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【発明の名称】 遊技機用基板ボックス
【発明者】 【氏名】中村 誠
【住所又は居所】名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内

【要約】 【課題】仕切部材とボックスベースとの間部分に工具などを挿入することによるボックスベース及びボックスカバーのこじ開けを防止して、かかるこじ開けによる回路基板への不正行為を防止することができる遊技機用基板ボックスを提供すること。

【解決手段】基板ボックス1によれば、ボックス本体2に収容される回路基板7に配置されボックス蓋体3へ向けて立設される仕切部材5は、その回路基板7側端縁部がボックス本体2における切欠部2h縁部と連結部材4により連結されている。よって、仕切部材5とボックス本体2との間に薄板状の工具等を挿入し回路基板を持ち上げて、その基板ボックス1をこじ開け開封しようとしても、連結部材4によりその持ち上げ量を制限される。よって、かかる制限により、基板ボックス1のこじ開けを防止して、基板ボックス1に被包された回路基板への不正行為を防止することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機の制御部品を搭載した回路基板が収容されるボックスベースと、そのボックスベースに被せられ、そのボックスベースと共に回路基板を被包するボックスカバーとを備えた遊技機用基板ボックスにおいて、前記ボックスベースに収容される回路基板に配置可能に形成され、その回路基板に配置されることにより前記ボックスカバーへ向けて立設される仕切部材と、その仕切部材における回路基板側端の縁部と前記ボックスベースの縁部とに連設され、前記仕切部材を前記ボックスベースの外方又は内方へ向けて可動可能に連結する連結部材とを備えていることを特徴とする遊技機用基板ボックス。
【請求項2】 前記ボックスベースに収容される回路基板には、その回路基板と他の回路基板等とを電気的に接続するコネクタが形成されており、前記ボックスベース又はボックスカバーには、回路基板のコネクタに接続されるコードが導出される導出口が形成されており、前記仕切部材は、前記導出口を閉鎖するため回路基板のコネクタより内側位置であって、回路基板の制御部品より外側位置に立設されており、前記連結部材は、その一端側が前記ボックスベースにおける前記導出口縁に連結される一方、その他端側が前記仕切部材の回路基板側端縁部における前記導出口縁との隣接部分に連結されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機用基板ボックス。
【請求項3】 前記連結部材は屈曲変形可能な弾性材料で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機用基板ボックス。
【請求項4】 前記ボックスベースに回路基板を固着する第1固着部材と、その第1固着部材により前記ボックスベースに固着された回路基板に前記仕切部材を固着する第2固着部材と、その第2固着部材により回路基板に固着された前記仕切部材とボックスカバーとを連結し、前記仕切部材および回路基板を介して前記ボックスベースとボックスカバーとを結合する結合部材とを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技機用基板ボックス。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は回路基板を被包する遊技機用基板ボックスに関し、特に、ボックスベース及びボックスカバーのこじ開けを防止することをができる遊技機用基板ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年、パチンコ機およびスロットマシーン等の遊技機は、遊技盤に設けられる入賞装置および表示装置等を制御して遊技の興趣を盛り上げるものが主流となっている。この入賞装置および表示装置の制御はIC,LSI等の多数の電子部品を配設したロジック制御回路基板またはマイクロコンピュータを有する制御回路基板により行われ、この制御回路基板はボックスベースおよびボックスカバーを備えた基板ボックスに被包されている。
【0003】この基板ボックスを用いて制御回路基板を被包することにより、制御回路基板への接触行為等の不正行為が防止されるが、基板ボックスには制御回路基板のコネクタに接続される配線ケーブルを導出する導出口を穿設しなければならず、かかる導出口から基板ボックスに被包された制御回路基板に接触することができるため、制御回路基板への不正行為を充分に防止することができなかった。
【0004】そこで、導出口を閉鎖する仕切部材(側壁板)を用いて制御回路基板への接触行為を防止する方法が提案されている。この方法によれば、制御回路基板上のコネクタ位置より内側位置に仕切部材を立設することにより、制御回路基板のコネクタ位置より内側に搭載された電子部品等への接触が防止されるとともに、導出口を介して制御回路基板上のコネクタに配線ケーブルを接続することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述した基板ボックスでは、制御回路基板に立設された仕切部材における制御回路基板側端の縁部と、その縁部に隣接するボックスベースの縁部との間に若干の隙間が開いてしまう。このため、かかる隙間に薄板状の工具等を挿入して制御回路基板を持ち上げることにより、制御回路基板の半田面側に接触したり、基板ボックスをこじ開けることができるため、制御回路基板への不正行為を充分に防止することができないという問題点があった。
【0006】本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、仕切部材とボックスベースとの間部分に工具などを挿入することによるボックスベース及びボックスカバーのこじ開けを防止して、かかるこじ開けによる回路基板への不正行為を防止することができる遊技機用基板ボックスを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するために、請求項1記載の遊技機用基板ボックスは、遊技機の制御部品を搭載した回路基板が収容されるボックスベースと、そのボックスベースに被せられ、そのボックスベースと共に回路基板を被包するボックスカバーとを備え、前記ボックスベースに収容される回路基板に配置可能に形成され、その回路基板に配置されることにより前記ボックスカバーへ向けて立設される仕切部材と、その仕切部材における回路基板側端の縁部と前記ボックスベースの縁部とに連設され、前記仕切部材を前記ボックスベースの外方又は内方へ向けて可動可能に連結する連結部材とを備えている。
