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【発明の名称】 遊技用システム
【発明者】 【氏名】戸崎 智弘
【住所又は居所】群馬県桐生市境野町6丁目460番地 株式会社三共内

【要約】 【課題】遊技場の売上の明朗化を維持しつつ、遊技場における遊技用記録媒体の管理負担や費用負担を無くすことができるような遊技用システムを提供する。

【解決手段】貨幣が使用されて、遊技媒体貸与処理装置(玉貸処理装置20)にて遊技媒体を貸与するための処理が行われた場合に、該遊技媒体貸与処理装置から遊技場管理装置30に対して遊技媒体の貸与に供された貨幣価値の大きさである貸与貨幣価値の大きさを特定可能な情報が送信され、該遊技用記録媒体管理装置にて貸与貨幣価値の大きさ(即ち売上)が集計され、該遊技用記録媒体管理装置から遊技場統括管理装置50に対して集計された売上が送信され、該遊技場統括管理装置にて各遊技場の売上が管理される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】遊技場内に設けられると共に遊技機に対応して設けられて該遊技機と通信可能であって、貨幣を受け付ける貨幣受付部と、該貨幣受付部にて受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段と、該貨幣識別手段にて識別された貨幣価値の大きさを記憶する貨幣価値記憶手段と、該貨幣価値記憶手段に記憶された貨幣価値の大きさに相当する遊技媒体を貸与するための処理を前記遊技機と通信を行うことにより実施する貸与処理手段と、少なくとも該貸与処理手段により貸与に供された貨幣価値の大きさを特定可能な情報である貸与価値情報を装置外部に送信する第1情報送信手段と、を備える遊技媒体貸与処理装置と、前記遊技場内に設けられて前記遊技媒体貸与処理装置と通信可能であって、前記第1情報送信手段より送信される前記貸与価値情報を受信し、該受信した貸与価値情報に基づいて少なくとも所定期間における該遊技場全体の貸与貨幣価値の大きさの集計を行う集計手段と、該集計手段により集計した集計情報を遊技場外部に送信する第2情報送信手段と、を備える遊技場管理装置と、遊技場外の管理機関に設けられて1又は2以上の遊技場に設けられた前記遊技場管理装置と通信可能であって、前記第2情報送信手段より送信される前記集計情報を受信し、該受信した集計情報に基づいて少なくとも前記所定期間における各遊技場の貸与貨幣価値の大きさの管理を行う遊技場統括管理装置と、から構成される遊技用システム。
【請求項2】請求項1に記載した遊技用システムであって、前記遊技媒体貸与処理装置は、各遊技媒体貸与処理装置に対応して個別に設定された装置識別情報を記憶する装置識別情報記憶手段を含み、前記貸与価値情報には該装置識別情報が含まれ、前記遊技場管理装置は、該貸与価値情報及び装置識別情報を受信し、前記集計手段は該受信した情報に基づいて前記所定期間における遊技媒体貸与処理装置毎の貸与貨幣価値の大きさの集計を行い、前記遊技場統括管理装置は、該集計情報を受信し、該受信した集計情報に基づいて少なくとも前記所定期間における各遊技場の遊技媒体貸与処理装置毎の貸与貨幣価値の大きさの管理を行うことを特徴とする遊技用システム。
【請求項3】請求項2に記載した遊技用システムであって、前記遊技媒体貸与処理装置は、前記貨幣識別手段において前記貨幣の識別異常が発生した場合に、該識別異常の発生を特定可能な情報である識別異常情報を前記装置識別情報と共に前記第1情報送信手段より送信し、前記遊技場管理装置は、該識別異常情報及び装置識別情報を受信し、前記集計手段は該受信した情報に基づいて遊技媒体貸与処理装置毎の前記識別異常の発生回数の集計を行うことを特徴とする遊技用システム。
【請求項4】請求項1〜3のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、前記遊技媒体貸与処理装置は、該遊技媒体貸与処理装置に対応する前記遊技機との通信状態を報知する通信状態報知手段を含み、該遊技機との通信が不能である場合に、前記貨幣識別手段は前記貨幣の識別を行わず、前記通信状態報知手段により該通信が不能である旨を報知することを特徴とする遊技用システム。
【請求項5】請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、前記貨幣受付部は、硬貨の投入を受け付ける硬貨投入部と、紙幣の挿入を受け付ける紙幣挿入部と、を含み、前記貨幣識別手段は、前記硬貨投入部から投入された硬貨を識別する硬貨識別手段と、前記紙幣挿入部から挿入された紙幣を識別する紙幣識別手段と、を含むことを特徴とする遊技用システム。
【請求項6】請求項1〜5のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、前記貨幣価値記憶手段は、前記貨幣価値の大きさを随時書換可能な記憶媒体を含み、該記憶媒体は、前記貨幣価値記憶手段を構成する基板に対して実装されていないことを特徴とする遊技用システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技場内に設けられ、遊技機と通信を行うことにより遊技媒体を貸与するための処理を行う遊技媒体貸与処理装置と、遊技場内に設けられ、遊技媒体の貸与に供された売上の集計を行う管理装置と、遊技場外の管理機関に設けられ、各遊技場の売上の管理を行う遊技場統括管理装置と、からなる遊技用システムに係り、特に遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を使用せずに貨幣を使用して遊技媒体の貸与が可能な遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(例えばプリペイド度数)を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体(例えばプリペイドカードやコイン)を使用して遊技媒体の貸与を行う遊技用システムが知られている。この遊技用システムは、遊技場内に設けられると共に遊技機(例えばパチンコ機)に対応して設けられ、該遊技機と通信を行うことにより遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに相当する遊技媒体を貸与するための処理(例えば玉貸処理)を行う遊技媒体貸与処理装置(例えばカードユニット)と、遊技場内に設けられると共に前記遊技媒体貸与処理装置と通信可能であって、遊技媒体の貸与に供された遊技用価値の大きさ(即ち売上)の集計を行う遊技用記録媒体管理装置(例えばターミナルボックス)と、遊技場外の管理機関に設けられると共に1又は2以上の遊技場に設けられた前記遊技用記録媒体管理装置と通信可能であって、各遊技場の売上の管理を行う遊技場統括管理装置と、から構成される。
