| 【発明の名称】 |
スロットマシン |
| 【発明者】 |
【氏名】安藤 啓二 【住所又は居所】東京都台東区東上野一丁目14番7号 株式会社オリンピア内
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| 【要約】 |
【課題】駆動モータ自体の発熱を抑えることができて、その特性の低下を回避することができるとともに、スロットマシンの内部全体の雰囲気温度の上昇を抑えることができて、電子部品等への温度上昇による悪影響を回避することができるようにしたスロットマシンを提供する。
【解決手段】周囲に複数の図柄(61)を表示した回転リール(40)と、前記回転リール(40)を回転駆動させるための駆動モータ(120)とを備え、前記駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)に前記回転リール(40)を固定したスロットマシン(10)において、前記駆動モータ(120)の前記回転駆動軸(121)に前記駆動モータ(120)を冷却するための冷却用ファン(130)を備えたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 周囲に複数の図柄を表示した回転リールと、前記回転リールを回転駆動させるための駆動モータとを備え、前記駆動モータの回転駆動軸に前記回転リールを固定したスロットマシンにおいて、前記駆動モータの前記回転駆動軸に前記駆動モータを冷却するための冷却用ファンを備えたことを特徴とするスロットマシン。 【請求項2】 前記冷却用ファンは、前記回転リール本体と一体成形されていることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。 【請求項3】 前記駆動モータから前記冷却用ファンへの回転駆動力の伝達経路の途中には、前記駆動モータからの回転駆動力の一方向回転運動を前記冷却用ファンに伝達し、逆方向回転運動を伝達せずに前記冷却用ファンを空回りさせるための一方向伝達機構部を備えたことを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。 【請求項4】 前記回転リールを複数個、形成し、前記回転リールは、その軸方向に開口するリール開口部を備え、前記駆動モータは、各回転リールの横に立設する立設支持板により支持され、前記立設支持板は、前記駆動モータの回転駆動軸の軸方向に開口する支持開口部を備え、前記冷却用ファンは、前記リール開口部及び前記支持開口部を介して、隣接する前記回転リールの前記駆動モータも冷却可能に形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスロットマシン。 【請求項5】 前記スロットマシンは、前記回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、前記スタートスイッチの横方向に配置されて前記回転リールの回転をそれぞれ停止させるためのストップスイッチとを備え、前記冷却用ファンは、前記回転リールの通常回転方向のときに、前記スタートスイッチ側から前記ストップスイッチ側に向かう方向と同一方向に送風するように形成されていることを特徴とする請求項4に記載のスロットマシン。 【請求項6】 前記冷却用ファンは、前記スタートスイッチ側から前記ストップスイッチ側に向かう方向と同一方向に順次、冷却効果の大きいファンを設けたことを特徴とする請求項5に記載のスロットマシン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、スロットマシンに関し、更に詳しくは、回転リールの回転駆動軸に駆動モータを冷却するための冷却用ファンを固定したスロットマシンに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のスロットマシンとしては、周囲に複数の図柄を配置した回転リールを回転駆動させるための駆動モータ(具体的には、ステッピングモータ)が使用されている。そして、この駆動モータの回転駆動軸に直接、回転リールを固定し、駆動モータからの回転駆動力を、直接、回転リールに伝達して、回転リールを回転させている。 【0003】上記駆動モータは、具体的には、ステッピングモータ(パルスモータ)であって、パルス信号を与えることで、フィードバック無しに決められた角度を回転し、その回転角を保持することができるものである。そして、フィードバック回路を設けなくとも与えるパルス信号により決まった回転角,回転速度が得られるという特徴を有するものである。そして、このステッピングモータは、4相の励磁の制御により、駆動されるものであり、1相あたりおよそ300mAの電流を流している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来のスロットマシンでは、上述したように回転リールを制御しているため、駆動モータの内部に大電流を流す状態ができるため、熱が発生する。このため、駆動モータが、スロットマシン内部の熱源ともなっている。かかる駆動モータは、発熱により、その特性をダウンさせることもあり、当初の性能を発揮できない一因ともなっている。また、駆動モータの発熱により、スロットマシン内部の雰囲気温度が上昇し、駆動モータ自体の自然冷却を妨げたり、基板上の半導体へ悪影響を及ぼし、スロットマシン全体の性能を低下させる一因になるといった問題点があった。 【0005】そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。 (請求項1)すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、駆動モータ自体の発熱を抑えることができて、その特性の低下を回避することができるとともに、スロットマシンの内部全体の雰囲気温度の上昇を抑えることができて、電子部品等への温度上昇による悪影響を回避することができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。 【0006】(請求項2)請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項2記載の発明は、部品の共通化を図ることができて、部品の管理や、組立のコストを減少させることができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。 【0007】(請求項3)請求項3記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項3記載の発明は、駆動モータの回転を停止させても、冷却用ファンを自らの慣性力によって、そのまま回転を持続させることができて、冷却用の送風を行うことができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。 【0008】(請求項4)請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項4記載の発明は、発生した送風が支持開口部や、リール開口部を通って、隣接する回転リールの駆動モータも冷却することができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。 