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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】高橋 寛
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【要約】 【課題】遊技球の通路を形成する球通路部材のアース接続作業性を良好にした遊技機を得る。

【解決手段】内枠14に取り付けられる裏セット120、導通プレート170、貯球タンク25を導電性樹脂材料によって形成し、導通プレート170の後壁部192の前面と裏面には、内枠14への取付状態で、裏セット120及び貯球タンク25にそれぞれ圧接する金属製の板バネを設ける。また裏セット120は、島設備のGND端子に繋がれるアース線146と接続してアース接続する。これにより、貯球タンク25を内枠14に装着するだけで、貯球タンク25は導通プレート170を介し裏セット120に導通され、簡単にアース接続することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外枠に側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられる内枠と、前記内枠の裏面に取り付けられ導電性材料により形成されてアース接続された機構枠体と、前記内枠に取り付けられ、遊技球を誘導する導電性材料により形成された通路部及びその通路部と導通され外部に露出した接続部を備える球通路部材と、前記球通路部材が前記内枠に取り付けられた状態で前記機構枠体と前記接続部との間に介在する導電性材料により形成された導通手段と、を有することを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記導通手段が導電性金属材料により形成されたバネ部材を有することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】 前記導通手段が弾性を備える導電性樹脂材料により形成された弾性部材を有することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項4】 外枠に側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられる内枠と、前記内枠に取り付けられ導電性材料により形成されてアース接続されたロック手段と、前記内枠に開閉可能に設けられ電気部品を搭載した開閉部材と、前記開閉部材に設けられ前記電気部品がアース接続されるとともに開閉部材の閉塞状態で前記ロック手段に係合する導電性材料により形成された係合部材と、を有することを特徴とする遊技機。
【請求項5】 前記開閉部材は前記内枠に設けられた打球発射装置に遊技球を供給する打球供給皿とされていることを特徴とする請求項4記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に係り、詳しくは、遊技球の通路を形成する球通路部材が機器本体への装着によってアース接続される遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機等の遊技機は、機器本体の外郭を構成して島設備に設置される外枠に、内枠が開閉可能に取り付けられており、内枠の前面側に、遊技盤やガラス枠、打球供給皿、発射ハンドル等が配設され、内枠裏面に、賞球を貯留する上タンク及び下タンクや賞球払出装置等を設けた裏セット(機構枠体)が取り付けられている。近年は、この裏セットを導電性樹脂材料で形成し、導線等を介して島設備のGND端子にアース接続(接地)するとともに、遊技球の通路を形成する遊技盤や打球供給皿等の球通路部材を導線(アース線)を用いて裏セットに接続することで、遊技球の接触・摩擦により球通路部材に帯電する静電気を、裏セット側に除電する構成が採られている。
【0003】一方、最近では、打球発射装置を遊技盤の左下に配置して打球を上方に打ち出す、所謂「左打ち」と呼ばれる機種の開発が進められている。この機種の場合、従来機種の内枠に設けられて遊技盤右下に配置された打球発射装置や、遊技盤のほぼ真下に位置して発射された打球を左斜め上方に案内し遊技盤側へと導くガイドレール等が不要になるため、その遊技盤下部側に生じる空きスペースを利用して遊技領域を拡大させやすい利点がある(遊技性の向上)。
