曲げ形成され、左側上端には第1ばね掛止片37が突設されている。そして、図2(a)に示すように、上部第1鉤部28の当接板32先端と第1ばね掛止片37には、第1コイルばね38の両端が掛止され、この第1コイルばね38の付勢力によって第2作動体36が上方に付勢されるとともに、当接板32が下方に付勢されるようになっている。
【0023】ここで、固定板18aの中央には、四角板状の規制片39が背面方向に向かって突設され、この規制片39の先端は第1作動体24の中央及び第2作動体36の下端に形成されている規制片挿通孔40に挿入されている。また、第2作動体36の規制片挿通孔40の下面には、四角板状の規制片39が背面方向に向かって突設されている。そして、固定板18aに形成される規制片39の下面と第2作動体36に形成される規制片39の上面が当接することによって、固定板18aに対する第2作動体36の上方への移動が規制されている。
【0024】一方、図2(a)に示すように、固定板18aの下端には第2ばね掛止片41が背面方向に延びるように折り曲げ形成されている。そして、下部第1鉤部29に形成される当接板32先端と第2ばね掛止片41には、第2コイルばね42の両端が掛止されてこの第2コイルばね42の付勢力によって当接板32が下方に付勢されるようになっている。このように、各当接板32はそれぞれ第1コイルばね38及び第2コイルばね42の付勢力によって下方に付勢されている。これに伴って、各係合凹所30は上方に付勢され、係合金具31との係合が維持されるようになっている。
【0025】図1及び図4(a)に示すように、第2側板18cの中央内側には作動体としての長四角板状の第3作動体43が上下動可能に設けられている。第3作動体43の上下端側には長孔としての取付案内孔25が透設され、これらの取付案内孔25に対応して第2側板18cの中央には一対の取付板26が設けられている。第3作動体43はこれらの取付案内孔25及び取付板26によって、第1作動体24の取着方法と同様に取着されている。図1及び図4(b)に示すように、第3作動体43の上下端には鉤部材としての側面L字状の上部第2鉤部44及び下部第2鉤部45が前方に延びるように設けられている。各第2鉤部44、45は固定板18aから前方に突出するように設けられ、それらの先端は上方に突出している。そして、第3作動体43の上下動に伴って、各第2鉤部44、45が図6に示すガラス扉15に設けられた図示しないガラス扉係合金具に係脱することによって、前枠13に対してガラス扉15を施錠及び解錠することができる。
【0026】図1及び図4(b)に示すように、第3作動体43の中央外側には正面L字状の第1ロック体46が第1支持軸としての第1リベット47でかしめ着けされることによって回動可能に軸支されている。第1ロック体46の上端には、四角板状の第1ロック板46aが右方向に折り曲げ形成され、下端には側面逆L字状の第1解除片46bが右方向に延びるように折り曲げ形成されている。一方、第3作動体43の背面中央には、第1ロック板挿通凹所48が凹設され、第1ロック板46aが挿通されるようになっている。また、固定板18aの中央左側には、四角板状の係合板49が背面方向に延びるように折り曲げ形成され、第2側板18cと平行をなすとともに、第3作動体43の内側に位置している。この係合板49の上端側には、第1係合部としての第1ロック板係合凹所50が凹設されている。この第1ロック板係合凹所50は、第1リベット47の上方に位置している。そして、第3作動体43の上下動に伴い、第1ロック体46が回動することによって、第1ロック板46aは第1ロック板係合凹所50に係脱可能となっている。
【0027】第2側板18cの中央には、側面略逆V字状の第2ロック体51が第2支持軸としての第2リベット52でかしめ着けされることによって回動可能に軸支されている。第2ロック体51は、その回動中心から下方に延びる第2解除片51aと、背面方向に延びる第2ロック片51bから構成されている。そして、この第2解除片51aは固定板18aから前方に突出するように設けられ、第2ロック体51が回転する際には、第2解除片51aの先端はさらに前方に突出するようになっている。また、第2ロック片51bの先端には、四角板状の第2ロック板51cが右方向に延びるように折り曲げ形成されている。一方、第3作動体43の第1ロック板挿通凹所48の上方には、第2係合部としての第2ロック板係合凹所53が凹設されている。そして、第3作動体43の上下動に伴い、第2ロック体51が回動することによって、第2ロック板51cは第2ロック板係合凹所53に係脱可能となっている。