【0003】そして、この遊技用システムでは、遊技場内において遊技用記録媒体が使用されて、遊技媒体貸与処理装置にて遊技媒体を貸与するための処理が行われた場合に、該遊技媒体貸与処理装置から遊技用記録媒体管理装置に対して遊技媒体の貸与に供された遊技用価値の大きさを特定可能な情報が送信され、該遊技用記録媒体管理装置にて遊技媒体の貸与に供された遊技用価値の大きさ(即ち売上)が集計され、該遊技用記録媒体管理装置から遊技場統括管理装置に対して集計された売上が送信され、遊技場外の管理機関に設けられた該遊技場統括管理装置にて各遊技場の売上が管理される。従って、この遊技用システムによれば、遊技場外の管理機関に設けられた遊技用記録媒体管理装置にて各遊技場の売上が管理されるので、遊技場の売上の明朗化(いわゆるインのクリア)を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記遊技用システムでは、遊技媒体の貸与に遊技用記録媒体が使用されるため、遊技場にとっては該遊技用記録媒体を管理する手間がかかると共に該遊技用記録媒体の費用がかかり、遊技場の負担が大きいという問題点があった。
【0005】本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、遊技場の売上の明朗化を維持しつつ、遊技場における遊技用記録媒体の管理負担や費用負担を無くすことができるような遊技用システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。
【0007】まず請求項1に係る発明は、遊技場内に設けられると共に遊技機に対応して設けられて該遊技機と通信可能であって、貨幣を受け付ける貨幣受付部と、該貨幣受付部にて受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段と、該貨幣識別手段にて識別された貨幣価値の大きさを記憶する貨幣価値記憶手段と、該貨幣価値記憶手段に記憶された貨幣価値の大きさに相当する遊技媒体を貸与するための処理を前記遊技機と通信を行うことにより実施する貸与処理手段と、少なくとも該貸与処理手段により貸与に供された貨幣価値の大きさを特定可能な情報である貸与価値情報を装置外部に送信する第1情報送信手段と、を備える遊技媒体貸与処理装置と、前記遊技場内に設けられて前記遊技媒体貸与処理装置と通信可能であって、前記第1情報送信手段より送信される前記貸与価値情報を受信し、該受信した貸与価値情報に基づいて少なくとも所定期間における該遊技場全体の貸与貨幣価値の大きさの集計を行う集計手段と、該集計手段により集計した集計情報を遊技場外部に送信する第2情報送信手段と、を備える遊技場管理装置と、遊技場外の管理機関に設けられて1又は2以上の遊技場に設けられた前記遊技場管理装置と通信可能であって、前記第2情報送信手段より送信される前記集計情報を受信し、該受信した集計情報に基づいて少なくとも前記所定期間における各遊技場の貸与貨幣価値の大きさの管理を行う遊技場統括管理装置と、から構成される遊技用システムである。
【0008】また請求項2に係る発明は、請求項1に記載した遊技用システムであって、前記遊技媒体貸与処理装置は、各遊技媒体貸与処理装置に対応して個別に設定された装置識別情報を記憶する装置識別情報記憶手段を含み、前記貸与価値情報には該装置識別情報が含まれ、前記遊技場管理装置は、該貸与価値情報及び装置識別情報を受信し、前記集計手段は該受信した情報に基づいて前記所定期間における遊技媒体貸与処理装置毎の貸与貨幣価値の大きさの集計を行い、前記遊技場統括管理装置は、該集計情報を受信し、該受信した集計情報に基づいて少なくとも前記所定期間における各遊技場の遊技媒体貸与処理装置毎の貸与貨幣価値の大きさの管理を行うことを特徴とする遊技用システムである。
【0009】また請求項3に係る発明は、請求項2に記載した遊技用システムであって、前記遊技媒体貸与処理装置は、前記貨幣識別手段において前記貨幣の識別異常が発生した場合に、該識別異常の発生を特定可能な情報である識別異常情報を前記装置識別情報と共に前記第1情報送信手段より送信し、前記遊技場管理装置は、該識別異常情報及び装置識別情報を受信し、前記集計手段は該受信した情報に基づいて遊技媒体貸与処理装置毎の前記識別異常の発生回数の集計を行うことを特徴とする遊技用システムである。
【0010】また請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、前記遊技媒体貸与処理装置は、該遊技媒体貸与処理装置に対応する前記遊技機との通信状態を報知する通信状態報知手段を含み、該遊技機との通信が不能である場合に、前記貨幣識別手段は前記貨幣の識別を行わず、前記通信状態報知手段により該通信が不能である旨を報知することを特徴とする遊技用システムである。
【0011】また請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、前記貨幣受付部は、硬貨の投入を受け付ける硬貨投入部と、紙幣の挿入を受け付ける紙幣挿入部と、を含み、前記貨幣識別手段は、前記硬貨投入部から投入された硬貨を識別する硬貨識別手段と、前記紙幣挿入部から挿入された紙幣を識別する紙幣識別手段と、を含むことを特徴とする遊技用システムである。
【0012】さらに請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載した遊技用システムであって、前記貨幣価値記憶手段は、前記貨幣価値の大きさを随時書換可能な記憶媒体を含み、該記憶媒体は、前記貨幣価値記憶手段を構成する基板に対して実装されていないことを特徴とする遊技用システムである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。まず図1は本発明に係る遊技用システム1の一例を表す機能ブロック図である。遊技用システム1は、遊技場内に設けられると共に遊技機に対応して設けられて該遊技機と通信可能に接続される遊技媒体貸与処理装置である玉貸処理装置20と、遊技場内に設けられて該遊技媒体貸与処理装置と通信可能な遊技場管理装置30と、遊技場外の管理機関に設けられて1又は2以上の遊技場に設けられた該遊技場管理装置と通信可能な遊技場統括管理装置50と、から構成され、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(例えばプリペイド度数)を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体(例えばプリペイドカードやコイン)を使用せずに、貨幣を使用して、遊技機での遊技に使用するための媒体である遊技媒体の貸与が可能なものである。
【0014】以下においては、遊技機がパチンコ機10であり、遊技媒体がパチンコ玉であり、貨幣が硬貨2や紙幣3(図2を参照)であり、貨幣価値の大きさが貨幣金額であり、貨幣価値の大きさに相当する遊技媒体を貸与するための処理がパチンコ玉を貸し出すための処理(以下「玉貸処理」という。)である例について説明する。また1又は2以上の遊技場は3箇所の遊技場A,B,及びCであり、各遊技場A,B,及びCにはそれぞれ玉貸処理装置20及び遊技場管理装置30が設けられているものとする。さらにデータベースを「DB」と略記する。
