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【発明の名称】 遊技環境提供方法、遊技支援システム及びコンピュータプログラム
【発明者】 【氏名】山本 恵

【氏名】河田 敏材

【要約】 【課題】実存する遊技場とNPSとを融合させた遊技の実行環境をファンに提供する。

【解決手段】実存する遊技場に設置される遊技場管理システムが、遊技場に来場したファンに対して他のファンと異なる遊技環境を提供する際に、インターネットN上に存在するNPS10で当該ファンが仮想遊技を実行して遊技環境の提供条件を取得したことを、その仮想遊技の結果に基づいて確認するようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 実存する遊技場に設置される遊技場管理システムが、前記遊技場に来場した遊技者に対して他の遊技者と異なる遊技環境を提供する際に、前記遊技場管理システムが接続可能なコンピュータネットワーク上に存在する所定の仮想遊技システムで当該遊技者が仮想遊技を実行して前記遊技環境の提供条件を取得したことを、その仮想遊技の結果に基づいて確認することを特徴とする、遊技環境提供方法。
【請求項2】 前記仮想遊技が前記遊技場に既に設置され又は将来設置可能な遊技機による実遊技を模した遊技であることを特徴とする、請求項1記載の遊技環境提供方法。
【請求項3】 前記仮想遊技システムが前記遊技場の管理者が運営するシステムであることを特徴とする、請求項1記載の遊技環境提供方法。
【請求項4】 コンピュータネットワーク上に存在する所定の仮想遊技システムが、前記仮想遊技システムにアクセスして仮想遊技を行う遊技者に対して他の遊技者と異なる遊技環境を提供する際に、当該遊技者が前記コンピュータネットワークを介して前記仮想遊技システムと接続される遊技場管理システムを備えた実存の遊技場において前記遊技環境の提供条件を取得したことを、確認することを特徴とする、遊技環境提供方法。
【請求項5】 前記遊技環境が他の遊技者よりも相対的に有利となる実遊技における遊技環境であることを特徴とする、請求項1又は4記載の遊技環境提供方法。
【請求項6】 前記遊技場管理システムは、遊技場に来場する際に獲得する来場ポイント、当該遊技場に存在した時間に応じて獲得する時間ポイント、当該遊技場で遣った金額に応じて獲得する金額ポイントの少なくとも一つのポイントを遊技者毎に所定のメモリ領域に保持しており、前記仮想遊技システムからの要求に応じて前記メモリ領域から読み出すことを特徴とする、請求項4記載の遊技環境提供方法。
【請求項7】 仮想遊技システムにおける遊技者への利用を可能にする利用券と、その発行元の識別情報を含む利用権限情報とを対応づけて所定のメモリ領域に記録しておき、前記利用券を通じて遊技者からアクセスされたときに前記仮想遊技システムが、前記メモリ領域に記録されている識別情報及び/又は前記利用権限情報に基づいて当該遊技者の認証を行うことを特徴とする、請求項1又は4記載の遊技環境提供方法。
【請求項8】 実存する遊技場に設置される遊技場管理システムからの情報橋渡しの要求を受け付ける受付手段と、前記受付手段で要求を受け付けた遊技場管理システムの管理者が運営する仮想遊技システムの実行環境を遊技者が操作する遊技者端末に提供する仮想遊技実行環境提供手段と、前記仮想遊技実行環境提供手段によって提供された仮想遊技システムの遊技者による実行結果を遊技者毎に保持するとともに、前記遊技場管理システムからの要求を契機に遊技者毎の仮想遊技の実行結果を当該遊技場管理システムへ提供する管理手段とを備え、仮想遊技システムと前記遊技場管理システムとの橋渡しの場を遊技者に提供することを特徴とする遊技支援システム。
【請求項9】 コンピュータシステムを遊技支援システムとして動作させるためのコンピュータプログラムであって、前記遊技支援システムが、実存する遊技場に設置される遊技場管理システムからの情報橋渡しの要求を受け付ける受付手段と、前記受付手段で要求を受け付けた遊技場管理システムの管理者が運営する仮想遊技システムの実行環境を遊技者が操作する遊技者端末に提供する仮想遊技実行環境提供手段と、前記仮想遊技実行環境提供手段によって提供された仮想遊技システムの遊技者による実行結果を遊技者毎に保持するとともに、前記遊技場管理システムからの要求を契機に遊技者毎の仮想遊技の実行結果を当該遊技場管理システムへ提供する仮想遊技結果管理手段とを備え、仮想遊技システムと前記遊技場管理システムとの橋渡しの場を遊技者に提供するものであることを特徴とする、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する分野】本発明は、仮想遊技の結果及び遊技場に来場した結果に基づいて、その遊技者に対して他の遊技者と異なる遊技環境を提供する仕組みに関する。ここにいう「仮想遊技」とは、例えば、実存する遊技場に配備されているパチンコ機、パチスロ機、雀球機、アレンジボール機、スマートボール機、カードゲーム機等の遊技機で行うものと同じ遊技を、画像処理技術とコンピュータプログラムによって仮想的に実現したものをいう。この明細書では、遊技機による遊技及び仮想遊技を行う遊技者を「ファン」と称する。
【0002】
【発明の背景】パチンコホール等の遊技場における広告宣伝媒体として、チラシや案内状、ダイレクトメール等が用いられている。例えば、遊技場で新機種の遊技機を導入する度に、新聞等にチラシを入れたり、会員登録しているファンに対して個別に案内状やダイレクトメールを送ったりして、遊技場への来場を促進している。ファンは、興味のある遊技機であった場合にはその遊技場に赴いて遊技するが、その遊技機についての情報がない場合には、遊技場への来場意欲が刺激されないまま終わる。そのため、遊技機に関する情報を効果的にファンに提供するための仕組みが種々提案されている。
