トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽




【発明の名称】 ヒンジ、及び遊技機取り付け用島
【発明者】 【氏名】白石 光男
【住所又は居所】埼玉県鳩ヶ谷市大字里896番地 株式会社スリーストン内

【氏名】代々城 晃
【住所又は居所】埼玉県鳩ヶ谷市大字里896番地 株式会社スリーストン内

【氏名】大矢 哲栄
【住所又は居所】埼玉県鳩ヶ谷市大字里896番地 株式会社スリーストン内

【要約】 【課題】遊技機取り付け用島に取り付けられた後の複数毎の飾り板の面を、事後的に合わせられるようにする。

【解決手段】このヒンジは、ヒンジベース910と、これにその基端を支持されたヒンジアーム910を備えている。ヒンジアーム940は、ヒンジアーム本体941と、位置調節体942とを備えている。位置調節体942は、ヒンジアーム940が閉位置にある場合におけるヒンジアーム本体941に対して、上下方向、及び前後方向に位置決め自在とされている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機が取り付けられる遊技機取り付け部がその少なくとも一方側の面に設けられている島本体と、前記遊技機取り付け部の上方に取り付けられた飾り板と、を備えてなる、遊技機取り付け用島における前記飾り板を、前記遊技機本体に対して開閉自在に取り付けるヒンジであって、島本体に固定されるヒンジベースと、該ヒンジベースに対してその基端を回動可能に支持されており、且つ前記飾り板が取り付けられる固定部を有しているヒンジアームと、を備えており、前記ヒンジアームは、前記飾り板が閉状態となる略垂直な閉位置と、前記飾り板が開状態となる略水平な開位置の2つの位置を少なくとも取れるようにされており、且つ、前記固定部は、前記ヒンジアームが閉位置にあるときにおける前後方向、上下方向の少なくとも一方向に、位置決め自在とされている、ヒンジ。
【請求項2】 前記ヒンジアームは、前記ヒンジベースに対してその基端を回動可能に支持されているヒンジアーム本体と、前記固定部が設けられると共に、前記ヒンジベース本体に対して固定可能な位置調節体とを備えてなり、前記位置調節体は、前記ヒンジアームが閉位置にあるときにおける前後方向、上下方向の少なくとも一方向に、位置決め自在とされている、請求項1記載のヒンジ。
【請求項3】 前記位置調節体は、前記ヒンジアームが閉位置にあるときにおける前後方向、上下方向の少なくとも一方向に、無段階で位置決め自在とされている、請求項2記載のヒンジ。
【請求項4】 前記ヒンジアームは、前記開位置で一時的に固定可能とされている、請求項1記載のヒンジ。
【請求項5】 遊技機が取り付けられる遊技機取り付け部がその少なくとも一方側の面に設けられている島本体と、前記遊技機取り付け部の上方に取り付けられた飾り板と、前記飾り板を前記遊技機本体に対して開閉自在に取り付けるヒンジと、を備えてなる、遊技機取り付け用島であって、前記ヒンジは、島本体に固定されるヒンジベースと、該ヒンジベースに対してその基端を回動可能に支持されており、且つ前記飾り板が取り付けられる固定面を有しているヒンジアームと、を備えており、前記ヒンジアームは、前記飾り板が閉状態となる略垂直な閉位置と、前記飾り板が開状態となる略水平な開位置の2つの位置を少なくとも取れるようにされており、且つ、前記固定面は、前記ヒンジアームが閉位置にあるときにおける前後方向、上下方向の少なくとも一方向に、位置決め自在とされている、遊技機取り付け用島。
【請求項6】 島の幅を規制する2本の上支柱、及びこれら上支柱を下方から支持する下支柱を備えてなり、前記上支柱を結ぶ直線が島の長手方向に直交するような向きで、島の長手方向に所定の間隔を開けて配される複数の支柱と、前記上支柱の長さに略応じた長さの縦材2本、及び隣り合う支柱間の距離に応じた長さの横材2本により矩形に形成されると共に、2本の前記縦材を繋ぎ、且つ前記横材と平行とされた補助横材と、を備えた遊技機取り付け用島の骨材を含んでなり、前記ヒンジは、前記横材のうちの上側に位置するものと、前記補助横材のそれぞれに取り付けられており、且つ前記飾り板は、前記横材のうち上側に位置するものに取り付けられたヒンジに取り付けられるものであると共に、閉状態のときに両縦材及び前記縦材のうちの上側に位置するもの、及び補助横材で囲まれた上開口を塞ぐようにされた上飾り板と、前記補助横材に取り付けられるものであると共に、閉状態のときに両縦材及び前記横材のうちの下側に位置するもの、及び補助横材で囲まれた下開口を塞ぐ下飾り板と、に分割されている、請求項5記載の遊技機取り付け用島。
【請求項7】 前記下飾り板は、呼び出しランプが取り付けられるものである、請求項6記載の遊技機取り付け用島。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機(パチンコ遊技機、スロットマシン遊技機を含む。)を固定するための遊技機取り付け用島の上部に取り付けられる飾り板を、遊技機取り付け用島に取り付けるために用いる器具であるヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機(パチンコ遊技機、回胴式遊技機の双方を含む。)は、遊技機取り付け用島(この明細書では、「遊技機取り付け用島」を、単に「島」と標記する場合がある。)と呼ばれる構造物に固定される。この固定は、例えば木製の部材を矩径に組んで構成された取り付け枠にパチンコ遊技機を取り付けると共に、この取り付け枠を上記島に取り付けることにより行われる(尚、この従来技術では、パチンコ遊技機が取り付けられた島について説明する。)。
【0003】島の上方には、島の長さ方向に沿う開口が設けられており、この開口には、それを塞ぐ飾り板が取り付けられている(尚、この明細書で「飾り板」は、遊技機の上方に位置する板であって、島の使用時に、少なくとも呼び出しランプが取り付けられるものを言う。)。飾り板は、島の上方に設けられた、玉供給用のトイが玉詰まりを起こした場合や、島の上方でなされた配線に以上が生じた場合などに開放される。遊技場の関係者は、開放した開口から覗き込んだり、手を入れたりして、トイや配線の状態を確認し、或いは必要な処置を行う。飾り板は、このような開放を可能とすべく、ヒンジを介して、遊技機取り付け用島本体に取り付けられている。