【0015】パチンコ機10は遊技機の一例であって、遊技場内に設けられる遊技島(図示外)に複数並列して備えられ、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは前記玉貸処理を行う玉貸処理装置20と通信可能であって、該玉貸処理装置20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われてパチンコ機10の内部からパチンコ玉が払い出されるパチンコ機である。このパチンコ機10は、図1に示すように、その前面に遊技領域,上皿14,下皿15,及び発射ハンドル等を備え、その内部に遊技制御基板11,玉払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備えており、これらの各構成要素は図示のように接続されている。なお各パチンコ機10は、台番号によって識別可能とされている。
【0016】遊技制御基板11は遊技状態を制御するものである。玉払出制御基板12は、玉貸処理装置20の後述する玉貸信号出力端子板21bと通信可能に接続され、パチンコ機10と玉貸処理装置20との間における通信を司るものである。これにより、前記玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10と玉貸処理装置20との間で玉貸に関する信号のやり取りが行われる。また玉払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。玉払出装置13は、前記玉貸処理が行われて遊技者に貸し出されたパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。上皿14は、玉払出装置13から払い出されるパチンコ玉を貯留するものであり、下皿15は、該上皿14内に貯留しきれない余剰のパチンコ玉を貯留するものである。
【0017】玉貸処理装置20は前記遊技媒体貸与処理装置の一例であって、図1に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、該パチンコ機10と通信を行うことにより貨幣価値の大きさに相当する遊技媒体を貸与するための処理(即ち玉貸処理)を行うものである。この玉貸処理装置20は、図2(a)(b)に示すように、縦長の箱状の筐体を有し、該筐体の前面に紙幣挿入口24a,硬貨投入口23a,通信状態表示器25a,貨幣金額表示器25b,及び硬貨返却口23bを備え、該筐体の内部に紙幣識別機24,硬貨識別機23,遊技場管理装置用通信部21a,玉貸信号出力端子板21b,及び制御基板22等を備えている。この玉貸処理装置20において、前記各構成要素は図1に示すように接続されている。また玉貸処理装置20においては、図示しないアドレス設定スイッチによって、各玉貸処理装置20を識別可能な情報である装置IDが個別に設定される。
【0018】遊技場管理装置用通信部21aは第1情報送信手段の一例であって、遊技場管理装置30の後述する遊技場内用通信部31aと通信可能に接続され、玉貸処理装置20と遊技場管理装置30との間のデータ通信を司るものである。これにより、前記玉貸処理が行われた場合に、少なくとも遊技媒体の貸与に供された貨幣価値の大きさ(以下「玉貸使用金額」という。)を特定可能な情報である貸与価値情報が、装置外部の遊技場管理装置30に対して送信される(図5のSa10を参照)。この貸与価値情報には、前記装置IDと玉貸使用金額が含まれる。また後述する貨幣識別手段(硬貨識別機23,紙幣識別機24)において貨幣の識別異常が発生した場合に、該識別異常の発生を特定可能な情報である識別異常情報が、遊技場管理装置30に対して送信される(図5のSa15を参照)。この識別異常情報には、前記装置IDと、硬貨識別機23における識別異常を示す硬貨識別異常信号,又は紙幣識別機24における識別異常を示す紙幣識別異常信号が含まれる。玉貸信号出力端子板21bは、前述の如くパチンコ機10の玉払出制御基板12と通信可能に接続されるものである。
【0019】制御基板22は、図示しないCPU,RAM,ROM,EEPROM22a,ソケット22b,及びレバー22c等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、玉貸処理装置20に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
【0020】この制御基板22は貨幣価値記憶手段の一例であって、後述する硬貨識別機23や紙幣識別機24にて識別された貨幣金額を記憶するものである。また制御基板は装置識別情報記憶手段の一例でもあって、図示しないアドレス設定スイッチによって設定された前記装置IDを記憶するものである。ここでは制御基板22に含まれるEEPROM22aが、貨幣金額や装置IDの記憶を行う。
【0021】このEEPROM22aは、貨幣金額や装置ID等のデータを随時書換可能な記憶媒体であり、電源を切っても該データが消えない不揮発性の半導体メモリである。またEEPROM22aは、制御基板22に対して実装されておらず、該制御基板22から取り外すことができるものである。具体的には、図2(b)に示すように、制御基板22が配置されている箇所に対応する玉貸処理装置20の側部には、開閉可能なカバー20aが設けられており、該カバー20aを開放すると、EEPROM22aに設けられたピンがソケット22bにロックされて装着されている制御基板22を臨むことができる。この状態で、図3に示すように、レバー22cを回動させて引き上げると、ソケット22bに対するEEPROM22aのロックが解除されて、制御基板22からEEPROM22aを取り外すことができる。逆にEEPROM22aをソケット22bに装着し、レバー22cを回動させて押し下げると、EEPROM22aがソケット22bにロックされて制御基板22に装着される。本発明では、玉貸処理が行われる場合に、EEPROM22aに対する貨幣金額の書換(図5のSa8を参照)が頻繁に行われるので、該EEPROM22aの劣化や故障等が予想されるが、EEPROM22aが制御基板22に対して実装されていないので、該EEPROM22aの劣化や故障等による交換を容易に行うことができる。
【0022】また制御基板22は貸与処理手段の一例であって、EEPROM22aに記憶された貨幣金額に相当する遊技媒体(ここではパチンコ玉)を貸与するための処理(ここでは玉貸処理)を遊技機(ここではパチンコ機10)と通信を行うことにより実施するものである。なお玉貸処理の詳細については後述する。
【0023】硬貨投入口23aは貨幣を受け付ける貨幣受付部の一例であって、ここでは貨幣として硬貨2の投入を受け付ける硬貨投入部である。また硬貨識別機23は貨幣受付部にて受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段の一例であって、ここでは硬貨投入口23aから投入された硬貨2を識別する硬貨識別手段である。ここで硬貨2は100円硬貨と500円硬貨であり、硬貨投入口23aから投入された該硬貨2は硬貨識別機23にて識別され、該識別された硬貨2は玉貸処理装置20の背後から装置外部に排出され、識別されない硬貨2は硬貨返却口23bから返却される。