【0028】ここで、第1ロック板係合凹所50及び第2ロック板係合凹所53は、第1リベット47と第2リベット52の間に設けられている。従って、各リベット47、52の間において各ロック板46a、51cが各ロック板係合凹所50、53に係脱することができ、第3作動体43のロック機構を省スペースで構成することができる。
【0029】図1及び図4(b)に示すように、第2ロック体51には第2ロック板51cに隣接して第3ばね掛止片51dが上方に向かって突設されている。そして、この第3ばね掛止片51dと第1解除片46bの基端に第3コイルばね54の両端がそれぞれ掛止され、第3コイルばね54の付勢力によって、第1ロック体46は第1ロック板46aが第1ロック板係合凹所50に係合する方向に付勢されている。また、第3コイルばね54の付勢力によって、第2ロック体51は、第2ロック板51cが第2ロック板係合凹所53に係合する方向に付勢されている。このように第3コイルばね54の付勢力によって、各ロック板46a、51cが各ロック板係合凹所50、53に係合する方向に容易に付勢されるようになっている。また、第3コイルばね54の付勢力によって第3作動体43は第1ロック体46を介して上方に付勢されている。そして、図4(a)及び(b)に示すように、ガラス扉15の施錠状態では第1ロック板係合凹所50に第1ロック板46aが係合され第3作動体43の移動が規制されている。そして、第3コイルばね54の付勢力によって第1ロック板46aと第1ロック板係合凹所50の係合が維持されることによって施錠状態が維持されるようになっている。
【0030】図1及び図4(a)に示すように、第2作動体36の中央には四角板状の第2押圧板55が背面方向に折り曲げ形成され、この第2押圧板55は第1押圧板27の左側に重なるように位置している。また、この第2押圧板55の下端は、第1解除片46bの上方に位置し、第2押圧板55と第1解除片46bの上面は直交するようになっている。第2押圧板55の中央には、四角形状の第2脚片挿通孔56が透設され、第1押圧板27に係合する第2脚片21bの先端が挿入されている。この第2脚片挿通孔56は、第2脚片21bが第1押圧板27を押し上げる際、第2脚片21bの先端が第2押圧板55に接触しない大きさになっている。第2押圧板55の上端側には、第1脚片挿通孔57が透設され、第1脚片21aの先端が挿通されている。そして、図5(a)及び(b)に示すように、鍵23を前方から見て反時計方向に回転させると、第1脚片21aによって第1脚片挿通孔57の下面が摺動され、第2押圧板55は下方に押し下げられる。このとき、第2押圧板55の下面によって第1解除片46bの上面が摺動され、第3コイルばね54の付勢力に抗して第1ロック板46aと第1ロック板係合凹所50との係合が解除される方向に第1ロック体46が回転する。そして、第1ロック板46aと第1ロック板係合凹所50との係合が解除されるとともに、第3作動体43が下方へ移動される。すると、第2ロック体51が第3コイルばね54の付勢力によって回転し、第2ロック板51cが第2ロック板係合凹所53に係合するとともに、第3作動体43の移動が規制され、ガラス扉15が解錠状態で維持されるようになっている。
【0031】図1及び図2(b)に示すように、第2側板18cの下端内側には長四角形状のキャッチ58がリベットによって上下動可能にかしめ着けされている。キャッチ58の上下端には、側面L字状をなす一対の係合突片59が前方に延びるように形成され、それらの先端は上方に突設されている。各係合突片59は第2側板18cから前方に突出するように設けられている。そして、各係合突片59は図6に示す上皿扉16に設けられた図示しない上皿扉係合金具に係合することによって、前枠13に対して上皿扉16を施錠することができる。
【0032】キャッチ58の背面下端側には、第4ばね掛止片60が突設されている。一方、第2側板18cの下端側にも第4ばね掛止片60が突設され、これらの第4ばね掛止片60に第4コイルばね61が掛止され、この第4コイルばね61の付勢力によって、キャッチ58が上方に付勢され、施錠状態が維持されるようになっている。キャッチ58の上端には、側面逆L字状の第3解除片62が右方向に延びるように折り曲げ形成されている。この第3解除片62は、図6に示すように、前枠13の内側に突出されている。そして、ガラス扉15の開放状態において、第3解除片62は手等によって押し下げることによって、キャッチ58は第4コイルばね61の付勢力に抗して下方に移動され、各係合突片59と上皿扉係合金具の係合が解除され、前枠13に対して上皿扉16を開放することができる。
