| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】中谷 吉博 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区南船場2丁目9番14号 高砂電器産業株式会社内
【氏名】根来 晋一 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区南船場2丁目9番14号 高砂電器産業株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】外枠内の収容空間における払出し経路や球抜き経路の占有スペースをできるだけ無くすことにより、該収容空間における各種機器要素のための配置スペースをより広く確保することができる遊技機を提供する。
【解決手段】本発明は、外枠と、遊技盤を保持するための部材であって、該外枠の前面側に開閉自在に取り付けられる遊技盤保持枠と、該遊技盤保持枠の裏面側にて、外枠内で遊技盤保持枠とは個別に保持される機構盤とを備えた遊技機であって、前記機構盤は、遊技球が貯留される貯留部と、該貯留部に接続され且つ下流側に排出口が形成された第一の球経路とを備える一方、前記遊技盤保持枠は、上流側に受入口が形成された第二の球経路を備えてなり、しかも、第一の球経路の排出口及び第二の球経路の受入口は、遊技盤保持枠が前記外枠に閉止された状態で互いに対向し且つ第一及び第二の球経路が連通する位置関係を以て形成されてなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外枠と、遊技盤を保持するための部材であって、該外枠の前面側に開閉自在に取り付けられる遊技盤保持枠と、該遊技盤保持枠の裏面側にて、外枠内で遊技盤保持枠とは個別に保持される機構盤とを備えた遊技機であって、前記機構盤は、遊技球が貯留される貯留部と、該貯留部に接続され且つ下流側に排出口が形成された第一の球経路とを備える一方、前記遊技盤保持枠は、上流側に受入口が形成された第二の球経路を備えてなり、しかも、第一の球経路の排出口及び第二の球経路の受入口は、遊技盤保持枠が前記外枠に閉止された状態で互いに対向し且つ第一及び第二の球経路が連通する位置関係を以て形成されてなることを特徴とする遊技機。 【請求項2】 前記第一及び第二の球経路は、貯留部に貯留されている遊技球を賞球や貸球として遊技盤保持枠の前面側に設けられた受け皿へと払い出すための払出し経路である請求項1記載の遊技機。 【請求項3】 前記遊技盤保持枠に、該遊技盤保持枠の前面側と裏面側とを貫通し且つ内部通路が前記第二の球経路を構成するノズルが設けられ、しかも、内部通路は、下流側が下方に屈曲されてなる請求項2記載の遊技機。 【請求項4】 前記ノズルに、受け皿が遊技球で満杯となるのに伴って遊技球が内部通路に滞留している状態を検出する検出手段が設けられてなる請求項3記載の遊技機。 【請求項5】 前記第一及び第二の球経路は、貯留部に貯留されている遊技球を機外へと抜き出すための球抜き経路である請求項1記載の遊技機。 【請求項6】 前記外枠内に、機外に配置される残留球回収装置へ導かれ且つ上流側に受入口が形成された球回収経路が配置されてなり、しかも、前記第二の球経路の下流側に形成された排出口及び球回収経路の受入口は、前記遊技盤保持枠が前記外枠に閉止された状態で互いに対向し且つ第二の球経路及び球回収経路が連通する位置関係を以て形成されてなる請求項5記載の遊技機。 【請求項7】 前記第一の球経路に、該第一の球経路の開閉を行う開閉手段が設けられている請求項5又は6記載の遊技機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤に向けて遊技球を発射して遊技を行い、入賞口などに遊技球が入球すれば、所定個数の賞球が遊技者に払い出されるパチンコ機などの遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、発射装置によって打ち出された遊技球が植設された多くの釘と衝突しながら遊技面を転動落下し、遊技面の適所に設けられた各種入賞口に落下球が入球したならば、入賞口の種類に応じた個数の賞球が払い出される一方、入賞口に入球しなかったならば、遊技面の下方位置に設けられた回収口を介して機内に回収されるパチンコ機が知られている。 【0003】かかるパチンコ機は、その外形を区画する外枠と、該外枠の前面側に開閉自在に取り付けられる遊技盤保持枠とを有し、遊技面を構成する遊技盤や、外部から遊技球の補給を受けて貯留しておき、該貯留球の一部を賞球として受け皿に払い出す機構を備えた機構盤や、制御基板を収容した基板ケースなどが遊技盤保持枠の裏面側に積層した状態で取り付けられるものが一般的である。 【0004】機構盤は、裏面側の上方位置に貯留タンクを備え、ここに補給球が貯留されるようになっている。また、機構盤には、貯留タンクと受け皿とを結ぶ払出し経路が形成され、該払出し経路上に配設された払出し装置が該払出し経路内の遊技球を1個ずつ下流側に切り出すことにより、所定個数の遊技球が払出し経路を通って受け皿に払い出されるようになっている。 【0005】ところで、従来のパチンコ機は、上述の如く、遊技盤保持枠に遊技盤や機構盤が一体化されることにより、それらのメンテナンスが煩雑であるという問題や、遊技盤保持枠にかかる重量が大きく、遊技盤保持枠と外枠との連結部に負担がかかると共に、遊技盤保持枠を外枠に取り付ける際の組み立て作業が困難であるという問題を含んでおり、この点の改善を図ることを目的として、本願出願人は、本願に先立って、特願2000−401943の出願を行っている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記出願に係るパチンコ機は、遊技盤保持枠(上記出願明細書記載中の「正面扉」に相当)が前面側に開閉自在に取り付けられる外枠(上記出願明細書記載中の「ベース枠」に相当)内の収容空間に機構盤を配置し、遊技盤保持枠を開くことにより、機構盤と遊技盤保持枠とが離反する構成を採用するものである。 