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【発明の名称】 スロットマシン
【発明者】 【氏名】近藤 真一
【住所又は居所】群馬県桐生市境野町6の460 株式会社三共内

【要約】 【課題】前面扉の前面に設けられる表示パネルに取り付けられる所定のラベルを容易に交換することが出来るスロットマシンを提供すること。

【解決手段】スロットマシンの前面側に設けられる前面扉には、所定の機種において使用されるとともに、機種固有の装飾が施された機種固有パネル320と、複数種の機種間で共通して使用されるとともに、前記機種固有パネル320を保持するための機種共通パネル321と、からなる表示パネルが設けられており、前記機種共通パネル321に、所定内容が表示されたラベル342を貼着するラベル貼着部材341を着脱自在に取り付けるためのラベル貼着部材取付部341が設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、前記可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、該スロットマシンの前面側に設けられる前面扉には、機種固有の装飾が施された機種固有パネルと、複数種の機種間で共通して使用されるとともに前記機種固有パネルを保持するための機種共通パネルと、からなる表示パネルが設けられており、前記機種共通パネルには、所定内容が表示されたラベルを貼着するラベル貼着部材を着脱自在に取り付けるためのラベル貼着部材取付部が設けられていることを特徴とするスロットマシン。
【請求項2】 前記機種固有パネルと前記機種共通パネルとは、前記機種固有パネルが前記機種共通パネルよりも遊技者側に配置されるように互いに一体化された状態で前記前面扉に設けられている請求項1に記載のスロットマシン。
【請求項3】 前記ラベル貼着部材取付部は、前記機種共通パネルにおける前記機種固有パネルとの対向面の反対側に設けられている請求項1または2に記載のスロットマシン。
【請求項4】 前記機種共通パネルは透明である請求項1〜3のいずれかに記載のスロットマシン。
【請求項5】 前記前面扉に取り付けられた前記表示パネルの後面側に、該表示パネルを照射する照明装置が設けられている請求項1〜4のいずれかに記載のスロットマシン。
【請求項6】 前記機種固有パネルにおける少なくとも前記機種共通パネルの前記ラベル貼着部材取付部に対向する領域に、装飾が施されていない透視部が形成されている請求項1〜5のいずれかに記載のスロットマシン。
【請求項7】 前記ラベル貼着部材には、前記ラベル貼着部材取付部に形成された係合部に対して係脱自在な被係合部が形成されており、前記係合部と被係合部との係脱により前記ラベル貼着部材取付部に対して着脱されるようになっている請求項1〜6のいずれかに記載のスロットマシン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、前記可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに係わり、特に前面扉に設けられる表示パネルに証紙などのラベルが設けられるスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スロットマシンの本体は、一般的に前面が開口する筐体と、その前面開口を開閉自在に設けられる前面扉とから構成されており、その前面扉の前面には、例えばゲーム内容等を表示する表示部を構成する遊技パネルや、機種名や装飾模様等が施されたタイトルパネル等の表示パネルが設けられているとともに、特に前記タイトルパネルには、特許の許諾内容や、台の製造番号等が記された所定のラベルが前面から視認可能に貼着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種のラベルは、一般的には台の出荷時等において、第3者が容易に剥離出来ないように粘着性の高い接着剤等を用いてメーカー側が貼着するものであるため、所定の台のタイトルパネル等に一旦貼着すると、機種変更する場合や、ラベルを誤った台のタイトルパネルに貼着してしまった場合等において、タイトルパネルを取り替えるか、あるいはラベルをその都度剥離しなければならず、手間がかかるといった問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、前面扉の前面に設けられる表示パネルに取り付けられる所定のラベルを容易に交換することが出来るスロットマシンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、前記可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、該スロットマシンの前面側に設けられる前面扉には、機種固有の装飾が施された機種固有パネルと、複数種の機種間で共通して使用されるとともに前記機種固有パネルを保持するための機種共通パネルと、からなる表示パネルが設けられており、前記機種共通パネルには、所定内容が表示されたラベルを貼着するラベル貼着部材を着脱自在に取り付けるためのラベル貼着部材取付部が設けられていることを特徴としている。この特徴によれば、貼着されたラベルを剥離したり、機種共通パネルを交換することなく、ラベル貼着部材を交換するだけでラベルを容易に交換出来るため、ラベルの貼り間違え等にも容易に対応することが出来るばかりか、ラベル貼着部材取付部が、機種変更等に伴って変更されることなく複数種の機種間で使用される機種共通パネルに設けられることで、ラベル貼着部材取付部を機種変更等の度に成形しなくても済むので、製造コストを低減出来る。
【0006】本発明のスロットマシンは、前記機種固有パネルと前記機種共通パネルとは、前記機種固有パネルが前記機種共通パネルよりも遊技者側に配置されるように互いに一体化された状態で前記前面扉に設けられていることが好ましい。このようにすれば、機種固有パネルと機種共通パネルとを前面扉に同時に取り付けることが出来るため、表示パネルの取付け作業性が向上するばかりか、複数種の機種間で使用される機種共通パネルが遊技者側に露呈して傷等がつくことがないので、長期にわたって使用出来る。
【0007】本発明のスロットマシンは、前記ラベル貼着部材取付部は、前記機種共通パネルにおける前記機種固有パネルとの対向面の反対側に設けられていることが好ましい。このようにすれば、機種共通パネルを取り外さなくても、ラベル貼着部材取付部が機種固有パネルに覆われることなく外部に露呈することになるので、ラベル貼着部材の着脱を機種固有パネルに干渉されることなく容易に行うことが出来る。
【0008】本発明のスロットマシンは、前記機種共通パネルは透明であることが好ましい。このようにすれば、機種固有パネルの透光性に影響を与えることがない。
【0009】本発明のスロットマシンは、前記前面扉に取り付けられた前記表示パネルの後面側に、該表示パネルを照射する照明装置が設けられていることが好ましい。このようにすれば、表示パネルを後面側から照明することが出来るので、表示パネルの装飾性を効果的に高めることが出来る。
【0010】本発明のスロットマシンは、前記機種固有パネルにおける少なくとも前記機種共通パネルの前記ラベル貼着部材取付部に対向する領域に、装飾が施されていない透視部が形成されていることが好ましい。このようにすれば、機種固有パネルに切欠や開口等の加工を施すことなく、ラベルの表示内容を視認可能にすることが出来るばかりか、切欠や開口等が形成されることがないので、外部からの不正行為を効果的に防止出来る。
【0011】本発明のスロットマシンは、前記ラベル貼着部材には、前記ラベル貼着部材取付部に形成された係合部に対して係脱自在な被係合部が形成されており、前記係合部と被係合部との係脱により前記ラベル貼着部材取付部に対して着脱されるようになっていることが好ましい。このようにすれば、ラベル貼着部材の着脱を、工具等を用いることなく容易に行うことが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】まず、本発明の実施例を図面を用いて説明すると、図1には、本発明が適用された遊技機の一例であるスロットマシンの全体正面図、図2及び図3にはスロットマシン1の内部構造図がそれぞれ示されている。スロットマシン1の本体は、前面が開口する筐体2(図2参照)と、この筐体2の側端に回動自在に枢支された前面扉4とから構成されており、前面扉4の裏面に設けられた施錠装置3(図3参照)の鍵穴3aに挿入した所定のキーを時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除されて前面扉4を開放することが出来るようになっている。
【0014】前面扉4の前面における上、中、下段領域には、装飾パネルとしての化粧シート303、331、320(表示パネル)がそれぞれ設けられているとともに、上段の化粧シート303の周囲前面側には、上部取付け枠としての上部飾り枠306が、中段の化粧シート331の周囲前面側には中央部取付け枠としての中央部飾り枠353が、下段の化粧シート320の周囲前面側には下部取付け枠としての下部飾り枠323がそれぞれ設けられている。
【0015】中段の化粧シート331と下段の化粧シート320との間には前面側に突出する突出部7が形成されており、この突出部7には、メダル投入部34や各種操作ボタン35、36a、36b、37、40L、40C、40R、及びスタートレバー38等、ゲームの進行に関連して操作される操作部が設けられているとともに、突出部7の側面から下部周面には、内部に遊技効果LED132が内蔵される遊技効果LED部42が設けられている。また、この遊技効果LED部43の左右側下方には、内部に遊技効果LED133が内蔵される略三角形状の遊技効果LED部43が設けられている。
【0016】下段の化粧シート320の下方には、遊技媒体の一例となるメダルが払出されるメダル払出穴9が設けられているとともに、端部に灰皿10が設けられたメダル受皿11が設けられている。なお、このメダル排出穴9は、その下端周縁がメダル受皿11の上面最上位とほぼ同じ高さに位置するように形成されているため、メダル受皿11内がメダルにより充満された状態においてメダルの払出しがなされてもメダル排出穴9内にメダルが詰まることがない。なお、このメダル排出穴9は、その下端周縁がメダル受皿11の上面最上位よりも上方の高さに位置するように形成されていればメダル詰まりをより効果的に回避出来る。
【0017】また、前面扉4の上端及び左右端周縁近傍には、内部に遊技効果LED131が内蔵される遊技効果LED部41がスロットマシン1全体を囲むように設けられている。
【0018】上段の化粧シート303の略中央位置には、遊技に関わる種々の内容の演出を画像により表示可能な演出手段としての液晶表示器135(図4参照)の液晶表示部15が設けられているとともに、この液晶表示部15の左右側には、後述するように前面扉4の裏面に設けられる高音用のスピーカ136a、136b(図3、図4参照)から出力される音を放音する放音部12a、12bがそれぞれ設けられている。また、メダル払出穴9の側方にも前面扉4の裏面に設けられる低音用のスピーカ137(図3、図4参照)から出力される音を放音する放音部13が設けられており、これら放音部12a、12b、13からは、各スピーカ136a、136b、137から出力される演出効果を高めるための音声やメロディ等の効果音が放音されるようになっている。さらに化粧シート303における液晶表示部15の左右側には、入賞図柄等が示される遊技情報表示部8が設けられている。
【0019】中段の化粧シート331内には、スロットマシン1の筐体2に内設されたリール51L、51C、51Rを透視可能な透視窓14と、透視窓14の左側及び右側に位置する演出用表示部16〜25と、透視窓14の下側に位置するクレジット表示部31、ゲーム回数表示部32、ペイアウト表示部33及び、リプレイ表示部27、スタート表示部28、ウェイト表示部29、投入指示表示部30、1枚賭け表示部45、2枚賭け表示部46、3枚賭け表示部47と、がそれぞれ設けられている。