【0024】紙幣挿入口24aは貨幣を受け付ける貨幣受付部の一例であって、ここでは貨幣として紙幣3の挿入を受け付ける紙幣挿入部である。また紙幣識別機24は貨幣受付部にて受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段の一例であって、ここでは紙幣挿入口24aから挿入された紙幣3を識別する紙幣識別手段である。ここで紙幣3は1000円紙幣であり、紙幣挿入口24aから挿入された該紙幣3は紙幣識別機24にて識別され、該識別された紙幣3は玉貸処理装置20の背後から装置外部に排出され、識別されない紙幣3は紙幣挿入口24aから返却される。
【0025】ここで玉貸処理装置20の背後における遊技島の内部には、識別されて硬貨識別機23から排出された硬貨2,及び識別されて紙幣識別機24から排出された紙幣3を搬送して回収するための貨幣搬送装置(図示外)が設けられており、さらに該貨幣搬送装置の終端には、硬貨2を収納するための硬貨収納部と紙幣3を収納するための紙幣収納部からなる貨幣収納部(図示外)が設けられている。これにより、玉貸処理装置20に投入・挿入された貨幣が遊技島毎に回収される。
【0026】なお玉貸処理装置20とパチンコ機10との通信が不能である場合には、貨幣識別手段(硬貨識別機23,紙幣識別機24)にて貨幣の識別は行われず、受け付けられた貨幣が返却されると共に(図5のSa11を参照)、貨幣の受付が中止される(図5のSa13を参照)。また貨幣識別手段の汚れや劣化等により貨幣の識別異常が発生した場合にも、該貨幣識別手段にて貨幣の識別は行われず、受け付けられた貨幣が返却されると共に(図5のSa14を参照)、前記識別異常情報が遊技場管理装置30に対して送信される(図5のSa15を参照)。
【0027】通信状態表示器25aは通信状態報知手段の一例であって、玉貸処理装置20に対応するパチンコ機10との通信状態を報知するものであり、特に該パチンコ機10との通信が不能である場合に、該通信が不能である旨を報知するものである。具体的には、「通信不能」という文字が表示されることにより、該通信が不能である旨が報知される。貨幣金額表示器25bは、貨幣識別手段(硬貨識別機23又は紙幣識別機24)にて識別された貨幣金額を表示すると共に、玉貸に応じて減算更新される貨幣金額を表示するものである。
【0028】以上に説明した玉貸処理装置20においては、パチンコ機10との間で以下のような玉貸に関する信号のやり取りが行われて、玉貸処理が行われる。まずパチンコ機10の玉払出制御基板12は、玉貸処理装置20の制御基板22と接続されて通信が可能な状態であるとスタンバイ状態となり、PRDYをLOWとすることにより払出可能信号を制御基板22に出力する。
【0029】次に遊技者が貨幣(硬貨2又は紙幣3)を貨幣受付部(硬貨投入口23a又は紙幣挿入口24a)に投入・挿入すると、該貨幣が貨幣識別手段(硬貨識別機23又は紙幣識別機24)にて識別され、該識別された貨幣金額が制御基板22のEEPROM22aに記憶されると共に貨幣金額表示器25bに表示される。
【0030】次に制御基板22は、PRDYのLOW(払出可能信号)を検出している払出可能状態において、BRDYをLOWとすることにより玉貸可能信号を玉払出制御基板12に出力し、この状態においてBRQをLOWとすることにより玉貸要求信号を玉払出制御基板12に出力する。
【0031】次に玉払出制御基板12は、BRDYのLOW(玉貸可能信号)を検出した状態においてBRQのLOW(玉貸要求信号)を検出すると、玉払出装置13からパチンコ玉の払出が可能であるか否かを確認し、該確認結果が可能である場合にはEXSをLOWとすることにより玉貸準備信号を制御基板22に出力する。
【0032】該EXSのLOW(玉貸準備信号)を検出した制御基板22は、BRQをHIGHとすることにより玉貸指令信号を玉払出制御基板12に出力し、該BRQのHIGH(玉貸指令信号)を検出した玉払出制御基板12は、玉払出装置13に払出信号を出力し、これに基づいて所定金額分(例えば100円分)のパチンコ玉(例えば25個)の払出が行われると共に、該払出の終了に基づいてEXSをHIGHとすることにより玉貸完了信号を制御基板22に出力する。なお所定金額は、予め任意に設定される。
【0033】該EXSのHIGH(玉貸完了信号)を検出した制御基板22は、RAMに記憶している貨幣金額から前記所定金額を減算更新すると共に、該減算更新後の貨幣金額を貨幣金額表示器25bに表示する。制御基板22は、上記の制御を前記識別された貨幣金額分だけ繰り返し、これらの制御の終了に基づいてBRDYをHIGHとすることにより玉貸終了信号を玉払出制御基板12に出力し、玉貸処理を終了する。
【0034】遊技場管理装置30は、遊技場内の所定の箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、遊技媒体の貸与に供された貨幣価値の大きさ(即ち売上)の集計を行うものである。この遊技場管理装置30は、図1に示すように接続される遊技場内用通信部31a,管理機関用通信部31b,制御部32,及びハードディスク33等を備えている。ここでハードディスク33には、装置DB33aが記憶されている。この遊技場管理装置30は管理機関が一括して製造するものであり、遊技場側が内部にまでアクセスできないようにブラックボックス化されている。
【0035】遊技場内用通信部31aは、前述の如く玉貸処理装置20の遊技場管理装置用通信部21aと通信可能に接続され、前記貸与価値情報や前記識別異常情報を受信するものである。この遊技場内用通信部31aは、両替機40とも通信可能に接続されている。この両替機は、遊技場内の所定の箇所(例えば遊技島の端部等)に設けられ、高額の貨幣(例えば10000円紙幣)を受け付けて、該高額の貨幣に相当する低額の貨幣(例えば10枚の1000円紙幣)を払い出すことにより、貨幣の両替を行うものである。
【0036】管理機関用通信部31bは第2情報送信手段の一例であって、遊技場統括管理装置50の後述する通信部51と通信可能に接続され、遊技場管理装置30と遊技場統括管理装置50との間のデータ通信を司るものである。これにより、後述する集計手段にて所定期間(例えば1日間)における遊技場全体の売上の集計が行われ、送信時刻が該所定期間に応じた所定タイミング(例えば遊技場の営業終了後の午前2時)となった場合に、該集計手段により集計された集計情報が、遊技場外部の遊技場統括管理装置50に対して送信される(図6(b)のSb11を参照)。
【0037】制御部32はCPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク33に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、遊技場管理装置30に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