【0007】その場合、機構盤と受け皿との相対位置は、遊技盤保持枠の開閉に伴って変化するようになるため、例えば、機構盤に形成された賞球用の排出口にフレキシブルチューブの上流側端を接続し、該フレキシブルチューブの下流側端を受け皿に接続することにより、遊技盤保持枠の開閉に伴う機構盤と遊技盤保持枠との離反を許容しつつも、機構盤と遊技盤保持枠(の受け皿)との間の遊技球の受け渡しを可能にするといった施策が考えられる。 【0008】但し、このような施策を講じるとすれば、フレキシブルチューブによって遊技盤保持枠の開放角度が制約を受けるという問題のみならず、フレキシブルチューブが外枠内の収容空間を一部占有するため、その分、該収容空間における回路基板、ハーネスあるいは電源ユニットといった各種機器要素のための配置スペースが制約を受けるという問題を生じることとなる。 【0009】特に、配置スペースの問題については、払出し経路のみでなく、球抜き経路についても必然的な問題である。球抜き経路とは、機種の交換時等の各種のメンテナンス作業時に機構盤内に残留している遊技球が邪魔になるため、貯留タンクや払出し経路に残っている遊技球を抜き出すための経路であるが、その一部は、機構盤に形成された抜き球用の排出口とパチンコ機の裏面側に配置される残留球回収装置へと続く球回収経路の受入口とを接続するフレキシブルチューブによって構成されるのが一般的であるからである。 【0010】そこで、本発明は、上記のような状況に鑑みなされたものであり、外枠内の収容空間における払出し経路や球抜き経路の占有スペースをできるだけ無くすことにより、該収容空間における各種機器要素のための配置スペースをより広く確保することができる遊技機を提供することを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明に係る遊技機は、外枠と、遊技盤を保持するための部材であって、該外枠の前面側に開閉自在に取り付けられる遊技盤保持枠と、該遊技盤保持枠の裏面側にて、外枠内で遊技盤保持枠とは個別に保持される機構盤とを備えた遊技機であって、前記機構盤は、遊技球が貯留される貯留部と、該貯留部に接続され且つ下流側に排出口が形成された第一の球経路とを備える一方、前記遊技盤保持枠は、上流側に受入口が形成された第二の球経路を備えてなり、しかも、第一の球経路の排出口及び第二の球経路の受入口は、遊技盤保持枠が前記外枠に閉止された状態で互いに対向し且つ第一及び第二の球経路が連通する位置関係を以て形成されてなることを特徴とするものである。 【0012】上記構成からなる遊技機によれば、遊技盤保持枠が開放された状態では、第一の球経路と第二の球経路とが離反し、球経路は分断された状態となる。一方、遊技盤保持枠が閉止された状態では、第一の球経路と第二の球経路とが連通し、球経路は連続した状態となる。従って、貯留部に貯留されている遊技球は、遊技盤保持枠が閉止された状態においてのみ、第一の球経路から第二の球経路へと運ばれ、しかる後、該第二の球経路を介して予め定められた所定の場所へ運ばれるようになっている。 【0013】そして、第一及び第二の球経路は直接的に連通するものであり、その間に別の経路を介在させる必要が無い。即ち、機構盤から遊技盤保持枠へと遊技球を運ぶに際し、両者間を中継用経路で接続する必要が無いため、この中継用経路による外枠内の収容空間の一部占有は無くなり、その分、回路基板、ハーネスあるいは電源ユニットといった遊技機にとって必要不可欠な各種機器要素のための配置スペースをより広く確保することができる。 【0014】また、本発明に係る遊技機は、請求項2記載の如く、第一及び第二の球経路は、貯留部に貯留されている遊技球を賞球や貸球として遊技盤保持枠の前面側に設けられた受け皿へと払い出すための払出し経路である構成を採用することができる。 【0015】上記構成からなる遊技機によれば、貯留部に貯留されている遊技球は、遊技盤保持枠が閉止された状態において、第一の球経路(第一の払出し経路)及び第二の球経路(第二の払出し経路)を介して受け皿へと運ばれるようになっている。即ち、遊技面の各種入賞口に遊技球が入球すれば、入賞口に種類に応じた個数の賞球が第一の球経路及び第二の球経路を介して受け皿へ、また、例えば遊技機の横に並設された球貸機や遊技機に内蔵された球貸機構から球貸し指示が発せられれば、所定個数の貸球が第一の球経路及び第二の球経路を介して受け皿へ、それぞれ払い出されるようになっている。 【0016】さらに、本発明に係る遊技機は、請求項3記載の如く、遊技盤保持枠に、該遊技盤保持枠の前面側と裏面側とを貫通し且つ内部通路が前記第二の球経路を構成するノズルが設けられ、しかも、内部通路は、下流側が下方に屈曲されてなる構成を採用することができる。 【0017】上記構成からなる遊技機によれば、賞球や貸球等の遊技球は、第二の球経路を介して受け皿へと払い出される際、ノズルの内部通路のうちの下流側における下方に屈曲した部位において、前方への移動方向が下方に転ぜられることとなる。即ち、遊技球は、受け皿内に落下するようにしてノズルの排出口から排出されることとなる。 【0018】従って、排出口が受け皿の底面に近接し且つ前方に向かって開口する従来の遊技機であれば、払い出される遊技球と既に受け皿に払い出された遊技球との干渉によって、早期の段階で受け皿が実質的に満杯状態となってしまうといった問題や、受け皿に払い出された遊技球あるいはこれに衝突した受け皿内の遊技球が勢い余って手前側に飛び出すといった問題が生じていたが、本発明に係る遊技球は、底面が深い受け皿を採用して、受け皿の実質的な容量増加を図ると共に、遊技球が徒に外部に飛び出すような事態を無くすことが可能となる。 