【0008】この請求項1記載の遊技機用基板ボックスによれば、連結部材を介して、仕切部材がボックスベースの外方へ取り出され、かかる状態で、回路基板がボックスベース内に収容される。回路基板の収容後、連結部材を介して、仕切部材がボックスベース内へ入れ込まれて、仕切部材が回路基板に配置され立設された後、ボックスカバーがボックスベースに被せられ、回路基板が収納される。回路基板に立設される仕切部材は、その回路基板側端の縁部が連結部材によりボックスベースの縁部と連結されるので、かかるボックスベースと仕切部材との間部分に薄板状の工具等を挿入して、回路基板を無理に持ち上げ遊技機用基板ボックスをこじ開けようとしても、連結部材によりその持ち上げ量が制限される。請求項2記載の遊技機用基板ボックスは、請求項1記載の遊技機用基板ボックスにおいて、前記ボックスベースに収容される回路基板には、その回路基板と他の回路基板等とを電気的に接続するコネクタが形成されており、前記ボックスベース又はボックスカバーには、回路基板のコネクタに接続されるコードが導出される導出口が形成されており、前記仕切部材は、前記導出口を閉鎖するため回路基板のコネクタより内側位置であって、回路基板の制御部品より外側位置に立設されており、前記連結部材は、その一端側が前記ボックスベースにおける前記導出口縁に連結される一方、その他端側が前記仕切部材の回路基板側端縁部における前記導出口縁との隣接部分に連結されている。請求項3記載の遊技機用基板ボックスは、請求項1又は2に記載の遊技機用基板ボックスにおいて、前記連結部材は屈曲変形可能な弾性材料で形成されている。請求項4記載の遊技機用基板ボックスは、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機用基板ボックスにおいて、前記ボックスベースに回路基板を固着する第1固着部材と、その第1固着部材により前記ボックスベースに固着された回路基板に前記仕切部材を固着する第2固着部材と、その第2固着部材により回路基板に固着された前記仕切部材とボックスカバーとを連結し、前記仕切部材および回路基板を介して前記ボックスベースとボックスカバーとを結合する結合部材とを備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の遊技機用基板ボックスの一実施例である基板ボックス1が配設されたパチンコ機50の裏面図である。図1に示すように、基板ボックス1は、薄板鋼材等で構成された薄皿状の取付部材53により、遊技機の一種であるパチンコ機50の遊技盤51の裏面に設けられた入賞球集合カバー52に取り付けられている。基板ボックス1は、パチンコ機50の遊技内容に関する制御プログラムやデータを記憶したROM等の電子部品(制御部品)が搭載された回路基板7(図2参照)を被包して封印するためのものであり、主に、ボックス本体2と、そのボックス本体2に覆設されるボックス蓋体3とを備えている。尚、図1では、後述する連結部材4、仕切部材5及びROM等の電子部品を搭載した回路基板7を省略して図示している。
【0010】次に、図1から図6を参照して、基板ボックス1の詳細について説明する。図2は、基板ボックス1の分解斜視図であり、図2中の矢印Aは、ボックス蓋体3をボックス本体2に結合するためにスライドさせる方向を図示している。図2に示すように、ボックス本体2およびボックス蓋体3は、いずれも略矩形皿状に形成されており、後述する回路基板7をボックス本体2内に収容(設置)した状態で、互いの開口面を対向させ合致(合体)させることにより、ボックス本体2にボックス蓋体3が覆設されて、回路基板7を基板ボックス1内に被包することができる。尚、図2では、ボックス蓋体3を裏面(後面)側から斜視している。
【0011】ボックス本体2は、後述する回路基板7が設置される略平板状の底板2aと、その底板2aの長手方向(図2の上下方向)における両端から前方(図2の手前側)へ立設された一対の壁板2b,2cとを備えている。また、ボックス蓋体3は、ボックス本体2の底板2aに対向してボックス本体2の開口面(図2の手前側)を覆う略平板状の天板3aと、その天板3aの長手方向(図2の上下方向)における両端に立設された一対の壁板3b,3cと、天板3aの一側縁部(図2右側)から外方へ傾斜した傾斜壁板3dとを備えている。
【0012】ボックス本体2における上下両壁板2b,2cの外面には略中空円柱状の封印部材21がそれぞれ4個ずつ配設され、ボックス蓋体3における上下両壁板3b,3cの外面には各封印部材21に対応して略中空円柱状の封印部材31がそれぞれ4個ずつ配設されている。この各封印部材21,31は回路基板7への不正行為を防止するために基板ボックス1を封印する部材であり、ボックス本体2の各封印部材21には封印ねじ11が螺入されるナット12と、そのナット12に螺入された封印ねじ11を係止する係止座金13とがそれぞれ設置される。尚、封印ねじ11は互いに対向する一対の封印部材21,31内に螺入されて両封印部材21,31を連結する部材である。
【0013】この各封印部材21,31により基板ボックス1を封印する場合、回路基板7をボックス本体2内に設置した状態で、ボックス本体2にボックス蓋体3を覆設して、各封印部材21,31を対向させて当接する(図4参照)。各封印部材21,31の当接後、図4に示すように、ボックス蓋体3における壁板3bの最も左側に配設された封印部材31と壁板3cの最も右側に配設された封印部材31に封印ねじ11をそれぞれ挿入し、これらの封印ねじ11を各封印部材21内に設置されたナット12へ螺入し続ける。この封印ねじ11の螺入が完了すると、封印部材21内の係止座金13によって封印ねじ11が抜き取り不可能な状態で係止される。その結果、封印ねじ11により封印部材21と封印部材31とが連結されて、基板ボックス1を封印することができる。
【0014】図2に示すように、封印部材21の側面部には封印ねじ11と同一種類の予備用封印ねじ14を保持するために正面視略C字状の保持部材22が配設されている。この各保持部材22に保持される各予備用封印ねじ14は、その頭部(図2の手前側)が各封印部材31と一体に形成された平板状の押さえ板32に当接しつつ保持されるので、各予備用封印ねじ14が各保持部材22から外れ落ちることを防止することができる(図4参照)。また、各押さえ板32の予備用封印ねじ14との当接面は略平面状に形成されているので、ボックス蓋体3をボックス本体2に合致させてスライドさせる場合に、予備用封印ねじ14の頭部に押さえ板32が引っかかることなく当接させることができる。尚、図2では、予備用封印ねじ14を1本のみ図示し、他の5本の予備用封印ねじ14の図示を省略している。