【0038】この制御部32は集計手段の一例であって、遊技場内用通信部31aにて受信した貸与価値情報に基づいて、少なくとも所定期間(例えば1日間)における遊技場全体の売上の集計を行うものであり、ここでは貸与価値情報と共に受信した装置IDに基づいて、該所定期間における玉貸処理装置20毎の売上を集計するものである。また集計手段である制御部32では、遊技場内用通信部31aにて受信した識別異常情報及び装置IDに基づいて、前記所定期間における玉貸処理装置20毎の識別異常の発生回数を集計するものである。
【0039】装置DB33aは、前記集計手段により集計した集計情報を記憶するものである。この装置DB33aにおいては、図4(a)に示すように、所定期間(ここでは1日間)における玉貸処理装置20毎の売上が集計された売上データを記憶するために、データテーブルが1日毎に設けられており、該データテーブルにおいて、「売上金額」が装置ID毎に記憶されていると共に、各玉貸処理装置20毎の売上金額が本日分について合算された「本日合計」と今月分について累計された「今月累計」が記憶されている。この売上データは、遊技場内用通信部31aにて貸与価値情報を受信した場合において、該貸与価値情報に含まれる玉貸使用金額が、該貸与価値情報に含まれる装置IDに対応する売上金額に加算されると共に、本日合計及び今月累計が加算されて更新される(図6(a)のSb2を参照)。
【0040】また装置DB33aにおいては、図4(a)に示すように、所定期間(ここでは1日間)における玉貸処理装置20毎の識別異常の発生回数が集計された識別異常回数データを記憶するために、データテーブルが1日毎に設けられており、該データテーブルにおいて、「硬貨識別異常回数」と「紙幣識別異常回数」が装置ID毎に記憶されていると共に、各玉貸処理装置20毎の識別異常回数が本日分について合算された「本日合計」と今月分について累計された「今月累計」が記憶されている。この識別異常回数データは、遊技場内用通信部31aにて識別異常情報を受信した場合において、該識別異常情報に硬貨識別異常信号が含まれる場合には、該識別異常情報に含まれる装置IDに対応する硬貨識別異常回数が加算され、また該識別異常情報に紙幣識別異常信号が含まれる場合には、該識別異常情報に含まれる装置IDに対応する紙幣識別異常回数が加算されると共に、本日合計及び今月累計が加算されて更新される(図6(a)のSb4を参照)。
【0041】そして遊技場管理装置30においては、遊技場の営業終了後に閉店処理が行われた場合に、装置DB33aに記憶されている集計情報に基づいて日報が作成され(図6(b)のSb11を参照)、該作成された日報が図示しないディスプレイやプリンタ等により出力される。
【0042】遊技場統括管理装置50は、遊技場外の管理機関に設けられ、各遊技場(ここでは3箇所の遊技場A,B,C)より送信される集計情報を受信し、該受信した集計情報に基づいて少なくとも所定期間における各遊技場の売上の管理を行うものであり、ここでは該所定期間における各遊技場の玉貸処理装置20毎の売上の管理も行うものである。この遊技場統括管理装置50は、図1に示すように接続される通信部51,制御部52,及びハードディスク53等を備えている。ここでハードディスク53には、遊技場DB53aが記憶されている。
【0043】通信部51は、前述の如く遊技場管理装置30の管理機関用通信部31bと通信可能に接続され、前記集計情報を受信するものである。制御部52はCPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク53に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、遊技場統括管理装置50に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
【0044】遊技場DB53aにおいては、図4(b)に示すように、所定期間(ここでは1日間)における各遊技場の売上が集計された売上データを記憶するために、全遊技場の売上データを記憶する全遊技場データテーブルと、遊技場Aの売上データを記憶する遊技場Aデータテーブル,遊技場Bの売上データを記憶する遊技場Bデータテーブル,及び遊技場Cの売上データを記憶する遊技場Cデータテーブル(以下「各遊技場データテーブル」という。)が1日毎に設けられている。
【0045】ここで各遊技場データテーブルには、通信部51が各遊技場より送信される集計情報(図4(a)を参照)を受信した場合において、該集計情報が記憶される(図7のSc2を参照)。従って各遊技場データテーブルにおいては、図4(a)と同様に、「売上金額」が装置ID毎に記憶されていると共に、各玉貸処理装置20毎の売上金額が本日分について合算された「本日合計」と今月分について累計された「今月累計」が記憶されている。
【0046】また全遊技場データテーブルには、各遊技場データテーブルが記憶された後に、各遊技場データテーブルにおける本日合計及び今月累計が集計されて記憶される(図7のSc5を参照)。従って全遊技場データテーブルにおいては、「売上金額」が遊技場毎に記憶されていると共に、各遊技場毎の売上金額が本日分について合算された「本日合計」と今月分について累計された「今月累計」が記憶されている。
【0047】そして遊技場統括管理装置50においては、遊技場DB53aに記憶されているデータに基づいて日報が作成され(図7のSc3,Sc6を参照)、該作成れた日報が図示しないディスプレイやプリンタ等により出力される。
【0048】次に図5〜図7を参照して、遊技用システム1の作用について説明する。以下においては、遊技場管理装置30において売上の集計が行われる所定期間が、遊技場の営業開始から営業終了までの1日間であり、該遊技場管理装置30から遊技場統括管理装置50に対して集計情報の送信が行われる所定タイミングが、遊技場の営業終了後の午前2時である例について説明する。
【0049】まず図5は玉貸処理装置20における処理の一例を表すフローチャートである。玉貸処理装置20においては、図5に示すように、ステップSa(以下単に「Sa」という。)1〜15により、以下のような処理が行われる。具体的には、まずSa1で貨幣受付部(硬貨投入口23a,紙幣挿入口24a)から貨幣(硬貨2,紙幣3)の受付を待機し、貨幣の受付が有る(YES)と判断される場合には、Sa2に進む。
【0050】Sa2ではパチンコ機10との通信が可能であるか否かの判断が行われる。このSa2でパチンコ機10との通信が不能である(NO)と判断される場合には、Sa11で前記受け付けた貨幣のうち、硬貨2は硬貨返却口23bから返却され、紙幣3は紙幣挿入口24aから返却され、Sa12でパチンコ機10との通信が不能である旨が通信状態表示器25aにより報知され、Sa13で貨幣受付部からの貨幣の受付が中止され、処理が終了する。このように通信状態表示器25aによりパチンコ機10との通信が不能である旨が報知されるため、遊技媒体の貸与を実施できない旨を遊技者及び遊技場の店員に対して迅速に伝達でき、トラブルに迅速に対応できる。一方、Sa2でパチンコ機10との通信が可能である(YES)と判断される場合には、Sa3で前記受け付けた貨幣が貨幣識別手段(硬貨識別機23,紙幣識別機24)にて識別され、Sa4に進む。