【0003】このような仕組みの一つとして、インターネットを媒介としたものがある。例えば、インターネット上に、遊技場や遊技機メーカが運営するWebサイトを設け、そのWebサイトのページを通じて遊技場の様子や遊技機の情報をビジュアルに提供し、ファンの来場意欲を刺激する試みがなされている。しかしながら、従来のWebサイトによる情報提供の仕組みの殆どは、遊技場ないし遊技機による一方的な情報提供にすぎず、一度アクセスしたファンに対して次回以降もアクセスさせるモチベーションを与えることが困難である。そのため、Webサイトを広告宣伝の媒体として使用するには一定の限界があった。最近は、パチンコやスロットマシンを模した仮想遊技の実行環境をファンに提供する仮想遊技システムがネットワーク上で運営されている。現在のところ、このような仮想遊技システムと遊技場との接点はないが、両者を融合させることができれば、魅力のある遊技ないし広告宣伝の形態を実現できる可能性がある。
【0004】本発明は、このような背景のもとに創案したもので、実存する遊技場による遊技と仮想遊技とを融合させた遊技環境をファンに提供する方法及びこの方法の実施に適した遊技支援システムを提供することを、その課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊技場管理システムが接続可能なコンピュータネットワーク上に存在する所定の仮想遊技システムで遊技者が仮想遊技を実行して、又は実存の遊技場において、定められた結果を出したことを条件に、他の遊技者と異なる遊技環境を提供する遊技環境提供方法を提供する。この遊技環境提供方法は、実存する遊技場に設置される遊技場管理システムが、前記遊技場に来場した遊技者に対して他の遊技者と異なる遊技環境を提供する際に、前記遊技場管理システムが接続可能なコンピュータネットワーク上に存在する所定の仮想遊技システムで当該遊技者が仮想遊技を実行して前記遊技環境の提供条件を取得したことを、その仮想遊技の結果に基づいて確認するものである。
【0006】仮想遊技の内容をより現実の遊技場での遊技内容に近づける観点からは、前記仮想遊技が前記遊技場に既に設置され又は将来設置可能な遊技機による実遊技を模した遊技となるように構成する。また、遊技場の宣伝広告効果を高めるためには、前記遊技場の管理者が前記仮想遊技システムを運営することが好ましい。
【0007】また、本発明は、コンピュータネットワーク上に存在する所定の仮想遊技システムが、前記仮想遊技システムにアクセスして仮想遊技を行う遊技者に対して他の遊技者と異なる遊技環境を提供する際に、当該遊技者が前記コンピュータネットワークを介して前記仮想遊技システムと接続される遊技場管理システムを備えた実存の遊技場において前記遊技環境の提供条件を取得したことを確認することを特徴とする遊技環境提供方法を提供する。これにより既に実存する遊技場によく来場するファン(以下、「常連ファン」と称する。)にも仮想遊技の実行を促進することができ、再来場するきっかけを作ることができる。この場合、前記遊技場管理システムは、遊技場に来場させる際に獲得する来場ポイント、当該遊技場に存在した時間に応じて獲得する時間ポイント、当該遊技場で遣った金額に応じて獲得する金額ポイントの少なくとも一つのポイントを遊技者毎に所定のメモリ領域に保持しており、前記仮想遊技システムからの要求に応じて前記メモリ領域から読み出すように構成される。
【0008】本発明の遊技支援システムは、実存する遊技場に設置される遊技場管理システムからの情報橋渡しの要求を受け付ける受付手段と、前記受付手段で要求を受け付けた遊技場管理システムの管理者が運営する仮想遊技システムの実行環境を遊技者が操作する遊技者端末に提供する仮想遊技実行環境提供手段と、前記仮想遊技実行環境提供手段によって提供された仮想遊技システムの遊技者による実行結果を遊技者毎に保持するとともに、前記遊技場管理システムからの要求を契機に遊技者毎の仮想遊技の実行結果を当該遊技場管理システムへ提供する仮想遊技結果管理手段とを備え、仮想遊技システムと前記遊技場管理システムとの橋渡しの場を遊技者に提供することを特徴とする。
【0009】遊技者の数や来店意欲、アクセス意欲を高める観点からは、前記遊技環境は他の遊技者よりも相対的に有利となる実遊技における遊技環境となるように構成する。
【0010】本発明のコンピュータプログラムは、コンピュータシステムを遊技支援システムとして動作させるためのものである。すなわち、前記遊技支援システムが、上述した受付手段、仮想遊技実行環境提供手段、仮想遊技結果管理手段とを備え、仮想遊技システムと前記遊技場管理システムとの橋渡しの場を遊技者に提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例を図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態の一例を示した全体構成図である。この実施形態では、それぞれ遊技場経営者が、自己の遊技場の広告塔として運営する複数の仮想遊技システム(Net Parlar System:以下、「NPS」と略称する)10と、その遊技場に配備される遊技場管理システム20と、本発明の遊技支援システム30とがコンピュータネットワークの一例となるインターネットNに接続される場合の例を挙げる。インターネットNには会員登録されたファンが自宅等で操作するファン端末40が接続できるようになっている。ファン端末40は、ディスプレイを含む表示装置及びマウス等の操作装置が接続され、且つ通信機能及びWebブラウザ機能を備えた汎用のパーソナルコンピュータである。