【0019】また、本発明に係る遊技機は、請求項4記載の如く、ノズルに、受け皿が遊技球で満杯となるのに伴って遊技球が内部通路に滞留している状態を検出する検出手段が設けられてなる構成を採用するのが好ましい。かかる構成により、ノズルの内部通路(第二の球経路)あるいは第一の球通路で遊技球が球詰まりを起こすような事態を防ぐことができる。 【0020】さらに、本発明に係る遊技球は、請求項5記載の如く、第一及び第二の球経路は、貯留部に貯留されている遊技球を機外へと抜き出すための球抜き経路である構成を採用することができる。 【0021】上記構成からなる遊技機によれば、貯留部に貯留されている遊技球は、遊技盤保持枠が閉止された状態において、第一の球経路(第一の球抜き経路)及び第二の球経路(第二の球抜き経路)を介して機外へと運ばれるようになっている。この場合、第二の球経路の下流側に形成される排出口が例えば遊技盤保持枠において機外に向かって開口しており、ここから遊技球を回収するようにしてもよいし、遊技球を機内から機外へと導出する球回収経路を設け、これに第二の球経路の排出口を接続し、球回収経路を介して遊技球を機外へ排出するようにしてもよい。 【0022】後者に該当する遊技機は、請求項6記載の如く、外枠内に、機外に配置される残留球回収装置へ導かれ且つ上流側に受入口が形成された球回収経路が配置されてなり、しかも、前記第二の球経路の下流側に形成された排出口及び球回収経路の受入口は、前記遊技盤保持枠が前記外枠に閉止された状態で互いに対向し且つ第二の球経路及び球回収経路が連通する位置関係を以て形成されてなる構成を採用するものである。 【0023】上記構成からなる遊技機によれば、遊技盤保持枠が開放された状態では、第一の球経路と第二の球経路とが離反すると共に、第二の球経路と球回収経路とが離反し、球経路は分断された状態となる。一方、遊技盤保持枠が閉止された状態では、第一の球経路と第二の球経路とが連通すると共に、第二の球経路と球回収経路とが連通し、球経路及び球回収経路は連続した状態となる。従って、貯留部に貯留されている遊技球は、遊技盤保持枠が閉止された状態においてのみ、第一の球経路から第二の球経路へと運ばれ、しかる後、該第二の球経路から球回収経路へと運ばれて、機内から抜き出される。 【0024】そして、機構盤に球回収経路を直接接続して遊技球を抜き出すのではなく、遊技盤保持枠内を経由して遊技球を抜き出すようにするということは、第二の球経路の排出口の位置を任意に設定できるということであり、換言すれば、外枠内の収容空間における球回収経路の配置位置を任意に設定できるということであるから、この点においても、外枠内の収容空間をより広く且つ有効に使用することができるという効果がある。 【0025】また、本発明に係る遊技機は、請求項7記載の如く、第一の球経路に、該第一の球経路の開閉を行う開閉手段が設けられている構成を採用することができる。 【0026】上記構成からなる遊技機によれば、遊技盤保持枠を開放した状態では、開閉手段により第一の球経路を閉鎖するようにしておけば、抜き球が第一の球経路の排出口から不用意に零れ出て、周辺に散乱されてしまうといった事態を無くすことができる。この開閉手段は、第一の球経路の下流側に設けるのがより好ましく、また、機械的手段や電気的手段を用いることにより、遊技盤保持枠を閉止すると、第一の球経路が自動的に開放されるような構成になっているのがより好ましい。 【0027】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパチンコ機の一実施形態について説明するが、これに先立ち、本実施形態に係るパチンコ機の概略構成について、図1〜図3を参酌しつつ説明する。ここで、図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ機の概略分解斜視図であり、図2は、前面扉が取り付けられておらず且つ受け皿用のカバーが取り外された状態の正面図であり、図3は、遊技盤保持枠と前面扉とがベース枠に閉止された状態の正面図である。 【0028】図1に示す如く、パチンコ機10は、最も外側に位置し、遊技店のいわゆる遊技島内に設定される正面視で長方形状の外枠20と、該外枠20に着脱自在且つ開閉自在に取り付けられるベース枠30と、該ベース枠30に着脱自在且つ開閉自在に取り付けられる遊技盤保持枠40と、前記ベース枠30内に着脱自在に嵌め込まれる機構盤50と、前記遊技盤保持枠40に着脱自在且つ開閉自在に取り付けられるガラス枠60と、該ガラス枠60の表面を覆い得るように前記遊技盤保持枠40に着脱自在且つ開閉自在に取り付けられる前面扉70とを備えた基本構成を有している。 【0029】外枠20は、横方向に長尺の天板21と、下部でこの天板21と対向し且つ該天板21より奥行幅が大きい底板22と、天板21及び底板22の左端部間に介設された左側板23と、同右端部間に介設された右サイドロッド24とからなっている。天板21及び底板22の各左端部には、前方に向かって突出するブラケット25が設けられると共に、各ブラケット25には、互いに同心で対向する方向に突出する支持軸26(上位の支持軸26は、上位のブラケット25に隠れて図示されない)が設けられている。 【0030】ベース枠30は、摺接状態で外枠20の各板21,22,23及び右サイドロッド24に囲繞された収納空間に嵌め込まれ得るように寸法設定されたベース枠本体31と、該ベース枠本体31の背面から後方に向かって方形状に膨出した収容部32とを備えている。収容部32は、パチンコ機10を駆動させるための各種の回路基板や電子機器を内装するためのものである。 【0031】収容部32の上方位置には、矩形状を呈した横長の角孔32aが設けられている。該角孔32aは、機構盤50がベース枠30内に装着された状態で、該機構盤50の上方位置に設けられた後述する貯留タンク(貯留部)52を収容部32の裏面から後方に臨出させるためのものである。 【0032】ベース本体31の左端部には、上下一対のブラケット33,33が設けられている。