【0015】ボックス本体2の底板2aの一側縁部分(図2の左側)には、側面視略コ字状に開口された切欠部2dが形成されており、その切欠部2dの底板2a側縁部には、矩形枠状に形成された4つの係合枠2d1が底板2aの長手方向(図2の上下方向)に略等間隔で形成されている。この各係合枠2d1はボックス蓋体3の各係合爪3d1と係合するためのものであり、各係合枠2d1には各係合爪3d1が挿入可能な挿入穴2d2がそれぞれ穿設されている。係合爪3d1は、ボックス蓋体3の傾斜壁板3dの端部(図2右側)に配設されており、上述した各係合枠2d1に対応しつつ略等間隔で4つ配設されている。
【0016】この各係合爪3d1の先端部分は略J字状にそれぞれ屈曲されて形成されており、かかる係合爪3d1の先端部分を係合枠2d1の挿入穴2d2に挿入することにより、各係合爪3d1が各係合枠2d1に係合されるのである。また、各係合爪3d1の長手方向幅は、各挿入穴2d2の長手方向幅より幅狭に形成されているので、各係合爪3d1が挿入穴2d2に挿入された場合に、挿入穴2d2および係合爪3d1の長手方向幅の差分長さだけ、ボックス本体2に対してボックス蓋体3をその長手方向下側(図2の矢印A方向)へ向けてスライドさせることができる。
【0017】ボックス本体2の壁板2bには矩形板状のロック板2eが外方(図2上方)へ向けて突設されており、ボックス蓋体3の壁板3cには矩形板状のロック板3eが外方(図2下方)へ向けて突設されている。一方、ボックス本体2の壁板2cにはロック板3eが係合される矩形平板状の係合板2fが配設されており、ボックス蓋体3の壁板3bにはロック板2eが係合される矩形平板状の係合板3fが配設されている。この係合板2f,3fにはロック板3e,2eが挿入可能な挿入口2g,3gが穿設されており、ボックス本体2に合致されたボックス蓋体3を矢印A方向へスライドさせると、かかる挿入口2g,3gへロック板3e,2eをそれぞれ挿入することができる。その結果、ロック板2e,3eおよび係合板3f,2fが係合され、ボックス本体2およびボックス蓋体3を結合することができる。
【0018】ボックス蓋体3の壁板3cの内側面には略L字板状の内壁板3hが隣接して形成されている。この内壁板3hは、天板3aからボックス本体2側へ向けて立設されており、その端部が壁板3cの端部より突出して形成されている。このため、ボックス蓋体3がボックス本体2に覆設された場合に、内壁板3hの端部はボックス本体2の壁板2c前端より底板2a側へ突出するのである。よって、ボックス本体2に覆設されたボックス蓋体3を矢印A方向へスライドした場合に、内壁板3h端部をボックス本体2の壁板2c前端に引っ掛けることができる。このように、内壁板3hが壁板2cに引っ掛かることにより、ボックス蓋体3の矢印A方向へのスライドを停止させることができ、ボックス蓋体3をボックス本体2に確実に合致させることができる。
【0019】一方、ボックス本体2の底板2aの他側縁部(図2の右側)には、側面視略コ字状に開口された切欠部2hが形成されており、この切欠部2hは、ボックス蓋体3がボックス本体2に覆設された場合に、基板ボックス1に収納された回路基板7に接続されるケーブルを導出するための導出口を構成する。この切欠部2hの上下方向略中央には、ボックス本体2の長手方向へ向けて側面視略コ字状の凹部2h1が凹設されており、この凹部2h1には、その前端面と略同一平面を形成するようにボックス本体2の外方(図2の右方)へ向けて略矩形平板状の連結部材4が連設(連結)されている。
【0020】連結部材4は、ボックス本体2と一体成形されており、ボックス本体2と同様に、ポリカーボネート樹脂等の高分子樹脂材料で形成されている。連結部材4は、後述する仕切部材5をボックス本体2に連結するためのものであり、弾性的に屈曲変形可能に形成されている。この連結部材4の他端側には仕切部材5における回路基板7との当接面(図2手前側面)縁部が連設されている。
【0021】この仕切部材5は、連結部材4を介してボックス本体2と一体成形されており、ボックス本体2と同様に、耐衝撃性を有するポリカーボネート樹脂等の合成樹脂等で構成されている。この仕切部材5は、上述した連結部材4が弾性的に屈曲変形することにより、ボックス本体2の内部へ向けて揺動可能にボックス本体2に連結されている。一方、仕切部材5は、回路基板7がボックス本体2内に収容される場合に、図2に示すように、連結部材4を介してボックス本体2の外方へ取り出し可能に形成されている。
【0022】ところで、仕切部材5は、その長手方向(図2上下方向)幅長がボックス本体2の壁板2b,2c間の間隔幅長と略同一又は若干小さく形成されており、図3に示すように、ボックス本体2内に回路基板7を収容した場合に、連結部材4を介してボックス本体2内へ向けて揺動されることにより、ボックス本体2内へ入れ込まれ、回路基板7の右側縁部分に配置されるように構成されている。よって、ボックス本体2とボックス蓋体3とを合体させた場合に、仕切部材5により基板ボックス1の内外部を仕切ることができるので、基板ボックス1の外部からの回路基板7への接触行為を防止することができるのである。
【0023】図2に示すように、仕切部材5は、その長手方向(図2上下方向)両端部に図3に示すビス8,8が挿入可能な通穴5a,5aがそれぞれ穿設されている。各通穴5a,5aは、図3に示すように、仕切部材5が回路基板7の右側縁部分に配置される場合に、仕切部材5をボックス本体2にねじ止めするビス8,8を挿入するための穴であり、後述する回路基板7の各通穴7a,7aにそれぞれ対応して穿設されている。また、図2に示すように、仕切部材5には、回路基板7との当接面(図2手前側面)に正面視略矩形状に形成された5つのコネクタ口5b〜5fが穿設されている。
【0024】この各コネクタ口5b〜5fは、その断面形状が後述する回路基板7に配置された5つのコネクタ7b〜7fの外形に適合してそれぞれ形成されており、かかるコネクタ7b〜7fが挿嵌可能に形成されている。よって、図3に示すように、仕切部材5が回路基板7の右側縁部分に配置される場合には、回路基板7の各コネクタ7b〜7fを仕切部材5の各コネクタ口5b〜5fに挿嵌することにより、各コネクタ7b〜7fを基板ボックス1の外部に露出させることができるのである。しかも、各コネクタ口5b〜5fの断面形状は各コネクタ7b〜7fの外形に適合して形成されているので、各コネクタ口5b〜5fから回路基板7における各コネクタ7b〜7f以外の部分が露出することを防止して、回路基板7への接触行為を防止することができるのである。
【0025】また、図2に示すように、仕切部材5は、各コネクタ口5b〜5fの穿設側端部(図2の手前側)から後方(図2の奥側)へ向けて延出される略板状の遮蔽壁5jが連設されており、その遮蔽壁5jの先端部分(図2の奥側)には略矩形状の係止板5gが外方(図2の右方)へ向けて突設されている。この係止板5gは、上述したボックス蓋体3と仕切部材5とを結合するためものであり、ボックス蓋体3の後述する4つの係止片3a1〜3a4に対応して4つの正面視略コ字状の係止溝5g1〜5g4が形成されている。この係止溝5g1〜5g4は、ボックス蓋体3の後述する4つの係止片3a1〜3a4を係止するための溝であり、ボックス蓋体3がボックス本体2に被せられた場合に、各係止片3a1〜3a4がそれぞれ入り込み可能に形成されている。尚、ボックス蓋体3の係止片3a1〜3a4についての詳細は後述する。
