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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】那須 隆
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内

【氏名】山崎 好男
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内

【氏名】白鳥 英之
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区春岡通7丁目49番地 株式会社ジェイ・ティ内

【要約】 【課題】図柄変動が終了する際の興趣感を高める。

【解決手段】パチンコ機のメイン制御装置は、リーチ状態で変動終了直前のときに遊技者がパチンコ機に振動を加えたことを検出すると(S233でYES)、振動対応コマンドを表示用制御装置に送信する(S234)。すると、表示用制御装置は、そのコマンドに応じて特別図柄表示装置の変動終了直前の中図柄を上下又は左右に揺らして表示する。その後、変動時間が終了すると確定コマンドが表示用制御装置に送信される(S237)。すると、特別図柄表示装置には停止図柄が表示される。したがって、遊技者は自分が叩いたことによって中図柄Mが揺れ、揺れたことによって中図柄Mが停止したと感じるので、図柄変動が終了する際の興趣感が高まる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の始動条件が成立すると表示装置が変動を開始し、変動終了後に停止した表示態様が外れ表示態様ならば通常の遊技状態になり、変動終了後に停止した表示態様が当り表示態様ならば遊技者に有利な遊技状態になる遊技機において、遊技者の所定行為を検出する検出手段と、前記表示装置の変動中に前記検出手段が遊技者の所定行為を検出したならば、該所定行為の影響を受けた様子を前記表示装置に表示する制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記制御手段は、前記表示装置がリーチ状態になったあとの変動中に前記所定行為を検出したならば、前記所定行為の影響を受けて変動が停止したように表示する請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】 前記制御手段は、前記表示装置の変動中に前記検出手段が遊技者の所定行為を検出したならば、該所定行為の影響を受けて所定方向に揺れた様子か回転する様子かねじれた様子を前記表示装置に表示する請求項1又は2に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の始動条件が成立すると表示装置が変動を開始し、変動終了後に停止した表示態様が外れ表示態様ならば通常の遊技状態になり、変動終了後に停止した表示態様が当り表示態様ならば遊技者に有利な遊技状態になる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】図柄表示装置を備えたパチンコ機では、始動口に遊技球が入いることによって始動条件が成立し、図柄表示装置の図柄が変動を開始し、変動終了後に停止した図柄が外れ図柄ならば通常の遊技状態が継続され、変動終了後に停止した図柄が大当り図柄ならば遊技者に有利な特別遊技状態になる。この特別遊技状態では、アタッカーと呼ばれる大入賞口が開き、この大入賞口に所定数(例えば10個)の遊技球が入いると大入賞口が閉じるのであるが、大入賞口に入った遊技球のうちの少なくとも一つが大入賞口内のVゾーンと呼ばれる領域に入いると再度大入賞口が開き、この動作が予め定められた最大回数(例えば16回)繰り返される。
【0003】ところで、大当り図柄になる場合には、例えば左図柄、中図柄、右図柄の三つの図柄のうち二つが同じ図柄で先に停止していわゆるリーチ状態になり、その後最後の一つが停止して三つすべてが同じ図柄で揃い、「7」「7」「7」のような大当り図柄になる。また、リーチ状態になった後、最後の一つが異なる図柄で停止して「7」「6」「7」のような外れリーチ図柄になることもある。つまり、リーチ状態になった後、大当り図柄になる場合と外れリーチ図柄になる場合とがある。そこで、遊技者は、リーチ状態になったときには最後の一つが同じ図柄で停止して大当り図柄になるように、パチンコ機を叩いたり揺すったりすることがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パチンコ機を叩いたり揺すったりしても、パチンコ機の図柄表示装置はそれによって影響を受けることなく変動するため、遊技者にとっては興趣感が少なかった。
【0005】本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、変動中の興趣感を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の目的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその作用等についても説明する。
【0007】手段1.所定の始動条件が成立すると表示装置が変動を開始し、変動終了後に停止した表示態様が外れ表示態様ならば通常の遊技状態になり、変動終了後に停止した表示態様が当り表示態様ならば遊技者に有利な遊技状態になる遊技機において、遊技者の所定行為を検出する検出手段と、前記表示装置の変動中に前記検出手段が遊技者の所定行為を検出したならば、該所定行為の影響を受けた様子を前記表示装置に表示する制御手段を備えたことを特徴とする遊技機。
【0008】この遊技機では、表示装置の変動中に遊技者が所定行為を行うと、その所定行為の影響を受けた様子を表示装置に表示する。これにより、遊技者は自分の行為によって遊技機の表示態様が変わったように感じ、自らが遊技に参加したように感じる。したがって、この遊技機によれば、変動中の興趣感を高めることができる。なお、「表示装置」は、例えば図柄の変動を表示してもよいし、ゲーム状況の変動を表示してもよい。
【0009】手段2.手段1の遊技機において、変動中に所定行為を行う時期を遊技者に報知する報知手段を備え、前記制御手段は、前記報知手段によって遊技者に報知している間、前記表示装置の変動中に前記検出手段が遊技者の所定行為を検出したならば、該所定行為の影響を受けた様子を前記表示装置に表示する遊技機。こうすれば、遊技者はいつ遊技機に所定行為を行えばよいかを知ることができる。なお、「報知手段」とは、遊技者の視覚や聴覚などに訴えるものが挙げられ、例えば音声で報知する音声報知手段、文字表示板やランプ表示で報知する表示報知手段などが挙げられる。