【0012】NPS10はインターネットNを介してアクセスしてきたファン端末40上に仮想遊技の実行環境を構築するものである。この実施形態では、説明の便宜上、遊技場管理システム20が配備されている一つの遊技場の経営者が一つのNPS10を運営する場合の例を挙げるが、遊技場の運営形態及びNPS10の運営主体については、この例に限定されない。NPS10により実行される仮想遊技は、遊技場に実際に設置されている遊技機又は近い将来設置する可能性がある遊技機(パチンコ機、パチスロ機等)と同様の遊技を、遊技台用コンピュータプログラム(以下、「遊技台ソフト」と略称する)に従って動作するサーバ本体によって仮想的に実現したものである。以下、遊技台ソフトによって仮想的に実現される種々の遊技の場を「VRホール」、そのVRホールに存在する遊技機の総称を「VRマシン」と称し、遊技又は遊技機の種類を特に区別する必要がある場合は、その遊技又は遊技機の前に「VR」を付す。例えば、パチンコ(パチンコ機)は「VRパチンコ(VRパチンコ機)」であり、パチスロ(パチスロ機)は「VRパチスロ(VRパチスロ機)」である。
【0013】遊技場管理システム20は、それが設置される遊技場においてファンが遊技機による遊技を行えるようにするための各種情報の管理及び関係機能の制御、NPS10を運営するための情報の管理、特典による遊技の実行管理、遊技支援システム30との間の情報受け渡し等を行うコンピュータシステムである。この遊技場管理システム20には、種々のデータを入力するための入力端末21と、カードリーダ22と、登録したファンの個人情報を管理する会員管理システム24とが接続されている。会員管理システム24に登録された会員には、例えばICカードで構成されるユーザカードUCが発行される。後述するように、ファンはNPS10からも仮登録することができるが、最終的には、遊技場に赴いて会員管理システム24に本登録してユーザカードUCを受け取るようにする。ユーザカードUCには、NPS10、遊技場管理システム20のほか、遊技支援システム30において一意に識別することができるファンの会員番号(ファンID)、暗証番号、登録した遊技場を識別するための遊技場ID等が記録されている。ユーザカードUCの記録情報は、カードリーダ22を介して会員管理システム24に入力される。
【0014】遊技支援システム30は、ファン、遊技場経営者、遊技場従業員等に対して情報橋渡しの場を提供するシステムで、大容量ハードディスク等の記憶装置、液晶パネル等の表示装置が接続され、インターネットN等を介した通信を行う機能を備えたサーバ本体と本発明のコンピュータプログラムとにより実現される。この実施形態では、サーバ本体がコンピュータプログラムを読み込むことにより、情報の橋渡しを実現するための各種機能、すなわち図2に示す依頼受付部31、情報掲示部32、VR遊技結果管理部33の機能を、そのサーバ本体上に形成するとともに、上記の記憶装置に、依頼元DB34、特典DB35、ポイントDB36、会員DB37を構築する。
【0015】依頼元DB34は、情報橋渡しを依頼した者が運営するNPS10及び遊技場管理システム20のURL(Uniform Resorce Locator)その他の紹介情報を記録するものである。紹介情報には、遊技場の案内情報、NPS10内のVRマシンの種類、VR遊技によって獲得できる特典の紹介情報が含まれる。特典DB35はファンが獲得した特典をファンID(ファンを識別するための識別情報、以下同じ)及び遊技場ID(遊技場を識別するための識別情報、以下同じ)とリンクさせて記録しておくものである。ポイントDB36は、ファンが遊技場(及び/又は、NPS10)において獲得したポイントをファンIDとリンクさせて記録しておくものである。会員DB37は、会員番号及び暗証番号の情報を会員登録したファン毎に記録しておくものである。仮登録したファンについては、その個人情報等を記録しておく。
【0016】依頼受付部31は、遊技場経営者からの情報橋渡しの依頼を受け付ける。情報掲示部32は、ファンや遊技場経営者が閲覧可能な電子掲示板を形成し、この電子掲示板に、情報橋渡しの受付用画面と、NPS10その他の紹介情報をファンに紹介するためのファン用画面を掲示する。ファン用画面には、依頼元DB34に記録された紹介情報が掲示される。NPS10のURLは、ファンがファン端末40を通じてそのNPS10にアクセスできるようにするために掲示される。
【0017】VR遊技結果管理部33は、ファン端末40を通じて行われたNPS10の遊技結果と遊技場管理システム20から入力された各種ポイントとをファンIDとリンクさせてポイントDB36に記録する。NPS10による遊技結果としては、ファンが獲得した玉、メダル等の遊技媒体数、遊技場で獲得する各種ポイントとしては、例えば遊技場に来場することによって与えられる来場ポイント、遊技場で遊技した時間に応じて与えられる時間ポイント、遊技場で遣った金額に応じて与えられる金額ポイント等がある。これらは、ファンIDによってリンクされるポイントDB36のメモリ領域にそれぞれ独立に記録される。VR遊技結果管理部33はまた、ファンが何某かの特典を獲得した場合に、その旨を表す特典獲得情報をユーザIDとリンクさせて特典DB35に記録する。さらに、NPS10又は遊技場管理システム20からのファンIDを伴う情報要求入力を契機に、そのファンIDに対応して記録されているポイントまたは特典を情報要求元へ通知する。