【0033】さて、この施錠装置17を前枠13に装着するには、固定板18aの前面を前枠13の四角枠状の縦枠の背面に当接し、ねじ等で固定する。そして、図6に示すようにシリンダ錠20の先端、各第2鉤部44、45、第2解除片51a及び各係合突片59は前枠13に形成された図示しない挿通孔に挿通され、前枠13の前面に突出されている。また、第3解除片62は、前枠13の背面に延出し、ガラス扉15の開放時には前枠13の前方から手動で操作可能としている。このとき、各鉤部28、29、44、45、シリンダ錠20及び各作動体24、36、43は、支持体18の内側から取着され、施錠装置17の両側は第1側板18b及び第2側板18cによって覆われるようになっている。つまり、施錠装置17の側面から、これらの構成部材が突出していない。従って、施錠装置17を取着する際に、遊技盤14に設けられる配線等の遊技構成部材に施錠装置17が引っ掛かる等の不都合を減少することができ、施錠装置17を容易に取り付けることができる。
【0034】次に、開放状態の前枠13を外枠12に施錠するには、前枠13を閉止方向に回転させる。すると、各第1鉤部28、29の先端が外枠12に設けられた係合金具31に摺動され、上部第1鉤部28及び下部第1鉤部29は、それぞれ第1コイルばね38及び第2コイルばね42の付勢力に抗して先端が下がる方向に回転する。そして、係合凹所30が係合金具31に係合するとともに、第1コイルばね38及び第2コイルばね42の付勢力によって各第1鉤部28、29が水平状態に復帰される。第1コイルばね38及び第2コイルばね42の付勢力によって各第1鉤部28、29がこの状態で維持されることによって、外枠12に対する前枠13の施錠が維持されている。
【0035】続いて、外枠12から前枠13を解錠するには、シリンダ錠20に鍵23を差し込み、前方から見て時計方向に回転する。すると、第2脚片21bによって第1押圧板27は上方に押し上げられ、図3(b)に示すように第1作動体24は上方に移動される。これに伴って、各引上板35が各当接板32を摺動し、各当接板32が上方に回転される。そして、各第1鉤部28、29の先端が下方に回転されるとともに、係合凹所30と係合金具31の係合が解除され、外枠12から前枠13が解錠される。このとき、当接板32は当接板挿通孔34に挿入され、引上板35の上面によって摺動され、回転している。従って、作動側板33の座屈が抑制され、繰り返される解錠操作による第1作動体24の耐久性を向上することができる。
【0036】次に、開放状態のガラス扉15を前枠13に施錠するには、図6に示すガラス扉15を閉止方向に回転させる。すると、ガラス扉15の背面が第2解除片51aに当接するとともに、第2解除片51aの先端は、第3コイルばね54の付勢力に抗して背面方向に回転する。そして、第2ロック板51cと第2ロック板係合凹所53の係合が解除されるとともに、第3コイルばね54の付勢力によって第3作動体43は上方に移動する。すると、各第2鉤部44、45がガラス扉係合金具に係合するとともに、第1ロック体46が第3コイルばね54の付勢力によって回転し、第1ロック板46aが第1ロック板係合凹所50に係合する。このように、ガラス扉15が前枠13に施錠されるとともに、施錠状態が維持される。このとき、第1ロック板46aは第1ロック板係合凹所50に係合している。従って、第3作動体43を押し下げてガラス扉15を解錠しようとする不正行為を防止することができる。
【0037】続いて、前枠13からガラス扉15を解錠するには、シリンダ錠20に鍵23を差し込み、前方から見て反時計方向に回転する。すると、図5(a)及び(b)に示すように、第1脚片21aによって第2押圧板55が押し下げられる。そして、第2押圧板55の下面は第1解除片46bの上面を摺動する。これに伴って、第1ロック体46は第3コイルばね54の付勢力に抗して回転するとともに、第1ロック板46aと第1ロック板係合凹所50の係合が解除される。