【0010】手段3.手段1又は2の遊技機において、変動中に所定行為を加える所定箇所を遊技者に報知する報知手段を備え、前記制御手段は、前記表示装置の変動中に前記所定箇所に遊技者が所定行為を加えたことを検出したならば、該所定行為の影響を受けた様子を前記表示装置に表示する遊技機。こうすれば、遊技者は遊技機のどこに所定行為を加えればよいかを知ることができる。なお、「報知手段」とは、遊技者の視覚や聴覚などに訴えるものが挙げられ、例えば音声で報知する音声報知手段、文字表示板やランプ表示で報知する表示報知手段などが挙げられる。また、「所定箇所」とは、遊技機の一部であれば特に限定されないが、例えば遊技盤を覆う透明板や遊技を操作する操作ハンドルや遊技球を貯留する上受け皿などが挙げられる。
【0011】手段4.手段1〜3のいずれかの遊技機において、前記制御手段は、前記表示装置がリーチ状態になったあとの変動中に前記所定行為を検出したならば、前記所定行為の影響を受けて変動が停止したように表示する遊技機。リーチ状態つまり当り表示態様になる一歩手前の状態になったときには、遊技者は当り表示態様で停止するように期待するため、遊技機に所定行為を加えることが多いが、この遊技機によれば、このように遊技者の期待感が大きくなったときに自分の行為によって変動が停止したように感じさせるため、興趣感が一層高まる。
【0012】手段5.手段1〜4のいずれかの遊技機において、前記表示装置の変動中は変動終了までの余裕の程度に応じて複数の段階に分けられており、前記制御手段は、前記表示装置の変動中に前記検出手段が遊技者の所定行為を検出したならば、前記所定行為の影響を受けた様子をどの段階にあるかによって異なるように前記表示装置に表示する遊技機。こうすれば、例えば変動中であっても変動終了までに余裕のある段階(例えば変動終了までに数秒ある)と余裕のない段階(例えば変動終了までにコンマ数秒しかない)とによって、表示される様子が異なるため、一層興趣感が高まる。
【0013】手段6.手段1〜5のいずれかに遊技機において、前記制御手段は、前記表示装置の変動中に前記検出手段が遊技者の所定行為を検出したならば、該所定行為の影響を受けて所定方向(例えば上下、前後又は左右)に揺れた様子か回転する様子かねじれた様子を前記表示装置に表示する遊技機。こうすれば、遊技者は自分の行為によって揺れたり回転したりねじれたりしたように感じ、興趣感が高まる。
【0014】手段7.手段1〜6のいずれかの遊技機において、前記表示装置は、図柄の変動を表示する装置であり、前記制御手段は、前記表示装置の変動中に前記検出手段が遊技者の所定行為を検出したならば、前記変動中の図柄をそのまま停止させるか一つ前又は後の図柄に送ってから停止させる遊技機。こうすれば、変動中に遊技者が所定行為を行うと、その所定行為によって図柄がそのまま停止したり、一つ前か後の図柄で停止する。したがって、遊技者は自分の行為によって図柄が停止したように感じるため、興趣感が高まる。
【0015】手段8.手段1〜7のいずれかの遊技機において、前記制御手段は、前記表示装置の変動中に前記検出手段が遊技者の所定行為を検出したならば、変動速度を変化させる遊技機。こうすれば、変動中に遊技者が所定行為を行うと、その所定行為によって速く送られたりゆっくり送られたり停止したりする。したがって、遊技者は自分の行為によって変動が影響を受けたように感じ、興趣感が高まる。
【0016】手段9.手段1〜8のいずれかの遊技機において、遊技盤の前面は通常のガラスよりも高耐久性の透明板で覆われている遊技機。こうすれば、遊技盤の前面を覆う透明板を叩いたときに透明板が割れたりするおそれが少なくなる。なお、「通常のガラスよりも高耐久性の透明板」とは、例えばポリカーボネート製やポリアクリル製の透明板などが挙げられる。
【0017】手段10.手段1〜9のいずれかの遊技機において、前記表示装置の変動中に前記検出手段が遊技者の所定行為を検出したならば、効果音を発生させる効果音発生手段を備えた遊技機。こうすれば、効果音によって臨場感が増す。
【0018】手段11.手段1〜10のいずれかの遊技機において、前記所定行為は遊技機に振動を与える行為である遊技機。こうすれば、遊技者は遊技機を叩いたり揺すったりしたときに遊技機の表示態様が変わったように感じ、自らが遊技に参加したように感じる。
【0019】手段12.手段1〜11のいずれかであって、前記遊技機はパチンコ機である遊技機。こうした本発明の遊技機としてのパチンコ機の基本構成例としては、操作ハンドルを備えており、そのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置された作動口に入賞することを必要条件として表示装置における変動表示が開始され、また、特別遊技状態発生中には遊技領域内の所定の位置に配置された入賞口が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能として、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへの書き込み等も含む)が付与されるものを挙げることができる。こうしたパチンコ機において、少なくとも多数個の遊技球を取得できる遊技者に有利な状態である特別遊技状態(大当り状態)と、遊技球を消費する遊技者に不利な状態である通常遊技状態とが存在するものとすることもできる。この場合、遊技者の所定行為は操作ハンドルに加えられてもよいし、遊技球を貯留する上受け皿に加えられてもよいし、遊技盤の前面を覆う透明板に加えられてもよいし、その他別の箇所に加えられてもよい。
【0020】手段13.手段1〜11のいずれかであって、前記遊技機はスロットマシンである遊技機。こうした本発明の遊技機としてのスロットマシンの基本構成例としては、「遊技状態に応じてその遊技状態を識別させるための複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因してあるいは所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備える遊技機」を挙げることができる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。こうしたスロットマシンにおいて、少なくとも多数個の遊技媒体例えばコイン、メダル等を取得できる遊技者に有利な状態である特別遊技状態(大当り状態)と遊技媒体を消費する遊技者に不利な状態である通常遊技状態とが存在するものとすることもできる。この場合、遊技者の所定行為は操作レバーやストップボタンに加えられてもよいし、遊技球を貯留する受け皿に加えられてもよいし、遊技盤の周辺に加えられてもよいし、その他別の箇所に加えられてもよい。