【0026】また、ボックス本体2の底板2aの裏面には、遊技機50に配設される取付部材53(図1参照)に基板ボックス1を掛止するためのボックスロック板6が取着される。このボックスロック板6は透明なABS樹脂等の合成樹脂等で略台形薄板状に形成されており、ボックス本体2の底板2aの裏面(図2の奥側)にねじ止め等により取着されている。
【0027】回路基板7は矩形薄板状に形成されており、その右側縁部分両端には回路基板7をボックス本体2にねじ止めするためのビス8,8(図3参照)を挿入可能な2つの通穴7a,7aがそれぞれ穿設されている。また、回路基板7の右側縁部分には複数(5個)の雄型のコネクタ7b〜7fが配置されている。これらのコネクタ7b〜7fは、図3に示すように、仕切部材5が回路基板7の右側縁部分に配置される場合に、仕切部材5の各コネクタ口5b〜5fに挿嵌可能にそれぞれ形成されている。よって、かかる各コネクタ7b〜7fを仕切部材5の各コネクタ口5b〜5fに挿嵌することにより、各コネクタ7b〜7fを基板ボックス1の外部に露出させることができるのである。
【0028】また、回路基板7の上部に配置されるコネクタ7bは、アース線(コード)の一端に配設される雌型のコネクタ(図示せず)が嵌合可能に形成されている。また、他のコネクタ7c〜7fには、フラットケーブル(コード)の一端に配設される雌型のコネクタ(図示せず)が嵌合可能に形成されている。尚、図2では、アース線およびフラットケーブルの図示を省略している。
【0029】図3は、ボックス本体2内に収容された回路基板7に仕切部材5が配置され、かつ、ボックス本体2に覆設されるボックス蓋体3が開放された状態における基板ボックス1の外観斜視図であり、図3中の矢印Aは、ボックス蓋体3をボックス本体2に結合するためにスライドさせる方向を図示している。
【0030】図3に示すように、仕切部材5には、その長手方向(図3の上下方向)両端に凹部5a1,5a1がそれぞれ凹設されており、その各凹部5a1,5a1の内部奥側端には、回路基板7の各通穴7a,7aに対応して、上述した通穴5a,5aがそれぞれ穿設されている。よって、回路基板7をボックス本体2内に収容し、連結部材4を介して仕切部材5を回路基板7に配置した後、各凹部5a1,5a1からビス8,8を各通穴5a,5a及び各通孔7a,7aへそれぞれ挿入して、各ビス8,8をボックス本体2の底板2aへねじ込み、回路基板7および仕切部材5をボックス本体2にねじ止めすることができる。
【0031】また、仕切部材5の長手方向(図3の上下方向)両端には、上述した凹部5a1,5a1に隣接して、ビス9,9がねじ込まれるねじ穴5h,5hがそれぞれ凹設されている。この各ねじ穴5h,5hは、ボックス蓋体3と仕切部材5とを連結するためのものであり、ボックス蓋体3の天板3aに穿設される2つの通穴3j,3jに対応してそれぞれ穿設されている(図4参照)。
【0032】図4は、基板ボックス1の組立後の外観斜視図である。図4に示すように、ボックス蓋体3の前面上下部分には略矩形状の凹部3j,3jが2箇所に凹設され、各凹部3j,3jにはビス9,9が挿入可能な通穴3j1,3j1がそれぞれ穿設されている。この各通穴3j1,3j1は、仕切部材5に凹設された2つのねじ穴5h,5haに対応して穿設されており、ボックス本体2にボックス蓋体3を覆設した場合に、各通穴3j1,3j1へそれぞれ挿入されたビス9,9を各ねじ穴5h,5hにねじ込むことにより、ボックス蓋体3と仕切部材5とを連結することができる。
【0033】各凹部3j,3jは封印シール10,10を貼付するための部分であり、封印シール10,10が貼付された場合に、封印シール10,10がボックス蓋体3の前面より一段凹んだ部分に貼付されることとなるので、貼付された封印シール10,10が何かに引っかかり剥がれてしまうことが防止され、かつ、封印シール10,10を位置決めしつつ貼付することができる。
【0034】尚、封印シール10は、特殊な粘着材が塗布されたシール材で構成されており、この封印シール10が貼付された後に剥がされると、シール材から粘着材が剥がれてしまう。よって、一度剥がされた封印シール10を再度貼付することができないので、封印シール10が不正に剥がされた場合には、かかる不正行為を容易に発見することができるのである。
【0035】また、各凹部3j,3jに貼付される封印シール10,10は、ボックス本体2とボックス蓋体3とに跨って貼付され、基板ボックス1の開封を防止するように貼付される。この場合、各封印シール10,10は各通穴3j1,3j1に覆い被さるように貼付されるので、各通穴3j1,3j1に挿入されたビス9,9の抜き取り行為を防止することができる。更に、各封印シール10,10はロック板2e,3eが係合された係合板3f,2fに跨って貼付される。よって、各封印シール10,10を剥がさずに、基板ボックス1を開封するには、各封印シール10,10を3カ所ずつ切断する必要がある。
【0036】即ち、基板ボックス1の上側に貼付される封印シール10については、係合板3fの奥側端部分と挿入口3gに挿入されたロック板2eの前後端面部分の3カ所を、また、基板ボックス1の下側に貼付される封印シール10については、係合板2fの手前側端部分と挿入口2gに挿入されたロック板3eの前後端面部分の3カ所を切断しなければならない。よって、基板ボックス1を不正に開封し、かかる開封行為を隠蔽する場合、封印シール10,10の複数の切断箇所を接合する必要があり、隠蔽作業を容易に行うことができない。その結果、基板ボックス1の不正な開封行為を防止することができる。尚、図4では、ロック板3eおよび係合板2fの図示を省略している。
【0037】次に、図2および図5を参照して、ボックス蓋体3における係止片3a1〜3a4と仕切部材5における係止溝5g1〜5g4との構造について説明する。図5は、ボックス蓋体3における各係止片3a1〜3a4が仕切部材5の各係止溝5g1〜5g4にそれぞれ入り込んだ状態を示した基板ボックス1の側断面図であり、図5中の矢印Aは、ボックス蓋体3をボックス本体2に結合するためにスライドさせる方向を図示している。
【0038】図2に示すように、ボックス蓋体3には、傾斜壁板3dの反対側縁部分(図2左側)であって、天板3aの長手方向に略等間隔で4つの係止片3a1〜3a4が設けられている。この4つの係止片3a1〜3a4は、上述した仕切部材5の4つの係止溝5g1〜5g4にそれぞれ入り込んで、係止板5gにそれぞれ係止されるものであり、図5に示すように、天板3aから側面視略L字状に屈曲して突設され、その屈曲された先端はボックス蓋体3の下方(図5下方)へ向けてそれぞれ延出されている。しかも、これらの各係止片3a1〜3a4は、ボックス蓋体3をボックス本体2に覆設した場合に、上述した仕切部材5の各係止溝5g1〜5g4にそれぞれ入り込んで、係止板5gと略同一線上に配置されるように構成されている。