該ブラケット33,33は、外枠20の上下一対のブラケット25,25に対応しており、外枠20の上下一対の支持軸26,26がそれぞれブラケット33の軸孔に内挿されることにより、ベース枠30は、支持軸26,26回りに正逆回動して外枠20内に収納された収納姿勢と外枠20から引き出された引出し姿勢との間で姿勢変更し得るようになっている。 【0033】そして、ブラケット33,33間であって、下位のブラケット33寄りの位置には、前方に向かって突出するもう一つのブラケット34が設けられると共に、上位のブラケット33及び中位のブラケット34には、互いに同心で対向する方向に突出する支持軸35が設けられている。 【0034】遊技盤保持枠40は、ベース枠本体31の前面開口に対応した大きさに形成された矩形状の遊技盤保持枠本体41と、該遊技盤保持枠本体41に裏面から固定される遊技盤42とを備えている。遊技盤保持枠本体41は、矩形状の装着窓41aを有し、遊技盤42は、この装着窓41aに遊技面42aを前方に向けた状態で裏面から嵌め込まれた上で固定されている。 【0035】遊技盤42の正面には、打ち出された遊技球を遊技面42aに案内する円形のガイドレールや、遊技面に案内された遊技球が衝突する多数の釘や入賞口等(図示しない)が設けられている。また、遊技盤保持枠本体41の装着窓41aより下部位置には、払い出された賞球を収容する受け皿43が設けられている共に、受け皿43の右方位置には、遊技球を遊技面42aに打ち出し操作するためのハンドル44が設けられている。 【0036】遊技盤保持枠本体41の左端部には、上下一対のブラケット45,45が設けられている。上位のブラケット45は、ベース枠30の上位のブラケット33に対応して設けられる一方、下位のブラケット45は、ベース枠30の中位のブラケット34に対応して設けられ、ベース枠30の上下の支持軸35,35がそれぞれブラケット45の軸孔に内挿されることにより、遊技盤保持枠40は、支持軸35,35回りに正逆回動してベース枠30の前面を閉止する姿勢(図2参照)と開放姿勢との間で姿勢変更し得るようになっている。 【0037】機構盤50は、外部から供給された多数の遊技球を貯留するとともに、遊技球が入賞孔に入球したときに貯留された遊技球の一部を所定個数の賞球として受け皿43に払い出すように構成されたものであり、遊技盤保持枠40の遊技盤42の裏面側に対応するように外枠本体31に嵌め込まれた状態で該外枠本体31に固定される。 【0038】ガラス枠60は、遊技盤保持枠40に装着された遊技盤42の遊技面42aを覆うものであり、遊技面42aと略同一寸法に形成された矩形状のガラス枠本体61と、該ガラス枠本体61に嵌め込まれた透明ガラス62とを備えている。ガラス枠本体61の左端部には、軸座を介して互いに同心で離間する方向に突出する上下一対の支持軸63,63が設けられている一方、遊技盤保持枠本体41の装着窓41aの左端部には、支持軸63,63に対応して上下一対のブラケット46,46(上位のブラケット46は、遊技盤保持枠本体41に隠れて図示されない)が設けられ、上下一対の支持軸63,63がそれぞれブラケット46の軸孔に内挿されることにより、ガラス枠60は、上下一対の支持軸63,63回りに回動自在に遊技盤保持枠40に装着されるようになっている。そして、ガラス枠60で遊技盤42を覆うことにより、遊技面42aに沿って釘と干渉しながら転動降下する遊技球が透明ガラス62に阻止されて外部に飛び出さないようになっている。 【0039】前面扉70は、透明ガラス62を介して遊技盤42を覆うことによってパチンコ機10の前面に装飾を施すものであり、遊技盤保持枠本体41の受け皿43より上方部位を全体的に覆い得るように略正方形状に形成されている。前面扉70の中央部には、遊技盤42の円形のガイドレールに対応した円窓71が明けられていると共に、円窓71の外周には、各種の装飾が施されている。よって、パチンコ機10は、遊技面42aの遊技領域を視認可能にしつつ、遊技環境にマッチした華やかなものになる。 【0040】このような前面扉70の左端部には、上下一対のブラケット72,72が設けられている。遊技盤保持枠40の上位のブラケット45を貫通したベース枠30の上位の支持軸35が上位のブラケット72の軸孔に内挿されると共に、下位のブラケット72から下方に突出するように設けられた支持軸73が、遊技盤保持枠本体41の上下一対のブラケット45,45間であって、受け皿43の上面近傍部位に設けられた中位のブラケット47の軸孔に内挿されることにより、前面扉70は、支持軸35,73回りに正逆回動して遊技盤保持枠40の前面を閉止する姿勢(図3参照)と開放姿勢との間で姿勢変更し得るようになっている。 【0041】このようなパチンコ機10は、ベース枠30及び遊技盤保持枠40間にロック機構(図示しない)が介設されると共に、遊技盤保持枠40及び前面扉70間にもロック機構(図示しない)が介設され、これらのロック機構の作用によって一旦ベース枠30内に装着された遊技盤保持枠40、そして、一旦遊技盤保持枠40に装着された前面扉70は、いずれも所定のキー操作でロック解除を行わない限り、装着状態がロックされるようになっている。 【0042】本実施形態に係るパチンコ機の概略構成は、以上の如くであり、次に、遊技球の流れに関する構成について、図4及び図5を参酌しつつ説明する。ここで、図4は、機構盤50の正面斜視図であり、図5は、機構盤50の背面図である。 【0043】図4及び図5に示す如く、機構盤50は、四角形で環状の枠板51aと、該枠板51aの外周縁部に前方に突出した状態で帯状に形成された外周縁堰条51bと、同内周縁部に前方に突出した状態で帯状に形成された内周縁堰条51cとからなる合成樹脂製の環状構造体51に各種の部材がマウントされることによって構成されている。