【0004】通常、飾り板は、島の長さ方向に沿って配される複数毎の板である。それゆえに、すべての飾り板の面(つら)あわせを行うのは難しい。飾り板は、遊技機取り付け用島の外側に露出するものであり、また、人目につき易い場所にあるため、これの面が揃っていないのは美観という面で好ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような従来技術における不具合を解消せんとするものであり、遊技機取り付け用島に取り付けられた後の複数毎の飾り板の面を、事後的に合わせられるようにするための技術に関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明が提供するのは、以下のヒンジである。このヒンジは、遊技機が取り付けられる遊技機取り付け部がその少なくとも一方側の面に設けられている島本体と、前記遊技機取り付け部の上方に取り付けられた飾り板と、を備えてなる、遊技機取り付け用島における前記飾り板を、前記遊技機本体に対して開閉自在に取り付けるヒンジであることを前提とする。そして、島本体に固定されるヒンジベースと、該ヒンジベースに対してその基端を回動可能に支持されている。前記飾り板が取り付けられる固定部を有しているヒンジアームと、を備えており、前記ヒンジアームは、前記飾り板が閉状態となる略垂直な閉位置と、前記飾り板が開状態となる略水平な開位置の2つの位置を少なくとも取れるようにされており、また、固定部は、前記ヒンジアームが閉位置にあるときにおける前後方向、上下方向の少なくとも一方向に、位置決め自在とされている。このヒンジのヒンジアームに設けられた固定部は、ヒンジアームが閉位置にあるときにおける前後方向、上下方向の少なくとも一方向に、位置決め自在とされているので、遊技機取り付け用島に取り付けられた後の飾り板の面を、前後方向、上下方向の少なくとも一方向に事後的に移動させられるようになる。これにより、複数毎の飾り板がある場合には、その面を、事後的に合わせられるようになる。尚、この明細書において、「前後方向」の語は、遊技機取り付け用島の幅方向を意味し、「前方向」の語は遊技機取り付け用島の幅の外向きを、「後方向」の語は遊技機取り付け用島の幅の内向きを、それぞれ意味する。
【0007】前記ヒンジアームは、前記ヒンジベースに対してその基端を回動可能に支持されているヒンジアーム本体と、前記固定部が設けられると共に、前記ヒンジベース本体に対して固定可能な位置調節体とを備えていてもよい。この場合における位置調節体は、前記ヒンジアームが閉位置にあるときにおける前後方向、上下方向の少なくとも一方向に、位置決め自在とすることができる。位置調節体のヒンジアームに対する前後方向、上下方向の少なくとも一方向での位置決めを可能とすることにより、固定部の位置決めを行えるようにした例である。
【0008】前記位置調節体は、前記ヒンジアームが閉位置にあるときにおける前後方向、上下方向の少なくとも一方向に、無段階で位置決め自在とされていてもよい。位置調節体を、複数段階での位置決めを行えるようにしただけでも良いのであるが、このようにすることで、飾り板の面合せをより正確に行えるようになる。
【0009】前記ヒンジアームは、前記開位置で固定可能とされていてもよい。このようなヒンジを用いれば、遊技場の関係者が、開放した開口から遊技機取り付け用島の内部を覗き込んだり、手を入れたりして作業を行う際に、飾り板を開状態で固定できるようになるため便利である。
【0010】本発明は、また、以下のような遊技機取り付け用島を提供する。尚、この島のヒンジとして、上記本発明によるヒンジを用いることが可能である。この遊技機取り付け用島は、遊技機が取り付けられる遊技機取り付け部がその少なくとも一方側の面に設けられている島本体と、前記遊技機取り付け部の上方に取り付けられた飾り板と、前記飾り板を前記遊技機本体に対して開閉自在に取り付けるヒンジと、を備えてなる、遊技機取り付け用島である。そして、そのヒンジは、島本体に固定されるヒンジベースと、該ヒンジベースに対してその基端を回動可能に支持されており、且つ前記飾り板が取り付けられる固定面を有しているヒンジアームと、を備えている。このヒンジのヒンジアームは、前記飾り板が閉状態となる略垂直な閉位置と、前記飾り板が開状態となる略水平な開位置の2つの位置を少なくとも取れるようにされている。また、その固定面は、前記ヒンジアームが閉位置にあるときにおける前後方向、上下方向の少なくとも一方向に、位置決め自在とされている。この遊技機取り付け用島は、それが備えるヒンジのヒンジアームにおける固定部が、ヒンジアームが閉位置にあるときにおける前後方向、上下方向の少なくとも一方向に、位置決め自在とされているので、上述の場合と同様に、複数毎の飾り板がある場合、その面を、事後的に合わせられるようになる。
【0011】この遊技機取り付け用島は、島の幅を規制する2本の上支柱、及びこれら上支柱を下方から支持する下支柱を備えてなり、前記上支柱を結ぶ直線が島の長手方向に直交するような向きで、島の長手方向に所定の間隔を開けて配される複数の支柱と、前記上支柱の長さに略応じた長さの縦材2本、及び隣り合う支柱間の距離に応じた長さの横材2本により矩形に形成されると共に、2本の前記縦材を繋ぎ、且つ前記横材と平行とされた補助横材と、を備えた遊技機取り付け用島の骨材を含んでなるものとすることができる。尚、この骨材を島本体とすることができる。この場合におけるヒンジは、前記横材のうちの上側に位置するものと、前記補助横材のそれぞれに取り付けることができる(これらのうちの一方のみに取り付けることももちろん可能である。このヒンジではない他のヒンジを適宜用いることもできる。)。