| 【発明の名称】 |
円板状部材取込治具ならびにその利用装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高野 和彦 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】立附 三郎 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】亀田 一夫 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】上方から取り込む硬貨やメダルなどの円板状部材が水平搬送装置の搬送路で確実に横臥するようにする。
【解決手段】円板状部材Mを水平方向に搬送する水平搬送装置U2に組み付けるための組み付け片1を備えた枠体2と、その上部側に設置した取込部材3とからなる円板状部材取込治具U1であり、取込部材3は側壁4と直交する向きに開設されたスリット状開口7を備えると共に、その周囲に円板状部材導入手段8の一端が挿入設置可能に位置決め片9が立設されている。スリット状開口7の下方には可撓性を有する傾斜案内板部材11が、スリット状開口7を通過した円板状部材Mを上部側で受けて図1右方向に滑落可能に設置されている。また、可撓性を有する押え板12が、傾斜案内板部材11の上面側に、その下端部が傾斜案内板部材11の下端部と接触するように取込部材3の上部から垂設されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 円板状部材を水平方向に搬送する水平搬送装置に組み付けられて上方から降下・進入する円板状部材を水平搬送装置の搬送路上に滑落・横臥させる円板状部材取込治具であって、水平搬送装置の搬送方向に直角に配置可能に形成されたスリット状開口と、そのスリット状開口を通過した円板状部材が水平搬送装置の搬送方向に滑落可能にスリット状開口の下方に設置された傾斜案内板部材とを備えたことを特徴とする円板状部材取込治具。 【請求項2】 可撓性を備えた押え板部材が傾斜案内板部材の上面側に傾斜案内板部材と押え板部材との間を円板状部材が通過可能に近接設置されたことを特徴とする請求項1記載の円板状部材取込治具。 【請求項3】 傾斜案内板部材下端と水平搬送装置の搬送路面との離間距離がスリット状開口を通過する円板状部材の直径以下に設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の円板状部材取込治具。 【請求項4】 傾斜案内板部材が可撓性を有する部材により形成されたことを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の円板状部材取込治具。 【請求項5】 押え板部材が下端部から上部側に形成された縦長のスリットを備えたことを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の円板状部材取込治具。 【請求項6】 請求項1〜5何れかに記載の円板状部材取込治具が水平搬送装置の上部に組み付けられたことを特徴とする円板状部材搬送装置。 【請求項7】 水平搬送装置の搬送手段が搬送路に断面の一部が埋め込まれた水平方向に移動可能な横寸法が縦寸法の4倍以下の断面を有する無端ベルトであることを特徴とする請求項6記載の円板状部材搬送装置。 【請求項8】 請求項6または7記載の円板状部材搬送装置を備えたことを特徴とする遊技島。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨などの円板状部材を水平方向に搬送する装置に組み付けられて上方から進入する円板状部材を前記搬送装置の搬送路上に滑落・横臥させる治具、ならびにその利用装置、例えばパチンコなどの遊技島に関するものである。 【0002】 【従来の技術】硬貨などの円板状部材を水平(円板状部材が滑落することがない15〜20度程度の傾斜を含む)方向に搬送する装置としては、パチンコホールに設置されて硬貨や遊技媒体としてのメダルを搬送する装置が周知である。そして、従来のこの種の搬送装置は、直線的に配置されていたパチンコ台などの遊技台の背面などに設置されていたため、硬貨などを直線的に搬送する機能を持てば良いことから、無端の平ベルトを搬送手段とするものが一般的であった。 