環状構造体51の中央部には、遊技盤42の裏面側に装着された各種の部材との干渉を回避するための逃し窓50aが設けられている。 【0044】枠板51aの裏面側の上部位置には、遊技球を貯留する貯留タンク52が固定されている。この貯留タンク52は、上面が開放状態の上側タンク52aと、該上側タンク52aの下部に対向配置された上面開口の下側タンク52bとからなっている。 【0045】上側タンク52aは、底板が中央部に向かって先下がりに傾斜されていると共に、底板の最下方位置には横長の排出口52cが開口され、上側タンク52a内に貯留されている遊技球はこの排出口52cを通って下側タンク52bに供給されるようになっている。 【0046】そして、上側タンク52aには、複数のパチンコ機10が並設されてなる遊技島毎に設けられた遊技球循環機構(図示しない)から球切れが生じないように貯留量を検出した上で遊技球が供給されるようになっており、これによって上側タンク52aには、所定の限度内で常に所定個数の遊技球が貯留されるようになっている。 【0047】下側タンク52bは、その低部に排出口52cの直下から左右に向けて先下がりに傾斜した振分け板52dを有しており、上側タンク52aの排出口52cから供給された遊技球は、この振分け板52dによって左右に振り分けられるようになっている。 【0048】また、環状構造体51の裏面側には、下側タンク52bによって左右に振り分けられた遊技球を案内する経路を形成させるための経路形成板53が適宜位置に取り付けられている。この経路形成板53は、透明な合成樹脂板によって形成され、これによって経路内の遊技球を視認し得るようになっている。 【0049】そして、経路形成板53には、下側タンク52bの左右の球排出口に連通した左右一対の共通経路53aと、各共通経路53aから分岐された左右方向の外側に位置する一対の払出し経路53bと、同内側に位置する球抜き経路53cとが設けられている。 【0050】各共通経路53aには、払出し経路53b及び球抜き経路53cのいずれかに遊技球を導入させるための切換えダンパー(切換え手段)54が設けられ、この切換えダンパー54の操作片54aを操作することによる経路切り換えで選択された方の経路に遊技球が導入されるようになっている。切換えダンパー54は、その操作片54aが枠板51aに穿設された横方向に延びる長孔を介して前方に突設されている。そして、この突出した操作片54aを横方向に正逆移動操作することによって、切換えダンパー54は、払出し経路53bと球抜き経路53cとの間で経路切り換えを行い得るようになっている。 【0051】払出し経路53bは、一方側が賞球を払い出す賞球払出し経路53b’であり、他方側が貸球を払い出す貸球払出し経路53b''として利用されている。しかも、払出し経路53bは、途中位置で間を置いて分断されており、賞球払出し経路53b’の分断部位には、該分断された上下の賞球払出し経路53b’,53b’と連通し得る賞球払出し経路55aを備えた賞球払出し装置55が着脱自在に装着される一方、貸球払出し経路53b''の分断部位には、該分断された上下の貸球払出し経路53b'',53b''と連通し得る貸球払出し経路56aを備えた貸球払出し装置56が着脱自在に装着されている。 【0052】賞球払出し装置55は、遊技面42aに設けられた入賞口への遊技球に入球に応じて賞球を受け皿43に向けて払い出すように構成されたものであり、遊技面42aの始動口あるいは入賞口に設けられた所定のセンサーが遊技球を検出すると、その検出信号に応答して遊技球が払い出されるようになっている。 【0053】貸球払出し装置56は、遊技者の要望に応じて遊技球を貸し出して受け皿43に向けて排出するものであり、例えば並設されたパチンコ機10間に介設されている台間球貸し機に貨幣あるいは貨幣と等価な有価価値データの記憶されたプレペイカード等を挿入し、所定の貸出し操作を行うことにより、当該操作に対応した個数の遊技球が払い出されるようになっている。 【0054】そして、賞球払出し装置55及び貸球払出し装置56は、それぞれ左右対称形状ではあるが同一構成であり、具体的には、上方から供給された遊技球を一個ずつ取り込んで送り出す球送出機構を備えている。この球送出機構は、送出モータ55b(56b)を駆動源とするもので、この送出モータ55b(56b)を駆動してスプロケット(図示しないが、一部が払出し経路55a(56a)に臨出するように配置されている)を回転させることにより、該スプロケットにより払出し経路55a(56a)内の通過が規制されている(落下が静止されている)払出し経路55a(55b)内の遊技球をスプロケットのピッチに一個ずつ取り込んで、分断された下位(下流側)の払出し経路53b’(53b'')へと送り出す(落下させる)構成である。 【0055】送出モータは、制御部から出力されたパルス信号の入力に応じてスプロケットをピッチ単位で回転させる(即ち貯留タンク52から共通経路53a及び払出し経路53bを介して供給される遊技球を払出し経路53bの下流側に一個ずつ送出する)よう制御されており、信号の入力回数あるいは払出し個数情報信号に基づいて払い出される遊技球の個数が決定される。 【0056】賞球払出し装置55の下流側に位置する賞球払出し経路53b’は、略直立姿勢となっている一方、貸球払出し装置56の下流側に位置する貸球払出し経路53b''は、略直立姿勢から横斜め方向に屈曲されて下流側の賞球払出し経路53b’にまで延長されている。そして、下流側の払出し経路53b’,53b''の下流端は、横並びとされ且つ前方を向いて開口する排出口53d’,53d''を有している。払出し装置55,56によって下流側の払出し経路53bに落下した遊技球は、自重により下流側に転動し、開口53dから前方に排出されるようになっている。 