また、この場合における飾り板は、前記横材のうち上側に位置するものに取り付けられたヒンジに取り付けられるものであると共に、閉状態のときに両縦材及び前記縦材のうちの上側に位置するもの、及び補助横材で囲まれた上開口を塞ぐようにされた上飾り板と、前記補助横材に取り付けられるものであると共に、閉状態のときに両縦材及び前記横材のうちの下側に位置するもの、及び補助横材で囲まれた下開口を塞ぐ下飾り板と、に分割されていてもよい。開口を上下2つにわけ、それを塞ぐ飾り板を上下2つに分けることによるメリットは、以下のとおりである。飾り板は通常、一枚物とされているので、それを開放する場合、その一枚物の飾り板を開口から外して、開口の全体を開放することになる。ところで、飾り板の下方(パチンコ遊技機の直上)には通常、呼び出しランプが取り付けられており、開口の開放の際には、呼び出しランプから伸びる大量の配線をも移動させる必要が生じる。この場合、この配線が邪魔になり、飾り板を移動させて上記開口を開放するのが実際上難しい。上述のように、開口と飾り板を上下2つに分ければ、開口の開放時に、飾り板に固定された呼び出しランプの配線を気にしないで済むようになるので、作業性を良くできる。これが、上述した構造のメリットである。
【0012】上述のように、飾り板には呼び出しランプが取り付けられるのが通常である。呼び出しランプは、飾り板のどの部分に、更に言えば、上飾り板、下飾り板のいずれに取り付けられても良いが、本発明の遊技機取り付け用島では、下飾り板を、呼び出しランプが取り付けられるものとすることができる。上述のメリットを引き出すには、この構造を採用するのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい一実施形態につき説明することとする。
【0014】まず、遊技機取り付け用島S全体の構造から説明を行う。この遊技機取り付け用島Sは、島本体を構成する骨材Kをその内部に有している。骨材Kの構造を、図1を用いて説明する。図1は、この実施形態による骨材Kの外観を示す、斜視図である。
【0015】この実施形態における骨材Kは、支柱500と枠600とを備えて構成されている。枠600は、後述するようにして、支柱500に取り付けられる。
【0016】支柱500は、縦方向に平行に配される上支柱510及び下支柱520を各2本と、横方向に配されており、2本の上支柱510の下端を2本の下支柱520の上端と接続する接続支柱530と、下支柱520を支える土台支柱540と、を備えて構成される。上支柱510、下支柱520、接続支柱530、及び土台支柱540はそれぞれ、この限りではないが、金属(例えば、スチール)製とされている。
【0017】上支柱510は、図2の拡大図に示したような構成となっている。上支柱510は、その上下の2つの部分に、枠600との接続をなすために穿設された複数の支柱孔511を有している。各支柱孔511は、上支柱510を貫通している。この実施形態では、上支柱510の上部、下部に設けられた支柱孔511は、それぞれ6つである。上支柱510の上部、下部に設けられた支柱孔511はそれぞれ、その位置が、島Sの幅方向(接続支柱530の長さ方向)で異なる位置となるようにされている。各支柱孔511の内周面には、ネジ切りがなされており、雌ネジ溝が設けられている。この雌ネジ溝は、支柱孔511の内周面に直接設けても構わないし、支柱孔511の内側に、その外径が支柱孔511の内径に対応したナット状の部材(筒状とされ、その内周面に雌ネジ溝が刻まれた部材)を支柱孔511に挿入することによって設けても構わない。
【0018】下支柱530は、これには限られないが、その間隔が上支柱510の間隔よりも若干狭くされている。下支柱530は、その下端で土台支柱540に固定されている。土台支柱540は、その両下端外側に断面L字型の金具が取り付けられており、これによって自立可能とされている。下支柱530は、中抜きの矩形に形成された2つの部材から構成されており、その上端部で下支柱530の下端部を挟み込むようにして下支柱520を固定している。
【0019】他方、枠600は、図1に示したとおり、各2本の縦材610と横材620を矩形に組んで構成されている。枠600は、また、上記縦材610及び横材620を組んで構成された矩形の内側に、縦材610と平行な補助縦材630と、横材620と平行な補助横材640とを備えている。補助縦材630及び補助横材640は、枠600の強度を高める役割を果たす。また、補助横材640は、後述する下飾り板が取り付けられるためのものでもある。縦材610、横材620、補助縦材630、補助横材640は、この実施形態では金属(例えば、スチール)製とされている。各縦材610は、その長さが上記上支柱510に対応するようにされている。縦材610には、図2で示したように、その上部、下部に、2つの枠孔611が設けられている。これら枠孔611は、縦材610を上支柱510と平行な状態で、縦材610の上部にある枠孔611を上支柱510の上部にある枠孔611のいずれかに臨ませた場合に、縦材610の下部にあるものが、上支柱510の下部にある枠孔611のいずれかに臨むような位置関係で、縦材610に穿設されている。各枠600の横材620及び補助横材640には、ヒンジ900がそれぞれ2つずつ設けられている。このヒンジ900は、そのヒンジアーム940が、縦材610に平行な状態(開状態)と、略垂直な状態(閉状態)の2つの位置の間で回動できるようになっており、開状態で固定できるようになっている。尚、開状態のときのヒンジアーム940の位置を開位置と、閉状態のときのヒンジアーム940の位置を閉位置と、それぞれ呼ぶこととする。横材620に取り付けられたヒンジ900のヒンジアーム940と、補助横材640に取り付けられたヒンジ900のヒンジアーム940のそれぞれには、図1で示した如く、上飾り板731、及び下飾り板732が取り付けられている。これにより、上飾り板731、及び下飾り板732は、枠600に対して開閉自在とされ、開状態、閉状態のそれぞれを取ることができ、且つ開状態で固定できるようになっている。下飾り板732と上飾り板731は、ヒンジ900を用いて面合せがなされることにより、上飾り板731と下飾り板732の間隔を一定にされたり、平行にされたり、或いは、上飾り板731どうし、下飾り板732どうしの間隔を一定にされたり、平行にされたりしている。面合せの詳細については、後述する。