【0020】1枚賭け表示部45、2枚賭け表示部46、3枚賭け表示部47は遊技者がゲームに賭けた賭数を表示し、1枚賭け表示部45の内部には1枚賭けLED115が、2枚賭け表示部46の内部には2枚賭けLED116、3枚賭け表示部47の内部には3枚賭けLED117がそれぞれ内蔵されている(図3、図4参照)。また、演出用表示部21〜25は、図のように透視窓14の左右側、及び後述するリール間隠蔽部材53に描かれた5つの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’のいずれかと対応しており、賭数に応じて有効化された入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’を識別可能に報知する有効ライン表示部と兼用されている。
【0021】リプレイ表示部27は、リプレイ入賞が発生した場合に、その内部に内蔵されたリプレイLED111(図3、図4参照)が点灯する。スタート表示部28は、賭数が設定されることによりスタート操作をすることが可能となった場合に、その内部に内蔵されたスタートLED112(図3、図4参照)が点灯し、有効なスタート操作が検出されることにより消灯する。
【0022】ウェイト表示部29は、ウェイトタイム中にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵されたウェイトLED113(図3、図4参照)が点灯し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイムは、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、このウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設定されている。従って、十分な時間間隔を空けてゲームを進行する場合にはスタートレバー38の操作時にゲームの進行が規制されることはないが、短時間でゲームを進行しようとする場合にはウェイトタイムによってゲームの進行が一時的に規制され、ウェイトタイムが経過するまでの間リールの始動待ち状態となる。
【0023】なお、このスロットマシン1では、前回のゲームでリールの回転が開始した時点を基準として、例えば4.1秒のゲーム進行規制期間が設定されており、前回のゲームでリールの回転が開始された時点から4.1秒が経過する前に今回のスタート操作が検出された場合、ゲーム進行規制期間が経過した後にリールの回転が開始される。
【0024】投入指示表示部30は、メダルを受付可能な状態である場合に、その内部に内蔵された投入指示LED114(図3、図4参照)が点滅し、最大の賭数が設定され、かつ、クレジット数が予め定められた上限値に達した場合、ゲームが開始された場合等に消灯する。
【0025】クレジット表示部31は、その内部に内蔵されたクレジット表示器108によりクレジット数が表示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値としてスロットマシン1内部の記憶部に記憶されているメダル数であり、メダル投入口へのメダルの投入、及び払出しのある入賞の発生等によって加算更新され、賭数を設定したり、精算操作に基づいてメダルを払出したりすることによって減算更新される。このスロットマシン1では、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大でメダル50枚分とされており、この上限値(メダル50枚)に達した場合には投入指示表示部30が消灯する。そして、上限値を越えるクレジットの加算更新の要求が発生した場合にはその上限を越えるメダルがメダル払出穴9から払出される。
【0026】なお、本実施例におけるクレジット表示器108は、3桁の数値を表示出来るように3つの7セグ表示器から構成されているため、例えば機種変更等に伴い、クレジットとして記憶可能な価値の上限値である数値が、本実施例にて設定されている50以上の3桁の数値に設定された場合においても対応して表示出来るようになっている。なお、本実施例のようにクレジットとして表示する数値が2桁である場合において、クレジットの表示に使用する2つの7セグ表示器以外の7セグ表示器は、前述したクレジットの数値以外の表示、例えば後述する設定値を表示する表示器や演出用の表示器等として使用出来る。なお、本実施例においては3桁の数値を表示可能であるが、3桁以上の数値を表示可能に構成してもよい。
【0027】ゲーム回数表示部32は、その内部に内蔵されたゲーム回数表示器109によりビッグボーナス中のレギュラーボーナス入賞状況や、レギュラーボーナス中の入賞回数等を表示し、特にビッグボーナスが終了して打ち止め状態となった際には「END」という文字を表示して、遊技者に打ち止め状態である旨を報知する。さらにゲーム回数表示部32は、スロットマシン1に発生した各種の異常を表示するエラー表示器としても機能する。例えば、制御部により検出される異常種別には、「払出しすべきメダルの不足状態」、「メダル詰まり」、「払出条件が成立していないにも拘わらず入賞図柄の組み合わせが導出表示されたこと」等がある。これらの異常が制御部により検出された場合、その異常種別を特定可能なエラーコードが「E−1」や「E−2」等の態様により表示される。
【0028】ペイアウト表示部33は、その内部に内蔵されたペイアウト表示器110により1ゲーム中に発生した入賞に基づいて遊技者に付与されるクレジット数を入賞がある毎に表示する。
【0029】なお本実施例においては、演出用表示部16はゲーム回数表示部32、演出用表示部17はリプレイ表示部27、演出用表示部18はウェイト表示部28、演出用表示部19はスタート表示部29、演出用表示部20は投入指示表示部30、演出用表示部21は1枚賭け表示部45、演出用表示部22、23は2枚賭け表示部46、演出用表示部24、25は3枚賭け表示部47と同様の内容を表示する表示部として設けられているが、これら演出用表示部16〜25が示す機能は各表示部27〜30、32、45〜47に備えられているとともに、これら各演出用表示部16〜25に内蔵される各演出用ランプ140〜149(図3、図4参照)は後述する演出制御基板201(図4参照)に接続されているので、例えば他の演出等に関わる内容を表示する表示部とすることも可能である。
【0030】なお、演出用表示部16に関しては、後述するビッグボーナスが終了することにより打ち止め状態となった場合、及び何らかのエラーが発生して遊技を進行させることが出来ない状態となった場合に、その内部に内蔵されたゲームオーバーLED140(図3、図4参照)が点灯するようになっており、ゲームオーバー表示部として機能する。
【0031】また、各演出用表示部16〜25の内部には、それぞれ演出用ランプ140〜149(図3、図4参照)が内蔵されており、演出用ランプ140を除く演出用ランプ141〜149は、対応する各表示部27〜30、45〜47に内蔵された各LED111〜117に対応して点灯、消灯するようになっている。
【0032】突出部7の上面右側にはメダル投入口が形成されたメダル投入部34が設けられているとともに、左側には精算ボタン37、1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bがそれぞれ設けられている。
【0033】1枚BETボタン36aは、1クレジットを賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットに記憶されている範囲内でゲームに賭ける際に押圧するボタンである。1枚BETボタン36aの内部にはBETボタンLED121aが、また、MAXBETボタン36bの内部にはBETボタンLED121bがそれぞれ内蔵されており(図4参照)、これらのBETボタンLED121a、121bは、対応するBETボタンが押圧されて賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定不可能な状態の場合に消灯する。
【0034】精算ボタン37は、記憶部に記憶されているクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであり、この精算ボタン37の押圧操作に伴い、クレジット表示部31に表示されているクレジット数が0になるまで減算更新されるとともに、クレジット相当数のメダルがメダル払出穴9から払出されるようになっている。
【0035】突出部7における前面には、スタートレバー38、ストップボタン40L、40C、40R、メダル詰まり解除ボタン35がそれぞれ設けられている。スタートレバー38は、ゲームを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定終了後においてスタートレバー38を操作することにより各リール51L、51C、51Rの回転が開始される。
【0036】各ストップボタン40L、40C、40Rは、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、ストップボタン40Lの内部には操作有効LED122Lが、ストップボタン40Cの内部には操作有効LED122Cが、ストップボタン40Rの内部には操作有効LED122Rが内蔵されている(図4参照)。これら操作有効LED122L、122C、122Rは、対応するストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯する。また、ストップボタン40L、40C、40Rが配列されたストップボタンユニット39は、ビッグボーナス入賞やレギュラーボーナス入賞の内部当選フラグが設定されている場合に、その内部に内蔵されたボーナス告知LED120(図4参照)が点灯する。
【0037】メダル詰まり解除ボタン35は、メダル投入部34に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、これを解消させる際に操作するボタンである。
【0038】次に、図2に示されるように、筐体2内略中央部には、ゲーム用識別情報としての複数種の図柄(図示略)が印刷された透光性を有する帯状のリールシートが外周に巻回されたリール51L、51C、51R(ゲームの進行を実行するために用いるゲーム用リール)、及びこれらリール51L、51C、51Rを回転させるための各種装置が内蔵された前後面が開放するユニットとしての箱状のリールユニット52が、筐体2内を上下に区画するように設けられた載置板92の上面に対して交換可能に取り付けられており、これらリールユニット52内に内蔵されたリール51L、51C、51R及び各種装置により可変表示装置50が構成されている。
【0039】それぞれのリール51L、51C、51Rは、各々に対応して設けられたステッピングモータからなる電気的駆動源としてのリールモータ54L、54C、54Rによりそれぞれ独立して縦方向に回転(駆動)、停止するように構成されており、各リール51L、51C、51Rが回転することにより、表示窓14には前記各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるようになっている。
【0040】横方向に並設されたリール51Lとリール51Cとの間、及びリール51Cとリール51Rとの間には各リール間を閉塞する円弧状のリール間隠蔽部材53が設けられており、各リール間から内部が見えないようになっている。透視窓14のうち、リール間隠蔽部材53によって視界が仕切られることによって分割される3つの領域、すなわち、各リールが視認出来る3つの領域部分を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。
【0041】透視窓14の各可変表示部からは、各リールに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示されるとともに、上段の上方部分には間もなく上段の位置に現れる図柄の一部が、下段の下方部分には間もなく可変表示部の下に隠れて見えなくなる図柄の一部がそれぞれ表示される。