【0051】Sa4では貨幣識別手段における貨幣の識別結果が正常であるか否かの判断が行われる。このSa4で該識別結果が異常である(NO)と判断される場合には、Sa13で該識別結果が異常である貨幣のうち、硬貨2は硬貨返却口23bから返却され、紙幣3は紙幣挿入口24aから返却され、Sa15で装置IDと硬貨識別異常信号又は紙幣識別異常信号を含む識別異常情報が遊技場管理装置30に送信され、RETURNに進む。一方、Sa4で該識別結果が正常である(YES)と判断される場合には、Sa5で該識別結果が正常である貨幣が玉貸処理装置20の背面から排出され、Sa6で該貨幣金額が制御基板22のRAMに記憶されると共に貨幣金額表示器25bに表示され、Sa7に進む。なお玉貸処理装置20の背面から排出された貨幣は、図示しない貨幣搬送装置にて搬送され、図示しない貨幣収納部に収納されて回収される。
【0052】Sa7ではパチンコ機10との間で前述の如く玉貸に関する信号のやり取りが行われ、所定金額分(ここでは100円分)のパチンコ玉が玉払出装置13から払い出されて上皿14又は下皿15に供給されて玉貸が行われ、Sa8で制御基板22のRAMに記憶されている貨幣金額が所定金額分だけ減算更新されると共に該減算更新後の貨幣金額が貨幣金額表示器25bに表示され、Sa9に進む。Sa9では前記識別された貨幣金額分の玉貸が完了したか否かの判断が行われる。このSa9で該貨幣金額分の玉貸が完了していない(NO)と判断される場合には、Sa7〜Sa8の処理を該貨幣金額分だけ繰り返す。一方、Sa9で該貨幣金額分の玉貸が完了した(YES)と判断される場合には、Sa10で装置IDと玉貸使用金額を含む貸与価値情報が遊技場管理装置30に送信され、RETURNに進む。
【0053】このように、玉貸処理装置20においては、貨幣(硬貨2,紙幣3)を使用した遊技媒体の貸与(玉貸)が実施されるため、遊技場にとっては、前記遊技用記録媒体を管理する手間や遊技用記録媒体の費用負担を無くすことができる。また遊技者にとっては、自分が遊技に使用した貨幣金額を確認しながら遊技を行うことができるため、節度のある遊技を行うことができ、いわゆるのめり込みの自己抑制をし易い。また玉貸処理装置20においては、貨幣として、一般に低額である硬貨2と一般に高額である紙幣3の両方を取り扱うことができるため、遊技者が貨幣を投入・挿入する回数を減らすことができ、その分だけパチンコ機10の稼働を向上できる。
【0054】次に図6(a)は遊技場管理装置30における営業中処理の一例を表すフローチャートである。遊技場管理装置30においては、図6(a)に示すように、ステップSb(以下単に「Sb」という。)1〜4により、遊技場の営業中に以下のような営業中処理が行われる。具体的には、まずSb1で各玉貸処理装置20からの貸与価値情報の受信が有るか否かの判断が行われる。このSb1で該貸与価値情報の受信が有る(YES)と判断される場合には、Sb2で該受信した貸与価値情報(装置IDと玉貸使用金額)に基づいて、前述の如く売上データの集計及び更新が行われ、RETURNに進む。一方、Sb1で該貸与価値情報の受信が無い(NO)と判断される場合には、Sb3に進む。
【0055】Sb3では各玉貸処理装置20からの識別異常情報の受信が有るか否かの判断が行われる。このSb3で該識別異常情報の受信が有る(YES)と判断される場合には、Sb4で該受信した識別異常情報(装置IDと硬貨識別異常信号又は紙幣識別異常信号)に基づいて前述の如く識別異常回数データの集計及び更新が行われ、RETURNに進む。一方、Sb3で該識別異常情報の受信が無い(NO)と判断される場合には、Sb1に戻って貸与価値情報又は識別異常情報の受信を待機する。このようにして、遊技場管理装置30においては、所定期間(ここでは1日間)分の売上データ及び識別異常回数データの集計と記憶が行われる。
【0056】次に図6(b)は遊技場管理装置30における閉店処理の一例を表すフローチャートである。遊技場管理装置30においては、図6(b)に示すように、Sb11〜13により、遊技場の営業終了後に以下のような閉店処理が行われる。具体的には、まずSb11で装置DB33aに記憶されている集計情報(即ち図4(a)に示す売上データ及び識別異常回数データ)に基づいて日報が作成され、Sb12に進む。この日報は、図示しないディスプレイやプリンタ等により出力可能である。
【0057】Sb12では遊技場統括管理装置50に対して集計情報の送信が行われる送信時刻が所定タイミング(ここでは午前2時)になるのを待機し、該送信時刻が所定タイミングになった(YES)と判断される場合に、Sb13で売上データ及び識別異常回数データを含む集計情報が遊技場統括管理装置50に送信され、処理が終了する。
【0058】このように、遊技場管理装置30においては、前記作成された日報に基づいて玉貸処理装置20毎及び遊技場全体の売上を確認できるので、遊技場の運営方針を決定する上での指標とすることができる。また該日報に基づいて玉貸処理装置20における貨幣の識別異常の発生回数を確認できるので、貨幣識別手段(硬貨識別機23,紙幣識別機24)の汚れによる清掃や劣化による交換等を適切に行うことができる。
【0059】次に図7は遊技場統括管理装置50における処理の一例を表すフローチャートである。遊技場統括管理装置50においては、図7に示すように、ステップSc(以下単に「Sc」という。)1〜6により、以下のような処理が行われる。具体的には、まずSc1で各遊技場から集計情報の受信を待機し、該集計情報の受信が有る(YES)と判断される場合には、Sc2で前述の如く該集計情報が遊技場DB53aの各遊技場データテーブルに記憶され、Sc3で各遊技場データテーブルに記憶されている情報(即ち図4(b)に示す売上データ及び識別異常回数データ)に基づいて各遊技場についての日報が作成され、Sc4に進む。
【0060】Sc4では全遊技場から集計情報の受信を待機し、該集計情報の受信が有る(YES)と判断される場合には、Sc5で前述の如く各遊技場データテーブルの情報が集計されて全遊技場データテーブルに記憶され、Sc6で全遊技場データテーブルに記憶されている情報(即ち図4(b)に示す売上データ及び識別異常回数データ)に基づいて各遊技場についての日報が作成され、処理が終了する。
【0061】このように、遊技用システム1では、遊技場外の管理機関に設けられた遊技場統括管理装置50において売上が管理されるため、遊技場の売上の明朗化を維持できる。また該遊技場統括管理装置50において各遊技場における玉貸処理装置20毎に売上が管理されるため、該管理情報を証拠として遊技場の売上の裏付けを取ることができ、遊技場の売上が一層明朗化される。
【0062】また遊技場統括管理装置50においては、前記作成された日報を図示しないディスプレイやプリンタ等により出力可能であり、該日報に基づいて玉貸処理装置20における貨幣の識別異常の発生回数を確認できるので、遊技場に対して貨幣識別手段(硬貨識別機23,紙幣識別機24)の汚れによる清掃や劣化による交換等の指示を適切に行うことができる。