【0020】ヒンジ900の構成について説明する。尚、この実施形態では、すべてのヒンジ900の構成が同一とされている。ヒンジ900の構成の説明では、図3乃至図27を参照する。ヒンジ900は、ヒンジベース910と、ヒンジアーム940を備えている。
【0021】ヒンジベース910は、図3に示した如き、ものである。ヒンジベース910は、ヒンジ900を、島本体である骨材Kに対して固定されるものであり、ベース本体911と、ベース固定部912とを備えて構成されている。この実施形態におけるベース本体911は、図3及び図4に示したようなものである。図3は、ベース本体の側面図であり、図4は、図3で示したベース本体のA−A矢示図である。
【0022】ベース本体911は、金属板を曲折して構成されており、前面(図3中右側)及び、下面を開放されてはいるものの、略直方体形状のケース状に形成されている。その一方側の側面には、図3に示したように、孔911Aが穿設されている。この孔911Aは、図4に示したようにして、ナット911Bを用いることで、先端にネジ切りのされた副軸911Cを取り付けるためのものである。副軸911Cには、溝が設けられており、その溝には、回転係止体913が軸支されている。
【0023】この実施形態における回転係止体913は、図4のB−B矢示図である図5に示すように、2つの短辺を略V字型に切り欠いて略矩形とすると共に、その中心に上記副軸911Cを貫通される孔913Aが穿設された板状体である。切り欠かれた部分によって形成されている係止溝913Bが、本発明における係止溝である。この実施形態における回転係止体913を副軸911Cに取り付けると、副軸911Cを中心として、2つの係止溝913Bが対向した状態となる。これら係止溝913Bを構成する2辺のうちの一方の辺上に本発明における第1係止部が、他方の辺上に本発明における第2係止部がある。尚、この実施形態における回転係止体913は、後述のハンマーが当接した場合には回転できるけれども、島Sに取り付けられた遊技機の振動等の軽微な力では回転しない程度の固さで上記副軸911Cに取り付けられている。回転係止体913の副軸911Cへの取り付けの固さを調節するため、この実施形態では、回転係止体913と共に、図示せぬワッシャーを副軸911Cに取り付けることとしている。
【0024】図3に示したように、ベース本体911の両側面における前側の上部の対向する位置には、孔911Dが穿設されている。この孔911Dは、後述する主軸が取り付けられるものである。ベース本体911の後面には、孔911Eが穿設されている。この孔911Eの内側にはネジ切りがなされている。
【0025】ベース固定部912は、横材620乃至補助横材640に対して固定することで、ヒンジ900の横材620乃至補助横材640に対する固定をなすものである。ベース固定部912は、金属板を曲折して形成されている。ベース固定部912は、断面視で略コの字型に形成されている。ベース固定部912は、そのコの字型の内側の空間に、図3に示したようにして、横材620乃至補助横材640を受け入れ、その状態でこれに固定されるようになっている。ベース固定部912の内部空間は、横材620乃至補助横材640を受け入れた際に大きな空間ができないような大きさ、形状とされている。ベース固定部912を、横材620乃至補助横材640に固定するにあたっては、図6にその斜視図を示した如き押さえ板914を用いる。押さえ板914は、金属板を曲折してなり、断面略L字型の形状とされている。押さえ板914には、内周面にネジ切りがされた孔914Aと、矩形状とされた矩形孔914Bが穿設されている。ベース固定部912を、横材620乃至補助横材640に固定するにあたっては、まず、横材620乃至補助横材640をベース固定部912の内部空間に受け入れる。次いで、矩形孔914Bにベース固定部912先端の折り曲げられた部分を貫通させ、孔914Aにベース本体911の孔911Eが臨むような状態となるようにして、押さえ板914を、ベース固定部912に下方からあてがう。そして、その状態で、図3に示した如く、ネジ915を、孔911E及び矩形孔914Bに螺合させる。このようにして、横材620乃至補助横材640を四方から囲むことで、ベース固定部912は、横材620乃至補助横材640に固定されるようになっている。
【0026】ヒンジアーム940は、ヒンジアーム本体941と、位置調節体942を備えている。また、ヒンジアーム940の内側には、ハンマー950が設けられている。
【0027】位置調節体942の構成を、図7、図8に示す。図8は、図7で示した位置調節体942のC−C矢示図である。位置調節体942は、両側部を折り曲げた金属製の細い板状体であり、面状の固定部942Aを備えている。尚、位置調節体942の両側部を折り曲げたのは、強度を出すためである。固定部942Aは、飾り板731、732が取り付けられる部分である。この実施形態における位置調節体942には、最も基端よりに設けられた2つの孔942Bと、その先端よりに設けられており、内面にネジ切りがなされた孔942Cと、長円形に形成された孔942Dとが穿設されている。孔942Cは、位置調節体941とヒンジアーム本体942との固定をなすときに用いられるものであるが、その利用方法については後述することとする。孔942B、及び孔942Dは、飾り板731、732との固定をなすときに用いるものであり、これら孔942B、及び孔942Dを図8中の左側から貫通させた木ネジの先端を、飾り板731、732にネジ込んで螺合させることにより、かかる固定が行われる。位置調節体942は、また、2つの係止金具943を備えている。係止金具943は、図8に示したように、断面略S字型に形成されており、位置調節体942との間に形成された隙間が、位置調節体942をヒンジアーム本体941に取り付けた際に、ヒンジアーム940の先端側を向くように配されている。