【0039】このように構成されたボックス蓋体3及び仕切部材5によれば、ボックス蓋体3をボックス本体2に覆設することにより、ボックス蓋体3の各係止片3a1〜3a4が仕切部材5の各係止溝5g1〜5g4にそれぞれ入れ込まれる。その後、ボックス本体2に対してボックス蓋体3を矢印A方向へスライドさせると、天板3aと各係止片3a1〜3a4の屈曲された先端との間に係止板5gにおける各係止溝5g1〜5g4の下側縁部が入り込み、各係止片3a1〜3a4が係止板5gにより係止されるのである。この結果、ボックス蓋体3と仕切部材5とが結合されるので、仕切部材5をボックス本体2およびボックス蓋体3との間でガタつかせることなく基板ボックス1内に配置することができ、かつ、ボックス蓋体3と仕切部材5との間にできる隙間から工具を差し込んで基板ボックス1をこじ開けることを防止することができる。
【0040】図6は、図4のVI−VI線における基板ボックス1の断面図である。図6に示すように、ボックス本体2と仕切部材5とを連結する連結部材4は、仕切部材5が回路基板7に配置された状態において、上面視略つ字状の滑らかな形状で弾性的に屈曲変形されている。この連結部材4は、前記したように高分子樹脂材料で構成され、かつ、肉厚の略平板状に形成されている。よって、連結部材4は、その屈曲変形の際に、その屈曲部分が重なり合う状態にまで完全に折り曲がる必要がないので、かかる折り曲げに伴う塑性変形による弾性の低下を防止することができ、かつ、加工硬化による破損を防止することができる。しかも、連結部材4は、図6に示すように、ボックス本体2の外部へ露出する部分が滑らかな形状で屈曲変形されるので、かかる連結部材4の屈曲部分の見栄えを良くすることができる。
【0041】また、連結部材4は、仕切部材5との連結部における端面4a(図6の下側面)が仕切部材5の前側端面(図6の下側面)と略同一平面を形成する一方、仕切部材5との連結部における端面4b(図6の上側面)が仕切部材5の後側端面(図6の上側面)と略同一平面を形成するように形成されている。よって、連結部材4を介して仕切部材5を揺動させる場合に、連結部材4と仕切部材5との連結部に応力集中が生じることを抑制して、かかる応力集中による連結部材4及び仕切部材5の連結部の破断を防止することができるのである。
【0042】しかも、連結部材4は、ボックス本体2との連結部における角部に上断面視円弧状の肉盛り4cが形成されている。よって、かかる肉盛り4cにより、連結部材4とボックス本体2との連結部に生じる応力集中が緩和されるので、かかる応力集中による連結部材4の破断を防止することができるのである。
【0043】次に、上記のように構成された基板ボックス1による回路基板7の収納方法について説明する。まず、図2に示すように、連結部材4を介して、仕切部材5がボックス本体2の外方へ向けて揺動され、ボックス本体2の外方へ取り出される。仕切部材5の取り出し後、回路基板7をボックス本体2の底板2a上に設置し、回路基板7をボックス本体2内に収容する。回路基板7の収容後、連結部材4を介して、図2に示す状態の仕切部材5がボックス本体2の内方へ向けて揺動され、この揺動に伴って、連結部材4が弾性的に屈曲変形されて、仕切部材5の端面(図2前側面)が回路基板7の右側縁部分に当接される。この結果、仕切部材5が回路基板7に配置される。
【0044】一方、仕切部材5の配置により、回路基板7のコネクタ7b〜7fが仕切部材5のコネクタ口5b〜5f内にそれぞれ挿嵌され、コネクタ7b〜7fがボックス本体2の外部へ露出される一方、回路基板7の右側縁部分が仕切部材5により覆われる(図3参照)。よって、かかる仕切部材5により回路基板7における右側縁部部分への接触行為を防止することができるのである。
【0045】仕切部材5の配置後、仕切部材5の凹部5a1,5a1から各通穴5a,5aへビス8,8がそれぞれ挿入されると、これらのビス8,8は、回路基板7の各通穴7a,7aを貫通して、ボックス本体2の底板2aへねじ込まれる。このビス8,8のねじ込みにより、仕切部材5がボックス本体2にねじ止めされるとともに、仕切部材5とボックス本体2の底板2aとの間に挟み込まれた回路基板7がねじ止めされる。
【0046】一方、ボックス本体2の壁板2b,2cにそれぞれ配設された各封印部材21内に係止座金13を設置し、その後、各封印部材21内にナット12を設置するとともに、図3に示すように、各封印部材21の保持部材22に予備ねじ14を保持する。各予備ねじ14の各保持部材22による保持後、ボックス蓋体3の各係合爪3d1の先端部分をボックス本体2の各係合枠2d1の各挿入口2d2へ挿入して、各係合枠2d1と係合爪3d1とを係合させて、ボックス本体2とボックス蓋体3との互いの開口面を合致させる。この合致により、ボックス本体2の底板2aに対してボックス蓋体3の天板3aが対向されて、ボックス本体2にボックス蓋体3が覆設される。しかも、このボックス蓋体3の覆設により、ボックス蓋体3の各係止片3a1〜3a4が仕切部材5の各係止溝5g1〜5g4にそれぞれ入れ込まれる。
【0047】ボックス蓋体3の覆設後、図3の矢印A方向へボックス蓋体3をスライドさせると、ロック板2e,3eが係合板3f,2fの挿入口3g,2gにそれぞれ挿入され、ロック板2e,3eおよび係合板3f,2fが係合されてボックス本体2とボックス蓋体3とが結合される。一方、ボックス蓋体3のスライドにより、天板3aと各係止片3a1〜3a4の屈曲された先端との間に係止板5gにおける各係止溝5g1〜5g4の下側縁部が入り込み、その結果、ボックス蓋体3と仕切部材5とが強固に結合される。このようにして、ロック板2e,3eおよび係合板3f,2fによるボックス本体2とボックス蓋体3との結合と、係止板5gおよび係止片3a1〜3a4によるボックス蓋体3と仕切部材5との結合とを連動して行うことができるので、遊技機用基板ボックスの組立作業を簡素化することができる。
【0048】また、ボックス本体2とボックス蓋体3との結合に伴って、封印部材21,31が合致されると、各押さえ板32が各保持部材22に保持された各予備ねじ14の頭部に当接される一方、ボックス蓋体3に穿設された各通穴3j1,3j1と仕切部材5に凹設された各ねじ穴5h,5hとが対向しつつ合致する。その後、各通穴3j1,3j1を介して仕切部材5の各ねじ穴5h,5hへビス9,9をそれぞれねじ込み、ボックス本体2、ロック板2e,3e、係合板3f,2fおよびボックス蓋体3の各凹部3j,3jに跨るようにして、ボックス蓋体3の各凹部3j,3jに封印シール10,10をそれぞれ貼付する。その後、封印部材21,21を封印ねじ11により連結することによって、図4に示すように、回路基板7が基板ボックス1により被包されて、基板ボックス1が封印されるのである。