【0021】手段14.手段1〜11のいずれかであって、前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる遊技機。こうした本発明の遊技機としてのパチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる遊技機の基本構成例としては、「遊技状態に応じてその遊技状態を識別させるための複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する表示手段を備え、始動用操作手投(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因してあるいは所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用すると共に図柄の変動開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるよう構成されてなる遊技機」を挙げることができる。こうした遊技機において、少なくとも多数個の遊技球を取得できる遊技者に有利な状態である特別遊技状態(大当り状態)と、遊技球を消費する遊技者に不利な状態である通常遊技状態とが存在するものとすることもできる。
【0022】手段12〜14に記載したように、本発明の遊技機としては、パチンコ機やスロットマシン、パチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる遊技機などを挙げることができるが、この他、種々の遊技機に適用することもできる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明における遊技機をパチンコ機に具体化した実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本実施形態のパチンコ機20を正面から見た外観図であり、図2はパチンコ機20の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、図3は本実施形態のパチンコ機20の電気的接続を例示するブロック図である。本実施形態のパチンコ機20は、図1に示すように、前面枠22にはめ込まれたポリカーボネート製の透明板30aに覆われた遊技盤30と、遊技球を貯留する上受け皿24および下受け皿26と、遊技球を遊技盤30へ発射するための発射ハンドル28と、パチンコ機20全体を制御するメイン制御装置70(図3参照)とを備える。
【0024】遊技盤30は、図2に示すように、遊技盤30の中央の上部に配置された普通図柄表示装置32と、遊技盤30の左右部に各々配置され遊技球の通過を検知する普通図柄始動口スイッチ36a,36bを有する普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bと、普通図柄表示装置32の下側に配置された特別図柄表示装置40と、特別図柄表示装置40の下側に配置され遊技球の入賞を検知する特別図柄始動口スイッチ44を有する始動口42と、始動口42に取り付けられ開閉可能なチューリップ式の普通電動役物46と、始動口42の下側に配置され開閉可能な大入賞口50と、遊技盤30の左右下部に計4個配置された普通入賞口60a〜60dと、いずれの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するアウト口69とを備える。
【0025】普通図柄表示装置32は、背後に設けられた図示しないランプの点灯を切り換えることにより変動表示する「○」および「×」の図柄32a,32bと、この「○」および「×」の図柄32a,32bの上側に配置された4個の普通図柄変動保留ランプ33a〜33dとを備える。「○」および「×」の図柄32a,32bは、遊技球が普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bを通過したのを検知したときに変動表示の開始がなされ、所定時間変動表示後に「○」および「×」の図柄32a,32bのいずれかを点灯した状態で変動表示を終了する。普通図柄変動保留ランプ33a〜33dは、普通図柄表示装置32による「○」および「×」の図柄32a,32bの変動表示の最中に遊技球が普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bを通過するごとに左側から順に一つずつ点灯され、普通図柄表示装置32による「○」および「×」の図柄32a,32bの変動表示が開始される毎に点灯とは逆の順に消灯されることにより、変動表示の最中に普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bを通過した回数を最大4回まで保留球数として示す。
【0026】始動口42に設けられたチューリップ式の普通電動役物46は、普通図柄表示装置32による変動表示が「○」の図柄32aで停止したときに当りとしてチューリップを所定時間(例えば0.3秒間)開くものとして構成されている。
【0027】特別図柄表示装置40は、液晶ディスプレーなどの表示装置として構成されており、図3に示す表示用制御装置90により表示内容が制御されている。特別図柄表示装置40は、通常、図4に例示するように、キャラクタと数字とから構成される左,中,右の3個の図柄L,M,Rを表示しており、遊技球が始動口42に入賞するのを検知したときにこの3個の図柄L,M,Rを変動表示させる。そして、所定の変動時間が終了したときに、3個の図柄L,M,Rを図柄L,図柄R,図柄Mの順に変動表示を停止し、3個の図柄L,M,Rが一致したときに大当りとして特別遊技動画を表示する。特別遊技動画の一例を図5および図6に示す。
【0028】遊技盤30には、普通図柄表示装置32と特別図柄表示装置40との間に4個の特別図柄変動保留ランプ41a〜41dが設けられている。この特別図柄変動保留ランプ41a〜41dは、特別図柄表示装置40による3個の図柄L,M,Rの変動表示の最中や特別遊技動画を表示している最中に遊技球が始動口42に入賞するごとに左側から順に一つずつ点灯され、特別図柄表示装置40による3個の図柄L,M,Rの変動表示が開始される毎に点灯とは逆の順に消灯されることにより、変動表示の最中や特別遊技動画を表示している最中に始動口42に入賞した球数を最大4個まで保留球数として示す。