係止金具943の位置調節体942から離れた側の先端近傍には、内周をネジ切りされた孔943Aが設けられている。この孔943Aは、板バネ943Bと係止金具943との固定をなすためのものである。板バネ943Bは、これを貫通するボルト943Cを孔943Aに螺合させることにより、係止金具943に固定されている。板バネ943Bは、薄い金属片を曲折したものであり、位置調節体942と係止金具943との間に、その先端が位置するようになっている。板バネ943Bは、位置調節体942の先端側から入ってくる板状物を、位置調節体942側に押圧する機能を有している。位置調節体942の係止金具943より先端側には、位置決め金具944が設けられている。位置決め金具944は、図9に示すように、略矩形の板状体であって、その一辺に、この実施形態では、略U字型に形成された位置決め溝944Aを有してなる。位置決め金具944は、ヒンジアーム940が閉位置にあるときにおける、固定部942Aの上下方向(垂直方向)の位置決めを行うために用いられる。尚、この上下方向の位置決めの仕方については、後で述べることにする。
【0028】ヒンジアーム本体941は、図10、及び図11に示した如きものである。図11は、図10で示したヒンジアーム本体941のD−D矢示図である。ヒンジアーム本体941は、強度を出すために両側部を折り曲げられた、金属製の細い板状体である。但し、ヒンジアーム本体941の一方側の側部の折り曲げられた部分のうち、基端側(図10中の上側)の一部は切り欠かれている。これは、ヒンジアーム940が閉位置にある場合におけるヒンジアーム本体941が、回転係止体913と干渉するのを避けるためである。ヒンジアーム本体941には、位置調節体942の係止金具943を受け入れる略矩形の孔941Aが2つ設けられている。この孔941Aは、上述した2つの係止金具943の受け入れが可能なような位置関係にあり、且つ2つの係止金具943の受け入れがなされた状態で位置調節体942をヒンジアーム940の長さ方向に移動させられるように、そのヒンジアーム940の長さ方向の長さに余裕が与えられている。ヒンジアーム本体941の先端には、内周にネジ切りがなされた孔941Bが穿設されている。また、この孔941Bには、ネジ941Cが螺合されている。ネジ941Cは、それを回転させることで、孔941Bに対して前進、後退させることができる。このネジ941Cは、その頭部の直径が、位置決め金具944に設けられた位置決め溝944Aの幅よりも大きくなるようになっている。このネジ941Cは、ヒンジアーム940が閉位置にあるときにおける、固定部942Aの上下方向の位置決めを行う際に用いられる。また、ヒンジアーム本体941の広い面の中程には、内周がネジ切りされた孔941Dに螺合させることで、ネジ941Eが取り付けられている。ネジ941Eは、孔941Dからその先端が突出することもある。ネジ941Eは、それを回転させることで、孔941Dに対して前進、後退させることができる。このネジ941Eは、ヒンジアーム940が閉位置にあるときにおける、固定部942Aの前後方向の位置決めを実現させるために用いられる。尚、この前後方向の位置決めの仕方については後述する。ヒンジアーム本体941には、更に、長孔である941Fが穿設されている。この長孔941Fは、位置調節体942の係止金具943を孔941Aに受け入れた状態で、位置調節体942の孔942Cと対応するようになっている。ヒンジアーム940の基端部付近には当接体945、及び軸受け孔946が設けられている。当接体945は、中心角が略90度の扇形とされ、且つその扇形の周の一部を構成する2つの半径の一方が、ヒンジアーム本体941の内側面に沿うようにされている。当接体945の、半径の他方の弧が交わる部分は、若干切り欠かれている。この実施形態では、この切り欠かれた部分に、上記第1係止部と当接することのある第1当接部が、また、その近傍の弧の上に、上記第2係止部と当接することのある第2当接部が、それぞれ存在する。尚、当接体945の一方の外側面の所定の部位には、ここでは、円柱形状とされたガイドピン945Aが設けられている。軸受け孔946は、ヒンジアーム本体941をヒンジベース910に固定するためのものである。軸受け孔946は、ベース本体911に設けられた上述の孔911Dに対応するようになっており、この内部に主軸947を通すことで、ヒンジアーム本体941のヒンジベース910に対する取り付けを行うようにしている。これにより、ヒンジアーム本体941(或いは、ヒンジアーム940)は、その基端を軸として、回動運度を行えるようになる。尚、この実施形態におけるヒンジアーム940の回動運動の範囲は、閉位置と開位置との間で、略90度とされている。
【0029】ヒンジアーム本体941と、位置調節体942の取り付けは、図12に示したように行う。かかる取り付けを行うには、まず、ヒンジアーム本体941から下方へ突出するネジ941Cの長さを、ネジ941Cを回転させることで調整すると共に、ヒンジアーム本体941から前方に突出するネジ941Eの長さを、ネジ941Eを回転させることで調整する。その上で、飾り板731、732が取り付けられた位置調節体942に設けられた2つの係止金具943を、ヒンジアーム本体941に設けられた2つの孔941A内に入れ、次いで、位置調節体942を図12中下方向にずらす。これで、ヒンジアーム本体941と、位置調節体942の固定は略なされるが、この実施形態では更に、ヒンジアーム本体941に設けられた孔941Fを貫通させたネジ942Eの先端を、位置調節体942に設けられた孔942Cに螺合させて、固定の確実さを増すこととしている。孔941Fの長さは、位置調節体942の上下方向の移動があっても孔942Cに対応できる程度に長くされており、孔941Fの幅はネジ942Eの頭部幅より狭くされているので、ネジ942Eの螺合によって、ヒンジアーム本体941と、位置調節体942の確実な固定が実現されることになる。以上により、ヒンジアーム本体941と、位置調節体942の固定作業が終わる。