【0063】以上に説明した実施形態と対応付けて本願の請求項に係る発明を説明すると、以下のとおりである。
【0064】まず請求項1に係る発明は、遊技場内に設けられると共に遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられて該遊技機と通信可能に接続され、貨幣(硬貨2,紙幣3)を受け付ける貨幣受付部(硬貨投入口23a,紙幣挿入口24a)と、該貨幣受付部にて受け付けた貨幣を識別する貨幣識別手段(硬貨識別機23,紙幣識別機24)と、該貨幣識別手段にて識別された貨幣価値の大きさ(貨幣金額)を記憶する貨幣価値記憶手段(制御基板22のEEPROM22a)と、該貨幣価値記憶手段に記憶された貨幣価値の大きさに相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための処理(玉貸処理)を前記遊技機と通信を行うことにより実施する貸与処理手段(制御基板22)と、少なくとも該貸与処理手段により貸与に供された貨幣価値の大きさ(玉貸使用金額)を特定可能な情報である貸与価値情報を装置外部に送信する第1情報送信手段(遊技場管理装置用通信部21a)と、を備える遊技媒体貸与処理装置(玉貸処理装置20)と、前記遊技場内に設けられて前記遊技媒体貸与処理装置と通信可能であって、前記第1情報送信手段より送信される前記貸与価値情報を受信し、該受信した貸与価値情報に基づいて少なくとも所定期間における該遊技場全体の貸与貨幣価値の大きさ(売上)の集計を行う集計手段(制御部32)と、該集計手段により集計した集計情報を遊技場外部に送信する第2情報送信手段(管理機関用通信部31b)と、を備える遊技場管理装置(30)と、遊技場外の管理機関に設けられて1又は2以上の遊技場に設けられた前記遊技場管理装置と通信可能であって、前記第2情報送信手段より送信される前記集計情報を受信し、該受信した集計情報に基づいて少なくとも前記所定期間における各遊技場の貸与貨幣価値の大きさの管理を行う遊技場統括管理装置(50)と、から構成される遊技用システム(1)である。
【0065】また請求項2に係る発明は、請求項1に記載した遊技用システム(1)であって、前記遊技媒体貸与処理装置(玉貸処理装置20)は、各遊技媒体貸与処理装置に対応して個別に設定された装置識別情報(装置ID)を記憶する装置識別情報記憶手段(制御基板22のEEPROM22a)を含み、前記貸与価値情報には該装置識別情報が含まれ、前記遊技場管理装置(30)は、該貸与価値情報及び装置識別情報を受信し、前記集計手段(制御部32)は該受信した情報に基づいて前記所定期間における遊技媒体貸与処理装置毎の貸与貨幣価値の大きさ(売上)の集計を行い、前記遊技場統括管理装置(50)は、該集計情報を受信し、該受信した集計情報に基づいて少なくとも前記所定期間における各遊技場の遊技媒体貸与処理装置毎の貸与貨幣価値の大きさの管理を行うことを特徴とする遊技用システムである。
【0066】また請求項3に係る発明は、請求項2に記載した遊技用システム(1)であって、前記遊技媒体貸与処理装置(玉貸処理装置20)は、前記貨幣識別手段(硬貨識別機23,紙幣識別機24)において前記貨幣(硬貨2,紙幣3)の識別異常が発生した場合に、該識別異常の発生を特定可能な情報である識別異常情報を前記装置識別情報と共に前記第1情報送信手段(遊技場管理装置用通信部21a)より送信し、前記遊技場管理装置(30)は、該識別異常情報及び装置識別情報を受信し、前記集計手段(制御部32)は該受信した情報に基づいて遊技媒体貸与処理装置毎の前記識別異常の発生回数の集計を行うことを特徴とする遊技用システムである。
【0067】また請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載した遊技用システム(1)であって、前記遊技媒体貸与処理装置(玉貸処理装置20)は、該遊技媒体貸与処理装置に対応する前記遊技機(パチンコ機10)との通信状態を報知する通信状態報知手段(通信状態表示器25a)を含み、該遊技機との通信が不能である場合に、前記貨幣識別手段(硬貨識別機23,紙幣識別機24)は前記貨幣(硬貨2,紙幣3)の識別を行わず、前記通信状態報知手段により該通信が不能である旨を報知することを特徴とする遊技用システムである。
【0068】また請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用システム(1)であって、前記貨幣受付部は、硬貨(2)の投入を受け付ける硬貨投入部(硬貨投入口23a)と、紙幣(3)の挿入を受け付ける紙幣挿入部(紙幣挿入口24a)と、を含み、前記貨幣識別手段は、前記硬貨投入部から投入された硬貨を識別する硬貨識別手段(硬貨識別機23)と、前記紙幣挿入部から挿入された紙幣を識別する紙幣識別手段(紙幣識別機24)と、を含むことを特徴とする遊技用システムである。
【0069】さらに請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載した遊技用システム(1)であって、前記貨幣価値記憶手段(制御基板22)は、前記貨幣価値の大きさを随時書換可能な記憶媒体(EEPROM22a)を含み、該記憶媒体は、前記貨幣価値記憶手段を構成する基板に対して実装されていないことを特徴とする遊技用システムである。
【0070】最後に、本発明の変形例について説明する。
【0071】上記の実施形態では、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体であるメダルが外部に払い出されるスロットマシン,遊技媒体であるパチンコ玉が外部に払い出されるパチロット,遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,遊技媒体であるメダルが外部に払い出されることなく遊技可能なクレジット式のスロットマシン,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。
【0072】上記の実施形態では、貨幣価値記憶手段(制御基板22)に記憶された貨幣価値の大きさに相当する遊技媒体を遊技に使用させるための処理が玉貸処理である例について説明したが、これに限らず、該処理は、メダル貸出処理や、前記クレジット式のパチンコ機やスロットマシンにおいて貨幣価値の大きさを遊技媒体としての得点に変換して遊技に使用させる処理等でも良い。