【0029】大入賞口50は、通常は遊技球を受け入れない閉状態とされており、大当りのときに、図3に示す大入賞口駆動装置52によって遊技球を受け入れやすい開状態と通常の閉状態とが所定の条件に基づいて繰り返されるよう駆動される。大入賞口50には、遊技球の入賞をカウントする10カウントスイッチ54(図3参照)や大入賞口50の右部に設けられたVゾーン56に遊技球が入賞したのを検出するVカウントスイッチ58(図3参照)が取り付けられている。
【0030】遊技盤30には、この他、発射された遊技球を円弧上に導くレール62や遊技盤30の中央部に導く左右の肩部に配置されたランプ風車64a,64b,普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bの近傍に配置された風車66a,66b,特別図柄表示装置40の両横に取り付けられた計8個のインジケータ68a〜68hなども取り付けられている。なお、遊技球をガイドしたり弾いたりしてその遊技性を高める複数の釘については図示を省略した。
【0031】メイン制御装置70は、図3に示すようにCPU72を中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPU72には電源を供給する電源回路73の他に、各種処理プログラムを記憶するROM74や一時的にデータを記憶するRAM76,所定周波数の矩形波を出力するクロック回路78,入出力処理回路80がバス82によって接続されている。メイン制御装置70には、普通図柄始動口スイッチ36a,36bからの通過信号や特別図柄始動口スイッチ44からの始動信号,10カウントスイッチ54からのカウント信号,Vカウントスイッチ58からのV信号,振動検出センサ59からの検出信号、普通入賞スイッチや賞球カウントスイッチなどの他の入力装置88からの入力信号などが入出力処理回路80を介して入力されている。また、メイン制御装置70からは、普通図柄表示装置32への駆動信号や大入賞口駆動装置52への駆動信号,普通図柄変動保留ランプ33a〜33dや特別図柄変動保留ランプ41a〜41dへの点灯信号,普通電動役物46への駆動信号、スピーカ86が接続された音声用制御装置84への制御信号,特別図柄表示装置40の表示制御を司る表示用制御装置90への制御信号,賞球の払い出しを司る賞球制御装置などの他の出力装置89への駆動信号などが入出力処理回路80を介して出力されている。なお、インジケータ68a〜68hへの点灯信号は他の出力装置89から出力されている。
【0032】次に、こうして構成されたパチンコ機20の動作について説明する。図7は、メイン制御装置70により実行されるメインルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、2msec毎)に繰り返し実行される。
【0033】メインルーチンが実行されると、メイン制御装置70のCPU72は、図8に例示する始動入賞処理(ステップ(以下Sと略す)100),図9に例示する変動開始処理(S102),図10に例示する変動停止処理(S104),図11に例示するカウンタ更新処理(S106)を実行し、その後、図12に例示する外れ図柄カウンタ更新処理(S108)を残余時間中繰り返し実行する。説明の容易のために、まず、カウンタ更新処理と外れ図柄カウンタ更新処理とを説明し、その後その他の各処理について説明する。
【0034】[カウンタ更新処理]カウンタ更新処理では、図11に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、内部乱数カウンタC1,リーチ乱数カウンタC2,大当り図柄カウンタC3,変動パターンカウンタC4の各々のカウンタをインクリメントする処理を実行する(S240)。図13に示すように、内部乱数カウンタC1は、大当りか否かを判定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜599までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり599)に達した後再び0に戻るループカウンタとした。リーチ乱数カウンタC2は、外れ時にリーチ遊技を行うか否かを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜11までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり11)に達した後再び0に戻るループカウンタとした。大当り図柄カウンタC3は、大当りのときに特別図柄表示装置40で変動表示している左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動停止時の図柄(大当り図柄)を決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜11までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり11)に達した後再び0に戻るループカウンタとした。変動パターンカウンタC4は、特別図柄表示装置40の左,中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示させるパターンを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜99までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり99)に達した後再び0に戻るループカウンタとした。こうして各カウンタを更新すると、各カウンタをRAM76の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに格納して(ステップS242)、カウンタ更新処理を終了する。