【0009】(請求項5)請求項5記載の発明は、上記した請求項4に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項5記載の発明は、特定の駆動モータの温度だけが上昇することを抑えることができ、各駆動モータの温度上昇を均一化することができて、それらの特性を維持することができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。 【0010】(請求項6)請求項6記載の発明は、上記した請求項5に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項6記載の発明は、特定の駆動モータの温度だけが上昇することを更に抑えることができ、各駆動モータの温度上昇をより均一化することができて、それらの特性を維持することができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】(特徴点)各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。 【0012】なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。 (請求項1)請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。 【0013】すなわち、周囲に複数の図柄(61)を表示した回転リール(40)と、前記回転リール(40)を回転駆動させるための駆動モータ(120)とを備え、前記駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)に前記回転リール(40)を固定したスロットマシン(10)において、前記駆動モータ(120)の前記回転駆動軸(121)に前記駆動モータ(120)を冷却するための冷却用ファン(130)を備えたことを特徴とする。 【0014】また、ここで、「駆動モータ(120)を冷却するための冷却用ファン(130)」とは、駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)からの回転駆動力によって、回転し、その回転により、周囲の空気を強制的に移動させて、風を発生させるものである。そして、駆動モータ(120)に向かって送風することにより、駆動モータ(120)の放熱を促し、駆動モータ(120)を冷却可能なものである。 【0015】また、ここで、冷却用ファン(130)は、駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)に直接固定されて、回転駆動軸(121)を介して、駆動モータ(120)の回転駆動力を伝達するようにしても良い。また、冷却用ファン(130)は、駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)に直接固定されずに、駆動モータ(120)の回転駆動力が回転リール(40)に伝達されて、この回転リール(40)を介して回転駆動力が冷却用ファン(130)に伝達されるように形成しても良いものである。 【0016】(作用)本発明に係るスロットマシン(10)は、駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)に駆動モータ(120)を冷却するための冷却用ファン(130)を備えている。このため、駆動モータ(120)の回転駆動力を、回転リール(40)を回転させるだけに使用するのではなく、駆動モータ(120)に風を送って、駆動モータ(120)の放熱を促進させ、駆動モータ(120)を冷却させることに使用することができる。これにより、駆動モータ(120)の発熱を抑えることができ、駆動モータ(120)自体の特性の低下を回避することができる。 【0017】また、かかる冷却用ファン(130)からの送風により、スロットマシン(10)内部に強制的な空気の移動を発生させることができ、スロットマシン(10)の内部に強制的な空気対流を発生させることができる。このため、駆動モータ(120)自体に限らず、スロットマシン(10)内部の熱を発生させる他の部品、例えば、抵抗やコンデンサやCPU等の電子部品や、蛍光灯やネオン管やランプ等の発光体等の発熱作用を伴う部品の周囲の空気も移動させて、それらの放熱現象を促進させることができる。これにより、スロットマシン(10)の内部全体の雰囲気温度の上昇を抑えることができ、電子部品等への温度上昇による悪影響を回避することができ、長時間連続使用によるスロットマシンの性能低下を回避することができる。 【0018】(請求項2)請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記冷却用ファン(130)は、前記回転リール本体(41)と一体成形されていることを特徴とする。 【0019】なお、ここで、「回転リール本体(41)」とは、回転リール(40)のリールテープ(42)を除く本体部分であって、回転リール(40)の主として構造体となる部分を意味するものである。なお、回転リール(40)は、中心に駆動モータ(120)からの回転駆動軸(121)が固定されて全体形状が略円筒枠状の回転リール本体(41)と、この回転リール本体(41)の周囲に貼付され、複数の図柄が描かれたリールテープ(42)とを備えているものである。 【0020】(作用)本発明は、冷却用ファン(130)が、回転リール本体(41)と一体成形されている。このため、冷却用ファン(130)と、回転リール本体(41)とを、別個に形成して、両者を組み合わせているようなものと比較して、部品数を減少させることができる。これにより、部品の共通化を図ることができて、部品の管理や、組立のコストを減少させることができる。 【0021】(請求項3)請求項3記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記駆動モータ(120)から前記冷却用ファン(130)への回転駆動力の伝達経路の途中には、前記駆動モータ(120)からの回転駆動力の一方向回転運動を前記冷却用ファン(130)に伝達し、逆方向回転運動を伝達せずに前記冷却用ファン(130)を空回りさせるための一方向伝達機構部(140)を備えたことを特徴とする。 【0022】なお、ここで、「一方向回転運動」とは、具体的には、遊技中の回転リール(40)の通常の回転方向を意味するものである。また、「逆方向回転運動」とは、具体的には、遊技中の回転リール(40)の通常の回転方向と逆方向を意味するものである。但し、実際には、かかる「逆方向」は、必ずしも、駆動モータ(120)が現実に通常の回転方向と逆方向に回転する必要はなく、駆動モータ(120)と、冷却用ファン(130)との間での相対的な関係から逆方向と判断されるようなものも含まれるものである。例えば、駆動モータ(120)は停止して、冷却用ファン(130)は慣性力により、通常の遊技中の回転リール(40)の回転方向と同一方向に回転しているような場合、冷却用ファン(130)から駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)を見ると、駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)は、通常の回転方向と逆方向に回転しているように見えるようなものも含まれるものである。 