【0049】以上説明したように、本実施例の基板ボックス1によれば、ボックス本体2に収容される回路基板7に配置されボックス蓋体3へ向けて立設される仕切部材5は、その回路基板7側端縁部がボックス本体2における切欠部2h縁部と連結部材4により連結されている。よって、仕切部材5とボックス本体2との間に薄板状の工具等を挿入し回路基板7を持ち上げて、基板ボックス1をこじ開け開封しようとしても、連結部材4によりその持ち上げ量を制限することができる。よって、かかる連結部材4による回路基板7の持ち上げ量の制限により、基板ボックス1のこじ開けを防止して、基板ボックス1に被包された回路基板7への不正行為を防止することができる。しかも、連結部材4により回路基板7の持ち上げ量が制限されることにより、回路基板7への接触行為も防止することができるのである。
【0050】また、基板ボックス1によれば、コネクタ7b〜7fに接続されるフラットケーブルやアース線は導出口から導出されるので、その回路基板7と他の回路基板(図示せず)等とを電気的に接続することができる。また、図3に示すように、仕切部材5の遮蔽壁5jは、ボックス本体2又はボックス蓋体3に形成された導出口を閉鎖するとともに、回路基板7上のコネクタ7b〜7fより内側位置であって、回路基板7に搭載された電子部品より外側位置に立設されているので、電子部品への接触行為を防止するとともに、電子部品への不正行為を防止することができる。
【0051】次に、図7を参照して、第2実施例の基板ボックス60について説明する。図7は、第2実施例における基板ボックス60のボックス本体2の外観斜視図であり、図7中の矢印Aは、ボックス蓋体3をボックス本体2に結合するためにスライドさせる方向を図示している。図7に示すように、第2実施例の基板ボックス60は、前記した第1実施例の基板ボックス1に対して、連結部材4に補強部材61をインサート成型したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の番号を付して、その説明を省略し異なる部分のみを説明する。
【0052】第2実施例の基板ボックス60では、その連結部材4の内部に弾性変形可能な金属材料などの剛性材料で網状体に形成された補強部材61が埋設されている。この補強部材61は、ボックス本体2、連結部材4および仕切部材5を射出成形する際に連結部材4内にインサート成形されている。よって、例えば、高分子樹脂材料で形成された連結部材4をナイフやカッタなどの切断工具により不正に切断する場合には、かかる補強部材61も一緒に切断する必要がある。しかしながら、かかる補強部材61を切断してしまうと、その切断の痕跡を隠蔽することは容易ではなく、不正行為を密かに行うことができるない。従って、不正行為を早期に発見することができると共に、かかる不正行為を抑制することができるのである。
【0053】次に、図8を参照して、第3実施例の基板ボックス70について説明する。図8は、第3実施例における基板ボックス70のボックス本体2の外観斜視図である。図8に示すように、第3実施例の基板ボックス70は、前記した第1実施例の基板ボックス1に対して、連結部材を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の番号を付して、その説明を省略し異なる部分のみを説明する。
【0054】第3実施例の基板ボックス70では、ボックス本体2における切欠部2hの上下方向略中央部分に、ボックス本体2の長手方向へ向けて、3つの側面視略コ字状の凹部71が略等間隔で凹設されており、これらの各凹部71の前端面(図7手前側面)と略同一平面を形成するように複数(3つ)の略矩形平板状の連結部材72が連設(連結)されている。これらの連結部材72は、ボックス本体2の外方(図8の右方)へ向けてそれぞれ延出されており、ボックス本体2と一体成形され、ボックス本体2と同様にポリカーボネート樹脂等の高分子樹脂材料で形成されている。各連結部材72は、上述した仕切部材5をボックス本体2に連結するためのものであり、それぞれ弾性的に屈曲変形可能に形成されている。また、これらの連結部材72の他端側には仕切部材5における回路基板7との当接面(図8手前側面)縁部が連設されている。
【0055】この基板ボックス70によれば、例えば、ボックス本体2、仕切部材5および各連結部材72を高分子樹脂材料で一体成形する場合に、第1実施例の連結部材4のように、ボックス本体2の長手方向にに連続して設ける必要がなく、各連結部材72の間には隙間が設けられるので、その分、ボックス本体2、仕切部材5および各連結部材72の材料を減少して、基板ボックス70全体としての製造コストを低減することができる。
【0056】次に、図9を参照して、第4実施例の基板ボックス80について説明する。図9は、第4実施例における基板ボックス80のボックス本体2の外観斜視図である。図9に示すように、第4実施例の基板ボックス80は、前記した第1実施例の基板ボックス1に対して、連結部材を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の番号を付して、その説明を省略し異なる部分のみを説明する。
【0057】第4実施例の基板ボックス80では、ボックス本体2における切欠部2h縁部に、その長手方向(図9の上下方向)全域に亘って略矩形平板状の連結部材81が連設されている。この連結部材81は、ボックス本体2の外方(図9の右方)へ向けて延出されており、ボックス本体2と一体成形され、ボックス本体2と同様にポリカーボネート樹脂等の高分子樹脂材料で形成されている。連結部材81は、上述した仕切部材5をボックス本体2に連結するためのものであり、それぞれ弾性的に屈曲変形可能に形成されている。また、連結部材81の他端側には仕切部材5における回路基板7との当接面(図9の手前側面)縁部が連設されている。
【0058】この基板ボックス80によれば、連結部材81は、仕切部材5における回路基板7側端縁部の全域に亘って設けられるので、仕切部材5が回路基板7に配置された場合に、仕切部材5とボックス本体2との間にできる隙間をボックス本体2の長手方向全域に亘って覆うことができる。よって、かかるボックス本体2と仕切部材5との隙間部分へ薄板状の工具等を挿入する行為自体を防止して、基板ボックス80をこじ開け開封する不正行為を防止することができる。
【0059】次に、図10を参照して、第5実施例の基板ボックス90について説明する。図10は、第5実施例における基板ボックス90のボックス本体2の外観斜視図である。図10に示すように、第5施例の基板ボックス90は、前記した第1実施例の基板ボックス1に対して、連結部材を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の番号を付して、その説明を省略し異なる部分のみを説明する。