【0073】上記の実施形態では、貸与処理手段(制御基板22)において、貨幣価値記憶手段(制御基板22)に記憶された貨幣価値の大きさ(貨幣金額)の全てに相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための処理が行われる例について説明したが、これに限らず、例えば遊技媒体貸与処理装置(玉貸処理装置20)に玉貸ボタン,返却ボタン,及び釣銭返却機を設け、玉貸ボタンが操作されて玉貸操作が有った場合に、貨幣価値記憶手段に記憶されている貨幣価値の大きさの範囲内における所定の貨幣価値の大きさ(例えば500円)に相当する遊技媒体を貸与するための処理を行うと共に、該貸与に供された貨幣価値の大きさを前記記憶されている貨幣価値の大きさから減算し、返却ボタンが操作されて返却操作が有った場合に、貨幣価値記憶手段に記憶されている貨幣価値の大きさ(即ち残金額)に相当する貨幣を釣銭返却機から釣銭として返却するようにしても良い。これによれば、低額な貨幣(ここでは100円硬貨,500円硬貨,1000円紙幣)のみならず高額な貨幣(例えば2000円紙幣,5000円紙幣,10000円紙幣)の受付も可能になり、該高額な貨幣を低額な貨幣に両替するために遊技者が両替機40に出向く回数及び時間が少なくなるため、遊技機(パチンコ機10)の稼働を向上できる。また前記釣銭返却機に代えて記録媒体発行機を設け、前記残金額を特定可能な情報が記録された記録媒体を発行するようにしても良い。これによれば、遊技媒体貸与処理装置に釣銭を補給する必要がなくなると共に、いかなる金額の釣銭にも対応できる。
【0074】上記の実施形態では、貨幣価値の大きさや装置識別情報を記憶する記録媒体がEEPROM22aであり、該EEPROM22aが制御基板22に設けられたソケット22bに装着される例について説明したが、これに限らず、該記録媒体は不揮発性のRAMであるFRAM等でも良い。また該記憶媒体は非接触式のICを搭載したICカードでも良く、この場合には該ICカードが制御基板22の所定位置に載置され、制御基板22に設けられたICカードリーダ/ライタによりICに対する情報の書換が行われる。
【0075】上記の実施形態では、貨幣として硬貨2と紙幣3の双方を使用可能である例について説明したが、これに限らず、貨幣として硬貨又は紙幣3のいずれか一方のみを使用可能であるようにしても良い。これによれば、遊技場の多様なニーズに対応できると共に、遊技媒体貸与処理装置(玉貸処理装置20)の構造を簡素化できるため、遊技媒体貸与処理装置のコストダウンを図ることができる。
【0076】上記の実施形態では、貨幣識別手段(硬貨識別機23,紙幣識別機24)が貨幣受付部である硬貨投入口23aや紙幣挿入口24aから有体物である貨幣(硬貨2,紙幣3)の投入・挿入を受け付ける例について説明したが、これに限らず、無体物である貨幣(例えば電子マネー等の貨幣金額に相当する金額データ)を接触又は非接触で受け付けるものでも良い。
【0077】上記の実施形態では、貨幣識別手段(硬貨識別機23,紙幣識別機24)にて識別された貨幣(硬貨2,紙幣3)が遊技媒体貸与処理装置(玉貸処理装置20)の背面から排出され、該遊技媒体貸与処理装置の背後における遊技島の内部に設けられた貨幣搬送装置にて搬送され、該貨幣搬送装置の終端に設けられた貨幣収納部に収納されて回収される例について説明したが、これに限らず、遊技媒体貸与処理装置の内部に貨幣収納部を設け、貨幣識別手段にて識別された貨幣が該貨幣収納部に収納されて回収されるようにしても良い。
【0078】上記の実施形態において、遊技場管理装置30のハードディスク33に両替DBを設けると共に、両替機40から貨幣の両替に関する情報を受信して、該両替DBにおいて、両替機40で受け付けた貨幣の種類及び枚数や、両替機40から払い出した貨幣の種類及び枚数や、両替機40でストックされている貨幣の種類及び枚数等を記憶するようにしても良い。
【0079】上記の実施形態では、遊技場管理装置30において売上の集計が行われる所定期間が、遊技場の営業開始から営業終了までの1日間であり、該遊技場管理装置30から遊技場統括管理装置50に対して集計情報の送信が行われる所定タイミングが、遊技場の営業終了後の午前2時である例について説明したが、これに限らず、該所定期間は1時間,半日間,1週間等でも良く、前記所定タイミングは該所定期間に応じたタイミングであれば良い。これらの所定期間や所定タイミングは任意に設定可能である。
【0080】上記の実施形態では、遊技場管理装置30や遊技場統括管理装置50において、遊技媒体貸与処理装置(玉貸処理装置20)毎に売上が集計・管理される例について説明したが、これに限らず、該売上は少なくとも遊技場全体について集計・管理されれば良い。
【0081】上記の実施形態において、遊技機(パチンコ機10)と遊技媒体貸与処理装置(玉貸処理装置20)との間における通信や、遊技媒体貸与処理装置と遊技場管理装置30との間における通信や、遊技場管理装置30と遊技場統括管理装置50との間における通信は、有線通信には限られず、無線通信であっても良い。
【0082】
【発明の効果】本発明に係る遊技用システムによれば、以下のような効果を奏する。
【0083】まず請求項1に係る遊技用システムによれば、貨幣を使用した遊技媒体の貸与が実施されるため、遊技場にとっては、遊技用記録媒体を管理する手間や遊技用記録媒体の費用負担を無くすことができる。また遊技場外の管理機関に設けられる遊技場統括管理装置において、遊技媒体の貸与に供された貨幣価値の大きさである貸与貨幣価値の大きさが管理されるため、遊技場の売上の明朗化を維持できる。さらに遊技者にとっては、自分が遊技に使用した貨幣価値の大きさを確認しながら遊技を行うことができるため、節度のある遊技を行うことができ、いわゆるのめり込みの自己抑制をし易い。
【0084】また請求項2に係る遊技用システムによれば、遊技場統括管理装置において、各遊技場における遊技媒体貸与処理装置毎に貸与貨幣価値の大きさが管理されるため、該管理情報を証拠として遊技場の売上の裏付けを取ることができ、遊技場の売上が一層明朗化される。
【0085】また請求項3に係る遊技用システムによれば、遊技場管理装置において、遊技媒体貸与処理装置における貨幣の識別異常の発生回数を確認できるので、貨幣識別手段の汚れによる清掃や劣化による交換等を適切に行うことができる。
【0086】また請求項4に係る遊技用システムによれば、通信状態報知手段により遊技機との通信が不能である旨が報知されるため、遊技媒体の貸与を実施できない旨を遊技者及び遊技場の店員に対して迅速に伝達でき、トラブルに迅速に対応できる。
【0087】また請求項5に係る遊技用システムによれば、貨幣として硬貨と紙幣の両方を取り扱うことができるため、遊技者が貨幣を投入・挿入する回数を減らすことができ、その分だけ遊技機の稼働を向上できる。
【0088】さらに請求項6に係る遊技用システムによれば、貨幣価値の大きさを随時書換可能な記憶媒体が、貨幣価値記憶手段を構成する基板に対して実装されていないので、該記憶媒体の劣化や故障等による交換を容易に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
【住所又は居所】群馬県桐生市境野町6丁目460番地
【出願日】 平成14年1月31日(2002.1.31)
【代理人】 【識別番号】100107951
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 勉 (外2名)
【公開番号】 特開2003−225455(P2003−225455A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−24651(P2002−24651)