【0023】また、ここで、「一方向伝達機構部(140)」は、具体的には、例えば、図6に示すように、回転リール(40)に固定された爪(141)と、冷却用ファン(130)に固定されるとともに爪(141)が一方向回転運動のときに噛み込むための波状の周縁を有する爪車(ラチェット)(133)と、冷却用ファン(130)が駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)の周囲で回転可能なベアリング(122)とを備えたようなものを含むものである。 【0024】さらに、「一方向伝達機構部(140)」は、例えば、図10に示すように、駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)に固定された駆動内リング(210)と、冷却用ファン(130)に固定されるとともに駆動内リング(210)の外側に所定の隙間を有する伝達外リング(220)と、その隙間より小さな直径からなるボール(230)と、駆動内リング(210)の外側表面から伝達外リング(220)に向かって縦断面形状が三角形状の三角凸部(211)とを備え、この三角凸部(211)は、駆動内リング(210)の外周表面から伝達外リング(220)に向かって略直角方向に立設する立設面(213)と、この立設面(213)の先端部から駆動内リング(210)に向かって緩やかに下り傾斜する傾斜面(212)とを備え、駆動内リング(210)が一方向に回転する場合、ボール(230)が傾斜面(212)と伝達外リング(220)の内周面との間に挟みこまれて両者を一体化し駆動内リング(210)の回転運動を伝達外リング(220)に伝達するが、駆動内リング(210)が伝達外リング(220)に対して逆方向に回転する場合、ボール(230)は立設面(213)に当接して、両者は一体化することなく、回転運動は互いに伝達されないようなものを含むものである。 【0025】(作用)本発明は、一方向伝達機構部(140)が、駆動モータ(120)からの回転駆動力の一方向回転運動を冷却用ファン(130)に伝達するが、逆方向回転運動を伝達させずに冷却用ファン(130)を空回りさせる。このため、駆動モータ(120)が一方向に回転運動を行っている場合、駆動モータ(120)からの回転駆動力が冷却用ファン(130)に伝達され、冷却用ファン(130)も駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)や回転リール(40)と同様に一方向に回転する。これにより、回転リール(40)が回転している場合に冷却用ファン(130)を回転させることができて、駆動モータ(120)に送風して駆動モータ(120)を冷却することができる。 【0026】そして、駆動モータ(120)が一方向の回転運動を停止した場合、冷却用ファン(130)はその一方向回転運動の慣性力により、そのまま一方向に回転運動を続けようとするが、かかる場合、冷却用ファン(130)から見ると、駆動モータ(120)は、それまで回転してきた一方向回転運動の回転方向とは逆方向の回転運動となる。そして、一方向伝達機構部(140)は、かかる逆方向回転運動を伝達しないため、冷却用ファン(130)はそのまま空回りする。このため、回転リール(40)を停止させるために駆動モータ(120)の回転を停止させても、冷却用ファン(130)だけを自らの慣性力によって、そのまま回転を持続させることができ、摩擦抵抗により冷却用ファン(130)の回転が停止するまで、駆動モータ(120)の冷却のための送風を行うことができる。 【0027】(請求項4)請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記回転リール(40)を複数個、形成し、前記回転リール(40)は、その軸方向に開口するリール開口部(152)を備え、前記駆動モータ(120)(具体的には、例えば、左駆動モータ(127))は、各回転リール(40)の横に立設する立設支持板(150)により支持され、前記立設支持板(150)は、前記駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)の軸方向に開口する支持開口部(151)を備え、前記冷却用ファン(130)は、前記リール開口部(152)及び前記支持開口部(151)を介して、隣接する前記回転リール(40)の前記駆動モータ(120)(例えば、中駆動モータ(128)や、右駆動モータ(129))も冷却可能に形成したことを特徴とする。 【0028】なお、ここで、駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)に回転リール(40)を固定している。このため、回転リール(40)の軸方向と、駆動モータ(120)の回転駆動軸(121)の軸方向とは同一方向となるものである。すなわち、リール開口部(152)及び支持開口部(151)は、共に回転リール(40)の軸方向と同一方向に開口しているものである。 【0029】また、ここで、駆動モータ(120)は、具体的には、例えば、図2に示すように、左駆動モータ(127)、中駆動モータ(128)及び右駆動モータ(129)から形成されているようなものを含むものである。そして、本発明は、図2に示すように、左駆動モータ(127)の駆動により回転する冷却用ファン(130)が、左駆動モータ(127)に加えて、中駆動モータ(128)や右駆動モータ(129)も冷却可能に形成されているものであり、また、中駆動モータ(128)の駆動により回転する冷却用ファン(130)が、中駆動モータ(128)に加えて、右駆動モータ(129)も冷却可能に形成されているようなものを含むものである。 【0030】(作用)本発明は、冷却用ファン(130)の回転により、発生した風が、立設支持板(150)の支持開口部(151)や、回転リール(40)のリール開口部(152)を通って、隣接する回転リール(40)の駆動モータ(120)も冷却することができる。 (請求項5)請求項5記載の発明は、上記した請求項4記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。 【0031】すなわち、前記スロットマシン(10)は、前記回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、前記スタートスイッチ(30)の横方向に配置されて前記回転リール(40)の回転をそれぞれ停止させるためのストップスイッチ(50)とを備え、前記冷却用ファン(130)は、前記回転リール(40)の通常回転方向のときに、前記スタートスイッチ(30)側から前記ストップスイッチ(50)側に向かう方向と同一方向に送風するように形成されていることを特徴とする。 【0032】なお、ここで、「前記冷却用ファン(130)は、前記回転リール(40)の通常回転方向のときに、前記スタートスイッチ(30)側から前記ストップスイッチ(50)側に向かう方向と同一方向に送風するように形成されている」とは、回転リール(40)の通常回転方向のときに、複数の各冷却用ファン(130)の送風方向が、同一方向となるように、各冷却用ファン(130)の羽根(131)の傾斜方向を所定角度に揃えるとともに、その送風方向が、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かう方向と、同一方向になるように形成されていることを意味するものである。 