【0018】本実施形態では、NPS10を、従来より存在するVR遊技のためのシステムとして動作させるだけではなく、実存する遊技場と融合させた遊技環境をファンに提供するためのツールとして利用する。そこで、本実施形態によるNPS10について、より詳細に説明する。NPS10を実現するための遊技台ソフトは、NPS10に既にロードされている主ソフトと、登録したファンに配付する従ソフトとに分かれる。主ソフトは、ファン端末40を通じてアクセスしてきたファンを認証する認証機能と、ファンを新たに登録するための登録機能と、遊技実行管理機能と、遊技媒体管理機能とをサーバ本体内に形成するものである。
【0019】遊技実行管理機能の内容は、具体的には以下のようなものである。すなわち、実在する遊技場を模した画像、例えばVRホールの入口や内部の様子、個々のVRマシンの画像、各VRマシンの稼働状況等を、複数のファン端末40が同時期にアクセス可能なNPS10上の論理空間に形成し、認証されたファンが操作するファン端末40に対してVRホールでそのファンが選択したVRマシンの遊技を可能にするとともに、VRホールに配備されているすべてのVRマシンの遊技状況を監視し、この監視結果に基づいて各ファン端末40において視認されるVRホールの状態情報を随時更新させる。
【0020】また、アクセスしてきたファンに一定数の遊技媒体を付与し、そのファンが選んだVRマシンの操作内容に応じて、その遊技媒体数を増減させ、遊技媒体数が所定数に達したときに、遊技場において、そのファンに他のファンと異なる遊技環境を提供するための特典情報を生成する。逆に、実存する遊技場において種々のポイントを獲得したファンに対して、それを獲得しない他のファンと異なるVR遊技環境を構築する。例えば、入賞率の高いVRマシンの情報を提供したり、始めに付与する遊技媒体数を多くしたりする。ポイントをどの位獲得しているファンかどうかは、遊技支援システム30のポイントDB36の記録内容を参照することによって確認する。このようにして、実存する遊技場における遊技とVRホールにおけるVR遊技とを融合させた遊技環境をファンに提供する。
【0021】遊技実行管理機能の中には、各VRマシンのその日の調子(VRパチンコ機の場合には釘の状態、VRパチスロの場合は設定)を変えて、遊技媒体数が増加する入賞ゲームの発生確率を個々のVRマシン毎に動的に変更させる入賞率調整機能も含まれている。例えばVRパチンコ機の釘の状態を変えることで入賞率を動的に調整するようにしている。入賞率の調整には認証コードが必要となる。この認証コードは、原則としてVRホールを運営する者が管理するが、後述するように、第三者管理機関がそれを管理するようにしてもよい。
【0022】入賞率の調整は、サービス時間帯毎に行うことができる。例えばNPS10のサービス時間帯を0時〜13時、12時〜翌日1時の2パターンとする場合、一方のパターンでNPS10のサービスを行っている間、他方のパターンで上記の入賞率を調整し、調整終了後、他方のパターンによるサービスに切り替えるようにする。VRホール及びVRマシンの画像等は同じなので、ファンからは、パターンが切り替わっても、入賞率が調整されたことを知らずにVR遊技を継続することになる。また、実存の遊技場において一定の特典を取得したことをNPS10が確認することにより入賞率を変動させるよう構成することもできる。
【0023】従ソフトは、上記のように入賞率が調整されたVRマシンの変化状況、例えばVRパチンコ機の場合には、その盤面上で玉を動かす、センタ役物に表示される特別図柄を変動表示させる等の変動状況を個々のファン端末40のブラウザに表示させるとともに、この変動状況を適宜主ソフトの方に反映させるためのものである。従ソフトは、通常は、会員登録時に各ファンに提供し、ファンが自分のファン端末40にそれをインストールすることにより、主ソフトと協働で、VRパチンコを行えるようにする。VR遊技の実行環境は、このような主ソフト及び従ソフトの協働によって、VRマシンを操作できるようにするためのコンピュータ環境であり、ファンが操作するファン端末40上に構築される。なお、主ソフトのみでファン端末40にVR遊技の実行環境を形成することを妨げるものではない。すなわち、NPS10に、サーバ側だけで起動実行する専用のプログラムを用意しておき、ファン端末40がアクセスしてきたときに、そのファン端末40のブラウザにVR遊技の実行環境を構築するようにしてもよい。
【0024】遊技台ソフトは適宜バージョンアップさせることができる。その際の管理は、例えば遊技場経営者が行い、中間業者による不正改造を排除する。遊技場経営者は、遊技台ソフトメーカから遊技台ソフトのマスタを預かり、そのマスタを遊技場管理システム20に記録しておく。そして、遊技場管理システム20を通じてNPS10のソフト入れ替えを行うとともに、入れ替えた遊技台ソフトに対して、時間的にランダムな通信による整合性チェック(マスタソフトとのコンペア)を行う。このコンペアでエラーが出た場合は、マスタと一致しないソフト(不正改造ソフトあるいはきちんとコピーされていないソフト)とみなし、その瞬間に、NPS10の内容をマスタの内容に自動修復する。これが一定回数繰り返された場合には、強制的にその遊技台ソフトの継続使用を制限する。つまり、どんなにソフトの不正書き換えを行っても、マスタと同じに自動修復されてしまうので、リスクを負ってまで不正書き換えをする動機付けが無くなり、不正行為自体の発生を抑制することができる。なお、遊技台ソフトのマスタの預かり及び上記の整合性チェックを、後述する第三者管理機関で行うようにすることもできる。
【0025】以上のような遊技台ソフト(主ソフト)を搭載したNPS10のハードウエア構成は、図3に示すとおりである。すなわち、NPS10は、主プロセッサであるCPU11、CPU11の主メモリとして機能するRAM12、BIOS等の制御プログラムを格納したROM13が内部バスを介して相互に接続されている。内部バスには、さらに、ハードディスク等の記憶装置14、インターネットN(ファン端末40)や専用線(遊技場管理システム20、遊技支援システム30等)との間で双方向通信を行うための通信装置15、表示装置16、入力装置17がそれぞれ図示しないインタフェース機構を介して接続されている。