【0004】またそれに伴い、従来は二つに分かれていた打球供給皿(上皿)と余剰球受け皿(下皿)とを、それらの機能を併せ持つ一体皿に構成して従来の上皿高さよりも低く配置するとともに、一体皿の球皿部に収容しきれない遊技球を貯留する球貯留部材(貯球タンク)を一体皿の裏面側に設けることで、従来と同等、またはそれ以上の貯留量を確保できるようにするなど、多くの変更がなされている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2001−17706公報 (第3−4頁、第2図、第5図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記裏セットを介して球通路部材をアースする従来の構成では、球通路部材を裏セットに導通させるアース線の接続作業が煩雑となっており、さらに、メンテナンス等で球通路部材を脱着する際の作業性も悪くなる問題がある。また、特許文献1に示される構成では、球貯留部材も、遊技球が接触するためにアースする必要があり、このように、上記の新機種ではアース接続箇所が増えることもあるため、その接続作業性を改善することがより強く望まれている。
【0007】本発明は上記事実を考慮して、遊技球の通路を形成する球通路部材のアース接続作業性を良好にした遊技機を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、外枠に側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられる内枠と、前記内枠の裏面に取り付けられ導電性材料により形成されてアース接続された機構枠体と、前記内枠に取り付けられ、遊技球を誘導する導電性材料により形成された通路部及びその通路部と導通され外部に露出した接続部を備える球通路部材と、前記球通路部材が前記内枠に取り付けられた状態で前記機構枠体と前記接続部との間に介在する導電性材料により形成された導通手段と、を有することを特徴としている。
【0009】請求項1に記載の発明では、内枠は側端部が外枠に軸支されて開閉可能に取り付けられ、裏面に機構枠体が取り付けられる。機構枠体は、賞球を貯留するタンクや賞球払出装置等を備えており、それら機構部を、内枠の裏面側に配設する。また、機構枠体は導電性材料によって形成され、例えば、導線等を介して機器外部のGND端子等にアース接続されている。
【0010】また内枠には、遊技球を誘導する通路部を設けた球通路部材が取り付けられる。球通路部材は、少なくとも通路部は導電性材料によって形成されており、その通路部と電気的に接続されて導通した接続部が外部に露出している。なお、この球通路部材には、例えば、金属バンドを通路部として設けた遊技盤や、遊技球を貯留する貯留部を通路部とした球貯留部材等が含まれる。
【0011】そして球通路部材を内枠に取り付けると、機構枠体と接続部との間に介在する導電性材料により形成された導通手段が、両部材に接触する。これにより、球通路部材の通路部が導通手段を介して機構枠体に導通され、アース接続される。なお、この導通手段は、機構枠体及び球通路部材の少なくとも何れかに設けることもできる。このように、球通路部材を内枠に装着するだけで通路部が簡単にアース接続されるため、球通路部材のアース接続作業性が良好になる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の遊技機において、前記導通手段が導電性金属材料により形成されたバネ部材を有することを特徴としている。また請求項3に記載の発明は、請求項1記載の遊技機において、前記導通手段が弾性を備える導電性樹脂材料により形成された弾性部材を有することを特徴としている。
【0013】請求項2及び請求項3に記載の発明では、上記の導通手段に、導電性金属材料によるバネ部材や、金属繊維等を含有した導電ゴム等の導電性樹脂材料による弾性部材を設けることで、それらのバネ部材や弾性部材が球通路部材の接続部に圧接して、バネ部材や弾性部材を有する導通手段を介し球通路部材の通路部を機構枠体に確実に導通することができる。さらに、確実な導通を得る導通手段の構成も簡素化することができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、外枠に側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられる内枠と、前記内枠に取り付けられ導電性材料により形成されてアース接続されたロック手段と、前記内枠に開閉可能に設けられ電気部品を搭載した開閉部材と、前記開閉部材に設けられ前記電気部品がアース接続されるとともに開閉部材の閉塞状態で前記ロック手段に係合する導電性材料により形成された係合部材と、を有することを特徴としている。
【0015】請求項4に記載の発明では、内枠に取り付けられた板金等の導電性材料によって形成されるロック手段が、例えば、導線等を介して機器外部にアース接続されている。また内枠には、各種電気部品を搭載した開閉部材が開閉可能に設けられており、その電気部品は、導電性材料により形成された係合部材にアース接続されている。