【0033】(作用)本発明は、複数の回転リール(40)のそれぞれの冷却用ファン(130)が、同一方向に送風するように形成されている。このため、複数の回転リール(40)を配置した状態で、所定方向に強制的な風の流れが発生する。これは、各冷却用ファン(130)の送風方向を同一方向に統一していない場合と比較して、複数の回転リール(40)の各冷却用ファン(130)で発生した送風が、互いに干渉するようなことを回避することができ、同一方向の送風で大きな空気の流れを形成して、その中で、駆動モータ(120)の放熱を促進させることができる。また、ここで、同一方向の送風で一つの大きな空気の流れを形成することにより、スロットマシン(10)の内部で、空気の流れを形成して、スロットマシン(10)内部の空気を大きく対流させることができる。これにより、駆動モータ(120)以外の他の部品の放熱を、更に促進させて、スロットマシン(10)の内部全体の雰囲気温度の上昇を抑えることができる。 【0034】また、本発明では、冷却用ファン(130)は、回転リール(40)の通常回転方向のときに、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かう方向と同一方向に送風するように形成されている。また、ここで、回転リール(40)が複数個、形成されているような場合、遊技者は、スタートスイッチ(30)を操作した後、そのスタートスイッチ(30)から最も近い位置に配置されているストップスイッチ(50)の停止操作を行い、その後、スタートスイッチ(30)から次に(2番目に)近い位置に配置されているストップスイッチ(50)の停止操作を行い、その後、スタートスイッチ(30)から、その次に(3番目に)近い位置に配置されているストップスイッチ(50)の停止操作を行い、その後も、スタートスイッチ(30)側から順次、停止操作を行うような停止操作手順が、最も動きに無駄がなく、早く且つ楽にできる。そして、上述したような停止操作手順に沿って、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かって、停止操作を行うと、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かって配列されている順序に沿って、駆動モータ(120)の可動時間が長くなり、その分、発熱量も増加する傾向となる。 【0035】そして、本発明では、冷却用ファン(130)は、回転リール(40)の通常回転方向のときに、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かう方向と同一方向に送風するように形成されている。このため、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かって、各冷却用ファン(130)からの送風が合算されて送風量を増加させることができる。すなわち、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かって配置された駆動モータ(120)の冷却効果を向上させることができる。このため、遊技者がスタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かう停止操作手順を選択した場合、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かって配列されている順序に沿って、駆動モータ(120)の可動時間が長くなり、発熱量が増加するが、それに対応して、冷却効果も、その順序に沿って向上させることができる。これにより、複数の駆動モータ(120)のうち、特定の駆動モータ(120)の温度だけが上昇することを抑えることができ、各駆動モータ(120)の温度上昇を均一化することができて、各駆動モータ(120)の特性を維持することができる。 【0036】(請求項6)請求項6記載の発明は、上記した請求項5に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記冷却用ファン(130)は、前記スタートスイッチ(30)側から前記ストップスイッチ(50)側に向かう方向と同一方向に順次、冷却効果の大きいファンを設けたことを特徴とする。 【0037】なお、ここで、「冷却効果の大きいファン」とは、羽根(131)の形状の違いにより、送風量や送風速度を増加させて、かかる送風による駆動モータ(120)の周囲の空気をより早く大量に移動させて、より大きな放熱効果が期待されるものを意味するものである。具体的には、図2に示すように、スタートスイッチ(30)からストップスイッチ(50)側に向かって、小ファン(137)、中ファン(138)、大ファン(139)のように、冷却用ファン(130)の羽根(131)の形状が大きくなり、より多くの送風を発生させるように形成されているようなものを含むものである。もちろん、これに限定されるものではなく、羽根(131)の傾斜角度や、枚数や、表面積等を変化させることにより、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かって、冷却用ファン(130)の冷却効果を変化させても良いものである。さらに、歯車等を利用して、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かって、冷却用ファン(130)の回転数を、増加させて、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かって、冷却用ファン(130)の冷却効果を増加させるようなものでも良いものである。 【0038】(作用)本発明は、冷却用ファン(130)が、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かう方向と同一方向に順次、冷却効果の大きい冷却用ファン(130)を設けたことにより、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かって、順に、冷却効果を向上させることができる。このため、遊技者がスタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かう停止操作手順を選択した場合、スタートスイッチ(30)側からストップスイッチ(50)側に向かって配列されている順序に沿って、駆動モータ(120)の可動時間が長くなり、発熱量が増加するが、それに対応して、冷却効果も、その順序に沿って向上させることができる。これにより、遊技者が上述したような停止操作が容易な停止操作手順を選択した場合、複数の駆動モータ(120)のうち、特定の駆動モータ(120)の温度だけが上昇することを更に抑えることができ、各駆動モータ(120)の温度上昇をより均一化することができて、各駆動モータ(120)の特性を維持することができる。 【0039】 【発明の実施の形態】(第一の実施の形態) (図面の説明)図1乃至図7は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。