【0057】球抜き経路53c,53cは、それぞれ逃し窓50aの側縁に沿った略直立姿勢から逃し窓50aの下方位置にて横斜め方向に屈曲されることにより、球抜き経路53c,53cの下流端は横並びとされ、しかも、この二つの球抜き経路53c,53cの合流部位には、メンテナンス作業時に貯留タンク52に滞留している遊技球を抜き出すための開閉部材(開閉手段)57が設けられている。 【0058】図6は、開閉部材57の正面斜視図であり、(イ)は、開閉部材57が装着位置から取り外された状態、(ロ)は、装着位置に取り付けられた開閉部材57が閉止された状態、(ハ)は、装着位置に取り付けられた開閉部材57が開放された状態をそれぞれ示している。 【0059】図6に示す如く、開閉部材(開閉手段)57は、枠板51aの裏面側に回動自在に取り付けられる回動箱体57aと、該回動箱体57aの下端部から前方に向かって突出した板状で略水平姿勢のストッパー片57bと、該ストッパー片57bに隣接して回動箱体57aから前方に向けて突出した操作突片57cとからなっている。 【0060】回動箱体57aは、矩形状の平板57dと、該平板57dの周縁から後方に向かって突設された周壁57eとからなっている。平板57dの上縁部には、左右一対の横方向に延びた係止突状57fが突設されていると共に、各係止突状57fの直下には、貫通孔57gが穿設されている。係止突状57fは、枠板51aの裏面側に凹設された後述する係止溝51iに嵌め込まれるものであり、貫通孔57gは、回動箱体57aを枠板51aに取り付けるための止めネジ57hを裏面側から挿通するためのものである。止めネジ57hは、コイルスプリング57iが外挿された状態で貫通孔57gに挿通される。 【0061】一方、左右の抜出し経路53c,53cは、環状構造体51の下部においては、枠板51aの表面側から前方に向かって突出し、合流点に向かって先下がりに傾斜した左右一対の傾斜板51dと、各傾斜板51dの前方縁部から上方に向けて立ち上げられた前方壁板51eと、下部の枠板51aとによって溝状に形成され、切換えダンパー54の操作片54aを操作して、払出し経路53bから球抜き経路53cへと経路切り換えを行った状態で、貯留タンク52からの遊技球は、左右から傾斜板51dを転動して合流点53fに向かうようになっている。 【0062】そして、合流点の位置における傾斜板51dには、遊技球を排出するための排出口(抜き球排出口)51fが設けられている。この排出口51fの下部には、左右の傾斜板51dの下端縁部から枠板51aに沿って下方に向けて外周縁堰条51bまで延長する一対の垂下壁51gが設けられている。また、これら一対の垂下壁51g間に仕切壁51hが設けられ、一方の垂下壁51g及び仕切壁51h間の前方を向く開口は、一方の球抜き経路53cの下端開口であって、該一方の球抜き経路53cの排出口51fを構成し、他方の垂下壁51g及び仕切壁51h間の前方を向く開口は、他方の球抜き経路53cの下端開口であって、該他方の球抜き経路53cの排出口51fを構成する。 【0063】そして、開閉部材57のストッパー片57bには、仕切壁51hに対応した切込み凹部が設けられ、この切込み凹部が仕切壁51hに外嵌することによってストッパー片57bは、排出口51fを閉止した閉止姿勢に姿勢設定され得るようになっている。 【0064】また、合流点における枠板51aの裏面側には、開閉部材57の一対の係止突状57fに対応して凹設された横方向に長い係止溝51iが設けられていると共に、係止溝51iの下部位置には、ストッパー片57b及び操作突片57cが貫通するストッパー用貫通孔51jおよび操作突片用貫通孔51kがそれぞれ貫設されている。 【0065】ストッパー用貫通孔51jは、右側の傾斜板51dの下流端と略同一高さ位置に穿設されている一方、操作突片用貫通孔51kは、左側の傾斜板51dの下方位置に穿設され、各係止突状57fを対応した各係止溝51iにそれぞれ嵌め込むことにより、ストッパー片57bがストッパー用貫通孔51jに貫通して排出口51fを塞ぐと共に、操作突片57cが操作突片用貫通孔51kを貫通して外部に突出するようになっている。 【0066】また、枠板51aの裏面側には、係止突状57fが係止溝51iに嵌め込まれた状態で、平板57dの各貫通孔57gに対向した位置に後方に向かって突設された螺着筒51mがそれぞれ設けられている。これらの螺着筒51mは、外径寸法が貫通孔57gの孔径寸法より僅かに大きく寸法設定され、これによって回動箱体57aは、貫通孔57gが螺着筒51mに外嵌された状態で枠板51aの裏面側に装着されるようになっている。因みに、コイルスプリング57iは、内径寸法が螺着筒51mの外径寸法より若干大きめに寸法設定されている。 【0067】従って、貫通孔57gが螺着筒51mに外嵌された状態でコイルスプリング57iの装着された止めネジ57hが螺着筒51mに螺着されることにより、コイルスプリング57iがその付勢力によって平板57dを前方に向かって押圧し、これによって開閉部材57が枠板51aに装着された状態になる。 【0068】ここで、操作突片57cは、操作突片用貫通孔51kに貫通された状態で前方壁板51eよりさらに前方に突出する(即ち機構盤50の前面側から前方に突出する)ように長さ寸法が設定されている。しかも、操作突片57cは、閉止された遊技盤保持枠40の裏面側と干渉するように突出量が設定されている。 【0069】従って、操作突片用貫通孔51kから前方に突出した操作突片57cを後方に向けて押圧したり、遊技盤保持枠40を閉止すると、回動箱体57aは、係止溝51iに嵌め込まれている係止突状57fの先端回りに反時計方向に回動し、これによるストッパー片57bの後退で排出孔51fは開放状態になる一方、操作突片57cの押圧を解除したり、遊技盤保持枠40を開くことにより、開閉部材57は、コイルスプリング57iの付勢力により時計方向に回動し、これによるストッパー片57bの復帰で排出孔51fは閉止状態となるようになっている。 【0070】図7は、遊技盤保持枠40が開放された状態の正面斜視図である。