上述したように、ヒンジアーム本体941と、位置調節体942の固定は、基本的にワンタッチで行われるため、このヒンジを用いる者が現場で要求される作業負担は小さくて済む。ネジ941Cは、上述したとおり、その頭部の直径が、位置決め金具944に設けられた位置決め溝944Aの幅よりも大きくなるようになっているので、位置決め金具944は、ネジ941の頭部を超えて下方に移動することができない。これにより、ヒンジアーム940が閉位置にあるときにおける、位置調節体942の(ひいては固定部942Aの)下方向での位置決めがなされることになる。位置調節体942が重力に抗して上方向にせり上がることはありえないので、これにより、結果的に位置調節体の上下方向での位置決めがなされる。また、上述の作業により、位置調節体942の前後方向の位置決めも同時になされる。位置調節体942は、ヒンジアーム本体941から前方に突出するネジ941Eの長さ分だけヒンジアーム本体941から浮いた状態となるからである。尚、この前後方向での位置合せを正確なものとするために、上述した板バネ943Bが機能する。この板バネ943Bが、ヒンジアーム本体941と、位置調節体942とに、これらが密着する方向での力を付与することで、位置調節体942のヒンジアーム本体941からの浮き分が一定になる。上述したように、この実施形態のヒンジでは、ヒンジアーム本体941に対する位置調節体942の上下、前後方向での調整を、ネジを用いて無段階で行っている。尚、ヒンジアーム本体941から下方へ突出するネジ941Cの長さの調整、ヒンジアーム本体941から前方に突出するネジ941Eの長さの調整は、事後的に行うこともできる。これらの調整は、作業手順の効率性などを考慮して、適切な時点で行えばよい。飾り板731、732の面合せが十分でないときには、事後的な調整を行うべきである。
【0030】尚、上述した位置調節体942のヒンジアーム本体941に対する上下位置の調整、特に事後的な調整を行う場合には、図13、及び図14に示した如き調整冶具970を用いることもできる。尚、図14は、図13に示した調整冶具970のF−F矢示図である。この調整冶具970は、図示したように、板状体を断面略コの字型に折り曲げることにより形成されており、後ろ板971、及び前板972を備えてなる。後板971、は前板972よりもその長さが若干長くされている。また、後板971、及び前板972はともに、その中央の下側(図14中の下側)から上方に向かう切欠を備えている。この調整冶具970は、図15に示したような状態で用いる。これは、位置調節体942のヒンジアーム本体941に対する上下位置の調整を事後的に行う際に、その後板971の内側を位置決め金具944のヒンジアーム940の基端側の面に沿わせると共に、その前板972をネジ941Cの頭部に沿わせた状態で配される(これが可能なように、調整冶具970の後板971の内側から前板972の内側までの距離は、位置決め金具944の厚さ+ネジ941Cの頭部の厚さに対応させられている。)。このとき、後板971に設けられた切欠は、ネジ941Cのネジ棒部分を跨ぐことになる。この状態で、前板972の切欠からドライバー等を入れ、ネジ941Cを回転させると、位置決め金具944は、ネジ941Cの頭部と一体となって、ネジ941Cの上下動に伴って移動する(これを可能とするため、調整冶具970の前板972に設けられた切欠の幅は、ネジ941Cの頭部直径よりも小さくされている。)。これにより、位置調節体942の正確な位置決めが実現されるのである。この調整冶具970は、位置調節体942を、ヒンジアーム本体941に対して相対的に下方に移動させるときに特に有用である。位置調節体942を、ヒンジアーム本体941に対して相対的に上方に移動させる際には、ネジ941Cを回転させてこれを上方に移動させれば、これに伴って上方に移動するネジ941Cの頭部が位置決め金具944を押し上げるので、位置調節体942は必ず上方に移動することになる。これに対して、位置調節体942を、ヒンジアーム本体941に対して相対的に上方に移動させる際に、ネジ941Cを逆方向に回転させて、これを下方に移動させても、ネジ941Cの頭部のみが下方に移動して位置調節体942の下方への移動がなされないことが考えられる。そこで、調整冶具970を用いて位置決め金具944と、ネジ941Cの頭部が密着状体を保つようにすれば、ネジ941Cを下方に移動させることにより下方に移動するネジ941Cの頭部と共に、位置決め金具944は下方に必ず移動することになる。このように、調整冶具970を用いることで、位置調節体942の下方向への移動が確実になされることになる。
【0031】ハンマー950は、図16、及び図17に示したような形状となっている。図17は、図16のE−E矢示図である。ハンマー950は、ヒンジアーム940の回動に伴って回動し、上述した回転係止体913に当接し、これを回動させるものである。
【0032】図16、及び図17に示したとおり、ハンマー950は、ハンマーガイド951と、ハンマー体952とから構成されている。ハンマーガイド951は、中心角が略90度の扇形状に形成されている。そして、その露出する2本の半径の交点付近に、主軸947に軸支させるための孔951Aを備えている。ハンマーガイド951は、主軸947に軸支された状態で、回動を行えるようになっている。ハンマーガイド951には、当接体945に設けられた上述のガイドピン945Aを受け入れるガイド溝951Bが設けられている。ガイド溝951Bは、ハンマーガイド951の弧に沿う円弧状の溝であり、ハンマーガイド951を貫通するようにされている。ハンマー体952は、ハンマーガイド951から突出されている。ハンマー体952の先端は、ハンマー体952が回動したときに、それが上記副軸911Cに向かうような軌跡を描くような位置に配されている。ハンマー体952は、また、図示を省略の弾性体(例えば、バネ)から、ヒンジアーム940から離れる向きの力を常に受けている。
【0033】ヒンジベース910に、ヒンジアーム940とハンマー950を組み付けた状態を概略的に示した側面図を、図18乃至24に示す。これらの図面を参照して、以下、このヒンジ900の動作について説明する。