図1は回転リールの縦断面図、図2はリールユニットの縦断面図、図3はスロットマシンの外観正面図、図4は回転リールの外観斜視図、図5は冷却用ファンの外観斜視図、図6は一方向伝達機構部の概略正面図、図7はリールユニットの外観斜視図をそれぞれ示すものである。 【0040】(スロットマシン10)図3中、10は、遊技機10を示すものである。遊技機10は、図3に示すように、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。 【0041】上記回転リール40は、図3の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図3の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、特に図示しないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に二本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が、1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。 【0042】遊技機10の内部には、図示していないが、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置が内蔵されている。この制御装置は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置と、ランプやスピーカ等の表示装置66を制御するための演出制御装置とが内蔵されている。 【0043】スロットマシン10は、投入スイッチ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50、ホッパーユニット65、報知装置66(報知ランプ69、スピーカ67及び表示装置68)及びリールユニット60等を備えている。 (投入スイッチ15)上記投入スイッチ15は、図3に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。 【0044】(ベットスイッチ16)上記ベットスイッチ16は、図3に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。 (精算スイッチ17)上記精算スイッチ17は、図3に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。 【0045】(スタートスイッチ30)上記スタートスイッチ30は、図3に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入等を条件に、リールユニット60の3個の回転リール40の回転駆動を開始させるためのものである。 【0046】(ストップスイッチ50)上記ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図3に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。 【0047】(ホッパーユニット65)上記ホッパーユニット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。 (報知装置66)上記報知装置66は、遊技者に当選や入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知装置66は、筐体11の下部に埋め込まれた左右2個のスピーカ67と、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。 【0048】(リールユニット60)上記リールユニット60は、全体形状が略直方体状の枠構造からなるリールユニット外枠部材62と、このリールユニット外枠部材62に固定或いは支持されるとともに、回転リール40を回転駆動させるための三個の駆動モータ120と、各々の駆動モータ120の回転駆動軸121に固定された三個の回転リール40と、駆動モータ120の回転駆動軸121に駆動モータ120を冷却するための冷却用ファン130とを備えている。 【0049】具体的には、駆動モータ120は、図2に示すように、向かって左側に配置された左駆動モータ127と、中央に配置された中駆動モータ128と、向かって右側に配置された右駆動モータ129とを備えているものである。そして、回転リール40は、左駆動モータ127によって回転駆動可能な左側回転リール43と、中駆動モータ128によって回転駆動可能な中央回転リール44と、右駆動モータ129によって回転駆動可能な右側回転リール45とを備えているものである。 【0050】(リールユニット外枠部材62)上記リールユニット外枠部材62は、図7に示すように、全体形状が略直方体状であって、その前面側及び背面側は開口している。そして、リールユニット外枠部材62の上面には、四角形状に開口する三つの上面開口部153が形成され、リールユニット外枠部材62の左右の側面には、それぞれ四角形状に開口する二つの側面開口部154が形成され、リールユニット外枠部材62の底面には、四角形状に開口する三つの底面開口部155が形成されている。左右の側面開口部154により、リールユニット外枠部材62の周囲と内部との間で左右方向の空気の移動が可能となり、上面開口部153及び底面開口部155により、リールユニット外枠部材62の周囲と内部との間で上下方向の空気の移動が可能となるものである。 【0051】(駆動モータ120)上記駆動モータ120は、上述したように左側回転リール43を回転可能な左駆動モータ127と、中央回転リール44を回転可能な中駆動モータ128と、右側回転リール45を回転可能な右駆動モータ129とを備えているものである。各駆動モータ120は、リールユニット外枠部材62の内部で縦方向に立設する立設支持板150の略中央の向かって左側側面に固定されている。この立設支持板150は、リールユニット外枠部材62の内部の上面及び底面間に立設するように固定され、横方向に所定間隔で3枚、形成されている。そして、この立設支持板150は、固定された駆動モータ120の回転駆動軸121の軸方向に四角形状に開口する二つの支持開口部151を備えている。 【0052】上記駆動モータ120は、回転リール40へ回転駆動力を伝達するための回転駆動軸121を備えている。この回転駆動軸121は、その途中に段差状の段差部135が形成されている。上記回転駆動軸121は、その段差部135の先に隣接して、ベアリング122がはめ込まれている。このベアリング122は、特に図示しないが、内側のリングと、外側のリングとの間に、2列の金属球を挟み込んだものであって、回転駆動軸121と一緒に内側リングが回転しても、外側リングは自由に回転可能に形成されている、いわゆるボールベアリングである。このベアリング122の外側のリングは、段差部135の直径より大きな直径からなり、回転駆動力がベアリング122の外側のリングに直接伝達しないように形成されている。そして、回転駆動軸121は、そのベアリング122の先に、ベアリング122の外側のリングよりも小さな径からなるリング125がはめ込まれている。