| 【発明の名称】 |
パチンコ機の図柄表示装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】西川 孝
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| 【要約】 |
【課題】パチンコ機の図柄表示装置自体を大型化することなく、大きなディスプレイを配設し、大きな図柄を表示させたり、装飾図柄を表示させる。
【解決手段】図柄表示装置11を図柄を表示する図柄表示部1101と図柄を表示し、該図柄を動かすためのコントロール部1102に分けて構成し、両者をそれぞれに配置したコネクタ1101a、1102aで接続する。上記の図柄表示部1101には一つの湾曲させた液晶ディスプレイ1201や、一つの湾曲或いは屈曲させた有機ELディスプレイ1202を配設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 パチンコ機の遊技領域に配置され、変動する図柄や背景図柄等を表示する図柄表示装置において、該図柄表示装置を図柄を表示する図柄表示部と図柄を表示させ駆動するためのコントロール部に分け、両者を電気的に接続させて構成すると共に、図柄表示部に配置される一つのディスプレイを、湾曲若しくは屈曲させて該図柄表示装置に配設するように構成したことを特徴とするパチンコ機の図柄表示装置。 【請求項2】 前記図柄表示装置に使用される湾曲若しくは屈曲されたディスプレイにおいて、ディスプレイの外周部近傍域にゲームを演出するための図柄を常に表示させるように構成したことを特徴する請求項1記載のパチンコ機の図柄表示装置。 【請求項3】 前記図柄表示装置に使用される湾曲された一つのディスプレイが、フレキシブル液晶ディスプレイであることを特徴とする請求項1記載のパチンコ機の図柄表示装置。 【請求項4】 前記図柄表示装置に使用される湾曲若しくは屈曲された一つのディスプレイが、有機ELディスプレイであることを特徴とする請求項1記載のパチンコ機の図柄表示装置。 【請求項5】 前記図柄表示装置に使用される屈曲された一つのディスプレイが有機ELディスプレイであることを特徴とする請求項1記載のパチンコ機の図柄表示装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ機に関し、より詳しくは遊技領域に配置されて、変動する図柄や背景図柄等を表示する図柄表示装置のディスプレイに関する。 【0002】 【従来の技術】パチンコ機1の遊技盤2にはその外縁寄りには操作ハンドル4を回動させて駆動させる発射装置から(図示せず)発射された遊技球を誘導するガイドレール5が設けられている。該ガイドレール5によって囲まれる遊技領域3のはほぼ中央には図柄表示装置11が設けられている。この図柄表示装置11の下方の左右には一対の通過チャッカー6が設けられており、この通過チャッカー6を遊技球が通過すると図柄表示装置11上方に設けられた普通図柄表示装置7の表示図柄がランダムに変動し、所定時間経過後その変動を停止し、その停止時の表示態様が予め定められた図柄である時に、図柄表示装置11真下の位置に配置される始動入賞口8が所定時間開放されるように設けられている。そして、この始動入賞口8に遊技球が入賞すると、図柄表示装置11に配置されたディスプレイ12に図柄等が表示され、表示された図柄等はランダムに変動を開始し、所定時間経過後その変動を停止し、その停止時の表示態様が予め定められた組み合わせである時に、大入賞口装置9の開閉扉10が一定時間或いは遊技球が所定個数入賞するまで開放状態を続けると共に開閉扉10内に設けられたV入賞口(図示省略)に入賞すると再度上記した開放状態を繰り返すように設けられている。 【0003】上記した図柄表示装置11に表示される図柄は、前述のごとく抽選態様を主に演出する背景図柄やキャラクター等を、CRTディスプレイ(図示せず)や液晶ディスプレイ1201に表示している。CRTディスプレイはブラウン管を使ったディスプレイであり湾曲させることができない。また、液晶ディスプレイ1201も2枚のガラス基板を数ミクロンの間隔をあけて固定し、その隙間に液晶を埋め込んだ構造であるため、従来この液晶ディスプレイ1201を湾曲させることはできなかった。