【0034】図18は、ヒンジアーム940が下を向いている、即ち閉状態が取られている場合を示している。
【0035】この状態から、図18中の矢印の方向で、ヒンジアーム940を回動させると、図19に示したように状況が変化する。つまり、ヒンジアーム940に一体化されている当接体945が、ヒンジアーム940と共に回動を行うのである。但し、このとき、ハンマー950は回動を開始しない。これは、ハンマー950には、ヒンジアーム940から離れる方向の力が、弾性体によって常に加えられているからである。ヒンジアーム940が、回動を始めても、それから遠ざかろうとするハンマー950は、回動を行わないのである。
【0036】図18中の矢印の方向で、更にヒンジアーム940を回動させると、図20に示したように状況が変化する。つまり、ヒンジアーム940の回動に伴う回動を、当接体945のみならず、ハンマー950も行うようになるのである。これは、ヒンジアーム940の当接体945に設けられたガイドピン945Aが、ハンマー950のガイド溝951Bに案内されながら進み、ガイド溝951Bの端部に係止されることによるものである。この状態になると、ハンマー950が、ヒンジアーム940から離れる方向で常に付勢されていたとしても、ハンマー950とヒンジアーム940の距離(角度)がそれ以上広がることはない。この状態を保ちつつ、当接体945、及びハンマー950は回動することになる。
【0037】同様の方向に、更にヒンジアーム940を回動させると、図21に示したように状況が変化する。つまり、ハンマー950の先端(ハンマー体952の先端)が、回転係止体913に当接して、副軸911Cの周りで、回転係止体913が回動するのである。尚、ハンマー950の先端が移動する軌道は、主軸947から見て副軸911Cの外側を通るようになっているので、ハンマー950の先端は、回転係止体913の図中下側に当たることになる。このとき、回転係止体913は、開位置から閉位置へ向かう方向(即ち、上述の場合とは逆向き)に回動するヒンジアーム940の移動に伴って同方向に回動する当接体945の第1当接部、及び第2当接部が、係止溝913B内に入るロック位置まで回動させられる。
【0038】この状態から、ヒンジアーム940を、開位置から閉位置へ向かう方向に回動させると、ヒンジアーム940の当接体945の端部にある第1当接部、及び第2当接部が順に係止溝913B内に入り込み、図22に示した如く、係止溝913B内の第1係止部、及び第2係止部と順に当接する。これにより、ヒンジアーム940は、閉位置に向かっての回動を行えなくなり、ヒンジベース910に対して一時的に固定されることになる。飾り板731、732を開状態とするこの状態で、遊技場の関係者は、島S内部における作業を自由に行えることになる。
【0039】この状態から、ヒンジアーム940を、閉位置から開位置へ向かう方向に回動させると、これに伴って、図23に示した如く、当接体945、及びハンマー950は回動する。
【0040】そのまま上述した方向にヒンジアーム940を回動させると、今度は、図24に示したように状況が変化する。つまり、ハンマー950の先端(ハンマー体952の先端)が、回転係止体913に当接して、副軸911Cの周りで、回転係止体913が回動するのである。このとき、回転係止体913は、ヒンジアーム940が開位置から閉位置へ向かう方向に回動するのに伴って回動する当接体945の第1当接部、及び第2当接部が、係止溝913B外に当接するようなフリー位置まで回動させられる。
【0041】この状態から、ヒンジアーム940を、開位置から閉位置へ向かう方向に回動させると、ヒンジアーム940の当接体945は、回転係止体913に当接するものの、当接体945の端部にある第1当接部、及び第2当接部は、図25に示したように、回転係止体913の係止溝913B内には入らない。また、当接体945に押しのけられることで、回転係止体913は、当接体945と干渉し合わない位置まで回転させられる。したがって、ヒンジアーム940は、閉位置に向かってそのまま回動を行うことになる。
【0042】上述の方向にそのままヒンジアーム940を回動させると、図26に示したように状況が変化する。つまり、ハンマー950が回動を停止するのである。これは、ハンマー950の、ハンマー体952が取り付けられている側の端部が、ベース本体911内部の所定の部位と干渉するからである。これにより、ヒンジアーム940の回動によって回動するのは、当接体945だけということになる。
【0043】そして、そのままヒンジアーム940を回動させると、図18に示したのと同様の閉位置に、ヒンジアーム940は達することになる(図27)。
【0044】上述したように、この実施形態における当接体945は、ヒンジアーム940と同じ角度で回動するようになっているが、ハンマー950は、言わば、ヒンジアーム940に対しての折り畳みを可能とすることにより、ヒンジアーム940が回動したよりも小さい角度の範囲内でのみ回動するようになっている。これにより、この実施形態によるヒンジは、ベース本体911の大型化が不要になる。
【0045】遊技機用島全体の話に戻る。枠600の支柱500に対する固定は、以下のように行う。まず、上支柱510を結ぶ直線が島の長手方向に直交するような向きで、島Sの長手方向に、所定の間隔を開けて複数の支柱500を配置する。支柱500の間隔は、枠600の横材620の長さに対応させたものとする。次いで、隣合う支柱500の上支柱510の間に、枠600を嵌める。