【0003】しかし、最近では他店との差別化を図るために、一部の遊技ホールにおいては複数の遊技台を湾曲させて配置したパチンコ島やメダル島が作られるようになってきた。そのため、遊技台に併設した台間玉貸機などに投入された硬貨や遊技媒体としてのメダルなどを搬送する装置においても、湾曲した遊技島に沿って搬送可能なものにする必要が生じ、例えば特開平11−276712号公報、特開平9−299599号公報、特開2001−23439号公報、特開平5−217045号公報などに湾曲した遊技島に対応可能な装置が提案されている。 【0004】しかし、前記公報に提案された湾曲遊技島に対応可能な搬送装置では、多数の部品が必要である。そのため、装置が複雑化・大型化すると共に、製造コストの増加が避けられないと云った欠点があることから、本発明者らは360度何れの方向にも屈曲可能な、例えば断面円形の丸ベルトを搬送手段として回転移動させる円板状部材搬送装置を、特願2002−7381などに提案した。 【0005】本発明者らが提案した搬送装置は、駆動プーリと従動プーリとの間に掛け渡した丸ベルトの途中に設けた角度変更プーリにより、丸ベルトの張設角度を変更するようにしたものであるので、部品点数の削減が可能であり、したがって装置の小型化と製造コストの削減が同時に達成できると云った特長がある。 【0006】しかし、この搬送装置では、硬貨やメダルなどの円板状部材を平ベルトにより搬送する従来の搬送装置と違って、硬貨などの円板状部材は搬送路上で確実に横臥させる必要がある。 【0007】すなわち、搬送手段である平ベルトが搬送路の幅一杯に設けられた従来の搬送装置では、搬送路に送り込まれた硬貨などの円板状部材は必ず平ベルトの上に位置するので、円板状部材は起立状態であっても確実に搬送されるが、搬送手段である丸ベルトが搬送路の中央部にのみ位置する特願2002−7381に提案した搬送装置では、硬貨などの円板状部材が搬送路上で起立していると、搬送手段である丸ベルトには接触しないことの方が多いので、丸ベルトを回転移動させても硬貨などの円板状部材は搬送されないからである。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】したがって、上方から降下・進入する硬貨やメダルなどの円板状部材を水平搬送装置の搬送路上に確実に横臥させることができるようにする必要があり、それが解決すべき課題となっていた。 【0009】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記従来技術の課題を解決するために、円板状部材を水平方向に搬送する水平搬送装置に組み付けられて上方から降下・進入する円板状部材を水平搬送装置の搬送路上に滑落・横臥させる円板状部材取込治具において、水平搬送装置の搬送方向に直角に配置可能に形成されたスリット状開口と、そのスリット状開口を通過した円板状部材が水平搬送装置の搬送方向に滑落可能にスリット状開口の下方に設置された傾斜案内板部材とを備えるようにした第1の構成の円板状部材取込治具と、【0010】前記第1の構成の円板状部材取込治具において、可撓性を備えた押え板部材を傾斜案内板部材の上面側に傾斜案内板部材と押え板部材との間を円板状部材が通過可能に近接設置するようにした第2の構成の円板状部材取込治具と、【0011】前記第1または第2の構成の円板状部材取込治具において、傾斜案内板部材下端と水平搬送装置の搬送路面との離間距離を、スリット状開口を通過する円板状部材の直径以下に設けるようにした第3の構成の円板状部材取込治具と、【0012】前記第1〜第3何れかの構成の円板状部材取込治具において、傾斜案内板部材を、可撓性を有する部材により形成するようにした第4の構成の円板状部材取込治具と、【0013】前記第1〜第4何れかの構成の円板状部材取込治具において、押え板部材が下端部から上部側に形成された縦長のスリットを備えるようにした第5の構成の円板状部材取込治具と、【0014】前記第1〜第5何れかの構成の円板状部材取込治具において、円板状部材取込治具を水平搬送装置の上部に組み付けるようにした第1の構成の円板状部材搬送装置と、【0015】前記第1の構成の円板状部材搬送装置において、水平搬送装置の搬送手段が搬送路に断面の一部が埋め込まれた水平方向に移動可能な横寸法が縦寸法の4倍以下の断面を有する無端ベルトである第2の構成の円板状部材搬送装置と、【0016】前記第1または第2の構成の円板状部材搬送装置を備えるようにした遊技島と、を提供するものである。