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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】嶋崎 隆司

【要約】 【課題】リーチ状態で複数の図柄をバリエーションに富んだ組合せで可変表示できる遊技機を提供すること。

【解決手段】大当りの判定時に所定の変動パターンが選択されたときには所定の変動パターンに基づいて所定の演出パターンが選択され、図柄表示装置に「3段×3列」のパズル図柄ZPが変化するリーチ状態が表示される。このため、1回のリーチ中にパズル図柄ZPの組合せに豊富なバリエーションを持たせることが可能になるので、パズル図柄ZPの組合せの変化に応じた様々な大きさの期待感を遊技者に与えることができる。しかも、「3段×3列」の全てのパズル図柄ZPを同一のもので揃えることに基づいて大当りを報知したので、大当りの発生を視覚的に識別し易くなる。さらに、「3段×3列」の全てのパズル図柄ZPを同一のもので揃えた後に確定図柄を横3列に表示したので、大当りの識別が一層容易になる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 パチンコ球が始動口に入賞することに基づいて第1のランダムカウンタの計測値を取得し、大当りの発生の有無を第1のランダムカウンタ値に基づいて判定する大当り判定手段と、パチンコ球が前記始動口に入賞することに基づいて第2のランダムカウンタの計測値を取得し、前記大当り判定手段の判定結果を報知するための識別情報を第2のランダムカウンタ値に基づいて選択する識別情報選択手段と、パチンコ球が前記始動口に入賞することに基づいて第3のランダムカウンタの計測値を取得し、表示装置に表示された識別情報の可変開始から可変停止に至る演出時間を設定するためのパラメータを第3のランダムカウンタ値に基づいて選択するパラメータ選択手段と、前記表示装置に表示する表示パターンを前記パラメータ選択手段の選択結果に基づいて選択する表示パターン選択手段と、前記表示装置に前記表示パターン選択手段の選択結果に応じたパターンで表示を行うと共に、前記識別情報選択手段の選択結果に応じた識別情報を可変停止状態で表示する表示制御手段とを備え、前記表示パターン選択手段は、所定のパラメータが選択されたときには「複数段×複数列」の図柄が変化して全てに同一の図柄が揃う大当り用の表示パターンを選択するように構成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 表示パターン選択手段は、所定のパラメータが選択されたときには「複数段×複数列」の図柄が段単位および列単位で変化して全てに同一の図柄が揃う大当り用の表示パターンを選択するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】 表示パターン選択手段は、所定のパラメータとは別のパラメータが選択されたときには「複数段」または「複数列」の図柄の組合せからなる識別情報が変化する外れ用の表示パターンを選択するように構成されていることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の遊技機。
【請求項4】 表示パターン選択手段は、所定のパラメータが選択されたときには「Na段×Na列(Naは3以上の整数)」の図柄が変化した後に「Nb段×Nb列(NbはNaより小さい2以上の整数)」の図柄が変化して「Nb段×Nb列」の全てに同一の図柄が揃う大当り用の表示パターンを選択するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
【請求項5】 表示パターン選択手段は、所定のパラメータが選択されたときには図柄が複数の中から抽選された後に「複数段×複数列」の図柄が変化して全てに当選図柄が揃う大当り用の表示パターンを選択するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
【請求項6】 表示パターン選択手段は、所定の第1のパラメータおよび第2のパラメータが選択されたときには複数の図柄の中から第1の図柄および第2の図柄が抽選された後に「複数段×複数列」の図柄が変化して全てに第1の図柄および第2の図柄が揃う大当り用の第1の表示パターンおよび第2の表示パターンを選択するように構成され、パラメータ選択手段は、大当りの判定時に所定の第2のパラメータを所定の第1のパラメータより高確率で選択するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、識別情報が可変表示および停止表示される表示装置を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記遊技機には表示装置に識別情報を可変表示し、識別情報の変化を所定の態様で停止させることに基づいて大当りの発生の有無を報知する構成のものがある。この構成の場合、識別情報として左,中,右の3列の図柄の組合せが用いられており、図柄の変化を左列,右列,中列の順序で停止させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では3列を同一の図柄で停止させることに基づいて大当りの発生を報知し、左列および右列を同一の図柄で停止させることに基づいて大当りの前段階であるリーチ状態を発生させることが一般的である。このリーチ状態では左列および右列の停止状態で中列の図柄だけが変化するので、図柄の組合せに豊富なバリエーションを持たせることができない。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、1回のリーチ中に複数の図柄をバリエーションに富んだ組合せで可変表示できる遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の遊技機は、パチンコ球が始動口に入賞することに基づいて第1のランダムカウンタの計測値を取得し大当りの発生の有無を第1のランダムカウンタ値に基づいて判定する大当り判定手段と、パチンコ球が前記始動口に入賞することに基づいて第2のランダムカウンタの計測値を取得し前記大当り判定手段の判定結果を報知するための識別情報を第2のランダムカウンタ値に基づいて選択する識別情報選択手段と、パチンコ球が前記始動口に入賞することに基づいて第3のランダムカウンタの計測値を取得し表示装置に表示された識別情報の可変開始から可変停止に至る演出時間を設定するためのパラメータを第3のランダムカウンタ値に基づいて選択するパラメータ選択手段と、前記表示装置に表示する表示パターンを前記パラメータ選択手段の選択結果に基づいて選択する表示パターン選択手段と、前記表示装置に前記表示パターン選択手段の選択結果に応じたパターンで表示を行うと共に前記識別情報選択手段の選択結果に応じた識別情報を可変停止状態で表示する表示制御手段とを備え、前記表示パターン選択手段は所定のパラメータが選択されたときには「複数段×複数列」の図柄が変化して全てに同一の図柄が揃う大当り用の表示パターンを選択するところに特徴を有している。
<請求項1記載の遊技機が奏する作用について>上記手段によれば、パチンコ球が始動口に入賞すると、第1のランダムカウンタの計測値〜第3のランダムカウンタの計測値が取得される。そして、第1のランダムカウンタ値に基づいて大当りの発生の有無が判定され、第2のランダムカウンタ値に基づいて識別情報が選択され、第3のランダムカウンタ値に基づいてパラメータが選択され、パラメータの選択結果に基づいて表示パターンが選択される。すると、表示装置に表示パターンの選択結果に応じた態様で表示が行われた後、識別情報の選択結果が可変停止状態で表示される。特に大当りの判定時に所定のパラメータが選択されたときには所定のパラメータに基づいて大当り用の所定の表示パターンが選択され、表示装置に「複数段×複数列」の図柄が変化するリーチ状態が表示される。そして、「複数段×複数列」の全ての図柄が同一のもので揃った後、大当り用の識別情報が可変停止状態で表示される。
<請求項1記載の遊技機が奏する効果について>上記手段によれば、「複数段×複数列」の図柄が変化するリーチ状態が出現する。このため、1回のリーチ中に図柄の組合せに豊富なバリエーションを持たせることが可能になるので、図柄の組合せの変化に応じた様々な大きさの期待感を遊技者に付与できる。しかも、「複数段×複数列」の全ての図柄が同一のもので揃うので、大当りの発生を視覚的に識別し易くなる。さらに、「複数段×複数列」の全ての図柄が同一のもので揃った後に識別情報が可変停止状態で表示されるので、大当りの識別が一層容易になる。
【0005】請求項2記載の遊技機は、所定のパラメータが選択されたときには「複数段×複数列」の図柄が段単位および列単位で変化して全てに同一の図柄が揃う大当り用の表示パターンを表示パターン選択手段が選択するように構成されているところに特徴を有している。
<請求項2記載の遊技機が奏する作用について>上記手段によれば、所定のパラメータが選択されたときには所定のパラメータに基づいて大当り用の所定の表示パターンが選択され、表示装置に「複数段×複数列」の図柄が変化するリーチ状態が表示される。このリーチ状態では「複数段×複数列」の図柄が段単位および列単位で変化しながら全てに同一の図柄が揃い、大当り用の識別情報が可変停止状態で表示される。
<請求項2記載の遊技機が奏する効果について>上記手段によれば、リーチ状態で「複数段×複数列」の図柄が段単位および列単位で変化するので、「複数段×複数列」の全てに同一の図柄が揃う大当り状態に1回の変化で一挙に近付けたり、大当り状態から一挙に遠ざたりできる。このため、図柄の組合せに大きな変化を付けることが可能になるので、1回のリーチ中に大幅な期待感の変化を付けることができる。
【0006】請求項3記載の遊技機は、所定のパラメータとは別のパラメータが選択されたときには「複数段」または「複数列」の図柄の組合せからなる識別情報が変化する外れ用の表示パターンを表示パターン選択手段が選択するように構成されているところに特徴を有している。
<請求項3記載の遊技機が奏する作用について>上記手段によれば、外れの判定時には所定のパラメータとは別のパラメータが選択され、別のパラメータに基づいて外れ用の表示パターンが選択される。そして、表示装置に複数段の図柄または複数列の図柄が変化する通常の可変パターンが出現し、複数列の図柄または複数段の図柄が可変停止状態で表示されることに基づいて外れが報知される。