【0046】このとき、後でこの枠600に対して取り付けられる遊技機(この実施形態ではパチンコ遊技機とされる。)がどのようなものか(主に、その厚みがどのようなものか)、或いは、後で向い合う枠600の間に配されるパチンコ遊技機の玉供給用のトイ(図示を省略)の幅がどの程度か、といった事情に応じて、枠600の支柱500に対する島Sの幅方向に対する取り付け位置を適当に調整する。この調整は、次のように行う。まず、枠600の縦材610に設けられた枠孔611のうち縦材610の上部にあるものが上支柱510の上部にある枠孔611のいずれかに臨み、且つ枠孔611のうち縦材610の下部にあるものが上支柱510の下部にある枠孔611に臨むようにしながら、枠600を隣合う支柱500の上支柱510の間にはめ込む。枠孔611を、どの支柱孔511に臨ませるかということにより、枠600の支柱500に対する取り付け位置が仮決定される。そして、この状態で、枠孔611、支柱孔511の双方の内部に位置するようにしながら、露出している枠孔611の開口からボルト680を挿入する。このボルト680は、本発明における固定体に相当するものであり、頭部681とネジ部682とを備えており、そのネジ部682の外周のうち、少なくとも支柱孔511内に挿入される部分には、支柱孔511内周面の雌ネジ溝512と噛み合う雄ネジ溝683が設けられている。このボルト680を、ネジ部682外周面の雄ネジ溝683が雌ネジ溝512と噛み合うようにしながら、枠孔611を貫通させ、支柱孔511に螺合させる。このようにして、支柱500に対する枠600の取り付けが行われる。枠600の、他方の縦材610も、同様に支柱500に固定する。以上の作業を続け、支柱500、枠600、支柱500、枠600、……支柱500、枠600、支柱500というように、支柱500の間に順次枠600を取り付けていく。支柱500に枠600が固定された状態を示す透視平面図が図28である。図28に示したように、同じ支柱500に取り付けられる2つの枠600の双方が、支柱500に設けられた同一の支柱孔511に取り付けられても良いし(図28(A)参照。)、異なる支柱孔511に取り付けられても良い(図28(B)参照。)。前者のような取り付け方が可能なのは、この実施形態におけるボルト680のネジ部682の長さが、枠孔611の長さ以上であり、且つ枠孔611の長さに支柱孔511の長さを加えたものより短いからである。尚、支柱500に対する枠600の取り付け位置の事後的変更は、ボルト680を抜いた後、上述の処理を行うだけで容易に行える。
【0047】この骨材Kを基礎として構成された島Sは、以下のようなものである。この島の外観を示す、一部破断図を含む斜視図である図29を用いて説明する。
【0048】島Sは、骨材Kに種々の部品を取り付けて構成されている。島Sは、土台部710、取付部720、装飾部730をその両面に備えている。尚、島Sの長さ方向における両端面、及び島Sの上面には、島Sの内部を隠すための化粧板が取り付けられるが、これについては図示を省略している。
【0049】土台部710は、島Sを支える土台であり、その上方に膳板711が取り付けられている。上述した土台支柱540の島Sの幅方向に露出する2つの面の双方に、土台板741を取り付けることで、土台部710は構成されている。膳板711は、島Sの取付部720からテーブル状に張り出しており、例えば、図示を省略の灰皿が取り付けられるようになっている。取付部720は、本発明の遊技機取り付け部に相当するものであり、ここには、遊技機、この実施形態ではパチンコ遊技機Pが取り付けられるようになっている。パチンコ遊技機Pは、島Sの幅方向に露出した両面に設けられた取付部720のそれぞれに、並列状態で取り付けられる。この実施形態では、隣合う支柱500の間に、パチンコ遊技機Pを2つ配するようにしている。隣接するパチンコ遊技機Pの間には、玉貸機を置くことも可能である。
【0050】パチンコ遊技機Pは、その上下左右を取り囲むものであり、木材を矩形に組んで構成された外周枠Fに固定されている。パチンコ遊技機Pは、外周枠Fを島Sに固定することで、島Sに対して固定されるようになっている。この固定は、具体的には、枠600の横材620に取り付けられた固定板621に、上述の外周枠Fを固定することにより行われる。パチンコ遊技機Pの下方でもパチンコ遊技機の外周枠Fが固定されることになる。この実施形態では、固定板621と外周枠Fの固定を固定具622により行っている。この固定具622は、固定板621と外周枠Fとの固定をなすのみならず、固定板621に対する外周枠Fの島の幅方向における相対位置を事後的に調整可能とする機能を有している。尚、固定具622の構造については、例えば、特開2000−358398公開特許公報に詳しく開示されている。
【0051】装飾部730は、島Sに設けられた枠600に、上述した上飾り板731、及び下飾り板732を取り付けることで構成される。上飾り板731には、半透明のカバー731aが取り付けられると共に、カバー731aの下に所定の光源が取り付けられる。光源は、パチンコ遊技機Pの状態などに応じて所定の制御機構により制御され、適宜発光するようになっている。光源からの光はカバー731aを透過して、視覚的な効果を生じるようになっている。下飾り板732には、呼び出しランプ732aが取り付けられる。呼び出しランプ732aは、店員の呼び出しや、遊技の状況表示などの機能を果たすものであり、例えば、特開2000−135317公開特許公報に開示のものを用いることができる。呼び出しランプ732aも、光源と同様に、パチンコ遊技機Pの状態などに応じて適宜発光し、視覚的な効果を生じるようになっている。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、遊技機取り付け用島に取り付けられた後の複数毎の飾り板の面を、事後的に合わせられるようになる。
【出願人】 【識別番号】396008576
【氏名又は名称】株式会社スリーストン
【住所又は居所】埼玉県鳩ヶ谷市大字里896番地
【出願日】 平成14年2月4日(2002.2.4)
【代理人】 【識別番号】100108604
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 義人 (外1名)
【公開番号】 特開2003−225451(P2003−225451A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−27188(P2002−27188)