【0038】さらに、鍵23を回転させると、第2押圧板55の下面は第1解除片46bの上面を押し下げるとともに、第3作動体43は第3コイルばね54の付勢力に抗して下方に移動される。そして、各第2鉤部44、45とガラス扉係合金具の係合が解除されるとともに、第2ロック体51が第3コイルばね54の付勢力によって回転し、第2ロック板51cが第2ロック板係合凹所53に係合する。このとき、第2ロック板51cと第2ロック板係合凹所53の係合によって、第3作動体43は下方に移動した状態に維持することができる。このように、ガラス扉15が解錠されるとともに、解錠状態が維持される。また、前枠13が開放された状態において、第1解除片46bの上面を手で押し下げて第1ロック体46を回転させてもガラス扉15を解錠することができる。
【0039】次に、前枠13に対して上皿扉16を施錠するには、上皿扉16を閉止方向に回転させる。すると、各係合突片59の先端が上皿扉係合金具に摺動され、各係合突片59は、第4コイルばね61の付勢力に抗して下方に移動する。そして、係合突片59が上皿扉係合金具に係合するとともに、第4コイルばね61の付勢力によって各係合突片59が上方に移動復帰される。第4コイルばね61の付勢力によって各係合突片59がこの状態で維持されることによって、前枠13に対する上皿扉16の施錠が維持されている。
【0040】続いて、上皿扉16を解錠するには、まずガラス扉15を解錠する。次に、第3解除片62を第4コイルばね61の付勢力に抗して、手で下方に押し下げる。すると、各係合突片59と上皿扉係合金具の係合が解除され、上皿扉16を解錠することができる。
【0041】本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ この実施形態の遊技機における施錠装置17においては、各鉤部28、29、44、45、シリンダ錠20、及び各作動体24、36、43は、支持体18の内側から取着され、施錠装置17の両側は第1側板18b及び第2側板18cによって覆われるようになっている。このように構成した場合、施錠状態において、パチンコ遊技機11の周囲に存在する隙間から針金等の不正部材によって、施錠装置17の各構成部材を不正に操作しようとしても、施錠装置17の第1側板18b及び第2側板18cが障壁となることができる。従って、不正行為を防ぐことができる。また、各構成部材は、第1側板18b及び第2側板18cに覆われているため、施錠装置17の側面からこれらの構成部材が突出していない。従って、施錠装置17を取り付ける際に、遊技盤14に設けられる配線等の遊技構成部材に施錠装置17が引っ掛かる等の不都合を減少することができ、施錠装置17を容易に取り付けることができる。さらに、施錠及び解錠操作を行う際、施錠装置17を構成する部材が遊技盤14等に取着される遊技構成部材干渉することを防ぐことができる。
【0042】・ この実施形態の遊技機における施錠装置17においては、第1ロック体46は第3作動体43に第1リベット47によって回動可能に軸支され、第1ロック板係合凹所50に係脱可能となっている。また、第2ロック体51は第2側板18cに第2リベット52によって回動可能に軸支され、第2ロック板51cは第2ロック板係合凹所53に係脱可能となっている。さらに、各ロック板係合凹所50、53は第1リベット47と第2リベット52の間に設けられている。このように構成した場合、各リベット47、52間において各ロック板46a、51cが各ロック板係合凹所50、53に係脱することができ、第3作動体43のロック機構を省スペースで構成することができる。従って、第3作動体43のロック機構を支持体18の内側に容易に装着することができる。さらに、第3作動体43が上方に移動して施錠状態となったとき、第1ロック板46aが第1ロック板係合凹所50に係合することができる。従って、第3作動体43を押し下げてガラス扉15を解錠しようとする不正行為を防止することができる。また、解錠操作によって、第2ロック板51cを第2ロック板係合凹所53に係合することができる。つまり、第3作動体43を第3コイルばね54の付勢力に抗して下方に移動した解錠状態に維持することができる。従って、ガラス扉を閉止方向に回転させて前枠13に施錠する際、各第2鉤部44、45はガラス扉係合金具に摺動されることがないため、各第2鉤部44、45及びガラス扉係合金具に負荷をかけずに施錠することができる。
【0043】・ この実施形態の遊技機における施錠装置17においては、各作動体24、36、43には、取付案内孔25が透設され、各作動体24、36、43取着する部材には、取付板26が折り曲げ形成されている。そして、取付案内孔25に取付板26が挿入されることによって各作動体24、36、43が移動可能に取着されている。このように構成した場合、リベット等の作動体取付部材を設ける必要がなく、かしめ工具等の取付工具を必要としない。従って、各作動体24、36、43を容易に取着することができる。さらに、容易に取り外すことができるため、各作動体24、36、43に不具合が生じた際には、容易に交換することができる。