<請求項3記載の遊技機が奏する効果について>上記手段によれば、外れの判定時には複数列の図柄または複数段の図柄が変化する通常の可変パターンが出現する。このため、「複数段×複数列」の図柄が変化する大当り用の可変パターンが通常の可変パターンとは大幅に異なる特徴的なものになるので、特徴的な可変パターンに対して際立って大きな期待感が生成される。
【0007】請求項4記載の遊技機は、所定のパラメータが選択されたときには「Na段×Na列(Naは3以上の整数)」の図柄が変化した後に「Nb段×Nb列(NbはNaより小さい2以上の整数)」の図柄が変化して「Nb段×Nb列」の全てに同一の図柄が揃う大当り用の表示パターンを表示パターン選択手段が選択するように構成されているところに特徴を有している。
<請求項4記載の遊技機が奏する作用について>上記手段によれば、大当りの判定時に所定のパラメータが選択されたときには所定のパラメータに基づいて大当り用の所定の表示パターンが選択される。そして、「Na段×Na列」の図柄が変化するリーチ状態が出現した後、「Nb段×Nb列」の図柄が変化するリーチ状態に発展する。次に、「Nb段×Nb列」の全てに同一の図柄が揃った後、大当り用の識別情報が可変停止状態で表示される。この場合、「Na>Nb」に設定されており、リーチ発展状態ではリーチ状態より少数の複数列および複数段の図柄が変化する。
<請求項4記載の遊技機が奏する効果について>上記手段によれば、リーチ発展状態でリーチ状態より少数の複数列および複数段の図柄が変化するので、リーチ状態で図柄が揃う視覚的な確率よりリーチ発展状態で図柄が揃う視覚的な確率の方が高くなる。このため、1回のリーチ中に期待感に大幅な変化を付けることができる。
【0008】請求項5記載の遊技機は、所定のパラメータが選択されたときには図柄が複数の中から抽選された後に「複数段×複数列」の図柄が変化して全てに当選図柄が揃う大当り用の表示パターンを表示パターン選択手段が選択するように構成されているところに特徴を有している。
<請求項5記載の遊技機が奏する作用について>上記手段によれば、大当りの判定時に所定のパラメータが選択されたときには所定のパラメータに基づいて大当り用の所定の表示パターンが選択され、図柄が複数の中から抽選される抽選画面が表示装置に表示される。そして、「複数段×複数列」の図柄が変化する可変画面が出現し、可変画面上で「複数段×複数列」の全てに同一の当選図柄が揃った後、大当り用の識別情報が可変停止状態で表示される。
<請求項5記載の遊技機が奏する効果について>上記手段によれば、「複数段×複数列」の全てに表示される同一の図柄が事前に抽選されるので、可変画面上での注目図柄を遊技者に事前に報知することができる。
【0009】請求項6記載の遊技機は、所定の第1のパラメータおよび第2のパラメータが選択されたときには複数の図柄の中から第1の図柄および第2の図柄が抽選された後に「複数段×複数列」の図柄が変化して全てに第1の図柄および第2の図柄が揃う大当り用の第1の表示パターンおよび第2の表示パターンを表示パターン選択手段が選択するように構成され、パラメータ選択手段が大当りの判定時に所定の第1のパラメータを所定の第2のパラメータより高確率で選択するように構成されているところに特徴を有している。
<請求項6記載の遊技機が奏する作用について>上記手段によれば、第1のパラメータが選択されたときには第1の表示パターンが選択され、第1の図柄および第2の図柄を含む複数の図柄の中から第1の図柄が抽選される抽選画面が出現する。そして、「複数段×複数列」の図柄が変化する可変画面が出現し、可変画面上で「複数段×複数列」の全てに同一の第1の図柄が揃った後、大当り用の識別情報が可変停止状態で表示される。第2のパラメータが選択されたときには第2の表示パターンが選択され、第1の図柄および第2の図柄を含む複数の図柄の中から第2の図柄が抽選される抽選画面が出現する。そして、「複数段×複数列」の図柄が変化する可変画面が出現し、可変画面上で「複数段×複数列」の全てに同一の第2の図柄が揃った後、大当り用の識別情報が可変停止状態で表示される。この場合、第2のパラメータの選択確率が第1のパラメータより高く設定されており、「複数段×複数列」の全てに第2の図柄が揃う画面の出現頻度が第1の図柄が揃う画面の出現頻度より高くなる。
<請求項6記載の遊技機が奏する効果について>上記手段によれば、「複数段×複数列」の全てに第2の図柄が揃う頻度が多く、「複数段×複数列」の全てに第1の図柄が揃う頻度が少ないので、第1の図柄が抽選されることに対する期待感および第2の図柄が抽選されることに対する期待感に違いを付けることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】パチンコホールの台島には、図29に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前面には、図28に示すように、前面扉2が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されている。この前面扉2は外枠1の前面開口部を開閉するものであり、前面扉2の前面には横長な長方形状の皿板3が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されている。この皿板3の前面には上皿4が固定されており、上皿4内にはパチンコ球P(図26参照)が貯溜されている。
【0011】前面扉2の前面には、図28に示すように、右下部に位置して発射ハンドル5が回動可能に装着されており、発射ハンドル5の後方には、図29に示すように、発射モータ6が装着されている。この発射モータ6の回転軸には、図28に示すように、打球機構(図示せず)を介して打球槌7が連結されており、発射ハンドル5が図28の時計回り方向へ回動操作されたときには発射モータ6に電源が与えられ、打球槌7が上皿4内のパチンコ球Pを上皿4内から弾き出す。
【0012】前面扉2の前面には矩形状の窓枠8が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されており、窓枠8の内周面には透明なガラス窓9が保持されている。また、前面扉2の後面には額縁状の機構盤(図示せず)が固定されている。この機構盤には、図27に示すように、遊技盤10が保持されており、遊技盤10は窓枠8のガラス窓9により前方から覆われている。
【0013】前面扉2の前面には、図28に示すように、右側部に位置して枠鍵11が装着されており、枠鍵11は前面扉2を外枠1に密着した閉鎖状態にロックし、窓枠8を前面扉2の内周面に嵌合した閉鎖状態にロックしている。また、遊技盤10の前面には、図27に示すように、外レール12および内レール13が固定されており、打球槌7が弾いたパチンコ球Pは外レール12および内レール13間を通して遊技盤10内の上部に放出される。また、遊技盤10の前面には複数の障害釘14が打込まれており、遊技盤10内の上部に放出されたパチンコ球Pは障害釘14に当りながら落下する。
【0014】遊技盤10の前面には表示台板15が固定されており、表示台板15にはカラー液晶表示器からなる図柄表示装置16が保持されている。この図柄表示装置16は表示装置に相当するものであり、図柄表示装置16の横長な表示領域には符号に相当する数字図柄ZSが横3列に表示される。これら3列の数字図柄ZSは識別情報を構成するものであり、3列の数字図柄ZSの組合せにより大当りおよび外れが報知される。尚、図柄表示装置16内の二点鎖線は数字図柄ZSが可変表示される変動領域HEを区画する仮想線であり、表示データではない。
【0015】遊技盤10には図柄表示装置16の下方に位置して特別図柄始動口17が固定されている。この特別図柄始動口17は上面が開口するポケット状をなすものであり、特別図柄始動口17内には始動口センサ18(図23参照)が固定されている。この始動口センサ18は近接スイッチからなるものであり、特別図柄始動口17内にパチンコ球Pが入賞したことを検出して特別図柄始動信号(始動信号)を出力する。尚、特別図柄始動口17は始動口に相当するものである。
【0016】表示台板15の上端部には、図27に示すように、4個の保留球ランプ62が横一列に固定されている。これら保留球ランプ62は数字図柄ZSの変動状態または仮停止状態で特別図柄始動口17内にパチンコ球Pが入賞することに基づいて左から順に1個ずつ点灯するものであり、数字図柄ZSの変動保留回数(保留球数)を表示する機能を有している。
【0017】遊技盤10の後面には、図29に示すように、正方形状のセンタカバー19が固定されており、センタカバー19の後面にはメイン基板ボックス20が固定されている。このメイン基板ボックス20内にはメイン基板21が収納されており、メイン基板21にはワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成されたメイン制御装置22が搭載されている。
【0018】メイン制御装置22は、図23に示すように、CPU23,ROM24,RAM25,I/O26を有するものであり、始動口センサ18はI/O26を介してCPU23に電気的に接続されている。このメイン制御装置22のROM24には制御プログラムが記録されており、メイン制御装置22のCPU23は後述する全ての処理動作をROM24の制御プログラムに基づいて実行する。
【0019】メイン制御装置22のROM24にはパラメータに相当する変動パターン「1」〜「41」が記録されており、各変動パターン「1」〜「41」には演出時間Teが付与されている。これら各演出時間Teは数字図柄ZSの変動開始から変動停止(確定)に至る所要時間を称するものであり、メイン制御装置22のCPU23は変動パターンを「1」〜「41」の中から選択し、変動パターンの選択結果に応じて演出時間Teを設定する。
【0020】メイン制御装置22のCPU23にはI/O26を介してランプ駆動回路63が電気的に接続されている。このランプ駆動回路63には4個の保留球ランプ62が電気的に接続されており、CPU23はランプ駆動回路63を通して4個の保留球ランプ62を点灯制御し、遊技者に保留球数を報知する。尚、メイン制御装置22のCPU23は大当り判定手段,識別情報選択手段(確定図柄選択手段),パラメータ選択手段(変動パターン選択手段)に相当するものである。また、メイン制御装置22のROM24は記録手段に相当するものである。