【0016】これにより、開閉部材を内枠に閉じると、係合部材がロック手段に係合して開閉部材は閉塞状態にロックされるとともに、係合部材とロック手段とが導通して、電気部品は外部とアース接続される。したがって、内枠の開閉部材に設ける電気部品のアース接続において、内枠と開閉部材との間では、導線等を省いた簡単な接続構造とすることができる。
【0017】また、この開閉部材については、請求項5に記載の発明のように、内枠に設けられた打球発射装置に遊技球を供給する打球供給皿とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0019】図1〜図5には、本発明の一実施の形態に係るパチンコ機が示されている。図示のように、パチンコ機10は、パチンコ機10の外郭を構成するとともにパチンコホールの島設備に設置される矩形状の外枠12を備えている。外枠12の前面には窓部を有する矩形額縁状の内枠14が配置されており、内枠14は、外枠12に設けられた一対のヒンジ部15A、15Bに左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。
【0020】内枠14の前面上部には、ガラス板16を装着したガラスフレーム18を窓部に備えるガラス枠20が配置されており、ガラス枠20は左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられている。また、ガラスフレーム18に装着されたガラス板16は、図2の紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行に配置された一対のガラス板からなる二重構造となっている。この内枠14の上部におけるガラス枠20裏面側には、遊技盤載置台21(図3参照)に載せて交換可能とされた遊技盤32が窓部を塞ぐようにセットされている。
【0021】図3に示すように、遊技盤32の右上隅部及び右下隅部には、遊技盤32を内枠14に取り付けるための一対の取付部90が設けられており、これらの取付部90には、上下方向を長手として前後方向に貫通する樽形の長穴形状とされた取付孔92が形成されている。一方、内枠14の前面上部には、右側端部における遊技盤32の各取付孔92と対応する位置に、略平板状とされた一対の回転レバー94が突設されており、左側端部には、上下に所定の間隔で配置された一対の爪部96及び板バネ98が設けられている。
【0022】これにより、遊技盤32を内枠14に取り付けるには、各回転レバー94を縦向きの姿勢にし、遊技盤32を遊技盤載置台21に載せて遊技盤32の左側端部を一対の爪部96に引っ掛け、一対の板バネ98のバネ力(図3の矢印A)に抗し遊技盤32を左側に押しながら各取付部90の取付孔92を内枠14側の各回転レバー94に位置合わせし、そのまま遊技盤32を内枠14の前面に押し当てるようにして各取付孔92を各回転レバー94に挿通させる。さらに、各回転レバー94を図中の矢印B方向に90度回転させて横向きの姿勢にすると、各取付孔92の縁部に各回転レバー94が係合して、遊技盤32は内枠14の前面上部に固定される(図1の状態)。そしてここでは、遊技盤32が一対の板バネ98により右側へ付勢されるため、ガタ付くことなく安定して固定される。
【0023】また、遊技盤32を取り外すには、各回転レバー94を元の縦向きの姿勢に戻し各取付孔92との係止状態を解除させ、遊技盤32の右側端部を引き出して各取付孔92を各回転レバー94から抜き出し、そのまま、遊技盤32の左側端部を一対の爪部96から外すことにより取り外すことができる。このように、本実施形態のパチンコ機10では、遊技盤32が内枠14に容易に着脱できるようになっている。
【0024】この遊技盤32は、ガラス枠20を内枠14に閉塞した状態でガラス枠20(ガラス板16)に覆われるようになっており、また、ガラス枠20と内枠14とは、内枠14の他側部に設けられた金属製の施錠装置(シリンダ)22により施錠されるようになっている。
【0025】ガラス枠20の施錠機構としては、ガラス枠20裏面の他側部に、縦方向に延出された金属製の補強板100が取り付けられており、ガラス枠20を内枠14に閉じると、補強板100の上下端部近傍に形成された断面L字型の突出片102A、102Bが、施錠装置22のフック104A、104Bに係合してロックされ、閉塞状態に施錠されるようになっている。
【0026】内枠14の前面下部には、遊技球を貯える球皿部24を備えた一体皿26が配置されている。この一体皿26も左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられており、図2に示すように、球皿部24の後壁右側端部には、賞球が払い出される賞球払出口27が形成されている。また、図3に示すように、内枠14の下部における一体皿26裏面側には、遊技盤32の左下に打球発射装置23が配置され球皿部24の後方に位置して貯球タンク25が取り付けられており、これらの打球発射装置23及び貯球タンク25は一体皿26に覆われるようになっている。