【0060】第5実施例の基板ボックス90では、ボックス本体2における切欠部2hの縁部略中央にボックス本体2の外方(図10の右方)へ向けて延出された略矩形平板状の連結板91が連設されている。一方、仕切部材5における回路基板7との当接面(図10手前側面)縁部には連結板91側(図10の左方)へ向けて略矩形状の連結板92が連設されている。しかも、これらの連結板91,92は、その先端部が共に連結ピン93を介して揺動(回動)可能に連結されている。よって、基板ボックス90によれば、上述した基板ボックス1,60,70,80と同様に、連結板91,92及び連結ピン93を介して、仕切部材5をボックス本体2の内外へ向けて揺動させることができるのである。
【0061】以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0062】例えば、第2実施例では、連結部材4の内部に網状体に形成された補強部材61をインサート成形したが、補強部材61の形状は、必ずしもこれに限られるものではなく、補強部材は弾性変形可能、かつ、剛性を有する材料で形成されるのであれば、例えば、略平板状体に形成しても良い。
【0063】尚、以下に本発明の変形例を示す。請求項1記載の遊技機用基板ボックスにおいて、前記ボックスベースに収容される回路基板には、その回路基板と他の回路基板等とを電気的に接続するコネクタが形成されており、前記ボックスベース又はボックスカバーには、回路基板のコネクタに接続されるコードが導出される導出口が形成されており、前記仕切部材は、前記導出口を閉鎖するため回路基板のコネクタより内側位置であって、回路基板の制御部品より外側位置に立設されており、前記連結部材は、その一端側が前記ボックスベースにおける前記導出口縁に連結される一方、その他端側が前記仕切部材の回路基板側端縁部における前記導出口縁との隣接部分に連結されていることを特徴とする遊技機用基板ボックス1。
【0064】この遊技機用基板ボックス1によれば、コネクタに接続されるコードは導出口から導出されるので、その回路基板と他の回路基板等とを電気的に接続することができる。また、仕切部材は、ボックスベース又はボックスカバーに形成された導出口を閉鎖するとともに、回路基板上のコネクタより内側位置であって、回路基板に搭載された制御部品より外側位置に立設されているので、制御部品への接触行為を防止するとともに、制御部品への不正行為を防止することができる。
【0065】遊技機用基板ボックス1、又は、請求項1記載の遊技機用基板ボックスにおいて、前記連結部材は屈曲変形可能な弾性材料で形成されていることを特徴とする遊技機用基板ボックス2。この遊技機用基板ボックス2によれば、仕切部材が連結部材を介してボックスベースの外方へ取り出され、かかる状態で、回路基板がボックスベース内に収容される。回路基板の収容後、連結部材を屈曲変形させつつ、仕切部材がボックスベース内へ入れ込まれ、仕切部材が回路基板に配置され立設される。かかる場合に、連結部材は屈曲変形可能な弾性材料で形成されているので、連結部材が屈曲変形する際に塑性変形することを抑制して、かかる塑性変形による連結部材の弾性の低下や、加工硬化による破損を防止することができる。
【0066】遊技機用基板ボックス2において、前記連結部材は弾性変形可能な高分子樹脂材料で形成されており、その連結部材の内部には弾性変形可能な剛性材料で形成された補強部材がインサート成形されていることを特徴とする遊技機用基板ボックス3。この遊技機用基板ボックス3によれば、連結部材の内部には弾性変形可能な剛性材料で形成された補強部材がインサート成形されているので、高分子樹脂材料で形成された連結部材をナイフやカッタなどの切断工具により不正に切断する場合に、補強部材も切断する必要がある。しかしながら、かかる補強部材を切断してしまうと、その切断の痕跡を隠蔽することは容易ではなく、不正行為を密かに行うことができるない。よって、不正行為を早期に発見することができると共に、かかる不正行為を抑制することができる。
【0067】遊技機用基板ボックス1、又は、請求項1記載の遊技機用基板ボックスにおいて、前記連結部材は、前記仕切部材における回路基板側端の縁部から外方へ向けて延出される第1ヒンジ部と、その第1ヒンジ部に揺動可能に連結され前記ボックスベースの縁部から外方へ延出される第2ヒンジ部とを備えていることを特徴とする遊技機用基板ボックス4。
【0068】遊技機用基板ボックス1から4、又は、請求項1記載の遊技機用基板ボックスにおいて、前記連結部材は、前記仕切部材における回路基板側端の縁部に所定間隔を隔てて2以上設けられていることを特徴とする遊技機用基板ボックス5。この遊技機用基板ボックス5によれば、例えば、ボックスベース、仕切部材および連結部材を高分子樹脂材料で一体成形する場合に、連結部材を仕切部材における回路基板側端の縁部全域に亘って設ける必要がないので、その分、ボックスベース、仕切部材および連結部材の材料を減少して、遊技機用基板ボックス5全体としての製造コストを低減することができる。
【0069】遊技機用基板ボックス1から4、又は、請求項1記載の遊技機用基板ボックスにおいて、前記連結部材は、前記仕切部材における回路基板側端の縁部全域に亘って設けられ、前記仕切部材が回路基板に配置される場合に、前記仕切部材と前記ボックスベースとの間部分の上方に覆設されるように形成されていることを特徴とする遊技機用基板ボックス6。この遊技機用基板ボックス6によれば、仕切部材とボックスベースとを連結する連結部材は、仕切部材が回路基板に配置される場合に、仕切部材とボックスベースとの間部分の上方に覆設されるように形成されているので、かかる隙間部分へ薄板状の工具等を挿入する行為自体を防止することができる。
【0070】遊技機用基板ボックス1から6、又は、請求項1記載の遊技機用基板ボックスにおいて、前記ボックスベースに回路基板を固着する第1固着部材と、その第1固着部材により前記ボックスベースに固着された回路基板に前記仕切部材を固着する第2固着部材と、その第2固着部材により回路基板に固着された前記仕切部材とボックスカバーとを連結し、前記仕切部材および回路基板を介して前記ボックスベースとボックスカバーとを結合する結合部材とを備えていることを特徴とする遊技機用基板ボックス7。
【0071】この遊技機用基板ボックス7によれば、第1固着部材によりボックスベースに収容される回路基板がボックスベースに固着され、かつ、第2固着部材により仕切部材が回路基板に固着されるとともに、結合部材によって、回路基板に固着された仕切部材をボックスカバーに結合することができる。よって、仕切部材が回路基板とボックスカバーとの間でガタつくことを防止することができる。