【0021】表示台板15の後面には、図29に示すように、図柄基板27が固定されている。この図柄基板27はセンタカバー19により後方から覆われたものであり、図柄基板27にはサブ制御装置に相当する図柄制御装置28が搭載されている。この図柄制御装置28はワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、図24に示すように、CPU29,ROM30,RAM31,I/O32を有している。この図柄制御装置28のCPU29にはI/O32を介してLCD駆動回路33が電気的に接続されている。このLCD駆動回路33には図柄表示装置16が電気的に接続されており、図柄制御装置28のCPU29はLCD駆動回路33を介して図柄表示装置16を駆動制御する。
【0022】図柄制御装置28のROM30には制御プログラムおよび演出パターン「1」〜「41」が記録されている。これら各演出パターン「1」〜「41」は図柄表示装置16の表示内容を特定する表示パターンに相当するものであり、イベントの種類(図14参照)およびイベントの発生タイミング(図15参照)を主体に構成されている。尚、図14の右列は演出パターンが大当りに発展する信頼度を示すものであり、ROM30の記録データではない。
【0023】図柄制御装置28のCPU29は表示制御手段および表示パターン選択手段に相当するものであり、パチンコ球Pが特別図柄始動口17内に有効に入賞する毎に演出パターンを「1」〜「41」の中から選択し、演出パターンの選択結果に応じた態様の動画面を図柄表示装置16に表示する。また、図柄制御装置28のROM30には複数の表示データが記録されており、図柄制御装置28のCPU29は表示パターンに応じた動画面を含む全ての画面をROM30の表示データに基づいて表示する。尚、図柄制御装置28のROM30は記録手段に相当するものである。
【0024】図柄制御装置28のCPU29には、図24に示すように、I/O32を介してメイン制御装置22のI/O26が電気的に接続されており、メイン制御装置22のCPU23は図柄制御装置28のCPU29に各種のコマンドを出力することに基づいて図柄表示装置16の表示内容を指令する。
【0025】遊技盤10の前面には、図27に示すように、特別図柄始動口17の下方に位置して入賞口台板34が固定されており、入賞口台板34には前面が開口する四角筒状の大入賞口35が形成されている。また、入賞口台板34には扉36が軸37を中心に回動可能に装着されている。この扉36は大入賞口ソレノイド38(図23参照)のプランジャにクランク機構(図示せず)を介して連結されており、大入賞口ソレノイド38の断電時には、図27に示すように、扉36が垂直状態に回動することに基づいて大入賞口35の前面を閉鎖し、大入賞口ソレノイド38の通電時には扉36が前方に倒れた水平状態に回動することに基づいて大入賞口35の前面を開放する。
【0026】大入賞口35内には大入賞口センサ39(図23参照)が固定されており、大入賞口センサ39は、図23に示すように、メイン制御装置22のCPU23にI/O26を介して電気的に接続されている。この大入賞口センサ39は近接スイッチからなるものであり、大入賞口35内にパチンコ球Pが入賞したことを検出してCPU23に入賞信号を出力する。
【0027】メイン制御装置22のCPU23にはI/O26を介してソレノイド駆動回路40が電気的に接続されている。このソレノイド駆動回路40には大入賞口ソレノイド38が電気的に接続されており、メイン制御装置22のCPU23はソレノイド駆動回路40を介して大入賞口ソレノイド38を駆動制御することに基づいて大入賞口35を開閉する。
【0028】前面扉2の後面には、図29に示すように、メインセット41が固定されている。このメインセット41はセンタカバー19を囲う矩形枠状をなすものであり、メインセット41の後面には上端部に位置して球タンク42が固定されている。この球タンク42は上面が開口する容器状をなすものであり、球タンク42内にはパチンコ球Pが貯溜されている。また、メインセット41の後面にはタンクレール43が固定されている。このタンクレール43は傾斜樋状をなすものであり、タンクレール43の右端部は球タンク42内に接続されている。
【0029】メインセット41の左側部には賞球払出装置44が装着されている。この賞球払出装置44はパチンコ球Pが特別図柄始動口17内および大入賞口35内に入賞することに基づいて上皿4内にパチンコ球Pを賞球として払出すものであり、次のように構成されている。
【0030】<賞球払出装置44について>メインセット41には、図26に示すように、払出ケース45が固定されており、払出ケース45内には球通路46が形成されている。この球通路46の上端部はタンクレール43の出口に接続されており、球通路46内には球タンク42内からタンクレール43内を通してパチンコ球Pが一列に充填されている。この球通路46の上下方向中間部にはスプロケット47が軸48を中心に回動可能に装着されており、スプロケット47の外周部には凹状をなす複数の球受け部49が形成されている。
【0031】払出ケース45内にはステッピングモータからなる払出モータ50(図25参照)が固定されている。この払出モータ50の回転軸には、図26に示すように、スプロケット47の軸48が連結されており、払出モータ50の停止時には、図26に実線で示すように、パチンコ球Pがスプロケット47の1個の球受け部49内に保持されている。この状態で払出モータ50の回転軸が単位量だけ回転すると、図26に二点鎖線で示すように、スプロケット47が矢印A方向へ回動することに基づいて1個の球受け部49内から1個のパチンコ球Pが排出され、球通路46の下端部を通して払出ケース45の下方へ放出される。賞球払出装置44は以上のように構成されている。
【0032】メインセット41には、図29に示すように、下皿通路51が設けられている。この下皿通路51の上端部は賞球払出装置44の球通路46に接続されており、球通路46内から放出されるパチンコ球Pは下皿通路51内を落下する。また、下皿通路51の途中部分には上皿通路52が設けられている。この上皿通路52は上皿4に接続されており、賞球払出装置44から放出されるパチンコ球Pは下皿通路51内から上皿通路52内に転がり込み、上皿通路52内を通して上皿4内に払出される。
【0033】前面扉2には、図28に示すように、上皿4の下方に位置して下皿53が固定されている。この下皿53は下皿通路51の下端部に接続されたものであり、パチンコ球Pが上皿4内から溢れて上皿通路52内に充満した状態では下皿通路51の下端部を通して下皿53内に払出される。
【0034】メインセット41の後面には、図29に示すように、払出基板ボックス54が固定されている。この払出基板ボックス54内には払出基板55が収納されており、払出基板55には払出制御装置56が搭載されている。この払出制御装置56はワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、図25に示すように、CPU57,ROM58,RAM59,I/O60を有している。この払出制御装置56のROM58には制御プログラムが記録されており、払出制御装置56のCPU57は後述する全ての処理動作をROM58の制御プログラムに基づいて実行する。
【0035】払出制御装置56のCPU57にはI/O60を介してメイン制御装置22のI/O26が電気的に接続されており、メイン制御装置22のCPU23は特別図柄始動口17内および大入賞口35内にパチンコ球Pが入賞したことを検出すると、払出制御装置56のCPU57に賞球指令を出力する。
【0036】払出制御装置56のCPU57にはI/O60を介してモータ駆動回路61が電気的に接続されている。このモータ駆動回路61には払出モータ50が電気的に接続されており、払出制御装置56のCPU57はメイン制御装置22からの賞球指令を検出することに基づいて払出モータ50を駆動制御し、上皿4内にパチンコ球Pを払出す。
【0037】次に上記構成の作用について説明する。
<メイン制御装置22のメインルーチンについて>メイン制御装置22のCPU23は電源が投入されると、図19の(a)ステップS41の初期化処理へ移行し、大当りカウンタ値No,図柄カウンタ値Nz,変動パターンカウンタ値Nh,リーチカウンタ値Nr,演出時間タイマT,大当りの判定結果,図柄の設定結果,変動パターンの設定結果,確率変動の獲得結果等の遊技データのバックアップ結果をリセットする。これら各遊技データの機能は以下の通りである。
【0038】(1)大当りカウンタNo大当りおよび外れを抽選する第1のランダムカウンタに相当するものであり、大当りカウンタNoの計測値が始動信号の検出時に大当り値「7」である場合に大当りが判定される。
(2)図柄カウンタNz左列,中列,右列の数字図柄ZS(確定図柄ZS)を設定する第2のランダムカウンタに相当するものであり、図柄カウンタNzの計測値に応じた数字図柄ZSの組合せを表引きすることに基づいて3列の数字図柄ZSが設定される。
【0039】(3)リーチカウンタNr完全外れおよび外れリーチを抽選するためのランダムカウンタに相当するものであり、リーチカウンタNrの計測値が始動信号の検出時にリーチ値「7」または「14」である場合に外れリーチが判定される(4)変動パターンカウンタNh変動パターンを抽選する第3のランダムカウンタに相当するものであり、変動パターンの抽選結果に基づいて表示パターンの演出時間Teが一義的に設定される。
(5)演出時間タイマTリーチアクション等の演出パターンの表示時間を計測するものであり、数字図柄ZSの変動開始時を起点として計時動作を開始する。
【0040】CPU23は図19の(a)のステップS42へ移行すると、RAM25のカウンタデータエリアにカウンタデータが記録されているか否かを判断する。このカウンタデータはCPU23が4msec毎にタイマ割込みルーチンを起動し、タイマ割込みルーチンの中で取得するものであり、タイマ割込みルーチンの処理内容は次の通りである。
【0041】CPU23はタイマ割込ルーチンを起動すると、図19の(b)のステップS51で始動口センサ18からの始動信号の有無を判断する。ここで始動信号を検出したときにはステップS52のデータ取得処理へ移行し、図20の(a)のステップS61で大当りカウンタNo,図柄カウンタNz,リーチカウンタNr,変動パターンカウンタNhの計測値を取得する。これら大当りカウンタNo〜変動パターンカウンタNhは、後述するように、CPU23がタイマ割込みルーチンで加算する判定用データに相当するものであり、CPU23は大当りカウンタNoの計測値〜変動パターンカウンタNhの計測値を取得すると、図20の(a)のステップS62へ移行する。