【0027】そして、この一体皿26も、施錠装置22によって施錠されるようになっており、その機構としては、一体皿26裏面の他側部に金属製の補強板106が取り付けられ、一体皿26を内枠14に閉じると、補強板106の上下端部近傍に形成された矩形孔108A、108Bが、施錠装置22のフック110A、110Bに係合してロックされ、施錠される構成である。
【0028】一体皿26の裏面には、ソレノイドによって駆動する球送り装置112が取り付けられている。球送り装置112は、一体皿26の閉塞状態で打球発射装置23の前面側に配置されるようになっており、この球送り装置112によって、一体皿26の球皿部24に貯留された遊技球(賞球及び貸球)が、打球発射装置23に送り出される。また球送り装置112のアース線114は、一体皿26の下端部近傍を他側部側に引き回されて、先端の端子116がネジ118により補強板106に固定されている。
【0029】一方、内枠14の窓部に設置された遊技盤32は、ベニヤ板33の表面に樹脂材料で形成されたシート状のセル34が貼着されて、盤面32Aに、金属製の外バンド36及び内バンド37と合成樹脂製のレール飾り38、39とによって囲まれた略円形状の遊技領域40が形成されており、セル34の表面で遊技領域40と対応する範囲には、背景画像や各種キャラクター画像等を含む装飾画(図示省略)が印刷されている。
【0030】遊技領域40には、特別図柄表示装置42や大入賞口(変動入賞装置)44等の役物、始動口46や入賞口48、風車50等の遊技部品と、左右側端部に配置されたサイド飾り52A、52Bが取り付けられており、最下位置にアウト口54が配置されている。また遊技盤32の右側端部に配置されたレール飾り38の右下隅には、証紙56を貼り付た証紙台58が取り付けられており、この証紙台58は、左方に配置されたヒンジ板60に支持されて、盤面32Aに対して開閉動するようになっている。
【0031】なお、本実施形態のパチンコ機10は、前述したように打球発射装置23を遊技盤32の左側下方に配置して遊技球を上方に発射する機種であり、従来機種に比べ、アウト口54の位置を下げることにより遊技領域40が拡大されている。
【0032】図2に示すように、パチンコ機10の正面には、ガラス枠20の前面に、賞球表示灯や完了表示灯等の機能を有する複数の表示灯62、63がガラス16を取り囲むように配列されており、左上隅近傍と右側端上部に、遊技の効果音を発生するスピーカー64、66が配置されている。さらにガラス枠20の内部には、表示灯62、63を発光させる複数のLEDを搭載した基板67A、67B、67C、67D、67E、67F、67Gが設けられている。
【0033】一体皿26の前面下部側には、左側に灰皿68が配置され、右側に打球発射装置23から発射する打球の飛距離を調整するための発射ハンドル70と、発射ハンドル70を操作したままの状態で打球発射を一時的に停止する発射停止ボタン72が設けられている。また、球皿部24の前面略中央には、貸球の貸し出し操作を行う球貸ボタン74と、台間球貸機からカードを取り出すための返却ボタン76が配設されており、球皿部24の上面左側端部に、カード残高等の情報を表示する表示部78が設けられている。さらに上記操作ボタンの下方には、大当たり時などに球を一体皿26から球箱へ移すための球抜きボタン80が設けられ、上部左側に、遊技終了時などに球を一体皿26の球皿部24から排出するための球抜きレバー82が配置されている。
【0034】一方、パチンコ機10の裏面側は、図4及び図5に示すように、内枠14の裏面14Aに枠状の裏セット120が取り付けられている。裏セット120は導電性樹脂材料による成形品とされ、上部に賞球を貯留しておく上タンク122が設けられており、上タンク122の下部に、上タンク122に連通して上記の賞球を賞球払出装置124に誘導する下タンク126が取り付けられている。また賞球払出装置124は、裏セット120の裏面視右側端部に配置されて裏セット120に組み込まれている。
【0035】裏セット120の下部には、賞球払出装置124を作動制御する払出制御基板128が配設されており、払出制御基板128の左側に分電基板130が取り付けられている。裏セット120の右上隅には、ホールコンピュータ等の外部機器に、前述の各種制御基板を電気的に接続して本体情報を通信する枠用外部端子板132と、遊技盤情報を通信する盤用外部端子板(図示省略)が取り付けられている。