図7に示す如く、機構盤50には、遊技球の排出口として、賞球や貸球を排出させるための排出口53dと、抜き球を排出させるための排出口51fとが設けられていること上述の如くであるが、遊技盤保持枠40には、これら機構盤50の排出口53d,51fに対応して受入口48b,40bが設けられている。 【0071】図8は、受入口48bと受け皿43との位置関係を示す要部正面斜視図である。図8に示す如く、受入口48は、遊技盤保持枠40を閉じた際、排出口53dと一致して(図中は、離間して図示されているが、実際は接触乃至近接している)、賞球や貸球を受け入れることができる。より詳細に言えば、受入口48は、賞球排出口53d’と一致して賞球を受け入れることができる賞球受入口48b’と、貸球排出口53d''と一致して貸球を受け入れることができる貸球受入口48b''とからなり、これら受入口48b’,48b''が横並びとなって遊技盤保持枠40の裏面に配されている。 【0072】受入口48b’,48b''は、遊技盤保持枠40に装着されるノズル48によって構成されている。即ち、このノズル48は、樹脂製の箱体からなり、後方から受け入れられた遊技球を下方に方向転換して排出する箱体内の通過経路(内部通路)48aの上流側開口が受入口48bとなる。 【0073】通過経路48aは、箱体内の左右略中間位置に設けられた仕切部材48cによって、仕切られた左側は、賞球が通過する賞球通過経路48a’となり、その上流側開口が賞球受入口48b’を構成すると共に、仕切られた右側は、貸球が通過する貸球通過経路48a''となり、その上流側開口が貸球受入口48b''となる。また、仕切部材48cは、通過経路48aの下流側には介在しないため、賞球通過経路48a’及び貸球通過経路48a''は下流側で合流されており、排出口48dは一つとなっている。 【0074】受け皿43は、排出口48dから落下する賞球や貸球、あるいは外部から補給される遊技球を貯留する上貯留部として機能するが、この受け皿43の底面の裏側には、下貯留部49が設けられている。この下貯留部49は、受け皿43が満杯になったときの受け皿43内の遊技球や、打ち出されたが遊技面42aに到達しなかったいわゆる戻り球などのイレギュラーに排出される遊技球を一時的に貯留するための筒状の貯留筒49aと、受け皿43の底面に開設された開口43a及び貯留筒49aの下端開口の開閉を行う開閉機構49bとで構成される。下貯留部49に設けられたボタン49cを操作すれば、開閉機構49bが作動して、受け皿43の開口43aと貯留筒49aの下端開口が開放されて、受け皿43や貯留筒49a内の遊技球を排出可能になっている。 【0075】このように、本実施形態に係るパチンコ機によれば、賞球に関しては、貯留タンク52の遊技球が、共通経路53a、上流側の賞球払出し経路53b’、賞球払出し装置55内の賞球払出し経路55a、下流側の賞球払出し経路53b’、賞球排出口53d’、ノズル48の賞球受入口48b’、賞球通過経路48a’、そして、排出口48dを介して受け皿43に排出されるようになっており、貸球に関しては、貯留タンク52の遊技球が、共通経路53a、上流側の貸球払出し経路53b''、貸球払出し装置56内の貸球払出し経路56a、下流側の貸球払出し経路53b''、貸球排出口53d''、ノズル48の貸球受入口48b''、貸球通過経路48a''、そして、排出口48dを介して受け皿43に排出されるようになっている。 【0076】図9は、ノズル48の断面側面図であるが、図9にも示す如く、仕切部材48cは、その上端部が箱体に回動自在に支持されており、よって、揺動自在となっている。そして、仕切部材48cの排出口48dと対向する位置には、仕切部材48cの揺動面と直交する面に沿った当て板48c’を備えている。仕切部材48cは、その自重により常時は排出口48d側に前進した姿勢を取っているが、当て板48c’を受入口48b側に押圧することにより、受入口48b側に後退した姿勢を取ることができる。 【0077】仕切部材48cの前進姿勢では、当て板48c’は直立姿勢となって排出口48dの直交面に沿った格好となる。この時、当て板48c’と箱体の前方側の内壁面との間隔、即ち排出口48dの幅は、遊技球1個が通過し得る寸法設定となっている。しかし、仕切部材48cの後退姿勢では、排出口48dが拡がるようになっている。 【0078】そして、箱体内には、円弧状に形成された仕切部材48cの下縁部を挟む形で一対のフォトセンサ48eが設けられている。一方のフォトセンサ48eは発光側であり、他方のフォトセンサ48eは受光側である。そして、仕切部材48cの下縁部には、所定幅の切欠48c''が形成されており、仕切部材48cが前進姿勢(定常姿勢)の時に、発光側の光を切欠48c''を介して受光側で検出できるようになっているが、仕切部材48cが受入口48b側へ後退すると、光が遮光されて、フォトセンサ48eがONするようになっている。 【0079】フォトセンサ48eがONとなることは、図10に示す如く、受け皿43が遊技球で満杯となったことを意味する。即ち、受け皿43が遊技球で満杯となると、ノズル48内の遊技球は、受け皿43に排出されないため、当て板48c’を後方側に押圧して仕切部材48cを後退姿勢に変更させる。すると、フォトセンサ48eの光が遮断され、センサがONになる仕組みである。この点で、仕切部材48cと一対のフォトセンサ48e,48eは、受け皿43の満杯センサを構成する。そして、満杯センサがONになると、例えば入賞口に遊技球が入賞したり、貸出し操作が行われたとしても、受け皿43の満杯状態が解消されるまで、制御部は賞球や貸球の払出しに関する信号を払出し装置55,56に出力せず、その信号出力を保留状態にする。 【0080】図7に戻り、遊技盤保持枠本体41の背面側には、排出口51fに連通し得る球抜き中継経路40aが設けられている。この球抜き中継経路40aは、遊技盤保持枠40が閉止された状態で、該球抜き中継経路40aの上流側の開口である受入口40bが排出口51fと一致して、抜き球を受け入れることができる。 