【0042】CPU23はステップS62へ移行すると、RAM25のカウンタデータエリアを参照する。このカウンタデータエリアは、図20の(b)に示すように、データ記録部■〜■を有するものであり、データ記録部■〜■にはデータ記録部■,データ記録部■,データ記録部■,データ記録部■,データ記録部■の順に記録順序が設定されている。
【0043】CPU23は図20の(a)のステップS62でデータ記録部■〜■の全てにカウンタデータが記録されていることを検出すると、データ取得処理を終える。また、ステップS62でデータ記録部■〜■に空欄があることを検出したときにはステップS63へ移行し、データ記録部■〜■のうち記録順序に応じた先頭の空欄に大当りカウンタNoの計測値〜変動パターンカウンタNhの計測値を記録し、ステップS64へ移行する。
【0044】データ記録部■〜■には、図20の(b)に示すように、保留球ランプ62が割付けられており、CPU23は図20の(a)のステップS64でデータ記録部■〜■のいずれかにカウンタデータが記録されていることを検出すると、ステップS65へ移行し、カウンタデータが記録されているデータ記録部■〜■に対応する保留球ランプ62を点灯する。
【0045】例えばデータ記録部■にカウンタデータが記録されている図柄の変動状態および仮停止状態で特別図柄始動口17内に1個のパチンコ球Pが入賞したときにはデータ記録部■に新たなカウンタデータが記録され、図27の左から1番目の保留球ランプ62が点灯する。また、データ記録部■〜■にカウンタデータが記録されている図柄の変動状態および仮停止状態で特別図柄始動口17内に1個のパチンコ球Pが入賞したときにはデータ記録部■に新たなカウンタデータが記録され、図27の左から1番目の保留球ランプ62と左から2番目の保留球ランプ62とが点灯する。
【0046】また、データ記録部■〜■にカウンタデータが記録されている図柄の変動状態および仮停止状態で特別図柄始動口17内に1個のパチンコ球Pが入賞したときにはデータ記録部■に新たなカウンタデータが記録され、図27の左から1番目の保留球ランプ62と左から2番目の保留球ランプ62と左から3番目の保留球ランプ62とが点灯する。また、データ記録部■〜■にカウンタデータが記録されている図柄の変動状態および仮停止状態で特別図柄始動口17内に1個のパチンコ球Pが入賞したときにはデータ記録部■に新たなカウンタデータが記録され、全ての保留球ランプ62が点灯する。
【0047】CPU23は図19の(b)のステップS53へ移行すると、図21のステップS71で図柄カウンタ値Nzを一定の上限値Max(110)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「Nz=Max」を検出したときにはステップS72で図柄カウンタ値Nzを「0」にリセットし(0→Nz)、「Nz<Max」を検出したときにはステップS73で図柄カウンタ値Nzに「1」を加算する(Nz+1→Nz)。
【0048】CPU23はステップS74へ移行すると、変動パターンカウンタ値Nhを一定の上限値Max(256)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「Nh=Max」を検出したときにはステップS75で変動パターンカウンタ値Nhを「0」にリセットし(0→Nh)、「Nh<Max」を検出したときにはステップS76で変動パターンカウンタ値Nhに「1」を加算する(Nh+1→Nh)。
【0049】CPU23はステップS77へ移行すると、リーチカウンタ値Nrを一定の上限値Max(22)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「Nr=Max」を検出したときにはステップS78でリーチカウンタ値Nrを「0」にリセットし(0→Nr)、「Nr<Max」を検出したときにはステップS79でリーチカウンタ値Nrに「1」を加算する(Nr+1→Nr)。
【0050】CPU23はステップS80へ移行すると、大当りカウンタ値Noを一定の上限値Max(316)と比較する。この上限値Maxはメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は「No=Max」を検出したときにはステップS81で大当りカウンタ値Noを「0」にリセットし(0→No)、「No<Max」を検出したときにはステップS82で大当りカウンタ値Noに「1」を加算する(No+1→No)。
【0051】即ち、図柄カウンタNz,変動パターンカウンタNh,リーチカウンタNr,大当りカウンタNoは図19の(b)のタイマ割込ルーチンが起動する毎に「1」ずつ加算される経時計測手段に相当するものであり、「0」から上限値Maxに加算された後に「0」に戻ってリング状に加算される。尚、図柄カウンタNz〜大当りカウンタNoの各カウンタはリングカウンタ,ランダムカウンタ,乱数発生手段に相当するものである。
【0052】CPU23は図19の(a)のステップS42でRAM25のカウンタデータエリアにカウンタデータが記録されていることを検出すると、ステップS43の大当り判定処理へ移行する。そして、図22の(a)のステップS91でカウンタデータエリアのデータ記録部■から大当りカウンタ値No,図柄カウンタ値Nz,リーチカウンタ値Nr,変動パターンカウンタ値Nhを検出する。
【0053】CPU23はステップS92へ移行すると、データ記録部■の大当りカウンタ値Noを大当り値「7」と比較する。この大当り値「7」はメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23は両者が同一であることを検出したときにはステップS93で大当りと判定し、両者が相違していることを検出したときにはステップS94へ移行する。即ち、大当り確率は「1/317」に設定されている。
【0054】CPU23はステップS94へ移行すると、データ記録部■のリーチカウンタ値Nrをリーチ値「7」および「14」と比較する。これらリーチ値「7」および「14」はメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、CPU23はリーチカウンタ値Nrがリーチ値「7」または「14」と同一であることを検出したときにはステップS95で外れリーチと判定し、リーチカウンタ値Nrがリーチ値「7」および「14」と相違していることを検出したときにはステップS96で完全外れと判定する。
【0055】メイン制御装置22のROM24には大当り用の図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは図柄カウンタ値Nzと大当り図柄との対応関係を示すものであり、CPU23は大当りを判定したときにはステップS97へ移行し、大当り用の図柄テーブルからデータ記録部■の図柄カウンタ値Nzに応じた大当り図柄(確定図柄)を取得する。この大当り図柄は左列,中列,右列の3個の数字図柄ZSの組合せを称するものであり、3個の数字図柄ZSは「1」〜「12」のいずれかの同一値に設定されている。
【0056】メイン制御装置22のROM24には外れリーチ用の図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは図柄カウンタ値Nzと外れリーチ図柄との対応関係を示すものであり、CPU23は外れリーチを判定したときにはステップS97へ移行し、外れリーチ用の図柄テーブルからデータ記録部■の図柄カウンタ値Nzに応じた外れリーチ図柄(確定図柄)を取得する。この外れリーチ図柄は左列,中列,右列の3個の数字図柄ZSの組合せを称するものであり、外れリーチ図柄の左列および右列は「1」〜「12」のいずれかの同一値に設定され、外れリーチ図柄の中列は「1」〜「12」のうち左列および右列と異なる値に設定されている。
【0057】メイン制御装置22のROM24には完全外れ用の図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは図柄カウンタ値Nzと外れ図柄との対応関係を示すものであり、CPU23は完全外れを判定したときにはステップS97へ移行し、完全外れ用の図柄テーブルからデータ記録部■の図柄カウンタ値Nzに応じた外れ図柄(確定図柄)を取得する。この外れ図柄は左列,中列,右列の3個の数字図柄ZSの組合せを称するものであり、外れ図柄の左列および右列は「1」〜「12」のうちの異なる値に設定されている。
【0058】メイン制御装置22のROM24には、図13に示すように、外れリーチ用の変動パターンテーブルと大当り用の変動パターンテーブルと完全外れ用の変動パターンテーブルとが記録されている。これら各変動パターンテーブルは変動パターンカウンタ値Nhと変動パターンとの対応関係を示すものであり、図柄制御装置28のCPU29は変動パターンの設定結果に基づいて演出パターンを設定し、図柄表示装置16に演出パターンの設定結果に応じた態様の演出画面を表示する。この演出画面とは左列〜右列の数字図柄ZSの変動開始から確定に至る動画面を称するものであり、変動パターンは図柄制御装置28のCPU29が演出パターンを設定するためのパラメータとして機能する。
【0059】CPU23は図22の(a)のステップS98へ移行すると、大当りの判定結果に応じた変動パターンテーブルからデータ記録部■の変動パターンカウンタ値Nhに応じた変動パターンを取得する。例えば外れリーチの判定時には図13の(a)の外れリーチ用の変動パターンテーブルからデータ記録部■の変動パターンカウンタ値Nhに応じた変動パターンが表引きされ、変動パターンが「1」〜「20」のいずれかに無作為に設定される。
【0060】大当りの判定時には図13の(b)の大当り用の変動パターンテーブルからデータ記録部■の変動パターンカウンタ値Nhに応じた変動パターンが表引きされ、変動パターンが「21」〜「40」のいずれかに無作為に設定される。また、完全外れの判定時には図13の(c)の完全外れ用の変動パターンテーブルからデータ記録部■の変動パターンカウンタ値Nhに応じた変動パターンが表引きされ、変動パターンが「41」に一義的に設定される。
【0061】CPU23は図22の(a)のステップS99へ移行すると、図柄制御装置28のCPU29に演出情報を出力する。この演出情報は図柄制御装置28のCPU29が図柄表示装置16に演出画面を表示するのに必要な情報を称するものであり、大当りの判定結果と確定図柄の設定結果と変動パターンの設定結果とを主体に構成されている。
【0062】CPU23はステップS100へ移行すると、演出時間Teを設定する。この演出時間Teは、上述したように、図柄制御装置28のCPU29が図柄表示装置16に演出画面を表示するのに必要な時間(図柄の変動開始から確定に至る所要時間)を称するものであり、CPU23が変動パターンの設定結果に基づいて設定するものである。CPU23はステップS101へ移行すると、図柄制御装置28のCPU29に図柄変動指令を出力する。そして、ステップS102で演出時間タイマTをスタートさせ、図柄の変動開始時を起点とする経過時間の計測を開始する。