そして、回転駆動軸121は、そのリング125の先に回転リール本体41の中心部161の軸孔162が差し込まれている。そして、回転駆動軸121は、その回転リール本体41の先に、ワッシャー126がはめ込まれて、ねじ124により固定されている。 【0053】上記駆動モータ120は、具体的には、ステッピングモータ(パルスモータ)であって、パルス信号を与えることで、フィードバック無しに決められた角度を回転し、その回転角を保持することができるものである。そして、フィードバック回路を設けなくとも与えるパルス信号により決まった回転角,回転速度が得られという特徴を有するものである。そして、このステッピングモータは、4相の励磁の制御により、駆動されるものであり、1相あたりおよそ300mAの電流を流している。 【0054】(回転リール40)上記回転リール40は、上述したように左側回転リール43、中央回転リール44及び右側回転リール45を備えている。そして、各回転リール40は、中心に駆動モータ120からの回転駆動軸121が固定されて全体形状が略円筒枠状の回転リール本体41と、この回転リール本体41の周囲に貼付され、複数(21個)の図柄が描かれたリールテープ42とを備えている。 【0055】前記回転リール本体41は、駆動モータ120の回転駆動軸121を差し込み可能な軸孔162を有する円板状の中心部161と、この中心部161から周囲に向かって延びる4本の支持片163と、この支持片163により支持されるとともにリールテープ42が外側周囲に貼付される円筒骨組み状のテープ貼付部164とを備えているものである。そして、支持片163の途中には、特に図示していないが、いわゆるスタートインデックスが形成してある。駆動モータ120からの回転駆動力により、回転リール本体41が回転を開始した後、かかるスタートインデックスを検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。 【0056】また、支持片163は、図4に示すように、その途中に位置して円柱軸状の爪回転軸142と、この爪回転軸142の周囲に回動可能な爪141とを備えている。また、上記回転リール本体41は、中心部161とテープ貼付部164との間であって、支持片163を形成していない部分において、回転リール本体41の軸方向に開口するリール開口部152を形成しているものである。 【0057】(冷却用ファン130)上記冷却用ファン130は、各駆動モータ120の回転駆動軸121にそれぞれ形成され、駆動モータ120を冷却するためのものである。上記冷却用ファン130は、ベアリング122の周囲に固定された円筒軸状の円筒軸部132と、この円筒軸部132から外側に向かって放射状に延びる8枚の羽根131と、前記円筒軸部132の回転リール本体41側に位置して、回転リール本体41の爪141が一方向回転のときに噛み込むための波状の周縁を有する全体形状が略円板状の爪車133とを備えている。 【0058】前記羽根131は、全体形状が台形状の平板状のものを、斜めに傾斜させた状態で固定されている。そして、この羽根131の傾斜方向は、回転リール40を正面から見て図柄が上から下に向かって移動する回転方向と同一の回転方向のときに、当該回転リール40を回転駆動している駆動モータ120に向かって送風されるように設定されているものである。すなわち、スロットマシン10の正面から見て冷却用ファン(130)の右側に位置する駆動モータ120に向かって、右側方向に送風されるように設定されているものである。 【0059】上記冷却用ファン130は、左側回転リール43、中央回転リール44及び右側回転リール45の3個の回転リール40の各駆動モータ120にそれぞれ形成されている。そして、これら3個の冷却用ファン130は、回転リール40の通常回転方向のときに、スタートスイッチ30側からストップスイッチ50側に向かう方向と同一方向に送風するように、3個の冷却用ファン130の羽根131の傾斜方向を所定角度に揃えているものである。このため、3個の回転リール40を、回転させると、向かって右から左の方向に強制的な風の流れが発生する。これにより、各冷却用ファン130の送風方向を同一方向に統一していない場合と比較して、3個の回転リール40の各冷却用ファン130で発生した送風が、互いに干渉するようなことを回避することができ、同一方向の送風で大きな空気の流れを形成して、その中で、駆動モータ120の放熱を促進させることができる。また、ここで、同一方向の送風で一つの大きな空気の流れを形成することにより、スロットマシン10の内部の中で、一つの大きな空気の流れを形成して、スロットマシン10内部の空気を大きく対流させることができ、駆動モータ120以外の他の部品の放熱を、更に促進させて、スロットマシン10の内部全体の雰囲気温度の上昇を抑えることができる。 【0060】また、本実施の形態のように、回転リール40を3個、横方向に配置しているような場合、遊技者は、通常、最も左側に配置したスタートスイッチ30を操作した後、そのスタートスイッチ30から最も近い位置に配置されている隣接する右側のストップスイッチ50(左側回転リール43の停止操作スイッチ)の停止操作を行い、その後、スタートスイッチ30から次に(2番目に)近い位置に配置されている右側のストップスイッチ50(中央回転リール44の停止操作スイッチ)の停止操作を行い、その後、スタートスイッチ30から、その次に(3番目に)近い位置に配置されている右側のストップスイッチ50(右側回転リール45の停止操作スイッチ)の停止操作を行う。かかる停止操作手順が、最も動きに無駄がなく、早く且つ楽にできるからである。そして、上述したような停止操作手順に沿って、スタートスイッチ30側からストップスイッチ50側に向かって、左、中、右と停止操作を行うと、スタートスイッチ30側からストップスイッチ50側に向かって配列されている順序に沿って、駆動モータ120の可動時間が長くなり、すなわち、左駆動モータ127、中駆動モータ128、右駆動モータ129の順に可動時間が長くなり、その分、発熱量も増加する傾向となる。 【0061】そして、本実施の形態において、冷却用ファン130は、回転リール40の通常回転方向のときに、スタートスイッチ30側からストップスイッチ50側に向かう方向(左→中→右)と同一方向に送風するように形成されている。このため、スタートスイッチ30側からストップスイッチ50側に向かって、右側に位置する程、各冷却用ファン130からの送風が合算されて送風量を増加させることができる。すなわち、左駆動モータ127、中駆動モータ128、右駆動モータ129の順に、右側に配置された駆動モータ120程、その冷却効果を向上させることができる。このため、遊技者が左側から右側に向かう停止操作手順を選択した場合、左側から右側に向かって配列されている順序に沿って、左駆動モータ127、中駆動モータ128、右駆動モータ129の順に駆動モータ120の可動時間が長くなり、発熱量が増加するが、それに対応して、冷却効果も、その左側から右側の順序に沿って向上させることができる。これにより、複数の駆動モータ120のうち、特定の駆動モータ120の温度だけが上昇することを抑えることができ、各駆動モータ120の温度上昇を均一化することができて、各駆動モータ120の特性を維持することができる。 