【0042】各リール51L、51C、51R内には各リールの基準位置を検出するリールセンサ56L、56C、56Rが設けられており、このリールセンサ56L、56C、56Rにより所定の図柄の停止位置を導出出来るようになっているとともに、各リール51L、51C、51Rにおける特定の表示領域(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に照射可能な複数のリールLED55が、それぞれのリール51L、51C、51Rの上、中、下段それぞれに4つずつ設けられており、これら各リールLED55は、通常時において透視窓14に表示される各図柄を目立たせるように後方から点灯するバックライトとして機能するようになっている。
【0043】なお、本実施例においては、前記遊技効果LED131〜133及び前記リールLED55に関しては、単体で異なる7色に発光可能なLEDが用いられているが、特に前面扉4の上端及び左右端周縁近傍に、スロットマシン1全体を囲むように設けられている遊技効果LED部41の内部には、複数色に発光可能なLEDの替わりに、赤色(Red)、緑色(Green)、青色(Blue)にそれぞれ彩色された3本の白色蛍光灯を設け、これら各色の光源の点滅の切替で少なくとも7色の照光を可能とするとともに、各光源の電圧を変える等して光量を異ならしめること等により、中間色を含め種々の色調を表現出来るようにしてもよい。
【0044】このように、スロットマシン1の前面周囲を覆うように設けられる遊技効果LED部41部には、リレー点滅による演出や各色の発色性を重視する場合には複数色に発光可能なLEDを適用し、強い光源を求める場合には発光色の異なる複数の蛍光灯を適用するといったように、実施する演出に応じて前記LEDや蛍光灯を適用すればよい。また、これらを併設して各種演出を可能としてもよい。
【0045】リールユニット52の上面には、後述するように主に遊技の進行を制御する制御部210や各種回路が格納された遊技制御基板200が収納された収納ケース500が取り外し不能に固定されている。また、可変表示装置50を構成するリールユニット52における前方からみて右側の側板の内面上部には後述するリール中継基板203が、また、その下部には後述するリールLED中継基板204がそれぞれ取り付けられている。
【0046】また、筐体2を前面側からみて右側の側板87の内面におけるリールユニット52の側方位置には、後述する外部出力基板205が取り付けられている。なお、筐体2の背板85の上部所定箇所及び上板88の所定箇所には放熱用穴部90a、90bがそれぞれ形成されており、これら穴部90a、90bの前面側は有孔板91により覆われている。
【0047】またリールユニット52は、筐体2内を上下に区画するように設けられた載置板92の上面に取り外し自在に取り付けられている。リールユニット52の下方には、メダル投入部34から投入されたメダルを貯留するホッパータンク57が、筐体2を構成する下板上面に固設された案内レール58を介して前方に引出し可能に配設されている。また、ホッパータンク57の右側にはホッパータンク57からオーバーフローしたメダルが貯留されるオーバーフロータンク59が設けられている。このオーバーフロータンク59内にはメダルを検出可能な満タンセンサ60が設けられており、内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったことを報知出来るようになっている。
【0048】ホッパータンク57の下方部分にはホッパーモータ62が設けられており、このホッパーモータ62が回転することによりホッパータンク57内のメダルがメダル排出口63から排出される。排出されたメダルは、メダル排出口63の近傍に設けられる払出しメダルセンサ61により検出された後、後述する返却メダル流路73を介してメダル払出穴9よりメダル受皿11まで払い出される。なお、ホッパーモータ62は、払出しメダルセンサ61により所定枚数の払出メダルが検出された時点で停止するように制御されている。
【0049】ホッパータンク57の側部には、メイン電源をON/OFFするメインスイッチ部65と、ビッグボーナスの終了時や遊技中にエラーが生じた場合等において再びゲームを続行可能な状態にリセットするための第2リセットボタン66と、入賞確率を変更可能とする設定ボタン67と、自動精算機能をON/OFFする自動精算選択スイッチ部68と、自動打止め機能をON/OFFする打止め選択スイッチ部69と、遊技場の管理者等が所持する特定のキーを挿入した状態で所定の操作を行なうことで前記設定ボタン67の操作を可能、不可とする設定キー挿入部70と、が前面に設けられた電源ユニット64が配設されている。
【0050】入賞確率は、本実施例では、予め定められた入賞確率の値を6つのパターンの設定値として記憶しており、これを上記設定ボタン67を操作することにより任意に選択することで、入賞確率の異なる遊技を行うことが可能となる。
【0051】図3に示されるように、前面扉4の裏面略中央部には、メダル投入部34から投入されたメダルをホッパータンク57に導く投入メダルセレクタ71が固設されている。この投入メダルセレクタ71の上流側には不正メダル排出部72が設けられており、大きさや厚みが適正メダルと異なる不正メダルは、投入メダルセレクタ71の下方に設けられる返却メダル流路73の上部投入口に排出され、メダル払出穴9を介してメダル受皿11に返却されるようになっている。
【0052】不正メダル排出部72の下流側には、流下するメダル流路を選択的に切り替え可能とする流路切替ソレノイド107が設けられている。通常時において流路切替ソレノイド107は励磁されており、流下するメダルは流路を切り替えられることなく流下し、下流側に設けられた投入メダルセンサ106により検出された後、ホッパータンク57内に貯留されるようになっている。そして例えばクレジット数が50に達している場合、エラーが発生している場合、クレジットの清算処理が実行されている場合、ゲームが実行されている場合等においては流路切替ソレノイド107の励磁が解除されて流路が切替わり、メダルは返却流路を経て返却メダル流路73に導かれるようになっている。
【0053】前面扉4の裏面上部には、遊技に関わる所定の演出の実行を制御する演出制御手段としての制御部230や各種回路等が格納されている演出制御基板201が収納された収納ケース550が取り付けられている。この収納ケース550には、遊技情報表示部8を後方から照らす蛍光灯138(図4参照)、リール51L、51C、51Rの上部及び中段の化粧シート331の後面を上方から照らす蛍光灯150a〜150c(図3、図4参照)や、演出手段としての液晶表示器135(図4参照)が備えられている。
【0054】なお、本実施例における蛍光灯150a〜150cは、赤色(Red)、緑色(Green)、青色(Blue)の異なる3色にそれぞれ彩色されており、これら各色の光源の点滅の切替で少なくとも7色の照光が可能であるとともに、また、各光源の電圧を変える等して光量を異ならしめること等により、中間色を含め種々の色調を表現出来るようになっている。
【0055】収納ケース550の左右側には、高音用のスピーカ136a、136bが前述した放音部12a、12bにそれぞれ臨むように固設されているとともに、前面扉4における下部所定箇所裏面側には、低音用のスピーカ137が放音部13に臨むように固設されており、例えばメダルのメダル投入部34への投入、スタートレバー38の操作、ストップボタン40L、40C、40Rの操作等、遊技中において各種動作がなされた場合や、特定の図柄の組み合わせが有効化された有効ライン上に揃って表示されて所定の入賞条件が成立した場合、あるいは後述するビッグボーナスやレギュラーボーナスが実行されている場合等の各種遊技状態において、該遊技状態に対応する所定の遊技効果音等が各スピーカ136a、136b、137から出力されるようになっている。
【0056】透視窓14の下方に設けられる中継基板123には、その前面側には前述した各種表示器108〜110や各種LED111〜117が設けられているとともに、後面側(図3中手前側)には、設定値を表示可能な1つの7セグ表示器からなる設定値表示器124が設けられている。
【0057】このように設定値を表示可能な設定値表示器124を前面扉4の裏面側に設けることにより、前述したように筐体2内に設けられる電源ユニット64の設定ボタン67により設定値の切替操作を行う場合において、作業者は前面扉4を開成した状態で設定値を見ながら設定操作を行うことが出来る。また、本実施例における設定値表示器は、前面扉4における透視窓14下方に設けられた中継基板123に設けられていたが、設置個所は前面扉4や筐体2の前面側等、前面扉4を開成して設定操作する場合に視認可能な位置であれば任意に変更可能である。また、この設定値表示用の表示器に他の内容を表示してもよいし、あるいは前面扉4の裏面側に設けられる他の表示器(例えばクレジット表示器108等)を利用して設定値を表示するようにしてもよい。
【0058】次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行なうための操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明する。
【0059】ゲームを開始する場合は、遊技者はまず投入指示LED114が点灯または点滅している時に、メダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダルをメダル投入部34から投入するか、あるいはクレジットを使用することにより設定出来るようになっている。クレジットを使用するにはMAXBETボタン36b、または1枚BETボタン36aを押圧すればよく、MAXBETボタン36bが押圧されるとクレジット表示部31に表示されたクレジット数が、本実施例で1ゲームにおいて許容される賭数の最大数である「3」だけ減算表示されてメダル3枚分の賭数が設定され、また、1枚BETボタン36aが押圧されるとクレジット表示部31に表示されているクレジット数が「1」だけ減算表示されてメダル1枚分の賭数が設定される。なお、クレジット表示部31に表示されるクレジット数が3に満たない場合、設定可能な賭数の範囲はそのクレジット数の範囲内に限られる。
【0060】遊技者により1枚のメダルがメダル投入部34から投入されるか、1枚BETボタン36aが押圧操作されると賭数が「1」に設定されるとともに、中段の横1列の入賞ラインL1が有効となり、この入賞ラインL1が有効となった旨を示す1枚賭けLED115、及び演出用ランプ145(図3、図4参照)が点灯する。続けて2枚目のメダルがメダル投入部34から投入されるか、1枚BETボタン36aが2回押圧操作されると賭数が「2」に設定され、上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、L2’が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L2’が有効となった旨を示す1枚賭けLED115、2枚賭けLED116及び演出用ランプ145〜147が点灯する。続けて3枚目のメダルがメダル投入部34から投入されるか、1枚BETボタン36aが3回押圧操作されるか、あるいはMAXBETボタン36bが押圧されると賭数が「3」に設定され、上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、L2’及び斜め対角線上2列の入賞ラインL3、L3’が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効となった旨を示す1枚賭けLED115、2枚賭けLED116、3枚賭けLED117、及び演出用ランプ145〜149が点灯する。なお、賭数が最大数である「3」に設定された場合には、それを越える賭数を設定することは出来ないためBETボタンLED121a、121bは消灯する。