【0063】CPU23は図19の(a)のステップS44へ移行すると、図22の(b)のステップS111で演出時間タイマTの計測値を設定値Maxと比較する。この設定値MaxはCPU23が図22の(a)のステップS100で変動パターンに基づいて設定した演出時間Teであり、CPU23は「T≧Max」を検出したときには演出画面の表示終了を判断する。そして、図22の(b)のステップS112で演出時間タイマTの停止およびリセットを行い、ステップS113で図柄制御装置28のCPU29に図柄確定指令を出力する。
【0064】CPU23は図柄確定指令を出力すると、ステップS114へ移行し、データ記録部■のカウンタデータを消去する。そして、データ記録部■〜■にカウンタデータが記録されているときにはカウンタデータを上段のデータ記録部■〜■に移動させ、データ記録部■〜■のうち空欄にしたものに対応する保留球ランプ62を消灯する。
【0065】CPU23は図19の(a)のステップS45へ移行すると、RAM25に大当りの判定結果として大当りが記録されているか否かを判断する。ここで「YES」と判断したときにはステップS46へ移行し、図柄制御装置22のCPU23に大当り情報を出力する。
【0066】CPU23はステップS47の大当り処理へ移行すると、大入賞口ソレノイド38を駆動制御することに基づいて大入賞口35を設定時間(例えば29.5秒)だけ開放し、大入賞口35内に設定個数(例えば10個)のパチンコ球Pが入賞することを許容する。この開放動作はラウンド動作と称されるものであり、設定回数(例えば15回)だけ繰返される。
【0067】CPU23は大当り処理を終えると、ステップS48へ移行し、大当りに付随する特典に相当する確率変動の獲得の有無を判断する。この確率変動の獲得の有無は大当り図柄の設定結果に基づいて判断されるものであり、CPU23は大当り図柄が奇数であることを検出したときには確率変動の獲得を判断し、ステップS49で大当り値に「7」,「57」,「107」,「157」,「207」,「257」をセットする。これら大当り値「7」〜「257」はメイン制御装置22のROM24に予め記録されたものであり、確率変動の獲得状態では大当りが「6/317」の高確率で判定される。この確率変動は次回の大当りが発生するまで設定されるものであり、次回の大当りが偶数図柄で発生したときには確率変動が解除され、次回の大当りが奇数図柄で発生したときには確率変動が再設定される。
【0068】CPU23は大当り図柄が偶数であることを検出したときにはステップS48からS50へ移行し、大当り値に「7」をセットする。従って、確率変動の非獲得状態では大当りが通常確率「1/317」で判定される。
【0069】<図柄制御装置28の制御内容について>図柄制御装置28のCPU29は電源が投入されると、図16のステップS1の初期化処理へ移行し、RAM31の全データをリセットする。そして、ステップS2へ移行し、演出情報の有無を判断する。この演出情報はメイン制御装置22が図22の(a)の大当り判定処理で出力するものであり、CPU29は演出情報を検出すると、図16のステップS3の演出表示処理へ移行し、図17のステップS11でRAM31に演出情報を記録する。
【0070】CPU29はステップS12へ移行すると、演出パターンを変動パターンに設定する。この演出パターンは、図14および図15に示すように、図柄表示装置16に左列,中列,右列の数字図柄ZSの組合せが決まる様子を演出する動画面を表示するためのイベントの種類および発生タイミングを含んだ表示情報を称するものであり、例えば変動パターンが「1」のときには演出パターンが「1」に設定され、変動パターンが「40」のときには演出パターンが「40」に設定される。
【0071】CPU29は図17のステップS13へ移行すると、図柄変動指令の有無を判断する。この図柄変動指令はメイン制御装置22が図22の(a)の大当り判定処理で出力するものであり、CPU29は図柄変動指令を検出すると、図17のステップS14へ移行し、演出時間タイマT´をスタートさせる。この演出時間タイマT´は数字図柄ZSの変動開始時を起点とする演出画面の表示時間を計測するものであり、CPU29はメイン制御装置22と同一の演出時間情報を管理することになる。
【0072】CPU29はステップS15へ移行すると、図柄表示装置16に演出パターンに応じた演出画面を表示し、大当りおよび外れの判定結果を遊技者に報知する。以下、演出パターンについて説明する。
[演出パターン41(通常停止)について]完全外れの判定時には図13の(c)の完全外れ用の変動パターンテーブルから変動パターンカウンタ値Nhに拘らず変動パターンが「41」に設定され、演出パターンが「41」に設定される。この演出パターン「41」の設定時にはCPU29は図柄表示装置16の左列の数字図柄ZS,中列の数字図柄ZS,右列の数字図柄ZSを同時に変動開始(可変開始)する。これら数字図柄ZSの変動は図柄表示装置16の左列の変動領域HE内,中列の変動領域HE内,右列の変動領域HE内に数字図柄ZSをROM30に予め記録された通常速度で切換え表示することに基づいて行われるものであり、各列の数字図柄ZSはROM30に予め記録された通常順序「1」→「2」→「3」……「11」→「12」→「1」…でループ状に切換え表示される。
【0073】CPU29は数字図柄ZSの変動を開始すると、演出情報の確定図柄で順に変動停止させる。これら数字図柄ZSの変動停止は左列,右列,中列の順序で行われるものであり、CPU29は各列の数字図柄ZSを変動停止させると、各列の数字図柄ZSが変動領域HE内で上下方向へ揺れる様子を演出し、各列の数字図柄ZSが確定していない仮停止状態にあることを遊技者に認識させる。この演出パターン41は、上述したように、完全外れの判定時にのみ出現するものであり、中列の数字図柄ZSが仮停止した時点で遊技者に外れが報知される。
【0074】尚、演出パターン41には、図15の(d)に示すように、左列,右列,中列の数字図柄ZSの仮停止タイミング■,■,■が設定されており、CPU29は演出時間タイマT´の計測値が各列の仮停止タイミングに達することに基づいて各列の数字図柄ZSを仮停止させる。
【0075】[演出パターン1(外れ用のノーマルリーチ)について]外れリーチの判定時には図13の(a)の外れリーチ用の変動パターンテーブルから変動パターンカウンタ値Nhに基づいて変動パターン「1」が選択的に設定され、変動パターン「1」に基づいて演出パターン「1」が設定される。この演出パターン「1」の設定時にはCPU29は左列,中列,右列の数字図柄ZSを通常順序および通常速度で変動開始し、左列の数字図柄ZSおよび右列の数字図柄ZSを演出情報の確定図柄で順に仮停止させる。この演出パターン1は外れリーチの判定時に出現するものであり、左列および右列の仮停止状態では、図11の(a)に示すように、両列に同一の数字図柄ZSが並んだリーチ状態が発生する。
【0076】CPU29はリーチを発生させると、中列の数字図柄ZSをスロー変動状態に切換える。そして、図11の(b)に示すように、中列の数字図柄ZSを演出情報の確定図柄で仮停止させ、遊技者に外れを報知する。このスロー変動は数字図柄ZSを通常順序および低速度(低速度<通常速度)で切換え表示することを称するものであり、スロー変動状態では数字図柄ZSが明確に識別できる程度の速度でゆっくりと切換わる。
【0077】[演出パターン21(大当り用のノーマルリーチ)について]大当りの判定時には図13の(b)の大当り用の変動パターンテーブルから変動パターンカウンタ値Nhに基づいて変動パターン「21」が選択的に設定される。そして、変動パターン「21」に基づいて演出パターン「21」が設定され、演出パターン「1」の設定時と同一の演出画面が表示される。この演出パターン21は大当りの判定時に設定されるものであり、演出パターン21の設定時には最終の中列が左列および右列と同一の数字図柄ZSで仮停止し、遊技者に大当りが報知される。
【0078】尚、演出パターン「1」および「21」には、図15の(a)に示すように、左列,右列,中列の数字図柄ZSの仮停止タイミング■,■,■が設定されており、CPU29は演出時間タイマT´の計測値が各列の仮停止タイミングに達することに基づいて各列の数字図柄ZSを仮停止させる。
【0079】[演出パターン10(外れ用のパズルリーチ)について]外れリーチの判定時には図13の(a)の外れリーチ用の変動パターンテーブルから変動パターンカウンタ値Nhに基づいて変動パターン「10」が選択的に設定され、変動パターン「10」に基づいて演出パターン「10」が設定される。この演出パターン「10」の設定時にはCPU29は左列,中列,右列の数字図柄ZSを通常順序および通常速度で変動開始し、左列の数字図柄ZSおよび右列の数字図柄ZSを演出情報の確定図柄で順に仮停止させ、中列の数字図柄ZSをスロー変動状態に切換える。この演出パターン「10」は外れリーチの判定時に出現するものであり、左列および右列の仮停止状態では、図11の(a)に示すように、両列に同一の数字図柄ZSが並んだリーチ状態が発生する。
【0080】尚、演出パターン「10」には、図15の(b)に示すように、左列および右列の数字図柄ZSの仮停止タイミング■および■が設定されており、CPU29は演出時間タイマT´の計測値が両列の仮停止タイミング■および■に達することに基づいて両列の数字図柄ZSを仮停止させる。この仮停止タイミング■および■は後述の演出パターン「11」,「19」,「20」,「30」,「31」,「39」,「40」に共通のものである。
【0081】演出パターン「10」にはパズルリーチの表示開始タイミングM1が設定されており、CPU29は演出時間タイマT´の計測値が表示開始タイミングM1に達したことを検出すると、左列の仮停止図柄ZSと右列の仮停止図柄ZSと中列のスロー変動図柄ZSとを消去し、図12の(a)に示すように、「ハート」のパズル図柄ZPを左右2列に静止表示し、両列のパズル図柄ZPを同時に変動開始する。このパズル図柄ZPの変動は、図12の(a)および(b)に示すように、ROM30に予め記録された通常順序「ハート」→「ダイヤ」→「ハート」……で交互にパズル図柄ZPを切換え表示するものであり、パズル図柄ZPの切換え表示はROM30に予め記録された通常速度で行われる。尚、パズルリーチの表示開始タイミングM1は後述の演出パターン「11」,「19」,「20」,「30」,「31」,「39」,「40」に共通のものである。