【0062】そして、これらの3個の冷却用ファン130の羽根131は、その寸法形状がそれぞれ異なり、スタートスイッチ30側からストップスイッチ50側に向かう方向と同一方向に順次、冷却効果の大きい羽根131が形成されている。すなわち、左駆動モータ127の回転駆動力が伝達される左側回転リール43の冷却用ファン130には、羽根131の寸法形状が最も小さな小ファン137が形成されている。そして、中駆動モータ128の回転駆動力が伝達される中央回転リール44の冷却用ファン130には、羽根131の寸法形状が、小ファン137よりも大きな中ファン138が形成されている。そして、右駆動モータ129の回転駆動力が伝達される右側回転リール45の冷却用ファン130には、羽根131の寸法形状が、中ファン138よりも大きな大ファン139が形成されている。すなわち、同一の回転数では、小ファン137、中ファン138、大ファン139の順で、送風量が多くなり、冷却効果が大きくなるように設定されているものである。 【0063】このため、遊技者がスタートスイッチ30側からストップスイッチ50側に向かう左、中、右の停止操作手順を選択した場合、スタートスイッチ30側からストップスイッチ50側に向かって、左、中、右に配列されている順序に沿って、左駆動モータ127、中駆動モータ128、右駆動モータ129の順に、駆動モータ120の可動時間が長くなり、発熱量が増加するが、それに対応して、冷却効果も、その順序に沿って向上させることができる。これにより、遊技者が上述したような停止操作手順を選択した場合、複数の駆動モータ120のうち、右側の駆動モータ120の温度だけが上昇することを更に抑えることができ、各駆動モータ120の温度上昇をより均一化することができて、各駆動モータ120の特性を維持することができる。 【0064】(一方向伝達機構部140)上記一方向伝達機構部140は、駆動モータ120から冷却用ファン130への回転駆動力の伝達経路の途中に位置して、駆動モータ120からの回転駆動力の一方向回転運動を冷却用ファン130に伝達し、逆方向回転運動を伝達せずに冷却用ファン130を空回りさせるためのものである。具体的には、一方向伝達機構部140は、回転リール40を通常の遊技中の回転方向に回転運動させている場合には、駆動モータ120の回転駆動力を、冷却用ファン130に伝達して、冷却用ファン130も一緒に回転させるが、回転リール40を停止させている場合には、冷却用ファン130を自らの慣性運動により空回りさせるものである。 【0065】上記一方向伝達機構部140は、回転リール40に固定された爪141と、冷却用ファン130に固定されるとともに、爪141が一方向回転のときに噛み込むための波状の周縁を有する爪車133と、冷却用ファン130が駆動モータ120の回転駆動軸121の周囲で回転可能なベアリング122とを備えている。前記爪車133は、曲面錠の外周からなる外周曲面部134と、爪141が噛み込むための周囲に等角度に8個形成された爪係合部136とを備えている。 【0066】駆動モータ120の回転駆動力は、回転駆動軸121を介して、回転リール40に伝達される。そして、回転リール40が回転することにより、その回転リール本体41の支持片163に固定されている爪141も、回転リール40と一緒に回転する。そして、図6に示すように、回転リール40が図6に向かって左回転、すなわち、通常の遊技中の回転リール40の回転方向に回転すると、かかる爪141が、外周曲面部134の表面を滑りながら移動した後、爪車133の爪係合部136に引っかかる。その状態で、回転リール40が左回転すると、爪141に押されて、爪車133も左回転するものである。そして、爪車133は、円筒軸部132及び羽根131と一体に形成されているため、羽根131も爪車133の回転と一緒に向かって左回転するものである。一方、駆動モータ120の回転駆動軸121が回転を停止すると、その回転駆動軸121に固定されている回転リール40も同時に回転を停止する。それにともなって、回転リール40の支持片163に固定されている爪141も回転移動を停止する。そして、冷却用ファン130は、ベアリング122に回動可能に固定されているため、自らの慣性力により、そのまま左回転(図6)する。そして、爪141の先端は、爪車133の爪係合部136から外れて、爪車133の周囲の外周曲面部134の表面をなぞることになる。そして、次の爪係合部136が回転して来ても、爪車133の周囲の爪係合部136が全体として波状になっているため、爪141の先端が波を上がる方向には、引っかかることなく進み、爪車133は外周曲面部134の表面を空回りすることとなる。これにより、回転リール40を停止させるために駆動モータ120の回転を停止させても、冷却用ファン130だけを自らの慣性力によって、そのまま回転を持続させることができ、摩擦抵抗により冷却用ファン130の回転が停止するまで、駆動モータ120の冷却のための送風を行うことができる。 【0067】(第二の実施の形態)図8は、第二の実施の形態を示すものであって、回転リールの縦断面図を示すものである。本実施の形態は、冷却用ファン130を、回転リール40の回転リール本体41と一体成形したことを特徴とするものである。 【0068】具体的には、図8に示すように、回転リール本体41の中心部161から直接、周囲に向かって羽根131が放射状に形成されているものである。この羽根131は、当該回転リール40の駆動源となる駆動モータ120を冷却するためのものであって、第一の実施の形態の羽根131と同様に、通常の回転リール40の回転方向のときに、かかる駆動モータ120側に向かって送風可能に傾斜しているものである。そして、この羽根131は、全部で8本からなり、回転リール40の回転リール本体41と一体成形で製造されている。このため、回転リール40の回転が開始すると、それと同時に冷却用ファン130も回転し、また、回転リール40の回転が停止すると、それにともなって冷却用ファン130も同様に回転を停止するものである。 【0069】本実施の形態では、冷却用ファン130が、回転リール本体41と一体成形されているため、冷却用ファン130と、回転リール本体41とを、別個に形成して、両者を組み合わせているようなものと比較して、部品数を減少させることができる。これにより、部品の共通化を図ることができて、部品の管理や、組立のコストを減少させることができるものである。 【0070】なお、その他の構成は、第一の実施の形態と同様であるため、それらの説明を省略する。 (第三の実施の形態)図9及び図10は、本発明の第三の実施の形態に係るスロットマシンであって、図9は回転リールの縦断面図、図10は一方向伝達機構部の概略正面図をそれぞれ示すものである。 【0071】本実施の形態は、一方向伝達機構部140の構造が第一の実施の形態と異なるものである。具体的には、駆動モータ120の回転駆動軸121の段差部135の先には、ベアリング240がはめ込まれている。このベアリング240は、特に図示しないが、第一の実施の形態で使用したベアリング122と同様のものであって、回転駆動軸121に固定される内リングと、この内リングの外側に回動可能に配置された外リングと、この外リング及び内リングの間に挟み込まれた金属球からなるものである。 【0072】そして、回転駆動軸121のベアリング240の先には、一方向伝達機構部140が形成されている。