【0061】そして上記のように少なくとも最小数である「1」の賭数が設定された時点でスタートレバー38の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となり、このスタートレバー38の操作が有効に受付けられる状態になった旨を示すスタートLED112が点灯される。
【0062】なお、このようなメダルやクレジット等の設定される賭数に応じて有効化される有効ラインの本数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効化される有効ラインの本数も任意に設定変更可能であり、例えば1枚のメダル投入により上記5本全ての入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効化されるようになっていてもよい。
【0063】スタートLED112が点灯している状態でスタートレバー38を押圧操作すれば、可変表示装置50が作動して各リール51L、51C、51Rが回転し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化するように表示される。前述したようにリール51L、51C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効になり、これらストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効になった旨を示す操作有効LED122L、122C、122Rが点灯する。操作有効LEDが点灯している状態で遊技者がいずれかのストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応する操作有効LED122L、122C、122Rが消灯するとともに、対応するリール51L、51C、51Rの回転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の上、中、下段に図柄が表示される。なお、ストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作する順序は不定であって遊技者が任意に選択することが出来る。
【0064】また、遊技者がストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作しない場合には、所定時間(例えば30秒)が経過した時点で例えばリール51L、51C、51Rの優先順序で自動的に順次停止する。
【0065】そして3つのうちいずれか2つのリールの回転が停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に同種の図柄が揃って停止表示された場合にはリーチが成立する。
【0066】さらに全てのリール51L、51C、51Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組み合わせが表示された場合は入賞となり、各種遊技効果LED部41〜43の内部に内蔵された遊技効果LED130〜133(図4参照)や入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’に対応するリールLED55等が点灯するとともに、スピーカ136a、136b、137から効果音等が出力されること等による演出が実行される。そして、入賞内容に対応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対してクレジットとして払出されてクレジット表示部31に表示されたクレジット数が加算更新される。また、クレジット数が上限数に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴から払い出される。これらメダルの払出し枚数はペイアウト表示部33に表示される。
【0067】また、特に予め定められた特別図柄の組み合わせが表示されて大当たり入賞した場合等にあっては、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわち大量のメダルを獲得出来る特別遊技状態が発生し、小役ゲームとレギュラーボーナスが提供されるビッグボーナス(以下BBと称する)や、1回のレギュラーボーナスが提供されるレギュラーボーナス(以下RBと称する)が遊技者に対して遊技価値として付与されるようになっている。
【0068】なお、このように入賞することにより遊技者に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレジット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入賞した場合等において遊技者に対して付与されるBBやRB等、遊技に関連する特典全てを含む。
【0069】図4は、スロットマシン1に設けられた各種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロック図である。また、図5は、遊技制御基板200に設けられた遊技制御手段としての制御部210の構成と、演出制御基板201に設けられた演出制御手段としての制御部230の構成と、を説明するためのブロック図である。
【0070】スロットマシン1に設けられた各種基板のうち、遊技制御基板200によって遊技状態が制御され、演出制御基板201によって遊技状態に応じた演出制御がなされる。また、電源基板202にはスロットマシン1の外部から電源が供給される。この電源基板202には、AC100Vの電源の供給を受けるための電源コード84と、メインスイッチ80とが接続されている。
【0071】遊技制御基板200は、演出制御基板201、電源基板202、リール中継基板203と配線接続されているとともに、リール中継基板203を介して外部出力基板205と、また、演出制御基板201を介してリールLED中継基板204と接続されている。
【0072】遊技制御基板200の制御部210は、遊技状態がレギュラーボーナス状態であることを示すRB中信号や、遊技状態がビッグボーナス状態であることを示すBB中信号、各リール51L、51C、51Rに対応するリールモータ54L、54C、54Rを制御するためのリール制御信号(モータ位相信号)、賭数を設定するために用いられたメダル数を示すメダルIN信号、入賞の発生により遊技者に払出されたメダル(クレジット)数を示すメダルOUT信号などをリール中継基板203を介して外部出力基板205からスロットマシン1の外部に出力する制御を行う。なお、ストップスイッチ103L、103C、103Rの操作がなされた旨を示すストップスイッチ信号は、後述するようにストップスイッチ103L、103C、103Rから直接出力された信号である。
【0073】遊技制御基板200には、各種のスイッチ、センサ、LED、ソレノイド、及び表示器からの配線が接続されている。
【0074】例えば、電源基板202に配線接続された設定スイッチ83、設定キースイッチ82、第2リセットスイッチ81、払出しメダルセンサ61、及びホッパーモータ62は、電源基板202によって中継されて遊技制御基板200と配線接続されており、それぞれのスイッチ及びセンサの検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に入力される。また、制御部210は、メダルの払出し条件(メダルを払出す必要のある入賞の発生、精算スイッチ104からの検出信号の入力)が成立すると、ホッパーモータ62に制御信号を出力して、所定数のメダルを払出す払出し制御を実行する。
【0075】リール中継基板203に配線接続されたリールモータ54L、54C、54R、及びリールセンサ56L、56C、56Rは、リール中継基板203によって中継されて遊技制御基板200に配線接続されており、リールセンサ56の検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に入力される。リールLED55は、リールLED中継基板204によって中継されて演出制御基板201に配線接続されている。遊技制御基板200の制御部210は、始動条件(スタートスイッチ102の検出信号の入力)が成立すると、リールモータ54L、54C、54Rに制御信号を出力してリールの変動を開始させた後、表示結果を導出表示させる可変表示制御を実行する。
【0076】遊技制御基板200に配線接続されたスイッチのうち、1枚BETスイッチ100は1枚BETボタン36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ101はMAXBETボタン36bの操作を検知するスイッチであり、スタートスイッチ102はスタートレバー38の操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストップスイッチ103L、103C、103Rは、左、中、右ストップボタン40L、40C、40Rの操作を検出するスイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタン37の操作を検出するスイッチであり、第1リセットスイッチ105は、施錠装置3の鍵穴3aに挿入したキーによるスロットマシン1のリセット操作を検出するスイッチである。
【0077】投入メダルセンサ106は、メダル投入部34に投入されたメダルを検出するセンサである。流路切替ソレノイド107は、メダル投入部34に投入されたメダルの流路をホッパータンク57側もしくはメダル払出穴9側に切り換えるためのソレノイドである。
【0078】クレジット表示器108はクレジット表示部31を構成する表示器であり、ゲーム回数表示器109はゲーム回数表示部32を構成する表示器であり、ペイアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成する表示器である。
【0079】リプレイLED111は、リプレイ表示部27に内蔵されるLEDであり、スタートLED112は、スタート表示部28に内蔵されるLEDであり、ウェイトLED113はウェイト表示部29に内蔵されるLEDである。投入指示LED114は、投入指示表示部30に内蔵されるLEDである。
【0080】1枚賭けLED115は1枚賭け表示部45に、2枚賭けLED116は2枚賭け表示部46に、3枚賭けLED117は3枚賭け表示部47に内蔵されるLEDである。なお、ボーナス告知LED120はストップボタンユニット39に内蔵されるLEDである。BETボタンLED121aは1枚BETボタン36aに、BETボタンLED121bはMAXBETボタン36bに内蔵されるLEDである。左操作有効LED122Lは、左ストップボタン40Lに内蔵されるLEDであり、中操作有効LED122Cは、中ストップボタン40Cに内蔵されるLEDであり、右操作有効LED122Rは、右ストップボタン40Rに内蔵されるLEDである。
【0081】電源基板202あるいはリール中継基板203を介して、あるいはこれらの基板を介することなく遊技制御基板200に配線接続された各種LED及び表示器は、遊技制御基板200に搭載された制御部210によって制御される。また、制御部210は、遊技制御基板200に接続され、または、電源基板202あるいはリール中継基板203を介して遊技制御基板200に接続された各種スイッチ及びセンサの検出信号を受け、遊技状態を制御する。
【0082】特に、制御部210によって制御される「クレジット表示器108、ゲーム回数表示器109、ペイアウト表示器110、リプレイLED111、スタートLED112、ウエイトLED113、投入指示LED114、各枚賭けLED115〜117、ボーナス告知LED120、左、中、右操作有効LED122L、122C、122R」は、遊技の進行に関わる情報を報知するものであり、それが機能しなければ遊技を行うことに支障が出るような、いわば“必須報知装置”といえる。これらの“必須報知装置”が遊技状態を制御する制御部210によって制御されるために、たとえ、演出制御基板201が故障したとしても、少なくとも遊技の進行に必要な情報が遊技者に提供される。このため、遊技者に不利な状態で遊技が進行してしまうことを防止できる。