【0072】しかも、仕切部材は、結合部材によって、ボックスカバーと結合されるので、ボックスカバーと仕切部材との間部分から薄板状の工具等を挿入することによる遊技機用基板ボックス8をこじ開けを防止して、遊技機用基板ボックス7に被包された回路基板への不正行為を防止することができる。尚、必ずしも、第1固着部材と第2固着部材とを別々に設ける必要はなく、例えば、1の固着部材でボックスベースに回路基板および仕切部材を固着しても良い。
【0073】遊技機用基板ボックス7において、前記結合部材は、前記ボックスカバー又は仕切部材の一方に設けられる結合爪と、その結合爪に対向して前記ボックスカバー又は仕切部材の他方に設けられ、前記ボックスカバーを前記ボックスベースに被せつつ、そのボックスベースに対して前記ボックスカバーを相対的に所定方向へスライドさせることにより、前記結合爪が係止される結合部とを備えていることを特徴とする遊技機用基板ボックス8。
【0074】この遊技機用基板ボックス8によれば、ボックスベース内に回路基板を収容した後、連結部材を介して仕切部材がボックスベース内に入れ込まれ、その仕切部材が回路基板に配置され立設されて、ボックスベースにボックスカバーが被せられる。ボックスカバーがボックスベースに被せられると、ボックスカバー又は仕切部材の一方に設けられた結合爪とその他方に設けられた結合部が対向する。ボックスカバーが被せられた後、ボックスベース又はボックスカバーの一方を他方に対して所定方向へスライドさせることにより、結合部材の結合爪が結合部に係止され、ボックスカバーと仕切部材とを結合することができる。よって、そのボックスカバーと仕切部材との間部分から薄板状の工具等を挿入することによる遊技機用基板ボックス8をこじ開けを防止して、遊技機用基板ボックス8に被包された回路基板への不正行為を防止することができる。
【0075】遊技機用基板ボックス7,8において、前記ボックスベース又はボックスカバーの一方に設けられる係合部材と、前記ボックスベース又はボックスカバーの他方に設けられ、前記係合部材と対向してその係合部材が挿入可能に形成される係合穴とを備えており、前記結合部材は、前記ボックスカバー又は仕切部材の一方に設けられる結合爪と、その結合爪に対向して前記ボックスカバー又は仕切部材の他方に設けられ、前記係合部材の前記係合穴への挿入に伴って前記結合爪が係止される結合部とを備えていることを特徴とする遊技機用基板ボックス9。
【0076】この遊技機用基板ボックス9によれば、ボックスベース内に回路基板を収容した後、連結部材を介して、仕切部材がボックスベース内に入れ込まれ、仕切部材が回路基板に配置され立設されて、ボックスベースにボックスカバーが被せられる。ボックスカバーがボックスベースに被せられると、ボックスベース又はボックスカバーの一方に設けられた係合部材とその他方に設けられた係合穴が互いに対向する一方、ボックスカバー又は仕切部材の一方に設けられた結合爪とその他方に設けられた結合部が対向する。
【0077】ボックスカバーが被せられた後、ボックスベース又はボックスカバーの一方を他方に対してスライドさせると、係合部材が係合穴へ挿入され係止されて、ボックスベース及びボックスカバーが結合される一方、かかる係合部材の挿入に伴って、結合爪が結合部に係止され、ボックスカバーと仕切部材とが結合される。よって、係合部材および係合穴によるボックスベースとボックスカバーとの結合動作により、結合爪および結合部によるボックスカバーと仕切部材との結合動作を連動して行うことができるので、遊技機用基板ボックス9の組立作業を簡素化することができるのである。
【0078】
【発明の効果】 請求項1記載の遊技機用基板ボックスによれば、ボックスベースに収容される回路基板に配置されることによりボックスカバーへ向けて立設される仕切部材は、その回路基板側端の縁部がボックスベースの縁部と連結部材により連結されている。よって、ボックスベース及びボックスカバーにより回路基板が被包された場合に、仕切部材とボックスベースとの間部分に薄板状の工具等を挿入して、その遊技機用基板ボックスをこじ開け開封しようとしても、連結部材によりその持ち上げ量を制限することができる。よって、かかる連結部材による回路基板の持ち上げ量の制限により、遊技機用基板ボックスのこじ開けを防止して、遊技機用基板ボックスに被包された回路基板への不正行為を防止することができるという効果がある。しかも、連結部材により回路基板の持ち上げ量が制限されることにより、回路基板への接触行為も防止することができるのである。請求項2記載の遊技機用基板ボックスによれば、請求項1記載の遊技機用基板ボックスの奏する効果に加え、コネクタに接続されるコードは導出口から導出されるので、その回路基板と他の回路基板等とを電気的に接続することができる。また、仕切部材は、ボックスベース又はボックスカバーに形成された導出口を閉鎖するとともに、回路基板上のコネクタより内側位置であって、回路基板に搭載された制御部品より外側位置に立設されているので、制御部品への接触行為を防止するとともに、制御部品への不正行為を防止することができるという効果がある。請求項3記載の遊技機用基板ボックスによれば、請求項1又は2に記載の遊技機用基板ボックスの奏する効果に加え、仕切部材が連結部材を介してボックスベースの外方へ取り出され、かかる状態で、回路基板がボックスベース内に収容される。回路基板の収容後、連結部材を屈曲変形させつつ、仕切部材がボックスベース内へ入れ込まれ、仕切部材が回路基板に配置され立設される。かかる場合に、連結部材は屈曲変形可能な弾性材料で形成されているので、連結部材が屈曲変形する際に塑性変形することを抑制して、かかる塑性変形による連結部材の弾性の低下や、加工硬化による破損を防止することができるという効果がある。請求項4記載の遊技機用基板ボックスによれば、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機用基板ボックスの奏する効果に加え、第1固着部材によりボックスベースに収容される回路基板がボックスベースに固着され、かつ、第2固着部材により仕切部材が回路基板に固着されるとともに、結合部材によって、回路基板に固着された仕切部材をボックスカバーに結合することができる。よって、仕切部材が回路基板とボックスカバーとの間でガタつくことを防止することができるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000144522
【氏名又は名称】株式会社三洋物産
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号
【出願日】 平成10年12月22日(1998.12.22)
【代理人】 【識別番号】100103045
【弁理士】
【氏名又は名称】兼子 直久
【公開番号】 特開2003−305256(P2003−305256A)
【公開日】 平成15年10月28日(2003.10.28)
【出願番号】 特願2003−151904(P2003−151904)