【0026】記憶装置14には、上記の遊技台ソフト(主ソフト)及びVR遊技を行う上で必要となる種々の情報が格納されている。記憶装置14に格納される情報としては、VRホールの内外画像データ、特典案内情報、特典を享受できる遊技場の案内情報、ホール運営情報、VRマシンの画像データ、マシン属性情報等がある。画像データ以外の情報は、随時更新されるようになっている。
【0027】VRホールの内外画像データは、VRホールの入口の画像及びその内部の画像を各ファン端末40に表示するために必要とされるデータである。特典案内情報は、VR遊技を行うことによってファンが獲得することができる複数の特典の内容、遊技場で遊技することによって獲得することができる各種ポイントの内容の情報である。特典としては、例えば、1日無制限、開店日の優先入店、新装開店時に新台を必ず打てる、好きなスロットマシンで設定6が打てる、甘釘の調製台で打てる、来店ポイントが5倍になる、持ち玉を持っての台移動が自由、遊技してみたい新台の導入を決める、等がある。これらの内容は、遊技場経営者が独自に決定することができるが、同じ内容であることを妨げない。
【0028】遊技場の案内情報は、例えば当該遊技場の地図、正面画像その他当該遊技場が用意した宣伝広告用の情報である。VRマシンの画像データは、VRホール内に設けられた各VRマシンの属性やその稼働状況等をファン端末40に表示するために必要とされるデータである。ホール運営情報は、ファンがVRホール内で遊技及び情報収集を行う際に必要となる種々の情報であり、ファン端末40のブラウザ上に「メニュー画面」として表示され、随時選択されるような情報である。メニュー画面には、例えば、「遊技台選択/店内の遊技場の状況」、「遊技台情報」、「出玉・大当たり情報」、「空き台待ち」、「予約」、「残玉照会」、「イベント案内」、「マシン属性情報」等が表示される。図9は、このようなメニュー画面(図では「MENU」と表現されている)の例を示した図である。
【0029】「遊技台選択/店内の遊技場の状況」は、VRマシン/島毎の遊技台区分を表示させるためのものである。遊技台区分は、稼働中、大当中、空き台、イベント台、現在調整中のような情報である。図10は、あるファン(ファンID:ABC12345)に向けて提示した「遊技台選択/店内の遊技場の状況」及び遊技台区分の状態(ステータス)を示した図である。空き台が選択されると遊技ができ、「台履歴」が選択されると、現在から過去に遡って出玉状況や大当履歴が表示されるようになっている。図9における「残玉照会」は、そのユーザが獲得している現在の遊技媒体数の情報であり、「遊技台情報」は各VRマシンのスペックであり、「出玉・大当情報」は台履歴の情報である。「イベント案内」は、新装開店案内、感謝祭といった特設イベントを表す情報であり、オーナにとっては宣伝に用いることができるものである。「空き台待ち」は、空き台がない状態を表す情報であり、「予約」は次の開店時から遊技するVRマシンを予約できることを表す情報である。マシン属性情報は、個々のVRマシンの属性を表す情報である。VRパチンコ機の場合のマシン属性情報は、パチンコ盤面のレイアウト画像や、センタ役物に表示される特別図柄の変動パターン、大当たり確率を決める確率計算データ等の仕様情報と、VRパチンコ毎の大当たり回数・出球数・出球推移グラフ等のデータや、釘データ(釘の良し悪し)等のVRパチンコの選択に際して参照される情報が含まれる。
【0030】CPU11は、ROM13に記憶されている制御プログラム等に従って、記憶装置14に記録されている遊技台ソフト及び必要な情報をRAM12に適宜読み込むことにより、VR遊技の実行に必要な機能、例えば上述の認証機能、遊技実行管理機能、遊技媒体管理機能をサーバ本体に形成する。表示装置16はVR遊技の状態をモニタするために使用され、入力装置17はホール運営情報を追加入力するため等にも使用される。
【0031】以上のようなNPS10の一部の管理情報については、遊技場経営者とは資本的な繋がりがない第三者機関が管理するようにしてもよい。高度な専門技術を要する遊技台基本ソフトや遊技場配置等について高度な専門技術を要する第三者機関が、管理情報を専門に行うようにすることにより、効率的且つ公正な管理が可能になる。特に、第三者機関がVRマシンの釘調のコードデータを管理することにより、遊技場経営者がVRマシンの遊技特性等の変更ができなくなり、公平な遊技環境をファンに提供することができるようになる。遊技場経営者にとっても、遊技場で高度な専門技術者を雇用しなくても済むので、運営経費を低くすることができる利点が生じる。
【0032】<運用形態>次に、上記のような、NPS10、遊技場管理システム20及び遊技支援システム30を用いた本発明の遊技環境提供方法について説明する。まず、図4を参照して、代表的な二形態による遊技環境提供方法の概念を説明する。図4(a)は、ファンが、実存する遊技場で有利な遊技環境の提供を受ける場合、図4(b)はファンが、NPS10において有利な遊技環境の提供を受ける場合の例を示している。図4(a)の場合、ファンが、ファン端末40を通じてNPS10にアクセスし、そこでVR遊技を行って特典を獲得する(■)。NPS10は、ファンが特典を獲得した旨を遊技支援システム30に通知する(■)。この特典を獲得したファンが、遊技場に来場し(■)、遊技場管理システム20に特典付の遊技の申し出を行うと、遊技場管理システム20は、当該遊技場で定めた特典享受の条件を充たしているかどうかを遊技支援システム30に問い合わせ(■)、充たしていることを確認したときは、そのファンに対して、その特典に対応する有利な遊技環境を提供する。図4(b)の場合は、ファンが遊技場に来場し(■)、遊技場がNPS10で使用可能な各種ポイントを取得する(■)。その後、ファンが、ファン端末40を通じてNPS10にアクセスし、VR遊技を行う意思表示を行う(■)。その際、NPS10はそのファンが上記のポイントを取得しているかどうかを遊技支援システム30に問い合わせ(■)、取得していることが確認されたときは、ポイントを取得していない他のファンよりも有利なVR遊技環境を、そのファンに提供する。