【0044】・ この実施形態の遊技機における施錠装置17においては、当接板32は略垂直面をなし、引上板35は略水平面をなしている。そして、当接板32は当接板挿通孔34に挿入され、第1作動体24が上方に移動される際、引上板35の上面によって当接板32の下面が摺動され、各第1鉤部28、29が回転するように構成されている。このように構成した場合、作動側板33の座屈が抑制され、繰り返される解錠操作による第1作動体24の耐久性を向上することができる。
(第2の実施形態)以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図8〜図11に基づいて説明する。ここでは第1の実施形態と相違する点を主に述べ、共通する点については同一部材番号を付すのみとしてその説明を省略する。
【0045】図8及び図9(a)に示すように、第2の実施形態の施錠装置17は、断面略L字状をなすとともに、上下方向に延びるように形成された支持体18によって外郭が形成されている。この支持体18は、縦長四角板状の固定板18aと固定板18aの左側から背面方向に折り曲げ形成されている第2側板18cとから構成されている。固定板18aの右側は、細長四角板状の補強リブ63が上下に一対折り曲げ形成され、固定板18aが補強されるようになっている。固定板18aの中央には上下一対の四角板状のシリンダ錠固定部19が折り曲げ形成されている。
【0046】図8に示すように、固定板18aの上下側には、それぞれ四角板状の上部鉤部固定板64及び下部鉤部固定板65が背面方向に折り曲げ形成されている。これらの鉤部固定板64、65は、第2側板18cと平行になるように支持体18の内側に位置している。各鉤部固定板64、65には、それぞれ鉤部材としての略三角板状の上部第1鉤部28及び下部第1鉤部29が回動可能に軸支されている。そして、各第1鉤部28、29の基端側はリベットでかしめ着けされることによって、図9(b)に2点鎖線で示すように水平状態から先端が下がる方向に回動できるようになっている。
【0047】各第1鉤部28、29の基端には、作動体としての縦長四角板状の第1作動体24の上下端がそれぞれ軸支されている。そして、第1作動体24の上下動に伴って、各第1鉤部28、29は回動するようになっている。
【0048】図8に示すように、第1作動体24の中央には、長孔状の第2脚片挿通孔56が透設されている。この第2脚片挿通孔56の内側には、四角板状の第1押圧板27が背面方向に延設され、この第1押圧板27の下面には第2脚片21bの内側が係合できるようになっている。そして、前方から見て時計方向に鍵23を回転させると、第2脚片21bの先端は第2脚片挿通孔56に挿入される。さらに、鍵23を回転させると、第2脚片21bによって第1押圧板27の下面が摺動され、第1作動体24を押し上げることができるようになっている。このとき、各第1鉤部28、29の基端側は上方に向かって回転され、各第1鉤部28、29の先端側は下方に向かって回転されるようになっている。
【0049】第1作動体24の下端側及び固定板18aの下端側には一対の第1ばね掛止片37が突設されている。図9(a)に示すように、これらの第1ばね掛止片37には第1コイルばね38の両端が掛止されている。この第1コイルばね38の付勢力によって、第1作動体24は下方に付勢されるとともに、各第1鉤部28、29の先端側は上方に回動する方向に付勢されている。また、上部第1鉤部28の基端上部隅には、四角板状の回動規制片66が右方向に折り曲げ形成されている。そして、施錠状態においては第1コイルばね38の付勢力によって、この回動規制片66の下面は上部鉤部固定板64の上面に当接し、上部第1鉤部28が水平状態に維持されるとともに、第1作動体24を介して下部第1鉤部29も水平状態に維持されている。これに伴って、各係合凹所30と係合金具31の係合が維持されるようになっている。
【0050】第3作動体43の上下端には鉤部材としての側面横コ字状の上部第2鉤部44及び下部第2鉤部45が設けられている。各第2鉤部44、45の中央には、上方に向かって開口する係合凹所30がそれぞれ凹設され、これらの係合凹所30はガラス扉係合金具に係脱することによって、前枠13に対してガラス扉15を施錠及び解錠することができる。