【0035】[外れ図柄カウンタ更新処理]外れ図柄カウンタ更新処理では、図12に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、外れ図柄左カウンタCLをインクリメントする処理を実行する(S250)。図13に示すように、外れ図柄左カウンタCLは、外れのときに特別図柄表示装置40で変動表示している左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動停止時の図柄(外れ図柄)のうち左の図柄Lを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜図柄の数から値1を減じた数までを順に値1ずつインクリメントし、最大値に達した後再び0に戻るループカウンタとした。続いて外れ図柄左カウンタCLが値0であるかを判定し(S252)、外れ図柄左カウンタCLが値0であるときには、外れ図柄右カウンタCRをインクリメントする(S254)。外れ図柄右カウンタCRは、外れのときに特別図柄表示装置40で変動表示している左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動停止時の図柄(外れ図柄)のうち右の図柄Rを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では外れ図柄左カウンタCLと同様に0〜図柄の数から値1を減じた数までを順に値1ずつインクリメントし、最大値に達した後再び0に戻るループカウンタとした。同様に、外れ図柄右カウンタCRが値0であるかを判定し(S256)、外れ図柄右カウンタCRが値0であるときには、外れ図柄中カウンタCMをインクリメントする(S258)。ここで、外れ図柄中カウンタCMは、外れのときに特別図柄表示装置40で変動表示している左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動停止時の図柄(外れ図柄)のうち中の図柄Mを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では外れ図柄左カウンタCLや外れ図柄右カウンタCRと同様に0〜図柄の数から値1を減じた数までを順に値1ずつインクリメントし、最大値に達した後再び0に戻るループカウンタとした。
【0036】外れ図柄カウンタCL,CR,CMをすべてインクリメントするか、S252で外れ図柄左カウンタCLが値0でないと判定されたときか、S256で外れ図柄右カウンタCRが値0でないと判定されたときは、外れ図柄左カウンタCLの値と外れ図柄右カウンタCRの値とが一致するかを判定する(S260)。外れ図柄左カウンタCLの値と外れ図柄右カウンタCRの値とが一致しないときには、各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値をRAM76の所定領域に設定された外れ図柄バッファに格納して(S262)、本ルーチンを終了する。一方、外れ図柄左カウンタCLの値と外れ図柄右カウンタCRの値とが一致するときには、外れ図柄中カウンタCMの値も一致するかを判定する(S264)。外れ図柄左カウンタCLの値と外れ図柄右カウンタCRの値は一致するが外れ図柄中カウンタCMの値は異なるときには、各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値をRAM76の所定領域に設定された外れリーチ図柄バッファに格納して(S266)、本ルーチンを終了する。各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値の全てが一致するときは、外れ図柄ではないから各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値を外れ図柄バッファや外れリーチ図柄バッファへ格納することなく本ルーチンを終了する。
【0037】この外れ図柄カウンタ更新処理は、図7に例示したメインルーチンのフローチャートから解るように、所定時間経過毎にメインルーチンが実行されるまでの空き時間に繰り返し行われる。したがって、内部乱数カウンタC1やリーチ乱数カウンタC2などの他のカウンタはメインルーチンが実行される毎にカウントアップするのに対して、外れ図柄左カウンタCLはメインルーチンが実行される毎に加えて空き時間に繰り返し実行される毎にカウントアップする。
【0038】[始動入賞処理]始動入賞処理では、図8に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、遊技球が始動口42に入賞したか否かを判定する(S200)。この判定は、特別図柄始動口スイッチ44がオンとされたか否かによって行うことができる。遊技球が始動口42に入賞したと判定されると、保留球数Nが4未満であるか否かを調べる(S202)。前述したように、本実施形態では保留上限値が4個だからである。
【0039】保留球数Nが4未満のときには、保留球数Nを値1だけインクリメントし(S204)、特別図柄変動保留ランプ41a〜41dを左から順に1つ点灯し(S206)、図11のカウンタ更新処理のS242や図12の外れ図柄カウンタ更新処理のS262でRAM76のカウンタ用バッファに格納された内部乱数カウンタ値、リーチ乱数カウンタ値、大当り図柄カウンタ値、外れ図柄カウンタ集合値(外れ図柄バッファに一時記憶されている各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値の集合)を、同じくRAM76の所定領域に設定された保留球格納エリアの空き記憶エリアのうち最初のエリアに格納する(S208)。保留球格納エリアの構造の一例を図14に示す。図示するように、保留球格納エリアは1つの実行エリアと4つの保留エリア(保留第1〜第4エリア)とから構成され、各エリアは内部乱数カウンタ値、リーチ乱数カウンタ値、大当り図柄カウンタ値、外れ図柄カウンタ集合値を格納可能である。
【0040】各カウンタ値の保留球格納エリアへの格納処理を終了した後や、S200で遊技球は始動口42に入賞していないと判定されたときや、あるいはS202で保留球数Nが4未満と判定されなかったときには、保留球数Nが値0より大きいか否かを判定すると共に(S210)、特別図柄表示装置40で左,中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示中であるか否か、あるいは大当り中であるか否かを判定する(S212)。保留球数Nが値0でなく、特別図柄表示装置40が変動表示中でもなく、大当り中でもないときには、変動許可フラグF1(初期設定時はゼロ)に1をセットして(S214)、本ルーチンを終了し、保留球数Nが値0であったり、特別図柄表示装置40が変動表示中であったり、大当り中であるときには、変動許可フラグF1に1をセットせずに本ルーチンを終了する。
【0041】[変動開始処理]変動開始処理では、図9に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、変動許可フラグF1が値1であるか否かを判定する処理を実行する(S220)。変動許可フラグF1が値1でないときには、保留球数Nが値0であるか、特別図柄表示装置40によって左,中,右の3個の図柄L,M,Rが変動表示中であるか、大当り中であるかのいずれかの場合であると判断して、本ルーチンを終了する。