【0082】CPU29はパズル図柄ZPの変動開始から設定時間が経過したことを検出すると、図12の(a)に示すように、両列のパズル図柄ZPを「ハート」で同時に変動停止させる。そして、図12の(c)に示すように、左列の「ハート」のパズル図柄ZPおよび右列の「ハート」のパズル図柄ZPを画面の左上隅部および右上隅部に移動させ、左上隅部のパズル図柄ZPおよび右上隅部のパズル図柄ZPの前方に左列の仮停止図柄ZSおよび右列の仮停止図柄ZSを表示する。これにより、「ハート」および「ダイヤ」のパズル図柄ZPから「ハート」が抽選された態様の演出画面を表示する。尚、「ハート」のパズル図柄ZPは第1の図柄に相当し、「ダイヤ」のパズル図柄ZPは第2の図柄に相当する。
【0083】CPU29はパズル図柄ZPの抽選表示を終えると、図12の(d)に示すように、3段×3列の合計9個の特別変動領域HTを表示する。これら9個の特別変動領域HTはルービックキューブ(登録商標)のポリゴン面を模した正方形状をなすものであり、各特別変動領域HTは有色な複数のラインLの表示に基づいて視覚的に識別可能にされている。
【0084】CPU29は9個の特別変動領域HTを表示すると、図1の(a)に示すように、9個の特別変動領域HT内にパズル図柄ZPを表示する。そして、9個の特別変動領域HTが1列単位,2列単位,1段単位,2段単位のいずれかで90°回動する特別変動画面を繰返し表示し、図6の(b)に示すように、最終的に8個の特別変動領域HT内に「ハート」のパズル図柄ZPを表示し且つ1個の特別変動領域ZE内に「ダイヤ」のパズル図柄ZPを表示することに基づいて遊技者に外れを報知する。以下、パズル図柄ZPの変動について説明する。
【0085】CPU29は9個の特別変動領域HT内にパズル図柄ZPを表示すると、図1の(b)に示すように、上段の3個の特別変領域HTおよび中段の3個の特別変動領域HTがパズル図柄ZPと共に垂直な軸を中心に水平方向へ90°回動する様子を3次元的に表示する。このとき、新たなポリゴン面の上段の3個の特別変領域HTおよび中段の3個の特別変動領域HTがパズル図柄ZPと共に出現する様子を3次元的に表示し、図1の(c)に示すように、9個のパズル図柄ZPの組合せを変える(1回目の特別変動)。
【0086】CPU29は1回目の特別変動を終えると、図2の(a)に示すように、左列の3個の特別変領域HTおよび中列の3個の特別変動領域HTがパズル図柄ZPと共に水平な軸を中心に垂直方向へ90°回動する様子を3次元的に表示する。このとき、新たなポリゴン面の左列の3個の特別変領域HTおよび中列の3個の特別変動領域HTがパズル図柄ZPと共に出現する様子を3次元的に表示し、図2の(b)に示すように、9個のパズル図柄ZPの組合せを変える(2回目の特別変動)。
【0087】CPU29は2回目の特別変動を終えると、図2の(c)に示すように、左列の3個の特別変領域HTがパズル図柄ZPと共に垂直方向へ90°回動する様子を3次元的に表示する。このとき、新たなポリゴン面の左列の3個の特別変領域HTがパズル図柄ZPと共に出現する様子を3次元的に表示し、図3の(a)に示すように、9個のパズル図柄ZPの組合せを変える(3回目の特別変動)。
【0088】CPU29は3回目の特別変動を終えると、図3の(b)に示すように、下段の3個の特別変領域HTがパズル図柄ZPと共に水平方向へ90°回動する様子を3次元的に表示する。このとき、新たなポリゴン面の下段の3個の特別変領域HTがパズル図柄ZPと共に出現する様子を3次元的に表示し、図3の(c)に示すように、9個のパズル図柄ZPの組合せを変える(4回目の特別変動)。
【0089】CPU29は4回目の特別変動を終えると、図4の(a)および(b)に示すように、3回目の特別変動時と同様にして左列の3個の特別変領域HTを変動させ(5回目の特別変動)、図4の(c)および図5の(a)に示すように、4回目の特別変動時と同様にして下段の3個の特別変領域HTを変動させ(6回目の特別変動)、図5の(b)および(c)に示すように、3回目の特別変動時と同様にして左列の3個の特別変領域HTを変動させる(7回目の特別変動)。
【0090】CPU29は7回目の特別変動を終えると、図6の(a)に示すように、中列の3個の特別変領域HTがパズル図柄ZPと共に垂直方向へ90°回動する様子を3次元的に表示する。そして、新たなポリゴン面の中列の3個の特別変領域HTがパズル図柄ZPと共に出現する様子を3次元的に表示し、図6の(b)に示すように、9個のパズル図柄ZPの組合せを決める(最終の特別変動)。尚、演出パターン「10」には、図15の(b)に示すように、第3図柄仮停止タイミング■が設定されており、9個のパズル図柄ZPの組合せは第3図柄仮停止タイミング■で決まる。
【0091】[演出パターン30(大当り用のパズルリーチ)について]大当りの判定時には図13の(b)の大当り用の変動パターンテーブルから変動パターンカウンタ値Nhに基づいて変動パターン「30」が選択的に設定され、変動パターン「30」に基づいて演出パターン「30」が設定される。この演出パターン「30」の設定時には演出パターン「10」の設定時と同一の変動画面を経て抽選画面が表示され、パズル図柄ZPとして「ハート」が抽選される。そして、図1の(a)から図5の(c)に示すように、演出パターン「10」の設定時と同一の1回目〜6回目の特別変動が行われた後、最終の7回目の特別変動が行われる。このとき、図6の(c)および(d)に示すように、9個の特別変動領域HT内に「ハート」のパズル図柄ZPが表示され、遊技者に大当りが報知される。
【0092】尚、図1の(a)〜図6の(d)は9個の変動領域HTを抜粋して示すものであり、演出パターン「10」および「30」の中で「ハート」のパズル図柄ZPが抽選された以後は、図12の(d)に示すように、左右上隅部にリーチ図柄ZSおよびパズル図柄ZPが常に表示された状態で9個の変動領域HT内のパズル図柄ZPが変化する。
【0093】[演出パターン11(外れリーチ用のパズルリーチ)について]外れリーチの判定時には図13の(a)の外れリーチ用の変動パターンテーブルから変動パターンカウンタ値Nhに基づいて変動パターン「11」が選択的に設定され、変動パターン「11」に基づいて演出パターン「11」が設定される。この演出パターン「11」の設定時には演出パターン「10」の設定時と同一の変動画面を経て抽選画面が表示される。そして、パズル図柄ZPが「ダイヤ」で変動停止し、「ダイヤ」のパズル図柄ZPが抽選された様子が演出される。次に、左列のパズル図柄ZPおよび右列のパズル図柄ZPが画面の左上隅部および右上隅部に移動し、両パズル図柄ZPの前方に仮停止図柄ZSが表示され、1回目〜7回目の特別変動が行われる。
【0094】演出パターン「11」の特別変動は演出パターン「10」と同一の特別変動領域HTを同一速度で同一方向へ回動させる演出のものであり、演出パターン「10」との相違点は「ハート」に換えて「ダイヤ」が表示され、「ダイヤ」に換えて「ハート」が表示される点のみである。従って、最終の7回目の特別変動が終了した時点では8個の特別変動領域HT内に「ダイヤ」のパズル図柄ZPが表示され且つ1個の特別変動領域HT内に「ハート」のパズル図柄ZPが表示され、遊技者に外れが報知される。
【0095】[演出パターン31(大当り用のパズルリーチ)について]大当りの判定時には図13の(b)の大当り用の変動パターンテーブルから変動パターンカウンタ値Nhに基づいて変動パターン「31」が選択的に設定され、変動パターン「31」に基づいて演出パターン「31」が設定される。この演出パターン「31」の設定時には演出パターン「10」の設定時と同一の変動画面を経て抽選画面が表示される。そして、パズル図柄ZPとして「ダイヤ」が抽選され、1回目〜6回目の特別変動が行われる。これら1回目〜6回目の特別変動は「ダイヤ」のパズル図柄ZPを当選図柄とする演出パターン「11」と完全に同一な態様で行われるものであり、6回目の特別変動後の最終の7回目の特別変動では9個の特別変動領域HT内に「ダイヤ」のパズル図柄ZPが表示され、遊技者に大当りが報知される。
【0096】[演出パターン19(外れリーチ用のパズル発展リーチ)について]外れリーチの判定時には図13の(a)の外れリーチ用の変動パターンテーブルから変動パターンカウンタ値Nhに基づいて変動パターン「19」が選択的に設定され、変動パターン「19」に基づいて演出パターン「19」が設定される。この演出パターン「19」の設定時には演出パターン「10」の設定時と同一の変動画面を経て抽選画面が表示され、パズル図柄ZPとして「ハート」が抽選される。そして、演出パターン「10」の設定時と完全に同一の1回目〜7回目の特別変動が行われ、7回目の特別変動の終了時点で8個の特別変動領域HT内に「ハート」のパズル図柄ZPが表示され、1個の特別変動領域HT内に「ダイヤ」のパズル図柄ZPが表示される。
【0097】演出パターン「19」には、図15の(c)に示すように、パズルリーチの発展タイミングM2が設定されており、CPU29は演出時間タイマT´の計測値が発展タイミングM2に達したことを検出すると、図7の(a)に示すように、ルービックキューブが円形に変形する動画面を表示することに基づいてパズルリーチが発展することを遊技者に報知する。
【0098】パズルリーチの発展は最終の7回目の特別変動の終了直後に行われるものであり、CPU29はパズルリーチの発展を表示すると、図7の(b)に示すように、2段×2列の合計4個の特別変動領域HTを表示する。これら4個の特別変動領域HTはルービックキューブのポリゴン面を模した正方形状をなすものであり、各特別変動領域HTは有色な複数のラインLを表示することに基づいて視覚的に識別可能にされている。尚、パズルリーチの発展タイミングM2は後述する演出パターン「20」,「39」,「40」に共通のものである。
【0099】CPU29は4個の特別変動領域HTを表示すると、図8の(a)に示すように、4個の特別変動領域HT内にパズル図柄ZPを表示する。そして、4個の特別変動領域HTが1列単位,1段単位のいずれかで90°回動する特別変動画面を繰返し表示し、図10の(b)に示すように、最終的に4個の特別変動領域HT内に当選図柄とは異なる「ダイヤ」のパズル図柄ZPを表示することに基づいて遊技者に外れを報知する。以下、パズル図柄ZPの変動について説明する。