【0083】図5を参照して、遊技制御基板200に設けられた制御部210は、制御動作を所定の手順で実行することの出来るCPU(Central Processing Unit)211と、CPU211の制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)213と、必要なデータの書き込み及び読み出しが出来るRAM(Random AccessMemory)212と、CPU211と外部回路との信号の整合性をとるためのI/Oポート214とを含む。
【0084】また、遊技制御基板200には、電源投入時にCPU211にリセットパルスを与える初期リセット回路217と、CPU211にクロック信号を与えるクロック発生回路218と、クロック発生回路218からのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にCPU211に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)219と、一定範囲の乱数を高速で連続的に発生している乱数発生回路221と、乱数発生回路221から乱数をサンプリングするサンプリング回路222と、バッファ回路220とが設けられる。さらに、遊技制御基板200には、各種スイッチからの信号が入力されるスイッチ回路215や、モータ回路216、その他、図示しないソレノイド回路等が設けられている。さらに、遊技制御基板200には、停電時にRAM212の記憶を保持させるためのバックアップ電源223が設けられている。RAM212には、各種表示器(クレジット表示器108、ゲーム回数表示器109、ペイアウト表示器110)に表示するべき情報、賭数、内部当選フラグ、出玉率の設定値など、遊技に必要な情報が記憶され、停電時にこれらの情報がバックアップされるために、停電の回復後に、停電発生前の遊技状態に復帰出来る。
【0085】遊技制御基板200の制御部210から演出制御基板201へは、バッファ回路220を介して後述する各種コマンドが出力される。バッファ回路220は、遊技制御基板200の内部から外部への信号の出力を許容するが遊技制御基板200の外部から内部へ信号が入力されることを阻止する不可逆性出力手段として機能する。このため、遊技制御基板200と演出制御基板201との間において、遊技制御基板200から演出制御基板201への一方向通信が担保され、コマンドの伝送経路を介して遊技制御基板200に信号を入力させて不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
【0086】演出制御基板201には、遊技効果LED131〜133と、液晶表示器135と、放音部12a、12b、13に内蔵されるスピーカ136a、136b、137と、上、中、下段の化粧パネル303、331、320を後側から照らす各蛍光灯138、150a〜150c、151と、演出用ランプ140〜149と、がぞれぞれ接続され、さらに、リールLED中継基板204を介してリール51L、51C、51Rに内蔵されているリールLED55が接続されている。
【0087】演出制御基板201には、マイクロコンピュータからなる制御部230と、各スピーカ136a、136b、137から音を出力させるためのスピーカ駆動回路235と、液晶表示器135を表示制御するための表示駆動回路236と、各種LEDを点灯あるいは点滅させるためのLED駆動回路237と、バックアップ電源238とが搭載されている。
【0088】制御部230は、CPU231と、必要なデータの書き込み、及び読み出しが出来るRAM232と、制御プログラムを格納するROM233と、I/Oポート234と、を含む。RAM232の記憶データはバックアップ電源238によりバックアップされているため、制御部230は、停電の回復時に停電発生前に記憶されていたデータに基づいて演出制御を再開出来る。
【0089】制御部230のROM233には、演出制御基板201から送信されたコマンドに対応した演出パターンを定めたデータテーブルが記憶されている。このデータテーブルは、各遊技効果LED131〜133、液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、150a〜150c、151、各演出用ランプ140〜149、リールLED55別に分類されている。例えば所定の遊技情報を示すコマンドを受信した場合、制御部230はその遊技状態に応じた演出パターンを各データテーブルから読み出し、この読み出した演出パターンに応じて各遊技効果LED131〜133、液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、150a〜150c、151、各演出用ランプ140〜149、及びリールLED55等を制御する。
【0090】演出制御基板201によって制御される「各遊技効果LED131〜133、液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、150a〜150c、151、各演出用ランプ140〜149、及びリールLED55」は、遊技制御基板200によって制御される各種表示器などに比較すると、それが機能しなくても遊技の進行自体には影響を与えるものでなく、演出効果を主眼においた、いわば、“演出装置”と呼べるものである。このため、たとえ、演出制御基板201に故障が発生したとしても、遊技者に不利な遊技が提供されてしまうことはないばかりか、制御部210の制御の負荷が軽減される。
【0091】図5に示されるように、スタートスイッチ102の検出信号は、スイッチ回路215を介して制御部210に入力されるとともに、サンプリング回路222に入力される。制御部210は、スタートスイッチ102の検出信号を受け、モータ回路216を介してリール制御信号を出力する。このリール制御信号はリール中継基板203を介して各リール51L、51C、51R別に設けられたリールモータ54L、54C、54Rに入力される。また、リール制御信号は、リール中継基板203及び外部出力基板205を介してスロットマシン1の外部へ出力される。
【0092】これにより、各リール51L、51C、51Rが変動し始める。また、リール制御信号の伝送経路は、リール中継基板203においてリールモータ54L、54C、54R側と外部出力基板205側とに分岐されており、外部出力基板205側へ出力されたリール制御信号は、外部出力基板205からスロットマシン1の外部へも出力される。このように、外部出力基板205から出力されるリール制御信号は、外部出力用に加工された信号ではなく、リールモータ54L、54C、54Rを駆動制御する信号そのものである。
【0093】一方、サンプリング回路222は、スタートスイッチ102の検出信号が入力されたタイミングで乱数発生回路221から1個の乱数をサンプリングし、その乱数をCPU211に引き渡す。CPU211は、そのサンプリングされた乱数と、ROM213内に格納されている入賞役別の入賞判定テーブルとを参照して、入賞の発生を許容するか否かを入賞役別に決定し、その決定結果をRAM212に記憶させる。これにより、スタート操作がされたタイミングで、入賞役の当選の有無が決定される。制御部210は、その後、入賞役別の当選結果に応じてリールを制御する。
【0094】さらに、制御部210は、スタートスイッチ102の検出信号が入力されたことに対応して、バッファ回路220を介して演出制御基板201にゲームの開始を特定可能なコマンドを出力する。演出制御基板201の制御部230は、そのコマンドに基づいてゲーム状況を把握し、ゲーム開始時に対応して定められた演出パターンに従い各遊技効果LED131〜133、液晶表示器135、スピーカ136a、136b、137、蛍光灯138、150a〜150c、151、リールLED55等を制御する。
【0095】また、各ストップスイッチ103L、103C、103Rから出力されたストップスイッチ信号は、遊技制御基板200、リール中継基板203、および外部出力基板205を往復する信号経路を伝送された後、遊技制御基板200のスイッチ回路215に入力される。さらに、ストップスイッチ103L、103C、103Rから出力されたストップスイッチ信号は直接、外部出力基板205を介して外部に出力されるように構成されている。
【0096】ストップスイッチ信号の入力を受けた制御部210は、モータ回路216を介してストップスイッチ信号に対応するリールモータ54L、54C、54Rを停止させるためのリール制御信号を出力する。このリール制御信号は、リールモータ54L、54C、54Rに入力されるとともに、外部出力基板205を介してスロットマシン1の外部へ出力される。
【0097】さらに、制御部210は、ストップスイッチ信号が入力されたことに対応して、バッファ回路220を介して演出制御基板201にリールの停止時期を特定可能なコマンドを各リール51L、51C、51R別に出力する。演出制御基板201の制御部230は、そのコマンドに基づいてリールの停止時期に対応して定められた演出パターンに従い、遊技効果LED131〜133や、液晶表示器135や、スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、150a〜150c、151、各演出用ランプ140〜149等を制御する。
【0098】外部出力基板205から出力される信号は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可能である。この型式試験では、たとえば、各ストップボタン40L、40C、40Rの操作から190ms以内に各ストップボタン40L、40C、40Rに対応する各リール51L、51C、51Rが停止するか否かが確認される。このスロットマシン1の場合、各ストップスイッチ103L、103C、103Rから出力されたストップスイッチ信号が直接、外部出力基板205から出力されるために、各ストップボタン40L、40C、40Rが操作されたタイミングをスロットマシンの外部で正確に把握できる。同様に、モータ回路216から出力されるリール制御信号が直接、外部出力基板205から出力されるために、各リール51L、51C、51Rの始動および停止タイミングをスロットマシンの外部で正確に把握出来る。このため、外部出力基板205から出力される信号を用いて、「各ストップボタン40L、40C、40Rの操作から190ms以内に各ストップボタン40L、40C、40Rに対応する各リール51L、51C、51Rが停止するか否かの試験」を行った場合には、正確な試験結果が得られる。また、「遊技制御基板200の制御部210で一旦、信号を取り込んでから外部出力基板205に信号を出力するような構成」とした場合には、遊技制御基板200側で信号を加工して出力するような不正がなされるおそれもあるが、本実施の形態によると、かかる不正行為をも防止できる。
【0099】次に、本実施例におけるスロットマシン1の前面扉4の要部の構造を図6〜図10に基づいて説明する。
【0100】図6に示されるように、前面扉4は、主に非透光性の樹脂材等によりパネル状に形成される基体160からなり、前述したようにこの基体160の前面側に各化粧シート303、320や飾り枠306、353、323等が設けられるとともに、後面側に化粧シート331(図1参照)や各種装置(図1に示される各種操作部35〜38、39を構成する装置等)が取り付けられている。
【0101】基体160の前面側には、その上端及び左右側端部に沿って複数設けられる遊技効果LED131を覆うカバー体161が取り付けられている。このカバー体161は、内部の遊技効果LED131からの光がスロットマシン1の前方、上方、左右側方に向かって透光されるように、透明な樹脂材により正面視下向きコ字状に形成されている。また、このカバー体161により囲まれた領域における略中央位置には、各種ボタンやレバー等が設けられる突出部7を構成する突出パネル162が前方から取り付けられている。