【0042】変動許可フラグF1が値1のときには、特別図柄変動保留ランプ41a〜41dを右側から順に1つ消灯すると共に(S222)、保留球数Nを値1だけディクリメントし(S224)、保留球格納エリアに格納されたデータをシフトする処理を行う(S226)。このデータシフト処理は、図14に例示する保留第1〜第4エリアに格納されているデータを実行エリア側にワンブロックシフトさせる処理である。即ち、保留第1エリアのデータを実行エリアに、保留第2エリアのデータを保留第1エリアに、保留第3エリアのデータを保留第2エリアに、保留第4エリアのデータを保留第3エリアに移動させる処理である。
【0043】次に表示コマンドを決定する処理を行う(S227)。表示コマンドは、特別図柄表示装置40に左,中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示させた後に変動表示停止時の図柄を設定する停止図柄コマンドと、特別図柄表示装置40による左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動パターンを設定する変動パターンコマンドとから構成されている。そして、S227で決定した表示コマンドを入出力処理回路80を介して表示用制御装置90に送信し(S228)、変動許可フラグF1に値0をセットして(S229)、本ルーチンを終了する。表示コマンドを受信した表示用制御装置90は、表示コマンドのうちの変動パターンコマンドに従って特別図柄表示装置40の左,中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示すると共に後述する確定コマンドを受信したときに停止図柄コマンドに従って特別図柄表示装置40の左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を停止する。なお、S227の表示コマンド決定処理は、図15に例示するフローチャートを用いて行われる。
【0044】[表示コマンド決定処理]表示コマンド決定処理では、図15に示すようにメイン制御装置70のCPU72は、まず、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている内部乱数カウンタC1の値が大当りか否かを内部乱数カウンタ値とモードとの関係に基づいて判定する(S300)。具体的には、内部乱数カウンタ値は0〜599のいずれかの数値であり、このうち7と307が通常時当り値、60で割ったときの余りが7となる数(7,67,127,…)が高確率時当り値と決められている。このため、大当たり判定は、通常時には内部乱数カウンタ値が7か307のいずれかであるか否かを判定することにより行われ、高確率時には内部乱数カウンタ値が7,67,127,…のいずれかであるか否かを判定することにより行われる。なお、高確率時とは、予め定められた確率変動図柄によって大当りになると付加価値としてその後の大当り確率がアップした状態(確変という)の時をいい、通常時とは、そのような確変状態でない時をいう。
【0045】さて、大当りと判定されると、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当り図柄カウンタC3の値に対応する図柄を図示しないテーブル(大当り図柄カウンタ値と図柄との対応関係を表すテーブル)に基づいて求め、その図柄を停止図柄コマンドに設定する(S310)。具体的には、大当り図柄カウンタ値は0〜11のいずれかの数値であり、各カウンタ値には1〜12までの図柄が対応している。このため、停止図柄コマンドには1〜12までのいずれかの図柄が設定される。なお、1〜12の図柄のうち奇数の図柄は確率変動図柄であり、この図柄で大当りになると以後確変状態に移行するが、偶数の図柄は非確率変動図柄であり、この図柄で大当りになっても通常状態のままである。次いで図15に例示する大当り時変動パターンコマンド決定処理を行って変動パターンコマンドに設定し(S312)、本ルーチンを終了する。大当り時変動パターンコマンド決定処理では、RAM76のカウンタ用バッファに格納されている変動パターンカウンタC4の値を調べ(S340)、変動パターンカウンタC4が20未満のときにはパターンBを変動パターンコマンドに設定し(S342)、変動パターンカウンタC4が20以上60未満のときにはパターンCを変動パターンコマンドに設定し(S344)、変動パターンカウンタC4が60以上のときにはパターンDを変動パターンコマンドに設定する(S346)。各変動パターンについては後述する。
【0046】一方、S300で大当りではないと判定されると、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC2の値がリーチありか否かを判定する(S302)。本実施形態では、リーチ乱数カウンタC2は0〜11のいずれかであり、リーチありの値は7に設定されている。したがって、リーチありの確率は1/12である。リーチありと判定されると、RAM76の外れリーチ図柄バッファに格納されている外れ図柄左カウンタCL,外れ図柄中カウンタCM,外れ図柄右カウンタCRの各値を停止図柄コマンドに設定し(S320)、次いで図16に例示する外れリーチ時変動パターンコマンド決定処理を行って変動パターンコマンドを設定し(S322)、本ルーチンを終了する。外れリーチ時変動パターンコマンド決定処理では、RAM76のカウンタ用バッファに格納されている変動パターンカウンタC4の値を調べ(S350)、変動パターンカウンタC4が50未満のときにはパターンBを変動パターンコマンドに設定し(S352)、変動パターンカウンタC4が50以上90未満のときにはパターンCを変動パターンコマンドに設定し(S354)、変動パターンカウンタC4が90以上のときにはパターンDを変動パターンコマンドに設定する(S356)。なお、S302でリーチなしと判定されると、実行エリアに格納されている外れ図柄カウンタ集合値を停止図柄コマンドに設定し(S330)、パターンAを変動パターンコマンドに設定して(S332)、本ルーチンを終了する。