【0081】また、ベース枠30の下部の前壁には、その左右方向の略中央部位に受入口30aが設けられている。該受入口30aは、遊技島毎に設けられた残留球回収装置(図示しない)へ導かれる球回収経路(図示しない)の上流側の開口であり、遊技盤保持枠40が閉止された状態で、球抜き中継経路40aの下流側の開口である排出口40cと一致して、球抜き中継経路40aを通過する抜き球を受け入れることができる。このように、抜き球に関しては、貯留タンク52の遊技球が、共通経路53a、球抜き経路53c、排出口51f、遊技盤保持枠40の球抜き中継経路40aの受入口40b、球抜き中継経路40a、排出口40c、ベース枠30の受入口30a、そして、球回収経路を介して、パチンコ機10の機外における残留球回収装置に放出されるようになっている。尚、遊技面42aの下方位置に設けられた回収口に接続されるアウト球回収経路は、球抜き中継経路40aに合流されており、アウト球も、抜き球と同様、球回収経路を介してパチンコ機10の機外へ排出され、残留球回収装置によって所定の個所に回収されるようになっている。 【0082】本実施形態に係るパチンコ機は、以上の構成からなり、その特徴とするところは、第一点目に、貯留タンク52内の遊技球を賞球や貸球として受け皿43へ供給するための、貯留タンク52と受け皿43とを結ぶ払出し経路が、遊技盤保持枠40の開放に伴って途中位置で分断されることにある。尚、払出し経路は、機構枠50の共通経路53a、上流側の払出し経路53b、払出し装置55(56)内の払出し経路55a(56a)、下流側の払出し経路53b(これらは、請求項記載の「第一の球経路(第一の払出し経路)」に相当する)、そして、ノズル48内の通過経路48a(これは、請求項記載の「第二の球経路(第二の払出し経路)に相当する)からなる。 【0083】そして、第二点目に、貯留タンク52内に貯留されている遊技球を機外へ排出するための、貯留タンク52と球回収経路とを結ぶ球抜き経路が、遊技盤保持枠40の開放に伴って途中位置で分断されることにある。尚、球抜き経路は、機構枠50の共通経路53a、球抜き経路53c(これらは、請求項記載の「第一の球経路(第一の球抜き経路)」に相当する)、そして、遊技盤保持枠40の球抜き中継経路40a(これは、請求項記載の「第二の球経路(第二の球抜き経路)に相当する)からなる。 【0084】このように、上記実施形態に係るパチンコ機は、払出し経路を機構盤50と遊技盤保持枠40とに跨って形成するという考え方、そして、球抜き経路を一旦遊技盤保持枠40を経由させるという考え方を採用するものであり、これによると、フレキシブルチューブ等からなる中継経路は不要となり、また、ベース枠30内の収容空間における球回収経路のルート設定の自由度は高くなる。その結果、ベース枠30内の収容空間を広く且つ有効に使用することができるようになる。 【0085】尚、本発明に係る遊技機は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。 【0086】例えば、上記実施形態においては、遊技盤保持枠40と前面扉70とが分離可能になっており、それぞれ独立した構成となっているが、従来のパチンコ機と同様、遊技盤保持枠40と前面扉70とを一体化し(前面扉70の機能を遊技盤保持枠40に持たせる)、これに応じて、ガラス枠60を前面扉70の前面側に開閉自在に取り付けるようにしてもよい。この点で、前面扉70は、本発明でいう「遊技盤保持枠」に含めることができる。 【0087】同様に、上記実施形態においては、外枠20とベース枠30とが分離可能になっており、それぞれ独立した構成となっているが、外枠20とベース枠30とを一体化する(ベース枠30の機能を外枠20に持たせる)ようにしてもよい。この点で、ベース枠30は、本発明でいう「外枠」に含めることができる。 【0088】また、上記実施形態においては、賞球用と貸球用とに払出し経路を分けているが、カード式台間機に対応しない遊技機のような場合、貸球払出し経路を必ずしも設ける必要は無い。仮に、貸球の払出しを行う遊技機であっても、賞球払出し経路及び賞球払出し装置を共用するようにしてもよい。 【0089】 【発明の効果】以上の如く、本発明に係る遊技機は、機構盤に形成された第一の球経路及び遊技盤保持枠に形成された第二の球経路は、遊技盤保持枠が閉止された状態で直接的に連通するものであり、その間に両球経路を結ぶ別の経路を介在させる必要が無いため、この別の経路による外枠内の収容空間の一部占有は無く、その分、遊技機の稼働にとって必要不可欠な各種機器要素のための配置スペースをより広く確保することができる。加えて、機構盤をメンテナンスする際、該機構盤を外枠から簡単に取り外すことができるという利点もある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000169477 【氏名又は名称】アビリット株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区南船場2丁目9番14号
|
| 【出願日】 |
平成14年4月15日(2002.4.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074332 【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 昇 (外5名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−305246(P2003−305246A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月28日(2003.10.28) |
| 【出願番号】 |
特願2002−111876(P2002−111876) |
|