【0100】CPU29は4個の特別変動領域HT内にパズル図柄ZPを表示すると、図8の(b)に示すように、右列の2個の特別変動領域HTがパズル図柄ZPと共に垂直方向へ90°回動する様子を3次元的に表示する。このとき、新たなポリゴン面の右列の2個の特別変動領域HTがパズル図柄ZPと共に出現する様子を3次元的に表示し、図8の(c)に示すように、4個のパズル図柄ZPの組合せを変える(8回目の特別変動)。
【0101】CPU29は8回目の特別変動を終えると、図8の(d)に示すように、下段の2個の特別変動領域HTがパズル図柄ZPと共に水平方向へ90°回動する様子を3次元的に表示する。このとき、新たなポリゴン面の下段の2個の特別変動領域HTがパズル図柄ZPと共に出現する様子を3次元的に表示し、図9の(a)に示すように、4個のパズル図柄ZPの組合せを変える(9回目の特別変動)。
【0102】CPU29は9回目の特別変動を終えると、図9の(b)に示すように、左列の2個の特別変動領域HTがパズル図柄ZPと共に垂直方向へ90°回動する様子を3次元的に表示する。このとき、新たなポリゴン面の左列の2個の特別変動領域HTがパズル図柄ZPと共に出現する様子を3次元的に表示し、図9の(c)に示すように、4個のパズル図柄ZPの組合せを変える(10回目の特別変動)。
【0103】CPU29は10回目の特別変動を終えると、図9の(d)に示すように、上段の2個の特別変動領域HTおよび下段の2個の特別変動領域HTがパズル図柄ZPと共に水平な反対方向へ90°回動する様子を3次元的に表示する。このとき、新たなポリゴン面の上段の2個の特別変動領域HTおよび下段の2個の特別変動領域HTがパズル図柄ZPと共に出現する様子を3次元的に表示し、図10の(a)に示すように、左側のポリゴン面の4個の特別変動領域HT内に「ダイヤ」のパズル図柄ZPを表示し、右側のポリゴン面の4個の特別変動領域HT内に「ハート」のパズル図柄ZPを表示する(11回目の特別変動)。
【0104】CPU29は11回目の特別変動を終えると、ルービックキューブが水平方向へ回動する様子を3次元的に表示する。そして、図10の(b)に示すように、4個の特別変動領域HT内に当選した「ハート」とは異なる「ダイヤ」のパズル図柄ZPを表示することに基づいて遊技者に外れを報知する(12回目の最終の特別変動)。
【0105】[演出パターン39(大当り用のパズル発展リーチ)について]大当りの判定時には図13の(b)の大当り用の変動パターンテーブルから変動パターンカウンタ値Nhに基づいて変動パターン「39」が選択的に設定され、変動パターン「39」に基づいて演出パターン「39」が設定される。この演出パターン「39」の設定時には演出パターン「19」の設定時と同一の通常変動画面を経て抽選画面が表示され、パズル図柄ZPとして「ハート」が抽選される。そして、演出パターン「19」の設定時と同一の1回目〜7回目の特別変動が行われ、7回目の特別変動の終了時点で8個の特別変動領域HT内に「ハート」のパズル図柄ZPが表示され、1個の特別変動領域HT内に「ダイヤ」のパズル図柄ZPが表示される。
【0106】CPU29は7回目の特別変動を終えると、ルービックキューブが爆発する動画面を表示することに基づいてパズルリーチが発展することを遊技者に報知し、2段×2列の合計4個の特別変動領域HTを表示する。そして、演出パターン「19」の設定時と同一の8回目〜11回目の特別変動を行い、図10の(c)に示すように、最終の12回目の特別変動でルービックキューブが演出パターン「19」の設定時とは反対の水平方向へ回動する様子を3次元的に表示する。このとき、4個の特別変動領域HT内に「ハート」のパズル図柄ZPを表示し、遊技者に大当りを報知する。
【0107】尚、図8の(a)〜図10の(c)は4個の特別変動領域HTを抜粋して示すものであり、演出パターン「19」および「39」の中で「ハート」のパズル図柄ZPが抽選された以後は、図7の(b)に示すように、パズルリーチが発展した場合でも左右上隅部にリーチ図柄ZSおよびパズル図柄ZPが常に表示された状態で4個の特別変動領域HT内のパズル図柄ZPが変化する。
【0108】[演出パターン20(外れリーチ用のパズル発展リーチについて)]外れリーチの判定時には図13の(a)の外れリーチ用の変動パターンテーブルから変動パターンカウンタ値Nhに基づいて変動パターン「20」が選択的に設定され、変動パターン「20」に基づいて演出パターン「20」が設定される。この演出パターン「20」の設定時には演出パターン「19」の設定時と同一の通常変動画面を経て抽選画面が表示され、パズル図柄ZPとして演出パターン「19」とは異なる「ダイヤ」が抽選される。そして、演出パターン「19」の設定時と同一の1回目〜7回目の特別変動が行われ、7回目の特別変動の終了時点で8個の特別変動領域HT内に「ハート」のパズル図柄ZPが表示され、1個の特別変動領域HT内に「ダイヤ」のパズル図柄ZPが表示される。
【0109】CPU29は7回目の特別変動を終えると、パズルリーチを発展させる。そして、演出パターン「19」の設定時と同一の8回目〜11回目の特別変動を行い、最終の12回目の特別変動でルービックキューブが演出パターン「19」の設定時とは反対の水平方向へ回動する様子を3次元的に表示する。このとき、4個の特別変動領域HT内に当選図柄とは異なる「ハート」のパズル図柄ZPを表示し、遊技者に外れを報知する。
【0110】[演出パターン40(大当り用のパズル発展リーチについて)]大当りの判定時には図13の(b)の大当り用の変動パターンテーブルから変動パターンカウンタ値Nhに基づいて変動パターン「40」が選択的に設定され、変動パターン「40」に基づいて演出パターン「40」が設定される。この演出パターン「40」の設定時には演出パターン「19」の設定時と同一の通常変動画面を経て抽選画面が表示され、パズル図柄ZPとして演出パターン「19」とは異なる「ダイヤ」が抽選される。そして、演出パターン「19」の設定時と同一の1回目〜7回目の特別変動が行われ、7回目の特別変動の終了時点で8個の特別変動領域HT内に「ハート」のパズル図柄ZPが表示され、1個の特別変動領域HT内に「ダイヤ」のパズル図柄ZPが表示される。
【0111】CPU29は7回目の特別変動を終えると、パズルリーチを発展させる。そして、演出パターン「19」の設定時と同一の8回目〜11回目の特別変動を行い、最終の12回目の特別変動でルービックキューブが演出パターン「19」の設定時と同一の水平方向へ回動する様子を3次元的に表示する。このとき、4個の特別変動領域HT内に「ダイヤ」のパズル図柄ZPを揃え、遊技者に大当りを報知する。
【0112】図14の右列は大当りの信頼度を示すものである。この信頼度は「(大当りの発生回数×100)/リーチアクションの発生回数」で定義されるものであり、リーチアクションが大当りに発展する確率を示している。この場合にはパズルリーチの信頼度が「40.0%(演出パターン10,30)」および「20.0%(演出パターン11,31)」に設定され、パズル発展リーチの信頼度が「82.1%(演出パターン19,39)」および「50.0%(演出パターン20,40)」に設定されている。従って、パズルリーチが外れた場合でもパズルリーチが発展することを期待して画面に注目する楽しみが得られる。
【0113】また、「ハート」のパズル図柄ZPの信頼度は「40.0%(演出パターン10,30)」および「82.1%(演出パターン19,39)」に設定され、「ダイヤ」のパズル図柄ZPの信頼度は「20.0%(演出パターン11,31)」および「50.0%(演出パターン20,40)」に設定されている。従って、パズル図柄ZPとして「ハート」が抽選されることを期待して抽選画面に注目する楽しみが得られる。
【0114】抽選画面で「ハート」のパズル図柄ZPが当選して「複数段×複数列」の全てに「ハート」のパズル図柄ZPが揃う場合には変動パターンが「30」および「39」に設定されている。この変動パターン「30」および「39」は、図13の(b)に示すように、「10/257」および「6/257」の確率で選択されるものであり、変動パターン「30」および「39」の合計の選択確率は「16/257」である。
【0115】抽選画面で「ダイヤ」のパズル図柄ZPが当選して「複数段×複数列」の全てに「ダイヤ」のパズル図柄ZPが揃う場合には変動パターンが「31」および「40」に設定されている。この変動パターン「31」および「40」は、図13の(b)に示すように、「5/257」および「10/257」の確率で選択されるものであり、変動パターン「31」および「40」の合計の選択確率は「15/257」である。即ち、「複数段×複数列」の全てに「ダイヤ」のパズル図柄ZPが揃う画面の出現頻度Ndは「ハート」のパズル図柄ZPが揃う画面の出現頻度Nhより高く設定されている。
【0116】CPU29は図17のステップS16へ移行すると、図柄確定指令の有無を判断する。この図柄確定指令はメイン制御装置22が図22の(b)の演出処理で演出パターンの終了タイミングTeで出力するものであり、CPU29は図17のステップS16で図柄確定指令を検出すると、ステップS17で演出情報の左列の数字図柄ZS,中列の数字図柄ZS,右列の数字図柄ZSを確定表示する。図11の(c)は数字図柄ZSの確定表示状態を示すものであり、確定状態では3列の数字図柄ZSが水平な1本の仮想的な有効ラインYLに沿って静止表示される。
【0117】図11の(c)の確定状態は全ての演出パターン「1」〜「41」に共通であり、パズルリーチ用の演出パターン「10」,「11」,「30」,「31」およびパズル発展リーチ用の演出パターン「19」,「20」,「39」,「40」の設定時には最終の特別変動の終了後に「3段×3列」の特別変動領域HTおよび「2段×2列」の特別変動領域HTが消去され、演出情報の左列の数字図柄ZSと中列の数字図柄ZSと右列の数字図柄ZSとが有効ラインYLに沿って3列に可変停止状態で静止表示される。
【0118】CPU29は図17のステップS17で図柄を確定表示すると、ステップS18へ移行し、演出時間タイマT´を停止させる。そして、ステップS19へ移行し、演出時間タイマT´を「0」にリセットする。
【0119】CPU29は図16のステップS4で大当り情報を検出すると、ステップS5の大当り表示処理へ移行する。この大当り情報はメイン制御装置22のCPU23が図19の(a)のステップS45で大当りを検出することに基づいてステップS46で出力するものであり、CPU29はメイン制御装置22からの大当り情報を検出すると、図18のステップS31へ移行し、ラウンド画面を表示する。このラウンド画面は大入賞口35の開放に連動して表示されるものであり、大当りの雰囲気を盛上げる演出が行われる。CPU29はステップS32へ移行すると、終了画面を表示する。この終了画面は大当り動作の終了に連動して表示されるものであり、終了画面上には大当り終了等のメッセージが表示される。