[情報橋渡しの依頼受付]以上のような運用形態は、いずれの場合も、遊技支援システム30が、遊技場経営者からその者が運営するNPSの情報を伴う情報橋渡しの依頼を受け付けることから始まる。図5は、この場合の遊技支援システム30が行う手順の説明図である。遊技支援システム30は、情報掲示部32において、電子掲示板の所定領域に、情報橋渡しのための受付用画面を掲示させる(ST101)。この受付用画面を通じて、いずれかの遊技場経営者が、自己の操作端末又は遊技場管理システム20を通じて、その遊技場管理システム20のアドレス、対応するNPS10のアドレス、用意している特典案内情報を伴う情報橋渡し依頼を入力する。その依頼内容を依頼受付部31で受け付けると(ST102:Yes)、遊技支援システム30は、入力された情報を依頼元DB34に記録する(ST103)。そして、受け付けたこれらの情報を電子掲示板に掲示し、ファンが任意の時点でそれを閲覧できるようにする(ST104)。このような手順を、依頼がある度に繰り返す。
【0033】[ファンによるアクセス1]次に、ファンが、ファン端末40を通じてアクセスしてきたときの遊技支援システム30の動作手順を説明する。ここでは、図6を参照して、特定のNPS10へのアクセスを目的としていないファンが、ファン端末40を通じてアクセスしてきたものとして説明する。
【0034】情報掲示部32は、依頼元DB34の記録情報をサーチし、記録されているすべてのNPS10について、そのアドレスを伴う紹介情報をファン用画面に掲載する(ST201)。紹介情報は、一般的には、NPS毎に用意された、VRマシンの種類、VRマシン毎のVR遊技により付与される特典内容の紹介、特典付与の条件、遊技場紹介(地図、来店メリット、設置予定の新台の紹介、新装開店案内、感謝祭といった特設イベントの開催の案内)等となる。
【0035】ファンは、ファン用画面に掲載されている各種紹介情報を参照して、自分の好みにあうVRマシンや特典を用意しているNPS10があるかどうかを判断し、好みにあうものがある場合は、その紹介情報に含まれるNPS10のURLをクリックする。これにより、ファン端末40のアクセス先が遊技支援システム30からそのNPS10に移り、ファン端末40のブラウザに、NPS10が用意しているVRホールの画像が表示される。ここでは、ファンが選んだNPS10が、非会員に対しては一定数の遊技媒体(例えばVRパチンコの場合には5000個のパチンコ玉、VRスロットマシンの場合は500枚のメダル)を付与し、VR遊技の結果、それぞれそれを2倍に増やしたファンに対して、遊技場で他のファンよりも有利な条件で遊技機を選べるという特典を提供するサービスを行っていたとする。
【0036】ファン端末40によりアクセスされたNPS10の動作手順は、図7のようになる。すなわち、NPS10は、ファンからのアクセスを受け付け、VRホールでの遊び方を一通りファンに読んでもらった後、会員かどうかを問い合わせるための画面をファン端末40のブラウザに表示させる(ST301)。図11は、このときの画面例を示している。アクセスしてきたファンが会員であった場合は、会員照合(会員番号(ファンID)、暗証番号の入力を促し、その同一性をチェック)後、メニュー画面をファン端末40のブラウザに表示させる(ST302:Yes、ST303、ST304)。ファンが非会員であった場合は、新規会員登録(仮登録)するかどうかを確認するための画面をファン端末40のブラウザに表示させる(ST302:No、ST305)。図12は、この場合の画面例を示している。ファンが仮登録する意思を示した場合は図13のような画面を提示して個人情報(暗証番号を含む)の入力を促す。入力があった場合はこれを受け付けて会員DB37に記録しておく(ST305:Yes、ST306)。その後、仮会員番号(ファンID)をそのファンに通知し、ファン端末40のブラウザに図9のようなメニュー画面を表示させる(ST304)。非会員であって仮登録の意思がない場合には、直ちに処理を終える(ST305:No)。すなわち、そのアクセスを拒絶する。
【0037】メニュー画面は、ファンがVRホール内で遊技を行ったり、各種情報収集を行うために表示される。図9の画面において、ファンによって「遊技台選択/店内の遊技場の状況」がクリックされた場合は、図10のように、遊技状況で区分された遊技台(VRマシン)/島を表示させる。遊技台区分は、稼働中、大当たり中、空き台、イベント台、現在調整中等である。この様子を見て、ファンは、どのVRマシンを選択したらよいかを判断し、空き台となっている一台のVRマシンの画像をクリックする。ここでは、VRパチンコ機が選択されたものとする。