【0047】本実施形態では各変動パターンは次のように設定されている。パターンAは、特別図柄表示装置40による左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を開始した後、7秒後に左図柄Lを停止し、8秒後に右図柄Rを停止し、9秒後に中図柄Mを停止するパターンとして設定されている。パターンBは、特別図柄表示装置40による左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を開始した後、7秒後に左図柄Lを停止し、8秒後に右図柄Rを停止したときに左図柄Lと右図柄Rとが一致するときに中図柄Mを低速度で7秒間変動表示させて停止するいわゆるノーマルリーチのパターンとして設定されている。パターンCは、パターンBの中図柄Mの停止タイミングで中図柄Mの変動表示を停止することなく高速度で更に5秒間変動表示した後に停止するいわゆるスーパーリーチのパターンとして設定されている。パターンDは、パターンCの中図柄Mの停止タイミングで中図柄Mの変動表示を停止することなく低速度で更に10秒間変動表示した後に当り図柄または当り図柄の前後の図柄で停止するいわゆるスペシャルリーチのパターンとして設定されている。なお、スーパーリーチやスペシャルリーチでは、単に左,中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示するだけでなく、所定のリーチ遊技が行なわれる。
【0048】本実施形態では、図16および図17を用いて説明したように大当り時変動パターンコマンド決定処理ではハズレリーチ時変動パターンコマンド決定処理に比してパターンDが設定されやすくなっており、逆にハズレリーチ時変動パターンコマンド決定処理では大当り時変動パターンコマンド決定処理に比してパターンBが設定されやすくなっている。即ち、大当り時変動パターンコマンド決定処理ではスペシャルリーチが設定されやすく、ハズレリーチ時変動パターンコマンド決定処理ではノーマルリーチが設定されやすくなっている。このように設定することにより遊技性を高め興趣の向上を図っているのである。
【0049】[変動停止処理]変動停止処理では、図10に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、大当り中であるか否かを判定する(S230)。ここで、大当り中には、大当りの際に特別図柄表示装置40で表示される特別遊技の最中と特別遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。特別遊技終了後の所定時間は、例えばパチンコ機20の各状態を整えるのに要する時間などとして設定される。大当り中ではないと判定されると、先の変動開始処理の結果に基づきリーチありか否かを判定する(S231)。変動開始処理で説明したように停止図柄が大当り図柄又は外れリーチ図柄に設定されているとき各変動パターンは必ずリーチを行うパターンであるため、停止図柄に基づいてリーチの有無を判定する。あるいは、変動パターンがパターンAならリーチなし、パターンB〜Dならリーチありなので、変動パターンに基づいてリーチの有無を判定してもよい。そして、リーチありのときには、変動終了直前か否か、つまり変動パターンにおける変動時間の残りが所定範囲内か否かを判定する(S232)。ここで所定範囲とは、中図柄Mのみ変動している状態となるように、例えば0.5〜5秒といった具合に定められている。また、変動開始処理で説明したように各変動パターンはパターン毎に変動時間が設定されているから、その変動時間と経過時間から残り時間を算出している。そして、変動時間の残りが所定範囲内のときには、特別図柄表示装置40の左図柄Lと右図柄Rは同じ図柄で停止しており中図柄Mのみ変動している状態であるが、振動検出センサ59が振動を検出したか否かを判定する(S233)。ここで振動検出センサ59は、遊技者がパチンコ機20を叩いたときの振動を検出できるように設定されている。そして、振動検出センサ59が振動を検出したときには変動中の中図柄Mを上下又は左右に震えるように揺らすための振動対応コマンドを表示用制御装置90に送信する(S234)。この振動対応コマンドを受信した表示用制御装置90は、その振動対応コマンドに応じて変動中の中図柄Mを上下又は左右に震えるように揺らす。
【0050】そして、S231でリーチなしのとき、あるいは、S232で変動終了直前でなかったとき、あるいはS233で振動検出センサ59が振動を検出していなかったとき、あるいはS234で振動対応コマンドを送信した後には、変動パターンにおける変動時間が終了したか否かを判定する(S236)。この処理は、変動開始処理で説明したように各変動パターンはパターン毎に変動時間が設定されているから、その時間を経過したかを判定することにより行われる。変動時間が終了したときには、変動表示の停止と確認のために設定されている停止図柄を確定コマンドとして表示用制御装置90に送信する(S237)。すると、確定コマンドを受信した表示用制御装置90は、特別図柄表示装置40の変動を停止させて停止図柄を表示する。続いて、メイン制御装置70のCPU72は、大当りか否かを判定して(S238)、大当りのときには大当り実行コマンドを表示用制御装置90や大入賞口駆動装置52などに送信して(S239)、本ルーチンを終了する。大当り実行コマンドを受信した表示用制御装置90は、停止図柄表示後、特別遊技動画(図5および図6参照)を表示する。また、大入賞口駆動装置52は、大入賞口50の開閉駆動を行う。ここで、S238の大当りの判定は、変動開始処理におけるS227の表示コマンド決定処理(図15)で行われているからその判定結果を用いるものとしてもよいし、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている内部乱数カウンタC1の値を用いて判定するものとしてもよい。なお、S230で大当り中と判定されたときやS236で変動時間が終了していないと判定されたとき、あるいはS238の大当り判定で大当りでないと判定されたときには、判定後に本ルーチンを終了する。
【0051】本実施形態では、上述のような変動停止処理を実行するため、例えば変動開始処理において表示コマンドを構成する停止図柄コマンドとして大当り図柄が設定されている場合に、特別図柄表示装置40にこの表示コマンドに基づく変動表示が開始されたあと、左図柄Lと右図柄Rが同じ図柄で停止し中図柄Mが間もなく停止しようというタイミングで遊技者がパチンコ機20を叩くと、変動中の中図柄Mが上下又は左右に震えるように揺れ、その後変動時間が終了すると、変動中の中図柄Mは左図柄L及び右図柄Rと同じ図柄で停止して大当り図柄となる。したがって、遊技者は自分が叩いたことによって中図柄Mが揺れ、揺れたことによって中図柄Mが他の図柄と同じ図柄で停止して大当りになったように感じ、興趣感が一層高まる。