【0102】基体160におけるカバー体161により囲まれた領域における突出部7よりも上方の領域の上部には、横長長方形状の上開口部163が形成されているとともに、その下部には下開口部164がそれぞれ形成されている。また、カバー体161により囲まれた領域における突出部7よりも下方の領域には、凹部165が形成されている。
【0103】上開口部163には、装飾パネルとしての化粧シート303と、この化粧シート303の後面側に重なるように配置される補強パネルとしての補強パネル304と、これら化粧シート303と補強パネル304とが一体的に取り付けられた上部飾り枠306と、からなる上部表示パネル体315が、後述するように上部取付け枠としての上部飾り枠306によって基体160の前面側から取り付けられるようになっている。
【0104】化粧シート303は、ポリエステル樹脂材等により薄肉のシート状に形成されているとともに、長手方向左右側には、その後方に設けられるスピーカ136a、136bから出力される音を前方に放音させるための複数の孔部307が形成されている。そしてその後面には所定の装飾が予め印刷により施されている。本実施例では所定の色(例えば青色等)にて着色されており、長手方向略中央位置には、その後方に設けられる液晶表示器135の液晶表示部15を前面側から視認可能にするための透明な透視窓308が形成されているとともに、その透視窓308の左右側の領域には、図1に示されるそのスロットマシン1における大当り、小役図柄が印刷されており、前述したような遊技情報表示部8を構成する。
【0105】なお、このような装飾を化粧シート303の後面側に施すのは、印刷層が前面側に露呈して傷つくなどして劣化するのを防止するためである。また、この化粧シート303の後面に施す装飾は、このような入賞発生の対象となる大当り、小役等の図柄の組み合わせに限定されるものではなく、例えば遊技方法(大当り中におけるリプレイ外し方法や、ストップボタン41L、41C、41Rの押し順等)や、発生可能な各種遊技状態(いわゆる遊技者にとって有利なビッグボーナス、レギュラーボーナスや、内部当選した小役賞に対応する図柄が遊技者に報知されるアシストタイム、再遊技(リプレイ)が高確率で発生するリプレイタイム等)、これら各種遊技状態の発生が許容された場合に出現するリーチ目等、遊技に関わる種々の情報を表示可能である。
【0106】補強パネル304は、薄肉の化粧シート303を後面側から補強するためのものであり、ポリカーボネイト樹脂等の透光性を有する樹脂材により全体が透明に形成されているとともに、長手方向左右側端部には、その後方に設けられるスピーカ136a、136bから出力される音を前方に放音させるための切欠部309が形成されている。全体を透明に形成するのは、その後方に設けられる収納ケース550内に設けられる蛍光灯138(図4参照)からの照射光を前面側に透光させるためであるとともに、その前面側に配置される化粧シート303の後面に施された装飾の発色性を損ねないようにするためである。
【0107】上部取付け枠としての上部飾り枠306は、合成樹脂材により、図6及び図7に示されるように、化粧シート303と補強パネル304の周囲を囲むように、かつ、化粧シート303の前面側周縁部を覆うような四角枠状に形成されており、その下部前片部306a後面側には、化粧シート303及び補強パネル304の下端を下方から受支する上向きL字状の2つの支持片309、309が互いに長手方向に所定距離離間するように後向きに突設されているとともに、その上部前片部306b後面側における前記支持片309、309に対応する箇所には、支持片309、309に下端が支持された化粧シート303及び補強パネル304の上端を保持する係合爪310aを先端に有する弾性変形可能な保持片310が後向きに突設されている。
【0108】また、下片部306c後端縁からは、基体160における上開口部163の下方に、互いに長手方向に所定距離離間するように形成された上部取付け枠用係止部としての係止孔311、311に挿通可能な上部取付け枠係止片としての係止片312、312が下向きに突設されているとともに、上片部306d後端縁における前記係止片312、312に対応する箇所からは、基体160における上開口部163の上方に、互いに長手方向に所定距離離間するように形成された上部取付け枠用係合部としての係合穴313、313に挿通する弾性変形可能な係合片314、314が後向きに突設されている。この係合片314、314の先端側には、係合穴313内を挿通して後面側に突出した際に係合穴313の後端周縁部(係合部)に係合する上部取付け枠係合爪としての係合爪314aが上向きに突設されている。
【0109】ここで、化粧シート303及び補強パネル304の基体160への取付け方法を説明すると、まず図7(a)に示されるように、印刷層が形成された化粧シート303の後面側に補強パネル304を重ね合わせるように配置した状態で、それらの下端を支持片309上に載置するとともに、化粧シート303の前面が上部飾り枠306の開口周縁に当接するまでその上端を上部飾り枠306側に押し付けると、保持片310が変形した後、保持片310の弾性復帰力により補強パネル304の上端後面に係合爪310aが係合する。
【0110】このように、上部飾り枠306には表示パネルとしての化粧シート303及び補強パネル304を取付け可能な支持片309、係合爪310aを有する保持片310が形成されているため、これらを工具等を用いることなく簡単に上部飾り枠306に一体的に取り付けることが出来る。
【0111】次に、上部飾り枠306、及びこれに一体的に取り付けられた化粧シート303、補強パネル304からなる上部表示パネル体315を基体160に取り付けるには、下端の係止片312を係止孔311内に差し込み、この係止片312を中心に全体を基体160側に向けて回動させて係合穴313内に係合片314を挿入する。すると係合片314は変形しながら係合穴313内を挿通し、先端が後面側に突出すると、係合片314の弾性復帰力により係合穴313の後端上縁部に係合爪314aが係合して、上部飾り枠306、ひいては上部表示パネル体315全体が基体160に対して取り付けられることになる。
【0112】上部表示パネル体315を基体160から取り外す場合には、基体160の後面側から、後面側に突出している係合片314を下方に変形させて、係合爪314aと係合穴313の後端上縁部との係合状態を解除して係合片314を前方に押し出した後、基体160の前面側で係止片312を係止孔311から抜き取れば容易に取り外すことが出来る。
【0113】なお、係合片314は後方に向けて所定長さを有しているので、係合爪314aと係合穴313の後端上縁部との係合が基体160の前面側から後方に奥まった位置にて行われるとともに、係合爪314aが上向き(外向き)に形成されていることで、係合爪314aと係合穴313の後端上縁部とが係合した際に、係合穴313内面と係合片314上面との間に隙間が形成されにくくなるので、外部からの不正行為(例えば針金等の挿通)等を効果的に防止できる。
【0114】また、このように基体160(前面扉4)の前面上部に設けられる上部表示パネル体315において、その取付け枠としての上部飾り枠306に、基体160に形成された係止孔311内に挿通して係止される係止片312が下部に形成されているとともに、基体160に形成された係合穴313に、基体160の後面側で係合する係合爪314aを有する係合片314が上部に形成されている。これは、基体160(前面扉4)の後面側における中央部付近、すなわち、上部表示パネル体315の下方に配置される可変表示部を構成する透視窓14の近傍には、図3に示されるように各種装置や部品等(例えば各種演出用ランプ140〜148等)が比較的多数配置されることが多いためである。詳しくは、例えば機種変更等に伴い、この上部表示パネル体315の交換が必要となって基体160から取り外す場合において、係合爪314aの係合の解除作業を前述した各種装置や部品等が比較的多数配置される基体160の後面中央部付近で行うことになると、各種装置や部品等が作業の邪魔になりやすいからである。
【0115】よって、上部表示パネル体315が前述のように構成されていると、各種装置や部品数が比較的多く配置される基体160の後面中央部側においては、係止片312を係止穴311内へ挿通するだけでよく、配置される各種装置や部品数が比較的少ない基体160の後面上部側において、係合爪314aと係合穴313の後端上縁部との係合が行われるため、上部表示パネル体315の交換作業性が向上する。
【0116】また、基体160の後面側にて上部飾り枠306の固定を行うために、基体160に形成される係合穴313が、配置される各種装置や部品数が比較的少ない基体160の後面上部側に形成されることになるため、このような穴を利用して前面側から針金等を挿通されたとしても、中央部に配置される各種装置や部品までの距離が長くなり、不正行為を行いにくくなることから、不正行為を効果的に防止できる。
【0117】さらに、表示パネル体315を構成する表示パネルは、機種固有の装飾が施される、すなわち、各機種に対応して固有に製造される機種固有パネルとしての化粧シート303と、該肉薄の化粧シート303を補強する補強パネル304とから構成されるため、装飾の変更時等において、化粧シート303のみを交換するだけで済むため、リサイクルが容易となるとともに、交換が必要となる化粧シート303自体の強度を高めずに表示パネル全体の強度を高めることが出来るため、製造コストを効果的に軽減出来る。
【0118】また、補強パネル304を化粧シート303の後面側に配置することで、複数種の機種間で共通して使用することが出来る補強パネル304の前面に傷が付いたりして劣化するのを効果的に防止出来るため、長期にわたって使用できる。さらに、この補強パネル304を透明な樹脂材等により透光性を有するように形成することで、その後側に配置される照明装置としての蛍光灯150a〜150cから照射される光の透光の妨げになることがなく、かつ、化粧シート303に施された装飾の本来の発色効果を著しく低減させることがないので、演出効果が高まる。
【0119】次に、基体160における前面下部に形成される凹部165には、図6及び図8に示されるように、装飾パネルとしての化粧シート320と、この化粧シート320の後面側に重なるように配置される補強パネルとしての補強パネル321と、これら化粧シート320と補強パネル321とが一体的に取り付けられた下部飾り枠323と、からなる下部表示パネル体322が、後述するように下部取付け枠としての下部飾り枠323により基体160の前面側から取り付けられるようになっている。
【0120】化粧シート320は、ポリエステル樹脂材等により薄肉のシート状に形成されているとともに、その後面は、所定の装飾が予め印刷により施されている。この後面には所定の色(例えば青色等)が着色されているとともに、このスロットマシン1の機種を特定可能なタイトル名(機種名)が印刷されており、前述したようなタイトル(機種名)表示部26を構成している。なお、この化粧シート320の後面に施す装飾は、このようなタイトル名に限定されるものではなく、その機種固有の図柄等、種々の内容を表示することが可能である。
【0121】また、後面に形成される印刷層におけるパネルの下方左右両端部側には、後述するようにその後方に設けられるラベルに表示された内容を前面側から視認可能とするための透明領域を形成する透視部としてのラベル表示窓324、324が形成されている。なお、このような装飾を化粧シート320の後面側に施すのは、印刷層が前面側に露呈して傷つくなどして劣化するのを防止するためである。
【0122】補強パネル321は、薄肉の化粧シート320を後面側から補強するためのものであり、ポリカーボネイト樹脂等の透光性を有する樹脂材により全体が透明に形成されており、その後方に設けられる照明装置としての蛍光灯151からの照射光を前面側に透光させるようになっている。また、全体を透明に構成するのは、蛍光灯151からの照射光を前面側に透光させるためであるとともに、その前面側に配置される化粧シート320の後面に施された装飾の発色性を損ねないようにするためである。