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本発明の円板状部材取込治具U1は、硬貨やメダルなどの円板状部材Mを水平方向に搬送する水平搬送装置U2に組み付けるための組み付け片1を備えた枠体2と、その枠体2の上部側に取り付けられた取込部材3とからなる。 【0018】枠体2は、前後に設けた側壁4それぞれの下部側に組み付け片1を備えており、その組み付け片1を水平搬送装置U2の搬送路Rの両側に立設された案内壁5それぞれの外面に設けられた係合突起6に係合して水平搬送装置U2に着脱可能に組み付けられる構成となっている。 【0019】枠体2の上部側に取り付けられた取込部材3は、側壁4と直交する向きに開設されたスリット状開口7を備えると共に、そのスリット状開口7の周囲に例えば断面が平コイル状をした円板状部材導入手段8の開口端が上方から挿入設置可能に位置決め片9が立設されている。位置決め片9の外面には係合突起10が設けられ、その係合突起10に図示しない係合手段が係合して、円板状部材導入手段8が締め付け固定される構成となっている。 【0020】スリット状開口7の下方には、可撓性を有するプラスチックシート製の傾斜案内板部材11が、スリット状開口7を上から下に通過した円板状部材Mを上部側で受けて図1右方向に滑落させるように設置されている。 【0021】一方、12は、可撓性を有するプラスチックシート製の押え板であり、傾斜案内板部材11の上面側に、その下端部が傾斜案内板部材11の下端部と接触するように取込部材3の上部から垂設されている。 【0022】なお、押え板部材12には、下端部から上部側に形成された縦長のスリット13が複数設けられて変形容易となっている。また、傾斜案内板部材11、押え板部材12の下端部と水平搬送装置U2の搬送路Rとの離間距離は、スリット状開口7を通過して搬送路Rに進入する円板状部材Mの直径寸法より接近している。 【0023】傾斜案内板部材11、押え板部材12は共に可撓性を有しているので、スリット状開口7を上から下に通過した円板状部材Mは、傾斜案内板部材11に案内されて図1右方向に進路を変更し、傾斜案内板部材11の上面を滑落し、傾斜案内板部材11と押え板部材12との間を押し広げて搬送路Rに至り横臥する。 【0024】水平搬送装置U2においては、硬質プラスチックなどからなる搬送ガイド部材14に設けた搬送路Rにベルト溝15が設けられ、そこに搬送手段としての、例えば直径6mmの断面円形の無端ベルト16がその断面の例えば2/5を路面上に突出して水平方向に移動可能に配設されている。 【0025】ベルト溝15に断面の一部が埋め込まれた無端ベルト16は、搬送ガイド部材14の両端部に設置された図示しない駆動プーリと従動プーリとの間に張設され、駆動プーリの回転により図1矢印方向に回転移動する構成となっている。 【0026】なお、搬送路Rの幅は、水平搬送装置U2が搬送を予定している円板状部材Mの直径よりは広く、直径の2倍よりは狭く、例えば直径の1.2〜1.5倍程度に設けられる。したがって、円板状部材導入手段8と円板状部材取込治具U1とを介して搬送路R上に滑落・横臥させた円板状部材Mは、搬送路Rの中央部(搬送路Rの真中である必要はない)に設けられた無端ベルト16の上に必ず載る。 【0027】また、搬送ガイド部材14の搬送路Rの円板状部材取込治具U1が組み付けられない部分は、切断容易な、すなわち長さ調節の容易なプラスチック製の搬送路カバー17により覆われ、異物が進入して搬送路Rを塞ぐことがないようになっている。 【0028】搬送路Rの下流側には、例えば図4に示したように無端ベルト16による円板状部材Mの搬送方向とは逆向きに下部側が回転する均しローラ18などからなるそれ自体は従来周知の硬貨分離ユニットU3を設置して、硬貨搬送装置100Mが形成される。 【0029】なお、図4に例示した硬貨搬送装置100Mにおいては、水平搬送装置U2に設けた電動モータ19の回転が複数の動力伝達ギヤを介して駆動プーリ20を回転させ、その駆動プーリ20の回転により図示しない従動プーリとの間に掛け渡された無端ベルト16を図1矢印方向に回転移動させると共に、さらに複数の動力伝達ギヤなどを介して硬貨分離ユニットU3の均しローラ18を回転させる構成となっている。 