【0051】第1作動体24と第3作動体43の間には、側面L字状の第2作動体36が上下動可能に介装されている。この第2作動体36の上端には、四角板状の第2作動体案内片67が左方向に折り曲げ形成されている。一方、第3作動体43の中央には、縦長四角形状の第2作動体案内孔68が透設され、第2作動体案内片67が挿入されている。そして、この第2作動体案内片67が第2作動体案内孔68に案内されて、第2作動体36は上下動するようになっている。第2作動体36の中央には四角板状の第2押圧板55が背面方向に延設され、図10(a)に示すように第2押圧板55の上面には第1脚片21aの内側が係合できるようになっている。そして、鍵23を前方から見て反時計方向に回転させると第1脚片21aによって第2押圧板55の上面が摺動され、第2作動体36を押し下げることができるようになっている。
【0052】図8及び図10(b)に示すように、第3作動体43の下部外側には側面横L字状の第1ロック体46が第1支持軸としての第1リベット47でかしめ着けされることによって回動可能に軸支されている。第1ロック体46の上端には、正面逆L字状の第1ロック板46aが折り曲げ形成され、第3作動体43の上下動に伴い、第1ロック体46が回動することによって、第1ロック板46aは第1係合部としての第1ロック板係合凹所50と係脱可能となっている。また、この第1ロック板46aの先端は前面方向に延設されることによって、この第1ロック板46aの先端内側によって第2作動体36の右側面を保持することができ、第2作動体36の横方向の移動が規制されるようになっている。第1ロック体46の中央下端には、背面L字状の第1解除片46bが右方向に延びるように折り曲げ形成されている。また、第1ロック体46の背面側には長四角板状の手動解除片46cが延設されている。そして、これらの第1解除片46b及び手動解除片46cを下方に押圧することによって、第1ロック体46を回転させることができるようになっている。
【0053】第2側板18cの中央には、側面L字状の第2ロック体51が第2支持軸としての第2リベット52でかしめ着けされることによって回動可能に軸支されている。この第2ロック体51には第2解除片51aが前方に延設されている。第2解除片51aの基端には、四角板状の第2ロック板51cが右方向に延びるように折り曲げ形成されている。
【0054】第1ロック体46の上端中央には第3ばね掛止片46dが突設されている。そして、この第3ばね掛止片46dと第2ロック体51の上端背面側には第3コイルばね54の両端が掛止されている。
【0055】図8に示すように、第2側板18cの下端外側には長四角形状のキャッチ58が上下動可能に設けられている。このキャッチ58の上端側及び下端側には、それぞれ上面T字状の上部取付板69及び下部取付板70が右方向に延びるように折り曲げ形成されている。下部取付板70の上方には四角板状の取付板抜止片71が右方向に折り曲げ形成されている。一方、第2側板18cの下端側には、これらの上部取付板69及び下部取付板70に対応して側面T字状の上部取付案内孔72及び下部取付案内孔73が透設され、これらの取付案内孔72、73の上端側は幅広に形成されることによって、それぞれ上部取付板挿入部74及び下部取付板挿入部75が形成されている。また、下部取付板挿入部75は、上部取付板挿入部74より縦長に形成され、取付板抜止片71と下部取付板70が挿入できるようになっている。
【0056】第2側板18cにキャッチ58を取着するには、上部取付板69を上部取付板挿入部74に挿入するとともに、下部取付板70及び取付板抜止片71を下部取付板挿入部75に挿入し、キャッチ58の右側面を第2側板18cの外面に当接させる。そして、キャッチ58を下方にスライドさせると、各取付板69、70の先端が各取付案内孔72、73の下端側の周縁に掛着されることによってキャッチ58を第2側板18cに上下動可能に取着することができる。
【0057】上部取付案内孔72及び下部取付案内孔73の中間には背面L字状のプレート掛止片76が右方向に折り曲げ形成されている。このプレート掛止片76には、縦長四角板状の移動規制プレート77がその上端に透設された透孔によって掛着されている。この移動規制プレート77は第2側板18cに密接するように設けられ、移動規制プレート77の下端は下部取付板挿入部75の上端に重なるように位置している。また、この移動規制プレート77の上端側には四角板状の第4ばね掛止片60が右方向に折り曲げ形成され、図9(a)に示すように、この第4ばね係止片の先端と取付板抜止片71の先端には第4コイルばね61の両端が掛止されている。そして、この第4コイルばね61の付勢力によってキャッチ58は上方に付勢されている。このとき、取付板抜止片71の上面が、移動規制プレート77の下面に当接することによって、キャッチ58の上方への移動が規制されている。