従って、ゲームの面白味を高めるために、背景図柄、キャラクター図柄を大きくしたい場合には、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ1201そのものを大きくするか、図柄表示装置11の側方もしくは近傍の位置に図柄表示装置11を複数配置して、これら複数の図柄表示装置11に互いに関連した図柄を表示させるようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、遊技盤2に設けられるガイドレール5によって囲まれる遊技領域3の大きさは同じであるので、該遊技領域3内に大型化した図柄表示装置11を配設したり、複数の図柄表示装置11を配設すると、遊技領域3内の球流れスペースが狭くなり、遊技領域3上の球流れが単調になってしまい、パチンコ機1本来の球流れを見て楽しむという面白味が無くなってしまっていた。 【0005】 【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するために、本発明の採用した手段を以下に説明する。本発明請求項1記載のパチンコ機の図柄表示装置は、「パチンコ機の遊技領域に配置され、変動する図柄や背景図柄等を表示する図柄表示装置において、該図柄表示装置を図柄を表示する図柄表示部と図柄を表示させ駆動するためのコントロール部に分け、両者を電気的に接続させて構成すると共に、図柄表示部に配置される一つのディスプレイを、湾曲若しくは屈曲させて該図柄表示装置に配設するように構成したことを特徴とするパチンコ機の図柄表示装置」である。 【0006】「湾曲させて」とは成形可能または可撓性を有する基板により制作された一つのディスプレイを、緩やかな曲面の連続で構成した状態をいい、また「屈曲させて」とは、一つのディスプレイを、主たる画面とその両側方に連続した複数の画面を配置することで、一つのディスプレイを所定角度で曲げあたかも三面鏡(若しくはそれ以上の多面鏡)のようにした状態をいう。このように図柄表示装置に湾曲若しくは屈曲可能なディスプレイを配置すると、図柄表示装置の横の長さが同じであっても、平面にしか配置できない液晶ディスプレイ等より大きな図柄を表示することができる。 【0007】請求項2記載のパチンコ機の図柄表示装置は、「図柄表示装置に使用される湾曲若しくは屈曲されたディスプレイにおいて、ディスプレイの外周部近傍域にゲームを演出するための図柄を常に表示させるように構成したことを特徴するパチンコ機の図柄表示装置」である。 【0008】「ゲームを演出するための図柄」とは、保留球を表示するための保留球ランプ、リーチ状態や大当たり状態を報知する装飾ランプを模した画像やメッセージ等の文字をいう。ディスプレイの上下及び両端部近傍にこれら図柄を常に表示させれば、LED、ランプ等を遊技領域内に配置することなく、遊技者の興趣を高めることができる。また、「図柄を常に表示させる」とは、パチンコ機に電源が入っている場合には、常に図柄表示装置のディスプレイに図柄を表示することをいい、遊技者によって遊技状態でない場合においても、装飾ランプを模した画像や、今迄の遊技データを表示する。 【0009】本発明請求項3記載のパチンコ機の図柄表示装置は、「図柄表示装置に使用される湾曲された一つのディスプレイが、フレキシブル液晶ディスプレイであることを特徴とするパチンコ機の図柄表示装置」である。 【0010】「フレキシブル液晶ディスプレイ」とは、例えば、湾曲したガラス基板に薄いフレキシブルTFT層を貼付けたディスプレイである。薄いフレキシブルTFT層とは、厚さが1μmから200μmと薄いシリコンから構成される。フレキシブル液晶ディスプレイを表示部とコントロール部に分けて構成すると表示部の取付に制約が少なくなる。 【0011】本発明請求項4記載のパチンコ機の図柄表示装置は、「図柄表示装置に使用される湾曲若しくは屈曲された一つのディスプレイが、有機ELディスプレイであることを特徴とする図柄表示装置」である。 【0012】「有機ELディスプレイ」とは、電圧をかけると発光する有機物質を利用したディスプレイで、発光体をガラス、プラスチック、フィルム等の基板に蒸着し、これに直流電圧をかけて表示を行う形式のディスプレイをいう。この有機ELディスプレイは、自発光型の素子であるため、視野角に制限が無く視認性に優れているため遊技者の目の位置によって図柄が見えにくいことがない。