【0123】また、補強パネル321の後面における下部左右側の角部近傍位置には、図9、図10に示されるように、特許の許諾証や台の製造番号等が記載されるラベルが貼着されたラベル貼着部材341を装着するためのラベル貼着部材取付部としての取付部340がそれぞれ形成されている。
【0124】なお、左右側にそれぞれ形成される取付部340及びそれらにそれぞれ対応するラベル貼着部材はそれぞれ同様に構成されているため、ここでは一方の構造を説明し、他方の説明を省略することとする。
【0125】表面に前述したような特許の許諾証や台の製造番号等が記載されるラベル342は、貼着された後に第3者等に容易に剥離されたりしないように、その裏面側には高粘着性の接着剤が塗布されていて、強固に貼着出来るようになっている。
【0126】ラベル貼着部材341は、図9に示されるように、板状の基部343と、基部343の前面側に膨出するように形成された膨出部344とから構成され、膨出部344の前面には、凹状のラベル貼着部351が形成されている。膨出部344の上面、及び左右外面には、位置決め用の凸部345がそれぞれ2つずつ形成されているとともに、基部343の上端部からは、先端に取付部341に取り付けるための係合爪346aが下向きに形成された弾性変形可能な取付片346が前向きに連設されている。
【0127】一方、補強パネル321の後面下方左右側の角部近傍、すなわち、図10に示されるように、その前面側に配置される化粧シート320の後面に形成される印刷層Mの所定箇所に形成されるラベル表示窓324に対応する箇所には、ラベル貼着部材341を取り付けるための取付部340が形成されている。取付部340は、ラベル貼着部材341の膨出部344を嵌合可能とするように四角枠状に突設された壁部347からなり、壁部347における上壁部及び左右壁部には、凸部345を嵌合可能とする凹溝348がそれぞれ形成されており、取り付けられるラベル貼着部材341の位置決めを行えるようになっている。
【0128】また、上壁部の上面には、ラベル貼着部材341の係合爪346aが係合される係合凹部349が、取付片346に対応して形成されているとともに、下壁部には、ラベル貼着部材341の下端を受支する上向き略L字状の支持片350が形成されている。
【0129】ここで、ラベル342を補強パネル321に取り付ける方法を説明すると、まず、ラベル342をラベル貼着部351に貼着しておく。そして図10(a)に示されるように、ラベル貼着部351を補強パネル321側に向けて基部343の下端を支持片350上に載置し、基部343の下端を中心にその上端を補強パネル321側に向けて押し込む。
【0130】すると、膨出部344が壁部3472囲まれた取付部340内に嵌合されて、各凸部345が凹溝348内に嵌合して位置決めされるとともに、取付片346が変形した後、その弾性復帰力により係合爪346aが係合凹部349内に係合する。この係合作用によりラベル貼着部材341が取付部340に取り付けられるようになっている。
【0131】また、取り外す際には、取付片346を変形させて係合凹部349と係合爪346aとの係合を解除するだけで簡単に取り外すことが出来る。
【0132】ラベル貼着部材341が取付部340に取り付けられた状態において、ラベル342の表面が、図10(b)に示されるように、補強パネル321の前面側に配置される化粧シート320の印刷層Mに形成されたラベル表示窓324に臨むため、ラベル342の表面に記載された表示内容を、化粧シート320の前面側から視認出来る。
【0133】図6及び図8に戻って、下部取付け枠としての下部飾り枠323は、合成樹脂材により、化粧シート320と補強パネル321の周囲を囲むように、かつ、化粧シート320の前面側周縁部を覆うような四角枠状に形成されており、その上部前片部323a後面側には、化粧シート320及び補強パネル321の下端を下方から受支する上向きL字状の2つの支持片325、325が互いに長手方向に所定距離離間するように後向きに突設されているとともに、下部前片部323b後面側における前記支持片325、325に対応する箇所には、支持片325、325に上端が支持された化粧シート320及び補強パネル321の下端を保持する係合爪326aを先端に有する弾性変形可能な保持片326が後向きに突設されている。
【0134】また、上片部323c後端縁からは、基体160における凹部165の上方に、互いに長手方向に所定距離離間するように形成された下部取付け枠用係止部としての係止孔327、327に挿通可能な下部取付け枠係止片としての係止片328、328が上向きに突設されているとともに、下片部323d後端縁における前記係止片328、328に対応する箇所からは、基体160における凹部165の下方に互いに長手方向に所定距離離間するように形成された下部取付け枠用係合部としての係合穴329、329に挿通する弾性変形可能な係合片330、330が後向きに突設されている。この係合片330、330の先端側には、係合穴329内を挿通して後面側に突出した際に係合穴329の後端下縁部(係合部)に係合する下部取付け枠係合爪としての係合爪330aが下向き(外向き)に突設されている。
【0135】ここで、化粧シート320及び補強パネル321の基体160への取付け方法を説明すると、まず図8(a)に示されるように、印刷層Mが形成された化粧シート320の後面側に補強パネル321を重ね合わせるように配置した状態で、それらの上端を支持片325に係止させるとともに、化粧シート320の前面が下部飾り枠323の開口周縁に当接するまでその下端を下部飾り枠323側に押し付けると、保持片326が変形した後、保持片326の弾性復帰力により補強パネル321の下端後面に係合爪326aが係合する。
【0136】このように、下部飾り枠323には表示パネルとしての化粧シート320及び補強パネル321を取付け可能な支持片325、係合爪326aを有する保持片326が形成されているため、これらを工具等を用いることなく簡単に下部飾り枠323に一体的に取り付けることが出来る。
【0137】次に、下部飾り枠323、及びこれに一体的に取り付けられた化粧シート320、補強パネル321からなる下部表示パネル体322を基体160に取り付けるには、上端の係止片328を係止孔327内に差し込み、この係止片328を中心に全体を基体160側に向けて回動させて係合穴329内に係合片330を挿入する。すると係合片330は変形しながら係合穴329内を挿通し、先端が後面側に突出すると、係合片330の弾性復帰力により係合穴329の後端下縁部に係合爪330aが係合して、下部飾り枠323、ひいては下部表示パネル体322全体が基体160に対して取り付けられることになる。
【0138】下部表示パネル体322を基体160から取り外す場合には、基体160の後面側から、後面側に突出している係合片330を上方に変形させて、係合爪330aと係合穴329の後端上縁部との係合状態を解除して係合片330を前方に押し出した後、基体160の前面側で係止片312を係止孔311から抜き取れば容易に取り外すことが出来る。
【0139】なお、係合片330は後方に向けて所定長さを有しているので、係合爪330aと係合穴329の後端下縁部との係合が基体160の前面側から後方に奥まった位置にて行われるとともに、係合爪330aが下向き(外向き)に形成されていることで、係合爪330aと係合穴329の後端下縁部とが係合した際に、係合穴329内面と係合片330下面との間に隙間が形成されにくくなるので、外部からの不正行為(例えば針金等の挿通)等を効果的に防止できる。
【0140】また、このように基体160(前面扉4)の前面下部に設けられる下部表示パネル体322において、その取付け枠としての下部飾り枠323に、基体160に形成された係止孔327内に挿通して係止される係止片328が上部に形成されているとともに、基体160に形成された係合穴329に、基体160の後面側で係合する係合爪330aを有する係合片330が下部に形成されている。これは、基体160(前面扉4)の後面側中央部付近、すなわち、下部表示パネル体322の上方に形成される突出部7には、図3に示されるように各種装置や部品等(例えばメダル投入部34から連設されるメダル流路や各種操作ボタン35、36a、36b、37、40L、40C、40R、及びスタートレバー38を構成する装置等)が比較的多数配置されることが多いためである。詳しくは、例えば機種変更等に伴い、この下部表示パネル体322の交換が必要となって基体160から取り外す場合において、係合爪330aの係合の解除作業を前述した各種装置や部品等が比較的多数配置される基体160の後面中央部付近で行うことになると、各種装置や部品等が作業の邪魔になりやすいからである。
【0141】よって、下部表示パネル体322が前述のように構成されていると、各種装置や部品数が比較的多く配置される基体160の後面中央部側においては、係止片328を係止穴327内へ挿通するだけでよく、配置される各種装置や部品数が比較的少ない基体160の後面下部側において、係合爪330aと係合穴329の後端下縁部との係合が行われるため、下部表示パネル体322の交換作業性が向上する。
【0142】また、基体160の後面側にて下部飾り枠323の固定を行うために、基体160に形成される係合穴329が、配置される各種装置や部品数が比較的少ない基体160の後面下部側に形成されることになるため、このような穴を利用して前面側から針金等を挿通されたとしても、中央部に配置される各種装置や部品までの距離が長くなり、不正行為を行いにくくなることから、係る不正行為を効果的に防止できる。
【0143】さらに、表示パネル体322を構成する表示パネルは、機種固有の装飾が施される、すなわち、各機種に対応して固有に製造される機種固有パネルとしての化粧シート320と、該肉薄の化粧シート320を補強する補強パネル321とから構成されるため、装飾の変更時等において、化粧シート320のみを交換するだけで済むため、リサイクルが容易となるとともに、交換が必要となる化粧シート320自体の強度を高めずに表示パネル全体の強度を高めることが出来るため、製造コストを効果的に軽減出来る。
【0144】また、補強パネル321を化粧シート320の後面側に配置することで、複数種の機種間で共通して使用することが出来る補強パネル321の前面に傷が付いたりして劣化するのを効果的に防止出来るため、長期にわたって使用できる。さらに、この補強パネル321を透明な樹脂材等により透光性を有するように形成することで、その後側の凹部165内に配置される照明装置としての蛍光灯151から照射される光の透光の妨げになることがなく、かつ、本来の発色効果を著しく低減させることがないので、演出効果が高まる。
【0145】以上説明してきたように、機種変更に伴い交換が必要となる上部表示パネル体315や下部表示パネル体322が、前述のように前面扉4を構成する基体160に対して着脱自在に構成されていることにより、機種変更の度に筐体2や前面扉4を交換することなく、各表示パネル体315、322のみを取り外して、さらにそのうち、機種固有の装飾が施される機種固有パネルとしての化粧シート303、320(装飾パネル)のみを交換するだけで、機種変更に対応して容易に外観デザインを変更出来る。よって、交換が必要となる化粧シート303、320を肉薄に成形して、複数機種間で使用可能な機種共通パネルとしての補強パネル304、321を化粧シート303、320に重ね合わせるように設けて補強するようにすることで、製造コストの低減出来るばかりか、所定の強度を持たせて、前面扉4の前面側からの針金等の差し込むこと等の不正行為を確実に防止することが出来る。
【0146】また、各表示パネル体315、322を基体160に対して着脱自在とすることで交換作業効率が向上するとともに、交換が必要な最小限の部材のみを交換できるので、スロットマシン1の本体を繰り返して使用することが出来る。