【0058】さて、支持体18にキャッチ58を取着するには、まず上部取付板挿入部74に上部取付板69を挿入するとともに、下部取付板挿入部75に取付板抜止片71及び下部取付板70を挿入し、キャッチ58の右側面を第2側板18cの外面に当接させる。次に、キャッチ58を下方にスライドさせることによって第2側板18cにキャッチ58を取着することができる。続いて、プレート掛止片76に移動規制プレート77を掛着し、第4ばね掛止片60の先端と取付板抜止片71の先端に第4コイルばね61を掛止する。このとき、移動規制プレート77の下面と取付板抜止片71の上面が当接し、キャッチ58の上方への移動は規制されている。そして、上部取付板69及び下部取付板70は、それぞれ上部取付板挿入部74及び下部取付板挿入部75に到達できないようになっている。従って、上部取付板69及び下部取付板70はそれぞれ上部取付板挿入部74及び下部取付板挿入部75から抜脱することなく、第2側板18cに対するキャッチ58の装着を維持することができる。
【0059】キャッチ58の交換が必要になった場合には、第4ばね掛止片60及び取付板抜止片71から第4コイルばね61を外すとともにプレート掛止片76から移動規制プレート77を脱離させる。次に、キャッチ58を上方に移動させ、上部取付板挿入部74から上部取付板69を脱離させるとともに、下部取付板挿入部75から取付板抜止片71及び下部取付板70を脱離させることによって第2側板18cからキャッチ58を取り外すことができる。
【0060】この施錠装置17を前枠13に装着するには、固定板18aの前面を前枠13の四角枠状の縦枠の背面に当接し、ねじ等で固定する。次に、開放状態の前枠13を外枠12に施錠するには、前枠13を閉止方向に回転させる。すると、上部第1鉤部28及び下部第1鉤部29は、係合金具31によって第1コイルばね38の付勢力に抗して先端が下がる方向に回転する。そして、係合凹所30が係合金具31に係合するとともに、第1コイルばね38の付勢力によって各第1鉤部28、29が水平状態に復帰される。第1コイルばね38の付勢力によって各第1鉤部28、29がこの状態で維持されることによって、外枠12に対する前枠13の施錠が維持されている。
【0061】続いて、外枠12から前枠13を解錠するには、シリンダ錠20に鍵23を差し込み、前方から見て時計方向に回転する。すると、第2脚片21bによって第1押圧板27は押し上げられ、第1作動体24は上方に移動される。これに伴って、各第1鉤部28、29の先端が下方に回転されるとともに、係合凹所30と係合金具31の係合が解除され、外枠12から前枠13が解錠される。このとき、上部第1鉤部28には回動規制片66が設けられているため、上部第1鉤部28が水平状態に維持されるとともに、第1作動体24を介して下部第1鉤部29も水平状態に維持されている。従って、開放状態の前枠13を外枠12に施錠する際、各第1鉤部28、29は外枠12に設けられた係合金具31によって、先端が下がる方向に容易に回転することができる。
【0062】次に、開放状態のガラス扉15を前枠13に施錠するには、第1の実施形態と同様に行うことができる。続いて、前枠13からガラス扉15を解錠するには、シリンダ錠20に鍵23を差し込み、前方から見て反時計方向に回転する。すると、図11(a)及び(b)に示すように、第1脚片21aによって第2押圧板55が押し下げられ、第2作動体案内孔68に案内されて第2作動体36は下方に移動する。そして、第2作動体36の下面は第1解除片46bの上面を摺動し、第1ロック体46は第3コイルばね54の付勢力に抗して回転するとともに、第1ロック板46aと第1ロック板係合凹所50の係合が解除される。
【0063】さらに鍵23を回転させると、第2作動体36の下面は第1解除片46bの上面を押し下げるとともに、第3作動体43が下方に移動する。そして、各第2鉤部44、45とガラス扉係合金具の係合が解除されるとともに、第2ロック体51が第3コイルばね54の付勢力によって回転し、第2ロック板51cが第2ロック板係合凹所53に係合する。また、この解錠操作は前枠13が開放された状態において、手動解除片46cの上面を手で押し下げて第1ロック体46を回転させてもガラス扉15を解錠することができる。