また、バックライトが不要なため、液晶ディスプレイより一層薄型化・軽量化ができ、容易に湾曲若しくは屈曲等をさせることができる。 【0013】本発明請求項5記載のパチンコ機の図柄表示装置は、「図柄表示装置に使用される屈曲された一つのディスプレイが有機ELディスプレイであることを特徴とするパチンコ機の図柄表示装置」である。 【0014】「屈曲された一つのディスプレイ」とは、平面が連続するように所定の角度で一つのディスプレイを曲げることであり、一つのディスプレイを三面或いはそれ以上の数の平面で構成することである。 【0015】 【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の湾曲した図柄表示部を有する図柄表示装置の平面図、図2は本発明の屈曲した図柄表示部を有する図柄表示装置の平面図、図3は本発明の図柄表示装置のディスプレイの端部近傍に大当りの図柄を表示させた正面図、図4は本発明の図柄表示装置に使用する液晶ディスプレイの構造図、図5は本発明の図柄表示装置に使用する有機ELディスプレイの構造図である。 【0016】まず最初に湾曲した液晶ディスプレイ1201及び湾曲した有機ELディスプレイ1202の構造を説明する。最初に、湾曲した液晶ディスプレイ1201について説明する。図2において13は湾曲したガラス基板を示し、この湾曲したガラス基板13の厚さは厚くてもよく、これにフレキシブルTFT層14を貼り付ける。このフレキシブルTFT層14の厚さは、貼り付けるガラス基板13の湾曲の度合いによって、例えば曲率半径として300mmが要求される場合には厚さを200μmとし、曲率半径として0.3mmが要求される場合には厚さを20μmと薄くする。薄いフレキシブルTFT層14の製造は、シリコン基板(図示せず)の上にフレキシブルTFT層14を形成後に、ダイヤモンド粒子を用いて研磨する方法等で行う。 【0017】次に、上記した液晶ディスプレイ1201と同様に湾曲させることができ、また屈曲させることができる有機ELディスプレイ1202について説明する。図5は有機ELディスプレイ1202の構造図である。15はプラスチック基板であり、プラスチック基板15の背面側に透明の電極であるITO電極16、正孔輸送層17、電子輸送層18、背面電極19等が順次積層され、この積層した部材に直流電流eを流すと電子輸送層18と正孔輸送層17の接合面で電子のエネルギが光の形で放出される。上記積層部分は数ミクロンしかなく、実際にはプラスチック基板15しか見えない。即ち、プラスチック基板15上に透明電極であるITO電極16(酸化インシジウムにすずを混ぜたもの)マイナスの電荷(電子)が流れやすい電子輸送層18、プラスの電荷(電子の流れる抜け穴である正孔)が流れやすい正孔輸送層17、Mg(マグネシウム)/Ag(銀)などの合金金属である背面電極19を順次積層して作成され、ITO電極16側をプラスに5〜10Vの直流電流eを加えると、背面電極19であるMg/Ag電極からはマイナス電荷を持つ電子が電子輸送層18に流れ込み、ITO電極16側から正孔が正孔輸送層17に流れ込む。電子と正孔は、電子輸送層18と正孔輸送層17の接合面に達し、この接合面でマイナスの電子とプラスの正孔はお互いに引きつけ合い、ちょうど電子が抜け殻である正孔を埋めるように結合する。この時、電子のエネルギが光の形で放出され電子輸送層18と正孔輸送層17の接合面が発光する。また、有機ELディスプレイ1202はフィルム基板20を用いても製作可能である。 【0018】図1は、上記の湾曲した液晶ディスプレイ1201或いは有機ELディスプレイ1202を具備した図柄表示部1101(以下、単に表示部とのみ称する)と図柄コントロール部1102(以下、単にコントロール部とのみ称する)によって構成される図柄表示装置を示す。また、図中の1103は表示部1101のケースであり、湾曲した液晶ディスプレイ1201を使用する場合には、該ケース1103の機台前方側に液晶ディスプレイ1201を、機台後方側には図示しないバックライトが配置される。有機ELディスプレイ1202を使用する場合は、該有機ELディスプレイ1202が自発光するので、ケース1103の機台前方側に有機ELディスプレイ1202のみでよい。 