【0147】また、各表示パネル体315、322の取付けや取り外しの際に工具等を使う必要がないので、交換作業効率が著しく高まるとともに、取り外しを前面扉4の後面側からでしか出来ない構造となっているばかりか、外部からの不正行為が行われやすい係合穴313、329等が、配置される装置や部品点数が比較的少ない箇所、すなわち、前述したような各種操作部(例えばメダル投入部34から連設されるメダル流路や各種操作ボタン35、36a、36b、37、40L、40C、40R、及びスタートレバー38を構成する装置等)が配置される基体160の後面略中央部から離れた箇所に形成されることにより、中央部に配置される各種装置や部品までの距離が長くなるので、容易に不正な処理を施せないようにすることが出来る。
【0148】また、本実施例における表示パネル体322に、前面側から表示内容を視認可能に設けられるラベル342は、表示パネル体322の一部を構成する補強パネル321の後面側に形成された取付部340に対して着脱自在なラベル貼着部材341に貼着されているため、機種変更の際等において、貼着されたラベル342を剥離したり、補強パネル321を交換することなく、ラベル貼着部材341を交換するだけでラベル342を容易に交換出来るため、ラベル342の貼り間違え等にも容易に対応できるばかりか、ラベル貼着部材341を取り付けるための取付部340が、機種変更等とともに変更されることなく複数種の機種間で共通に使用可能である機種共通パネルとしての補強パネル321に設けられることで、機種変更等の度にこのような取付部340を製造しなくても済むので、製造コストを低減出来る。
【0149】さらに、このようなラベル貼着部材341を取り付けるための取付部340が、薄肉の化粧シート320を補強するための所定強度を有する補強パネル321に形成されることで、取付部340が容易に変形すること等がないので、ラベル貼着部材341の取付け時の安定性が高まる。
【0150】また、ラベル貼着部材341の取付部340への取り付けは、係合凹部349と係合爪346aとの係合作用により行われるように構成されており、工具等を用いて取り付ける必要がないので、ラベル342を容易に、かつ、迅速に取り付けることが出来る。よって、ラベル342の取り付けをスロットマシン1の製造工程の最終段階まで極力遅延させることが出来る。
【0151】また、このようなラベル342が補強パネル321の後面、すなわち、前面側(遊技者側)に配置される化粧シート320との対向面と反対側の面に着脱自在に取り付けられることで、ラベル342が第3者等によって基体160の前面側から容易に取り外されることがないばかりか、ラベル貼着部材341の取付部340が化粧シート320に覆われることなく後面側に露呈することになるので、化粧シート320に干渉されることなく着脱を行うことが出来る。
【0152】また、補強パネル321の後面に取り付けられたラベル342を前面側から視認可能とするために、化粧シート320の印刷層Mの一部に非印刷領域を形成して透視部としてのラベル表示窓324を形成するとともに、補強パネル321を透明に構成するため、化粧シート320または補強パネル321等に開口や切欠等を形成してラベル表示窓324を形成する場合よりも、パネルの前面側から針金等を差し込まれて基体160の後方に設けられる装置や部品等へ不正な処理が施されるのを効果的に防止できるばかりか、補強パネル321に切欠や開口を形成することなく容易に成形することが出来る。
【0153】このようにラベル342をラベル貼着部材341を介して補強パネル321に容易に着脱出来るように構成することで、例えば筐体2及び前面扉4それぞれに同一のスロットマシンの製造番号が記載されたラベルを貼り付けなければならない場合等において、筐体2及び前面扉4それぞれに、製造番号が一致しないラベルを貼り間違えてしまったとしても、ラベルを剥離したり前面扉4等を交換すること等なくラベルを容易に交換できるため、ホール等にスロットマシンを配置した後等においてラベルの取付けを行うことが可能となる。
【0154】前記各実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0155】本発明の請求項1は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置(50)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、前記可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシン(1)において、該スロットマシンの前面側に設けられる前面扉(4)には、機種固有の装飾が施された機種固有パネル(化粧シート303、320)と、複数種の機種間で共通して使用されるとともに前記機種固有パネルを保持するための機種共通パネル(補強パネル304、321)と、からなる表示パネル(化粧シート303、320、補強パネル304、321)が設けられており、前記機種共通パネルには、所定内容が表示されたラベル(342)を貼着するラベル貼着部材(341)を着脱自在に取り付けるためのラベル貼着部材取付部(取付部340)が設けられている。
【0156】本発明の請求項2は、前記機種固有パネル(化粧シート303、320)と前記機種共通パネル(補強パネル304、321)とは、前記機種固有パネルが前記機種共通パネルよりも遊技者側に配置されるように互いに一体化された状態で前記前面扉(4)に設けられる。
【0157】本発明の請求項3は、前記ラベル貼着部材取付部(取付部340)は、前記機種共通パネル(補強パネル304、321)における前記機種固有パネル(化粧シート303、320)との対向面の反対側に設けられている。
【0158】本発明の請求項4は、前記機種共通パネル(補強パネル304、321)は透明である。
【0159】本発明の請求項5は、前記前面扉(4)に取り付けられた前記表示パネル(化粧シート303、320、補強パネル304、321)の後面側に、該表示パネルを照射する照明装置(蛍光灯138)が設けられている。
【0160】本発明の請求項6は、前記機種固有パネル(化粧シート303、320)における少なくとも前記機種共通パネル(補強パネル304、321)の前記ラベル貼着部材取付部(取付部340)に対向する領域に、装飾が施されていない透視部(ラベル表示窓324)が形成されている。
【0161】本発明の請求項7は、前記ラベル貼着部材(341)には、前記ラベル貼着部材取付部(取付部340)に形成された係合部(係合凹部349)に対して係脱自在な被係合部(係合爪346a)が形成されており、前記係合部と被係合部との係脱により前記ラベル貼着部材取付部に対して着脱されるようになっている。
【0162】以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0163】例えば、上記実施例における表示パネル体315、322のような、装飾パネルとしての化粧シート303、320と、その後面側に配置される補強用の補強パネル304、321と、これらが一体的に取り付けられる飾り枠306、323とからなる構造は、中央部の透視窓14を構成する表示部にも適用可能である。
【0164】また、前述したように、基体160の前面側から針金等を差し込まれること等による内部の装置や部品等への不正行為をより効果的に防止するために、例えば上記実施例における上部飾り枠306や下部飾り枠323を取り付ける際にその一端側を基体160に前面側から係止させるためだけの係止部としての係止孔311、327は、貫通穴でなく、前面側に開放する凹状の係止部として形成することも可能であり、このように係止部を凹状にすることは、基体160に貫通穴等が形成されることがないのでより好ましい。
【0165】また、上記実施例における表示パネルとしての化粧シート303、補強パネル304を上部飾り枠306に取り付けるための支持片309と保持片310、及び化粧シート320、補強パネル321を上部飾り枠306に取り付けるための支持片325と保持片326は、上下部飾り枠306、323それぞれにおける上下逆の位置に形成されていてもよいし、あるいは上下ともに補強パネル304、321の上下端部に係合可能な係合爪を先端に有する保持片を形成して表示パネルを取り付けるようにしてもよい。
【0166】また、上記補強パネル304、321は、その後方に設けられる照明装置等からの照射光を遮ることがないように透明なパネルにて構成されているが、照射光の発光色にも影響を与えないように無色透明とすることが好ましい。
【0167】また、上記実施例におけるラベル貼着部材341の取付部340への取り付けは、係合凹部349と係合爪346aとの係合作用により行われるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ラベル貼着部材341をネジ等により取付部340に着脱自在に取り付けてもよい。
【0168】また、上記実施例においてラベル342はラベル貼着部材341を介して補強パネル321の後面に取り付けられていたが、このようなラベル342は、遊技者側から視認可能に取り付けられれば、その取り付け位置は限定されるものではなく、前面扉4上部表示パネル体315の表示パネルや中央の表示パネル等に取り付けてもよい。
【0169】また、上記実施例においては、遊技媒体としてメダルを使用することにより遊技を行うことが出来るスロットマシンに本発明を適用した例を記載してきたが、本発明は、遊技媒体としてパチンコ玉等の遊技球を使用することにより遊技を行うことが出来るスロットマシンに適用することも可能である。
【0170】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0171】(a)請求項1項の発明によれば、貼着されたラベルを剥離したり、機種共通パネルを交換することなく、ラベル貼着部材を交換するだけでラベルを容易に交換出来るため、ラベルの貼り間違え等にも容易に対応することが出来るばかりか、ラベル貼着部材取付部が、機種変更等に伴って変更されることなく複数種の機種間で使用される機種共通パネルに設けられることで、ラベル貼着部材取付部を機種変更等の度に成形しなくても済むので、製造コストを低減出来る。
【0172】(b)請求項2項の発明によれば、機種固有パネルと機種共通パネルとを前面扉に同時に取り付けることが出来るため、表示パネルの取付け作業性が向上するばかりか、複数種の機種間で使用される機種共通パネルが遊技者側に露呈して傷等がつくことがないので、長期にわたって使用出来る。
【0173】(c)請求項3項の発明によれば、機種共通パネルを取り外さなくても、ラベル貼着部材取付部が機種固有パネルに覆われることなく外部に露呈することになるので、ラベル貼着部材の着脱を機種固有パネルに干渉されることなく容易に行うことが出来る。
【0174】(d)請求項4項の発明によれば、機種固有パネルの透光性に影響を与えることがない。
【0175】(e)請求項5項の発明によれば、表示パネルを後面側から照明することが出来るので、表示パネルの装飾性を効果的に高めることが出来る。
【0176】(f)請求項6項の発明によれば、機種固有パネルに切欠や開口等の加工を施すことなく、ラベルの表示内容を視認可能にすることが出来るばかりか、切欠や開口等が形成されることがないので、外部からの不正行為を効果的に防止出来る。
【0177】(g)請求項7項の発明によれば、ラベル貼着部材の着脱を、工具等を用いることなく容易に行うことが出来る。
【出願人】 【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
【住所又は居所】群馬県桐生市境野町6丁目460番地
【出願日】 平成14年1月31日(2002.1.31)
【代理人】 【識別番号】100098729
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 和男 (外2名)
【公開番号】 特開2003−225354(P2003−225354A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−24534(P2002−24534)