【0052】一方、例えば変動開始処理において表示コマンドを構成する停止図柄として外れリーチ図柄が設定されている場合に、同様にして遊技者がパチンコ機20を叩くと、変動中の中図柄Mが上下又は左右に震えるように揺れ、その後変動時間が終了すると、変動中の中図柄Mは左図柄L及び右図柄Rと異なる図柄で停止して外れリーチ図柄となる。したがって、遊技者は自分が叩いたことによって中図柄Mが揺れて停止したように感じるが、叩くタイミングが悪かったために大当りにならなかった等と考え、次回リーチ状態になったならばタイミングよく叩いて大当りにしようという意欲が湧き、興趣感が高まる。
【0053】以上詳述した本実施形態によれば、遊技者は自分の行為によって図柄が停止したように感じるため、図柄変動中の興趣感を高めることができる。特に、リーチ状態になったときには、遊技者は最後の図柄(中図柄M)が他の図柄(左図柄L及び右図柄R)と同じ図柄で停止して大当り図柄になるように期待するが、このように遊技者の期待感が大きくなったときに自分の行為によって最後の図柄が停止したように感じさせるため、興趣感が一層高まる。また、遊技盤30の前面は通常のガラスよりも高耐久性のポリカーボネート製の透明板30aで覆われているため、通常のガラスに比べて遊技者がこの透明板30aを叩いたときに割れたりするおそれが少なくなる。このため、透明板30aを叩くという行為を容認しても支障がない。
【0054】なお、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。例えば、上記実施形態では、メイン制御装置70は表示用制御装置90をコントロールする機能を有するため、メイン制御装置70にて振動検出時の対応を行うようにしたが、表示用制御装置90にて振動検出時の対応を行うようにしてもよい。
【0055】また、上記実施形態において、図柄変動表示中に振動を付与することを推奨すべく遊技者に報知する報知ランプ(例えば「どついてみて」などの表示を伴うランプ)を前面枠22あるいは遊技盤30のうち遊技の妨げにならない箇所に取り付け、メイン制御装置70は、リーチ状態で変動終了直前になったならばその報知ランプを点灯又は点滅させてパチンコ機20に振動を付与するタイミングを遊技者に知らせるようにしてもよい。こうすれば、遊技者はどのタイミングで振動を加えるのがよいかを知ることができる。なお、これと共に又はこれとは別に、音声用制御装置84を介してスピーカ86から音声で知らせるようにしてもよい。
【0056】また、上記実施形態において、例えば振動を付与する箇所が操作ハンドル28だとすると、操作ハンドル28に報知ランプを取り付け、メイン制御装置70は、リーチ状態で変動終了直前になったならばその報知ランプを点灯又は点滅させて操作ハンドル28が振動を付与する箇所であることを遊技者に知らせるようにしてもよい。こうすれば、遊技者はどこに振動を加えたらよいかを知ることができる。なお、これと共に又はこれとは別に、音声用制御装置84を介してスピーカ86から音声で知らせるようにしてもよい。
【0057】また、上記実施形態において、メイン制御装置70は、振動検出センサ59が振動を検出したとき(図10のステップS233でYESのとき)には、音声用制御装置84を介してスピーカ86から効果音を発生させてもよい。こうすれば、効果音によって臨場感が増す。
【0058】また、上記実施形態において、特別図柄表示装置40は、図柄変動を表示する代わりにゲーム状況の変動を表示してもよい。例えばゲームがゴルフの場合にはパッティングの様子を表示してもよく、その場合にはボールがカップインするかどうかの表示が遊技者の行為によって影響を受けるように表示してもよい。また、ゲームがボクシング等の格闘技の場合には打ち合う様子を表示してもよく、その場合には打ち合う手数が遊技者の行為によって影響を受けるように表示してもよい。
【0059】更に、上記実施形態では、振動対応コマンドは変動中の中図柄Mを上下又は左右に震えるように揺らすためのコマンドとしたが、変動中の中図柄Mが遊技者の加えた振動の影響を受けたように見えるのであればどのような表示制御処理を実行させるためのコマンドであってもよい。例えば、振動対応コマンドは、変動終了直前の図柄をそのまま停止させるか一つ前又は後の図柄に送ってから停止させるためのコマンドとしてもよい。具体的には、変動開始処理において表示コマンドを構成する停止図柄コマンドとして大当り図柄が設定されている場合に、特別図柄表示装置40にこの表示コマンドに基づく変動表示が開始されたあと、左図柄Lと右図柄Rが同じ図柄で停止し中図柄Mが他の図柄と同じ図柄で間もなく停止しようというタイミングで遊技者がパチンコ機20を叩くと、変動中の中図柄Mがそのまま停止して大当り図柄となる(このとき変動時間は強制的にゼロにする)。一方、停止図柄として外れリーチ図柄が設定されている場合に、左図柄Lと右図柄Rが同じ図柄で停止し中図柄Mが他の図柄と同じ図柄で間もなく停止しようというタイミングで遊技者がパチンコ機20を叩くと、変動中の中図柄Mが一つ前又は一つ後の図柄に送られて他の図柄と異なる図柄で停止して外れリーチ図柄となる。また、振動対応コマンドは、変動中の中図柄Mを送る速度を速く又は遅くするためのコマンドとしてもよい。これらの場合も、上記実施形態と同様、図柄変動が終了する際の興趣感が高まる。
【0060】更にまた、変動終了直前を複数の段階(例えば余裕のある直前と余裕のない直前の二段階)に分けて、各段階に応じて異なる表示制御を行うようにしてもよい。例えば、変動時間の残りが第1所定範囲(例えば2〜5秒)のときには、余裕のある直前と判定して変動中の中図柄Mを左右に揺らすためのコマンドを表示用制御装置90に送信し、変動時間の残りが第2所定範囲(例えば0.5〜2秒)のときには、余裕のない直前と判定して前述したような変動終了直前の中図柄Mをそのまま停止させるか一つ前又は後の図柄に送ってから停止させるためのコマンドを表示用制御装置90に送信してもよい。
【0061】そしてまた、上記実施形態ではいわゆる「第1種」に属する機種について説明したが、本発明はいわゆる「第3種」に属する機種(権利物とも呼ばれる)についても同様に適用可能である。また、パチンコ機以外の遊技機、例えばスロット機や融合機(パチンコ球を使ってスロット遊技を行う機種)であっても同様に適用可能である。
【出願人】 【識別番号】000144522
【氏名又は名称】株式会社三洋物産
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号
【出願日】 平成13年8月31日(2001.8.31)
【代理人】 【識別番号】110000017
【氏名又は名称】特許業務法人アイテック国際特許事務所
【公開番号】 特開2003−220232(P2003−220232A)
【公開日】 平成15年8月5日(2003.8.5)
【出願番号】 特願2003−5939(P2003−5939)