【0038】このようにしてファンにより空き台が選択されたことを検知すると(ST307:Yes)、NPS10は、選択されたVRパチンコ機の情報を送信する。パチンコ玉は、初期値の5,000個である。これにより、ファン端末40のブラウザに、ファンが選んだVRパチンコ機の遊技盤面が表示される。この遊技盤面の例を図14に示す。図示の遊技盤面は、台番号「777」のVRパチンコ機の遊技盤面である。この遊技盤面を通じて「遊技開始」がクリックされたことを検知すると(ST308:Yes)、NPS10は、当該サービス時間帯において定めた入賞率を決める釘データ等をファン端末40に送信する。これにより、そのファン端末40のブラウザにおいてファンがVRパチンコを行う準備が整う。図15は、このときの状態を示した画面である。ファンは、玉打ち出し用のハンドルの強度を変えたりして、VRパチンコを開始する(ST309)。遊技中、入賞があればパチンコ玉の数が増加し、画面に表示されている持ち玉の数が増加する。入賞しない場合、持ち玉が減少する。
【0039】図7に戻り、ファンの意思によってVRパチンコを終了する場合、ファンは、図15における遊技盤面上の「遊技終了」をクリックすることにより、何時でも終了することができる(ST310)。終了時点の持ち玉は、会員番号(ファンID)と共に仮想支援システム30に送り、これを貯玉としてポイントDB36に記録させる(ST311)。この貯玉は、そのファンが再度、このNPS10に会員としてアクセスし、VRパチンコを開始するときに(上記のST309)読み出される。なお、貯玉を許容するかどうかはNPS10の設計上の問題であり、貯玉なしで運用する形態も勿論可能である。この場合ST311の処理は省略される。持ち玉が所定値以下、例えば0になった場合、NPS10はそのファン用のVRパチンコの遊技終了処理を行う(ST312:Yes)。
【0040】VRパチンコの遊技中、持ち玉が10,000個に達した場合(ST313:Yes)、そのファンに対する特典付与処理を行う(ST314)。すなわち、用意している複数の特典一覧をファン端末40のブラウザに表示させ、ファンに一つの特典を選択させる。ファンによって特典が選択されたことを検知した場合(ST315:Yes)、NPS10は、仮会員番号(ファンID)とともにそのファンが獲得した特典の情報を遊技支援システム30に通知し、特典DB35に記録させる(ST316)。この特典DB35に記録された特典の情報は、ファンが仮会員番号を入力して遊技支援システム30に問い合わせることで、何時でも確認することができる。なお、VRパチンコを新台紹介の場として運用する場合は、新台と同じVRマシンをNPS10で遊技させる。これにより、ファンは新台の大当たりモード(リーチアクションの確認)等を体験することができ、ファンの遊技場への来店意欲を増進させることができる。
【0041】[特典享受1]次に、上記のようにして特典を獲得したファンが、その特典を扱う遊技場に来場してそれを享受するときの手順を説明する。このときの処理は遊技場管理システム20が主導的に行う。図8は、この遊技場管理システム20の手順説明図である。遊技場管理システム20は、ファンが自ら、あるいは従業者を通じて、特典による遊技を希望する旨の申し出を入力したことを検知すると(ST401:Yes)、カードリーダ22を通じてユーザカードUCに記録されている会員番号等を読み出し、認証及び特典獲得の確認を行う(ST402)。会員かどうかは、会員管理システム24により確認する。申し出に係る特典を獲得しているかどうかは、遊技支援システム30の特典DB35に記録されている情報に基づいて確認する。NPS10への仮登録だけが済んでいるだけの場合は、遊技場管理システム20の会員管理システム24において本登録を行わせ、ユーザカードUCを発行する。
【0042】遊技場管理システム20は、会員であり且つ申し出に係る特典を獲得していることを確認すると(ST403:Yes)、そのファンに対して特典を伴う遊技環境を提供する(ST404)。例えば、予約済みにしてあるいくつかの高設定の遊技機の一つをそのファン用に割り当てる。その後、遊技場管理システム20は、そのファンが、獲得した特典を消化したことを遊技支援システム30に通知する(ST405)。これにより、遊技支援システム30は、特典DB35に記録されている、そのファン用の該当特典を消去させる。
【0043】[ファンによるアクセス2]NPS10は、新規のファンだけでなく、常連ファンに対するサービス強化の手段として用いることもできる。ここでは、常連ファンが遊技場を利用する度に各種ポイントを付与し、その常連ファンがNPS10を利用して特典を獲得する際に、他のファンよりも有利な条件となるようにする場合の例を挙げる。例えば、常連ファンが遊技場管理システム20のカードリーダ22にユーザカードUCを読み込ませた後に遊技を行うことにより、遊技場に来場した回数に応じて来場ポイントを付与し、遊技時間に応じて時間ポイントを付与し、遊技場内で遣った金額に応じて金額ポイントを付与する。これらのポイントは、常連ファンが遊技を終える度に遊技支援システム30に送信される。遊技支援システム30は、ポイントDB36に会員番号(ファンID)と共にポイントを記録しておく。
【0044】[特典享受2]遊技場において各種ポイントを獲得した常連ファンがNPS10で遊技を行う場合には、ポイントの集計値をNPS10で扱う遊技媒体数に換算し、換算した遊技媒体数を上乗せする。遊技媒体がVRパチンコの持ち玉である場合、NPS10における他のファンの初期の持ち玉が500個の場合のところを、来場ポイント等で既に200個を獲得していれば、それをNPS10での遊技の際の持ち玉に加算して700個にする。これにより、NPS10において上述の特典を獲得しやすくする。
【0045】この場合のNPS10の処理手順は、基本的には図7の場合と同様であるが、ポイントによる分が加算された持ち玉でVR遊技を行う点で異なる。すなわち、常連ファンが会員であることをNPS10が認証するとメニュー画面をファン端末40のブラウザに表示させる。常連ファンにより空き台が選択されたことを検知すると、遊技場で得たポイントを使用するか否かの選択をする画面をファン端末40のブラウザに表示させる。「使用する」が選択された場合、NPS10は、遊技場において当該常連ファンがポイントを取得したことを、遊技支援システム30のポイントDB36に記録されている情報に基づいて確認する。