【0120】上記実施例によれば、大当りの判定時に所定の変動パターン「30」,「31」,「39」,「40」のいずれかが選択されたときには所定の変動パターンに基づいて大当り用の所定の演出パターン「30」,「31」,「39」,「40」のいずれかを選択し、図柄表示装置16に「複数段×複数列」のパズル図柄ZPが変化するリーチ状態を表示した。このため、1回のリーチ中にパズル図柄ZPの組合せに豊富なバリエーションを持たせることが可能になるので、パズル図柄ZPの組合せの変化に応じた様々な大きさの期待感を遊技者に与えることができる。しかも、「複数段×複数列」の全てのパズル図柄ZPを同一のもので揃えることに基づいて大当りを報知したので、大当りの発生を視覚的に識別し易くなる。さらに、「複数段×複数列」の全てのパズル図柄ZPを同一のもので揃えた後に数字図柄ZSを静止状態で横3列に表示したので、大当りの識別が一層容易になる。
【0121】また、「複数段×複数列」のパズル図柄ZPを段単位および列単位で変化させたので、「複数段×複数列」の全てに同一のパズル図柄ZPが揃う大当り状態に1回の変化で一挙に近付けたり、大当り状態から一挙に遠ざたりできる。このため、パズル図柄ZPの組合せに大きな変化を付けることが可能になるので、1回のリーチ中に大幅な期待感の変化を付けることができる。
【0122】また、完全外れの判定時には変動パターン「41」を選択し、変動パターン「41」に基づいて完全外れ用の演出パターン「41」を選択した。そして、図柄表示装置16に複数列の数字図柄ZSが変化する通常の可変パターンを表示し、複数列の数字図柄まZSを可変停止状態で表示することに基づいて外れを報知した。このため、「複数段×複数列」のパズル図柄ZPが変化する大当り用の可変パターンが通常の可変パターンとは大幅に異なる特徴的なものになるので、特徴的な可変パターンに対して際立って大きな期待感を与えることができる。
【0123】また、大当りの判定時に所定の変動パターン「39」,「40」のいずれかが選択されたときには変動パターンに基づいて大当り用の演出パターン「39」,「40」のいずれかを選択し、「3段×3列」のパズル図柄ZPが変化するリーチ状態を表示した後に「2段×2列」のパズル図柄ZPが変化するリーチ状態に発展させた。このため、リーチ発展状態でリーチ状態より少数のパズル図柄ZPが変化するようになるので、リーチ状態でパズル図柄ZPが揃う視覚的な確率よりリーチ発展状態でパズル図柄ZPが揃う視覚的な確率の方が高くなり、1回のリーチ中に期待感に大幅な変化を付けることができる。
【0124】また、大当りの判定時に変動パターン「30」,「39」が選択されたときには演出パターン「30」,「39」を選択し、「ダイヤ」および「ハート」のパズル図柄ZPの中から「ハート」が抽選される抽選画面を表示した。そして、「複数段×複数列」のパズル図柄ZPを変化させ、「複数段×複数列」の全てに同一の「ハート」のパズル図柄ZPを表示した。このため、リーチアクションの中で注目すべきパズル図柄ZPを遊技者に事前に報知することができるので、いずれのパズル図柄ZPに注目してパズル図柄ZPの変化を楽しめば良いのかが分り易くなる。
【0125】また、大当りの判定時に変動パターン「31」,「40」が選択されたときには演出パターン「31」,「40」を選択し、「ダイヤ」および「ハート」のパズル図柄ZPの中から「ダイヤ」が抽選される抽選画面を表示した。そして、「複数段×複数列」のパズル図柄ZPを変化させ、「複数段×複数列」の全てに同一の「ダイヤ」のパズル図柄ZPを表示した。このため、リーチアクションの中で注目すべきパズル図柄ZPを遊技者に事前に報知することができるので、いずれのパズル図柄ZPに注目してパズル図柄ZPの変化を楽しめば良いのかが分り易くなる。
【0126】また、パズルリーチおよびパズル発展リーチの中でパズル図柄ZPが抽選された後は特別変動が終了するまで抽選結果を画面の左上隅部および右上隅部に表示したので、「複数段×複数列」のパズル図柄ZPが変動する様子に気を取られて抽選結果が分らなくなった場合でも左上隅部および右上隅部の表示から抽選結果を確認することができる。しかも、左上隅部および右上隅部の当選図柄ZPの前方に左列および右列の仮停止図柄ZSを表示したので、どのような図柄でリーチが発生しているのかを確認することもできる。
【0127】また、「複数段×複数列」の全てに「ダイヤ」のパズル図柄ZPが揃うダイヤリーチアクションを表示するための変動パターン「31」および「40」の合計の選択確率を「複数段×複数列」の全てに「ハート」のパズル図柄ZPが揃うハートリーチアクションを表示するための変動パターン「30」および「39」の合計の選択確率より高く設定した。このため、「ダイヤ」のパズル図柄ZPで大当りが発生する頻度が「ハート」のパズル図柄ZPで大当りが発生する頻度より高くなるので、「ハート」のパズル図柄ZPが抽選されることに対する期待感および「ダイヤ」のパズル図柄ZPが抽選されることに対する期待感に違いを付けることができる。
【0128】また、大当りおよび外れの判定結果を報知するための識別情報として符号ZSを用い、パズルリーチおよびパズル発展リーチを演出するための図柄として識別情報とは異種の絵柄ZPを用いたので、パズルリーチおよびパズル発展リーチの中で図柄が揃う様子を視覚的に認識し易くなる。
【0129】また、パズル発展リーチの前段で「ハート」および「ダイヤ」のパズル図柄ZPを抽選し、パズル発展リーチの後段で「複数段×複数列」の全てに当選図柄ZPを表示することに基づいて大当りを報知し、「複数段×複数列」の全てに落選図柄ZPを表示することに基づいて外れを報知した。このため、「複数段×複数列」の全てに同一のパズル図柄ZPを表示したり、「複数段×複数列」の全てに同一のパズル図柄ZPを表示しなかったりすることに基づいて大当りの有無を報知する場合に比べて大当りの視覚的な識別性が高まる。
【0130】また、パズルリーチおよびパズル発展リーチの中で「複数段×複数列」の特別表示領域HTを複数のラインLによって視覚的に識別可能な形態で表示した。このため、多数のパズル図柄ZPの配列を視覚的に認識し易くなるので、大当りの視覚的な識別性が向上する。
【0131】尚、上記実施例においては、パズルリーチの中でパズル図柄ZPを「3段×3列」に表示したが、これに限定されるものではなく、例えば「2段×2列」に表示したり、「4段以上×4列以上」に表示しても良い。また、上記実施例においては、パズルリーチおよびパズル発展リーチの中でパズル図柄ZPを「N段×N列」の配列的な正方形状に表示したが、これに限定されるものではなく、例えば「N1段(N1は2以上の整数)×N2列(N2はN1とは異なる3以上の整数)」の配列的な長方形状に表示しても良い。特にパズル図柄ZPを「N2>N1」となる横長な長方形状に配列する場合には図柄表示装置16の横長な表示領域を有効に利用できる利点がある。
【0132】また、上記実施例においては、識別情報として数字図柄ZSを用い、パズルリーチおよびパズル発展リーチ用の変動情報として絵柄ZPを用いたが、これに限定されるものではなく、両情報として同種の数字図柄ZSまたは絵柄ZPを用いても良い。また、上記実施例においては、パズルリーチおよびパズル発展リーチの中でパズル図柄Zを抽選し、大当りの判定時には「複数段×複数列」の全てに当選図柄ZPを表示したが、これに限定されるものではなく、例えばパズル図柄ZPの抽選を廃止し、大当りの判定時には変動パターンに拘らず特定のパズル図柄ZPを「複数段×複数列」の全てに表示しても良い。
【0133】また、上記実施例においては、パズルリーチの中でパズル図柄ZPを段単位および列単位で変化させたが、これに限定されるものではなく、例えば特別変動領域HT毎に変化させても良い。この場合、特別変動領域HT内に前回とは異なるパズル図柄ZPを可変表示すると良い。また、上記実施例においては、パズルリーチおよびパズル発展リーチの中で中列の数字図柄ZSがスロー変動するスロー変動画面を経て「複数段×複数列」のパズル図柄ZPが変化する特別変動画面を表示したが、これに限定されるものではなく、例えば左列の数字図柄ZSおよび右列の数字図柄ZSが仮停止した直後に中列のスロー変動画面を経ずに特別変動画面を表示しても良い。
【0134】また、上記実施例においては、識別情報として数字図柄ZSを用いたが、これに限定されるものではなく、例えばアルファベット図柄や片仮名図柄や平仮名図柄や漢字図柄等を用いても良く、要は大当りの判定結果を識別できるものであれば良い。また、上記実施例においては、3列の数字図柄ZSを左列,右列,中列の順序で仮停止させたが、これに限定されるものではなく、例えば左列,中列,右列の順序で仮停止させても良い。また、上記実施例においては、パズルリーチおよびパズル発展リーチ以外の演出パターン「1」,「21」,「41」等の中で数字図柄ZSを横3列に表示したが、これに限定されるものではなく、例えば縦3段に表示しても良い。
【0135】また、上記実施例においては、大当りの発生に連動して大当り動作が行われる1種のパチンコ機に本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば3種のパチンコ機に適用しても良い。このパチンコ機は大当りの発生に連動して特別入賞口が開放されるものであり、特別入賞口の開放時に特別入賞口内にパチンコ球が入球することに基づいて大当り動作が行われる。
【0136】また、上記実施例においては、大当りが特定の識別情報で発生することに基づいて次回の大当り確率が高まる確率変動形のパチンコ機に本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば大当りが特定の識別情報で発生することに基づいて次回の図柄変動時間(図柄の変動開始Sから確定Eに至る時間)が短縮される時間短縮形のパチンコ機に本発明を適用したり、大当り確率および図柄変動時間が一定な普通形のパチンコ機に本発明を適用しても良い。
【出願人】 【識別番号】000121693
【氏名又は名称】奥村遊機株式會社
【出願日】 平成14年1月31日(2002.1.31)
【代理人】 【識別番号】100071135
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 強
【公開番号】 特開2003−220237(P2003−220237A)
【公開日】 平成15年8月5日(2003.8.5)
【出願番号】 特願2002−23896(P2002−23896)