【0064】前枠13に対して上皿扉16を施錠及び解錠は、第1の実施形態と同様に行うことができる。本実施形態によっても、各リベット47、52間において各ロック板46a、51cが各ロック板係合凹所50、53に係脱することができる。従って、第3作動体43のロック機構を省スペースで構成することができ、ロック機構を支持体18の内側に容易に装着することができる。
【0065】なお、前記実施形態を次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態では、上部第1鉤部28及び下部第1鉤部29は、第1作動体24と別体に設けられている。しかし、第1作動体24の上下端に各第1鉤部28、29を延設して、第1作動体24の上下動に伴って、各第1鉤部28、29が上下動することによって係合金具31と係脱可能に構成してもよい。
【0066】・ 前記第1側板18bに第1鉤部28、29を3箇所以上に設けてもよい。また、前記第3作動体43に第2鉤部44、45を3箇所以上に設けてもよい。このように構成した場合、外枠12に対する前枠13の施錠をより確実にすることができ、不正行為をより防ぐことができる。
【0067】・ 前記第1の実施形態では、第2作動体36が配設され、第1ばね掛止片37には第1コイルばね38が掛止されている。さらに、第2押圧板55によって第1解除片46bを摺動するようになっている。この第2作動体36は、一部品一機能の原則に従って配設したが、例えば第2作動体36を第1作動体24に合体させてもよい。このとき、第1作動体24には第1ばね掛止片37を突設するとともに、第2押圧板55を背面方向に延びるように折り曲げ形成する。そして、カム板21の回動に従って、第2押圧板55が第1ロック体46の第1解除片46bを押圧し、この押圧動作によって第1ロック板46aが第1ロック板係合凹所50から離脱させる。このように構成しても、鍵23を前方から見て反時計方向に回転すると第1解除片46bを押し下げることが可能となり、ガラス扉15を解錠することができ、部品点数を減らすことができる。
【0068】・ 前記各コイルばね38、42、54、61を、板ばねやゴム等の他の付勢部材にそれぞれ変更してもよい。次に、実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
【0069】・ 前記第1ロック体と第2ロック体が付勢部材で連結され、第1ロック体及び第2ロック体がそれぞれ第1係合部及び第2係合部に係合する方向に付勢されている請求項2に記載の遊技機における施錠装置。このように構成した場合、係合状態を容易に維持することができる。
【0070】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の遊技機における施錠装置によれば、不正行為を防ぐことができる。
【0071】請求項2に記載の遊技機における施錠装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ロック機構を支持体に容易に装着することができる。請求項3に記載の遊技機における施錠装置によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、作動体を容易に取着することができる。
【0072】請求項4に記載の遊技機における施錠装置によれば、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、作動体の耐久性を向上することができる。
【0073】請求項5に記載の遊技機における施錠装置によれば、ロック機構を支持体に容易に装着することができる。
【出願人】 【識別番号】390006220
【氏名又は名称】日東アイランドキー株式会社
【住所又は居所】愛知県春日井市宮町字中島22番地
【出願日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【代理人】 【識別番号】230101498
【弁護士】
【氏名又は名称】神戸 正雄
【公開番号】 特開2003−305260(P2003−305260A)
【公開日】 平成15年10月28日(2003.10.28)
【出願番号】 特願2002−111250(P2002−111250)