【0036】また、内枠裏面14Aの上下端部及び右側端部近傍には、裏面14Aから突出した略平板状の回転レバー134が計5個設けられており、裏面14Aの右上隅近傍には、先端部に下向きの爪部136が形成され弾性変形可能な板厚とされた弾性片138が一体的に設けられている。また裏セット120には、各回転レバー134と対応する位置に、左右方向を長手として前後方向に貫通する樽形の長穴形状で、回転レバー134が挿通可能な大きさとされた取付孔140が5個形成されている。
【0037】これにより、裏セット120を内枠14に取り付けるには、内枠14側の各回転レバー134を横向きの姿勢にし、裏セット120の各取付孔140を対応する回転レバー134に挿入して内枠14の裏面14Aにセットする。このとき、弾性片138の爪部136が裏セット120の枠用外部端子板132取付部の下縁に係止して、裏セット120は仮固定される。そして、各回転レバー134を90度回転させ各取付孔140に係合させることにより、裏セット120が内枠14に固定される(図4の状態)。また裏セット120を取り外すときは、全ての回転レバー134を元の横向きの姿勢に戻し取付孔140との係合状態を解除させ、弾性片138を上方に撓ませて爪部136の係止状態を解除することにより可能となる。このように、本実施形態のパチンコ機10では、裏セット120が内枠14に容易に着脱できるようになっている。
【0038】また、内枠14の裏面14A下部には電源ユニット142が配設されている。電源ユニット142は、左側面に、島設備側のコンセント及びGND端子にそれぞれ繋がれる電源ケーブル144とアース線146が接続されており、下面から、分電基板130のコネクターに接続されて各種制御基板及び電気部品等に電力を供給する電源供給ケーブル148が延出されている。
【0039】裏面14Aの左側端部には、縦方向に延出する一対の立壁150A、150Bが設けられている。立壁150A、150Bの上方には、対向する一対の腕片によって構成されたフック152が2個配置されて、裏面14Aに一体的に形成されている。さらに裏面14Aの上端部には、横方向に延出する凹部154が形成されており、内枠14の上壁右側端部14Bは段状に落ち込んで、外枠12との間に隙間を形成している。凹部154内には、横方向に配列された複数の補強リブ156が設けられており、各補強リブ156と内枠14の上壁右側端部14Bには、U字形状の深溝が形成されて外部と連通している。
【0040】そして電源ケーブル144とアース線146は、図示のように、立壁150A、150Bの間を引き回されてフック152に固定され、凹部154内に収納されて、先端側が機器外部へと引き出されるよう配線処理される。さらに、前述の手順で、内枠14の裏面14Aに裏セット120を取り付けると、電源ケーブル144とアース線146との上記引き回し部が裏セット120によって覆われ、所定の配線経路に固定される(図4参照)。
【0041】また、施錠装置22の上下端部近傍には、それぞれアース線158、160が接続されている。上側のアース線158は、先端の端子162がネジ164によって裏セット120に固定されており、下側のアース線160は、電源ユニット142のアース線146が繋がれたGND端子(図示省略)に接続されている。これにより、裏セット120と施錠装置22は、アース線158を介して導通されるとともに、アース線160と電源ユニット142のアース線146を介して、島設備側のGND端子にアースされる。
【0042】また、内枠14の前面下部側に配置された貯球タンク25は、その内枠14の前面下部側に設けられた貯球タンク取付部166に着脱できるようになっている。この貯球タンク取付部166の上壁部166Aには、裏セット120に組み込まれた賞球払出装置124の賞球排出口(図示せず)と対応する位置に矩形孔167が形成されており、さらに矩形孔167の裏面視左側には、導通バネ168と導通プレート170が取り付けられている。貯球タンク25と導通プレート170は、共に導電性樹脂材料による成形品で、導通バネ168は金属製とされており、以下、その構成について説明する。
【0043】図6〜図8には、貯球タンク取付部166近傍の拡大図が示されている。図6に示すように、貯球タンク25は、上面25Aにおける貯球タンク取付部166の矩形孔167と対応する位置(裏面視右側)に開口部172が形成され、前面25Bにおける一体皿26の賞球払出口27との対応位置(裏面視左側)には開口部174が形成されており、タンク底面25Dが開口部172側から開口部174側へ下り傾斜している。また、貯球タンク25の裏面25Cには、裏面視左側端部近傍に位置して矩形状の凸部176が設けられており、貯球タンク取付部166の後壁部166Bには、この凸部176と対応して、凸部176よりも少し大きい矩形状の開口部178が形成され、さらに、後壁部166Bの略中央上端部近傍にはボス179が設けられている。