【0030】したがって、この硬貨搬送装置100Mによれば、重なり合った状態で硬貨(円板状部材M)が搬送されて来ると、少なくとも上側の硬貨は硬貨分離ユニットU3の均しローラ18により搬送路Rの上流側に跳ね飛ばされ、下流側には硬貨が1枚づつ搬送されるので、下流側に配置する図示しない硬貨振り分け手段により、100円硬貨と500円硬貨とに振り分けて、図示しない金庫などに収納することができる。 【0031】上記構成の硬貨搬送装置100Mは、例えば遊技台200と台間玉貸機300とを横並びに配置する際にそれらを湾曲状態に配置する湾曲遊技島400の硬貨回収装置とすることが可能である。 【0032】すなわち、本発明の硬貨搬送装置100Mは、搬送路Rに設ける搬送手段としての無端ベルト16は、水平面内で回転するプーリなどによって張設方向を容易に変更することができるので、搬送路Rを屈曲させることは、平ベルトを横方向に屈曲させるときより遥かに簡単である。したがって、遊技台200と台間玉貸機300とが例えば図5に示したように湾曲した状態に横並びに配置されていても、その背面に容易に設置することができる。 【0033】そして、遊技台200と台間玉貸機300とが湾曲して配置された湾曲遊技島400の台間玉貸機300に投入された硬貨(円板状部材M)を、台間玉貸機300の図示しない搬送機構と円板状部材導入手段8とを介して両側に案内壁5が立設されている搬送路Rに受け取り、それを最下流部に配置した金庫100Aの図示しない硬貨収納部に振り分け手段を介して分類・収納することができる。 【0034】なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。 【0035】例えば、無端ベルト16は図6(A)に示した断面が楕円形、図6(B)に示したような断面が矩形のベルトであっても、断面の横寸法が縦寸法の4倍以下であれば縦方向だけでなく水平方向にも相当屈曲し得るので、使用し得る。 【0036】但し、搬送路Rを水平面内で直角に近い急角度に屈曲することがあり得る円板状部材搬送装置100を製作するときには、曲率にもよるが無端ベルト16の断面横寸法は縦寸法の1.5倍程度以下とすることが好ましい。 【0037】また、円板状部材取込治具U1は、円板状部材導入手段8を介して導入する円板状部材Mを水平搬送装置U2の搬送方向に滑落させて搬送路Rの上に横臥させるので、搬送路R上を搬送されている円板状部材Mと衝突しても、円板状部材Mを搬送路Rに真上から落下させる構成の搬送装置より、衝突音は小さくなる。したがって、搬送時の音の削減だけを目的とするのであれば、搬送路Rを屈曲させることが困難な平ベルトを搬送手段とすることも可能である。 【0038】 【発明の効果】この発明の円板状部材取込治具によれば、上方から取り込む硬貨やメダルなどの円板状部材を水平搬送装置の搬送路に確実に横臥させることができるので、水平搬送装置の搬送手段が搬送路に断面の一部が移動可能に埋め込まれた断面円形の無端ベルトなどであっても、搬送路の幅をその搬送路で搬送する円板状部材の直径の2倍より狭く、例えば1.2〜1.5倍程度にしておけば、円板状部材は搬送路中央部分に設けた無端ベルトの上に確実に横臥するので、その無端ベルトを回転移動させることにより、円板状部材をその方向に搬送することができる。 【0039】しかも、円板状部材は水平搬送装置の搬送方向に滑落して搬送路の上に横臥するので、搬送路上を搬送されている円板状部材と衝突しても、円板状部材を真上から搬送路に落下させる構成の搬送装置より衝突音は小さくなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
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| 【出願日】 |
平成14年2月1日(2002.2.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062225 【弁理士】 【氏名又は名称】秋元 輝雄
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| 【公開番号】 |
特開2003−225456(P2003−225456A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−25592(P2002−25592) |
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