本実施の形態に係る一方向伝達機構部140は、駆動モータ120の回転駆動軸121に固定された駆動内リング210と、冷却用ファン130の円筒軸部132の内周面に固定されるとともに駆動内リング210の外側に所定の隙間を有する伝達外リング220と、その駆動内リング210及び伝達外リング220の間の隙間より小さな直径の金属球からなるボール230とを備えているものである。そして、駆動内リング210は、その外側表面から伝達外リング220に向かって縦断面形状が三角形状の三角凸部211が形成されている。この三角凸部211は、駆動内リング210の外周表面から伝達外リング220に向かって略直角方向に立設する立設面213と、この立設面213の先端部から駆動内リング210に向かって緩やかに下り傾斜する傾斜面212とを備えている。この傾斜面212は、通常の回転リール40の回転方向と同一方向に向かって下り傾斜しているものである。そして、三角凸部211の先端、立設面213及び傾斜面212の継ぎ目となる先端頂点部分は、ボール230の半径よりも伝達外リング220の内面に近い位置に形成されている。別の言い方をすると、三角凸部211の先端、すなわち立設面213及び傾斜面212の継ぎ目となる先端頂点部分と、伝達外リング220の内周面との間の距離は、ボール230の半径よりも小さくなるように形成されているものである。 【0073】本実施の形態に係る一方向伝達機構部140は、駆動内リング210が、通常の回転リール40の回転方向と同一方向、すなわち図10の向かって左回転方向に回転すると、ボール230は三角凸部211の傾斜面212の上を昇って、ボール230が傾斜面212と伝達外リング220の内周面との間に挟みこまれて、摩擦抵抗により両者を一体化する。これにより、回転駆動軸121からの駆動内リング210の回転運動を伝達外リング220に伝達することができ、伝達外リング220に固定されている冷却用ファン130も同一方向に回転させることができる。 【0074】一方、回転リール40及び冷却用ファン130の両者が上述した状態で回転しているときに、回転駆動軸121の回転が停止し、駆動内リング210の回転が停止すると、一体となった冷却用ファン130及び伝達外リング220は、その慣性力により、そのまま回転を続ける方向に回転する。その際、傾斜面212と伝達外リング220の内周面との間に挟み込まれたボール230は、傾斜面212を下り方向に転がり、駆動内リング210及び伝達外リング220の一体化が外れる。そして、ボール230は、伝達外リング220の回転に伴って、三角凸部211の立設面213に当接することとなる。そして、三角凸部211の先端頂点部分と伝達外リング220の内周面との間の距離は、ボール230の半径よりも小さくなるように設定されているため、三角凸部211の先端部分と、伝達外リング220の内周面との間にボール230が挟み込まれて、両者間の摩擦力が大となることはない。これにより、ボール230は立設面213に当接するだけで、伝達外リング220及び駆動内リング210の両者は一体化することなく、回転運動は互いに伝達されない。したがって、慣性力により回転運動する冷却用ファン130及び伝達外リング220は、駆動内リング210が停止しても、そのまま、回転を続けることができる。 【0075】これにより、回転リール40を回転させると、同時に冷却用ファン130も回転させることができるが、回転リール40を停止させるために駆動モータ120の回転を停止させると、冷却用ファン130だけを自らの慣性力によって、そのまま回転を持続させることができる。したがって、摩擦抵抗により冷却用ファン130の回転が停止するまで、駆動モータ120の冷却のための送風を行うことができる。 【0076】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (請求項1)請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。 【0077】すなわち、請求項1記載の発明によれば、駆動モータ自体の発熱を抑えることができて、その特性の低下を回避することができるとともに、スロットマシンの内部全体の雰囲気温度の上昇を抑えることができて、電子部品等への温度上昇による悪影響を回避することができるようにしたスロットマシンを提供することができる。 【0078】(請求項2)請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項2記載の発明によれば、部品の共通化を図ることができて、部品の管理や、組立のコストを減少させることができるようにしたスロットマシンを提供することができる。 【0079】(請求項3)請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項3記載の発明によれば、駆動モータの回転を停止させても、冷却用ファンを自らの慣性力によって、そのまま回転を持続させることができて、冷却用の送風を行うことができるようにしたスロットマシンを提供することができる。 【0080】(請求項4)請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項4記載の発明によれば、発生した送風が支持開口部や、リール開口部を通って、隣接する回転リールの駆動モータも冷却することができるようにしたスロットマシンを提供することができる。 【0081】(請求項5)請求項5記載の発明によれば、上記した請求項4に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項5記載の発明によれば、特定の駆動モータの温度だけが上昇することを抑えることができ、各駆動モータの温度上昇を均一化することができて、それらの特性を維持することができるようにしたスロットマシンを提供することができる。 【0082】(請求項6)請求項6記載の発明によれば、上記した請求項5に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項6記載の発明によれば、特定の駆動モータの温度だけが上昇することを更に抑えることができ、各駆動モータの温度上昇をより均一化することができて、それらの特性を維持することができるようにしたスロットマシンを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390031772 【氏名又は名称】株式会社オリンピア 【住所又は居所】東京都台東区東上野2丁目11番7号
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| 【出願日】 |
平成14年2月6日(2002.2.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100118315 【弁理士】 【氏名又は名称】黒田 博道
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| 【公開番号】 |
特開2003−225342(P2003−225342A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−29045(P2002−29045) |
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