【0044】図3に示すように、貯球タンク25の下面25Eには、貯球タンク25を内枠14に取り付ける際の固定部となる取付片200が一体的に設けられている。取付片200は所定厚さの略矩形板状で、略中央部には、左右方向を長手として前後方向に貫通する樽形の長穴形状とされた取付孔202が形成されており、さらに取付孔202の左側には、円形の位置決め孔204が形成されている。一方、内枠14の前壁前面には、取付孔202と対応する位置に略平板状の回転レバー206が設けられており、位置決め孔204と対応する位置には位置決めボス208が突設されている。
【0045】これにより、貯球タンク42を内枠14に取り付けるには、回転レバー206を横向きの姿勢にし、貯球タンク25を内枠14の貯球タンク取付部166にセットすると、取付片200の位置決め孔204が内枠14側の位置決めボス208に嵌め入れられて位置決めされるとともに、取付孔202には、回転レバー206が挿通される。この回転レバー206を図中の矢印C方向に90度回転させて縦向きの姿勢にすると、取付孔202の縁部に回転レバー206が係合して、貯球タンク25は内枠14の貯球タンク取付部166に固定される(図3の状態)。また、貯球タンク25を取り外すには、回転レバー206を元の横向きの姿勢に戻し取付孔202との係合状態を解除させ、貯球タンク25を引っ張り出すことにより取り外すことができる。このように、本実施形態のパチンコ機10では、貯球タンク25が内枠14に容易に着脱できるようになっている。
【0046】また、貯球タンク25を貯球タンク取付部166に取り付けると、図7に示すように、上面25Aの開口部172は貯球タンク取付部166の矩形孔167に位置合わせされ、また、裏面25Cの凸部176は、貯球タンク取付部166の開口部178から内枠14の裏面14A側に露出するようになる。これにより、賞球払出装置124から排出された賞球は、矩形孔167を介し開口部172からタンク内に入ってタンク底面25Dを開口部174側へ流下し、開口部174を介し賞球払出口27から一体皿26の球皿部24に払い出される。そして、球皿部24が払い出された賞球(遊技球)で一杯になると、余剰分は貯球タンク25内に貯留されて、球皿部24の球の減り具合に応じ排出される。
【0047】また、貯球タンク取付部166の上壁部166Aには、遊技盤32のアウト口54と対応する位置に凹段部180が形成されており、導通バネ168は、下部側に設けられた平板状の嵌合片168Aが凹段部180に嵌め込まれている。導通バネ168の上部側は、前方へ断面略J字状に延出したバネ片168Bとなっており、このバネ片168Bの前端部は、遊技盤32が内枠14に取り付けられると、遊技盤32のアウト口54に取り付けられた金属製の装飾部材182の裏面周縁182A下部に圧接するようになっている。また、装飾部材182の前面周縁182Bには、遊技盤32の盤面32Aに設けられた内バンド37が接触して導通しており(図5参照)、内バンド37には外バンド36が直接接触して、あるいは導通線等を介して導通している。
【0048】導通プレート170は、断面がL字型に形成されたプレート本体184を備えている。プレート本体184の上壁部186は、上面が後方に少し下降傾斜しており、また一側端部から、上壁部186側に少し下降傾斜する傾斜板188が延出している。さらに、上壁部186上面の一側端側には、後方へ少し下降傾斜する傾斜面部190が設けられている。傾斜面部190は、内枠14側の凹段部180に対応して配置されており、前端が前方へ突出するとともに、上面が傾斜方向に沿った凹凸形状とされている。
【0049】プレート本体184の後壁部192には、他側端部近傍に位置して、前面192A及び裏面192Bに金属製の板バネ194A、194Bが取り付けられている。さらに裏面192Bには、ボス179との対応位置に、横長楕円形状の筒状部196が突設されている。
【0050】これにより、導通プレート170を内枠14に取り付けるには、筒状部196をボス179に嵌め入れて貯球タンク取付部166の上壁部166Aに位置決めセットし、図示しないネジで固定することにより行う。そしてこの導通プレート170により、遊技盤32の各入賞口48に入賞して、遊技盤32の裏面側に誘導された入賞球は、傾斜板188及び上壁部186に落下して受け止められ、後壁部192側から下方(機器外部)に排出されて、島設備側に回収される。また、アウト口54に収容された遊技球については、傾斜面部190で受け止められて、同じく後壁部192側に排出されるようになる。