【0046】このように、常連ファンに来場の際に各種ポイントを付与し、これらのポイントによって、NPS10でのVR遊技を他のファンより有利な条件で行えるようにすることにより、常連ファンのNPS10へのアクセス意欲及び該遊技場への再来場の意欲を増進させることができる。
【0047】[ファンによるアクセス3]遊技場経営者が、独自に自己が運営するNPS10のアドレス、アクセスコード、有効期限等が記載されている「NPS利用券(優待券)」をファンに配布し、NPS10へのアクセス及び遊技場への来店を増進させる運用も可能である。NPS利用券は、遊技場内で配布したり、提携店で配布したり、一般のちらし広告で配布したりする。アクセスコードは、アクセス権限情報の一例となる仮登録番号及び仮暗証番号と、配布元の識別情報と、有効期限とからなる。仮登録番号は、上述した会員番号(ファンID)に相当し、仮暗証番号は上述した暗証番号に相当する。NPS利用券の配布に際しては、それに先立って、個々のNPS利用券と、その利用権限情報及び有効期限とを対応づけて所定のメモリ領域(例えばNPS10に別途設けたアクセスコード・データベース(DB))に記録しておく。また、必要に応じて、遊技支援システム30に通知し、会員DB37等に記録させる。
【0048】NPS利用券を入手したファンは、ファン端末40から利用券に記載されているアドレスにより、NPS10に直接アクセスする。NPS10は、アクセスコード(仮会員番号及び仮暗証番号、あるいは、発行元の識別情報)をファンに入力させることにより認証を行い、正当であれば、会員登録を行うか否かを選択させる。登録を行う場合は、個人情報を入力させる。その後、上述の場合と同様、メニュー画面をファン端末のブラウザに表示させ、空き台を選択させた後、初期値の持ち玉でVRパチンコを行わせ、そのファンが特典を獲得した場合は、その旨を遊技支援システム30に通知する。そのファンが遊技場で特典を伴う遊技を行う手順は、上述の場合と同じである。
【0049】これにより、NPS利用券を入手したファンのNPS10へのアクセス意欲を増進することができる。また、遊技場の経営者側にとっては、上述のようにファンを獲得することができることに加え、実際にNPS10へアクセスが行われたアクセスコードを分析することにより、効果的な配布ルート等の分析が可能となる。
【0050】このように、本実施形態では、遊技場管理システム20が、遊技場に来場したファンに対して他のファンと異なる遊技環境を提供する際にNPS10で当該ファンが特典を取得したことを確認するようにしたので、NPS10へのアクセス意欲及び特典を扱う遊技場への来店意欲を増進させることができる。特に、VR遊技が遊技場に既に設置され又は将来設置可能な遊技機による実遊技を模した遊技とすることで、VR遊技の内容をより現実の遊技場での遊技内容に近づけることができ、ファンは自宅の端末で大当たりモードやリーチ目を確認することができ、これにより来店意欲を増進させることができる。また、新台の宣伝広告にもなる。
【0051】また、実存の遊技場においてポイントを取得したことを条件として、NPS10で、他のファンよりも有利な条件でVR遊技を行えるようにしたので、遊技場の常連ファンに対してもNPS10へのアクセス意欲を増進させることができ、常連ファンに対するサービス強化をすることができる。
【0052】また、遊技支援システム30をインターネット上に設け、遊技場とその遊技場経営者が運営するNPS10の情報をファンに提供するようにしたので、VR遊技を行ってみたいが情報が少ない(アドレスがわからない、有料か否か不安)ファンにNPS10の情報を提供することができるようになる。遊技場経営者にとっては、ファンによるNPS10へのアクセスを促進させることができ、これによりファンを獲得することができるので、遊技支援システム30を新たな宣伝広告媒体として利用できるようになる。
【0053】なお、以上の運用形態では、VR遊技の例としてVRパチンコを例に挙げて説明したが、VRパチスロその他の遊技についても、同様の効果が期待できるものである。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、仮想遊技を広告塔にして実存する遊技場への来場に結びつけるツールの役割を果たし、遊技場と仮想遊技とを融合させた遊技環境をファンに提供する遊技支援システムを実現することができる。この遊技支援システムにより、以下のような効果を得ることができる。
(1)遊技場及びVR遊技に対する情報が少ないファンに対して必要な情報を必要に応じて提供することができる。VR遊技システムが多数存在するので、ファンは、自分の好みに適合するものを容易に選定できるようになる。
(2)VR遊技を行った遊技者に対して、一定条件で特典を与えることにより、特典を獲得したファンの遊技場への来場意欲を増進させることができ、遊技場の宣伝広告効果を高めることができる。
【出願人】 【識別番号】500573668
【氏名又は名称】株式会社アクアルージュ
【出願日】 平成14年2月5日(2002.2.5)
【代理人】 【識別番号】100099324
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 正剛 (外2名)
【公開番号】 特開2003−225450(P2003−225450A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−28796(P2002−28796)