【0019】液晶ディスプレイ1201及び有機ELディスプレイ1202に図柄を表示させて、この表示された図柄を駆動制御するコントロール部1102は、ボックス1104に囲繞される2枚の駆動制御回路基板21(フロント駆動制御回路基板21a、セカンド駆動制御回路基板21b)及びボックス1104の後方壁の外側に前記駆動制御回路基板21に接続される遊技盤配設電気部品接続用コネクタ22a、電動入賞用コネクタ22b、表示ランプ用コネクタ22c、球検出用コネクタ22d、その他コネクタ22e等を配設する中継回路基板22より構成される。そして、表示部1101とコントロール部1102はそれぞれ配設されるコネクタ1101aと1102aによって電気的に接続される。なお、フロント駆動制御回路基板21a及びセカンド駆動制御回路基板21bは互いに平行に配置され、それぞれの駆動制御回路基板21a、21bは、図示しない電子部品、回路パターン、コネクタが備えられている。 【0020】上記した有機ELディスプレイ1202は、プラスチック基板15の外、フィルム基板20を使用することもできるので、該有機ELディスプレイ1202の湾曲度を容易に大きくすることができる。また、成形により作成したプラスチック基板15を使用した有機ELディスプレイ1202では、三面鏡のように屈曲させてケース1103に取付ることが可能であり、この有機ELディスプレイ1202を配設すると、横方向により長いディスプレイ12とすることができる。このディスプレイ1202は、プラスチック基板15を成形して作成するので、上記した三面でなく曲げる箇所を増やし、より多くの連続した平面で構成するディスプレイ1202を作成することも可能である。 【0021】液晶ディスプレイ1201、有機ELディスプレイ1202を湾曲させた状態、或いは有機ELディスプレイ1202を屈曲させて、一つのディスプレイ12をあたかも複数の平面が連なる状態に形成した場合においても、ディスプレイ12の中央部12’近傍はゲーム内容を表示する背景図柄やキャラクター図柄等を表示させ、ディスプレイ12の端部12”(上下及び両側方)近傍の部分には、常にLED、ランプ、役物等の表示を模した画像や、リーチ状態や大当たりを報知したりする画像を表示させるようにする。このようにディスプレイ12の中央部近傍と上下両端部近傍に異なる図柄を表示させても、ディスプレイ12が大きいため、遊技者がゲームをするのに支障が生じないばかりでなく、興趣を与えることができる。 【0022】 【発明の効果】本発明は上記のように構成したので次の効果を奏する。まず第一に、図柄等を表示する図柄表示装置の図柄表示部において、一つの液晶ディスプレイ、或いは一つの有機ELディスプレイを湾曲させたり、有機ELディスプレイを屈曲させたので、従来の平面上のディスプレイに比してディスプレイの面積を大きくすることができ、大きな図柄を表示できる。従って、特別図柄表示装置の図柄表示装置自体を大きくしたり、中央に大きなディスプレイを配置した側方に複数の小さなディスプレイ配置必要が無く、大きな図柄、多数の図柄を表示することができる。そして、平面上のディスプレイを配置した場合よりディスプレイの面積を大きくできるので、ディスプレイの両端部近傍域において、常にランプ、役物等を模した画像を表示したり、リーチ状態や大当たりを報知する画像を表示できる。 【0023】また、図柄を大きくしても図柄表示装置自体を大型化したり、複数の図柄表示装置を配置する必要がないので、従来の図柄表示装置のように遊技領域内の球流れスペースが狭まることもなく、遊技者は球流れを見て楽しむことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】300007442 【氏名又は名称】株式会社大和製作所
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| 【出願日】 |
平成14年1月29日(2002.1.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−220220(P2003−220220A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−19783(P2002−19783) |
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