【0051】また、図8に示すように、導通プレート170の取付状態では、傾斜面部190の前端部が導通バネ168の嵌合片168Aに当接して導通バネ168を固定しており、これによって、導通プレート170は導通バネ168と導通することになる。そして、遊技盤32を内枠14に取り付けると、アウト口54に取り付けられた装飾部材182に導通バネ168のバネ片168Bが圧接する。また、貯球タンク25を前述した手順で内枠14の貯球タンク取付部166に取り付けると、導通プレート170の後壁部192に設けられた前面192A側の板バネ194Aが、貯球タンク取付部166の後壁部166Bの開口部178を通して貯球タンク25の凸部176に圧接する。また、裏セット120を前述した手順で内枠14に取り付けると、導通プレート170の後壁部192に設けられた裏面192B側の板バネ194Bが、裏セット120の取付面(前面)に設けられた凸部198に圧接する。
【0052】これにより、遊技盤32の装飾部材182と裏セット120の凸部198との間には、導通バネ168、導通プレート170、及び板バネ194Bが介在して、遊技盤32の外バンド36及び内バンド37は、装飾部材182、導通バネ168、導通プレート170、及び板バネ194Bを介して裏セット120に導通される。また、貯球タンク25凸部176と裏セット120の凸部198との間には、板バネ194A、導通プレート170の後壁部192、及び板バネ194Bが介在して、貯球タンク25は、板バネ194A、導通プレート170、及び板バネ194Bを介して裏セット120に導通される。したがって、遊技球の通路を形成する遊技盤32の外バンド36と内バンド37、貯球タンク25、及び導通プレート170に、遊技球が接触することによって生じる静電気は、裏セット120及び施錠装置22を介して、アース線146から機器外部に逃がされる。
【0053】以上説明したように、本実施形態のパチンコ機10では、遊技盤32及び貯球タンク25を内枠14に取り付けると、それらと裏セット120との間に介在する導通プレート170の板バネ194A、194Bや導通バネ168が各接続部(装飾部材182、凸部176、凸部198)に圧接し、遊技球の通路部となる外バンド36及び内バンド37や貯球タンク25のタンク底面25Dが、導通プレート170を介して裏セット120に導通され、アース接続される。また、導通プレート170の上壁部186、傾斜板188、傾斜面部190も遊技球の通路部となっており、それら各部も、裏セット120に導通されてアース接続される。このように、遊技盤32、貯球タンク25、導通プレート170を内枠14に装着するだけで、遊技球の通路部を簡単にアース接続することができ、したがって、アース接続の作業性が良好になる。
【0054】さらに、本実施形態では、各部材の接続にバネ部材(板バネ194A、194B及び導通バネ168)を用いたことで、各接続部の導通が確実なものとなり、さらに構成も簡素化することができている。
【0055】また、本実施形態では、内枠14に取り付けた施錠装置22をアース接続し、一体皿26側の球送り装置112は、アース線114によって補強板106に導通させたことで、一体皿26を内枠14に閉じると、補強板106の矩形孔108A、108Bが施錠装置22のフック110A、110Bに係合して一体皿26を閉塞状態にロックするとともに、補強板106と施錠装置22とが導通して、球送り装置112が外部とアース接続される。したがって、内枠14と一体皿26との間では、球送り装置112をアース接続する際に、導線等を省いた簡単な接続構造とすることができている。
【0056】なお、上述の実施形態では、圧接によって各部を導通させるために金属製のバネ部材を用いたが、それ以外にも、導電ゴム等の導電性樹脂材料による弾性部材等に置き換えることができる。また、内枠14と一体皿26との間における電気部品のアース接続については、本実施形態のパチンコ機10におけるガラス枠20や、従来機種の上皿等に適用することも可能である。例えば、ガラス枠20の場合は、基板67A〜67G等を必要に応じアース線で補強板100に接続することで、容易に実現することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の遊技機は上記構成としたので、遊技球の通路を形成する球通路部材をアース接続する際に、その作業性が良好になる。
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
【出願日】 平成15年1月29日(2003.1.29)
【代理人】 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳 (外3名)
【公開番号】 特開2003−305249(P2003−305249A)
【公開日】 平成15年10月28日(2003.10.28)
【出願番号】 特願2003−20049(P2003−20049)